JP2010186893A - 半導体装置 - Google Patents

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正則 附田
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Abstract

【課題】十分な導通抵抗を有する半導体装置を提供する。
【解決手段】第1導電型の半導体基板11の主面に形成された第1導電型の第1半導体層12と、第1半導体層12に形成された第2導電型の第2半導体層13と、第2半導体層12側に第1電極を有し、且つ第1半導体層11側に第2電極を有する半導体素子14と、第1半導体層12の第2半導体層13と半導体基板11との間に形成され、第1半導体層12の不純物濃度より高い不純物濃度を有する第1導電型の第3半導体層15と、第1半導体層12に形成され、第1半導体層12と第2半導体層13との接合面の電界を緩和する電界緩和手段16と、を具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置に関する。
パワーMOSFET、IGBT等の高電圧で大電流を制御するパワートランジスタは、トランジスタがオフの時のドレイン・ソース間のブレークダウン耐圧が高いことに加えて、トランジスタがオンの時の電力損失を低減するためにドレイン・ソース間の導通抵抗が低いことが要求される。
一般に、パワートランジスタは半導体基板上に形成された電界緩和層をドレイン電位とし、電界緩和層上に形成され、電界緩和層と反対の導電型のベース領域をソース電位としている。
パワートランジスタがオフの時に電界緩和層とベース領域との接合に高電圧が印加されると、主に電界緩和層に空乏層を伸ばすことにより必要なドレイン・ソース間耐圧を得ている。
一方、パワートランジスタがオン時は、主に電界緩和層の不純物濃度が導通抵抗を支配している。導通抵抗を低減するために電界緩和層の不純物濃度を高くすると、耐圧が低下する問題がある。
従来、高耐圧と低導通抵抗を得るために、半導体基板上にストライプ状のP型半導体層とN型半導体層が交互に繰り返して存在する、所謂スーパージャンクション構造を有する半導体装置が知られている。(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に開示された半導体装置は、縦型スーパージャンクション構造を構成するストライプ状のP型層とN型層とが交互に存在し、数は奇数個とされ、一番外側の二つのP型層を除くP型層とN型層の層厚み方向のキャリア濃度の積分値がほぼ等しく、しかも、一番外側の二つのP型層の層厚み方向のキャリア濃度の積分値が他のP型層とN型層のそれのほぼ半分に設定され、該ストライプ状のP型層とN型層の上端部は高濃度のP型層と接し、このP型層は低濃度のP型層(リサーフ層)に囲まれている。
然しながら、特許文献1に開示された半導体装置は、構造が複雑であり、製造に多大な時間と費用を要するという問題がある。
特開2000−277726号公報
本発明は、十分な導通抵抗を有する半導体装置を提供する。
上記目的を達成するために、本発明の一態様の半導体装置では、第1導電型の半導体基板の主面に形成された第1導電型の第1半導体層と、前記第1半導体層に形成された第2導電型の第2半導体層と、前記第2半導体層側に第1電極を有し、且つ前記第1半導体層側に第2電極を有する半導体素子と、前記第1半導体層の前記第2半導体層と前記半導体基板との間に形成され、前記第1半導体層の不純物濃度より高い不純物濃度を有する第1導電型の第3半導体層と、前記第1半導体層に形成され、前記第1半導体層と前記第2半導体層との接合面の電界を緩和する電界緩和手段と、を具備することを特徴としている。
本発明によれば、十分な導通抵抗を有する半導体装置が得られる。
本発明の実施例に係る半導体装置を示す図で、図1(a)はその平面図、図1(b)は図1(a)のA−A線に沿って切断し、矢印方向に眺めた断面図。 本発明の実施例に係る半導体装置の電界分布を比較例と対比して示す図で、図2(a)が本実施例の電界分布を示す図、図2(b)が比較例の電界分布を示す図。 本発明の実施例に係る半導体装置の導通損失とターンオフ損失との相関関係を比較例と対比して示す図で、実線が本実施例を示す図、破線が比較例を示す図。 本発明の実施例に係る半導体装置の製造工程の要部を示す断面図。 本発明の実施例に係る半導体装置の製造工程の要部を示す断面図。 本発明の実施例に係る半導体装置の製造工程の要部を示す断面図。 本発明の実施例に係る半導体装置の製造工程の要部を示す断面図。 本発明の実施例に係る別の半導体装置を示す図で、図8(a)はその断面図、図8(b)は断面方向の電界分布を示す図。 本発明の実施例に係る別の半導体装置を示す図で、図9(a)はその断面図、図9(b)は断面方向の電界分布を示す図。 本発明の実施例に係る別の半導体装置を示す図で、図10(a)はその断面図、図10(b)は断面方向の電界分布を示す図。 本発明の実施例に係る別の半導体装置を示す断面図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
本発明の実施例に係る半導体装置について図1乃至図3を用いて説明する。図1は半導体装置を示す図で、図1(a)はその平面図、図1(b)は図1(a)のA−A線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図、図2は半導体装置の電界分布を比較例と対比して示す図で、図2(a)が本実施例の電界分布を示す図、図2(b)が比較例の電界分布を示す図である。
本実施例は、トレンチゲート縦型パワーMOSトランジスタを有する半導体装置の例である。
図1に示すように、本実施例の半導体装置10は、N型半導体基板11の主面に形成されたN型第1半導体層12と、第1半導体層12に形成されたP型第2半導体層13と、第2半導体層13側に第1電極を有し、且つ第1半導体層12側に第2電極を有する半導体素子14と、を具備している。
更に、半導体装置10は、第1半導体層12の第2半導体層13と半導体基板11との間に形成され、第1半導体層12の不純物濃度N1より高い不純物濃度N3を有するN型第3半導体層15と、第1半導体層12に形成され、第1半導体層12と第2半導体層13との接合面の電界を緩和する電界緩和手段16と、を具備している。
半導体基板11は、例えばキャリア濃度が4E19cm−3程度のN型シリコン基板である。
第1半導体層12は、例えば厚さが1.5μm、キャリア濃度N1が3E16cm−3程度のN型半導体層で、電界緩和層とも呼ばれている。
第2半導体層13は、例えば厚さが1μm、キャリア濃度が1E17cm−3程度のP型半導体層で、ベース層とも呼ばれている。
半導体素子14は、P型ベース層13からN型第3半導体層15に達するトレンチの内壁に形成されたゲート絶縁膜17と、トレンチの内部に充填されたゲート電極18を具備し、ゲート電極18の周りの第2半導体層13に形成されたN型不純物拡散領域19をソース(第1電極)とし、半導体基板11をドレイン(第2電極)とする縦型絶縁ゲート電界効果トランジスタ(以下、単にMOSトランジスタという)である。
ゲート電極18および不純物拡散領域19は層間絶縁膜(図示せすせ)で保護され、層間絶縁膜上にゲート電極端子(図示せず)およびソース電極端子20が形成されている。半導体基板11の主面と反対の面にはドレイン電極端子21が形成されている。
電界緩和手段18は、終端構造として第2半導体層13を取り囲むように形成された複数のP型第4半導体層22と、第4半導体層20を取り囲むように形成されたN型第5半導体層23とを具備している。
第4半導体層22は、例えば厚さおよびキャリア濃度が第2半導体層13と同程度の半導体層である。第5半導体層23は、例えばキャリア濃度が4E19cm−3程度の半導体層である。
第3半導体層15は、第2半導体層13側の上面と半導体基板11側の下面とを有し、上面が第2半導体層13に接し、下面が半導体基板11に接している。
第3半導体層15のキャリア濃度N3が、第1半導体層11のキャリア濃度N1より高く、例えば1.2倍程度に設定されているので、MOSトランジスタ14の導通抵抗を、第3半導体層15を有しないMOSトランジスタの導通抵抗より低減させることが可能である。
第3半導体層15のサイズは、第2半導体層13のサイズより小さく設定されている。即ち、第3半導体層15は第2半導体層13より内側にあり、第2半導体層13より外側にはみ出していない。
これにより、第3半導体層15のキャリア濃度が第1半導体層11のキャリア濃度より高くても、第1半導体層12と第2半導体層13とのPN接合面、特に外周部の電界緩和に及ぼす悪影響をさけ、MOSトランジスタ14の耐圧を、第3半導体層15を有しないMOSトランジスタの耐圧に維持することが可能である。
図2は半導体装置の電界分布を比較例と対比して示す図で、図2(a)が本実施例の電界分布を示す図、図2(b)が比較例の電界分布を示す図である。ここで、電界分布とはMOSトランジスタがブレークダウンするときの電界分布である。比較例とは第3半導体層15を有しない半導体装置10のことである。
図2において、実線がMOSトランジスタ14(素子部と称する)のB−B線に沿った断面方向の電界分布を示し、破線が電界緩和手段16(終端部と称する)のC−C線に沿った断面方向の電界分布を示している。始めに、比較例について説明する。
図2(b)に示すように、比較例では耐圧は電界を断面方向に積分した面積の小さい終端部で決まる。PN接合の空乏層の等電位線はP型第2半導体層13とN第1半導体層12のPN接合面に沿って水平方向に伸びていき、終端部に近づくほど大きい曲率を有し、終端部近傍で集中し密度が高くなっているので、終端部は素子部より高電界になり、小面積に電流が集中しアバランシェ耐量が小さくなる。
一方、図2(a)に示すように、本実施例では耐圧は電界を断面方向に積分した面積の小さい終端部で決まる。終端部の電界分布は比較例とほぼ同じなので、比較例とほぼ同じ耐圧が得られる。素子部の電界分布は不純物濃度に応じて高電界になるので、電流集中の面積が広くなり、電流が分散されるのでアバランシェ耐量が高くなる。
図3はMOSトランジスタ14の導通損失とターンオフ損失の関係を上述した比較例と対比して示す図で、実線が本実施例の導通損失とターンオフ損失の関係を示す図、破線が比較例の導通損失とターンオフ損失の関係を示す図である。
図3に示すように、MOSトランジスタの導通損失とターンオフ損失とはトレードオフの関係にあるが、MOSトランジスタの耐圧を一定としたとき、本実施例では比較例より導通損失およびターンオフ損失とも改善されている。導通損失が改善されるのは、導通抵抗が低減されるためである。
これは、第3半導体層15が第1半導体層11より高濃度であることに加え、第3半導体層15を第1半導体層11より高濃度にした場合、図2に示す電界分布から分かるように空乏層の延びが小さくなり半導体素子の厚みを小さく出来る効果でもある。
種々検討したところ、耐圧に大きな影響を及ぼさない第3半導体層13のキャリア濃度として、第1半導体層11のキャリア濃度の1.2倍から1.5倍程度が適していた。
次に、半導体装置10の製造方法について説明する。図4乃至図6は半導体装置10の製造工程の要部を示す断面図である。
始めに、図4(a)に示すように、N型のシリコン基板40の主面40aに、第3半導体層15が形成される予定の部位に開口41aを有するレジスト膜41を形成する。次に、レジスト膜41をマスクとして、燐(P)をイオン注入し、Pイオン注入層42を形成する。
次に、図4(b)に示すように、レジスト膜41を除去した後、シリコン基板40の主面40aと反対の面40bに、第3半導体層15が形成される予定の部位に開口43aを有するレジスト膜43を形成する。次に、レジスト膜43をマスクとして、Pをイオン注入し、Pイオン注入層42より深いPイオン注入層44を形成する。
Pイオン注入層44のイオン注入は、Pイオン注入層42のイオン条件より高ドーズ量、高加速電圧の条件で行なう。
次に、図5(a)に示すように、レジスト膜43を除去した後、シリコン基板40に活性化熱処理を施し、Pイオン注入層42のPが熱拡散したN型不純物拡散層45およびPイオン注入層44のPが熱拡散したN型不純物拡散層46を形成する。
熱処理は、N型不純物拡散層45とN型不純物拡散層46の先端部が重なり合い一体化する条件で行う。以後、N型不純物拡散層45とN型不純物拡散層46とが一体化したN型不純物拡散層を、N型不純物拡散層47と称する。
次に、図5(b)に示すように、シリコン基板40の主面40aと反対の面40bに、砒素(As)をイオン注入し、Asイオン注入層48を形成する。
次に、図6(a)に示すように、シリコン基板40に熱処理を施し、Asイオン注入層48のAsを熱拡散させる。これにより、図1に示すN型半導体基板11が形成される。N型不純物拡散層47およびN型半導体基板11を除いたシリコン基板40が、N型第1半導体層12になる。
次に、図6(b)に示すように、シリコン基板40の主面40aに、第2半導体層13が形成される予定の部位に開口49aを有するレジスト膜49を形成する。
次に、レジスト膜49をマスクとして、硼素(B)をイオン注入し、Bイオン注入層50を形成する。Bイオン注入層50はN型不純物拡散層47の中に形成されている。
次に、図7に示すように、シリコン基板40に熱処理を施し、Bイオン注入層50のBを熱拡散させる。これにより、図1に示すP型第2半導体層13が形成される。N型不純物拡散層47の残部がN型第3半導体層15となる。
次に、周知のように、例えばRIE(Reactive Ion Etching)法により第2半導体層13から第3半導体層15に達するトレンチを形成し、トレンチの内壁を熱酸化してゲート絶縁膜17を形成し、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法およびCMP(Chemical Mechanical Deposition)法により、トレンチの内部に導電性ポリシリコンを埋め込みゲート電極18を形成する。
次に、イオン注入法により、ゲート電極18の周りの第2半導体層13にN型不純物拡散領域19を形成し、第2半導体層13を取り囲むように複数のP型第4半導体層22と、第4半導体層20を取り囲むようにN型第5半導体層23を形成する。
次に、ゲート電極端子、ソース電極端子20、およびドレイン電極端子21を形成することにより、図1に示す半導体装置10が得られる。
以上説明したように、本実施例の半導体装置10は、第2半導体層13と半導体基板11との間に形成され、第1半導体層12のキャリア濃度N1より高いキャリア濃度N3を有する第3半導体層15を具備している。
その結果、MOSトランジスタ14の耐圧を維持しながら、MOSトランジスタ14の導通抵抗を低減することができる。従って、十分な導通抵抗を有する半導体装置が得られる。
ここでは、シリコン基板40の両面にPイオンを注入し、熱拡散を施して第3半導体層15を形成する場合について説明したが、シリコン基板40の片面、例えば主面40aと反対の面40bにのみPイオンを注入し、熱拡散を施してPが基板40の主面40aまで達した第3半導体層15を形成することもできる。
これによれば、図5(b)に示すPイオン注入工程を削減することができるが、熱拡散時間が長くなるので、半導体基板11および第1半導体層12の厚さが薄い場合に適している。
第3半導体層15は、上面が第2半導体層13に接し、下面が半導体基板11に接している場合について説明したが、第3半導体層15の形状は種々変形することが可能である。図8乃至図10は異なる形状の第3半導体層を有する半導体装置を示す図で、図8(a)乃至図10(a)はその断面図、図8(b)乃至図10(b)はその断面方向の電界分布を示す図である。
図8(a)に示すように、半導体装置60は、上面が第2半導体層13に接し、且つ下面が半導体基板11と離間した第3半導体層61を具備している。
これによれば、MOSトランジスタ14の導通抵抗の低減効果は実施例程には至らないまでも、実施例と同様の耐圧を維持し、且つ短絡時の破壊耐圧が向上する利点がある。
更に、図5(a)に示すN型不純物拡散層46が不要なので、図4(b)に示すPイオン注入工程が削減できる利点がある。
図8(b)に示すように、MOSトランジスタ14の耐圧は電界を断面方向に積分した面積の小さい終端部で決まる。終端部の電界分布は図2(b)に示す比較例とほぼ等しいので、比較例とほぼ等しい耐圧が得られる。素子部の電界分布は不純物濃度分布に応じて高電界になり、終端部の電界分布とほぼ等しいので、電流集中の面積が広くなり、電流が分散されるのでアバランシェ耐量が高くなる。
図9(a)に示すように、半導体装置70は、上面が第2半導体層13と離間し、且つ下面が半導体基板11たに接し第3半導体層71を具備している。
これによれば、MOSトランジスタ14の導通抵抗の低減効果は実施例程には至らないまでも、実施例と同様の耐圧を維持し、図5(a)に示すN型不純物拡散層45が不要なので、図4(a)に示すPイオン注入工程が削減できる利点がある。
図9(b)に示すようにMOSトランジスタ14の耐圧は電界を断面方向に積分した面積の小さい終端部で決まる。終端部の電界分布は図2(b)に示す比較例とほぼ等しいので、比較例とほぼ等しい耐圧が得られる。素子部の電界分布は不純物濃度分布に応じて高電界になるので、電流集中の面積が広くなり、電流が分散されるのでアバランシェ耐量が高くなる。
図10(a)に示すように、半導体装置80は、上面が第2半導体層13に接し、下面が半導体基板11に接し、且つ上面と下面との間で分割されており、第2半導体層13に接する部位81aと半導体基板11に接する部位81bとを有する第3半導体層81を具備している。
これによれば、MOSトランジスタ14の導通抵抗の低減効果は実施例程には至らないまでも、実施例と同様の耐圧を維持し、図5(a)に示す熱処理時間を短縮できる利点がある。
図10(b)に示すように、MOSトランジスタ14の耐圧は電界を断面方向に積分した面積の小さい終端部で決まる。終端部の電界分布は図2(b)に示す比較例とほぼ等しいので、比較例とほぼ等しい耐圧が得られる。素子部の電界分布は不純物濃度分布に応じて高電界になり、終端部の電界分布とほぼ等しいので、電流集中の面積が広くなり、電流が分散されるのでアバランシェ耐量が高くなる。
半導体素子14が、トレンチゲートを有する縦型MOSトランジスタである場合について説明したが、第2半導体層上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極を有する縦型MOSトランジスタ、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)およびPN接合ダイオードであっても同様の効果を得ることができる。
図11は第2半導体層上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極を有するプレーナ構造の縦型MOSトランジスタを有する半導体装置を示す断面図である。
図11に示すように、半導体装置90は、半導体素子91が第2半導体層92にゲート絶縁膜93を介して形成されたゲート電極94を具備し、ゲート電極94の周りの第2半導体層92に形成されたN型の不純物拡散領域95を第1電極とし、半導体基板11を第2電極とするプレーナ構造の縦型MOSトランジスタである。
半導体素子がIGBTの場合は、図11における半導体基板11の下に、Pコレクタとなる高濃度のP型半導体層を追加形成する。IGBTはオフ時に空乏層がコレクタ側に接触しているパンチスルー型でも、オフ時に空乏層がコレクタ側に接触しないノンパンチスルー型でも構わない。また、IGBTをIEGT(Injection Enhanced Gate Transistor)とすることも可能である。
半導体素子がPN接合ダイオードの場合は、図1における第2半導体層13がアノード(第1電極)になり、半導体基板11がカソード(第2電極)になる。
10、60、70、80、90 半導体装置
11 N型半導体基板(第2電極)
12 N型第1半導体層
13、92 P型第2半導体層
14、91 半導体素子
15、61、71、81 N型第3半導体層
16 電界緩和手段
17、93 ゲート絶縁膜
18、94 ゲート電極
19、95 N型不純物拡散領域(第1電極)
20 ソース電極端子
21 ドレイン電極端子
22 P型第4半導体層
23 N型第5半導体層
40 N型シリコン基板
41、43、49 レジスト膜
41a、43b、49a 開口
42、44 Pイオン注入層
45、46、47 N型不純物拡散層
48 Asイオン注入層
50 Bイオン注入層

Claims (5)

  1. 第1導電型の半導体基板の主面に形成された第1導電型の第1半導体層と、
    前記第1半導体層に形成された第2導電型の第2半導体層と、
    前記第2半導体層側に第1電極を有し、且つ前記第1半導体層側に第2電極を有する半導体素子と、
    前記第1半導体層の前記第2半導体層と前記半導体基板との間に形成され、前記第1半導体層の不純物濃度より高い不純物濃度を有する第1導電型の第3半導体層と、
    前記第1半導体層に形成され、前記第1半導体層と前記第2半導体層との接合面の電界を緩和する電界緩和手段と、
    を具備することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第3半導体層は、前記第2半導体層側の上面と前記半導体基板側の下面とを有し、前記上面が前記第2半導体層に接し、且つ前記下面が前記半導体基板と離間し、または前記上面が前記第2半導体層と離間し、且つ前記下面が前記半導体基板と接し、あるいは前記上面が前記第2半導体層に接し、前記下面が前記半導体基板に接し、且つ前記上面と前記下面の間で分割されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1半導体層の不純物濃度がN1(atoms/cm)、前記第3半導体層の不純物濃度がN3(atoms/cm)としたとき、N1とN3の比が、1.2≦N3/N1≦1.5であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記半導体素子が、前記第2半導体層にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極を具備し、前記ゲート電極の周りの前記第2半導体層に形成された第1導電型の不純物拡散領域を前記第1電極とし、前記半導体基板を前記第2電極とする縦型絶縁ゲート電界効果トランジスタであり、
    前記電界緩和手段が、前記第2半導体層を取り囲むように形成された複数の第2導電型の第4半導体層と、前記第4半導体層を取り囲むように形成された第1導電型の第5半導体層とを具備していることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記半導体素子が、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ、またはPN接合ダイオードであることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101534104B1 (ko) * 2013-04-05 2015-07-06 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 반도체 소자

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