JP2010174984A - 手動変速機 - Google Patents
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Abstract
【課題】攪拌損失を増大させることなく相対回転する摺動部分に潤滑油を供給することが可能な手動変速機を提供する。
【解決手段】手動変速機は、インプットシャフト1と、軸方向に延びるオイル通路2Aおよび該オイル通路2Aから外周面に達するように径方向に延びるオイル吐出部2Bを有し、インプットシャフト1との間で動力の伝達を行なうアウトプットシャフト2と、シンクロメッシュ機構をインプットシャフト1の軸方向に移動させることでインプットシャフト1をドライブギヤと同期させるシフトフォーク431と、シフトフォーク431に組付けられ、オイル吐出部2Bから吐出されるオイルを、インプットシャフト1におけるドライブギヤと相対回転する部分(A部またはB部)に向けてガイドするガイド部材4とを備える。
【選択図】図5
【解決手段】手動変速機は、インプットシャフト1と、軸方向に延びるオイル通路2Aおよび該オイル通路2Aから外周面に達するように径方向に延びるオイル吐出部2Bを有し、インプットシャフト1との間で動力の伝達を行なうアウトプットシャフト2と、シンクロメッシュ機構をインプットシャフト1の軸方向に移動させることでインプットシャフト1をドライブギヤと同期させるシフトフォーク431と、シフトフォーク431に組付けられ、オイル吐出部2Bから吐出されるオイルを、インプットシャフト1におけるドライブギヤと相対回転する部分(A部またはB部)に向けてガイドするガイド部材4とを備える。
【選択図】図5
Description
本発明は手動変速機に関し、特に、第1シャフトと該第1シャフトとの間で動力伝達される第2シャフトとを含む手動変速機に関する。
特開2007−205523号公報(特許文献1)には、カップリングスリーブが中立位置にシフトされた場合には中立位置において係合面に潤滑油を供給するように、シフトフォークと共に移動して、必要部位以外へのオイル供給を遮断する構成が示されている。
手動変速機においては、シャフトに対して相対回転可能にギヤが組付けられる。従来の変速機では、各ギヤにより攪拌されるオイルを用いて相対回転する摺動部分を潤滑しており、攪拌損失が発生していた。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、攪拌損失を増大させることなく相対回転する摺動部分に潤滑油を供給することが可能な手動変速機を提供することにある。
本発明に係る手動変速機は、第1シャフトと、軸方向に延びるオイル通路および該オイル通路から外周面に達するように径方向に延びるオイル吐出部を有し、第1シャフトとの間で動力の伝達を行なう第2シャフトと、第1シャフトに対して相対回転可能に組付けられた第1ギヤおよび第2ギヤと、第1シャフトにおける第1ギヤおよび第2ギヤの間に設けられ、第1ギヤおよび第2ギヤのいずれか一方と第1シャフトとを一体回転するように連結可能な同期装置と、同期装置に係合され、該同期装置を第1シャフトの軸方向に移動させることで第1シャフトを第1ギヤまたは第2ギヤと同期させるシフトフォークと、シフトフォークに組付けられ、オイル吐出部から吐出されるオイルを、第1シャフトにおける第1ギヤまたは第2ギヤと相対回転する部分に向けてガイドするガイド部材とを備える。
本発明によれば、攪拌損失を増大させることなく相対回転する摺動部分に潤滑油を供給することが可能な手動変速機を提供することができる。
以下に、本発明の実施の形態について説明する。なお、同一または相当する部分に同一の参照符号を付し、その説明を繰返さない場合がある。
なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、以下の実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本発明にとって必ずしも必須のものではない。
図1は、本発明の1つの実施の形態に係る手動変速機のギヤトレーンの一例を示すスケルトン図である。この図1に示すギヤトレーンは、図示しないトランスミッションケース内に収容されている。インプットシャフト1およびアウトプットシャフト2は、互いに平行に配置されており、トランスミッションケースによって回転自在に支持されている。
インプットシャフト1は、図示しないエンジンのクランクシャフトにクラッチ機構を介在させて連結されている。このクラッチ機構の係合動作により、駆動力源としてのエンジンの回転駆動力がインプットシャフト1に入力されるようになっている。
インプットシャフト1とアウトプットシャフト2との間には、前進1速段〜前進6速段および後進段の各変速段を成立させるための複数の変速ギヤ列11〜17が設けられている。具体的には、前進段用のギヤ列として、図1において右側からシャフト1,2の軸線方向左側に向かって、1速ギヤ列11、2速ギヤ列12、3速ギヤ列13、4速ギヤ列14、5速ギヤ列15および6速ギヤ列16が順に配設されている。また、後進段用のギヤ列として、リバースギヤ列17が配設されている。
1速ギヤ列11および2速ギヤ列12は、各々、インプットシャフト1に回転一体に取り付けられた1速ドライブギヤ11Aおよび2速ドライブギヤ12Aと、アウトプットシャフト2に対して相対回転自在に組み付けられた1速ドリブンギヤ11Bおよび2速ドリブンギヤ12Bとを備えている。1速ドライブギヤ11Aと1速ドリブンギヤ11Bとは互いに噛み合っている。また、2速ドライブギヤ12Aと2速ドリブンギヤ12Bとは互いに噛み合っている。
3速ギヤ列13は、インプットシャフト1に対して相対回転自在に組み付けられた3速ドライブギヤ13Aと、アウトプットシャフト2に回転一体に取り付けられた3速ドリブンギヤ13Bとを備えている。同様に、4速ギヤ列14、5速ギヤ列15、6速ギヤ列16は、各々、インプットシャフト1に対して相対回転自在に組み付けられた4速ドライブギヤ14A、5速ドライブギヤ15Aおよび6速ドライブギヤ16Aと、アウトプットシャフト2に回転一体に取り付けられた4速ドリブンギヤ14B、5速ドリブンギヤ15Bおよび6速ドリブンギヤ16Bとを備えている。3速ドライブギヤ13Aと3速ドリブンギヤ13Bとは互いに噛み合っている。同様に、4速ドライブギヤ14A〜6速ドライブギヤ16Aと、4速ドリブンギヤ14B〜6速ドリブンギヤ16Bとは、互いに噛み合っている。
上記各変速ギヤ列の切り替え動作(変速動作)は、3つのシンクロメッシュ機構21,22,23によって行なわれる。本実施の形態の手動変速機は、前進段用の同期装置としてのシンクロメッシュ機構21,22,23を用いた、同期噛み合い式の手動変速機である。
第1のシンクロメッシュ機構21は、1速ドリブンギヤ11Bと2速ドリブンギヤ12Bとの間におけるアウトプットシャフト2上に設けられている。1速−2速用同期装置としての第1のシンクロメッシュ機構21は、アウトプットシャフト2と一体化させたハブ21Aと、このハブ21Aの外周側をアウトプットシャフト2の軸線方向に移動するスリーブ21Bとを備えている。このスリーブ21Bを1速−2速用シフトフォークによって移動させることにより、同期機能と共に、ハブ21Aといずれかのドリブンギヤ11B,12Bとを連結する機能を果たしている。
第1のシンクロメッシュ機構21が1速ドリブンギヤ11B側に作動すると、1速ドリブンギヤ11Bがアウトプットシャフト2に一体回転するように連結される。これにより、1速ドライブギヤ11Aと1速ドリブンギヤ11Bとを介在させて、インプットシャフト1からアウトプットシャフト2への動力伝達が行なわれることになる(第1変速段の成立)。一方、第1のシンクロメッシュ機構21が2速ドリブンギヤ12B側に作動すると、2速ドリブンギヤ12Bがアウトプットシャフト2に一体回転するように連結される。これにより、2速ドライブギヤ12Aと2速ドリブンギヤ12Bとを介在させて、インプットシャフト1からアウトプットシャフト2への動力伝達が行なわれることになる(第2変速段の成立)。
第2のシンクロメッシュ機構22は、3速ドライブギヤ13Aと4速ドライブギヤ14Aとの間におけるインプットシャフト1上に設けられている。3速−4速用同期装置としての第2のシンクロメッシュ機構22は、インプットシャフト1と一体化させたハブ22Aと、このハブ22Aの外周側にインプットシャフト1の軸線方向に移動可能なスリーブ22Bとを備えている。このスリーブ22Bを3速−4速用シフトフォークによって移動させることにより、同期機能と共に、ハブ22Aといずれかのドライブギヤ13A,14Aとを連結する機能を果たしている。
第2のシンクロメッシュ機構22が3速ドライブギヤ13A側に作動すると、3速ドライブギヤ13Aがインプットシャフト1に一体回転するように連結される。これにより、3速ドライブギヤ13Aと3速ドリブンギヤ13Bとを介在させて、インプットシャフト1からアウトプットシャフト2への動力伝達が行なわれることになる(第3変速段の成立)。一方、第2のシンクロメッシュ機構22が4速ドライブギヤ14A側に作動すると、4速ドライブギヤ14Aがインプットシャフト1に一体回転するように連結される。これにより、4速ドライブギヤ14Aと4速ドリブンギヤ14Bとを介在させて、インプットシャフト1からアウトプットシャフト2への動力伝達が行なわれることになる(第4変速段の成立)。
第3のシンクロメッシュ機構23は、5速ドライブギヤ15Aと6速ドライブギヤ16Aとの間におけるインプットシャフト1上に設けられている。5速−6速用同期装置としての第3のシンクロメッシュ機構23は、インプットシャフト1と一体化させたハブ23Aと、このハブ23Aの外周側にインプットシャフト1の軸線方向に移動可能なスリーブ23Bとを備えている。このスリーブ23Bを5速−6速用シフトフォークによって移動させることにより、同期機能と共に、ハブ23Aといずれかのドライブギヤ15A,16Aとを連結する機能を果たしている。
第3のシンクロメッシュ機構23が5速ドライブギヤ15A側に作動すると、5速ドライブギヤ15Aがインプットシャフト1に一体回転するように連結される。これにより、5速ドライブギヤ15Aと5速ドリブンギヤ15Bとを介在させて、インプットシャフト1からアウトプットシャフト2への動力伝達が行なわれることになる(第5変速段の成立)。一方、第3のシンクロメッシュ機構23が6速ドライブギヤ16A側に作動すると、6速ドライブギヤ16Aがインプットシャフト1に一体回転するように連結される。これにより、6速ドライブギヤ16Aと6速ドリブンギヤ16Bとを介在させて、インプットシャフト1からアウトプットシャフト2への動力伝達が行なわれることになる(第6変速段の成立)。
このようにして、前進時には、シフトチェンジ動作時を除いて、シンクロメッシュ機構21,22,23のいずれか一つの作動によって、変速ギヤ列11〜16のいずれか一つが選択される。選択された一つの変速ギヤ列11〜16を介在させて、インプットシャフト1の回転駆動力がアウトプットシャフト2へ伝達される。
一方、リバースギヤ列17は、インプットシャフト1に一体的に固定されたリバースドライブギヤ17Aと、アウトプットシャフト2に一体的に固定されたリバースドリブンギヤ17Bと、図示しないアイドラギヤシャフトの軸線方向にスライド移動自在に組み付けられたリバースアイドラギヤ17Cとを備えている。リバースドリブンギヤ17Bは、第1のシンクロメッシュ機構21の外周側に回転一体に配設されている。リバースドリブンギヤ17Bおよびリバースドライブギヤ17Aに選択的に噛合するリバースアイドラギヤ17Cは、これらのギヤ17A,17Bの外周側を、アイドラギヤシャフトの軸線方向に移動するように配置されている。リバースドライブギヤ17A、リバースドリブンギヤ17Bおよびリバースアイドラギヤ17Cは、前進時には動力伝達を行なっていない。
一方、車両の後進時においては、すべてのシンクロメッシュ機構21,22,23が中立状態に設定される。リバースアイドラギヤ17Cは、上記アイドラギヤシャフトの軸線方向に沿って移動して、リバースドライブギヤ17Aとリバースドリブンギヤ17Bとの両方に噛み合う。これにより、リバースドライブギヤ17Aの回転方向を逆転させてリバースドリブンギヤ17Bに伝達することになる。つまり、アウトプットシャフト2が前進段の場合とは逆方向に回転して、駆動輪は後退方向に回転する。
このようにして、所定の変速比で変速または逆回転されてアウトプットシャフト2に伝達された回転駆動力は、出力ギヤ3と、出力ギヤ3と噛合する図示しないリングギヤとの終減速比によって減速された後、図示しないディファレンシャル装置に伝達される。これにより、上記ディファレンシャル装置にドライブシャフトを介在させて取り付けられた左右の駆動輪が、前進方向または後進方向に回転する。
図2は、本実施の形態における6速マニュアルトランスミッションのシフトパターン(シフトゲート形状)の概略を示す模式図である。図2中に2点鎖線で示すシフトレバーLは、図2に両矢印Xで示す方向のセレクト操作と、両矢印Yで示す方向のシフト操作とを行ない得る形状に構成されている。セレクト操作方向には、1速−2速セレクト位置P1、3速−4速セレクト位置P2、5速−6速セレクト位置P3およびリバースセレクト位置P4が一列に並んでいる。
1速−2速セレクト位置P1でのシフト操作(両矢印Y方向の操作)により、シフトレバーLを1速位置1stまたは2速位置2ndに動かすことができる。1速位置1stに操作された場合、図1に示す第1のシンクロメッシュ機構21は1速ドリブンギヤ11B側に作動し、1速ドリブンギヤ11Bがアウトプットシャフト2に回転一体に連結される。また、2速位置2ndに操作された場合、第1のシンクロメッシュ機構21は2速ドリブンギヤ12B側に作動し、2速ドリブンギヤ12Bがアウトプットシャフト2に回転一体に連結される。
同様に、3速−4速セレクト位置P2でのシフト操作により、シフトレバーLを3速位置3rdまたは4速位置4thに動かすことができる。3速位置3rdに操作された場合、図1に示す第2のシンクロメッシュ機構22は3速ドライブギヤ13A側に作動し、3速ドライブギヤ13Aがインプットシャフト1に回転一体に連結される。また、4速位置4thに操作された場合、第2のシンクロメッシュ機構22は4速ドライブギヤ14A側に作動し、4速ドライブギヤ14Aがインプットシャフト1に回転一体に連結される。
また、5速−6速セレクト位置P3でのシフト操作により、シフトレバーLを5速位置5thまたは6速位置6thに動かすことができる。5速位置5thに操作された場合、図1に示す第3のシンクロメッシュ機構23は5速ドライブギヤ15A側に作動し、5速ドライブギヤ15Aがインプットシャフト1に回転一体に連結される。また、6速位置6thに操作された場合、第3のシンクロメッシュ機構23は6速ドライブギヤ16A側に作動し、6速ドライブギヤ16Aがインプットシャフト1に回転一体に連結される。
さらに、リバースセレクト位置P4でのシフト操作により、シフトレバーLをリバース位置REVに動かすことができる。リバース位置REVに操作された場合、すべてのシンクロメッシュ機構21,22,23が中立状態となるとともに、リバースアイドラギヤ17Cがアイドラギヤシャフトの軸線方向に沿って移動して、リバースドライブギヤ17Aおよびリバースドリブンギヤ17Bに噛み合うことになる。
図3は、5速−6速用フォークシャフトと第3のシンクロメッシュ機構との係合部分を示す断面図である。図4は、各フォークシャフトに設けられたシフトフォークおよびその周辺部をシフトセレクトシャフトの軸線方向から見た断面図である。なお図3では、3本のシフトフォーク411,421,431および3本のフォークシャフト410,420,430のうち、5速−6速用のシフトフォーク33および5速−6速用のフォークシャフト430のみが図示されている。
図1に示す各シンクロメッシュ機構21,22,23に備えられているスリーブ21B,22B,23Bには、それぞれに対応して配設されたシフトフォーク411,421,431が係合されている。シフトフォーク411,421,431の基端部分は、それぞれに対応して設けられた前進段用のフォークシャフト410,420,430によって、それぞれ支持されている。
シフトレバーLが1速−2速セレクト位置P1に操作された場合には、1速−2速用のフォークシャフト410が、シフトレバーLのシフト操作力の伝達が可能となるように選択される。シフトレバーLが3速−4速セレクト位置P2に操作された場合には、3速−4速用のフォークシャフト420が、シフトレバーLのシフト操作力の伝達が可能となるように選択される。シフトレバーLが5速−6速セレクト位置P3に操作された場合には、5速−6速用のフォークシャフト430が、シフトレバーLのシフト操作力の伝達が可能となるように選択される。すなわち、シフトレバーLのセレクト操作に応じたシフトセレクトシャフト100の軸線回りの回動によって、いずれか1本のフォークシャフト410,420,430が、シフトレバーLのシフト操作力の伝達が可能となるように選択される。このとき、シフトセレクトシャフト100は、選択されたいずれか1本のフォークシャフト410,420,430に係合される。
この状態から、シフトレバーLがシフト方向に操作されると、そのシフト操作力がシフトセレクトシャフト100に伝達され、シフトセレクトシャフト100は軸線方向にスライド移動する。これに連動して、選択されたいずれか1本のフォークシャフト410,420,430も、軸線方向にスライド移動する。このフォークシャフト410,420,430に固定された1本のシフトフォーク411,421,431がシフトセレクトシャフト100の軸線方向に移動することにより、所定の一つのシンクロメッシュ機構21,22,23を作動させる、同期動作が行なわれるようになっている。
たとえば図3および図4に示すように、5速−6速用のフォークシャフト430には、
連結部430Aを介在させてシフトフォーク431が設けられている。フォークシャフト430が選択されている状態からシフトレバーLがシフト操作されることにより、シフトフォーク431は、図1に示すギヤトレーンに設けられた第3のシンクロメッシュ機構23のスリーブ23Bを、インプットシャフト1の軸線方向に変位させる。シフトフォーク431がスリーブ23Bを動かすことで、ハブ23Aとドライブギヤ15A,16Aのいずれか一方とを連結して、第5変速段または第6変速段へのシフトを行なうことができる。
連結部430Aを介在させてシフトフォーク431が設けられている。フォークシャフト430が選択されている状態からシフトレバーLがシフト操作されることにより、シフトフォーク431は、図1に示すギヤトレーンに設けられた第3のシンクロメッシュ機構23のスリーブ23Bを、インプットシャフト1の軸線方向に変位させる。シフトフォーク431がスリーブ23Bを動かすことで、ハブ23Aとドライブギヤ15A,16Aのいずれか一方とを連結して、第5変速段または第6変速段へのシフトを行なうことができる。
3速−4速用のフォークシャフト420には、シフトフォーク421が設けられている。フォークシャフト420が選択されている状態からシフトレバーLがシフト操作されることにより、シフトフォーク421は、第2のシンクロメッシュ機構22のスリーブ22Bを、インプットシャフト1の軸線方向に変位させる。シフトフォーク421がスリーブ22Bを動かすことで、ハブ22Aとドライブギヤ13A,14Aのいずれか一方とを連結して、第3変速段または第4変速段へのシフトを行なうことができる。
1速−2速用のフォークシャフト410には、シフトフォーク411が設けられている。フォークシャフト410が選択されている状態からシフトレバーLがシフト操作されることにより、シフトフォーク411は、第1のシンクロメッシュ機構21のスリーブ21Bを、アウトプットシャフト2の軸線方向に変位させる。シフトフォーク411がスリーブ21Bを動かすことで、ハブ21Aとドリブンギヤ11B,12Bのいずれか一方とを連結して、第1変速段または第2変速段へのシフトを行なうことができる。
図3を参照して、フォークシャフト430とシンクロメッシュ機構23との係合部分について説明する。図3に示すように、フォークシャフト430には二点鎖線で示す連結部430Aを介在させてシフトフォーク431が取り付けられている。シフトフォーク431の先端部が、第3のシンクロメッシュ機構23のスリーブ23Bに係合されている。
シンクロメッシュ機構23においては、ハブ23Aの外径側に、周方向に等間隔をおいて複数のシンクロナイザキー231が配設されている。各シンクロナイザキー231の中央部において外周側に突出して形成された突起231Aが、スリーブ23Bの内周面に形成された周方向の溝232に係合されている。シンクロナイザキー231は、ハブ23Aの内部に配設されたキースプリング233によってスリーブ23Bの内周面に押し付けられている。
インプットシャフト1およびアウトプットシャフト2に対して、各ギヤ11B,12B,13A,14A,15A,16Aは相対回転自在に組付けられている。たとえば、シンクロメッシュ機構23によりドライブギヤ16Aとインプットシャフト1とが同期する場合、ドライブギヤ15Aはインプットシャフト1と相対回転する。この相対回転する摺動部分に対して潤滑油を供給する必要がある。従来の手動変速機では、各ギヤにより攪拌されたオイルを上記摺動部分に供給することで潤滑を行なっている場合が多いが、このようにすることで、この場合、攪拌抵抗により動力伝達効率が低下することが懸念される。
これに対し、本実施の形態に係る手動変速機では、以下に説明する機構(ガイド部材4)を用いることにより、攪拌抵抗を増大させることなく上記摺動部分に潤滑油を供給する。
図5は、本実施の形態に係る手動変速機における、上記摺動部分への潤滑油の供給のための部材(ガイド部材4)を示す図である。図5に示すように、本実施の形態に係る手動変速機において、アウトプットシャフト2は、軸方向に延びるオイル通路2Aと、オイル通路2Aからアウトプットシャフト2の外周面に達するオイル吐出部2Bとを有する。オイル通路2Aに供給された潤滑油は、アウトプットシャフト2の回転に伴なう遠心力により、オイル吐出部2Bから吐出される。
ガイド部材3は、供給された潤滑油をガイドする溝部4A,4Bを有している。また、ガイド部材4は、図6に示すように、ステー4Cによりシフトフォーク431に組付けられ、シフトフォーク431とともにインプットシャフト1およびアウトプットシャフト2の軸方向に移動可能である。
シフトフォーク431が、6速の変速ギヤ列16を選択する方向に移動したとき、ガイド部材4の溝部4Aがオイル吐出部2Bに対向する位置に位置付けられる。オイル吐出部2Bから溝部4Aに供給された潤滑油は、5速ドライブギヤ15Aとインプットシャフト2とが相対回転する摺動部分(図5中の『A』)に向けてガイドされる。
他方、シフトフォーク431が、5速の変速ギヤ列15を選択する方向に移動したとき、ガイド部材4の溝部4Bがオイル吐出部2Bに対向する位置に位置付けられる。オイル吐出部2Bから溝部4Bに供給された潤滑油は、6速ドライブギヤ16Aとインプットシャフト2とが相対回転する摺動部分(図5中の『B』)に向けてガイドされる。
このように、本実施の形態に係る手動変速機によれば、シフトフォークに組付けられたガイド部材により、シャフト内のオイル通路を流れる潤滑油を、他のシャフトと変速ギヤとの摺動部分に向けてガイドすることができるので、従来の手動変速機のように、ギヤによる攪拌を用いて摺動部分に潤滑油を供給する必要がない。したがって、攪拌抵抗の増大を抑制しながら摺動部分に潤滑油を供給することができる。
なお、図5,図6では、シフトフォーク431を例示して説明したが、シフトフォーク411,421においても、同様のガイド部材を適用可能であることは言うまでもない。
上述した内容について要約すると、以下のようになる。すなわち、本実施の形態に係る手動変速機は、『第1シャフト』としてのインプットシャフト1と、軸方向に延びるオイル通路2Aおよび該オイル通路2Aから外周面に達するように径方向に延びるオイル吐出部2Bを有し、インプットシャフト1との間で動力の伝達を行なう『第2シャフト』としてのアウトプットシャフト2と、インプットシャフト1に対して相対回転可能に組付けられた『第1ギヤ』および『第2ギヤ』としてのドライブギヤ15A,16Aと、インプットシャフト1におけるドライブギヤ15A,16Aの間に設けられ、ドライブギヤ15A,16Aのいずれか一方とインプットシャフト1とを一体回転するように連結可能な『同期装置』としてのシンクロメッシュ機構23と、シンクロメッシュ機構23に係合され、シンクロメッシュ機構23をインプットシャフト1の軸方向に移動させることでインプットシャフト1をドライブギヤ15Aまたはドライブギヤ16Aと同期させるシフトフォーク431と、シフトフォーク431に組付けられ、オイル吐出部2Bから吐出されるオイルを、インプットシャフト1におけるドライブギヤ15Aまたはドライブギヤ16Aと相対回転する部分(図5中のA部またはB部)に向けてガイドするガイド部材4とを備えるものである。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 インプットシャフト、2 アウトプットシャフト、2A オイル通路、2B オイル吐出部、3 出力ギヤ、4 ガイド部材、4A,4B 溝部、4C ステー、11〜16 変速ギヤ列、11A〜17A ドライブギヤ、11B〜17B ドリブンギヤ、17 リバースギヤ列、17C リバースアイドラギヤ、21〜23 シンクロメッシュ機構、100 シフトセレクトシャフト、410,420,430 フォークシャフト、411,421,431 シフトフォーク、430A 連結部。
Claims (1)
- 第1シャフトと、
軸方向に延びるオイル通路および該オイル通路から外周面に達するように径方向に延びるオイル吐出部を有し、前記第1シャフトとの間で動力の伝達を行なう第2シャフトと、
前記第1シャフトに対して相対回転可能に組付けられた第1ギヤおよび第2ギヤと、
前記第1シャフトにおける前記第1ギヤおよび前記第2ギヤの間に設けられ、前記第1ギヤおよび前記第2ギヤのいずれか一方と前記第1シャフトとを一体回転するように連結可能な同期装置と、
前記同期装置に係合され、該同期装置を前記第1シャフトの軸方向に移動させることで前記第1シャフトを前記第1ギヤまたは前記第2ギヤと同期させるシフトフォークと、
前記シフトフォークに組付けられ、前記オイル吐出部から吐出されるオイルを、前記第1シャフトにおける前記第1ギヤまたは前記第2ギヤと相対回転する部分に向けてガイドするガイド部材とを備えた、手動変速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009018591A JP2010174984A (ja) | 2009-01-29 | 2009-01-29 | 手動変速機 |
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2009
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