JP2010178493A - アウターロータ型ブラシレスモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】モータ質量が軽減され、かつ、モータ効率が向上されたアウターロータ型ブラシレスモータ提供する。
【解決手段】ロータ20は、有底円筒形状のロータ本体21と、ロータ本体21の内周面21c1に取り付けられ、薄板状の磁性材料からなるヨークコア材22aを複数枚積層し形成されたバックヨーク22と、バックヨーク22の内周面22b2に取り付けられ、円周方向に交互に極性の異なる複数の磁極が形成されたマグネット23とを有する。バックヨーク22は、円環形状のバックヨーク本体部22bと、バックヨーク本体部22bの外周面から半径方向外側に向けて円周方向等間隔に形成され、磁極の数と同数の凸形状の延出部22cとを有する。マグネット23の隣接する磁極の間に形成された境界部は、バックヨーク22に形成された延出部22cの径方向内側の位置に配置される。
【選択図】図2

Description

この発明は、アウターロータ型ブラシレスモータに関するものである。
アウターロータ型ブラシレスモータは、ステータと、ステータを外側から囲み、回転自在に配置されたロータを備える。ステータは、薄板状の磁性材を複数枚積層し形成されたステータコアと、ステータコアに装着されたステータコイルとを備える。
ステータコアは、円環形状のステータコア本体部と、ステータコア本体部の外周面から半径方向外側に向けて放射状に一体形成された複数のティース部とを備える。そして、複数のティース部のそれぞれには、巻線が集中巻きにて巻装され、これらの巻線によりステータコイルが形成される。
ロータは、円筒形状のバックヨークを有するロータ本体と、ロータ本体に形成されたバックヨークの内周面に取り付けられたマグネットを備える。マグネットには、円周方向に交互に極性の異なる磁極が形成される。そして、バックヨークは磁気回路の一部を構成し、バックヨークを経由し、隣接する磁極間に磁束が流れる。すなわち、隣接する磁極間の境界部が内側に配置されるバックヨークの部分に磁束が集中する(例えば、特許文献1参照)。
上記のように、隣接する磁極間の境界部が内側に配置されるバックヨークの部分に磁束が集中する一方で、機械的な強度を確保するために、回転体であるロータ本体に形成されるバックヨークの径方向の厚さは、全周に亘り均一の厚さに設定される。そのため、隣接する磁極間の境界部が内側に配置されるバックヨークの部分以外の部分、すなわち、各磁極の中央部が内側に配置されるバックヨークの部分は、前記の境界部が内側に配置される部分に比して磁束密度が低い。従って、各磁極の中央部が内側に配置されるバックヨークの部分は、磁気回路の観点からは過剰な厚さとなっている。
次に、ロータヨークに形成されたバックヨークに生じる損失について言及する。ロータの回転に伴い、マグネットが取り付けられたバックヨークと、ステータに備えられたティース部との相対的な位置関係は逐次変化される。そのため、バックヨークを流れる磁束の磁束量もロータの回転に伴い逐次変化する。このように、流れる磁束の磁束量が逐次変化するバックヨークが形成されるロータ本体は、一般に、鋼板からプレス機による絞り加工により成形されるか、または、ブロック形状の鋼材から旋盤による切削加工により成形される。すなわち、単一の部材によりロータ本体は成形される。そのため、バックヨークを流れる磁束の磁束量が変化することにより、バックヨークに磁束量の変化による渦電流が形成され、この渦電流により電気的な損失が生じる。
特開2008−29097号公報
アウターロータ型ブラシレスモータにおいても、他のモータと同様に、モータ質量を軽減するとともに、モータ効率を向上させたいという課題がある。このような課題に対し、上記のように、ロータ本体に形成されたバックヨークには、磁束密度が低い部分があり、磁気回路の面からは、不要な部分があるため軽量化の余地がある。また、ロータ本体が単一の部材により形成されることにより、渦電流による電気的な損失が生じている。そのため、この電気的な損失を低減し、モータ効率の向上を図ることが求められる。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、ロータに備わるバックヨークの形状および構造を改良し、モータ質量が軽減され、かつ、モータ効率が向上されたアウターロータ型ブラシレスモータ提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明のアウターロータ型ブラシレスモータは、薄板状の磁性材料からなるステータコア材を複数枚積層し形成され、略円環形状のステータコア本体部と、前記ステータコア本体部の外周面から半径方向外側に向けて円周方向等間隔に形成された複数のティースとを有するステータコアと、前記ステータコアに形成された前記ティースのそれぞれ集中巻きにて巻装された複数の巻線からなるステータコイルとを備えるステータと、有底円筒形状のロータ本体と、前記ロータ本体の内周面に取り付けられ、薄板状の磁性材料からなるヨークコア材を複数枚積層し形成されたバックヨークと、前記バックヨークの内周面に取り付けられ、円周方向に交互に極性の異なる複数の磁極が形成されたマグネットとを有し、前記ステータを外側から囲み、回転自在に配置されたロータとを備え、前記バックヨークは、円環形状のバックヨーク本体部と、前記バックヨーク本体部の外周面から半径方向外側に向けて円周方向等間隔に形成され、前記磁極の数と同数の凸形状の延出部とを有し、前記マグネットに備わる隣接する前記磁極の間に形成された境界部は、前記バックヨークに形成された前記延出部の径方向内側の位置に配置されること特徴とする。
このように、隣接する磁極の境界部が内側に配置され、多くの磁束が流れるバックヨークの部分には、円周方向等間隔に径方向の幅の大きい延出部を設け、磁束の流れを確保するとともに、磁束の流れが少ない部分のバックヨークの径方向の幅を小さくすることで、バックヨークの質量を軽減することができる。
バックヨークが、薄板の磁性材料からなるヨークコア材を複数枚積層して形成されることで、バックヨークを流れる磁束の磁束量の変化により、バックヨークに形成される渦電流を低減することができ、渦電流により形成される電気的な損失を減少させることができる。
本発明によれば、バックヨークの質量を軽減するとともに、バックヨークに形成される電気的な損失を減少させることができる。このため、モータ質量が軽減され、かつ、モータ効率が向上されたアウターロータ型ブラシレスモータ提供することができる。
本発明の実施の形態におけるアウターロータ型ブラシレスモータの正面図である。 図1にて断面A−Aで示す本発明の実施の形態におけるアウターロータ型ブラシレスモータの縦断面図である。 本発明の実施の形態におけるアウターロータ型ブラシレスモータに備わるバックヨークの正面図である。 図3にて一点鎖線Bにて示すバックヨークの拡大図である。 本発明の実施の形態におけるアウターロータ型ブラシレスモータに備わるバックヨークに流れる磁束を説明するアウターロータ型ブラシレスモータの一部拡大図である図である。
次に、この発明の実施の形態を図1、図2、図3および図4に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態のアウターロータ型ブラシレスモータの正面図である。図2は、図1にて断面A−Aで示す本発明の実施の形態のアウターロータ型ブラシレスモータの縦断面図である。図3は、本発明の実施の形態におけるアウターロータ型ブラシレスモータに備わるバックヨークの正面図である。図4は、図3にて一点鎖線Bにて示すバックヨークの拡大図である。
アウターロータ型ブラシレスモータ1は、ステータ10と、ステータ10を外側から囲み回転自在に配置されたロータ20とを備える。ステータ10は、薄板の磁性材料からなるステータコア材11を複数枚積層し形成されたステータコア12と、ステータコア12に樹脂製のインシュレータ14を介して装着されたステータコイル13とを備える。なお、本実施の形態では、ステータコア材11としてケイ素鋼板が用いられるが、冷間圧延鋼板であるSPCC材が用いられても良い。
ステータコア12は、略円環形状のステータコア本体部12aと、ステータコア本体部12aの外周面から半径方向外側に向けて円周方向等間隔に形成された複数のティース部12bとを備える。複数の巻線13aのそれぞれは、各ティース部12bに集中巻きにて巻装され、複数の巻線13aによりステータコイル13は形成される。なお、本実施の形態において、ティース部12bの数は、「24」に設定される。
ロータ20は、鉄からなる有底円筒形状のロータ本体21と、ロータ本体21の内周面21c1に取り付けられたバックヨーク22と、バックヨーク22の内周面22b2に取り付けられたマグネット23とを備える。なお、本実施の形態では、ロータ本体は、鉄により形成されるが、鉄に限定されずアルミニウムであってもよい。
ロータ本体21は、円盤形状の底部21aと、底部21aの端部21a1に一体形成された円筒形状の円筒部21bと、円筒部21bの端部21b1の外周に一体形成された薄肉円筒形状の薄肉部21cとを有する。そして、円筒部21bの端部21b1には、平面形状の突き当て部21b2が形成される。
次に、図3および図4に基づき本実施の形態のバックヨーク22について説明する。バックヨーク22は、薄板の磁性材料からなるヨークコア材22aを複数枚積層し形成される。バックヨーク22は、円環形状のバックヨーク本体部22bと、バックヨーク本体部22bの外周面22b1に、半径方向外側に向けて円周方向等間隔に凸形状に形成された複数の延出部22cを備える。
本実施の形態では、ヨークコア材22aとしてケイ素鋼板が用いられるが、冷間圧延鋼板であるSPCC材が用いられても良い。また、複数の延出部22cの数は、後述するマグネット23に形成される磁極23aの数と同数に設定されており、本実施の形態においては、複数の延出部22cの数は「16」に設定される。
上記のように、バックヨーク22に凸形状の延出部22cが形成されることで、バックヨーク22は、図4にて一点鎖線で示される径方向の幅が広い拡幅部22dが形成される。拡幅部22dの径方向の幅を幅d2とし、バックヨーク本体部22bの径方向の幅を幅d1としたとき、本実施の形態では、幅d2は幅d1に対し、2倍以上となるように設定されている(d2≧2×d1)。
次に、バックヨーク22のロータ本体21への取り付けについて説明する。バックヨーク22は、バックヨーク22の最外径を形成する複数の先端部22eが、ロータ本体21に形成された薄肉部21cの内周面21c1の内側に挿入され、バックヨーク22の端部22fがロータ本体21に形成された円筒部22bの突き当て部21b2に突き当てられ、バックヨーク22はロータ本体21に勘合される。そして、先端部22eと内周面21c1の間に塗布された接着剤によりバックヨーク22は、ロータ本体21に取り付けられる。
本実施の形態では、マグネット23は、円周方向に交互に極性の異なる複数のマグネット片23bにより形成されており、これらのマグネット片23bにより、円周方向に交互に極性が異なる複数の磁極23aが形成される。また、本実施の形態では、磁極23aの数、すなわち、マグネット片23bの数は、「16」に設定される。
次に、図1に基づきロータ20に備わるバックヨーク22と、マグネット23の位置関係について説明する。本実施の形態において、マグネット23は、磁極23aを形成する複数のマグネット片23bにより構成される。これらの磁極23aのうち隣接する磁極23a、23aの間には、それぞれ境界部23cが形成される。そして、本実施の形態においては、マグネット23に形成された境界部23cは、バックヨーク22に形成された各延出部22cの径方向内側の位置に配置される。より詳細には、本実施の形態においては、マグネット23に形成された境界部23cは、上記の径方向の幅が広い拡幅部22dの径方向内側の位置に配置される。
本実施の形態のアウターロータ型ブラシレスモータ1は、ハウジング30を備え、ハウジング30は、円環形状の本体部30aと、本体部30aの端部30a1に一体形成された略円筒形状の筒部30bと、本体部30aの外周に一体形成された円盤形状のフランジ部30cとを備える。
ステータコア12に形成されたステータ本体部12aは、ハウジング30に形成されたフランジ部30cと、円環形状のプレート31で挟み込まれるとともに、ボルト32によりフランジ部30bおよび円環形状のプレート31に狭持される。このように、ステータ本体部12aを、フランジ部30cおよび円環形状のプレート31とで狭持することにより、ステータ10はハウジング30に固定される。
第1の軸受33は、ハウジング30に備わる筒部30bの開口側に形成された挿入穴30b1に挿入され、突き当て固定されるとともに、第2の軸受34は、ハウジング30に備わる本体部30aの開口側に形成された挿入穴30a2に挿入され、突き当て固定される。
回転軸40は、略円柱形状の本体部41と、本体部41の端部41aに一体形成された円盤形状のフランジ部42とを有する。回転軸40に形成された本体部41が、第1および第2の軸受33、34に挿入され、本体部41の端部41aに形成された段付き部41bが第1の軸受33に突き当てるとともに、本体部41に形成された溝部41cに勘合された止め輪43が第2の軸受34に突き当てられる。そして、本体部41に形成された段付き部41bと、本体部41に勘合された止め輪43により、第1および第2の軸受33、34が軸方向の外側から狭持され、それにより、第1および第2の軸受33、34を介して、回転軸40は、ハウジング30に対し回転自在に配置される。
ロータ本体21に形成された円盤形状の底部21aが、回転軸40に形成されたフランジ部42とボルト44により締結されことにより、ロータ本体21を備えるロータ20は、回転軸40に取り付けられる。そして、ステータ10が固定されたハウジング30に対し、回転自在に配置された回転軸40にロータ20が取り付けられることにより、ステータ10を外側から囲むロータ20は、ステータ10に対し回転自在に配置される。
次に、本実施の形態のアウターロータ型ブラシレスモータ1に備わるロータ20の回転検出の構造について図2に基づき説明する。回転検出素子51を有するセンサ基板50は、金属材からなる薄板のプレート52に取り付けられる。そして、センサ基板50が取り付けられたプレート53が、ボルト32の先端に形成された縮径部32aにスペーサ53を挟んで配置され、ナット54を縮径部32aに締め付けることにより、プレート53は縮径部32aに取り付けられる。
また、円環形状のセンサマグネット56が取り付けられたリング部材55は、ロータ本体21に形成された底部21aの内側の面21a2にネジ57により取り付けられる。上記の回転検出素子21は、センサマグネット56に対し、径方向外側に近接して配置される。そして、ロータ20に取り付けられたセンサマグネット56の磁束の変化を、回転検出素子51で検出することにより、ロータ20の回転角度が検出される。
図5は、本実施の形態のバックヨークを流れる磁束について説明するアウターロータ型ブラシレスモータの一部拡大図である。本実施の形態のマグネット23は、交互に極性の異なる複数のマグネット片23bにより形成されており、同図においては、交互に極性のことなる第1から第4のマグネット片(M1からM4)が示される。
第1から第4のマグネット片(M1からM4)には、バックヨーク22を経由して、第1のマグネット片M1から第2のマグネット片M2に向けて第1の磁束φ1が流れ、第3のマグネット片M3から第2のマグネット片M2に向けて第2の磁束φ2が流れ、第3のマグネット片M3から第4のマグネット片M4に向けて第3の磁束φ3が流れる。そして、第1から第3の磁束(φ1からφ3)は、それぞれ境界部23cが径方向内側に配置されるバックヨーク22の部分の近傍で磁束量が大きくなる。
上記のように形成される第1から第3の磁束(φ1からφ3)に対し、同図に示すように、第1および第2のマグネット片(M1、M2)の境界部23cは、延出部22cが形成され、径方向の幅が大きいバックヨーク22の拡幅部22dの内側の位置に配置される。第2および第3のマグネット片(M2、M3)の境界部23c、並びに第3および第4のマグネット片(M2、M3)の境界部23cも、同様の位置に配置される。そのため、本実施の形態においては、第1から第3の磁束(φ1からφ3)は磁束飽和されることなく円滑にバックヨーク22を流れることができる。
前記のように、第1および第2のマグネット片(M1、M2)の境界部23cは、延出部22cが形成され、径方向の幅が大きいバックヨーク22の拡幅部22dの内側の位置に配置される。その一方で、第1および第2のマグネット片(M1、M2)の中央部23が内側に配置されるバックヨーク22の部分には、延出部22cは形成されずバックヨーク22の径方向の幅が小さなものとなっている。しかしながら、第1および第2のマグネット片(M1、M2)の中央部23が内側に配置されるバックヨーク22の部分には、ほとんど磁束がながれないため、径方向の幅が小さくしても磁路を確保する観点からは問題はない。
このように、磁路に確保に影響を与えない第1および第2のマグネット片(M1、M2)の中央部23が内側に配置されるバックヨーク22の部分の径方向の幅が小さくされることで、バックヨーク22の質量を低減することができ、アウターロータ型ブラシレスモータ1全体としての軽量化を図ることができる。
次に、本実施の形態のアウターロータ型ブラシレスモータ1の高効率化について、上記と同様に図5に基づき説明する。同図に示す第1から第3の磁束(φ1からφ3)の磁束量は、ロータ20に備わる各マグネット片23bと、ステータ10に備わる各ティース部12bとの相対的な位置関係により変化する。
例えば、同図において示される各マグネット片23bと各ティース部12bとの位置関係においては、第1および第2のマグネット(M1,M2)は、境界部23cを挟んで、第1のマグネット片M1と第1のティース部T1とが対向し、第2のマグネット片M2と第2のティース部T2が対向する。そのため、第1のマグネット片M1からバックヨーク22、第2のマグネット片M2、第1のティース部T1、第2のティース部T2へと通じる磁路が形成され、磁束φ1の磁束量は大きくなる。
しかしながら、同図において、第2および第3のマグネット(M2、M3)は、境界部23cを挟んで、第2および第3のマグネット片(M2、M3)はともに、第3のティース部T3と対向される。そのため、第3のマグネット片M3からバックヨーク22、第2のマグネット片M2へと流れる磁束φ2の磁路は、第3のティース部T3で折り返されるように形成され、磁束φ2の磁束量は、第3のティース部T3を流れることができる磁束量に留まる。その結果、磁束φ2の磁束量は、磁束φ1の磁束量に比して小さなものとなる。
上記のように、バックヨーク22を流れる磁束φは、ロータ20に備わる各マグネット片23bと、ステータ10に備わる各ティース部12bとの相対的な位置関係により変化し、ロータ20が回転することにより、磁束φの磁束量の大きさは周期的に変化する。そのため、バックヨーク20を流れる磁束φの磁束量の変化により、バックヨーク20には渦電流が形成され、この渦電流により形成される電気的な損失により、アウターロータ型ブラシレスモータの効率が低下されるおそれがある。
この点に関し、本実施の形態のアウターロータ型ブラシレスモータ1のバックヨーク22は、薄板形状の磁性材料からなるヨークコア材22aを複数枚用い、それらを積層し形成される。そのため、バックヨーク20を流れる磁束φの変化により生じる渦電流を低減することができ、渦電流により形成される電気的な損失を低減でき、アウターロータ型ブラシレスモータ1の効率を向上させることができる。
さらに、本実施の形態のアウターロータ型ブラシレスモータ1のバックヨーク22は、上述のように円環形状のバックヨーク本体部22bの外周面22b1に凸形状の延出部22cが複数形成される。そのため、バックヨーク22の外周面22gの周長さは長くなっており、バックヨーク22の外周面22gの表面積は、延出部22cが形成されることにより拡張されている。そのため、バックヨーク22に生じる熱を外部に伝達する効率が高くなり、ロータ20の放熱性能を高めることができる。
なお、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
1 アウターロータ型ブラシレスモータ
10 ステータ
11 ステータコア材
12 ステータコア
12a ステータコア本体部
12b ティース部
13 ステータコイル
13a 巻線
14 インシュレータ
20 ロータ
21 ロータ本体
21a 底部
21a1 端部
21a2 内側の面
21b 円筒部
21b1 端部
21b2 突き当て部
21c 薄肉部
21c1 内周面
22 バックヨーク
22a ヨークコア材
22b バックヨーク本体部
22b1 外周面
22b2 内周面
22c 延出部
22d 拡幅部
22e 先端部
22f 端部
23 マグネット
23a 磁極
23b マグネット片
23c 境界部
23d 中央部
30 ハウジング
30a 本体部
30a1 端部
30a2 挿入穴
30b 筒部
30b1 挿入穴
30c フランジ部
31 プレート
32 ボルト
32a 縮径部
33 第1の軸受
34 第2の軸受
40 回転軸
41 本体部
41a 端部
41b 段付き部
41c 溝部
42 フランジ部
43 止め輪
44 ボルト
50 センサ基板
51 回転検出素子
52 プレート
53 スペーサ
54 ナット
55 リング部材
56 センサマグネット
57 ネジ
M1 第1のマグネット片
M2 第2のマグネット片
M3 第3のマグネット片
M4 第4のマグネット片
φ1 第1の磁束
φ2 第2の磁束
φ3 第3の磁束
T1 第1のティース部
T2 第2のティース部
T3 第3のティース部
T4 第4のティース部
T5 第5のティース部

Claims (2)

  1. 薄板状の磁性材料からなるステータコア材を複数枚積層し形成され、略円環形状のステータコア本体部と、前記ステータコア本体部の外周面から半径方向外側に向けて円周方向等間隔に形成された複数のティースとを有するステータコアと、前記ステータコアに形成された前記ティースのそれぞれ集中巻きにて巻装された複数の巻線からなるステータコイルとを備えるステータと、
    有底円筒形状のロータ本体と、前記ロータ本体の内周面に取り付けられ、薄板状の磁性材料からなるヨークコア材を複数枚積層し形成されたバックヨークと、前記バックヨークの内周面に取り付けられ、円周方向に交互に極性の異なる複数の磁極が形成されたマグネットとを有し、前記ステータを外側から囲み、回転自在に配置されたロータとを備え、
    前記バックヨークは、円環形状のバックヨーク本体部と、前記バックヨーク本体部の外周面から半径方向外側に向けて円周方向等間隔に形成され、前記磁極の数と同数の凸形状の延出部とを有し、
    前記マグネットに備わる隣接する前記磁極の間に形成された境界部は、前記バックヨークに形成された前記延出部の径方向内側の位置に配置されること特徴とするアウターロータ型ブラシレスモータ。
  2. 前記マグネットは、前記磁極の数と同数であり、かつ、円周方向に交互に異なる極性の磁極を有するマグネット片からなることを特徴とする請求項1に記載のアウターロータ型ブラシレスモータ。
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