JP2010167978A - 車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ピラーが車室内に入り込むことを防止でき、かつ軽量化を図ることができる車体構造を提供する。
【解決手段】車体構造10は、左ルーフサイドレール13の車体外側部を形成するルーフサイドレールアウタ41が、車室50側に向けて開口するように形成されるとともに略水平な上壁44を有し、ルーフサイドレールアウタ41の車体外側にピラースチフナ21が設けられ、ピラースチフナ21の連結ブラケット25に、上壁44に対して略平行に配置可能な水平フラップ38を有し、水平フラップ38が上壁44に重ねられた状態で接合され、接合された水平フラップ38および上壁44が閉断面部18の略中央に配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、左右のルーフサイドレールのうちピラースチフナに対向する部位にルーフアーチが架け渡された車体構造に関する。
車体構造のなかには、車体側部(ピラー)に側方から荷重が作用した場合にピラーの変形を抑えるように構成されたものが知られている。
この車体構造は、左右のルーフサイドレール間にルーフクロスメンバーが車幅方向に向けて設けられ、このルーフクロスメンバーの左右の端部がブレース(連結部材)を介して左右のルーフサイドレールにそれぞれ連結されている。さらに、左右のルーフサイドレールの外側部に左右のピラーの上端部がそれぞれ連結されている。
よって、ピラーに車体側方から荷重が作用した場合に、ピラーに作用した荷重をブレースを介してルーフクロスメンバーに伝え、ルーフクロスメンバーで荷重を支えることが可能である(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−193037号公報
しかし、この車体構造は、左右のルーフサイドレールの外側壁に左右のピラーの上端部がそれぞれ連結されている。
よって、ピラーに車体側方から荷重が作用した場合に、この荷重はルーフサイドレールの外側壁に直交する方向に局所的に作用する。荷重が外側壁に直交する方向に作用することで、外側壁が曲げ変形し、ピラーが車室側に入り込んでしまう虞がある。
ピラーが車室側に入り込むことを防ぐためには、ピラーの剛性を高める必要があり、そのことが軽量化を図る妨げになっていた。
本発明は、ピラーが車室内に入り込むことを防止でき、かつ軽量化を図ることができる車体構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、ピラースチフナの上端部がルーフサイドレールに連結され、前記ルーフサイドレールが車体の左右側にそれぞれ設けられ、左右のルーフサイドレールのうち前記ピラースチフナの上端部に対向する部位にルーフアーチが架け渡され、前記ルーフアーチにルーフパネルが載置され、前記ルーフアーチおよび前記ルーフパネルで閉断面部が形成された車体構造において、前記ルーフサイドレールの車体外側部を形成するルーフサイドレールアウタが、車室側に向けて開口するように形成されるとともに略水平な上壁を有し、前記ルーフサイドレールアウタの車体外側に前記ピラースチフナが設けられ、前記ピラースチフナの上端部に、前記上壁に対して略平行に配置可能なフランジを有し、前記フランジが前記上壁に重ねられた状態で接合され、接合された前記フランジおよび前記上壁が前記閉断面部の略中央に配置されたことを特徴とする。
請求項2は、前記ルーフアーチの端部に、前記端部の上下方向の振れを抑える補強部材を備えたことを特徴とする。
請求項3は、前記ルーフアーチに、前記ルーフサイドレールに接合する接合部位が一体形成され、前記接合部位を前記ルーフサイドレールに接合することで、前記ルーフアーチが前記ルーフサイドレールに直接連結されたことを特徴とする。
ここで、ルーフアーチをルーフサイドレールに連結する際に、通常、ルーフアーチおよびルーフサイドレール間に連結部材(ブレース)を介在させている。
しかし、ルーフアーチおよびルーフサイドレール間に連結部材を介在させると、連結部材がルーフアーチに重ね合わせられる。よって、ルーフアーチのうち、重ね合わされた部位と他の部位との板厚寸法が異なり、板厚寸法が異なる境界に応力が集中する。
このため、ルーフアーチが境界で折れ曲がり、ルーフアーチに伝えられた荷重をルーフアーチで良好に支えることが難しい。
そこで、請求項3において、ルーフアーチをルーフサイドレールに直接連結して、ルーフアーチの板厚寸法を均等に保つようにした。
請求項1に係る発明では、ルーフサイドレールアウタに略水平な上壁を有する。また、ピラースチフナの上部に、上壁に対して略平行に配置可能なフランジを有する。そして、フランジを上壁に重ねた状態で接合した。
よって、ピラーに車体側方から荷重が作用した場合に、荷重が上壁に対して平行に作用する。このように、荷重を上壁に対して平行に作用させることで、荷重が上壁に対して座屈方向に作用する。よって、上壁に曲げ荷重が作用した場合と比較して上壁の変形を抑えることができる。
これにより、ピラーに作用した荷重をフランジおよび上壁からルーフアーチに効率よく伝えることができる。
さらに、接合したフランジおよび上壁を閉断面部の略中央に配置した。これにより、伝えられた荷重をルーフアーチで良好に支えることができる。
このように、ピラーに作用した荷重をルーフアーチに効率よく伝え、伝えられた荷重をルーフアーチで良好に支えることで、ピラーが車室内に入り込むことを防止できる。
加えて、ピラーに作用した荷重をルーフアーチで良好に支えることで、ピラーの剛性を必要以上に高める必要がない。これにより、ピラー(すなわち、車体構造)の軽量化を図ることができる。
請求項2に係る発明では、ルーフアーチの端部に補強部材を備え、この補強部材でルーフアーチの端部が上下方向に振れることを抑えるようにした。
このように、ルーフアーチ端部の上下方向への振れを抑えることで、ルーフアーチに伝えられた荷重をルーフアーチで一層良好に支えることができる。
請求項3に係る発明では、ルーフアーチをルーフサイドレールに直接連結して、ルーフアーチの板厚寸法を均等に保つようにした。
よって、ルーフアーチから段差(すなわち、板厚寸法が異なることで生じる段差)を除去できるので、ルーフアーチに応力が集中することを防ぐことができる。
これにより、ルーフアーチが応力集中で折れ曲がることを防いで、ルーフアーチに伝えられた荷重をルーフアーチで良好に支えることができる。
本発明に係る車体構造を備えた車体示す斜視図である。 図1の2−2線断面図である。 本発明に係る車体構造を示す斜視図である。 図3の車体構造を示す分解斜視図である。 図2の5−5線断面図である。 図2の6−6線断面図である。 本発明に係る車体構造の組付け手順を説明する図である。 本発明に係る車体構造のセンターピラーに車体側方から荷重が作用する例を説明する図である。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」は運転者から見た方向にしたがい、前側をFr、後側をRr、左側をL、右側をRとして示す。
ここで、車体構造の理解を容易にするために、図2においてルーフパネルを設けた状態を示す。
実施例に係る車体構造10について説明する。
図1に示すように、車体構造10は、サイドシルの略中央からルーフ11に向けて立設された左右のセンターピラー12と、左右のセンターピラー12にそれぞれ連結された左右のルーフサイドレール13(左ルーフサイドレール13のみ図示する)と、左右のルーフサイドレール13に架け渡されたルーフアーチ14と、左ルーフサイドレール13および左センターピラー12を車体外側から覆う左アウタパネル15と、右ルーフサイドレール13および右センターピラー12を車体外側から覆う右アウタパネル15と、左右のアウタパネル15およびルーフアーチ14に設けられた(載置された)ルーフパネル16とを備えている。
左右のセンターピラー12、左右のルーフサイドレール13および左右のアウタパネル15は、それぞれ左右対称の部材であり、以下左側の部材について説明して右側の部材の説明を省略する。
図2、図3に示すように、左センターピラー12は、車体外側に設けられたピラースチフナ21と、車体内側に設けられたピラーインナ22とを備えている。
ピラースチフナ21は、サイドシルの略中央から立設されたスチフナ本体24と、スチフナ本体24の上端部24aに設けられた連結ブラケット(ピラースチフナの上端部)25とを備えている。
図4、図5に示すように、スチフナ本体24は、外壁31と、外壁31の前辺から車体内側に向けて折り曲げられた前側壁32と、外壁31の後辺から車体内側に向けて折り曲げられた後側壁33と、前側壁32から車体前方に向けて折り曲げられた前フランジ34と、後側壁33から車体後方に向けて折り曲げられた後フランジ35とを備えている。
すなわち、スチフナ本体24は、外壁31、前側壁32、後側壁33、前フランジ34、後フランジ35で、いわゆる断面ハット状に形成されている。
図4に示すように、前フランジ34は、上端部(前上フランジ)34aが前側壁32の上縁に沿って車体外側で、かつ上方に向けて折り曲げられている。
後フランジ35は、上端部(後上フランジ)35aが後側壁33の上縁に沿って車体外側で、かつ上方に向けて折り曲げられている。
前上フランジ34aおよび後上フランジ35aは、左ルーフサイドレール13の下傾斜壁46の車体外側で、かつ下傾斜壁46(後で詳説する)に対して略平行に設けられている(図2も参照)。
外壁31の上端、前上フランジ34aの上端および後上フランジ35aの上端に連結ブラケット25が設けられている。
連結ブラケット25は、左ルーフサイドレール13の車体外側に設けられている。
この連結ブラケット25は、外壁31および前後の上フランジ34a,35aの各上端から略鉛直に立ち上げられた鉛直フラップ37と、鉛直フラップ37の上端から車体内側に向けて略水平に折り曲げられた水平フラップ(フランジ)38とを備えている。
鉛直フラップ37は、左ルーフサイドレール13の外側壁45(後で詳説する)の車体外側で、かつ外側壁45に対して略平行に設けられている。
水平フラップ38は、左ルーフサイドレール13の上壁44(後で詳説する)の上側で、かつ上壁44に対して略平行に設けられている。
この状態で、左ルーフサイドレール13の上壁44に水平フラップ38が溶接(接合)されている。
よって、左センターピラー12に車体側方から荷重が作用した場合に、荷重が上壁44に対して平行に(すなわち、上壁44に沿った方向に)作用する。
荷重を上壁44に対して平行に作用させることで、荷重が上壁44に対して座屈方向に作用する。よって、上壁44に直交する曲げ荷重が作用した場合と比較して上壁44の変形を抑えることができる。
これにより、左センターピラー12に作用した荷重を水平フラップ38および上壁44からルーフアーチ14に効率よく伝えることができる。
さらに、接合された上壁44および水平フラップ38は、ルーフパネル16およびルーフアーチ14で形成された閉断面部18(後述する)の略中央40(図2、図6参照)に配置されている。
これにより、ルーフアーチ14に伝えられた荷重を、ルーフアーチ14(閉断面部18)で良好に支えることができる。
加えて、左センターピラー12に作用した荷重を閉断面部18で良好に支えることで、左センターピラー12の剛性を必要以上に高める必要がない。
ピラーインナ22は、図5に示すように、スチフナ本体24の前フランジ34および後フランジ35に溶接で接合されている。
スチフナ本体24の前フランジ34および後フランジ35にピラーインナ22を溶接(接合)することで、左センターピラー12がピラースチフナ21およびピラーインナ22で閉断面に形成されている。
図2に示すように、ピラーインナ22の上端部22aに、左ルーフサイドレール13のインナ下フラップ54(後で詳説する)が溶接(接合)されている。
左ルーフサイドレール13は、図1に示すように、ルーフ左側部において車体前後方向に延出された部材である。
この左ルーフサイドレール13は、車体外側に設けられて車体外側部を形成するルーフサイドレールアウタ41と、車体内側に設けられて車体内側部を形成するルーフサイドレールインナ42とを備えている
ルーフサイドレールアウタ41は、略水平に設けられた上壁44と、上壁44の外側辺から下方に折り曲げられた外側壁45と、外側壁45の下辺から下方にかつ車体内側に向けて折り曲げられた下傾斜壁46と、下傾斜壁46の下辺から下方にかつ車体外側に向けて折り曲げられたアウタ下フラップ47とを備えている。
すなわち、ルーフサイドレールアウタ41は、上壁44、外側壁45および下傾斜壁46で車室50側に向けて開口するように断面略コ字状に形成されている。
ルーフサイドレールインナ42は、ルーフサイドレールアウタ41の車体内側に配置された内側傾斜壁52と、内側傾斜壁52の上辺から車体内側に向けて略水平に折り曲げられたインナ上フラップ53と、内側傾斜壁52の下辺から車体外側に向けて傾斜状に折り曲げられたインナ下フラップ54とを備える。
インナ上フラップ53は、ルーフサイドレールアウタ41の上壁44(具体的には、上壁44の内側辺44a)に下側から当接された状態で内側辺44aに溶接(接合)されている。
また、インナ下フラップ54は、ピラーインナ22の上端部22aに溶接(接合)されている。
内側傾斜壁52は、ルーフサイドレールアウタ41の外側壁45に対して略平行に設けられた上内側壁56と、上内側壁56の下辺から下方にかつ車体外側に向けて折り曲げられた中央内側傾斜壁57と、中央内側傾斜壁57の下端部から折り曲げられてインナ下フラップ54に連結された下内側折曲壁58とを備えている。
図3、図4に示すように、ルーフアーチ14は、左右のルーフサイドレール13(右ルーフサイドレールは図示せず)にアーチ状に架け渡されたアーチ本体61と、アーチ本体61の左右端部に設けられた左右の補強部材(補強部材)62とを備えている。
ここで、ルーフアーチ14は、車体前後方向の中心を軸にして左右対称に形成された部材であり、以下左端部について説明して右端部の説明を省略する。
アーチ本体61は、左ルーフサイドレール13の上内側壁56のうち、ピラースチフナ21の上端部(連結ブラケット)25に対向する接合支持部位(部位)56aに架け渡されている。
このアーチ本体61は、図6に示すように、略水平に配置された底壁64と、底壁64の前辺から上方に向けて折り曲げられた前壁65と、底壁64の後辺から上方に向けて折り曲げられた後壁66とを備えている。
さらに、アーチ本体61は、前壁65の上辺から車体前方に向けて折り曲げられた前上フランジ67と、前壁65の左辺から車体前方に向けて折り曲げられた前左フランジ(接合部位)68と、後壁66の上辺から車体後方に向けて折り曲げられた後上フランジ71と、後壁65の左辺から車体後方に向けて折り曲げられた後左フランジ(接合部位)72と、底壁64の左端部から下方にかつ車体外側に向けて折り曲げられた左アーチフラップ(接合部位)73とを備えている。
このアーチ本体61は、図6に示すように、底壁64、前壁65、後壁66、前上フランジ67および後上フランジ71で、いわゆる断面ハット状に形成されている。
前壁65の左上端部に段部が形成されることで、前上フランジ67の左端部に前上段部67aが形成されている。
また、後壁66の左上端部に段部が形成されることで、後上フランジ71の左端部に後上段部71aが形成されている。
前上段部67aおよび後上段部71aにインナ上フラップ53が載置された状態で溶接で接合されている。
前左フランジ68は、前壁65の左端部に一体に形成され、ルーフサイドレールインナ42の上内側壁56(具体的には、接合支持部位56a)に溶接で接合されている。
また、後左フランジ72は、後壁66の左端部に一体に形成され、ルーフサイドレールインナ42の上内側壁56(具体的には、接合支持部位56a)に溶接で接合されている。
さらに、左アーチフラップ73は、底壁64の左端部に一体に形成され、ルーフサイドレールインナ42の中央内側傾斜壁57に溶接で接合されている。
この状態で、アーチ本体61の左端部(端部)61aがルーフサイドレールインナ42の上内側壁56(具体的には、接合支持部位56a)に当接した状態で接合されている。
よって、ルーフアーチ14の左端部(端部)61aおよび左ルーフサイドレール13間に連結部材(ブレース)を介在させることなく、ルーフアーチ14の左端部61aが左ルーフサイドレール13に直接連結されている。
このように、ルーフアーチ14の左端部61aを左ルーフサイドレール13に直接連結することで、ルーフアーチ14の板厚寸法を均等に保つことができる。
よって、ルーフアーチ14から段差(すなわち、板厚寸法が異なることで生じる段差)を除去してルーフアーチ14に応力が集中しないようにできる。
これにより、ルーフアーチ14が応力集中で折れ曲がることを防いで、ルーフアーチ14に伝えられた荷重をルーフアーチ14で一層良好に支えることができる。
左補強部材62は、アーチ本体61の前壁65に設けられた前補強リブ75と、アーチ本体61の後壁66に設けられた後補強リブ76とを備えている。
前補強リブ75は、前壁65の表面(すなわち、車体前方側の外面)において左端部寄りの部位65aに設けられている。
この前補強リブ75は、一例として、上下方向に延びる複数のビード75aが所定間隔をおいて形成されている。
後補強リブ76は、後壁66の表面(すなわち、車体後方側の外面)において左端部寄りの部位66aに設けられている。
この後補強リブ76は、一例として、上下方向に延びる複数のビード76aが所定間隔をおいて形成されている。
このように、アーチ本体61の前壁65に前補強リブ75を設けるとともに、アーチ本体61の後壁66に後補強リブ76を設けることで、ルーフアーチ14の左端部61aが上下方向に振れることを抑えることができる。
よって、左センターピラー12に作用した荷重を、水平フラップ38および上壁44を経てルーフアーチ14に効率よく伝えることができる。
これにより、ルーフアーチ14に伝えられた荷重をルーフアーチ14(閉断面部18)で一層良好に支えることができる。
図1に示すように、左アウタパネル15は、車体左側の外面を形成するパネルである。
この左アウタパネル15は、左ルーフサイドレール13に沿って車体前後方向に延出されたルーフサイドアウタパネル81と、ルーフサイドアウタパネル81の略中央からサイドシルに向けて下方に延出されたピラーアウタパネル82とを備えている。
図2に示すように、ルーフサイドアウタパネル81は、左ルーフサイドレール13を車体外側から覆うパネルであって、内辺に沿って段部81aが形成されている。
段部81aは、ルーフサイドレールアウタ41の上壁44(具体的には、上壁44の内側辺44a)に上方から載置された状態で溶接で接合されている。
また、ピラーアウタパネル82は、左センターピラー12(特に、スチフナ本体24)を車体外側から覆うパネルである。
このピラーアウタパネル82は、図5に示すように、外壁84と、外壁84の前辺から車体内側に向けて折り曲げられた前側壁85と、外壁84の後辺から車体内側に向けて折り曲げられた後側壁86と、前側壁85から車体前方に向けて折り曲げられた前フランジ87と、後側壁86から車体後方に向けて折り曲げられた後フランジ88とを備えている。
すなわち、ピラーアウタパネル82は、外壁84、前側壁85、後側壁86、前フランジ87、後フランジ88で、いわゆる断面ハット状に形成されている。
ピラーアウタパネル82の前フランジ87は、スチフナ本体24の前フランジ34に車体外側から当接させた状態で溶接で接合されている。
また、ピラーアウタパネル82の後フランジ88は、スチフナ本体24の後フランジ35に車体外側から当接させた状態で溶接で接合されている。
図1、図2に示すように、ルーフパネル16は、パネル本体91が平面視で略矩形状に形成され、パネル本体91の左右の側部に左右の段部92がそれぞれ形成されている。
ここで、ルーフパネル16は、車体前後方向の中心を軸にして左右対称に形成された部材であり、以下左端部について説明して右端部の説明を省略する。
このルーフパネル16は、パネル本体91のうち車体前後方向の中央部91aがアーチ本体61の前上フランジ67および後上フランジ71(図3も参照)に載置された状態で溶接(接合)され、かつ、左段部92がルーフサイドアウタパネル81の段部81aに載置された状態で溶接で接合されている。
パネル本体91の中央部91aを前上フランジ67および後上フランジ71に溶接(接合)することで、ルーフアーチ14およびルーフパネル16で閉断面部18が形成されている。
つぎに、車体構造10を組み付ける手順を図7に基づいて説明する。
まず、左ルーフサイドレール13の上壁44にピラースチフナ21の水平フラップ38を溶接(接合)する。
この状態で、ルーフアーチ14の左アーチフラップ73をルーフサイドレールインナ42の中央内側傾斜壁57に溶接で接合する。
同時に、ルーフアーチ14の前左フランジ68および後左フランジ72をルーフサイドレールインナ42の上内側壁56(具体的には、接合支持部位56a)に溶接で接合する。
つぎに、ルーフアーチ14の前上段部67aおよび後上段部71aをルーフサイドレールインナ42のインナ上フラップ53に溶接で接合する。
よって、ルーフアーチ14の左端部61aおよびルーフサイドレールインナ42間に連結部材を介在させることなく、ルーフアーチ14の左端部61aをルーフサイドレールインナ42に直接連結することができる。
このように、ルーフアーチ14の左端部61aを左ルーフサイドレール13に直接連結することで、ルーフアーチ14の板厚寸法を均等に保つことができる。
ルーフアーチ14の板厚寸法を均等に保つ理由については図8で詳しく説明する。
ルーフアーチ14の左端部61aをルーフサイドレールインナ42に直接連結した状態で、ルーフサイドアウタパネル81の段部81aをルーフサイドレールアウタ41の内側辺44aに載置する。
さらに、段部81aにルーフパネル16の左段部92を載置する。
この状態で、左段部92、段部81aおよび内側辺44a(インナ上フラップ53も含む)を溶接で接合する。
これにより、左センターピラー12、左ルーフサイドレール13、ルーフアーチ14およびルーフパネル16が溶接で接合される。
ついで、左センターピラー12に車体側方から荷重が作用した場合を図8に基づいて説明する。
左アウタパネル15のピラーアウタパネル82に車体側方から荷重F1が作用する。ピラーアウタパネル82が変形して、左センターピラー12に当接する。
よって、ピラーアウタパネル82に作用した荷重F1が左センターピラー12に伝わる。
左センターピラー12に伝わった荷重は、左センターピラー12の水平フラップ38に伝わる。水平フラップ38に伝わった荷重は、ルーフサイドレールアウタ41の上壁44に荷重F2として伝えられる。
ここで、荷重F2を上壁44に対して平行に(すなわち、上壁44に沿った座屈方向に)作用させることで、上壁44に直交する曲げ荷重が作用した場合と比較して上壁44の変形を抑えることができる。
これにより、上壁44に作用した荷重F2を、上壁44を経てルーフアーチ14に荷重F3として効率よく伝えることができる。
さらに、接合された上壁44および水平フラップ38を閉断面部18の略中央40に配置することで、荷重F3を閉断面部18に均等に伝え、閉断面部18で良好に支えることができる。
このように、左センターピラー12に作用した荷重をルーフアーチ14に効率よく伝え、伝えられた荷重F3をルーフアーチ14(具体的には、閉断面部18)で良好に支えることで、左センターピラー12が車室50内に入り込むことを防止できる。
また、左センターピラー12に作用した荷重を閉断面部18で良好に支えることで、左センターピラー12の剛性を必要以上に高める必要がない。これにより、左センターピラー12(すなわち、車体構造)の軽量化を図ることができる。
さらに、ルーフアーチ14の左端部61aが上下方向に振れることを左補強部材62(前補強リブ75、後補強リブ76)で抑えることができる。
これにより、ルーフアーチ14(閉断面部18)に作用した荷重F3を、ルーフアーチ14(閉断面部18)で一層効率よく支えることができる。
加えて、ルーフアーチ14の左端部61aが左ルーフサイドレール13に直接連結されている。これにより、ルーフアーチ14に応力が集中することを防いで、ルーフアーチ14に伝えられた荷重F3をルーフアーチ14(閉断面部18)で一層良好に支えることができる。
なお、本発明に係る車体構造は、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例では、左補強部材62としてアーチ本体61に前後の補強リブ75,76を備えた例について説明したが、これに限らないで、前後の補強リブ75,76のいずれか一方を備えてもよい。
さらに、ルーフアーチ14のアーチ本体61は、前壁65および後壁66が左端部から右端部に渡ってそれぞれ均一の高さ寸法に形成されている。すなわち、前壁65および後壁66は左端部から右端部に渡ってそれぞれ均一の断面を有している。
よって、アーチ本体61の左端部61aや右端部が上下方向に振れることを前壁65および後壁66で抑えることができる。
これにより、前壁65および後壁66は、左補強部材62(前後の補強リブ75,76)の役割を果たすことができる。
また、前記実施例では、ピラースチフナ21を左右のセンターピラー12に適用した例について説明したが、これに限らないで、リヤピラーなどの他のピラーに適用することも可能である。
さらに、前記実施例で示した左右のセンターピラー12、左右のルーフサイドレール13、ルーフアーチ14、ルーフパネル16、閉断面部18、ピラースチフナ21、ピラーインナ22、連結ブラケット25、水平フラップ38、ルーフサイドレールアウタ41、ルーフサイドレールインナ42、左右の補強部材62およびビード75a,76aなどの形状は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明は、左右のルーフサイドレールのうちピラースチフナに対向する部位にルーフアーチが架け渡された車体構造を備えた自動車への適用に好適である。
10…車体構造、12…左右のセンターピラー、13…左右のルーフサイドレール(ルーフサイドレール)、14…ルーフアーチ、16…ルーフパネル、18…閉断面部、21…ピラースチフナ、25…連結ブラケット(ピラースチフナの上端部)、38…水平フラップ(フランジ)、41…ルーフサイドレールアウタ、44…ルーフサイドレールアウタの上壁、50…車室、56a…接合支持部位(ピラースチフナの上端部に対向する部位)、61a…ルーフアーチの左端部(端部)、62…左右の補強部材(補強部材)、68…前左フランジ(接合部位)、72…後左フランジ(接合部位)、73…左アーチフラップ(接合部位)。

Claims (3)

  1. ピラースチフナの上端部がルーフサイドレールに連結され、前記ルーフサイドレールが車体の左右側にそれぞれ設けられ、左右のルーフサイドレールのうち前記ピラースチフナの上端部に対向する部位にルーフアーチが架け渡され、前記ルーフアーチにルーフパネルが載置され、前記ルーフアーチおよび前記ルーフパネルで閉断面部が形成された車体構造において、
    前記ルーフサイドレールの車体外側部を形成するルーフサイドレールアウタが、車室側に向けて開口するように形成されるとともに略水平な上壁を有し、
    前記ルーフサイドレールアウタの車体外側に前記ピラースチフナが設けられ、
    前記ピラースチフナの上端部に、前記上壁に対して略平行に配置可能なフランジを有し、
    前記フランジが前記上壁に重ねられた状態で接合され、接合された前記フランジおよび前記上壁が前記閉断面部の略中央に配置されたことを特徴とする車体構造。
  2. 前記ルーフアーチの端部に、前記端部の上下方向の振れを抑える補強部材を備えたことを特徴とする請求項1記載の車体構造。
  3. 前記ルーフアーチに、前記ルーフサイドレールに接合する接合部位が一体形成され、
    前記接合部位を前記ルーフサイドレールに接合することで、前記ルーフアーチが前記ルーフサイドレールに直接連結されたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の車体構造。
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