JP2010209137A - ポリイミド前駆体溶液、プリプレグ及び硬化物 - Google Patents
ポリイミド前駆体溶液、プリプレグ及び硬化物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010209137A JP2010209137A JP2009053526A JP2009053526A JP2010209137A JP 2010209137 A JP2010209137 A JP 2010209137A JP 2009053526 A JP2009053526 A JP 2009053526A JP 2009053526 A JP2009053526 A JP 2009053526A JP 2010209137 A JP2010209137 A JP 2010209137A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- precursor solution
- polyimide precursor
- boiling point
- chemical formula
- fiber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
Abstract
【課題】本発明は、炭素繊維などの強化繊維と強い接着力を示し、高いガラス転位温度を有し、ガラス転位温度以上の温度域においてもポリイミドの高架橋構造により強度の低下が少なく、高い強度と耐熱性を有する複合体を作製することができるポリイミド前駆体溶液及びこれを用いたプレプリグ並びに硬化物を提供すること。
【解決手段】少なくとも1種のテトラカルボン酸から誘導されるエステル化合物、少なくとも1種の3価以上のアミン化合物および有機溶媒を含むポリイミド前駆体溶液を用いる。
【選択図】図1
【解決手段】少なくとも1種のテトラカルボン酸から誘導されるエステル化合物、少なくとも1種の3価以上のアミン化合物および有機溶媒を含むポリイミド前駆体溶液を用いる。
【選択図】図1
Description
本発明は、架橋型ポリイミド前駆体溶液、及びその製法、ならびに本発明のポリイミド前駆体溶液を強化繊維に含浸させたプリプレグおよび加熱加工した硬化物に関する。
ポリイミドは優れた耐熱性を有する上に力学特性、電気特性、耐薬品性にも優れているためフィルム、コーティング剤、成形体、複合材用として用いられてきている。
特にポリイミドを用いた繊維強化複合材料は、耐熱性、高強度、軽量であることから航空宇宙産業における潜在的な需要が大きい。例えば超音速機の外殻は空気摩擦による加熱により高温になるため従来のエポキシ樹脂複合材を用いることができずポリイミドを用いた繊維強化複合材料が求められる。また航空機のエンジン周りは従来より、耐熱性があり高強度ではあるが比重が4.5と重いチタン合金が用いられており軽量・耐熱・高強度な代替部材が求められている。
代表的なポリイミドとしては、ピロメリット酸二無水物と4,4’−オキシジアニリンによる重合体、3,3',4,4'−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物とパラフェニレンジアニリンによる重合体があげられるが、これらのポリイミドは非熱可塑性であり溶剤に溶解しないため成形加工性に大きな難点があり複合材として成形することができないでいる。
このため複合材料用途には特性の一部を犠牲にして成形性を向上させたポリイミド樹脂が開発されてきている。例えば主鎖に柔軟な構造を導入し熱可塑性を付与することで成形性を大幅に改良したポリイミド(特許文献1)が知られているが、ガラス転移温度を超えると溶融し急激に強度が落ちるため用途が限られる。
末端架橋型ポリイミド(特許文献2)は分子量の低いポリイミドオリゴマーの末端に架橋基を設け成形性と耐熱性を両立させているが、架橋部はイミド結合ではないのでこの部分の耐熱性の確保が課題となる。またやはり成形性を確保するには主鎖の分子構造が限定され、成形性と耐熱性の両立が十分にはできていない。
本発明は、炭素繊維などの強化繊維と強い接着力を示し、高いガラス転位温度を有し、ガラス転位温度以上の温度域においてもポリイミドの高架橋構造により強度の低下が少なく、高い強度と耐熱性を有する複合体を作製することができるポリイミド前駆体溶液及びこれを用いたプレプリグ並びに硬化物を提供することを目的とする。
発明者らは上記課題を改善するために鋭意研究を重ねた結果、少なくとも1種のテトラカルボン酸から誘導されるエステル化合物、少なくとも1種の3価以上のアミン化合物および有機溶媒を含むポリイミド前駆体溶液が従来の諸問題を解決できることを見出し、本発明に到達した。
すなわち請求項1に記載の発明は、少なくとも1種のテトラカルボン酸から誘導されるエステル化合物、少なくとも1種の3価以上のアミン化合物および有機溶媒を含むことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ポリイミド前駆体溶液が少なくとも1種のジアミン化合物を含むことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1から2のいずれかに記載の発明において、前記テトラカルボン酸から誘導されるエステル化合物は、下記化学式(A)〔式中、R1、R2、R3、R4はそれぞれ独立に水素、炭素数1から8である炭化水素基(芳香環、−O−、−CO−、−OH等の官能基を有してもよい)、又はフェニル基を表わす。また、R’は化学式(A−1)または化学式(A−2)または化学式(A−3)(式中、XはO、S、CH2、C(CH3)2、CO、又は直接結合を表わす)〕で表される前記テトラカルボン酸から誘導されるエステル化合物から成る群より選ばれる少なくとも1種のテトラカルボン酸から誘導されるエステル化合物であることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の発明において、3価以上のアミン化合物は芳香環または複素環に直接結合した3つ以上のアミノ基を有する化合物であることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1から4のいずれかに記載の発明において、ジアミン化合物は、下記化学式(I)〔式中、R”は化学式(I−1)または化学式(I−2)または化学式(I−3)(式中、YはO、S、C(CH3)2、CO、又は直接結合を表わす)〕で表される前記ジアミン化合物から成る群より選ばれる少なくとも1種のジアミン化合物であることを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項1から5のいずれかに記載の発明において、前記有機溶媒は、沸点が250度C以下であることを特徴とする。さらに、請求項7の発明は請求項1から6のいずれかの発明において、焼成後のガラス転移温度(Tg)は、300度C以上であることを特徴とする。また、請求項8の発明は、請求項1から7のいずれかに記載の発明において、焼成後の架橋点間分子量(Mx)は、150g/mol以下であることを特徴とする。
請求項9の発明は請求項1から8のいずれかに記載のポリイミド前駆体溶液を強化繊維あるいはそれを用いた織布又は不織布に含浸させてなるプリプレグであることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項9の発明において、前記強化繊維が炭素繊維、ガラス繊維、クオーツ繊維、アラミド繊維、ボロン繊維、チラノ繊維であることを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項9から10のいずれかに記載のプリプレグを熱硬化させてなる硬化物であることを特徴とする。
本発明のポリイミド前駆体溶液は、熱による重合の過程で網目構造(高架橋構造)となり高いガラス転位温度を有するともに炭素繊維などの強化繊維と強い接着力を示し、このようなプリプレグから成形された硬化物はガラス転位温度以上の温度域においても強度の低下が少なく、高い機械的特性と優れた耐熱性を有する複合体を作製することができる。
本発明のポリイミド前駆体溶液は、少なくとも1種のテトラカルボン酸から誘導されるエステル化合物と、少なくとも1種の3価以上のアミン化合物と有機溶媒を含む。
本発明のポリイミド前駆体溶液に用いることのできるテトラカルボン酸から誘導されるエステル化合物は、対応するテトラカルボン酸二無水物をアルコール類でエステル化することにより簡単に得られる。エステル化は50度C〜150度Cの温度で行うのが好ましくまた必要に応じてジメチルアミノピリジン、トリエチルアミンのようなエステル化触媒を添加してもよい。
テトラカルボン酸エステルを誘導形成するためのテトラカルボン酸二無水物は、例えば、ピロメリット酸二無水物(PMDA)、1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、2,2’,3,3’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,3,3’4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(a−BPDA)、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(BPDA)、2,2’,3,3’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,3,3’,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物(BTDA)、ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、1,1−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、1,1−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、2,2−ビス[3,4−(ジカルボキシフェノキシ)フェニル]プロパン二無水物(BPADA)、4,4’−(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸無水物、オキシジフタル酸無水物(ODPA)、チオジフタル酸二無水物、3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−アントラセンテトラカルボン酸二無水物、1,2,7,8−フェナントレンテトラカルボン酸二無水物、9,9−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)フルオレン二無水物や9,9−ビス[4−(3,4’−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]フルオレン二無水物が挙げられる。中でも、ピロメリット酸二無水物(PMDA)、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(BPDA)、2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(a−BPDA)、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物(BTDA)が好ましい。また、これらは単独あるいは2種以上混合して用いてもよい。
アルコール類は、例えば、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、2−メチル−2−プロパノール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、2−メチル−1−ブタノール、3−メチル−1−ブタノール、2−メチル−2−ブタノール、3−メチル−2−ブタノール、2,2−ジメチル−1−プロパノール、1−ヘキサノール、2−メチル−1−ペンタノール、4−メチル−2−ペンタノール、2−エチル−1−ブタノール、シクロヘキサノール、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、2−(メトキシメトキシ)エタノール、2−イソプロポキシエタノール、2−ブトキシエタノール、2−フェニルエタノール、1−フェニル−1−ヒドロキシエタン、2−フェノキシエタノールなどアルコール類、さらに1,2−エタンジオール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、2,2’−ジヒドロキシジエチルエーテル、2−(2−メトキシエトキシ)エタノール、2
−(2−エトキシエトキシ)エタノール、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール、ジプロピレングリコールなどの多価アルコール類、も用いることができる。これらは単独あるいは2種以上混合して用いてもよい。
−(2−エトキシエトキシ)エタノール、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール、ジプロピレングリコールなどの多価アルコール類、も用いることができる。これらは単独あるいは2種以上混合して用いてもよい。
本発明に用いることのできる3価以上のアミン化合物は、例えば、1,3,5−トリアミノベンゼン、1,3,5−トリス(4−アミノフェニル)ベンゼン、3,4,4’−トリアミノジフェニルエーテル、2,4,6−トリアミノピリミジン(TAP)、6−フェニルブテリジン−2,4,7−トリアミン、トリス(4−アミノフェニル)メタノール、メラミン、2’,4’,4−トリアミノベンズアニリド、2,5,6−トリアミノ−3−メチルピリミジン−4(3H)−オン、1,4,5,8−テトラアミノアントラキノン、3,3’−ジアミノベンジジンである。中でも好ましい3価以上のアミン化合物は、2,4,6−トリアミノピリミジン(TAP)、トリス(4−アミノフェニル)メタノールである。また、これらは単独あるいは2種以上混合して用いてもよい。
本発明に用いることのできるジアミン化合物は、例えば、パラフェニレンジアミン(PPD)、メタフェニレンジアミン(MPDA)、2,5−ジアミノトルエン、2,6−ジアミノトルエン、4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェニル、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビフェニル、2,2−ビス(トリフルオロメチル)−4、4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン(MDA)、2,2−ビス−(4−アミノフェニル)プロパン、3,3’−ジアミノジフェニルスルフィド、4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、3,3’−ジアミノジフェニルエーテル、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル(34ODA)、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル(ODA)、1,5−ジアミノナフタレン、4,4’−ジアミノジフェニルジエチルシラン、4,4’−ジアミノジフェニルシラン、4,4’−ジアミノジフェニルエチルホスフィンオキシド、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン(133APB)、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン(134APB)、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン(BAPP)、2,2−ビス(3−アミノフェニル)1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、9,9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン等が挙げられる。これらは単独あるいは2種以上混合して用いてもよい。中でも好ましいジアミン化合物は、パラフェニレンジアミン(PPD)、メタフェニレンジアミン(MPDA)、4,4’−ジアミノジフェニルメタン(MDA)、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル(34ODA)、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル(ODA)、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン(133APB)、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン(134APB)、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン(BAPP)である。
本発明に用いることのできる有機溶媒は、前記テトラカルボン酸から誘導されるエステル化合物およびジアミン化合物を溶解することのできる有機溶媒であればよい。中でも沸点が250度C以下であると、硬化物中に有機溶媒が残留しにくく好ましい。225度C以下であるとより好ましい。例えば、N−メチル−2−ピロリドン(沸点202度C)、N、N−ジメチルアセトアミド(沸点166度C)、N−メチルアセトアミド(沸点206度C)、アセトアミド(沸点221度C)N,N−ジエチルホルムアミド(沸点177度C)、N,N−ジメチルホルムアミド(沸点153度C)、N−メチルホルムアミド(沸点183度C)等のアミド類、メタノール(沸点65度C)、エタノール(沸点78度C)、1−プロパノール(沸点97度C)、2−プロパノール(沸点82度C)、1−ブタノール(沸点118度C)、2−ブタノール(沸点100度C)、2−メチル−1−プロパノール(沸点108度C)、2−メチル−2−プロパノール(沸点83度C)、1−ペンタノール(沸点138度C)、2−ペンタノール(沸点119度C)、3−ペンタノール(沸点116度C)、2−メチル−1−ブタノール(沸点128度C)、3−メチル−1−ブタノール(沸点131度C)、2−メチル−2−ブタノール(沸点102度C)、3−メチル−2−ブタノール(沸点112度C)、2,2−ジメチル−1−プロパノール(沸点114度C)、1−ヘキサノール(沸点157度C)、2−メチル−1−ペンタノール(沸点148度C)、4−メチル−2−ペンタノール(沸点132度C)、2−エチル−1−ブタノール(沸点147度C)、シクロヘキサノール(沸点161度C)、2−メトキシエタノール(沸点125度C)、2−エトキシエタノール(沸点136度C)、2−イソプロポキシエタノール(沸点139−143度C)、2−ブトキシエタノール(沸点170度C)、2−フェニルエタノール(沸点220度C)、2−フェノキシエタノール(沸点245度C)などアルコール類、さらに1,2−エタンジオール(沸点198度C)、1,2−プロパンジオール(沸点187度C)、1,3−プロパンジオール(沸点214度C)、1,3−ブタンジオール(沸点191度C)、1,4−ブタンジオール(沸点229度C)、2,3−ブタンジオール(沸点182度C)、1,5−ペンタンジオール(沸点242度C)、2−メチル−2,4−ペンタンジオール(沸点197度C)、2,2’−ジヒドロキシジエチルエーテル(沸点245度C)、2−(2−メトキシエトキシ)エタノール(沸点194度C)、2
−(2−エトキシエトキシ)エタノール(沸点202度C)、1−メトキシ−2−プロパノール(沸点120度C)、1−エトキシ−2−プロパノール(沸点132度C)、ジプロピレングリコール(沸点232度C)などの多価アルコール類、1,2−ジメトキシエタン(モノグライム 沸点85度C)、1,2−ジエトキシエタン(沸点121度C)、1,2−ジブトキシエタン(沸点203度C)、ビス(2−メトキシエチル)エーテル(ジグライム 沸点160度C)、ビス(2−エトキシエチル)エーテル(沸点188度C)、テトラヒドロフラン(沸点66度C)、ジオキサン(沸点101度C)などのエーテル類、酢酸エチル(沸点77度C)、酢酸プロピル(沸点102度C)、酢酸ブチル(沸点126度C)、γ−ブチロラクトン(沸点204度C)などのカルボン酸エステル類、ジメチルカーボネート(沸点90度C)、エチルメチルカーボネート(沸点107度C)、ジエチルカーボネート(沸点126度C)、エチレンカーボネート(沸点238度C)、プロピレンカーボネート(沸点242度C)、ブチレンカーボネート(沸点240度C)などの炭酸エステル類が挙げられる。これらは単独あるいは2種以上混合して用いてもよい。
−(2−エトキシエトキシ)エタノール(沸点202度C)、1−メトキシ−2−プロパノール(沸点120度C)、1−エトキシ−2−プロパノール(沸点132度C)、ジプロピレングリコール(沸点232度C)などの多価アルコール類、1,2−ジメトキシエタン(モノグライム 沸点85度C)、1,2−ジエトキシエタン(沸点121度C)、1,2−ジブトキシエタン(沸点203度C)、ビス(2−メトキシエチル)エーテル(ジグライム 沸点160度C)、ビス(2−エトキシエチル)エーテル(沸点188度C)、テトラヒドロフラン(沸点66度C)、ジオキサン(沸点101度C)などのエーテル類、酢酸エチル(沸点77度C)、酢酸プロピル(沸点102度C)、酢酸ブチル(沸点126度C)、γ−ブチロラクトン(沸点204度C)などのカルボン酸エステル類、ジメチルカーボネート(沸点90度C)、エチルメチルカーボネート(沸点107度C)、ジエチルカーボネート(沸点126度C)、エチレンカーボネート(沸点238度C)、プロピレンカーボネート(沸点242度C)、ブチレンカーボネート(沸点240度C)などの炭酸エステル類が挙げられる。これらは単独あるいは2種以上混合して用いてもよい。
本発明のポリイミド前駆体溶液の固形分は、とくに制限されるものではないが、電極用合剤スラリーの製造において、溶媒使用量の削減や濃度調整ができるため高いほうが好ましい。10重量%以上が好ましく、20%重量%以上がより好ましく、30%重量%以上がさらに好ましい。
本発明のポリイミド前駆体溶液の粘度は、とくに制限されるものではないが、1ポイズ以上500ポイズ以下が塗布しやすく好ましい。
以下実施例によって本発明を詳細に説明する。各実施例および比較例で作成したポリイミド前駆体溶液をガラス板上に流延し、焼成炉にて徐々に温度を上げていき、最終的に350℃で1時間焼成しフィルム片を得、このフィルム片をセイコーインスツルメンツ製の動的粘弾性測定装置EXSTAR6000を用いて、測定周波数1Hz,昇温速度2度C/分の条件で測定し、以下の物性を求めた。
(1)ガラス転移温度(Tg)
Tgは、図1に示すように、貯蔵弾性率曲線の低温側直線部の外挿接線とガラス転移領域の曲線の勾配が最大となるような点からの接線の交点とした。
(2)架橋点間分子量(Mx)
Mxは樹脂の密度(ρ)を1.3g/cm3として貯蔵弾性率が極小となる点での絶対温度(T)と貯蔵弾性率(E’)、気体定数(R)をもちいて(1)式より求めた。
Mx=ρRT/E’(1)式
(1)ガラス転移温度(Tg)
Tgは、図1に示すように、貯蔵弾性率曲線の低温側直線部の外挿接線とガラス転移領域の曲線の勾配が最大となるような点からの接線の交点とした。
(2)架橋点間分子量(Mx)
Mxは樹脂の密度(ρ)を1.3g/cm3として貯蔵弾性率が極小となる点での絶対温度(T)と貯蔵弾性率(E’)、気体定数(R)をもちいて(1)式より求めた。
Mx=ρRT/E’(1)式
(ポリイミド前駆体溶液の作製)
500mLの3つ口フラスコに、ポリテトラフルオロエチレン製の攪拌羽を取り付けた攪拌棒を取り付けて合成容器とした。そして、その合成容器に、ポリイミド前駆体溶液の固形分が43重量%となるように3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物(BTDA)109.53g(0.340mol)を、エステル化剤としてエタノール45.85g(1.02mol)、溶媒としてN−メチル−2−ピロリドン(NMP)113.20gを投入し80度Cに加熱して2時間攪拌し、BTDAのエステル化合物溶液を得た。溶液を40度C以下に冷却しメタフェニレンジアミン(MPDA)15.79g(0.136mol)及び2,4,6−トリアミノピリミジン(TAP)18.27g(0.136mol)加え再び80度Cに加熱して3時間攪拌した後#300のSUSメッシュでろ過しポリイミド前駆体溶液を得た。このポリイミド前駆体溶液の粘度は173ポアズであった。このポリイミド前駆体溶液より作製したフィルムのTgは356度Cであり架橋点間分子量は16g/molであった。
500mLの3つ口フラスコに、ポリテトラフルオロエチレン製の攪拌羽を取り付けた攪拌棒を取り付けて合成容器とした。そして、その合成容器に、ポリイミド前駆体溶液の固形分が43重量%となるように3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物(BTDA)109.53g(0.340mol)を、エステル化剤としてエタノール45.85g(1.02mol)、溶媒としてN−メチル−2−ピロリドン(NMP)113.20gを投入し80度Cに加熱して2時間攪拌し、BTDAのエステル化合物溶液を得た。溶液を40度C以下に冷却しメタフェニレンジアミン(MPDA)15.79g(0.136mol)及び2,4,6−トリアミノピリミジン(TAP)18.27g(0.136mol)加え再び80度Cに加熱して3時間攪拌した後#300のSUSメッシュでろ過しポリイミド前駆体溶液を得た。このポリイミド前駆体溶液の粘度は173ポアズであった。このポリイミド前駆体溶液より作製したフィルムのTgは356度Cであり架橋点間分子量は16g/molであった。
BTDA107.66g(0.334mol)、エタノール46.18g(1.00mol)、NMP112.79g、MPDA24.09g(0.223mol)、TAP9.29g(0.074mol)とした以外実施例1と同様にポリイミド前駆体溶液を作成した。ポリイミド前駆体溶液の粘度は60ポアズであり、このポリイミド前駆体溶液より作製したフィルムのTgは324度Cであり架橋点間分子量は48g/molであった。
BTDA106.36g(0.330mol)、エタノール45.62g(0.990mol)、NMP113.49g、MPDA30.60g(0.283mol)、TAP3.93g(0.031mol)とした以外実施例1と同様にポリイミド前駆体溶液を作成した。ポリイミド前駆体溶液の粘度は47ポアズであり、このポリイミド前駆体溶液より作製したフィルムのTgは306度Cであり架橋点間分子量は92g/molであった。
BTDA104.61g(0.325mol)、エタノール89.74g(1.948mol)、NMP78.56g、TAP27.08g(0.216mol)とした以外実施例1と同様にポリイミド前駆体溶液を作成したポリイミド前駆体溶液の粘度は12ポアズであり、このポリイミド前駆体溶液より作製したフィルムのTgは366度Cであり架橋点間分子量は14g/molであった。
BTDA84.87g(0.263mol)、エタノール36.40g(0.790mol)、NMP125.11gとし、MPDA及びTAPの代わりにトリス(4−アミノフェニル)メタノール53.62g(0.176mol)とした以外実施例1と同様にポリイミド前駆体溶液を作成した。ポリイミド前駆体溶液の粘度は109ポアズであり、このポリイミド前駆体溶液より作製したフィルムのTgは329度Cであり架橋点間分子量は25g/molであった。
BTDA100.26g(0.311mol)、エタノール43.00g(0.934mol)、NMP116.79g、MPDA22.43g(0.207mol)とし、TAPの代わりに6−フェニルブテリジン−2,4,7−トリアミン17.52g(0.069mol)とした以外実施例1と同様にポリイミド前駆体溶液を作成した。ポリイミド前駆体溶液の粘度は75ポアズであり、このポリイミド前駆体溶液より作製したフィルムのTgは318度Cであり架橋点間分子量は56g/molであった。
BTDA102.70g(0.319mol)、エタノール44.05g(0.956mol)、NMP115.47g、MPDA20.68g(0.191mol)とし、TAPの代わりに1,4,5,8−テトラアミノアントラキノン17.10g(0.064mol)とした以外実施例1と同様にポリイミド前駆体溶液を作成した。ポリイミド前駆体溶液の粘度は125ポアズであり、このポリイミド前駆体溶液より作製したフィルムのTgは331度Cであり架橋点間分子量は37g/molであった。
BTDA107.66g(0.334mol)、NMP96.75g、MPDA24.09g(0.223mol)、TAP9.29g(0.074mol)とし、エタノールの代わりに1,2−エタンジオール62.22g(1.00mol)とした以外実施例1と同様にポリイミド前駆体溶液を作成した。ポリイミド前駆体溶液の粘度は280ポアズであり、このポリイミド前駆体溶液より作製したフィルムのTgは322度Cであり架橋点間分子量は47g/molであった。
(プリプレグの作製)
実施例1で作成したポリイミド前駆体溶液をテキスタイル・プロダクツ社の炭素繊維織布T650/35−3K−8HSに含浸させた後、100度Cの熱風乾燥炉にいれ10分間乾燥させ、ポリイミド前駆体を含浸したプリプレグを作成した。このプリプレグは十分なタック性があった。
実施例1で作成したポリイミド前駆体溶液をテキスタイル・プロダクツ社の炭素繊維織布T650/35−3K−8HSに含浸させた後、100度Cの熱風乾燥炉にいれ10分間乾燥させ、ポリイミド前駆体を含浸したプリプレグを作成した。このプリプレグは十分なタック性があった。
(複合体の作製)
プリプレグを離型用のシートの間に12枚重ねにしてはさみ、ポリイミド製の袋にいれ内部を真空にした。室温から221度Cまで1.1度C/分で昇温した。121度Cに達した時点で7kg/cm2で加圧した。221度Cまで昇温後1時間保持した。その後加圧したまま冷却した。取り出した成形体を炉に入れ、221度Cで4時間、260度Cで4時間、316度Cで4時間、343度Cで4時間のポストキュアを行った。こうして得られたポリイミド・炭素繊維複合体は340度C以上の高温でも十分な強度を保持した。
プリプレグを離型用のシートの間に12枚重ねにしてはさみ、ポリイミド製の袋にいれ内部を真空にした。室温から221度Cまで1.1度C/分で昇温した。121度Cに達した時点で7kg/cm2で加圧した。221度Cまで昇温後1時間保持した。その後加圧したまま冷却した。取り出した成形体を炉に入れ、221度Cで4時間、260度Cで4時間、316度Cで4時間、343度Cで4時間のポストキュアを行った。こうして得られたポリイミド・炭素繊維複合体は340度C以上の高温でも十分な強度を保持した。
(比較例1)
BTDA105.41g(0.327mol)、エタノール45.21g(0.981mol)、NMP114.00g、MPDA35.38g(0.327mol)とした以外実施例1と同様にポリイミド前駆体溶液を作成した。ポリイミド前駆体溶液の粘度は38ポアズであり、このポリイミド前駆体溶液より作製したフィルムのTgは308度Cであり架橋点間分子量は181g/molであった。
このポリイミド前駆体溶液から実施例9と同様にポリイミド・炭素繊維複合体を作成した。このポリイミド・炭素繊維複合体は300度C以上の温度では強度が大きく落ちた。
BTDA105.41g(0.327mol)、エタノール45.21g(0.981mol)、NMP114.00g、MPDA35.38g(0.327mol)とした以外実施例1と同様にポリイミド前駆体溶液を作成した。ポリイミド前駆体溶液の粘度は38ポアズであり、このポリイミド前駆体溶液より作製したフィルムのTgは308度Cであり架橋点間分子量は181g/molであった。
このポリイミド前駆体溶液から実施例9と同様にポリイミド・炭素繊維複合体を作成した。このポリイミド・炭素繊維複合体は300度C以上の温度では強度が大きく落ちた。
本発明のポリイミド前駆体溶液及びこれを用いたプリプレグ並びに硬化物は、高いガラス転位温度を有し、ガラス転位温度以上の温度域においても優れた機械的特性を有するため、航空機、ロケット、宇宙衛星、ミサイルなどの耐熱性部材及び、自動車のエンジン周りの部材など高耐熱、高強度を必要とする部材、製品に好適に用いることができる。
Claims (11)
- 少なくとも1種のテトラカルボン酸から誘導されるエステル化合物、少なくとも1種の3価以上のアミン化合物および有機溶媒を含むことを特徴とするポリイミド前駆体溶液。
- 前記ポリイミド前駆体溶液が少なくとも1種のジアミン化合物を含むことを特徴とする請求項1に記載のポリイミド前駆体溶液。
- 前記テトラカルボン酸から誘導されるエステル化合物は、下記化学式(A)〔式中、R1、R2、R3、R4はそれぞれ独立に水素、炭素数1から8である炭化水素基(芳香環、−O−、−CO−、−OH等の官能基を有してもよい)、又はフェニル基を表わす。また、R’は化学式(A−1)または化学式(A−2)または化学式(A−3)(式中、XはO、S、CH2、C(CH3)2、CO、又は直接結合を表わす)〕で表される前記テトラカルボン酸から誘導されるエステル化合物から成る群より選ばれる少なくとも1種のテトラカルボン酸から誘導されるエステル化合物であることを特徴とする請求項1から2のいずれかに記載のポリイミド前駆体溶液。
- 前記3価以上のアミン化合物は芳香環または複素環に直接結合した3つ以上のアミノ基を有する化合物である請求項1から3のいずれかに記載のポリイミド前駆体溶液。
- 前記ジアミン化合物は、下記化学式(I)〔式中、R”は化学式(I−1)または化学式(I−2)または化学式(I−3)(式中、YはO、S、C(CH3)2、CO、又は直接結合を表わす)〕で表される前記ジアミン化合物から成る群より選ばれる少なくとも1種のジアミン化合物であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のポリイミド前駆体溶液。
- 前記有機溶媒は、沸点が250度C以下であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のポリイミド前駆体溶液。
- 焼成後のガラス転移温度(Tg)は、300度C以上である請求項1から6のいずれかに記載のポリイミド前駆体溶液。
- 焼成後の架橋点間分子量(Mx)は、150g/mol以下である請求項1から7のいずれかに記載のポリイミド前駆体溶液。
- 請求項1から8のいずれかに記載のポリイミド前駆体溶液を強化繊維あるいはそれを用いた織布又は不織布に含浸させてなるプリプレグ。
- 前記強化繊維が炭素繊維、ガラス繊維、クオーツ繊維、アラミド繊維、ボロン繊維、チラノ繊維である請求項9に記載のプリプレグ。
- 請求項9から10のいずれかに記載のプリプレグを熱硬化させてなる硬化物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009053526A JP2010209137A (ja) | 2009-03-06 | 2009-03-06 | ポリイミド前駆体溶液、プリプレグ及び硬化物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009053526A JP2010209137A (ja) | 2009-03-06 | 2009-03-06 | ポリイミド前駆体溶液、プリプレグ及び硬化物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010209137A true JP2010209137A (ja) | 2010-09-24 |
Family
ID=42969657
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009053526A Pending JP2010209137A (ja) | 2009-03-06 | 2009-03-06 | ポリイミド前駆体溶液、プリプレグ及び硬化物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010209137A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016050235A (ja) * | 2014-08-29 | 2016-04-11 | 国立大学法人北陸先端科学技術大学院大学 | 複合材料 |
KR101614596B1 (ko) * | 2014-03-20 | 2016-04-21 | 주식회사 두산 | 투명 프리프레그의 제조방법 |
WO2017069165A1 (ja) * | 2015-10-19 | 2017-04-27 | 宇部興産株式会社 | ポリイミド前駆体、架橋構造を有するポリイミドおよびその製造方法 |
JP2018072835A (ja) * | 2016-10-31 | 2018-05-10 | ローム アンド ハース エレクトロニック マテリアルズ エルエルシーRohm and Haas Electronic Materials LLC | フッ素化熱酸発生剤を含有するトップコート組成物 |
-
2009
- 2009-03-06 JP JP2009053526A patent/JP2010209137A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101614596B1 (ko) * | 2014-03-20 | 2016-04-21 | 주식회사 두산 | 투명 프리프레그의 제조방법 |
JP2016050235A (ja) * | 2014-08-29 | 2016-04-11 | 国立大学法人北陸先端科学技術大学院大学 | 複合材料 |
WO2017069165A1 (ja) * | 2015-10-19 | 2017-04-27 | 宇部興産株式会社 | ポリイミド前駆体、架橋構造を有するポリイミドおよびその製造方法 |
CN108137806A (zh) * | 2015-10-19 | 2018-06-08 | 宇部兴产株式会社 | 聚酰亚胺前体、具有交联结构的聚酰亚胺及其制造方法 |
CN111205459A (zh) * | 2015-10-19 | 2020-05-29 | 宇部兴产株式会社 | 聚酰亚胺前体、具有交联结构的聚酰亚胺及其制造方法 |
CN111205459B (zh) * | 2015-10-19 | 2021-05-28 | 宇部兴产株式会社 | 聚酰亚胺前体、具有交联结构的聚酰亚胺及其制造方法 |
CN108137806B (zh) * | 2015-10-19 | 2021-05-28 | 宇部兴产株式会社 | 聚酰亚胺前体、具有交联结构的聚酰亚胺及其制造方法 |
JP2018072835A (ja) * | 2016-10-31 | 2018-05-10 | ローム アンド ハース エレクトロニック マテリアルズ エルエルシーRohm and Haas Electronic Materials LLC | フッ素化熱酸発生剤を含有するトップコート組成物 |
US10241411B2 (en) | 2016-10-31 | 2019-03-26 | Rohm And Haas Electronic Materials Llc | Topcoat compositions containing fluorinated thermal acid generators |
US10481495B2 (en) | 2016-10-31 | 2019-11-19 | Rohm And Haas Electronic Materials Llc | Topcoat compositions containing fluorinated thermal acid generators |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN106928707B (zh) | 聚酰亚胺高分子组合物及其制造方法、聚酰亚胺膜 | |
TWI439371B (zh) | 具改良耐溶劑性的透明聚醯亞胺薄膜 | |
JP7016082B2 (ja) | セミプレグ、プリプレグ、樹脂複合材料およびそれらの製造方法 | |
JP7003914B2 (ja) | ポリイミド樹脂、ポリイミド樹脂組成物、及びポリイミドフィルム | |
EP2178952A1 (en) | Polyimide film with improved thermal stability | |
US9051430B2 (en) | Resin-transfer-moldable terminal-modified imide oligomer using 2-phenyl-4,4′diaminodiphenyl ether and having excellent moldability, mixture thereof, varnish containing same, and cured resin thereof and fiber-reinforced cured resin thereof made by resin transfer molding and having excellent heat resistance | |
JP2010209137A (ja) | ポリイミド前駆体溶液、プリプレグ及び硬化物 | |
WO2011055530A1 (ja) | ポリイミド発泡体、ポリイミド粉体混合物、ポリイミド粉体、ポリイミド発泡体の製造方法、積層ポリイミド発泡成形体の製造方法、湾曲ポリイミド発泡成形体の製造方法、積層ポリイミド発泡成形体および湾曲ポリイミド発泡成形体 | |
CN109880096A (zh) | 聚酰亚胺泡沫及其制备方法和应用 | |
WO2018131300A1 (ja) | プリプレグおよび繊維強化複合材料 | |
JP5050269B2 (ja) | 末端変性イミドオリゴマーおよびワニス並びにその高弾性率硬化物 | |
Liu et al. | Effect of DAPBO segment on the structure and performance enhancement of powder foamed BTDA‐ODA polyimide | |
JP2013241553A (ja) | カルド型ジアミンを組成とする熱硬化性ポリイミド | |
Çakir et al. | Mechanical properties of low‐density heat‐resistant polyimide‐based advanced composite sandwich panels | |
JP2009274284A (ja) | ポリイミド複合材料からなる耐熱性サンドイッチパネル、及びその製造方法 | |
Meng et al. | Fabrication of rigid polyimide foams with good mechanical and thermal properties | |
Chen et al. | Effect of poly (etherimide) chemical structures on the properties of epoxy/poly (etherimide) blends and their carbon fiber‐reinforced composites | |
Zhang et al. | Synthesis of polyimides with low viscosity and good thermal properties via copolymerization | |
JP2014201740A (ja) | イミドオリゴマー及びこれを加熱硬化させてなるポリイミド樹脂 | |
KR20100080301A (ko) | 폴리아믹산 용액 및 폴리이미드 코팅층 | |
Cao et al. | Synthesis and properties of fluorinated copolymerized polyimide films | |
KR101258432B1 (ko) | 고온에서의 열적 치수안정성이 우수한 폴리이미드 필름 및 그를 이용한 디스플레이 소자용 기판 | |
JP2012197403A (ja) | イミドオリゴマー及びこれを加熱硬化させてなるポリイミド樹脂 | |
TWI826669B (zh) | 無色透明樹脂薄膜之製造方法 | |
JP5610335B2 (ja) | 機械的強度が向上した繊維強化ポリイミド材料の製造方法 |