JP2010197987A - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

ヘッドアップディスプレイ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010197987A
JP2010197987A JP2009165285A JP2009165285A JP2010197987A JP 2010197987 A JP2010197987 A JP 2010197987A JP 2009165285 A JP2009165285 A JP 2009165285A JP 2009165285 A JP2009165285 A JP 2009165285A JP 2010197987 A JP2010197987 A JP 2010197987A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
light
liquid crystal
crystal display
display element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009165285A
Other languages
English (en)
Inventor
Daisuke Tsukuda
大輔 佃
Masatoshi Azuma
政利 東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Seiki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Seiki Co Ltd filed Critical Nippon Seiki Co Ltd
Priority to JP2009165285A priority Critical patent/JP2010197987A/ja
Publication of JP2010197987A publication Critical patent/JP2010197987A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Instrument Panels (AREA)

Abstract

【課題】 複数の設計仕様が存在する場合において、設計者の作業負荷を軽減させることが可能なヘッドアップディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】 表示光Lを発する液晶表示素子23と、表示光Lを反射させる凹面鏡41と、液晶表示素子23並びに凹面鏡41を収容するハウジング70とを備え、凹面鏡41によって反射された表示光Lをハウジング70に形成された透光部80を通じて投影部材13に投影して観察者14に対し表示を行うヘッドアップディスプレイ装置において、液晶表示素子23を駆動する素子駆動回路93を有する回路基板50と、回路基板50を覆う覆い部材60とを備え、覆い部材60は、液晶表示素子23から凹面鏡41へと至る表示光Lを通過させる開口部61を有し、開口部61を覆うように、表示光Lを透過させるとともに透光部80を通じてハウジング70内部に照射する赤外線を反射させるホットミラー63が配設されてなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、表示器(表示素子)が発した表示光を車両のフロントガラス等の投影部材に投影し、観察者に虚像表示を行うヘッドアップディスプレイ装置に関するものである。
従来より、この種のヘッドアップディスプレイ装置にあっては、例えば下記特許文献1に記載のごとく、車両のフロントガラス(投影部材)に表示器からの表示光を投射して虚像表示を行うものが知られている。
特開2007−65137号公報
この特許文献1に記載のヘッドアップディスプレイ装置は、車両のインストルメントパネル(以下、インパネと言う)内部に取り付けられており、表示光を発する表示器(液晶表示器)と、この液晶表示器が発する表示光を投影部材側に投射するための凹面鏡(反射部材)と、液晶表示器と凹面鏡とを収容するハウジングとを備え、凹面鏡によって反射された表示光をハウジングに形成された透光部(出射部)を通じて投影部材に投影して観察者(運転者)に虚像の表示を行うものである。
そして、この場合、液晶表示器は、配線基板と、配線基板上に実装された発光ダイオードからなる光源と、この光源からの照明光を透過して表示光を形成するように光源の前方側に位置する液晶表示素子(表示素子)と、この液晶表示素子の前方側に位置し、液晶表示素子の外形形状と略同一の外形形状を有するホットミラー(透過反射部材)と、配線基板と光源と液晶表示素子とホットミラーとを収容する合成樹脂からなるケース体(筐体)とを備えてなる。
ホットミラーは、液晶表示素子が発する可視光線からなる表示光を効率よく凹面鏡側へと透過させるとともに、ハウジングの透光部、凹面鏡を介して液晶表示器側へと入射する太陽光のうち赤外線(熱線)を反射させる機能(特性)を有してなる。このように液晶表示器に一体的に設けられたホットミラーが液晶表示素子の前方側に配設されることで、液晶表示素子が前記熱線を受けて損傷するのが防止される構成となる。
またケース体には、ホットミラーの形状に対応するように開口形成されホットミラーを外部に臨ませるための前面開口部と、ホットミラーにおける背面側周縁を載置(保持)すべく、ケース体内壁面から内方に向けて突出形成された鍔部からなる保持部とが形成されている。このことは、ホットミラーは、その前面側が前記前面開口部に臨むように前記保持部にて保持される構成であることを意味してなる。
上述したヘッドアップディスプレイ装置の場合、ホットミラーが液晶表示器の一構成部品として液晶表示器に一体的に組み込まれた構成となっている。ところで、このようにホットミラーが液晶表示器に一体的に組み込まれた設計仕様では、例えば機種バリエーションに応じて、フロントガラスの曲率等が変化することに起因して、観察者(運転者)が虚像表示を視認することができる範囲(つまり表示枠となるアイボックス)が変化していた。
すなわち、図5に示すように、ある機種の場合、フロントガラスFの長手方向(つまり図5中、矢印X方向)となるアイボックスBの表示幅が表示幅Wとなり、前記ある機種とは異なる他の機種の場合、フロントガラスFの長手方向となるアイボックスBの表示幅が図5の点線部分にて示すように表示幅Wよりも幅の広い表示幅W’となってしまう場合があった。
すると、アイボックスBの表示幅が、前記ある機種に対応した表示幅Wと、前記他の機種に対応した表示幅W’とで、ホットミラーを透過する表示光の必要領域が異なる(別の言い方をすれば液晶表示素子から運転者のアイポイントに至る表示光の光路が異なる)ことから、このように状況に対応すべくヘッドアップディスプレイ装置の設計作業を行う設計者は、機種毎に専用の液晶表示器(この場合、専用のホットミラーと専用のケース体)を別途、設計する設計作業を行っていた。
具体的には、前記設計者は、例えば機種バリエーションとして、前記ある機種と前記他の機種とでなる2つの設計仕様が存在する場合、設計仕様毎に前記表示幅が異なることに起因して、表示幅W(つまり前記ある機種)用の第1のホットミラーを設計するだけではなく、第1のホットミラーとは異なる表示幅W’(つまり前記他の機種)用の第2のホットミラーを設計する設計作業を行う必要がある。
さらに、表示幅Wが表示幅W’よりも幅狭となっているから、前記必要領域を加味して第1のホットミラーの外形形状を、第2のホットミラーの外形形状よりも小さく設定することで、ケース体に備えられる前記保持部の形状(前記鍔部の突出寸法)を前記2つの設計仕様毎にそれぞれ設計する必要もあり、結果的に複数の設計仕様が存在する場合に、前記設計者は、設計仕様毎(機種毎)に専用の液晶表示器(つまり専用のホットミラーと専用のケース体)を設計する設計作業を行う必要がるため、設計者の作業負荷が増大してしまうという問題があった。
そこで本発明は、前述の課題に対して対処するため、複数の設計仕様が存在する場合において、設計者の作業負荷を軽減させることが可能なヘッドアップディスプレイ装置の提供を目的とするものである。
本発明は、表示光を発する表示素子と、前記表示光を反射させる反射部材と、前記表示素子並びに前記反射部材を収容するハウジングとを備え、前記反射部材によって反射された前記表示光を前記ハウジングに形成された透光部を通じて投影部材に投影して観察者に対し表示を行うヘッドアップディスプレイ装置において、前記表示素子を駆動する駆動手段を有する回路基板と、前記回路基板を覆う覆い部材とを備え、前記覆い部材は、前記表示素子から前記反射部材へと至る前記表示光を通過させる開口部を有し、前記開口部を覆うようにまたは前記開口部に、前記表示光を透過させるとともに前記透光部を通じて前記ハウジング内部に照射する赤外線を反射させる透過反射部材が配設されてなることを特徴とする。
また本発明は、前記透過反射部材は、光透過性の基板と、前記赤外線を反射させるべく前記基板の一方の面に設けられる反射層とを備え、前記一方の面側とは反対側である他方の面側に配設される前記表示素子と前記基板とが、前記基板の屈折率と同程度の屈折率を有する透光性部材を介して接合されてなることを特徴とする。
本発明によれば、初期の目的を達成でき、複数の設計仕様が存在する場合において、設計者の作業負荷を軽減させることが可能なヘッドアップディスプレイ装置を提供できる。
本発明の第1実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置の概略図。 同実施形態による表示装置の断面図。 同実施形態による表示装置の電気的構成を示すブロック図。 本発明の第2実施形態による表示装置の断面図。 従来技術による投影部材の正面図。
(第1実施形態)以下、図1から図3に基づいて、本発明を車両用のヘッドアップディスプレイ装置に適用した一実施形態を説明する。
ヘッドアップディスプレイ装置は、図1に示すように車両10のインパネ11に配設された表示ユニットである表示装置12が投射する表示光Lを投影部材である車両10のフロントガラス13で車両10の運転者(観察者)14の方向に反射させ、虚像Vの表示を行うものである。換言すれば、ヘッドアップディスプレイ装置は、表示装置12の後述する液晶表示器から発せられる表示光Lをフロントガラス13(前記投影部材)に照射(投射)し、この照射によって得られた表示像(虚像)Vを運転者14に視認させるものである。これにより運転者14は、虚像Vを風景と重畳させて観察することができる。
表示装置12は、図2に示すように液晶表示器20と、第1反射器30と、第2反射器40と、回路基板50と、覆い部材60と、ハウジング70とから主に構成されている。
液晶表示器20は、配線基板21に実装された発光ダイオードからなる光源22と、この光源22からの照明光を透過して表示光Lを形成するように光源22の前方側(真上)に位置するTFT型の液晶表示素子(表示素子)23と、配線基板21と光源22と液晶表示素子23とを収納する合成樹脂からなるケース体(図示せず)とから主に構成される。このことは、液晶表示素子23の背後(直下)に光源22が配設され、液晶表示素子23は、光源22から発せられる光により、所定情報(後述する表示すべき情報)を表示することを意味している。
なお、前記ケース体には、液晶表示素子23の表示領域(図示せず)を臨ませるための窓部が形成されている。そして、液晶表示素子23から発せられる表示光Lは、前記窓部を通過して覆い部材60に備えられる後述するホットミラー側に導かれる構成となっている。
このように構成された液晶表示器20は、表示光Lの出射側の面が前記ホットミラーに対向するようにしてハウジング70内に設けられ、表示光Lの光軸が前記ホットミラーに交わるような位置や向きにて固定保持される。
また液晶表示素子23は、後述する素子駆動回路によって表示すべき情報(例えば車速)を、数値等で発光表示する。液晶表示器20は、可視波長域の光からなる表示光Lを出力するもので、例えば赤色光(主に発光波長域610〜640nm)を発する光源22を適用することができる。なお、前記表示すべき情報は、車速に限らず、エンジン回転数等のあらゆる表示形態を採用できることは言うまでもない。
第1反射器30は、前記ホットミラーの上方(真上)に位置してなるコールドミラー31と、このコールドミラー31を所定の取付手段を用いて取付固定するための取付部材32とを有している。
コールドミラー31は、略矩形状のガラス基板31aと、このガラス基板31aの片面(第2反射器40の後述する凹面鏡と向かい合う面)に形成された第1の反射層31bとからなり、かかる第1の反射層31bは、膜厚が異なる多層の干渉膜からなるものであり、蒸着等の方法で形成されている。
またコールドミラー31は、液晶表示器20(液晶表示素子23)から発せられ、前記ホットミラーを透過してなる表示光Lを、第2反射器40(前記凹面鏡)側へ反射させるような位置に傾斜状態にて配設される。
なお、コールドミラー31は、液晶表示器20の発光波長域を含む可視波長域(450〜750nm)の光を高い反射率(例えば80%以上)で反射し、前記可視波長域以外の光を低い反射率で反射するものである。この場合、コールドミラー31は、前記可視波長域以外の特に赤外波長域の光(太陽光の熱線)を低い反射率(例えば15%以下)にて反射するものが適用される。なお、第1の反射層31bにて反射されない光は、コールドミラー31を透過するように構成される。また、取付部材32は、例えば黒色の合成樹脂材料からなり、ハウジング70に固定されてなる。
第2反射器40は、コールドミラー31(つまり液晶表示素子23)からの表示光Lを反射させる凹面鏡(反射部材)41と、この凹面鏡41を保持するミラーホルダ42とを備えてなる。
凹面鏡41は、凹面を有するポリカーボネートからなる樹脂基板に第2の反射層41aを蒸着形成してなるものである。かかる凹面鏡41は、その第2の反射層41aがコールドミラー31並びにハウジング70の後述する透光性カバーに対向し、前記透光性カバーから臨める位置に傾斜状態にて配設される。
また凹面鏡41は、コールドミラー31からの表示光Lを拡大しつつ、前記透光性カバー(車両10のフロントガラス13)側へ反射(投射)させるものである。このことは、凹面鏡41が、コールドミラー31によって反射された表示光Lを拡大し、この拡大された表示光Lを前記透光性カバーを通じてフロントガラス13に投射することを意味している。なお、凹面鏡41は、ミラーホルダ42に両面粘着テープにより接着されている。ミラーホルダ42は、合成樹脂(例えばABS樹脂)からなるものであり、ハウジング70に固定されてなる。
回路基板50は、例えば所定の配線パターンが施された硬質回路基板からなり、適宜固定手段によりハウジング70内に固定されてなる。かかる回路基板50には、後述するフレキシブル配線板の一端側が装着されるコネクタ51、液晶表示素子23を駆動する後述する素子駆動回路、光源22を発光制御する後述する光源駆動回路、後述する制御手段等が搭載されてなる。
なお、図2中、Fはフレキシブル配線板であり、かかるフレキシブル配線板Fは、液晶表示素子23と回路基板50との電気的な接続を行うためのものであり、電源ライン、信号ライン、グランドラインからなる信号伝送ライン(図示せず)を備えてなる。
かかるフレキシブル配線板Fにおいて、回路基板50側となるフレキシブル配線板Fの一端側は、コネクタ51の内部に装着され、これによりフレキシブル配線板Fの一端側に位置する信号伝送ラインがコネクタ51内部に設けられる複数の電極端子(図示せず)と各々導通接続される構成となっている。ここで、前記電極端子は、コネクタ51に備えられる樹脂製の外装ケースで保護された構成であるものとする。
覆い部材60は、例えば黒色の合成樹脂材料からなり、回路基板50等を覆うように回路基板50(液晶表示器20)の上方側に位置してなり、回路基板50と同様に、適宜固定手段によりハウジング70に固定されてなる。
かかる覆い部材60は、液晶表示素子23の配設位置に対応する領域に、液晶表示素子23の外形寸法よりも数ミリ程度大きい寸法を有する略矩形状の開口部61を有してなる。この開口部61は、液晶表示素子23から発せられ、液晶表示素子23からコールドミラー31(凹面鏡41)へと至る表示光Lを通過させる開口窓からなる。そして、本実施形態では、液晶表示素子23や回路基板50側となる覆い部材60の背面部62に開口部61を塞ぐようにホットミラー(透過反射部材)63を配設した構成としている。
ホットミラー63は、略矩形状のアクリル樹脂からなる光透過性のガラス基板(基板)63aと、ガラス基板63aの一方の面(つまり図2中、ガラス基板63aの前面)に設けられる多層の干渉膜からなる反射層63bとを備え、液晶表示素子23からコールドミラー31(凹面鏡41)へと至る表示光Lの光路中に配設され、本例では、反射層63bが、コールドミラー31に形成された第1の反射膜31bと向かい合うような位置関係となっている。
ホットミラー63は、液晶表示素子23が発する可視光線からなる表示光Lを効率よくコールドミラー31側へと透過させるとともに、前記透光性カバー、凹面鏡41、コールドミラー31を通じてハウジング70内部となる液晶表示器20に照射する(もしくは凹面鏡41、コールドミラー31を介さずに前記透光性カバーを通じてハウジング70内部となる液晶表示器20に直接、照射する)太陽光のうち赤外線(熱線)を反射させる機能(特性)を有してなる。
つまり、ホットミラー63に形成された反射層63bは、前記熱線を反射させる機能を備えているため、前記熱線が、液晶表示器20側には到達しないことになる。なお、ホットミラー63は、両面テープ等の固定手段を用いて背面部62に固定される。また、この場合、背面部62とは反対側となる覆い部材60の前面部64には、太陽光による外光反射を低減するため、黒色塗装が施されている。
ハウジング70は、例えば黒色の合成樹脂材料にて形成されてなり、ともに断面略凹部形状からなる上側ケース体71と下側ケース体72とを備え、上側ケース体71と下側ケース体72とで形成される内部空間である空間部73において、液晶表示器20(液晶表示素子23)や第1反射器30、第2反射器40(凹面鏡41)、回路基板50、覆い部材60等を収納してなる。
上側ケース体71には、凹面鏡41の配設位置の上部(車両10のフロントガラス13側)が開口する開口窓部71aが形成されており、凹面鏡41によって反射された表示光Lは、開口窓部71aを通過することになる。
またハウジング70には、透光部である透光性カバー80が開口窓部71aを塞ぐように配設されてなる。かかる透光性カバー80は、透光性の合成樹脂材料(例えばアクリル樹脂)からなり、凹面鏡41で反射された表示光Lが透過(通過)する光透過性部材としての機能を有している。つまり、コールドミラー31並びに凹面鏡41によって反射された表示光Lは、ハウジング70における開口窓部71aに配設された透光性カバー80を通じてフロントガラス13に投影され、これにより虚像Vの表示が運転者14に対し行われることになる。
次に、本実施形態における表示装置12の電気的構成を図3を用いて説明する。なお、図3中、91は車速センサ、92は制御手段、93は素子駆動回路(駆動手段)、94は光源駆動回路、23は液晶表示素子、22は光源である。
車速センサ91は、車両の速度に比例したパルス信号を出力するものである。
制御手段92は、処理動作のプログラムが記憶されたROMや演算値を一時的に記憶するRAM、前記プログラムを実行するためのCPU等を有するマイクロコンピュータからなり、回路基板50に実装(配設)されてなる。
かかる制御手段92は、車速センサ91からのパルス信号に基づいて、液晶表示素子23と光源22の動作を制御する指令信号を出力する。
制御手段92の出力する指令信号は、液晶表示素子23と光源22に対応する個々のドライバ類に入力され、これらドライバ類は、その信号入力に応じて液晶表示素子23、光源22を動作させる。
ここで、制御手段92は、まず、液晶表示素子23と光源22のうち、液晶表示素子23を駆動させる。すなわち、制御手段92は、前記パルス信号に基づいて液晶表示素子23を表示制御すべく、駆動手段である素子駆動回路93に指令信号を出力し、この指令信号を受けて素子駆動回路93が液晶表示素子23を駆動し、液晶表示素子23に車速を表示させる。
制御手段92は、液晶表示素子23に車速が表示された後、光源22を点灯動作させるための点灯制御信号を光源駆動回路94に出力し、この点灯制御信号を受けて光源駆動回路94が光源22を点灯動作させ、これにより液晶表示素子23からは表示光Lが発せられる。
かかる表示光Lは、液晶表示素子23から発せられた後、ホットミラー63、コールドミラー31並びに凹面鏡41を経て、フロントガラス13に照射され、この照射によって得られた車速表示像からなる表示像(虚像)Vを運転者14に視認させることが可能となる。
ところで、本発明の特徴点は、液晶表示素子23を駆動する素子駆動回路93を有する回路基板50と、回路基板50を覆う覆い部材60とが表示装置12に配設され、覆い部材60が、液晶表示素子23に対応する箇所に、液晶表示素子23の外形形状よりも幅広く開口形成され、液晶表示素子23からコールドミラー31(凹面鏡41)へと至る表示光Lを通過させる開口部61を備えてなり、かかる開口部61を覆うように覆い部材60の背面部62に表示光Lを透過させるとともに前記赤外線を反射させる特性を有するホットミラー63を配設した点である。
そして、本例における液晶表示素子23の外形形状よりも幅広く開口形成された開口部61の開口形状は、機種バリエーション(複数の設計仕様)に何ら関係なく設けられている。
つまり、本実施形態のように複数の設計仕様に関係なく寸法設定された開口部61を覆うように背面部62にホットミラー63を配設することで、従来のように機種バリエーションに応じてフロントガラスの曲率等が異なることに起因して、液晶表示素子から運転者のアイポイントに至る表示光の光路が設計仕様毎(機種毎)に異なっていたとしても、本実施形態にて採用した単一のホットミラー63を用意し、かかる単一のホットミラー63を複数の設計仕様に関係なく寸法設定された開口部61を覆うように背面部62(覆い部材60)に配設すれば、機種バリエーション(複数の設計仕様)に対応可能となる。
このように本例では、従来のように液晶表示器にホットミラーを組み込んだ構成ではなく、液晶表示器20とは別部材にて設けられた覆い部材60の開口部61を覆うようにホットミラー63を組み込んだ構成となっていることから、本実施形態にて採用した液晶表示器20を機種バリエーションに関係なく表示装置12の一構成部品として表示装置12に搭載可能となる。従って、本発明によれば、複数の設計仕様が存在する場合において、設計仕様毎(機種バリエーション毎)に専用の液晶表示器(つまり専用のホットミラーやこの専用のホットミラーを保持するための専用のケース体)を別途、設計して対応することが不要となる。
以上のように本実施形態では、表示光Lを発する液晶表示素子23と、表示光Lを反射させる凹面鏡41と、液晶表示素子23並びに凹面鏡41を収容するハウジング70とを備え、凹面鏡41によって反射された表示光Lを透光性カバー80を通じてフロントガラス13に投影して運転者14に対し表示を行うヘッドアップディスプレイ装置において、液晶表示素子23を駆動する素子駆動回路93を有する回路基板50と、回路基板50を覆う覆い部材60とを備え、覆い部材60は、液晶表示素子23からコールドミラー31(凹面鏡41)へと至る表示光Lを通過させる開口部61を有し、開口部61を覆うように表示光Lを透過させるとともに前記赤外線を反射させるホットミラー63が配設されてなるものである。
従って、機種バリエーションに伴い複数の設計仕様が存在する場合、本例のごときホットミラー63を液晶表示器20とは別部材である覆い部材60の開口部61を覆うように配設する構成を採用することで、従来のように設計仕様毎に専用の液晶表示器(前記専用のホットミラー、前記専用のケース体)を別途、設計して対応することが不要となるため、ヘッドアップディスプレイ装置の設計を行う設計者の作業負荷を従来よりも軽減させることが可能となる。
(第2実施形態)次に、本発明の第2実施形態を図4に基づいて説明するが、前述の第1実施形態と同一もしくは相当個所には同一の符号を用いてその詳細な説明は省略する。この第2実施形態では、前記第1実施形態の構成を基本構成として、ホットミラー63と液晶表示素子23とが透光性部材100を介して接合された構成となっている。
具体的には、図4に示すように反射層63bの形成された前記一方の面とは反対側であるガラス基板63aの他方の面側(つまり背面側)に配設される液晶表示素子23とガラス基板63aとが、透光性部材100を介して接合された構成となっている。この透光性部材100は、透光性の樹脂材料(例えば透光性のシリコン樹脂)からなり、略平板状に形成され、その屈折率はガラス基板63aの屈折率と同程度となるように設定されている。本例では、透光性部材100の屈折率を約1.4、ガラス基板63aの屈折率を約1.5としている。
ところで、前記第1実施形態のようにホットミラー63が液晶表示素子23の前方側に間隔を空けて配置された場合においては、ホットミラー63(ガラス基板63a)と液晶表示素子23との間に形成されるクリアランス(つまり空気)の屈折率が1であるのに対しガラス基板63aの屈折率が約1.5であり、このように前記空気の屈折率とガラス基板63aの屈折率とが相違していることに起因して、液晶表示素子23から発せられる表示光Lが、前記クリアランスを通じてガラス基板63aに入射する際に、表示光Lの一部がガラス基板63aと前記クリアランスとの境界面(つまり液晶表示素子23側に位置するガラス基板63a背面)にて反射されるという現象が生じる。
つまり、液晶表示素子23から発せられる表示光Lの全てがホットミラー63(ガラス基板63a)に入射されずに、前記境界面にて表示光Lの一部が反射光として反射されるという現象の発生に伴い、前記反射光の分だけコールドミラー31、凹面鏡41を経てフロントガラス13に投影される表示光Lの輝度が低下し、これにより観察者に良好な表示像Vを視認させることが困難であるという問題点が生じる。
かかる問題点を解消すべく、本第2実施形態では、図4中、下から順に液晶表示素子23、透光性部材100、ホットミラー63(ガラス基板63a)が積層配置される構成を採用したことで、ガラス基板63aと前記クリアランスとの境界面(つまり液晶表示素子23側に位置するガラス基板63a背面)での表示光Lの反射が極力防止されることになる。
すなわち、図4中、下から順に液晶表示素子23、透光性部材100、ホットミラー63(ガラス基板63a)が積層配置された場合、液晶表示素子23が発する表示光Lは、透光性部材100の屈折率がガラス基板63aの屈折率と同程度となっていることに伴い、透光性部材100を透過してガラス基板63aへと至る際に、透光性部材100とガラス基板63aとの境界面にて反射され透光性部材100内へと戻る光量は僅かである。これにより液晶表示素子23から発せられる表示光Lは、その光量がほとんど減衰することなく透光性部材100とホットミラー63とを通過した後、コールドミラー31側へと至ることになる。
従って、前述したように液晶表示素子23から発せられる表示光Lは、透光性部材100の屈折率がガラス基板63aの屈折率と同程度になっていることで、透光性部材100並びにホットミラー63を通過する際、その光量がほとんど減衰することなくコールドミラー31に到達するから、結果的にコールドミラー31、凹面鏡41を通じてフロントガラス13へと投影されることになる表示光Lの輝度低下が極力抑制されることになる。以上のように本第2実施形態の構成を採用することで、前記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができるとともに、運転者14に対し良好な表示像Vを視認させることができる。
また本第2実施形態では、透光性部材100が、ガラス基板(基板)63の屈折率と同程度の屈折率を有する透光性のシリコン樹脂材料により形成された例について説明したが、例えばシリコン樹脂に代えてアクリル樹脂やウレタン樹脂を用いてもよい。
また前記各実施形態では、ホットミラー63が、開口部61を覆うように覆い部材60の背面部62に固定されてなる例について説明したが、例えば開口部61を覆うように覆い部材60の前面部64にホットミラー63を配設してもよいし、ホットミラー63が開口部61に埋設されるように開口部61にホットミラー63を配設してもよい。
なお前記各実施形態では、液晶表示素子23から発せられる表示光Lが、フロントガラス13に投射される例について説明したが、例えばフロントガラス13に表示光Lを良好に運転者14方向に反射させるコンバイナフィルムを設けてもよいし、あるいはフロントガラス13とは別の専用の反射部材に表示光Lを投射する構成としてもよい。
13 フロントガラス(投影部材)
14 運転者(観察者)
23 液晶表示素子(表示素子)
41 凹面鏡(反射部材)
50 回路基板
60 覆い部材
61 開口部
63 ホットミラー(透過反射部材)
63a ガラス基板(基板)
63b 反射層
70 ハウジング
71a 開口窓部
80 透光性カバー(透光部)
92 制御手段
93 素子駆動回路(駆動手段)
100 透光性部材
L 表示光

Claims (2)

  1. 表示光を発する表示素子と、前記表示光を反射させる反射部材と、前記表示素子並びに前記反射部材を収容するハウジングとを備え、
    前記反射部材によって反射された前記表示光を前記ハウジングに形成された透光部を通じて投影部材に投影して観察者に対し表示を行うヘッドアップディスプレイ装置において、
    前記表示素子を駆動する駆動手段を有する回路基板と、
    前記回路基板を覆う覆い部材とを備え、
    前記覆い部材は、前記表示素子から前記反射部材へと至る前記表示光を通過させる開口部を有し、
    前記開口部を覆うようにまたは前記開口部に、前記表示光を透過させるとともに前記透光部を通じて前記ハウジング内部に照射する赤外線を反射させる透過反射部材が配設されてなることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
  2. 前記透過反射部材は、光透過性の基板と、前記赤外線を反射させるべく前記基板の一方の面に設けられる反射層とを備え、
    前記一方の面側とは反対側である他方の面側に配設される前記表示素子と前記基板とが、前記基板の屈折率と同程度の屈折率を有する透光性部材を介して接合されてなることを特徴とする請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装置。
JP2009165285A 2009-01-27 2009-07-14 ヘッドアップディスプレイ装置 Pending JP2010197987A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009165285A JP2010197987A (ja) 2009-01-27 2009-07-14 ヘッドアップディスプレイ装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009014858 2009-01-27
JP2009165285A JP2010197987A (ja) 2009-01-27 2009-07-14 ヘッドアップディスプレイ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010197987A true JP2010197987A (ja) 2010-09-09

Family

ID=42822725

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009165285A Pending JP2010197987A (ja) 2009-01-27 2009-07-14 ヘッドアップディスプレイ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010197987A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013058123A1 (ja) * 2011-10-20 2013-04-25 日本精機株式会社 車両用ヘッドアップディスプレイ装置
JP2013233852A (ja) * 2012-05-08 2013-11-21 Yupiteru Corp 車載用表示装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61184132A (ja) * 1985-02-13 1986-08-16 Toyota Motor Corp 計器表示素子の保護装置
JPH10177219A (ja) * 1996-12-17 1998-06-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 液晶パネル照明装置および液晶投写型表示装置
JP2004017708A (ja) * 2002-06-13 2004-01-22 Nippon Seiki Co Ltd 表示装置
JP2007065137A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Nippon Seiki Co Ltd 車両用表示装置
JP2008070504A (ja) * 2006-09-13 2008-03-27 Nippon Seiki Co Ltd 表示装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61184132A (ja) * 1985-02-13 1986-08-16 Toyota Motor Corp 計器表示素子の保護装置
JPH10177219A (ja) * 1996-12-17 1998-06-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 液晶パネル照明装置および液晶投写型表示装置
JP2004017708A (ja) * 2002-06-13 2004-01-22 Nippon Seiki Co Ltd 表示装置
JP2007065137A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Nippon Seiki Co Ltd 車両用表示装置
JP2008070504A (ja) * 2006-09-13 2008-03-27 Nippon Seiki Co Ltd 表示装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013058123A1 (ja) * 2011-10-20 2013-04-25 日本精機株式会社 車両用ヘッドアップディスプレイ装置
JP2013086691A (ja) * 2011-10-20 2013-05-13 Nippon Seiki Co Ltd 車両用ヘッドアップディスプレイ装置
US9519143B2 (en) 2011-10-20 2016-12-13 Nippon Seiki Co., Ltd. Headup display apparatus for vehicle
JP2013233852A (ja) * 2012-05-08 2013-11-21 Yupiteru Corp 車載用表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5919724B2 (ja) 車両用ヘッドアップディスプレイ装置
JP6216307B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置及びバックライト装置
JP2007086387A (ja) 車両用表示装置
JP6955019B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP2005331624A (ja) 車両用ヘッドアップディスプレイ装置
JP5888003B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP2013224068A (ja) 車両用ヘッドアップディスプレイ装置
JP5556019B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP2016009155A (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP2009067352A (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP2006011168A (ja) 車両用ヘッドアップディスプレイ装置
JP2014238477A (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP2010243758A (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
KR20120112494A (ko) 조명 장치
JP2010197987A (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP2010132207A (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP2018179741A (ja) 表示装置
JP6885215B2 (ja) 表示装置
JP2010282108A (ja) 車両用ヘッドアップディスプレイ装置
JP2009075514A (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP5283325B2 (ja) 発光装置
KR100705796B1 (ko) 엘이디를 사용한 헤드 업 디스플레이 시스템
JP6942747B2 (ja) 車両用表示装置
JP6590045B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP6930244B2 (ja) 表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130129

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130618