JP2010174808A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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隆晟 伊藤
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Abstract

【課題】この発明は、内燃機関の排気浄化装置に関し、短時間の運転が繰り返された場合であっても、大気中へのNOx放出を良好に抑制できる内燃機関の排気浄化装置を提供することを目的とする。
【解決手段】主排気通路14の一部をバイパスする第1バイパス通路20、第2バイパス通路26及び第3バイパス通路32には、HC吸着材22、水吸着材28及びNOx吸着材34がそれぞれ設けられている。主排気通路14と第1バイパス通路20との分岐部、主排気通路14と第2バイパス通路26との分岐部及び主排気通路14と第3バイパス通路32との分岐部には、第1切換弁24、第2切換弁30及び第3切換弁36がそれぞれ設けられている。第3切換弁36、第2切換弁30、第1切換弁24をこの順に作動させて、吸着させたNOx、水、HCをパージする。
【選択図】図1

Description

この発明は、内燃機関の排気浄化装置に関し、詳しくは、排気通路の一部をバイパスするバイパス通路上に、排気ガス中の特定成分を吸着するための吸着材を備えた内燃機関の排気浄化装置に関する。
従来、例えば特許文献1には、内燃機関の排気通路の一部をバイパスするバイパス通路に水吸着材、HC吸着材及びNOx吸着材をこの順に設け、NOx吸着材、HC吸着材、水吸着材の順に排気ガスを流すことでNOx、HC及び水をパージする内燃機関の排気浄化装置が開示されている。
上記従来の装置では、バイパス通路上の複数の部位、具体的には、水吸着材の上流側の部位、水吸着材とHC吸着材との間の部位及びHC吸着材とNOx吸着材との間の部位から内燃機関の吸気通路に排気ガスを還流する複数の排気還流通路を設け、この複数の排気還流通路を開放又は遮断する複数の開閉弁の開弁時期を制御することにより、上記のパージ順序を実現している。これにより、NOx、HC、水のパージをこの順で個別に実施することができる。
特開2006−342700号公報 特開2003−206785号公報 特開2002−276345号公報
ところで、吸着成分のパージは、エンジンの運転中に実施される。このため、エンジンが停止されればパージも停止される。特に、エンジンの運転時間が短い場合には、パージが未完了の場合もある。しかし、パージ未完了の場合でも、次回の始動時には、再び吸着動作が実施される。そして、このような短時間の運転とパージ未完了の状態が繰り返された場合、個々の吸着材が備える吸着量の限界(吸着限界)に徐々に近づくことになる。
上述した特許文献1では、NOxのパージが最先に実施されることから、NOx吸着材の吸着限界に近づくことを抑制できる。しかしながら、エンジンの運転時間が短い場合、特に、HCのパージ中にエンジンが停止される状態が繰り返されるような場合には、水のパージが実施されず、その結果、水吸着材がその吸着限界に近づいてしまう。
水吸着材がその吸着限界を超えた場合には、エンジンの再始動時に発生する水が水吸着材に吸着されずにNOx吸着材に吸着される。そうすると、NOx吸着材のNOx吸着能力が低下してしまう。したがって、水吸着材がその吸着限界を超えた場合には、NOxが大気中に放出されるおそれがあった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、短時間の運転が繰り返された場合であっても、大気中へのNOx放出を良好に抑制できる内燃機関の排気浄化装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の排気浄化装置であって、
内燃機関から排出された排気ガスが流れる主排気通路と、
前記主排気通路の一部をバイパスするバイパス通路に設けられ、排気ガス中に含まれるHCを吸着する機能を有するHC吸着材と、
前記主排気通路の一部をバイパスするバイパス通路に設けられ、排気ガス中に含まれる水を吸着する機能を有する水吸着材と、
前記主排気通路の一部をバイパスするバイパス通路に設けられ、排気ガス中に含まれるNOxを吸着する機能を有するNOx吸着材と、
前記HC吸着材、前記水吸着材又は前記NOx吸着材に対するパージ要求の有無を判定するパージ要求判定手段と、
前記パージ要求が有ると判定された場合に、排気ガスを前記HC吸着材に流さずに前記水吸着材及び前記NOx吸着材に流す排気流路設定手段と、
排気ガスを前記水吸着材及び前記NOx吸着材に流した後に前記HC吸着材に流す排気流路変更手段と、を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記パージ要求が有ると判定された場合に、排気ガスを前記HC吸着材及び前記水吸着材に流さずに前記NOx吸着材に流すNOx流路設定手段と、
排気ガスを前記NOx吸着材に流した後に前記HC吸着材に流すHC流路設定手段と、
排気ガスを前記HC吸着材に流した後に前記水吸着材に流す水流路設定手段と、
前記HC吸着材に吸着したHC吸着量を取得するHC吸着量取得手段と、
前記HC吸着量が予め定めた許容吸着値を超えたか否かを判定する吸着量判定手段と、
前記HC吸着量が前記許容吸着値を超えたと判定された場合に、前記排気流路設定手段を禁止する禁止手段と、を備えることを特徴とする。
また、第3の発明は、第1又は第2の発明において、
前記主排気通路の一部をバイパスするバイパス通路に設けられ、排気ガス中に含まれるエタノールを吸着する機能を有するエタノール吸着材を備えることを特徴とする。
また、第4の発明は、第3の発明において、
前記パージ要求が有ると判定された場合に、排気ガスを前記HC吸着材に流さずに前記水吸着材、前記NOx吸着材及び前記エタノール吸着材に流す排気流路第2設定手段と、
排気ガスを前記水吸着材、前記NOx吸着材及び前記エタノール吸着材に流した後に前記HC吸着材に流す排気流路第2変更手段と、を備えることを特徴とする。
また、第5の発明は、第3又は第4の発明において、
内燃機関の始動後、排気ガスを前記水吸着材、前記NOx吸着材及び前記HC吸着材に流す始動後流路設定手段と、
前記水吸着材の下流側のエタノール濃度を検知するエタノールセンサと、
前記エタノール濃度が予め定めた設定濃度を超えたか否かを判定する濃度判定手段と、
前記エタノール濃度が前記設定濃度を超えたと判定された場合に、排気ガスを前記エタノール吸着材に流す始動後流路変更手段と、を備えることを特徴とする。
また、第6の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の排気浄化装置であって、 内燃機関から排出された排気ガスが流れる主排気通路と、
前記主排気通路の一部をバイパスする第1バイパス通路と、
前記第1バイパス通路に設けられ、排気ガス中に含まれるHCを吸着する機能を有するHC吸着材と、
前記第1バイパス通路の下流側において、前記主排気通路の一部をバイパスする第2バイパス通路と、
前記第2バイパス通路に設けられ、排気ガス中に含まれる水を吸着する機能を有する水吸着材と、
前記第2バイパス通路の下流側において、前記主排気通路の一部をバイパスする第3バイパス通路と、
前記第3バイパス通路に設けられ、排気ガス中に含まれるNOxを吸着する機能を有するNOx吸着材と、
排気ガスの流入先を、前記主排気通路と前記第1バイパス通路とに切り換え可能な通路切換第1手段と、
排気ガスの流入先を、前記主排気通路と前記第2バイパス通路とに切り換え可能な通路切換第2手段と、
排気ガスの流入先を、前記主排気通路と前記第3バイパス通路とに切り換え可能な通路切換第3手段と、
前記第3バイパス通路よりも下流側の前記主排気通路に設けられ、排気ガスを浄化可能な下流側触媒と、
前記下流側触媒に対する所定の活性条件の成否を判定する下流触媒活性判定手段と、
前記活性条件が成立した場合に、排気ガスの流入先が前記第3バイパス通路となるように前記通路切換第3手段を制御するNOxパージ実行手段と、
前記通路切換第3手段を制御して排気ガスの流入先を前記第3バイパス通路に切り換えた後に、所定のNOxパージ完了条件の成否を判定するNOxパージ完了判定手段と、
前記NOxパージ完了条件が成立した場合に、排気ガスの流入先が前記第2バイパス通路となるように前記通路切換第2手段を制御する水パージ実行手段と、
前記通路切換第2手段を制御して排気ガスの流入先を前記第2バイパス通路に切り換えた後に、所定の水パージ完了条件の成否を判定する水パージ完了判定手段と、
前記水パージ完了条件が成立した場合に、排気ガスの流入先が前記第1バイパス通路となるように前記通路切換第1手段を制御するHCパージ実行手段と、を備えたことを特徴とする。
また、第7の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の排気浄化装置であって、 内燃機関から排出された排気ガスが流れる主排気通路と、
前記主排気通路の一部をバイパスする第1バイパス通路と、
前記第1バイパス通路に設けられ、排気ガス中に含まれるHCを吸着する機能を有するHC吸着材と、
前記第1バイパス通路の下流側において、前記主排気通路の一部をバイパスする第2バイパス通路と、
前記第2バイパス通路に設けられ、排気ガス中に含まれる水を吸着する機能を有する水吸着材と、
前記水吸着材の下流側の前記第2バイパス通路に設けられ、排気ガス中に含まれるNOxを吸着する機能を有するNOx吸着材と、
排気ガスの流入先を、前記主排気通路と前記第1バイパス通路とに切り換え可能な通路切換第1手段と、
排気ガスの流入先を、前記主排気通路と前記第2バイパス通路とに切り換え可能な通路切換第2手段と、
前記第2バイパス通路から前記内燃機関の吸気通路に前記NOx吸着材を流した排気ガスを還流する排気還流通路と、
前記排気還流通路の開閉を制御する排気還流制御手段と、
前記第1バイパス通路よりも上流側の前記主排気通路に設けられ、排気ガスを浄化可能な上流側触媒と、
前記第1バイパス通路よりも下流側の前記主排気通路に設けられ、排気ガスを浄化可能な下流側触媒と、
前記上流側触媒に対する所定の活性条件の成否を判定する上流触媒活性判定手段と、
前記活性条件が成立した場合に、前記排気還流制御手段を制御して前記排気還流通路を開くことにより排気還流を実行する排気還流実行手段と、
前記排気還流通路を開いた後に、所定のNOxパージ完了条件の成否を判定するNOxパージ完了判定手段と、
前記NOxパージ完了条件が成立した場合に、排気ガスの流入先が前記第2バイパス通路となるように前記通路切換第2手段を制御する水パージ実行手段と、
前記通路切換第2手段を制御して排気ガスの流入先を前記第2バイパス通路に切り換えた後に、所定の水パージ完了条件の成否を判定する水パージ完了判定手段と、
前記水パージ完了条件が成立した場合に、排気ガスの流入先が前記第1バイパス通路となるように前記通路切換第1手段を制御するHCパージ実行手段と、を備えたことを特徴とする。
また、第8の発明は、第7の発明において、
前記下流側触媒は、前記第2バイパス通路よりも上流側の前記主排気通路に設けられることを特徴とする。
また、第9の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の排気浄化装置であって、 内燃機関から排出された排気ガスが流れる主排気通路と、
前記主排気通路の一部をバイパスする第1バイパス通路と、
前記第1バイパス通路に設けられ、排気ガス中に含まれるHCを吸着する機能を有するHC吸着材と、
前記第1バイパス通路の下流側において、前記主排気通路の一部をバイパスする第2バイパス通路と、
前記第2バイパス通路に設けられ、排気ガス中に含まれる水を吸着する機能を有する水吸着材と、
前記第2バイパス通路の下流側において、前記主排気通路の一部をバイパスする第3バイパス通路と、
前記第3バイパス通路に設けられ、排気ガス中に含まれるNOxを吸着する機能を有するNOx吸着材と、
前記第2バイパス通路の下流側、かつ、前記第3バイパス通路の上流側において前記主排気通路の一部をバイパスする第4バイパス通路と、
前記第4バイパス通路に設けられ、排気ガス中に含まれるエタノールを吸着する機能を有するエタノール吸着材と、
排気ガスの流入先を、前記主排気通路と前記第1バイパス通路とに切り換え可能な通路切換第1手段と、
排気ガスの流入先を、前記主排気通路と前記第2バイパス通路とに切り換え可能な通路切換第2手段と、
排気ガスの流入先を、前記主排気通路と前記第3バイパス通路とに切り換え可能な通路切換第3手段と、
排気ガスの流入先を、前記主排気通路と前記第4バイパス通路とに切り換え可能な通路切換第4手段と、
前記第4バイパス通路よりも下流側の前記主排気通路に設けられ、排気ガスを浄化可能な下流側触媒と、
前記下流側触媒に対する所定の活性条件の成否を判定する下流触媒活性判定手段と、
前記活性条件が成立した場合に、排気ガスの流入先が前記第3バイパス通路となるように前記通路切換第3手段を制御するNOxパージ実行手段と、
前記通路切換第3手段を制御して排気ガスの流入先を前記第3バイパス通路に切り換えた後に、所定のNOxパージ完了条件の成否を判定するNOxパージ完了判定手段と、
前記NOxパージ完了条件が成立した場合に、排気ガスの流入先が前記第2バイパス通路となるように前記通路切換第2手段を制御する水パージ実行手段と、
前記通路切換第2手段を制御して排気ガスの流入先を前記第2バイパス通路に切り換えた後に、所定の水パージ完了条件の成否を判定する水パージ完了判定手段と、
前記水パージ完了条件が成立した場合に、排気ガスの流入先が前記第4バイパス通路となるように前記通路切換第4手段を制御するエタノールパージ実行手段と、
前記通路切換第4手段を制御して排気ガスの流入先を前記第4バイパス通路に切り換えた後に、所定のエタノールパージ完了条件の成否を判定するエタノールパージ完了判定手段と、
前記エタノールパージ完了条件が成立した場合に、排気ガスの流入先が前記第1バイパス通路となるように前記通路切換第1手段を制御するHCパージ実行手段と、を備えたことを特徴とする。
また、第10の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の排気浄化装置であって、
内燃機関から排出された排気ガスが流れる主排気通路と、
前記主排気通路の一部をバイパスする第1バイパス通路と、
前記第1バイパス通路に設けられ、排気ガス中に含まれるHCを吸着する機能を有するHC吸着材と、
前記第1バイパス通路の下流側において、前記主排気通路の一部をバイパスする第2バイパス通路と、
前記第2バイパス通路に設けられ、排気ガス中に含まれる水を吸着する機能を有する水吸着材と、
前記第2バイパス通路の下流側において、前記主排気通路の一部をバイパスする第3バイパス通路と、
前記第3バイパス通路に設けられ、排気ガス中に含まれるNOxを吸着する機能を有するNOx吸着材と、
前記第2バイパス通路の下流側、かつ、前記第3バイパス通路の上流側において前記主排気通路の一部をバイパスする第4バイパス通路と、
前記第4バイパス通路に設けられ、排気ガス中に含まれるエタノールを吸着する機能を有するエタノール吸着材と、
排気ガスの流入先を、前記主排気通路と前記第1バイパス通路とに切り換え可能な通路切換第1手段と、
排気ガスの流入先を、前記主排気通路と前記第2バイパス通路とに切り換え可能な通路切換第2手段と、
排気ガスの流入先を、前記主排気通路と前記第4バイパス通路とに切り換え可能な通路切換第4手段と、
前記第3バイパス通路から前記内燃機関の吸気通路に前記NOx吸着材を流した排気ガスを還流する排気還流通路と、
前記排気還流通路の開閉を制御する排気還流制御手段と、
前記第1バイパス通路よりも上流側の前記主排気通路に設けられ、排気ガスを浄化可能な上流側触媒と、
前記第1バイパス通路よりも下流側の前記主排気通路に設けられ、排気ガスを浄化可能な下流側触媒と、
前記上流側触媒に対する所定の活性条件の成否を判定する上流触媒活性判定手段と、
前記活性条件が成立した場合に、前記排気還流制御手段を制御して前記排気還流通路を開くことにより排気還流を実行する排気還流実行手段と、
前記排気還流通路を開いた後に、所定のNOxパージ完了条件の成否を判定するNOxパージ完了判定手段と、
前記NOxパージ完了条件が成立した場合に、排気ガスの流入先が前記第2バイパス通路となるように前記通路切換第2手段を制御する水パージ実行手段と、
前記通路切換第2手段を制御して排気ガスの流入先を前記第2バイパス通路に切り換えた後に、所定の水パージ完了条件の成否を判定する水パージ完了判定手段と、
前記水パージ完了条件が成立した場合に、排気ガスの流入先が前記第4バイパス通路となるように前記通路切換第4手段を制御するエタノールパージ実行手段と、
前記通路切換第4手段を制御して排気ガスの流入先を前記第4バイパス通路に切り換えた後に、所定のエタノールパージ完了条件の成否を判定するエタノールパージ完了判定手段と、
前記エタノールパージ完了条件が成立した場合に、排気ガスの流入先が前記第1バイパス通路となるように前記通路切換第1手段を制御するHCパージ実行手段と、を備えたことを特徴とする。
第1、6の発明によれば、NOx及び水のパージを優先的に実施することができる。これにより、短時間の運転が繰り返された場合であっても、大気中へのNOxの放出を良好に抑制できる。
第2の発明によれば、HC吸着材に吸着したHC吸着量が許容吸着値を超えていない場合には、NOx及び水のパージを優先的に実施するものの、HC吸着量が許容吸着値を超えた場合には、HCのパージの実施順序を水のパージと入れ替えて実施することができる。つまり、HC吸着量が多い場合に緊急的な制御を実行できる。したがって、HC吸着量が許容吸着値を超えた場合に大気中へHCが放出されることを抑制できる。
第3の発明によれば、排気ガス中に含まれるエタノールをエタノール吸着材に吸着させることができるので、エタノールに起因したエミッションの悪化を良好に抑制できる。
第4、9の発明によれば、NOx、水及びエタノールのパージを優先的に実施することができる。これにより、短時間の運転が繰り返された場合であっても、大気中へのNOxの放出を良好に抑制できる。
水吸着材はエタノールをも吸着する機能を有している。しかし、機関始動後、水吸着材に吸着されたエタノールが一定の条件下で脱離する。このため、水吸着材よりも下流側において、エタノール濃度が急激に増加する場合がある。第5の発明によれば、このような場合に、エタノール吸着材に排気ガスを流すことができる。これにより、高濃度のエタノールを良好なタイミングで吸着できる。したがって、効率的にエタノールを吸着できる。
第7、10の発明によれば、上流側触媒が活性化した場合にNOxのパージを実施することができる。上流側触媒は下流側触媒に比べて早期に活性化する。したがって、下流側触媒の活性化後に実施するよりも早いタイミングでNOxのパージを開始できる。これにより、NOxのパージを早期に完了することができる。
第8の発明によれば、上流側触媒が第1バイパス通路と第2バイパス通路との間に配置されているため、水のパージに起因した下流側触媒への影響を考慮する必要がない。したがって、水のパージに併せてHCのパージを実施することができる。この結果、吸着成分のパージを早期に完了できる。
実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。 実施の形態1のECU70が実行するルーチンのフロー図である。 パージ選択制御に係るルーチンのフロー図である。 実施の形態4のシステム構成を説明するための図である。 実施の形態4のECU70が実行するルーチンのフロー図である。 実施の形態5のシステム構成を説明するための図である。 実施の形態5のECU70が実行するルーチンのフロー図である。 実施の形態5のECU70が実行するルーチンのフロー図である。 実施の形態6のシステム構成を説明するための図である。 実施の形態6のECU70が実行するルーチンのフロー図である。 実施の形態6の変形例のシステム構成を説明するための図である。 内燃機関の始動後における、上流触媒出口及び下流触媒出口のエタノール濃度特性を説明するための図である。 実施の形態6のECU70が実行するルーチンのフロー図である。 実施の形態7のシステム構成を説明するための図である。 実施の形態7のECU70が実行するルーチンのフロー図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、同一または相当する部分には同一符号を付してその説明を簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1のシステムの構成を説明するための図である。実施の形態1のシステムは、例えば車両の駆動源として用いられる内燃機関10を備えている。この内燃機関10には、吸気通路12及び主排気通路14がそれぞれ接続されている。
主排気通路14の途中には、排気ガス中に含まれるNOx、HC等を浄化するための触媒(例えば三元触媒)として、上流触媒16と、この上流触媒16より下流に位置する下流触媒18とが設けられている。上流触媒16は、内燃機関10の排気マニホールドの直下などに配置されるのが好ましく、下流触媒18は、車両の床下などに配置されるのが好ましい。
上流触媒16の下流側には、主排気通路14をバイパスする第1バイパス通路20が設けられている。第1バイパス通路20の途中には、排気ガス中のHCを吸着可能なHC吸着材22が設けられている。HC吸着材22としては、例えば、Y型、フェリエライトやZSM5などのゼオライトを用いることができる。また、HC吸着材22には、低級HC成分の吸着に有利な銀Agや白金Pt等の貴金属が担持されていてもよい。
主排気通路14と第1バイパス通路20との分岐部には、第1切換弁24が設けられている。第1切換弁24は、排気ガスの流入先を主排気通路14と第1バイパス通路20とに切り換えが可能になっている。言い換えれば、第1切換弁24は、HC吸着材22に排気ガスを流す状態と、HC吸着材22に排気ガスを流さない状態とに切り換えが可能になっている。なお、第1切換弁24は、通常時は第1バイパス通路20の入口を閉塞しているものとする。
第1バイパス通路20の下流側の主排気通路14上には、主排気通路14をバイパスする第2バイパス通路26が設けられている。第2バイパス通路26の途中には、排気ガス中の水を吸着可能な水吸着材28が設けられている。水吸着材28としては、例えば、Y型ゼオライトを用いることができる。
主排気通路14と第2バイパス通路26との分岐部には、第2切換弁30が設けられている。第2切換弁30は、排気ガスの流入先を主排気通路14と第2バイパス通路26とに切り換えが可能になっている。言い換えれば、第2切換弁30は、水吸着材28に排気ガスを流す状態と、水吸着材28に排気ガスを流さない状態とに切り換えが可能になっている。なお、第2切換弁30は、第1切換弁24と同様、通常時は第2バイパス通路26の入口を閉塞しているものとする。
第2バイパス通路26の下流側の主排気通路14上には、主排気通路14をバイパスする第3バイパス通路32が設けられている。第3バイパス通路32の途中には、排気ガス中のNOxを吸着可能なNOx吸着材34が設けられている。NOx吸着材34としては、例えば、ZSM5にFeをイオン交換した材料を用いることができる。
主排気通路14と第3バイパス通路32との分岐部には、第3切換弁36が設けられている。第3切換弁36は、排気ガスの流入先を主排気通路14と第3バイパス通路32とに切り換えが可能になっている。言い換えれば、第3切換弁36は、NOx吸着材34に排気ガスを流す状態と、NOx吸着材34に排気ガスを流さない状態とに切り換えが可能になっている。なお、第3切換弁36は、第1切換弁24と同様、通常時は第3バイパス通路32の入口を閉塞しているものとする。
本実施形態のシステムは、更に、内燃機関10の吸入空気量Gaを検出するエアフローメータ38と、内燃機関10のエンジン水温を検出する水温センサ40と、ECU(Electronic Control Unit)70とを備えている。ECU70には、上述したエアフローメータ38、水温センサ40等の各種センサ、第1切換弁24等の各種アクチュエータがそれぞれ電気的に接続されている。
[吸着動作の概要]
内燃機関10の冷間始動直後は、上流触媒16や下流触媒18の温度が低いため、その活性が不十分である。このため、HCやNOxを上流触媒16や下流触媒18で十分に浄化することができない。そこで、主排気通路14が第1バイパス通路20、第2バイパス通路26及び第3バイパス通路32と連通するように第1切換弁24、第2切換弁30、第3切換弁36を切り換える。こうすることで、冷間始動直後の排気ガスを第1バイパス通路20、第2バイパス通路26、第3バイパス通路32に流し、排気ガス中のHC、水及びNOxを、HC吸着材22、水吸着材28、NOx吸着材34にそれぞれ吸着させることができる。これにより、冷間始動直後に発生するHC及びNOxの大気中への放出を抑制している。
[システムの特徴の説明]
下流触媒18が十分に活性化した後、吸着させたHC、水及びNOxをパージする。しかし、内燃機関10の運転時間が短い場合には、HC、水及びNOxのパージが完了しない場合もある。なぜなら、これらの吸着成分のパージは、内燃機関10の運転中に実施されるため、内燃機関10の運転が停止されるとパージも停止されるからである。しかし、パージが未完了の状態であっても、次回の冷間始動直後にHC、水及びNOxが排出される。このため、これらを吸着するべく上述した吸着動作が行われる。そして、このような短時間の運転と、パージ未完了状態での吸着動作とが繰り返された場合には、個々の吸着材がその吸着限界に近づく。そして、仮に吸着限界を超過した場合には、冷間始動直後のHC、水及びNOxが大気中に排出される可能性がある。
ここで、等容量のHC吸着材、水吸着材、NOx吸着材に排気ガスを個別に流した場合、次の傾向を示す。すなわち、排気ガス中の成分の構成割合や吸着材の本来有する性質にもよるが、HC吸着材の吸着限界は水、NOx吸着材に比べて高いという傾向を示す。
そこで、本システムでは、上記の傾向に鑑み、NOx吸着材34、水吸着材28、HC吸着材22の順にパージを実施することとした。これにより、吸着限界に近づく傾向のあるNOx及び水のパージの頻度を高めることができる。パージの頻度を高めることができれば、吸着限界に達する状況を回避できる。したがって、次回の冷間始動直後のNOx及び水を吸着でき、その結果、NOxの大気中への放出を良好に抑制できる。
また、水吸着材28がその吸着限界を超えた場合には、水が吸着されずにNOx吸着材34に流入してしまい、NOxの吸着を阻害する要因となってしまう。本システムでは、特に、水のパージをHCのパージに優先して実施する。このため、次回の冷間始動直後の水によるNOx吸着阻害を抑制でき、結果として、NOxの大気中への放出をより良好に抑制できる。
[実施の形態1における具体的処理]
図2は、上記の機能を実現するためにECU70が実行するルーチンのフローチャートである。本ルーチンによれば、まず、下流触媒18に対する所定の活性化条件の成否が判別される(ステップ100)。所定の活性化条件の成否は、具体的に、下流触媒18が所定の判定温度以上であるか否かで判別される。下流触媒18の温度は、例えば、内燃機関10の始動開始後に下流触媒18に流入するガス量をエアフローメータ38から検出した吸入空気量Gaに基づき推定し、その吸入空気量Gaとガス流通時間との関係に基づいて予め定められたマップにより取得することができる。一方、判定温度は、予めECU70に記憶されているものとする。
下流触媒18の温度が上記判定温度よりも高い場合には、活性化条件が成立していると判断できる。このため、主排気通路14が第3バイパス通路32と連通するように第3切換弁36を切り換える(ステップ102)。この結果、NOx吸着材34に対するパージ動作が開始される。一方、下流触媒18の温度が上記判定温度よりも低い場合は、活性化条件が成立していないと判断できる。このため、ステップ100に戻って、下流触媒18の温度が再度取得される。
ステップ102に続いて、NOxのパージが完了したか否かが判別される(ステップ104)。パージの完了は、例えば、NOx吸着材34からパージしたNOxパージ量を取得し、所定の判定量よりも少ないか否かで判別される。このパージ量は、例えば、上記ステップ102における第3切換弁36の切り換え後の経過時間とパージガス温度との関係に基づいて推定することができる。一方、所定の判定量は、予めECU70に記憶されているものとする。
パージ量が判定量よりも少ない場合には、NOxのパージが完了したと判断できる。このため、第3切換弁36を通常時の状態に切り換える(ステップ106)。この結果、NOx吸着材34に対するパージ動作が終了する。一方、パージ量が判定量よりも多い場合には、NOxのパージが未完了と判断できる。このため、ステップ104に戻って、NOxのパージ量が再度取得される。
ステップ106に続いて、主排気通路14が第2バイパス通路26と連通するように第2切換弁30を切り換える(ステップ108)。この結果、水吸着材28に対するパージ動作が開始される。
ステップ108に続いて、水のパージが完了したか否かが判別される(ステップ110)。パージの完了は、上述したステップ104と同様に、水のパージ量が所定の判定量よりも少ないか否かで判別される。そして、水のパージが完了したと判断された場合には、第2切換弁30を通常時の状態に切り換える(ステップ112)。この結果、水吸着材28に対するパージ動作が終了する。一方、水のパージが未完了であると判断された場合には、ステップ110に戻って、水のパージ量が再度取得される。
ステップ112に続いて、主排気通路14が第1バイパス通路20と連通するように第1切換弁24を切り換える(ステップ114)。この結果、HC吸着材22に対するパージ動作が開始される。
ステップ114に続いて、HCのパージが完了したか否かが判別される(ステップ116)。パージの完了は、上述したステップ104と同様に、HCのパージ量が所定の判定量よりも少ないか否かで判別される。そして、HCのパージが完了したと判断された場合には、第1切換弁24を通常時の状態に切り換える(ステップ118)。この結果、HC吸着材22に対するパージ動作が終了する。一方、HCのパージが未完了と判断された場合には、ステップ116に戻って、HCのパージ量が再度取得される。
以上説明した図2のルーチンによれば、NOxのパージを水のパージよりも優先的に実施できる。また、水のパージをHCのパージよりも優先的に実施できる。したがって、運転時間が短い場合であっても、次回の冷間始動直後にNOxが大気中へ放出されることを抑制できる。
なお、上述した実施の形態1においては、HC吸着材22が第1バイパス通路20の途中に設けられ、水吸着材28が第2バイパス通路26の途中に設けられたが、水吸着材28が第1バイパス通路20の途中に設けられ、HC吸着材22が第2バイパス通路26の途中に設けられていてもよい。なお、本変形例は、後述する実施の形態2、5〜7においても同様に適用が可能である。
なお、上述した実施の形態1においては、第1切換弁24が前記第6の発明における「通路切換第1手段」に、第2切換弁30が前記第6の発明における「通路切換第2手段」に、第3切換弁36が前記第6の発明における「通路切換第3手段」に、下流触媒18が前記第6の発明における「下流側触媒」に、それぞれ相当する。また、ECU70が、図2のステップ100の処理を実行することにより前記第6の発明における「下流触媒活性判定手段」が、同ステップ102の処理を実行することにより前記第6の発明における「NOxパージ実行手段」が、同ステップ104の処理を実行することにより前記第6の発明における「NOxパージ完了判定手段」が、同ステップ108の処理を実行することにより前記第6の発明における「水パージ実行手段」が、同ステップ110の処理を実行することにより前記第6の発明における「水パージ完了判定手段」が、同ステップ114の処理を実行することにより前記第6の発明における「HCパージ実行手段」が、それぞれ実現されている。
実施の形態2.
[システムの特徴の説明]
実施の形態2のシステムは、実施の形態1の構成を用い、HC吸着材22がその吸着限界に近い場合には、実施の形態1で説明した第1パージ制御から後述する第2パージ制御に切り換えることをその特徴とする。
実施の形態1では、NOx、水及びHCのパージがこの順に個別に実施される。この理由は、パージを同時に実施すると、下流側に配置した吸着材にパージ成分が吸着してしまうからである。具体的には、ある成分(例えばHC)のパージと同時に他の成分(例えば水)のパージを実施すると、上流側にあるHC吸着材22からパージしたHCが水吸着材28に吸着する場合があり、パージしたHCを下流触媒18で浄化できないときがある。
一方、パージの個別実施が短時間の運転時にされると、次のような問題が生じる。すなわち、個々のパージが完了するまでに時間を要し、その間にパージが停止された場合には、パージの開始時期が遅い吸着材ほどパージ未完了や未実施となってしまう。特に、HCのパージはNOx及び水のパージに比べてパージ開始時期が遅いため、HCのパージが不十分の状態となることがある。そして、このような状態が繰り返されれば、吸着量に余裕があるとはいえ、HC吸着材22がその吸着限界に近づいてしまう。
そこで、本システムでは、HC吸着材22のHC吸着量を取得し、HC吸着量が別途設定した許容吸着値を超える場合には、例外的なパージ制御としての第2パージ制御を実施することとした。第2パージ制御は、HCのパージの順序を水のパージと入れ替えた制御である。第2パージ制御を実施することで、次回の冷間始動直後のNOx及びHCの大気中への放出を良好に抑制できる。
[実施の形態2における具体的処理]
図3は、上記の機能を実現するためにECU70が実行するルーチンのフローチャートである。本ルーチンによれば、まず、下流触媒18に対する所定の活性化条件の成否が判別される(ステップ120)。本ステップの処理は、図2のステップ100の処理と同一であるため説明を省略する。下流触媒18の温度が上記判定温度よりも高い場合には、ステップ122に進む。一方、下流触媒18の温度が上記判定温度よりも低い場合は、ステップ120に戻る。
ステップ122では、HC吸着材22のHC吸着量が取得される。HC吸着量は、既知の推定方法によって求めることができる。続いて、求めたHC吸着量が所定の判定値を超えたか否かが判別される(ステップ124)。ここで、所定の判定値は、上述した許容吸着値であり、HC吸着材22の吸着限界に応じて自由に設定できる。なお、この判定値はECU70に記憶されているものとする。
HC吸着量が許容吸着値を超えていない場合には、HC吸着材22のHC吸着能力に余裕があると判断できる。このため、NOx及び水のパージが優先的に実施される(ステップ126)。NOx及び水のパージを優先的に実施する制御については、実施の形態1で既述したとおりである。一方、HC吸着量が許容吸着値を超える場合には、HC吸着材22がその吸着限界に近づいていると判断できる。このため、HCのパージを優先する(ステップ128)。
以上説明した図3のルーチンによれば、HC吸着材22のHC吸着量が許容吸着値を超える場合には、HCのパージを優先して実施できる。このため、HC吸着材22がその吸着限界に達する状況を回避できる。したがって、次回の冷間始動直後のNOx及びHCの大気中への放出を良好に抑制できる。
なお、上述した実施の形態2においては、ECU70が図3のステップ120の処理を実行することにより前記第2の発明における「HC吸着量取得手段」が、同ステップ122の処理を実行することにより前記第2の発明における「吸着量判定手段」が、それぞれが実現されている。
実施の形態3.
[システム構成の説明]
図4は、本発明の実施の形態3のシステムの構成を説明するための図である。本システムは、実施の形態1のシステム構成と一部異なり、第2バイパス通路26の途中に、水吸着材28及びNOx吸着材34がこの順に設けられている。
また、水吸着材28よりも上流側には、第2バイパス通路26を流れる排気ガスの一部を還流するための排気還流通路42の一端が接続されている。この排気還流通路42の他端は、吸気通路12に接続されている。排気還流通路42の途中には、開くことにより排気還流を可能とするパージ弁44が設けられている。
[吸着動作の概要]
実施の形態3の吸着動作は、実施の形態1と同様である。すなわち、内燃機関10の冷間始動時に、主排気通路14が第1バイパス通路20、第2バイパス通路26と連通するように第1切換弁24、第2切換弁30を切り換える。こうすることで、冷間始動直後の排気ガスを第1バイパス通路20、第2バイパス通路26に流し、HC、水及びNOxをHC吸着材22、水吸着材28、NOx吸着材34にそれぞれ吸着させる。
[システムの特徴の説明]
吸着させた上記成分のうち、NOxは、上流触媒16の活性時期の到来に併せてパージされる。具体的には、上流触媒16が十分に活性した後、排気ガスを第2バイパス通路26に流す。これにより、NOx吸着材34に吸着させたNOxをパージする。パージに際しては、第2切換弁30が通常時の状態に制御され、パージ弁44が開かれる。したがって、排気ガスは、第2バイパス通路26が主排気通路14に再合流する箇所から流入し、NOx吸着材34、水吸着材28を通過した後に排気還流通路42を流れて吸気通路12に還流する。
また、水のパージは、NOxのパージの完了を待って実施される。水のパージに際しては、パージ弁44を閉じ、主排気通路14が第2バイパス通路26と連通するように第2切換弁30を切り換える。これにより、パージされた水は主排気通路14を流れ、大気中に放出される。
HCのパージは、下流触媒18が十分に活性化した後、排気ガスを第1バイパス通路20に流すことでパージされる。このパージの方法については、実施の形態1と同様である。ただし、HCのパージは、水のパージの完了を待って実施される。こうすることで、NOx、水、HCの順にパージを実施することができる。これにより、NOx及び水のパージの頻度を高めることができるので、NOx吸着材34及び水吸着材28がその吸着限界に達する状況を回避できる。したがって、次回の冷間始動直後のNOx及び水を吸着でき、その結果、NOxの大気中への放出を良好に抑制できる。
本システムでは、実施の形態1と同様、水のパージをHCのパージに優先して実施する。したがって、次回の冷間始動直後の水によるNOx吸着阻害を抑制でき、結果として、NOxの大気中への放出をより良好に抑制できる。
また、本システムでは、上流触媒16が活性化したタイミングでNOxのパージを実施することができる。上流触媒16は下流触媒18よりも上流に設けられているため、早期に活性化できる。したがって、NOxのパージをより早いタイミングで開始できる。これにより、NOxのパージを早期に完了することができる。
[実施の形態3における具体的処理]
図5は、上記の機能を実現するためにECU70が実行するルーチンのフローチャートである。本ルーチンによれば、まず、上流触媒16に対する所定の活性化条件の成否が判定される(ステップ130)。所定の活性化条件の成否は、具体的に、上流触媒16が所定の判定温度以上であるか否かで判別される。なお、この判別方法は、上述した図2のステップ100と同様の処理であるため説明を省略する。
上流触媒16の温度が上記判定温度よりも高い場合には、活性化条件が成立していると判断できる。このため、パージバルブを開く(ステップ132)。この結果、NOx34に対するパージ動作が開始される。一方、上流触媒16の温度が上記判定温度よりも低い場合は、活性化条件が成立していないと判断できる。このため、ステップ130に戻って、上流触媒16の温度が再度取得される。
ステップ132に続いて、NOxのパージが完了したか否かが判別される(ステップ134)。本ステップの処理については、上述した図2のステップ104と同様であるため説明を省略する。NOxのパージが完了したと判断された場合には、パージ弁44を閉じる(ステップ136)。この結果、NOx吸着材34に対するパージ動作が終了する。一方、NOxのパージが未完了と判断された場合には、ステップ134に戻る。
ステップ136に続いて、主排気通路14が第2バイパス通路26と連通するように第2切換弁30を切り換える(ステップ138)。この結果、水吸着材28に対するパージ動作が開始される。
ステップ138に続いて、水のパージが完了したか否かが判別される(ステップ140)。本ステップの処理については、上述した図2のステップ110と同様である。水のパージが完了したと判断された場合には、第2切換弁30を通常時の状態に切り換える(ステップ142)。この結果、水吸着材28に対するパージ動作が終了する。一方、水のパージが未完了であると判断された場合には、ステップ140に戻る。
ステップ142に続いて、下流触媒18に対する所定の活性化条件の成否が判別される(ステップ144)。本ステップの処理については、上述した図2のステップ100と同様である。
ステップ144に続いて、主排気通路14が第1バイパス通路20と連通するように第1切換弁24を切り換える(ステップ146)。この結果、HC吸着材22に対するパージ動作が開始される。
ステップ146に続いて、HCのパージが完了したか否かが判別される(ステップ148)。本ステップの処理については、上述した図2のステップ116と同様である。そして、HCのパージが完了したと判断された場合には、第1切換弁24を通常時の状態に切り換える(ステップ150)。この結果、HC吸着材22に対するパージ動作が終了する。一方、HCのパージが未完了と判断された場合には、ステップ148に戻る。
以上説明した図5のルーチンによれば、NOxのパージを水のパージよりも優先的に実施できる。また、水のパージをHCのパージよりも優先的に実施できる。したがって、運転時間が短い場合であっても、次回の冷間始動直後にNOxが大気中へ放出されることを抑制できる。
また、図5のルーチンによれば、上流触媒16が活性化したタイミングでパージ弁44が開かれるため、NOxのパージをより早いタイミングで開始できる。したがって、NOxのパージを早期に完了することができる。
なお、上述した実施の形態3においては、図5のルーチンを基本的なパージとしつつ、実施の形態2と同様に、HC吸着材22のHC吸着量に応じてHCの優先パージを実施してもよい。こうすることで、HC吸着材22がその吸着限界に達してしまう状況を回避でき、次回の冷間始動直後のNOx及びHCの大気中への放出を良好に抑制できる。
なお、上述した実施の形態3においては、パージ弁44が前記第7の発明における「排気還流制御手段」に、上流触媒16が前記第7の発明における「上流側触媒」に、下流触媒18が前記第7の発明における「下流側触媒」に、それぞれ相当する。また、ECU70が、図5のステップ130の処理を実行することにより前記第7の発明における「上流触媒活性判定手段」が、同ステップ132の処理を実行することにより前記第7の発明における「排気還流実行手段」が、同ステップ134の処理を実行することにより前記第7の発明における「NOxパージ完了判定手段」が、同ステップ138の処理を実行することにより前記第7の発明における「水パージ実行手段」が、同ステップ140の処理を実行することにより前記第7の発明における「水パージ完了判定手段」が、同ステップ146の処理を実行することにより前記第7の発明における「HCパージ実行手段」が、それぞれ実現されている。
実施の形態4.
[システム構成の説明]
図6は、本発明の実施の形態4のシステムの構成を説明するための図である。本システムは、実施の形態3のシステム構成と一部異なり、第1バイパス通路20と第2バイパス通路26の間に下流触媒18が設けられている。
なお、実施の形態4の吸着動作は、実施の形態3と同様である。
[システムの特徴の説明]
実施の形態3では、下流触媒18が第2バイパス通路26の下流側に設けられていた。このため、HCのパージが完了するまでに時間を要するという問題があった。これは、水のパージを実施すると水の気化潜熱に伴い排気ガスの温度が低下してしまうことに起因する。温度が低下した状態の排気ガスが下流触媒18を流れることで下流触媒18の温度が低下し、その結果、下流触媒18の活性が低下する。この結果、HCのパージが完了するまでに時間を要してしまう。
そこで、本システムでは、下流触媒18を第1バイパス通路20の直後の主排気通路14上に設けることとした。これにより、水による下流触媒18の活性低下を回避し、より早期にHCのパージを完了することができる。
また、本システムによれば、実施の形態3と同様、NOxのパージは、上流触媒16の活性時期の到来に併せて実施される。また、水のパージは、実施の形態3と同様、NOxのパージの完了を待って実施される。一方、HCのパージは、下流触媒18の活性時期の到来に併せて実施され、必ずしも水のパージの完了を待つわけではない。したがって、水のパージとHCのパージとを同時に実施でき、結果としてNOx、水、HCのパージをより早期に完了できる。
[実施の形態4における具体的処理]
図7は、上記の機能を実現するためにECU70が実行するルーチンのフローチャートである。本ルーチンは、図5のステップ130〜142と同一の処理である。各ステップの処理内容については既述したとおりである。
同様に、図8は、上記の機能を実現するためにECU70が実行するルーチンのフローチャートである。本ルーチンは、図5のステップ144〜150と同一の処理である。各ステップの処理内容については既述したとおりである。
以上説明した図7のルーチンによれば、上流触媒16が活性化したタイミングでパージ弁44が開かれるため、NOxのパージをより早いタイミングで開始できる。したがって、NOxのパージを早期に完了することができる。また、図8のルーチンによれば、水のパージの完了を待つことなくHCのパージを実施できるため、HCのパージをより早期に完了することができる。そして、図7のルーチンと図8のルーチンとを個別に実施することで、結果としてNOx、水、HCのパージをより早期に完了できる。
実施の形態5.
[システム構成の説明]
図9は、本発明の実施の形態5のシステムの構成を説明するための図である。本システムは、ガソリン燃料とエタノールの何れによっても内燃機関10の運転が可能なシステムであるものとする。すなわち、本システムには、ガソリン、エタノール、もしくは所定の割合のエタノールが含有された混合ガソリン燃料が用いられるものとする。
図9に示すように、本システムは、実施の形態1のシステム構成と一部異なり、第2バイパス通路26と第3バイパス通路32の途中に、主排気通路14をバイパスする第4バイパス通路46が設けられている。
第4バイパス通路46の途中には、排気ガス中のエタノールを吸着可能なエタノール吸着材48が設けられている。排気ガス中のエタノールは、下流触媒18を流れる際に付着し、下流触媒18の活性化を阻害する要因となりうる。このため、エタノール吸着材48は、下流触媒18よりも上流側に設けられる。また、排気ガス中のエタノールは、水と同様、NOx吸着材34のNOx吸着能力を低下させる要因となりうる。このため、エタノール吸着材48は、NOx吸着材34よりも上流側に設けられる。エタノール吸着材48としては、例えば、Y型ゼオライトを用いることができる。
主排気通路14と第4バイパス通路46との分岐部には、第4切換弁50が設けられている。第4切換弁50は、排気ガスの流入先を主排気通路14と第4バイパス通路46とに切り換えが可能になっている。言い換えれば、第4切換弁50は、エタノール吸着材48に排気ガスを流す状態と、エタノール吸着材48に排気ガスを流さない状態とに切り換えが可能になっている。なお、第4切換弁50は、第1切換弁24と同様、通常時は第4バイパス通路46の入口を閉塞しているものとする。
本実施形態のシステムは、更に、エタノールの濃度を検出するエタノールセンサ52を備えている。エタノールセンサ52は、ECU70に電気的に接続されている。
[吸着動作の概要]
本システムの吸着動作は、実施の形態1とほぼ同様である。すなわち、内燃機関10の冷間始動時に、主排気通路14が第1バイパス通路20、第2バイパス通路26、第3バイパス通路32、第4バイパス通路46と連通するように、第1切換弁24、第2切換弁30、第3切換弁36、第4切換弁50を切り換える。こうすることで、冷間始動直後の排気ガスを第1バイパス通路20、第2バイパス通路26、第3バイパス通路32、第4バイパス通路46に流し、HC、水、エタノール及びNOxをHC吸着材22、水吸着材28、エタノール吸着材48及びNOx吸着材34にそれぞれ吸着させる。
[システムの特徴の説明]
本システムは、実施の形態1の構成に、エタノールを吸着するための構成を加えたものである。このため、エタノールのパージの処理を実行することになるが、この処理を実行すれば、システム全体のパージ処理に時間を要する。こうした状況下においても、実施の形態1と同様、冷間始動直後のHC、水、エタノール及びNOxを吸着できなくなるという問題がある。
ここで、等容量のHC吸着材、エタノール吸着材に排気ガスを個別に流した場合、次の傾向を示す。すなわち、排気ガス中の成分の構成割合や吸着材の本来有する性質にもよるが、HC吸着材の吸着限界はエタノール吸着材に比べて高いという傾向を示す。
そこで、本システムでは、実施の形態1と同様に、上記の傾向に鑑み、NOx吸着材34、水吸着材28、エタノール吸着材48、HC吸着材22の順にパージを実施することとした。これにより、吸着限界に近づく傾向のあるNOx、水及びエタノールのパージの頻度を高めることができる。パージの頻度を高めることができれば、吸着限界に達する状況を回避できる。したがって、次回の冷間始動直後のNOx、水及びエタノールを吸着でき、その結果、NOxの大気中への放出を良好に抑制できる。
また、水吸着材28がその吸着限界を超えた場合には、NOxの吸着を阻害する要因となることについては実施の形態1で既述した。同様に、エタノール吸着材48がその吸着限界を超えた場合にも同様にNOxの吸着を阻害する要因となってしまう。そこで、本システムでは、特に、水及びエタノールのパージをHCのパージに優先して実施する。このため、次回の冷間始動直後の水又はエタノールによるNOx吸着阻害を抑制でき、結果として、NOxの大気中への放出をより良好に抑制できる。
[実施の形態5における具体的処理]
図10は、上記の機能を実現するためにECU70が実行するルーチンのフローチャートである。本ルーチンによれば、まず、図2のルーチンのステップ100〜112と同一の処理がされる。
ステップ112に続いて、主排気通路14が第4バイパス通路46と連通するように第4切換弁50を切り換える(ステップ152)。この結果、エタノール吸着材48に対するパージ動作が開始される。
ステップ152に続いて、エタノールのパージが完了したか否かが判断される(ステップ154)。パージの完了の判断方法は、他の吸着材のパージ完了判断と同様、エタノールのパージ量が所定の判定量よりも少ないか否かで判別される。そして、エタノールのパージが完了したと判断された場合には、第4切換弁50を通常時の状態に切り換える(ステップ156)。この結果、エタノール吸着材48に対するパージ動作が終了する。一方、エタノールのパージが未完了であると判断された場合には、ステップ154に戻る。
ステップ156以降は、図2のルーチンのステップ114〜118と同一の処理が実行される。
以上説明した第7パージ制御によれば、NOxのパージを水のパージよりも優先的に実施できる。また、水のパージをエタノールのパージよりも優先的に実施できる。さらに、エタノールのパージをHCのパージよりも優先的に実施できる。したがって、運転時間が短い場合であっても、次回の冷間始動直後にNOxが大気中へ放出されることを抑制できる。
なお、上述した実施の形態5においては、エタノール吸着材48を独立した第4バイパス通路46の途中に設ける構成としたが、エタノール吸着材48は、必ずしも独立した第4バイパス通路46に設けなくともよい。この理由は、独立したバイパス通路内にエタノール吸着材48を設けなくても排気ガス中のエタノールを吸着できるからである。
本変形例を具体的に示すと図11のとおりである。すなわち、上流触媒16と下流触媒18との間に、主排気通路14の一部をバイパスする第1バイパス通路20を設け、第1バイパス通路20の途中に、上流側から順に、HC吸着材22、水吸着材28、エタノール吸着材48、NOx吸着材34を設けてもよい。
なお、上述した実施の形態5においては、水のパージをエタノールのパージよりも優先的に実施したが、エタノールのパージを水のパージよりも優先的に実施してもよい。すなわち、図6のステップ152〜156の処理と、ステップ114〜118の処理とを入れ替えて実施してもよい。なお、本変形例は、後述する実施の形態7においても同様に適用が可能である。
なお、上述した実施の形態5においては、第4切換弁50が前記第9の発明における「通路切換第4手段」に、下流触媒18が前記第9の発明における「下流側触媒」に、それぞれ相当する。また、ECU70が、図10のステップ100の処理を実行することにより前記第9の発明における「下流触媒活性判定手段」が、同ステップ102の処理を実行することにより前記第9の発明における「NOxパージ実行手段」が、同ステップ104の処理を実行することにより前記第9の発明における「NOxパージ完了判定手段」が、同ステップ108の処理を実行することにより前記第9の発明における「水パージ実行手段」が、同ステップ110の処理を実行することにより前記第9の発明における「水パージ完了判定手段」が、同ステップ152の処理を実行することにより前記第9の発明における「エタノールパージ実行手段」が、同ステップ154の処理を実行することにより前記第9の発明における「エタノールパージ完了判定手段」が、同ステップ114の処理を実行することにより前記第9の発明における「HCパージ実行手段」が、それぞれ実現されている。
実施の形態6.
[システムの特徴の説明]
実施の形態6のシステムは、実施の形態5のシステム構成を用い、エタノールセンサ52から検出されたエタノール濃度が所定の判定濃度を超えた場合に第4切換弁50を切り換えてエタノールの吸着を実施することをその特徴とする。
図12は、内燃機関10の始動後における、上流触媒16出口及び下流触媒18出口のエタノール濃度特性を説明するため図である。図12に示すように、始動後は、内燃機関10から未燃のエタノールが排出され、主排気通路14を流れる。このため上流触媒16出口のエタノール濃度は急激に上昇する。しかし、この間、排気ガスによって上流触媒16が徐々に活性化しエタノールを分解できるようになる。そして、図12に示す時刻t以降は、上流触媒16出口のエタノール濃度が減少に転じる。
上流触媒16は、時刻t以降も徐々に活性化する。しかし、排出されるエタノールを全て分解可能となるまでに時間を要する。このため、上流触媒16出口のエタノール濃度は緩やかに減少していく。
一方、下流触媒18出口のエタノール濃度は、始動後暫くの間、ほぼ検出されない。これは、吸着動作により主排気通路14が第2バイパス通路26と連通するように第2切換弁30が切り換えられ、エタノールが水吸着材28に吸着されるからである。ところが、時刻t以降、下流触媒18出口のエタノール濃度が急激に上昇する。この理由は次のとおりである。すなわち、水吸着材28は、エタノールを同時に吸着可能であるが、水が水吸着材28に流入するにつれて、このエタノールが脱離してしまう。そして、この脱離現象は特に、水吸着材28の吸着限界を超えた場合に起こる。
そこで、本システムでは、エタノールセンサ52を水吸着材28よりも下流側に設け、上記脱離現象の発生に対応させて第4切換弁50を切り換える。これにより、エタノール吸着材48に脱離エタノールを流すことができる。したがって、エタノールを効率的に吸着できる。なお、排気ガスによって下流触媒18も徐々に活性化するため、時刻t以降は、下流触媒18出口のエタノール濃度も減少に転じることになる。
[実施の形態6における具体的処理]
図13は、上記の機能を実現するためにECU70が実行するルーチンのフローチャートである。本ルーチンによれば、まず、主排気通路14が第1バイパス通路20、第2バイパス通路26、第3バイパス通路32と連通するように、第1切換弁24、第2切換弁30、第3切換弁36を切り換える(ステップ158)。これにより、HC吸着材22、水吸着材28、NOx吸着材34に対する吸着動作が開始される。
ステップ158に続いて、エタノールセンサ52の出力が取得される(ステップ160)。そして、この出力値が所定の判定濃度を超えたか否かが判別される(ステップ162)。所定の判定濃度は、上述した時刻tにおける濃度であり、エタノール吸着要求の程度に応じて自由に設定できる。なお、この判定濃度は、予めECU70に記憶されているものとする。
出力値が判定濃度を超えた場合には、水吸着材28からエタノールが脱離し始めたと判断できるので、主排気通路14が第4バイパス通路46と連通するように第4切換弁50を切り換える(ステップ164)。この結果、エタノール吸着材48に対する吸着動作が開始される。一方、出力値が判定濃度未満である場合には、水吸着材28にエタノールが吸着していると判断できるので、ステップ160に戻ってエタノールセンサ52の出力が再度取得される。
以上説明したルーチンによれば、エタノール濃度が急激に上昇した場合に、エタノール吸着材48に吸着させることができるので、効率的にエタノールを吸着できる。
なお、上述した実施の形態6では、エタノールセンサ52の出力値を所定の判定濃度と比較することでエタノール吸着開始のタイミングを判別したが、他の公知の判別手法、例えば前回出力値と今回出力値との間の変化量や、複数の出力値の標準偏差等をエタノール濃度として用いてもよい。
なお、上述した実施の形態6においては、ECU70が、図13のステップ162の処理を実行することにより前記第5の発明における「濃度判定手段」が実現されている。
実施の形態7.
[システム構成の説明]
図14は、本発明の実施の形態7のシステムの構成を説明するための図である。実施の形態7のシステムは、実施の形態5のシステム構成と一部異なり、下流触媒18が第4バイパス通路46と第3バイパス通路32との間の主排気通路14上に設けられている。
また、NOx吸着材34よりも上流側には、第3バイパス通路32を流れる排気ガスの一部を還流するための排気還流通路42の一端が接続されている。この排気還流通路42の他端は、吸気通路12に接続されている。排気還流通路42の途中には、開くことにより排気還流を可能とするパージ弁44が設けられている。
なお、実施の形態7の吸着動作は、実施の形態5と同様である。また、吸着動作の際には、実施の形態6と同様、エタノールセンサ52から検出されたエタノール濃度に基づいて、エタノールの吸着を実施してもよい。
[システムの特徴の説明]
吸着させた上記成分のうち、NOxは、上流触媒16の活性時期の到来に併せてパージされる。具体的には、上流触媒16が十分に活性した後、排気ガスを第3バイパス通路32に流す。これにより、NOx吸着材34に吸着させたNOxをパージする。パージに際しては、第3切換弁36が通常時の状態に制御され、パージ弁44が開かれる。したがって、排気ガスは、第3バイパス通路32が主排気通路14に再合流する箇所から流入し、NOx吸着材34を通過した後に排気還流通路42を流れて吸気通路12に還流する。
また、水のパージは、NOxのパージの完了を待って実施される。このパージの方法については、実施の形態5と同様である。また、エタノールのパージは、水のパージの完了を待って実施される。このパージの方法についても実施の形態5と同様である。
HCのパージは、下流触媒18が十分に活性化した後、排気ガスを第1バイパス通路20に流すことでパージされる。このパージの方法については、実施の形態1と同様である。ただし、HCのパージは、エタノールのパージの完了を待って実施される。こうすることで、NOx、水、エタノール、HCの順にパージを実施することができる。これにより、NOx、水及びエタノールのパージの頻度を高めることができるので、NOx吸着材34、水吸着材28及びエタノール吸着材48がその吸着限界に達する状況を回避できる。したがって、次回の冷間始動直後のNOx、水及びエタノールを吸着でき、その結果、NOxの大気中への放出を良好に抑制できる。
また、本システムでは、上流触媒16が活性化したタイミングでNOxのパージを実施することができる。上流触媒16は下流触媒18よりも上流に設けられているため、早期に活性化できる。したがって、NOxのパージをより早いタイミングで開始できる。これにより、NOxのパージを早期に完了することができる。
[実施の形態7における具体的処理]
図15は、上記の機能を実現するためにECU70が実行するルーチンのフローチャートである。本ルーチンによれば、まず、図5のルーチンのステップ130〜142と同一の処理が実行される。
ステップ142に続いて、主排気通路14が第4バイパス通路46と連通するように第4切換弁50を切り換える(ステップ166)。続いて、エタノールのパージが完了したか否かが判別される(ステップ168)。そして、エタノールのパージが完了したと判断された場合には、第4切換弁50を通常時の状態に切り換える(ステップ170)。この結果、エタノール吸着材48に対するパージ動作が終了する。一方、エタノールのパージが未完了であると判断された場合には、ステップ166に戻る。なお、これらステップ166〜170の一連の処理については、図10のステップ152〜156と同一である。
ステップ170以降は、図5のルーチンのステップ144〜150と同一の処理が実行される。
以上説明した第9パージ制御によれば、NOxのパージを水のパージよりも優先的に実施できる。また、水のパージをエタノールのパージよりも優先的に実施できる。さらに、エタノールのパージをHCのパージよりも優先的に実施できる。したがって、運転時間が短い場合であっても、次回の冷間始動直後にNOxが大気中へ放出されることを抑制できる。
また、第9パージ制御によれば、上流触媒16が活性化したタイミングでパージ弁44が開かれるため、NOxのパージをより早いタイミングで開始できる。したがって、NOxのパージを早期に完了することができる。
なお、上述した実施の形態7においては、図15のルーチンを基本的なパージとしつつ、実施の形態2と同様に、HC吸着材22のHC吸着量に応じてHCの優先パージを実施してもよい。こうすることで、HC吸着材22がその吸着限界に達してしまう状況を回避でき、次回の冷間始動直後のNOx及びHCの大気中への放出を良好に抑制できる。
なお、上述した実施の形態7においては、パージ弁44が前記第10の発明における「排気還流制御手段」に、上流触媒16が前記第10の発明における「上流側触媒」に、下流触媒18が前記第10の発明における「下流側触媒」に、それぞれ相当する。また、ECU70が、図15のステップ130の処理を実行することにより前記第10の発明における「上流触媒活性判定手段」が、同ステップ132の処理を実行することにより前記第10の発明における「排気還流実行手段」が、同ステップ134の処理を実行することにより前記第10の発明における「NOxパージ完了判定手段」が、同ステップ138の処理を実行することにより前記第10の発明における「水パージ実行手段」が、同ステップ140の処理を実行することにより前記第10の発明における「水パージ完了判定手段」が、同ステップ166の処理を実行することにより前記第10の発明における「エタノールパージ実行手段」が、同ステップ168の処理を実行することにより前記第10の発明における「エタノールパージ完了判定手段」が、同ステップ146の処理を実行することにより前記第10の発明における「HCパージ実行手段」が、それぞれ実現されている。
10 内燃機関
14 主排気通路
16 上流触媒
18 下流触媒
20 第1バイパス通路
22 HC吸着材
24 第1切換弁
26 第2バイパス通路
28 水吸着材
30 第2切換弁
32 第3バイパス通路
34 NOx吸着材
36 第3切換弁
42 排気還流通路
44 パージ弁
46 第4バイパス通路
48 エタノール吸着材
50 第4切換弁
52 エタノールセンサ
70 ECU

Claims (10)

  1. 内燃機関から排出された排気ガスが流れる主排気通路と、
    前記主排気通路の一部をバイパスするバイパス通路に設けられ、排気ガス中に含まれるHCを吸着する機能を有するHC吸着材と、
    前記主排気通路の一部をバイパスするバイパス通路に設けられ、排気ガス中に含まれる水を吸着する機能を有する水吸着材と、
    前記主排気通路の一部をバイパスするバイパス通路に設けられ、排気ガス中に含まれるNOxを吸着する機能を有するNOx吸着材と、
    前記HC吸着材、前記水吸着材又は前記NOx吸着材に対するパージ要求の有無を判定するパージ要求判定手段と、
    前記パージ要求が有ると判定された場合に、排気ガスを前記HC吸着材に流さずに前記水吸着材及び前記NOx吸着材に流す排気流路設定手段と、
    排気ガスを前記水吸着材及び前記NOx吸着材に流した後に前記HC吸着材に流す排気流路変更手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記パージ要求が有ると判定された場合に、排気ガスを前記HC吸着材及び前記水吸着材に流さずに前記NOx吸着材に流すNOx流路設定手段と、
    排気ガスを前記NOx吸着材に流した後に前記HC吸着材に流すHC流路設定手段と、
    排気ガスを前記HC吸着材に流した後に前記水吸着材に流す水流路設定手段と、
    前記HC吸着材に吸着したHC吸着量を取得するHC吸着量取得手段と、
    前記HC吸着量が予め定めた許容吸着値を超えたか否かを判定する吸着量判定手段と、
    前記HC吸着量が前記許容吸着値を超えたと判定された場合に、前記排気流路設定手段を禁止する禁止手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 前記主排気通路の一部をバイパスするバイパス通路に設けられ、排気ガス中に含まれるエタノールを吸着する機能を有するエタノール吸着材を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 前記パージ要求が有ると判定された場合に、排気ガスを前記HC吸着材に流さずに前記水吸着材、前記NOx吸着材及び前記エタノール吸着材に流す排気流路第2設定手段と、
    排気ガスを前記水吸着材、前記NOx吸着材及び前記エタノール吸着材に流した後に前記HC吸着材に流す排気流路第2変更手段と、
    を備えることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 内燃機関の始動後、排気ガスを前記水吸着材、前記NOx吸着材及び前記HC吸着材に流す始動後流路設定手段と、
    前記水吸着材の下流側のエタノール濃度を検知するエタノールセンサと、
    前記エタノール濃度が予め定めた設定濃度を超えたか否かを判定する濃度判定手段と、
    前記エタノール濃度が前記設定濃度を超えたと判定された場合に、排気ガスを前記エタノール吸着材に流す始動後流路変更手段と、
    を備えることを特徴とする請求項3又は4に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  6. 内燃機関から排出された排気ガスが流れる主排気通路と、
    前記主排気通路の一部をバイパスする第1バイパス通路と、
    前記第1バイパス通路に設けられ、排気ガス中に含まれるHCを吸着する機能を有するHC吸着材と、
    前記第1バイパス通路の下流側において、前記主排気通路の一部をバイパスする第2バイパス通路と、
    前記第2バイパス通路に設けられ、排気ガス中に含まれる水を吸着する機能を有する水吸着材と、
    前記第2バイパス通路の下流側において、前記主排気通路の一部をバイパスする第3バイパス通路と、
    前記第3バイパス通路に設けられ、排気ガス中に含まれるNOxを吸着する機能を有するNOx吸着材と、
    排気ガスの流入先を、前記主排気通路と前記第1バイパス通路とに切り換え可能な通路切換第1手段と、
    排気ガスの流入先を、前記主排気通路と前記第2バイパス通路とに切り換え可能な通路切換第2手段と、
    排気ガスの流入先を、前記主排気通路と前記第3バイパス通路とに切り換え可能な通路切換第3手段と、
    前記第3バイパス通路よりも下流側の前記主排気通路に設けられ、排気ガスを浄化可能な下流側触媒と、
    前記下流側触媒に対する所定の活性条件の成否を判定する下流触媒活性判定手段と、
    前記活性条件が成立した場合に、排気ガスの流入先が前記第3バイパス通路となるように前記通路切換第3手段を制御するNOxパージ実行手段と、
    前記通路切換第3手段を制御して排気ガスの流入先を前記第3バイパス通路に切り換えた後に、所定のNOxパージ完了条件の成否を判定するNOxパージ完了判定手段と、
    前記NOxパージ完了条件が成立した場合に、排気ガスの流入先が前記第2バイパス通路となるように前記通路切換第2手段を制御する水パージ実行手段と、
    前記通路切換第2手段を制御して排気ガスの流入先を前記第2バイパス通路に切り換えた後に、所定の水パージ完了条件の成否を判定する水パージ完了判定手段と、
    前記水パージ完了条件が成立した場合に、排気ガスの流入先が前記第1バイパス通路となるように前記通路切換第1手段を制御するHCパージ実行手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  7. 内燃機関から排出された排気ガスが流れる主排気通路と、
    前記主排気通路の一部をバイパスする第1バイパス通路と、
    前記第1バイパス通路に設けられ、排気ガス中に含まれるHCを吸着する機能を有するHC吸着材と、
    前記第1バイパス通路の下流側において、前記主排気通路の一部をバイパスする第2バイパス通路と、
    前記第2バイパス通路に設けられ、排気ガス中に含まれる水を吸着する機能を有する水吸着材と、
    前記水吸着材の下流側の前記第2バイパス通路に設けられ、排気ガス中に含まれるNOxを吸着する機能を有するNOx吸着材と、
    排気ガスの流入先を、前記主排気通路と前記第1バイパス通路とに切り換え可能な通路切換第1手段と、
    排気ガスの流入先を、前記主排気通路と前記第2バイパス通路とに切り換え可能な通路切換第2手段と、
    前記第2バイパス通路から前記内燃機関の吸気通路に前記NOx吸着材を流した排気ガスを還流する排気還流通路と、
    前記排気還流通路の開閉を制御する排気還流制御手段と、
    前記第1バイパス通路よりも上流側の前記主排気通路に設けられ、排気ガスを浄化可能な上流側触媒と、
    前記第1バイパス通路よりも下流側の前記主排気通路に設けられ、排気ガスを浄化可能な下流側触媒と、
    前記上流側触媒に対する所定の活性条件の成否を判定する上流触媒活性判定手段と、
    前記活性条件が成立した場合に、前記排気還流制御手段を制御して前記排気還流通路を開くことにより排気還流を実行する排気還流実行手段と、
    前記排気還流通路を開いた後に、所定のNOxパージ完了条件の成否を判定するNOxパージ完了判定手段と、
    前記NOxパージ完了条件が成立した場合に、排気ガスの流入先が前記第2バイパス通路となるように前記通路切換第2手段を制御する水パージ実行手段と、
    前記通路切換第2手段を制御して排気ガスの流入先を前記第2バイパス通路に切り換えた後に、所定の水パージ完了条件の成否を判定する水パージ完了判定手段と、
    前記水パージ完了条件が成立した場合に、排気ガスの流入先が前記第1バイパス通路となるように前記通路切換第1手段を制御するHCパージ実行手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  8. 前記下流側触媒は、前記第2バイパス通路よりも上流側の前記主排気通路に設けられることを特徴とする請求項7に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  9. 内燃機関から排出された排気ガスが流れる主排気通路と、
    前記主排気通路の一部をバイパスする第1バイパス通路と、
    前記第1バイパス通路に設けられ、排気ガス中に含まれるHCを吸着する機能を有するHC吸着材と、
    前記第1バイパス通路の下流側において、前記主排気通路の一部をバイパスする第2バイパス通路と、
    前記第2バイパス通路に設けられ、排気ガス中に含まれる水を吸着する機能を有する水吸着材と、
    前記第2バイパス通路の下流側において、前記主排気通路の一部をバイパスする第3バイパス通路と、
    前記第3バイパス通路に設けられ、排気ガス中に含まれるNOxを吸着する機能を有するNOx吸着材と、
    前記第2バイパス通路の下流側、かつ、前記第3バイパス通路の上流側において前記主排気通路の一部をバイパスする第4バイパス通路と、
    前記第4バイパス通路に設けられ、排気ガス中に含まれるエタノールを吸着する機能を有するエタノール吸着材と、
    排気ガスの流入先を、前記主排気通路と前記第1バイパス通路とに切り換え可能な通路切換第1手段と、
    排気ガスの流入先を、前記主排気通路と前記第2バイパス通路とに切り換え可能な通路切換第2手段と、
    排気ガスの流入先を、前記主排気通路と前記第3バイパス通路とに切り換え可能な通路切換第3手段と、
    排気ガスの流入先を、前記主排気通路と前記第4バイパス通路とに切り換え可能な通路切換第4手段と、
    前記第4バイパス通路よりも下流側の前記主排気通路に設けられ、排気ガスを浄化可能な下流側触媒と、
    前記下流側触媒に対する所定の活性条件の成否を判定する下流触媒活性判定手段と、
    前記活性条件が成立した場合に、排気ガスの流入先が前記第3バイパス通路となるように前記通路切換第3手段を制御するNOxパージ実行手段と、
    前記通路切換第3手段を制御して排気ガスの流入先を前記第3バイパス通路に切り換えた後に、所定のNOxパージ完了条件の成否を判定するNOxパージ完了判定手段と、
    前記NOxパージ完了条件が成立した場合に、排気ガスの流入先が前記第2バイパス通路となるように前記通路切換第2手段を制御する水パージ実行手段と、
    前記通路切換第2手段を制御して排気ガスの流入先を前記第2バイパス通路に切り換えた後に、所定の水パージ完了条件の成否を判定する水パージ完了判定手段と、
    前記水パージ完了条件が成立した場合に、排気ガスの流入先が前記第4バイパス通路となるように前記通路切換第4手段を制御するエタノールパージ実行手段と、
    前記通路切換第4手段を制御して排気ガスの流入先を前記第4バイパス通路に切り換えた後に、所定のエタノールパージ完了条件の成否を判定するエタノールパージ完了判定手段と、
    前記エタノールパージ完了条件が成立した場合に、排気ガスの流入先が前記第1バイパス通路となるように前記通路切換第1手段を制御するHCパージ実行手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  10. 内燃機関から排出された排気ガスが流れる主排気通路と、
    前記主排気通路の一部をバイパスする第1バイパス通路と、
    前記第1バイパス通路に設けられ、排気ガス中に含まれるHCを吸着する機能を有するHC吸着材と、
    前記第1バイパス通路の下流側において、前記主排気通路の一部をバイパスする第2バイパス通路と、
    前記第2バイパス通路に設けられ、排気ガス中に含まれる水を吸着する機能を有する水吸着材と、
    前記第2バイパス通路の下流側において、前記主排気通路の一部をバイパスする第3バイパス通路と、
    前記第3バイパス通路に設けられ、排気ガス中に含まれるNOxを吸着する機能を有するNOx吸着材と、
    前記第2バイパス通路の下流側、かつ、前記第3バイパス通路の上流側において前記主排気通路の一部をバイパスする第4バイパス通路と、
    前記第4バイパス通路に設けられ、排気ガス中に含まれるエタノールを吸着する機能を有するエタノール吸着材と、
    排気ガスの流入先を、前記主排気通路と前記第1バイパス通路とに切り換え可能な通路切換第1手段と、
    排気ガスの流入先を、前記主排気通路と前記第2バイパス通路とに切り換え可能な通路切換第2手段と、
    排気ガスの流入先を、前記主排気通路と前記第4バイパス通路とに切り換え可能な通路切換第4手段と、
    前記第3バイパス通路から前記内燃機関の吸気通路に前記NOx吸着材を流した排気ガスを還流する排気還流通路と、
    前記排気還流通路の開閉を制御する排気還流制御手段と、
    前記第1バイパス通路よりも上流側の前記主排気通路に設けられ、排気ガスを浄化可能な上流側触媒と、
    前記第1バイパス通路よりも下流側の前記主排気通路に設けられ、排気ガスを浄化可能な下流側触媒と、
    前記上流側触媒に対する所定の活性条件の成否を判定する上流触媒活性判定手段と、
    前記活性条件が成立した場合に、前記排気還流制御手段を制御して前記排気還流通路を開くことにより排気還流を実行する排気還流実行手段と、
    前記排気還流通路を開いた後に、所定のNOxパージ完了条件の成否を判定するNOxパージ完了判定手段と、
    前記NOxパージ完了条件が成立した場合に、排気ガスの流入先が前記第2バイパス通路となるように前記通路切換第2手段を制御する水パージ実行手段と、
    前記通路切換第2手段を制御して排気ガスの流入先を前記第2バイパス通路に切り換えた後に、所定の水パージ完了条件の成否を判定する水パージ完了判定手段と、
    前記水パージ完了条件が成立した場合に、排気ガスの流入先が前記第4バイパス通路となるように前記通路切換第4手段を制御するエタノールパージ実行手段と、
    前記通路切換第4手段を制御して排気ガスの流入先を前記第4バイパス通路に切り換えた後に、所定のエタノールパージ完了条件の成否を判定するエタノールパージ完了判定手段と、
    前記エタノールパージ完了条件が成立した場合に、排気ガスの流入先が前記第1バイパス通路となるように前記通路切換第1手段を制御するHCパージ実行手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
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