JP2010173777A - 乗客コンベアの安全装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エスカレータの安全装置として、輸送能力を低下させることなく、安定した検出を可能にする。
【解決手段】スカートガード1に接近した異物を検知するセンサヘッド3と、警告装置6とを備えた乗客コンベアの安全装置101であって、センサヘッド3には、発光素子7と、受光素子11と、受光レンズ10と、受光素子11からの電気信号に応じて異物の有無を判定する処理回路13とが備わる。センサヘッド3は、異物から反射した光が受光素子11に入射する検出領域5を、スカートガード1の近傍のデマケーションライン4の上方に限定して設定している。
【選択図】図1

Description

本発明は、乗客コンベア、つまりエスカレータの安全装置に関する。
エスカレータの安全装置として、例えば、踏段の両側に設けられたスカートガードパネルの踏段通過領域に、スカートガード近傍の異物からの反射光を検出する光センサを埋め込み、該光センサにて異物を検出した場合には警報を発する装置が提案されている。該装置によれば、スカートガードと踏板との間に異物が挟まれる事故を防止することができる(例えば、特許文献1)。
又、他の安全装置として、スカートガードパネルと踏段との隙間における異物の有無、踏段上の異物、あるいは踏段のスカートガードパネル側端部に加わる不自然な力等を検出する装置が提案されている。該装置によれば、スカートガードと踏板との隙間や、踏段相互のセリ上げ、セリ下げ部分等における異物の挟み込み事故を防止することができる(例えば、特許文献2)。
さらに他のエスカレータ安全装置として、スカートガードの内側に、複数の近接センサを配置して、該近接センサが異物接近を検知したときには警告ランプを点灯させる装置が提案されている(例えば、特許文献3)。
実開昭64−50285号公報 特開平08−012238号公報 特開2004−142843号公報
しかしながら、特許文献1に示された光センサは、異物からの反射光を検出するものであり、異物の素材、色、形状等により反射光量が変化し、安定した検出が困難であるという問題があった。
又、特許文献2に開示された装置では、内部にセンサを設けたインナーデッキをスカートガードパネルから踏段側へ突出させた構造であり、踏段における搭乗有効面積が減少し輸送能力の低下を招くという問題があった。
又、特許文献3に開示された装置では、近接センサを用いて異物を検出しており、検出領域が特定されず、やはり安定した検出が困難である。又、近接センサを用いることから、被検出物体との距離を演算する必要があり、回路構成が複雑になるという問題もあった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、輸送能力を低下させることなく、安定した検出が可能な乗客コンベアの安全装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下のように構成する。
即ち、本発明の一態様における乗客コンベアの安全装置は、スカートガードに接近した異物を検出するセンサヘッドと、上記センサヘッドからの警告信号により警告を発する警告装置とを備えた乗客コンベアの安全装置であって、上記センサヘッドは、上記スカートガードの内側に配置される発光素子と、上記スカートガードの内側に配置される受光素子と、上記スカートガードの内側に配置され、上記スカートガードの近傍に存在する異物からの反射光を上記受光素子に結像する受光レンズと、上記受光素子が送出する信号光量により上記異物の有無を判定する処理回路と、を有し、上記発光素子による光の照射領域は、踏段の搭乗面より上方に位置し、上記受光素子及び上記受光レンズにて構成される結像領域と、上記照射領域との重複部分である検出領域を上記搭乗面の上方でかつ上記スカートガードの近傍に配置したことを特徴とする。
本発明の一態様における乗客コンベアの安全装置によれば、センサヘッドをスカートガードの内側に配置し、乗客コンベアの踏段のスカートガード近傍にのみ照射領域と結像領域との重複部分である検出領域を限定形成した。このように、センサヘッドの検出領域をスカートガード近傍に限定したことから、検出領域に物体が存在する場合には、物体の形状や色、表面状態などに関わらず何らかの反射光量が受光素子に入射し、一方、物体が存在しない場合には、反射光量は無くなる。よって、本発明の一態様における乗客コンベアの安全装置によれば、安定した物体検知が可能となり、その結果、乗客がスカートガードへ接近したことを検出して、踏段とスカートガードとの間隙に物体が挟まれる事故を未然に防ぐのに好適である。さらに、センサヘッドがスカートガードよりも突設されておらず、輸送能力を低下させることもない。
又、上述のように本態様の乗客コンベアの安全装置は、検出領域を限定することができることから、乗客が通常の乗り方をする踏板の領域に存在する物体は検出しない。よって、余分な警告の発生を低減でき、乗客への不快感を与えることない安全装置を実現できる。
本発明の実施の形態1に係る乗客コンベアの安全装置の構成例を示す平面図である。 本発明の実施の形態1に係る乗客コンベアの安全装置の他の構成例を示す側面図である。 本発明の実施の形態1に係る乗客コンベアの安全装置の別の構成例を示す側面図である。 本発明の実施の形態2に係る乗客コンベアの安全装置の構成例を示す側面図である。 本発明の実施の形態3に係る乗客コンベアの安全装置の構成例を示す側面図である。 本発明の実施の形態4に係る乗客コンベアの安全装置の構成例を示す側面図である。 本発明の実施の形態5に係る乗客コンベアの安全装置の構成例を示す平面図である。 本発明の実施の形態6に係る乗客コンベアの安全装置の構成例を示す平面図である。 本発明の実施の形態7における乗客コンベアの安全装置に備わる処理回路における他の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態7における処理回路の機能ブロック図である。
本発明の実施形態である乗客コンベアの安全装置について、図を参照しながら以下に説明する。尚、各図において、同一又は同様の構成部分については同じ符号を付している。
実施の形態1.
図1には、本実施形態の乗客コンベアの安全装置101の構成を示している。尚、図1は、乗客コンベア、つまりエスカレータの踏段2を上から見た平面図の形で、踏段2−1,2−2の走行方向2aに対して直角方向である踏段2の幅方向2bにおける踏段2の端部2cと、スカートガード1との近接部分を図示している。又、端部2cには、エスカレータにて通常良く見かけるように黄色で塗装されたデマケーションライン4が施されている。
本実施形態の乗客コンベアの安全装置101は、基本的構成部分として、センサヘッド3と、警告装置6とを備え、センサヘッド3には、発光素子7と、受光素子11と、受光レンズ10と、処理回路13とが備わる。
センサヘッド3は、スカートガード1の内部に埋め込まれ踏段2側へ突出して設置されていない。よって、踏段2の搭乗有効面積が減じられることはない。さらにセンサヘッド3は、踏段2の外周に塗装されたデマケーションライン4上方の空間のみに検出領域5を形成するように構成され、検出領域5に物体の存在を検知した場合には、警告装置6に対して警告信号を出力する。尚、検出領域5は、後述するように、照射領域9と結像領域12との重複部分に相当する領域であり、踏段2におけるスカートガード1の近傍に配置される。ここで、スカートガード1の近傍とは、鉛直方向において上記デマケーションライン4に対応したデマケーションライン4の上方、あるいはデマケーションライン4を含みデマケーションライン4から僅かに搭乗側までの領域の上方が相当する。尚、以下の説明では、デマケーションライン4の上方に限定して説明を行う。
センサヘッド3の構成について説明する。
発光素子7は、検出領域5に物体の存在を検知するための光を発する部分であり、例えば、発光ダイオードや、レーザダイオード、ランプなどを使用することができる。このような発光素子7は、スカートガード1に設けた窓つまり開口部を通して乗客コンベアの踏段2の搭乗面2dの上方における照射領域9に光を照射する。尚、本実施形態では、発光素子7は、図示するように、その光軸が上記幅方向2bに沿うように配向されているが、これに限定されず、幅方向2bに対して傾斜するよう配向してもよい。又、上記光軸が搭乗面2dに対して平行、又はほぼ平行になるよう、発光素子7は配置される。
受光素子11は、上記検出領域5に存在する物体にて反射して受光レンズ10を通過した光を検出し、受光した光パワーを電気信号に変換する部分であり、例えば、フォトダイオードや、光電子増倍管、あるいはCCDやCMOSの撮像素子を使用することができる。又、受光素子11は、受光パワーに対応した電気信号を処理回路13へ出力する。
受光レンズ10は、受光素子11に対する画角を有する結像領域12を形成して、デマケーションライン4の上方にのみ照射領域9と結像領域12との重複部分である検出領域5を形成するように配向される。
このように受光レンズ10及び受光素子11は、受光素子11の受光領域及び受光レンズ10の画角で決まる結像領域12を構成し、照射領域9と結像領域12が重なり合う部分が検出領域5となる。
処理回路13は、発光素子7の駆動を行うとともに、受光素子11から出力された電気信号に応じて検出領域5に存在する物体の有無の判定を行う。さらに、検出領域5に物体が存在すると判断したときには、警告信号を警告装置6へ送出する。
警告装置6は、センサヘッド3、詳しくは処理回路13からの上記警告信号により、例えば、音声や、光などを用いて、踏段2の乗客に対して注意を喚起する。
上述したように構成することで、異物を検出する検出領域5をスカートガード1の近傍でデマケーションライン4の上部とするセンサヘッド3を実現することができる。
以上のように構成される本実施形態の乗客コンベアの安全装置101の動作について説明する。尚、乗客コンベアの安全装置101の動作は、処理回路13にて制御される。
スカートガード1の近傍に相当する、デマケーションライン4の上方における検出領域5に異物が存在した場合には、発光素子7から発せられ光は、上記異物にて反射し、その反射光は、受光レンズ10を介して受光素子11に入射する。該入射により受光素子11は、電気信号を処理回路13に出力する。
処理回路13は、上記電気信号の供給により、デマケーションライン4の上方の検出領域5に異物が存在すると判断し、異物有との警告信号を警告装置6へ送出する。これに伴い警告装置6は、警告を発する。
一方、検出領域5に異物が存在しない場合には、受光素子11への異物反射光の入射は無いことから、処理回路13から警告信号は発せられず、警告装置6から警告が発せられることもない。
このように本実施形態の乗客コンベアの安全装置101によれば、照射領域9と結像領域12とが重なり合う部分である検出領域5を、スカートガード1の近傍でデマケーションライン4の上方に設定した。このように異物を検出する領域を限定したことにより、デマケーションライン4の上方に存在する異物のみが検出され、デマケーションライン4よりも搭乗側、つまり、乗客が通常の乗り方をする踏段2の搭乗領域に存在する物体は、検出されない。
又、検出領域5に異物が存在する場合には、異物の形状や色、または表面状態などに関わらず何らかの反射光量が受光素子11に入射し、一方、異物が存在しない場合には、反射光量が無くなる。よって、本実施形態の乗客コンベアの安全装置101によれば、異物の形状や色等に左右されず、安定した物体検知が可能となる。
又、異物検出領域が限定されていることから、検出領域5外に物体が存在するにもかかわらず警報が発せられるような余分な警告の発生を低減することができ、乗客への不快感を与えることない安全装置を実現することができる。
又、センサヘッド3は、スカートガード1の内側に配置されスカートガード1から踏段2側へ突出していないので、乗客の輸送能力が低下することもない。
尚、上述の構成において、発光素子7と、受光素子11及び受光レンズ10との配置を入れ替えることもできる。
又、警告装置6が発する警告は、単に光や音等にて乗客に警告を発することのみならず、例えば踏段2の走行を停止させる等も含む概念である。
又、本実施形態の乗客コンベアの安全装置101について、上述した構成の他に以下に説明するような構成を採ることもできる。
即ち、図1では、水平方向に発光素子7及び受光素子11を配列した構成を示しているが、図2に示す乗客コンベアの安全装置101−1のように、発光素子7と、受光素子11及び受光レンズ10とを鉛直方向91に配列するように構成しても同様の効果を得ることができる。尚、図2は、鉛直方向91に沿ってスカートガード1及び踏段2を切断した断面図の形で図示したものである。センサヘッド3は、スカートガード1の内側に配置される。又、この形態においても、照射領域9と結像領域12との重なり部分である検出領域5は、スカートガード1の近傍でデマケーションライン4の上方に設定される。
図2のような構成を採ることで、受光素子11を斜め下向きに配置し、結像領域12をデマケーションライン4近傍の踏段2側に設定することで、背景や外光の影響を受けずに安定した物体検知が可能となる。
さらにまた、図3に示す乗客コンベアの安全装置101−2のように、踏段2の上方空間における発光素子7の照射領域16を限定するために、発光素子7と窓8との間に、投光レンズ15を配置することもできる。投光レンズ15は、発光素子7が発する発散光を平行光に変換するレンズである。投光レンズ15における光軸は、上記幅方向2bに沿い、かつ搭乗面2dに対して平行、又はほぼ平行である。
この形態においても、照射領域16と結像領域12との重なり部分である検出領域5は、スカートガード1の近傍でデマケーションライン4の上方に設定される。
図3のように構成しても、上述の実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態2.
図4には、本発明の実施形態2における乗客コンベアの安全装置102が示されている。本乗客コンベアの安全装置102においても、実施形態1の乗客コンベアの安全装置101と同様に、基本的構成部分として、センサヘッド31と、警告装置6とを備える。センサヘッド31は、上述のセンサヘッド3に相当するものであり、センサヘッド31には、発光素子7と、受光素子11と、受光レンズ10と、処理回路13とが備わる。又、本乗客コンベアの安全装置102においても、図3を用いて説明した投光レンズ15が設けられている。一方、センサヘッド31は、新たにミラー21を設けた点で上述した実施形態とは異なる。その他の構成は、上述の実施の形態1における乗客コンベアの安全装置101、及び図3を参照して説明した変形例における構成に同じであるので、ここでの詳しい説明は省略する。
本実施の形態2では、受光素子11の結像領域20をミラー21で折り曲げ、つまり受光素子11へ入射する光をミラー21で偏向し、これにより受光素子11と発光素子7とを同一基板23上に処理回路13とともに実装している。
又、本実施形態の乗客コンベアの安全装置102においても、照射領域16と結像領域20との重なり部分である検出領域5は、スカートガード1の近傍でデマケーションライン4の上方に設定される。
このように構成される実施形態2における乗客コンベアの安全装置102においても、実施の形態1の乗客コンベアの安全装置101が奏する効果を奏することができる。さらに乗客コンベアの安全装置102では、受光素子11、発光素子7、及び処理回路13を同一基板23上に実装することができることから、基板点数の削減、及び組立工程の削減を図ることができるというメリットがある。
実施の形態3.
図5には、本発明の実施形態3における乗客コンベアの安全装置103が示されている。本乗客コンベアの安全装置103においても、上述の乗客コンベアの安全装置101、102と同様に、基本的構成部分として、センサヘッド32と、警告装置6とを備える。センサヘッド32は、上述のセンサヘッド3に相当するものであり、発光素子7、受光素子11、処理回路13、及び導光体41を備える。導光体41を設けた点で上述した実施形態とは異なる。尚、その他の構成は、上述の実施の形態1,2における乗客コンベアの安全装置101、102における構成に同じであるので、ここでの詳しい説明は省略する。
実施形態3における乗客コンベアの安全装置103では、実施形態2の乗客コンベアの安全装置102の構成部分の内、受光レンズ10、投光レンズ15、及びミラー21を、導光体41にて一体的に構成したものである。
導光体41は、スカートガード1の内側に配置され、透光部材にて形成される。導光体41には、投光レンズ曲面42、受光レンズ曲面43、ミラー面44、及び窓45が備わる。投光レンズ曲面42は、図3及び図4を参照して説明した投光レンズ15の機能を果たす部分であり、発光素子7の発光箇所に対面し、発光素子7の照射領域16を制限するための曲面である。受光レンズ曲面43は、図1等を参照して説明した受光レンズ10の機能を果たす部分であり、受光素子11に対面し、受光素子11の結像領域20を決めるための曲面である。ミラー面44は、図4を参照して説明したミラー21の機能を果たす部分であり、結像領域20を折り曲げるための面である。窓45は、スカートガード1の表面に露出し、上述の窓8に相当する部分である。
このように構成される実施形態3における乗客コンベアの安全装置103においても、実施の形態1、2の乗客コンベアの安全装置101、102が奏する効果を奏することができる。さらに乗客コンベアの安全装置103では、乗客コンベアの安全装置102における投光レンズ15や受光レンズ10などの光学系を導光体41にて一体化したことから、センサヘッド32の部品点数を削減でき、及び組立工程の削減が可能となるというメリットがある。
実施の形態4.
図6には、本発明の実施形態4における乗客コンベアの安全装置104が示されている。本乗客コンベアの安全装置104においても、上述の乗客コンベアの安全装置101〜103と同様に、基本的構成部分として、センサヘッド33と、警告装置6とを備える。センサヘッド33は、上述のセンサヘッド3に相当するものであり、実施形態2の乗客コンベアの安全装置102における構成と同様に、発光素子7、受光素子11、受光レンズ10、投光レンズ15、及びミラー21を備え、さらに、ハーフミラー51、ミラー52、モニタ用受光素子53、及び処理回路54を備える。尚、ハーフミラー51は、発光素子7が発する照射光の一部を取り出す光取出素子の一例に相当する。ハーフミラー51、ミラー52、モニタ用受光素子53、及び処理回路54を備えた点で、上述した実施形態2の乗客コンベアの安全装置102とは相違する。ここで、処理回路54は、上述した処理回路13に相当する回路部であるが、処理回路13が行う機能に加えて、後述のモニタ機能を実行する。尚、その他の構成は、上述の実施の形態1,2における乗客コンベアの安全装置101、102における構成に同じであるので、ここでの詳しい説明は省略する。
ハーフミラー51は、スカートガード1の内側で、投光レンズ15の光出射側における照射領域16内に配置され、一部の光を透過し一部の光を反射するミラーである。ハーフミラー51にて反射された、照射領域16における照射光は、ミラー52にて偏向されモニタ用受光素子53へ導かれる。モニタ用受光素子53は、発光素子7、受光素子11、処理回路54を実装した一つの基板23に実装されており、発光素子7が発する照射光を検出しモニタする。
尚、本実施形態では、照射光の一部を反射し折り曲げる素子、つまり上記光取出素子としてハーフミラー51を使用する例を示したが、ビームスプリッターを使用しても同様の効果が得られる。
処理回路54は、上述した処理回路13と同一の動作を実行するとともに、さらにモニタ用受光素子53から供給されるモニタ信号の信号光量により、発光素子7の発光状態の良否を判断する。尚、このような発光状態の良否を判断する機能部分であるモニタ部を処理回路54は有する。即ち、処理回路54は、上記信号光量が一定値以下である場合には、発光素子7を異常状態と判断し、エラー信号を発する。
このように構成される実施形態4における乗客コンベアの安全装置104においても、実施の形態1、2の乗客コンベアの安全装置101、102が奏する効果を奏することができる。さらに乗客コンベアの安全装置104では、発光素子7の発光状態をモニタする構成を備えたことから、発光素子7の発光状態を確認でき、発光素子7の光量低下や、非点灯故障などの異常状態を検知することができる。
実施の形態5.
図7には、本発明の実施形態5における乗客コンベアの安全装置105が示されている。上述の実施形態4における乗客コンベアの安全装置104では、モニタ用受光素子53は、発光素子7、受光素子11等と共に、センサヘッド33内に設けられている。これに対し本実施形態5における乗客コンベアの安全装置105では、センサヘッド34には、実施形態4における乗客コンベアの安全装置104に備わるハーフミラー51、ミラー52、及びモニタ用受光素子53は、含まれない。尚、センサヘッド34におけるその他の構成は、センサヘッド33における構成に同じであり、ここでの説明は省略する。
又、本実施形態5における乗客コンベアの安全装置105では、センサヘッド34に対向する位置で、発光素子7の照射領域16に対応して、かつスカートガード1の内部にモニタ用受光素子60を配置する。よって、センサヘッド34内の発光素子7からの照射光61がモニタ用受光素子60に入射する。モニタ用受光素子60は、センサヘッド34に備わる処理回路54に電気的に接続される。
このように構成される実施形態5における乗客コンベアの安全装置105によれば、センサヘッド34に備わる処理回路54は、モニタ用受光素子60から出力されるモニタ信号によりセンサヘッド34の発光素子7の発光状態を確認することができる。よって、実施の形態4の場合と同様に、処理回路54は、上記モニタ信号が一定値以下である状態が一定時間以上継続した場合には、発光素子7の異常状態としてエラー信号を発報する。
以上のような構成とすることで、発光素子7の発光状態を確認でき、発光素子7の光量低下や、非点灯故障などの異常状態を検知することができる。
実施の形態6.
上述した各実施形態1〜5では、踏段2の走行方向2aに沿ったスカートガード1に一つの乗客コンベア安全装置を設置した構成である。これに対し、本実施の形態6における乗客コンベアの安全装置106では、図8に示すように、スカートガード1の内側に、踏段2の走行方向2aに沿って複数のセンサヘッド71を配置した構成を示している。本実施形態では、一つの警告装置6を備え、各センサヘッド71が警告装置6に電気的に接続されている。
センサヘッド71は、上述のセンサヘッド3、31,32,33のいずれの構成を採ることができ、センサヘッド3、31,32,33と同じ構成を有する。よって、センサヘッド71の構成について、ここでの詳しい説明は省略する。
尚、本実施形態においても、照射領域16と結像領域20との重なり部分である検出領域5は、スカートガード1の近傍でデマケーションライン4の上方に設定される。
上述のように構成される本実施の形態6における乗客コンベアの安全装置106によれば、いずれかのセンサヘッド71から警告信号が警告装置6に入力された場合には、警告装置6は、警告を発する。
このような構成とすることで、複数の検出領域5を設定することができることから、上述の各実施形態の場合に比べて、より安全性の高い乗客コンベアの安全装置を実現することができる。
実施の形態7.
ここでは、上述した各実施形態における処理回路13あるいは処理回路54が警告信号を発する動作の他の動作例について、その概略を図9及び図10を参照して説明する。尚、図10は、この形態における処理回路13の機能ブロック図を示している。又、処理回路54についても同様の機能を有する。
図9に示すように、ステップS1では、処理回路13に含まれる受光量検出部13aは、受光素子11からの信号光量が規定値を超えているか否かを判断する。規定値を超えていると判断した場合、つまり検出領域5に異物が存在すると判断した場合には、ステップS2において、処理回路13に含まれる計時部13bにて、上記信号光量が規定値を超えている時間である警告時間をカウントアップする。一方、規定値以下である場合、つまり検出領域5に異物が存在しない場合には、ステップS3にて、計時部13bは警告時間をクリアして、元の処理に戻る。
ステップS4では、処理回路13に含まれる警告発生部13cは、計時部13bにおける警告時間の積算値が規定値以下か否かを判断する。規定値以下であれば、ステップS5にて、センサヘッド3の前を物体が横切ったものと判断して警告信号を発報し、処理を終了する。一方、警告時間が規定値を超える場合には、センサヘッド3の直前に物体が存在し続けている状態であり、センサヘッド3に汚れやゴミなどが付着していると判断し、ステップS6にてエラー信号を発報する。
以上のような処理を処理回路13が行うことで、センサヘッド3に汚れやゴミなどが付着して動作異常になった状態を検知することができる。
1 スカートガード、2 踏段、3 センサヘッド、4 デマケーションライン、
5 検出領域、6 警告装置、7 発光素子、9 照射領域、10 受光レンズ、
11 受光素子、12 結像領域、13 処理回路、15 投光レンズ、
20 結像領域、21 ミラー、41 導光体、42 投光レンズ曲面、
43 受光レンズ曲面、44 ミラー面、51 ハーフミラー、
53、60 モニタ用受光素子、
101〜106 乗客コンベアの安全装置。

Claims (8)

  1. スカートガードに接近した異物を検出するセンサヘッドと、上記センサヘッドからの警告信号により警告を発する警告装置とを備えた乗客コンベアの安全装置であって、
    上記センサヘッドは、
    上記スカートガードの内側に配置される発光素子と、
    上記スカートガードの内側に配置される受光素子と、
    上記スカートガードの内側に配置され、上記スカートガードの近傍に存在する異物からの反射光を上記受光素子に結像する受光レンズと、
    上記受光素子が送出する信号光量により上記異物の有無を判定する処理回路と、を有し、
    上記発光素子による光の照射領域は、踏段の搭乗面より上方に位置し、
    上記受光素子及び上記受光レンズにて構成される結像領域と、上記照射領域との重複部分である検出領域を上記搭乗面の上方でかつ上記スカートガードの近傍に配置したことを特徴とする乗客コンベアの安全装置。
  2. 上記受光素子及び上記受光レンズは、鉛直方向において上記発光素子よりも上方に配置され、上記結像領域は、上記スカートガードの近傍に形成される、請求項1記載の乗客コンベアの安全装置。
  3. 上記センサヘッドは、
    上記受光素子へ入射する光を偏向し、上記処理回路が設けられた基板に上記発光素子及び上記受光素子を配置可能とするミラーをさらに備えた、請求項1又は2記載の乗客コンベアの安全装置。
  4. 上記センサヘッドは、
    上記発光素子の上記照射領域を規定する投光レンズ曲面と、
    上記スカートガード近傍に存在する異物からの反射光を上記受光素子に結像する受光レンズ曲面と、
    上記受光レンズ曲面によって構成される結像領域を折り曲げ、上記処理回路が設けられた基板に上記発光素子及び上記受光素子を配置可能とするミラー面とを有する導光体を備えた、請求項1又は2記載の乗客コンベアの安全装置。
  5. 上記センサヘッドは、
    上記発光素子と上記スカートガードとの間に設けられ、上記発光素子が発する照射光の一部を取り出す光取出素子と、上記光取出素子にて取り出した光を受光するモニタ用受光素子とをさらに備え、
    上記処理回路は、上記モニタ用受光素子の信号光量から上記発光素子の異常を検出する、請求項1から3のいずれか1項に記載の乗客コンベアの安全装置。
  6. 上記発光素子から出射され上記照射領域において上記踏段の上方を通過した光を受光するモニタ用受光素子をさらに備え、上記処理回路は、上記モニタ用受光素子の信号光量から上記発光素子の異常を検出する、請求項1から4のいずれか1項に記載の乗客コンベアの安全装置。
  7. 上記センサヘッドは、上記スカートガードに沿って複数配置され、上記警告装置は、複数のセンサヘッドのいずれか一つが発する上記警告信号にて警告を発する、請求項1から6のいずれか1項に記載の乗客コンベアの安全装置。
  8. 上記処理回路は、
    上記受光素子からの信号光量が一定値を超えれば警告時間をカウントアップし、上記信号光量が一定値以下であれば警告時間をクリアし、上記警告時間が一定値以下であれば上記警告装置に警告信号を発し、上記警告時間が一定値を超えればエラー信号を発する、請求項1から7のいずれか1項に記載の乗客コンベアの安全装置。
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