JP2010180367A - 再剥離性両面粘着シート - Google Patents

再剥離性両面粘着シート Download PDF

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Abstract

【課題】光学部材用の貼り直しが可能な再剥離性両面粘着シートの提供。
【解決手段】透明基材の両側に異種の透明粘着剤層を有し、第一の透明粘着剤層はシリコーンポリウレアエラストマー及びシリコーンオイルを含む粘着剤組成物を含み、更に、第一の透明粘着剤層をトリアセチルセルロースフィルムに貼り付け、25℃、0.5MPa、30分間の条件下で放置した後、更に25℃にて20分放置した後の第一の透明粘着剤層の接着力N(90度方向、剥離速度:300mm/分)が0.6N/15mm以下であり、また、第一の透明粘着剤層をトリアセチルセルロースフィルムに貼り付け、25℃、0.5MPa、30分間の条件下で放置した後、更に80℃にて2時間養生した後の第一の透明粘着剤層の接着力N(90度方向、剥離速度:300mm/分)が1.0N/15mm以上である(ただし、N/Nは2以上である)、再剥離性両面粘着シート。
【選択図】なし

Description

本発明は、再剥離性両面粘着シート、前記再剥離性両面粘着シートを含む積層体、及び前記積層体を含む画像表示装置に関する。
液晶、プラズマ及び有機ELなどの画像表示装置を備えた電子機器製品は、携帯電話、PHS機器、ノートパソコン、ハンドゲーム機器などのモバイル機器、及びテレビディスプレイ、コンピュータなどの固定型機器ともに、高輝度化、薄型化、高性能化が求められている。そこで、近年、このような画像表示装置における光学部材(例えば、表面保護層、タッチパネル、及び画像表示ユニットの表示面等)間に存在する空隙を、空気と比較して屈折率が光学部材に近い透明な両面粘着シートで置換することにより、光透過性を向上させ、画像表示装置の輝度やコントラストの低下を抑える方法が提案されてきた。
例えば、特許文献1では、タッチパネルを表示装置の表示面に貼着固定する際に、一方の面がタッチパネルの略全面に貼付され且つ他方の面が表示装置の表示面の略全面に貼付される両面粘着シートであって、透明基材の一方の面にタッチパネル側透明粘着剤層が形成されているとともに他方の面に表示装置側透明粘着剤層が形成され、且つタッチパネルとともに表示装置の表示面から再剥離可能となるように構成されていることを特徴とする両面粘着シートが記載される。
また、特許文献2は、第一の硬質(rigid)光学材、第二の硬質光学材、及び第一の硬質光学材及び第二の硬質光学材の間に設けられた自己支持型(self-supporting)接着剤を有し、自己支持型接着剤が架橋シリコーン系ポリマーネットワーク及びポリマーネットワーク内に配されたシリコーン流体を含んでいる、光学物品を記載している。
更に、特許文献3には、光学基材と、前記光学基材の上に配された第一の表面を有する粘着剤と、を含み、前記粘着剤が前記粘着剤のシロキサンリッチな第二の表面にシロキサン部分を含み、ここで前記シロキサンリッチな第二の表面が、第二の基材と接触状態に置いたときに時間の経過とともに粘着力が向上する、光学フィルムが記載される。更にまた、特許文献4は、光学フィルムの少なくとも一方の面に粘着剤層が積層されている粘着型光学フィルムであって、前記粘着剤層をガラスに貼付けて、50℃×5atm×15分間のオートクレーブ処理した後、23℃の雰囲気下で30分間放置後、23℃、引き剥がし速度300mm/分における、初期90°ピール強度P0が5N/25mm以下であり、かつ、前記オートクレーブ処理後に、さらに80℃で2時間の加熱処理を施した後、23℃の雰囲気下で30分間放置後、23℃、引き剥がし速度300mm/分における、加熱後90°ピール強度P1と前記P0との比(P1/P0)が2以上であることを特徴とする粘着型光学フィルムが記載をしている。
特開2003−238915号公報 米国特許出願公開第2007/0297736号明細書 特開2008−513232号公報 特開2003−307621号公報
光学部材同士を両面粘着シートによって貼り合わせる場合、時として、光学部材と両面粘着シートとの間に異物が混入したり、また、位置ずれ等の貼り合わせ不良が生じることがある。また、光学部材と両面粘着シートとの接着界面に空気が入るのを防ぐため、光学部材をしならせ両面粘着シートとの界面に存在する空気を押し出しながら貼り合わせる手法が用いられる。しかしながら、光学部材をしならせながら貼り合わせ作業を行うことは、特に、光学部材が硬くなると、難しい。その結果、光学部材同士を両面粘着シートによって貼り合わせることで得られた積層体内に、空気が挟まってしまう(「エアかみ」)場合がある。なお、この「エアかみ」は、その後のオートクレーブ工程において、光学部材と両面粘着シートとの密着性を上げて取り除くことができる場合もあるが、必ずしも完全とはいえず、また、そもそもこのような追加の工程を設けることは、作業効率上好ましくない。
そして、このような光学部材と両面粘着シートとの貼り合わせ工程において、異物の混入、位置ずれ等の貼り合わせ不良、更にはエアかみの問題が生じた場合、光学部材同士の貼り合わせ直後、またはオートクレーグ工程後において、光学部材と両面粘着シートとを再剥離し、光学部材を再度使用したいという要求が存在する。
一方、光学部材同士が両面粘着シートによって貼り合わされた積層体は、製品(画像表示装置等)に組み込まれる際には、光学部材と両面粘着シートとが充分な強度で接着しており、剥がれ等が簡単に生じないことが必要となる。また、積層体が実際に製品に組み込まれた後においても、落下等の衝撃が加わった場合に、剥がれることなく貼り合わせ当初の密着性を保つことが求められる。特に、デジタルカメラ、携帯電話、ポータブルゲーム等のモバイル機器においては、この特性が必要となる。更に、かかる積層体は、組み込まれた製品が使用される環境によっては、高温・高湿の雰囲気下におかれることもあり、さらに製品自体から熱が発生することもある。このような環境下においても、積層体は、強い凝集力及び接着力を保持し、剥がれないことが要求される。更に、光学部材が反ってしまったとしても、強い組み立て強度を有することにより剥がれや発泡が生じにくい積層体が求められている。
このように、光学部材(例えば、表面保護層(又はタッチパネル)及び画像表示ユニットの表示面パネル)同士を両面粘着シートで貼り合わせて積層体とする場合、貼り合わせた後所定期間内は貼り直しが可能であり、且つ、その後、積層体を製品(画像表示装置)に組み込む際又は組み込んだ後においては、光学部材と両面粘着シートとの間に充分な強度が確保でき、積層体に発泡、剥がれ及び白化の問題が生じない、再剥離性両面粘着シートが求められている。
本発明のある態様によると、透明基材、透明基材の一方の面に設けられた第一の透明粘着剤層、及び透明基材の他の面に設けられた第二の透明粘着剤層を含み、第一の透明粘着剤層が、
シリコーンポリウレアエラストマー及びシリコーンオイルを含む粘着剤組成物を含み、更に、
第一の透明粘着剤層をトリアセチルセルロースフィルムに貼り付け、25℃、0.5MPa、30分間の条件下で放置した後、更に25℃にて20分放置した後の第一の透明粘着剤層の接着力(90度方向、剥離速度:300mm/分)をNとし、また、第一の透明粘着剤層をトリアセチルセルロースフィルムに貼り付け、25℃、0.5MPa、30分間の条件下で放置した後、更に80℃にて2時間養生した後の第一の透明粘着剤層の接着力(90度方向、剥離速度:300mm/分)をNとした場合、Nが0.6N/15mm以下であり、且つNが1.0N/15mm以上である(ただし、N/Nは2以上である)、
前記再剥離性両面粘着シートが提供される。
また、本発明の別の態様によると、第一の光学部材、前記再剥離性両面粘着シート、及び第二の光学部材を含み、第一の光学部材は再剥離性両面粘着シートの第一の透明粘着層と接触し、第二の光学部材は再剥離性両面粘着シートの第二の透明粘着層と接触している、積層体が提供される。
本発明の更に別の態様によると、前記積層体を含む画像表示装置が提供される。
本発明の再剥離性両面粘着シートを用いると、光学部材の貼り合わせ直後、及びその後のオートクレーブ工程後において、光学部材と両面粘着シートとの再剥離性が可能となる。そのため、光学部材との貼り合わせの際の、異物の混入、貼り合わせの際の位置ずれ等の貼り合わせ不良、エアかみの問題を簡便に解決できる。また、光学部材を再利用することが可能となり、製造効率及びコストが改善される。また、再剥離性両面粘着シートにより光学部材を貼り合わせた積層体は、製品に組み込まれた後は、充分な強度が確保でき、発泡、剥がれ及び白化が生じない。
本発明の透明粘着シートの一態様を示した断面図である。
図1に示すように、本発明の再剥離性両面粘着シート4は、透明基材1、透明基材の一方の面に設けられた第一の透明粘着剤層2、及び透明基材の他の面に設けられた第二の透明粘着剤層3を含む。
第一の透明粘着剤層は、シリコーンポリウレアエラストマー及びシリコーンオイルを含む粘着剤組成物を含む。
まず、シリコーンポリウレアエラストマーについて説明する。シリコーンポリウレアエラストマーは、オルガノシロキサンジアミンとジイソシアネートとの反応生成物である。ある態様において、シリコーンポリウレアエラストマーは、それぞれジイソシアネート及びオルガノシロキサンジアミンから誘導される硬質及び軟質セグメントを有するブロックコポリマーである。
オルガノシロキサンジアミンについては、従来公知のものを使用することができる。例えば、以下の一般式で示されるオルガノシロキサンジアミンを使用することができる。
Figure 2010180367
式中、
Yは、炭素原子1〜10個のアルキレン基(好ましくは、Yは炭素原子2〜5個のアルキレン基);
Rは、置換されていてもよい炭化水素基(好ましくは、少なくとも50%のRがメチル基であり、残りのRが炭素原子2〜12個を有する一価アルキルまたは置換アルキル基、ビニル基、フェニル基又は置換フェニル基;より好ましくは、Rは全てメチル基);
Dは、水素、炭素原子1〜10個のアルキル基、又はYを含めて環構造を完成して複素環を形成するアルキレン基またはフェニル(好ましくは、Dは水素、又は炭素原子1〜10個のアルキル基;より好ましくは、Dは水素);
nは、50又はそれ以上の整数;
である。
耐黄変性の観点から、オルガノシロキサンジアミンは芳香族環を含まないことが好ましい。また、オルガノシロキサンジアミンは、充分な凝集力を発揮し、且つ糊残りなく剥離を可能にするという観点から、分子量が30,000以上であることが好ましい。
ジイソシアネートとしては、芳香族、脂肪族又は脂環式ジイソシアネートが含まれる。具体的には、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート、4,4’−メチレンビス−フェニルイソシアネート(MDI)、トルエンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート; テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート; 4,4’−メチレンビス(シクロヘキシル)ジイソシアネート(H−MDI)、シクロヘキシルジイソシアネート、及びイソホロンジイソシアネート等の脂環式ジイソシアネートが挙げられる。耐黄変性の観点から、脂肪族又は脂環式ジイソシアネートが好ましく、特に好ましくは、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシル)ジイソシアネート(H−MDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート又はイソホロンジイソシアネートである。
シリコーンポリウレアエラストマーは、オルガノシロキサンジアミン及びジイソシアネートに加えて、連鎖延長剤を含んでいてもよい。連鎖延長剤としては、2−メチルペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、キシレンジアミン、1,3−ジ(4−ピペリジル)プロパン(DIPIP),ジ(−2−アミノエチル)プロピルメチルジメトキシラン(DAS)、ピペラジン等のジアミンが挙げられる。耐黄変性の観点から、2−メチルペンタメチレンジアミン等の脂肪族又は脂環式のジアミンが好ましい。また、ポリマージアミン及びポリマーグリコールを、ポリシロキサンジアミン、ジイソシアネート(及び場合によっては連鎖延長剤)と共に反応させることも可能である。
上記の通り、シリコーンポリウレアエラストマーは、芳香族環を含まないオルガノシロキサンジアミン及び脂肪族又は脂環式ジイソシアネートを含む反応生成物であることが好ましい。更に、シリコーンポリウレアエラストマーとしては、芳香族環を含まないオルガノシロキサンジアミン、脂肪族又は脂環式ジイソシアネート、及び脂肪族又は脂環式のジアミン(連鎖延長剤)の反応生成物のブロックコポリマーであることが好ましい。ここで、各成分の組合せモル比は、一般的には、所望の性質を有するブロックコポリマーを形成するために好適な比とすればよい。ある態様においては、シリコーンポリウレアエラストマーとしては、芳香族環を含まないオルガノシロキサンジアミン、脂肪族又は脂環式ジイソシアネート、及び脂肪族又は脂環式のジアミン(連鎖延長剤)のモル比を、(芳香族環を含まないオルガノシロキサンジアミン+脂肪族又は脂環式のジアミン):(脂肪族又は脂環式ジイソシアネート)=1:0.5〜1.5の範囲内とすることができる。
シリコーンポリウレアエラストマーは、充分な凝集力を発揮し、且つ糊残りなく剥離を可能にするという観点から、分子量が100,000以上であることが好ましく、より好ましくは300,000以上である。
シリコーンポリウレアエラストマーを得るには、反応条件下でオルガノシロキサンジアミン及びジイソシアネート(必要に応じて、ジアミン等の連鎖延長剤、ポリマージアミン及び/又はポリマーグリコール)を混合し、反応させることが含まれる。この反応は典型的には反応溶媒中において行なわれる。好ましい反応溶媒は、ジイソシアネートと非反応性であり、かつ、重合反応の間を通じて出発物質及び反応生成物を完全に溶液中に保持する溶媒である。塩素化溶剤、エーテル及びアルコールが脂肪族ジイソシアネートの場合好ましく、メチレンクロライド、テトラヒドロフラン、トルエン、メチルエチルケトン及びイソプロピルアルコールも使用可能である。4,4’−メチレン−ビス−フェノールイソシアネート(MDI)のような芳香族ジイソシアネートに対しては、テトラヒドロフランと10〜25重量%のジメチルホルムアミドのような双極性非プロトン性溶媒との混合物が好ましい。なお、上記出発物質及び反応溶媒は、通常、最初に精製し、乾燥させ、そして、反応は乾燥窒素またはアルゴンのような不活性雰囲気下で行われる。
次に、シリコーンオイルとは、各種のシラン類を加水分解し、生成したシラノール(RSi−OH)が脱水縮合したオリゴマー、ポリマーである。シリコーンオイルとしては、非反応系のものであり、上記したシリコーンポリウレアエラストマーと良好な相溶性を示すものであれば、使用可能である。
また、シリコーンオイルとしては、第一の透明粘着剤層の凝集力の低下を防ぐという観点から、粘度が1,000mPa・s以上のものが好ましく、より好ましくは5,000mPa・s以上である。ここで、シリコーンオイルの粘度は、B形粘度計BM型(株式会社東京計器)により測定できる。具体的には、25℃雰囲気下に保管しておいたシリコーンオイルを250mLの瓶に80%程度の量まで満たす。次いで、粘度計に回転ローターを取り付け(高粘度を測定する場合はNo3、低粘度を測定する場合はNo2ローターを使用)、浸透マークまでポリジメチルシロキサンオイルに浸し、6rpmの回転速度で30秒間以上回転させてから粘度を測定する。
シリコーンオイルとして、具体的には、以下のものに限定される訳ではないが、ジメチルシリコーンオイル(ポリジメチルシロキサン)、メチルフェニルシリコーンオイル(メチルフェニルポリシロキサン)、メチルハイドロジェンシリコーンオイル(メチルハイドロジェンポリシロキサン)等のストレートシリコーンオイル; アルキル変性シリコーンオイル、ポリエーテル変性シリコーンオイル、高級脂肪酸エステル変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、カルビノール変性シリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、アミド変性シリコーンオイル、イミド変性シリコーンオイル、ウレタン変性シリコーンオイル等の変性シリコーンオイルが挙げられる。これらのシリコーンオイルは、単独でまたは2種以上組み合わせて使用することができる。
上記したシリコーンオイルの中でも、第一の透明粘着剤層における初期接着力を低く抑え、所定温度条件下で接着力の上昇を可能にするという点から、直鎖状シリコーンオイルが好ましく、より好ましくはポリジメチルシロキサンである。ポリジメチルシロキサンの具体的製品名としては、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製のTSF451-5000(粘度:5,000mPa・s)、TSF451-1M(粘度:10,000mPa・s)、TSF451-3M(粘度:30,000mPa・s)、TSF451-5M(粘度:50,000mPa・s)が挙げられる。
ここで、上記したシリコーンポリウレアエラストマー及びシリコーンオイルを含む粘着剤組成物(シリコーン系粘着剤組成物)は、表面エネルギーがアクリル系粘着剤組成物と比較して低いため、濡れ性が良好である。具体的には、シリコーン系粘着剤組成物は光学部材に滴下しただけであっても、光学部材表面に濡れ広がっていく。また、シリコーン系粘着剤組成物は、ガス透過性が優れているため高湿雰囲気下においても剥がれを生じにくい。さらには、タッチパネルなどの用途においてITO(Indium Tin Oxide:酸化インジウムすず)などの透明電極に対して不活性な粘着剤が求められる場合がある。アクリル系粘着剤組成物では、粘着剤の凝集力及び接着力を上げるためアクリル酸のような酸を含有させることが一般的であるが、この酸が経時的に光学部材を酸化させ抵抗値を上昇させてしまう場合がある。一方、シリコーン系粘着剤組成物では酸は含まれないため透明電極に対しても使用可能である。
両面粘着シートにおけるシリコーンポリウレアエラストマー及びシリコーンオイルを含む粘着剤組成物を含む第一の透明粘着剤層は、第一の透明粘着剤層をトリアセチルセルロースフィルムに貼り付け、25℃、0.5MPa、30分間の条件下で放置した後、更に25℃にて20分放置した後の第一の透明粘着剤層の接着力(90度方向、剥離速度:300mm/分)をNとし、また、第一の透明粘着剤層をトリアセチルセルロースフィルムに貼り付け、25℃、0.5MPa、30分間の条件下で放置した後、更に80℃にて2時間養生した後の第一の透明粘着剤層の接着力(90度方向、剥離速度:300mm/分)をNとした場合、Nが0.6N/15mm以下、且つNが1.0N/15mm以上(ただし、N/Nは2以上である)となっている。
上述の通り、2種の光学部材(例えば、表面保護層(又はタッチパネル)及び画像表示ユニットの表示面パネル)を両面粘着シートで貼り合わせる場合、得られる積層体に関しては、貼り合わせた後所定期間内は貼り直しが可能であるが、画像表示装置への組み入れ時、更には実際の画像表示装置の使用時には、光学部材と両面粘着シートとの間で充分な接着強度が確保でき、且つ積層体に発泡、剥がれ及び白化が生じない、ということが必要となる。つまり、両面粘着シートにおいて、少なくとも一方の粘着剤層は、室温(約25℃)以下では光学部材との接着力が低いまま変化せず、一方、室温より高い所定温度条件下においては、発泡、剥がれ及び白化の現象が生じることなく、短時間で光学部材と強固に接着するという特性が求められる。トリアセチルセルロースフィルム対する第一の透明粘着剤層の接着力を上記N及びNの範囲とすることにより、かかる特性を満足する両面粘着シートを得ることが可能となる。
また、第一の透明粘着剤の接着力は、再剥離可能性の観点から、Nは0.5N/15mm以下であることが好ましく、より好ましくは0.4N/15mm以下である。また、落下への耐衝撃性及び使用雰囲気下による光学材の変形に対する密着性の観点から、Nは1.2N/15mm以上であることが好ましく、より好ましくは1.5N/15mm以上である。なお、Nの上限については、特に制限はないが、ある態様においては100N/15mmである。
ここで、N及びNは、光学部材と両面粘着シートとの貼り合わせ初期は、割裂方向に剥離可能な程度の接着力であり、画像表示装置への組み込み時、更に実際の使用時においては充分な接着力を確実に奏するという観点から、2以上となっている。
90度方向の接着力NとNの測定方法は、下記実施例において詳述するが、両面粘着シートの第一の透明粘着剤層をトリアセチルセルロースフィルムに貼り付け、上記条件下で処理した後、第一の透明粘着剤層をトリアセチルセルロースフィルムから90度方向に300mm/minの剥離速度で剥離することにより測定できる。
なお、実際の製品(画像表示装置)に組み込まれる積層体においては、トリアセチルセルロースフィルムの表面にアクリル樹脂等のハードコート層が設けられている場合がある。なお、このようなハードコート層を有するトリアセチルセルロースフィルムは、一般的に偏光板として使用されるものである。ここで、かかるハードコート層を有するトリアセチルセルロースフィルムのハードコート層に第一の透明粘着剤層を貼り合わせ、25℃、0.5MPa、30分間の条件下で放置した後、更に25℃にて20分放置した後の第一の透明粘着剤層の接着力(90度方向、剥離速度:300mm/分)をN’とし、また、第一の透明粘着剤層を上記トリアセチルセルロースフィルムのハードコート層に貼り付け、25℃、0.5MPa、30分間の条件下で放置した後、更に80℃にて2時間養生した後の第一の透明粘着剤層の接着力(90度方向、剥離速度:300mm/分)をN’とした場合、一般的に、N’は上記Nとほぼ同等の値となり、N’は上記Nよりやや低い値となる。
上記粘着剤組成物におけるシリコーンポリウレアエラストマー及びシリコーンオイルの量は、使用するシリコーンポリウレアエラストマー及びシリコーンオイルの種類、並びに上記した第一の透明粘着剤層に求められる接着力に応じて変化する。一般的には、シリコーンポリウレアエラストマー及びシリコーンオイルの合計量を100質量部とした場合、シリコーンポリウレアエラストマーは50〜95質量部、シリコーンオイルは50〜5質量部の範囲である。なお、シリコーンオイルの量が多くなると、粘着剤の凝集力が低くなり接着力及び保持力が低くなる傾向がみられる。また、シリコーンオイルの量が多くなると、保管時にシリコーンオイルが粘着剤組成物からブリードアウトする場合がある。
なお、シリコーンポリウレアエラストマー及びシリコーンオイルを含む粘着剤組成物は、その他の成分として、本発明の目的を損なわない範囲で、例えば可塑剤、抗酸化剤、UV安定剤、染料、顔料、HALS等の添加剤を含んでいてもよい。なお、架橋剤を含んでいてもよいが、室温より高い所定温度下において、光学部材に対する接着力向上を阻害する観点から、架橋剤の量は少ないことが好ましい。ある態様においては、シリコーンポリウレアエラストマー100質量部に対して2質量部以下であることが好ましく、架橋剤を含まないことがより好ましい。
第一の透明粘着剤層の厚さは、一般的に150μm以下であり、好ましくは100μm以下、より好ましくは50μm以下である。
第二の透明粘着剤層については、特に限定はない。ただし、光学部材との接着力の確保及び長期使用による耐候性の点から、第二の透明粘着剤層をガラス板に貼り付け、80℃にて2時間養生した後の第二の透明粘着剤層の接着力(90度方向、剥離速度:300mm/分)が4.0N/15mm以上であることが好ましい。なお、上限については、特に制限はないが、ある態様においては200N/15mmである。第二の透明粘着剤層の接着力の測定方法については、下記実施例において詳述するが、両面粘着シートの第二の透明粘着剤層をガラス板に貼り付け、80℃にて2時間養生した後、第二の透明粘着剤層をガラス板から90度方向に300mm/minの剥離速度で剥離することにより測定できる。
第二の透明粘着層を構成する粘着剤組成物としては、第一の透明粘着剤層と同様の粘着剤組成物を使用することができる。また、ある態様においては、第二の透明粘着剤層はアクリル系粘着剤組成物を含む。このようなアクリル系粘着剤組成物を含む第二の透明粘着剤層は、作業性及び初期接着力の高さの観点から、第二の透明粘着剤層をガラス板に貼り付け、80℃にて2時間養生した後の接着力(90度方向、剥離速度:300mm/分)が4.0N/15mm以上であると同時に、第二の透明粘着剤層をガラス板に貼り付け、25℃にて20分放置した後の接着力(90度方向、剥離速度:300mm/分)も4.0N/15mm以上であることが好ましい。
アクリル系粘着剤組成物の組成については、特に制限はなく、また、一般的な塊状重合、溶液重合又はエマルジョン重合法により製造可能である。なお、アクリル系粘着剤組成物には、その他の成分として、酸化防止剤、フィラー、タッキファイヤー、可塑剤、紫外線吸収剤等を含んでいてもよい。
初期接着力の高さ、及び優れた凝集力・耐候性の観点から、炭素数4〜18のアルキルアクリレートを主成分として含むアクリル系粘着剤組成物が好ましい。例えば、溶剤を使用しない紫外線重合による(メタ)アクリル酸アクリルエステル(80〜99質量部)、ビニル系単量体(1〜20質量部)、多官能アクリレート(0.01〜2質量部)、及び紫外線重合開始剤(0.05〜2質量部)を含むアクリル系粘着剤組成物が挙げられる。なお、かかる(メタ)アクリル酸アクリルエステル、ビニル系単量体、多官能アクリレート、及び紫外線重合開始剤を含むアクリル系粘着剤組成物を塊状重合により製造する場合、一例として、(メタ)アクリル酸アクリルエステル及びビニル系単量体を所望の組成となるように混合した後、紫外線重合開始剤を加えた組成物を窒素雰囲気下にて高圧水銀灯を照射し一部重合し、次いで、同溶液にさらに紫外線重合開始剤及び多官能アクリレートを加え、溶液が均一になるよう攪拌したのち密閉された容器内にて減圧脱泡処理により溶液内に存在する酸素を取り除き、例えば、シリコーン離型剤で処理されたポリエチレンテレフタレート(PET)に得られた溶液を塗布し、高圧水銀灯を照射させ粘着剤組成物(第二の透明粘着剤層)を作製する方法が挙げられる。
第二の透明粘着財層の厚さは、一般的に1000μm以下であり、好ましくは250μm以下である。
透明基材とは、光学用途において使用されるものであれば、特に制限はない。具体的には、ヘイズが2%以下で、全光線透過率80%以上の光学的性質を有するものであれば使用することができる(なお、ヘイズ値及び全光線透過率は、実施例において記載される方法に従って測定することができる)。また、透明基材の厚みは、ある態様においては、10μm〜500μmである。透明基材は、単層構造であってもよく、また、異なる種類の層が積層している多層構造であってもよい。ある態様において、透明基材は少なくとも一層がポリマーから構成される基材である。使用可能なポリマーとしては、ポリプロピレン等を含むポリオレフィン、ポリアクリレート、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリカーボネート、フルオロポリマー等が挙げられる。一種または複数種のポリマーを組み合わせて、透明基材を形成することも可能である。
透明粘着剤層の透明基材に対する密着性を向上させる観点から、透明基材における第一の透明粘着剤層側及び両側が処理されていてもよい。基材に対する透明粘着剤層の密着性を上げるには、コーティングや蒸着(例えば、シリカ蒸着処理、酸化アルミ蒸着処理等)による透明基材表面の易接着処理、また、コロナ処理、プライマー処理、プラズマ処理等の方法が含まれる。
再剥離性両面粘着シートの製造方法については、特に限定されるものではなく、ある態様においては、透明基材に、第一の透明粘着材層を塗布により形成し、次いで、透明基材の第一の透明粘着材層が設けられていない他の面に、第二の透明粘着材層を貼り合わせて、再剥離性両面粘着シートを得る方法が挙げられる。また、透明基材の一方の面に、第一の透明粘着材層を塗布により形成し、第一の透明粘着層が設けられていない面に、第二の透明粘着材層を塗布により形成して、再剥離性両面粘着シートを得る方法でもよい。
再剥離性両面粘着シートは、画像表示装置における2種の光学部材の貼り合わせに使用される。つまり、再剥離性両面粘着シートを用いて光学部材同士を貼り合わせることにより、第一の光学部材、再剥離性両面粘着シート、及び第二の光学部材を含む積層体が得られる。ここで、積層体において、第一の光学部材は再剥離性両面粘着シートの第一の透明粘着層と接触し、第二の光学部材は再剥離性両面粘着シートの第二の透明粘着層と接触している。
積層体の具体的構造としては、これらに限定される訳ではないが、画像表示装置(第一の光学部材)/再剥離性両面粘着シート/保護パネル(第二の光学部材)、タッチパネル(第一の光学部材)/再剥離性両面粘着シート/保護パネル(第二の光学部材)、画像表示装置(第一の光学部材)/再剥離性両面粘着シート/タッチパネル(第二の光学部材)、タッチパネル(第一の光学部材)/再剥離性両面粘着シート/画像表示装置(第二の光学部材)等の積層体が挙げられる。上記の通り、第一の光学部材は、再剥離性両面粘着シートの第一の透明粘着層と接触しているため、貼り合わせ後に再剥離でき、再利用可能となる。また、例えば、画像表示装置/再剥離性両面粘着シート/タッチパネル/再剥離性両面粘着シート/保護パネルのように、上記構造を2以上組み合わせることも可能である。なお、第一の光学部材及び第二の光学部材の構造は、単層であっても多層であってもよい。
積層体は、再剥離性両面粘着シートを用いて第一の光学部材と第二の光学部材とを貼り合わせることにより製造される。作業性の観点から、一般的には、まず、再剥離性両面粘着シートの第二の透明粘着剤層を第二の光学部材と貼り合わせ、次いで、再剥離性両面粘着シートの第一の透明粘着剤層を第一の光学部材と貼り合わせる方法が取られる。
上記積層体を含む画像表示装置の例としては、テレビ、携帯電話、携帯テレビ、デスクトップ型パーソナルコンピュータ、ノート型パーソナルコンピュータ、ハンドゲーム機器、液晶型音楽機器などが挙げられる。
以下、実施例を用いて更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
<粘着剤組成物の作製>
(粘着剤組成物A〜K)
表1に従い、シリコーンポリウレアエラストマー及びシリコーンオイルを均一溶液になるよう攪拌したのち、密閉された容器内にて吸引脱泡処理により溶液内に存在する酸素を取り除き、粘着剤組成物A〜Kを得た。
Figure 2010180367
SPU:シリコーン・シロキサンジメチル-3-アミノプロピルグループ末端-1-1メチレンビス[4-イソシアナトシクロヘキサン](固形分20%、3Mカンパニー製)
OIL1:TSF451-5000(粘度が約5,000mPa・sのポリジメチルシロキサン、固形分100%、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)
OIL2:TSF451-1M(粘度が約10,000mPa・sのポリジメチルシロキサン、固形分100%、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)
OIL3:TSF451-3M(粘度が約30,000mPa・sのポリジメチルシロキサン、固形分100%、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)
OIL4:TSF451-5M(粘度が約50,000mPa・sのポリジメチルシロキサン、固形分100%、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)
OIL5:TSF410(粘度が約30mPa・sの高級脂肪酸エステルシリコーンオイル、固形分100%、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)
OIL6:TSF4452(粘度が約900mPa・sのポリエーテル変性シリコーンオイル、固形分100%、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)
OIL7:TSF4300(粘度が約140mPa・sのメチルフェニルシリコーンオイル、固形分100%、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)
例1〜18
<両面粘着シートの作製>
表2に従い、上記粘着剤組成物A〜Kを透明基材の一方の面(透明基材の片面が処理されている場合には、処理された面)に塗布し、65℃のオーブンにて3分間乾燥させたのちに120℃のオーブンにて3分乾燥させ、第一の透明粘着剤層を形成した(乾燥後の層の厚さ:約25μm)。形成した第一の透明粘着剤層に片面がシリコーン処理された50μmポリエチレンテレフタレート(ピューレックスA-50、帝人デュポンフィルム株式会社製)をライナーとして貼り合わせた。次に、イソオクチルアクリレート87.5質量部(3Mカンパニー製)、アクリル酸12.5質量部(東亞合成株式会社製)、光重合開始剤として2、2-ジメトキシ-1、2-ジフェニルエタン-1-オン(IRGACURE(商標)651、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ製)0.04質量部からなる組成物を窒素雰囲気下にて高圧水銀灯を照射し一部重合させ、さらに2、2-ジメトキシ-1、2-ジフェニルエタン-1-オンを0.15質量部(IRGACURE(商標)651、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ製)、1、6-ヘキサンジオールジアクリレート(共栄社化学株式会社製)を0.065質量部添加し、粘着剤組成物Zを得た。得られた粘着剤組成物Zが均一な溶液となるよう攪拌した後、密閉された容器内にて減圧脱泡処理により溶液内に存在する酸素を取り除き、シリコーン離型剤で処理されたポリエチレンテレフタレート(ピューレックスA-50、帝人デュポンフィルム株式会社製)に塗布し、高圧水銀灯を照射させ充分に重合させ、第二の透明粘着剤層を形成した(重合後の層の厚さ:約140μm)。この第二の透明粘着剤層を、透明基材の他の面(第一の透明粘着剤層でない側の面)に貼り合わせて、両面粘着シートを得た。
<接着力の測定>
得られた両面粘着シートについて、以下の方法で第一の透明粘着剤層の接着力の測定を行った。まず、得られた両面粘着シートを15mm×70mmに切断し、第二の透明粘着剤層を25μmのコロナ処理PETに貼り付けた(S-25、ユニチカ社製)。次に、1mm厚のフロートガラス板(100mm×53mm)に、120μmのトリアセチルセルロースフィルムをゴムローラーで貼り付け両面粘着シートの光学部材とし、続いて、第一の透明粘着剤層をトリアセチルセルロースフィルムに貼り付け、2kgゴムローラーを一往復させて圧着し、積層体を作製した。得られた積層体を、オートクレーブにて、25℃、0.5MPaで30分間処理したのち、更に(1)25℃にて20分放置した積層体、また(2)80℃にて1時間養生した積層体について、それぞれ第一の透明粘着剤層における90度方向の接着力を試験機(島津製作所製AG-IS)にて300mm/minの剥離速度で測定した。結果を表2に示す。
第二の透明粘着剤層の接着力は、36N/15mmであった。なお、第二の透明粘着剤層の接着力は、以下の方法で測定した。まず、得られた両面粘着シートを15mm×70mmにカットし、まず、第一の透明粘着剤層を易接着処理を施した25μmのPET(ユニチカ製S-25)に貼り付けた。次いで、80℃のオーブンにて2時間養生したのち室温に戻ったことを確認し、2mm厚のガラス板(53mm×100mm:日本タクト株式会社製)に第二の透明粘着剤層を貼り付け2kgゴムローラーにて1往復し圧着した。その後、25℃にて20分養生した後に、90度方向の接着力を試験機(島津製作所製AG-IS)にて300mm/分の剥離速度で測定した。
Figure 2010180367
基材A:ポリエチレンテレフタレートフィルム(38μm厚、ルミラーT-60、東レ株式会社製)
基材B:ポリエチレンテレフタレートフィルム(38μm厚、エンブレットS-38、ユニチカ株式会社製)
基材C:片面易接着力処理が施されたポリエチレンテレフタレートフィルム(50μm厚、3SAB、三菱化学ポリエステルフィルム株式会社製)
基材D:易接着力処理が施されたポリエチレンテレフタレートフィルム(38μm厚、コスモシャインA-4300、東洋紡績株式会社製)
基材E:ポリプロピレンフィルム(40μm厚、OPP、東洋紡績株式会社製)
基材F:片面シリカ蒸着処理が施されたポリエチレンテレフタレートフィルム(12μm厚、のテックバリアL、三菱樹脂株式会社製)
基材G:片面酸化アルミ蒸着処理が施されたポリエチレンテレフタレートフィルム(12μm厚、ファインバリヤーAT-G、株式会社東京麗光製)
基材H:片面アルミ蒸着処理が施されたポリエチレンテレフタレートフィルム(12μm厚、1031HG、東レフィルム加工製)
なお、例1、例3及び例4の両面粘着シートについては、得られた積層体を25℃で2週間間放置した後に、第一の透明粘着剤層における90度方向の接着力を上記した方法と同一の方法で測定した。25℃にて20分放置した場合と比較して、接着力の顕著な上昇は見られなかった。
また、例1、例3及び例4の両面粘着シートについては、トリアセチルセルロースフィルムとして、120μmのアクリル樹脂製ハードコート層が設けられたトリアセチルセルロースフィルム(偏光板、サンリッツ製)を用い、ハードコート層に第一の透明粘着剤層を貼り付け、第一の透明粘着剤層における90度方向の接着力を上記した方法と同一の方法で測定した。結果を表3に示す。
Figure 2010180367
例19〜21
<両面粘着シートの作製>
表4に従い、アクリルモノマー及び光重合開始剤Iからなる組成物を窒素雰囲気下にて高圧水銀灯を照射し一部重合し、更に光重合開始剤II及び架橋剤を添加して粘着剤組成物を調製した。次いで、得られた粘着剤組成物が均一な溶液となるよう攪拌した後、密閉された容器内にて減圧脱泡処理により溶液内に存在する酸素を取り除き、シリコーン離型剤で処理されたポリエチレンテレフタレート(ピューレックスA-50、帝人デュポンフィルム株式会社製)に生成される粘着シートが175μmとなるように塗布し、高圧水銀灯を照射して、充分に重合させ単層の両面粘着シートを形成した。
Figure 2010180367
アクリルモノマーA1:2−エチルヘキシルアクリレート(株式会社日本触媒製)
アクリルモノマーA2:アクリル酸(東亞合成株式会社製)
光重合開始剤I:2、2-ジメトキシ-1、2-ジフェニルエタン-1-オン(IRGACURE(商標)651、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ製)
架橋剤:1、6-ヘキサンジオールジアクリレート(共栄社化学株式会社製)
光重合開始剤II:2、2-ジメトキシ-1、2-ジフェニルエタン-1-オン(IRGACURE(商標)651、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ製)
<接着力の測定>
例1〜18と同様の方法で、例19〜21で得られた単層の両面粘着シートの接着力を測定した。結果を表5に示す。
Figure 2010180367
<性能評価>
例1〜21の両面粘着シートについて、以下の評価を行った。
(1)落下試験
得られた両面粘着シートを10mm×10mmにカッターで切断し、第二の透明粘着剤層を1mm厚のアクリル板(MR-200:25mm×55mmm)の中心位置に貼り付けた。6mm厚のSUS(30×60mm、80g)に粘着剤付き偏光板(サンリッツ製)をゴムローラーで同様に貼り付けた。アクリル板に貼ったシートのライナーを剥がし、第一の透明粘着剤層を偏光板に貼り付け、2kgの荷重で5秒間圧着した。得られたアクリル板/両面粘着シート/偏光板/SUS積層体をオートクレーブに入れ、25℃、0.5MPaにて30分間処理を行った。オートクレーブから取り出し室温で1時間放置した後、80℃のオーブンにて1時間養生した。養生後室温に取り出し1時間放置したのち、落下衝撃機器(吉田精機株式会社:コントローラ DT-202)を用いて、積層体を50cm、100cm、150cm、200cmの高さから、この順序で、それぞれ5回ずつ落下させた。200cmの高さからサンプルを5回落下させた後もアクリル板及び偏光板が剥がれていないものを「○」、50cm、100cm、150cm、200cmのうち、いずれかの高さからの落下において、アクリル板又は偏光板の剥がれが観察されたものを「×」として評価した。結果を表6に示す。
(2)透明性試験
得られた両面粘着シートの第二の透明粘着層をガラス板(0.55mm厚、55mm×85mm)にローラーで空気が入らないように貼りつけた。次いで、第一の透明粘着層側のライナーを剥がし、第一の透明粘着層も、ゴムローラーを用いて、同様のガラス板(0.55mm厚、55mm×85mm)に圧着した。得られたガラス板/両面粘着シート/ガラス板積層体をオートクレーブに入れ、25℃、0.5MPaにて30分間処理を行った。オートクレーブから取り出し室温で1時間放置した後、80℃のオーブンにて1時間養生したのち透過率及びヘイズを測定した(日本電色工業株式会社:ヘイズメーター NDH2000)。結果を表6に示す。
(3)信頼性試験
得られた両面粘着シートの第二の透明粘着層をアクリル板(MR-200、三菱レイヨン社製、0.65mm厚、55mm×85mm)にローラーで空気が入らないように貼りつけた。一方、フロートガラス(0.55mm厚、55mm×85mm)に粘着剤付き偏光板(サンリッツ社製)をゴムローラーで同様に貼り付けた。アクリル板に貼った両面粘着シートの第一の透明粘着層側のライナーを剥がし、第一の透明粘着層が偏光板に接着するようにゴムローラーを用いて圧着した。得られたアクリル板/両面粘着シート/偏光板/フロートガラス積層体をオートクレーブに入れ、25℃、0.5MPaにて30分間処理を行ったのち、25℃にて20分放置し、80℃にて1時間養生した。その後、85℃及び65℃・90%RHの恒温恒湿器に入れた。3日後に取り出した積層体の外観を目視で観察し、発泡、剥がれ、白化の有無を確認した。アクリル板に代えて、ガラス(Eagle2000)とした場合の試験も行った。養生後に10μm以上の気泡がなく、さらに光学部材同士の剥がれ、白化が起きていないものを「○」、10μm以上の気泡が発生しているか、又は光学部材に剥がれ若しくは白化が観察されたものを「×」とした。結果を表6に示す。
(4)再剥離性試験
得られた両面粘着シートの第二の透明粘着層をアクリル板(MR-200、三菱レイヨン社製、0.65mm厚、55mm×85mm)にローラーで空気が入らないように貼りつけた。一方、フロートガラス(0.55mm厚、55mm×85mm)に粘着剤付き偏光板(サンリッツ社製)をゴムローラーで同様に貼り付けた。アクリル板に貼った両面粘着シートの第一の透明粘着層側のライナーを剥がし、第一の透明粘着層が偏光板に接着するようにゴムローラーを用いて圧着した。得られたアクリル板/両面粘着シート/偏光板/フロートガラス積層体をオートクレーブに入れ、25℃、0.5MPaにて30分間の処理を行ったのち、25℃にて20分放置した。得られた積層体において、第一の透明粘着層と偏光板との間にクサビ状器具を差し込み糊残りなく剥離できるかどうかを確認した。光学部材を破壊することなく剥離できたものを「○」、光学部材が剥がせない、または剥がそうとする際に割れてしまったものを「×」とした。結果を表6に示す。
Figure 2010180367
本発明の再剥離性両面粘着シートは、光学部材と貼り合わせた後、初期一定期間においては再剥離することができ、且つ、室温より高い所定温度条件下で処理した後は、光学部材と粘着シートとの間で充分な強度を確保でき、発泡、剥がれ及び白化が生じない積層体を形成し得る、透明性の高い両面粘着テープである。そのため、かかる再剥離性両面粘着シートは、光学用途向け積層体製造における、高価な光学部材同士の貼り合わせにおいて好適に使用され、また、画像表示装置における輝度や明度の向上効果を有している。
1 透明基材
2 第一の透明粘着層
3 第二の透明粘着層
4 再剥離性両面粘着シート

Claims (5)

  1. 透明基材、透明基材の一方の面に設けられた第一の透明粘着剤層、及び透明基材の他の面に設けられた第二の透明粘着剤層を含む、再剥離性両面粘着シートであって、第一の透明粘着剤層は、
    シリコーンポリウレアエラストマー及びシリコーンオイルを含む粘着剤組成物を含み、更に、
    第一の透明粘着剤層をトリアセチルセルロースフィルムに貼り付け、25℃、0.5MPa、30分間の条件下で放置した後、更に25℃にて20分放置した後の第一の透明粘着剤層の接着力(90度方向、剥離速度:300mm/分)をNとし、また、第一の透明粘着剤層をトリアセチルセルロースフィルムに貼り付け、25℃、0.5MPa、30分間の条件下で放置した後、更に80℃にて2時間養生した後の第一の透明粘着剤層の接着力(90度方向、剥離速度:300mm/分)をNとした場合、Nが0.6N/15mm以下であり、且つNが1.0N/15mm以上である(ただし、N/Nは2以上である)、
    前記再剥離性両面粘着シート。
  2. 第一の透明粘着剤層において、シリコーンポリウレアエラストマーが、芳香族環を含まないオルガノシロキサンジアミン及び脂肪族又は脂環式ジイソシアネートを含む反応生成物である、請求項1記載の再剥離性両面粘着シート。
  3. 第二の透明粘着剤層が、第二の透明粘着剤層をガラス板に貼り付け、80℃にて2時間養生した後の第二の透明粘着剤層の接着力(90度方向、剥離速度:300mm/分)が4.0N/15mm以上である、請求項1又は2記載の再剥離性両面粘着シート。
  4. 第一の光学部材、請求項1〜3の何れか1項に記載の再剥離性両面粘着シート、及び第二の光学部材を含み、第一の光学部材は再剥離性両面粘着シートの第一の透明粘着層と接触し、第二の光学部材は再剥離性両面粘着シートの第二の透明粘着層と接触している、積層体。
  5. 請求項4記載の積層体を含む、画像表示装置。
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