JP2010180985A - ボールねじ及び射出成形機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
ボールねじ1は、螺旋状のねじ溝3aを外周面に有するねじ軸3と、ねじ軸3のねじ溝3aに対向する螺旋状のねじ溝5aを内周面に有するナット5と、両ねじ溝3a,5aにより形成される螺旋状のボール転動路7に転動自在に装填された複数のボール9と、隣接するボール9の間に配されたセパレータ11と、を備えている。ねじ軸3及びナット5は鋼、ボール9はセラミック、セパレータ11は樹脂でそれぞれ構成されている。そして、ねじ軸3及びナット5には浸炭等の熱処理が施されており、ねじ溝3a,5aの表層部に含まれる残留オーステナイト量は15体積%以上40体積%以下とされている。
【選択図】図2
Description
また、ボールねじの高Dn化のためには、ボールねじの許容回転速度を高くする必要がある。特許文献1,2には、ボールをセラミックで構成するとともに、隣接するボール間にセパレータを介在させることにより、ボールの耐久性を確保して許容回転速度を高くしたボールねじが開示されている。
特に、ボールねじが電動射出成形機に使用される場合には、ボールねじの内部に異物が混入しやすく、異物混入下で且つ高面圧で使用されることとなるため、表面起点剥離等の損傷が発生しやすかった。
さらに、前記ボール転動路の終点近傍部分に形成された角部には、クラウニングが施されていることが好ましい。
さらに、本発明の射出成形機は、上記のようなボールねじを備えていることを特徴とする。
図1及び図2に示すように、ボールねじ1は、螺旋状のねじ溝3aを外周面に有するねじ軸3と、ねじ軸3のねじ溝3aに対向する螺旋状のねじ溝5aを内周面に有するナット5と、両ねじ溝3a,5aにより形成される螺旋状のボール転動路7に転動自在に装填された複数のボール9と、隣接するボール9の間に配されたセパレータ11と、を備えている。
また、セパレータ11の形状は特に限定されるものではないが、例えば図3の断面図のような略円柱状があげられる。すなわち、円柱の2つの底面に、ボール9の転動面に対面する凹面11a,11aがそれぞれ形成されている。凹面11aの形状としては、例えば球面,円すい面があげられる。また、2個の円弧を中間部で交差させて形成される、所謂ゴシックアーチ形の凹面でもよい。なお、このセパレータ11には、図3に示すように、円柱の中心軸に沿った貫通穴11bを設けてもよい。この貫通穴内には、潤滑剤を保持させてボール9との接触抵抗を低減させるようにしてもよい。
さらに、チューブ15の形状は特に限定されるものではないが、略U字状が好ましい。また、チューブ15の材質は特に限定されるものではなく、金属でも差し支えないが、樹脂が好ましい。少なくとも、チューブ15の両端部のうちボール9を掬い上げる側の端部については、樹脂で構成されていることが好ましい。樹脂の種類は特に限定されるものではないが、ナイロン(例えば66ナイロン),ポリアセタール,フッ素樹脂があげられる。
一方、40体積%超過であると、両ねじ溝3a,5aの表面硬さが不十分となるため、耐摩耗性や耐転がり疲労性が損なわれ、早期損傷が生じるおそれがある。このような不都合がより生じにくくするためには、表層部の残留オーステナイト量は20体積%以上30体積%以下であることがより好ましい。
ここで、ねじ軸3及びナット5への前記熱処理の一例を以下に示す。鋼(例えばSCM420H)製の素材を所定の形状に旋削加工した後に、ガス雰囲気中920〜980℃で6〜20時間ガス浸炭を行う。この際には、最表面層の安定化のために拡散期を設けてもよい。次に、800〜900℃に数時間保持した後、水又は油で急冷することにより焼入れを行う。そして、160〜200℃で数時間保持することにより焼戻しを行う。最後に仕上げ加工を施して完成する。なお、仕上げ加工後のねじ溝3a,5aの表面硬さHvは、680以上750以下であることが好ましい。また、表層部の炭素濃度は、0.8質量%以上1.1質量%以下であることが好ましい。
この方式では、ミドルデフレクタを用いることにより、ボール戻し路を複数形成することができる。すなわち、ナットの軸方向端部には前述のエンドデフレクタを取り付け、軸方向中央部にはミドルデフレクタを取り付ける。
このボールねじの仕様は、以下の通りである。
・リード :16mm
・ボールの直径:12.7mm
・試験荷重 :300kN
・最高回転速度:3200min-1(Dn20万)
・ねじ軸,ナットの材質:SCM420H
・セパレータの材質:66ナイロン
・循環方式 :リターンチューブ方式(接線掬い上げ)
・潤滑剤 :リューベ株式会社製のYS2グリース
一方、比較例2は、ボールが鋼製であるため循環部品に損傷が生じ、短寿命であった。また、比較例3は、セパレータを備えていないため、ボール同士の競り合いによりボールに早期損傷が生じた。
3 ねじ軸
3a ねじ溝
5 ナット
5a ねじ溝
7 ボール転動路
9 ボール
11 セパレータ
11a 凹面
15 チューブ
20 角部
Claims (5)
- 螺旋状のねじ溝を外周面に有するねじ軸と、前記ねじ軸のねじ溝に対向するねじ溝を内周面に有するナットと、前記両ねじ溝により形成される螺旋状のボール転動路に転動自在に装填された複数のボールと、隣接する前記ボールの間に配されたセパレータと、を備えるボールねじにおいて、前記ねじ軸及び前記ナットを鋼、前記ボールをセラミック、前記セパレータを樹脂でそれぞれ構成するとともに、前記ねじ軸及び前記ナットの少なくとも一方のねじ溝の表層部に含まれる残留オーステナイト量を15体積%以上40体積%以下としたことを特徴とするボールねじ。
- 前記ボールを前記ボール転動路の終点で掬い上げて始点へ送り前記ボールを循環させるボール戻し路を備え、前記ボール戻し路の両端部のうち前記ボールを掬い上げる側の端部が、前記ボール転動路の終点における前記ボール転動路の接線方向又は略接線方向に沿って配されていて、前記ボール転動路から前記ボール戻し路への前記ボールの移動が前記接線方向又は前記略接線方向に沿って行われるようになっていることを特徴とする請求項1に記載のボールねじ。
- 前記ボール戻し路の両端部のうち前記ボールを掬い上げる側の端部を樹脂で構成したことを特徴とする請求項2に記載のボールねじ。
- 前記ボール転動路の終点近傍部分に形成された角部に、クラウニングが施されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のボールねじ。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載のボールねじを備えることを特徴とする射出成形機。
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2009
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