JP2010166558A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】位置合わせの失敗が推定される場合においても、ぶれ及びノイズの少ない画像を生成する。
【解決手段】比較的短い露光時間の露光による短露光画像及び比較的長い露光時間の露光による適正露光画像の画像データに基づいて短露光画像及び適正露光画像間の位置ずれが打ち消されるように両画像を位置合わせした後、両画像を合成することでぶれ及びノイズの少ない補正画像を生成することが可能な撮像装置において、位置合わせが成功するか否かを推定する推定部(57)を設ける。推定部によって位置合わせが失敗すると推定される場合においては、短露光画像の撮影のみを実行した後、フィルタリング処理にて短露光画像に画像劣化(ぶれ)を与えることにより適正露光画像を模した擬似適正露光画像を生成し、短露光画像と擬似適正露光画像を合成することで補正画像を得る。
【選択図】図15

Description

本発明は、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置に関する。
近年、手ぶれや被写体ぶれに由来して生じる画像ぶれを抑制する技術が盛んに開発されている。この種の技術の中で光学的にぶれ補正を行うものも存在するが、光学的にぶれ補正を行うためには、ぶれを検出するセンサ及びぶれを光学的に補正する機構が必要となる。
これらのセンサ及び機構の搭載はコスト及び装置小型化の面において不利となる。そこで、撮影後の画像処理によってぶれを補正する技術も様々に提案されている。
例えば、或る従来方法では、露光時間(露出時間)の短い露光によって解像度は高いがノイズの多い第1画像を撮影すると共に露光時間(露出時間)の長い露光によって解像度は低いがノイズの少ない第2画像を撮影する。そして、第1及び第2画像の画像データに基づいて両画像間の位置ずれを検出し、その位置ずれを打ち消すための位置合わせを行った後、第1及び第2画像を合成することにより補正画像を生成する(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2007−324770号公報
このような第1及び第2画像間の位置合わせを介した画像合成処理は、ぶれ及びノイズの少ない画像の生成を図ったものであるが、位置合わせは常に正確に実行できるとは限らず、仮に位置合わせに失敗すると、補正画像において被写体が二重になって表れたり、合成処理において片方の画像の合成比率が異常に高くなって補正画像に大きなぶれやノイズが含まれてしまう。
そこで本発明は、様々な条件下においてぶれやノイズの少ない画像を生成することのできる撮像装置を提供することを目的とする。
本発明に係る第1の撮像装置は、撮影によって画像の画像データを出力する撮像手段を備え、所定の撮影指示に従って得られた前記撮像手段の出力データに基づいて出力画像を生成する撮像装置において、前記撮像手段にて撮影された第1画像の画像データ及び前記第1画像の露光時間よりも長い露光時間にて撮影された第2画像の画像データに基づいて前記第1及び第2画像間の位置合わせを行った後、前記第1及び第2画像を合成することで前記出力画像を生成する第1補正手段と、前記第2画像を用いることなく、前記第1画像のノイズを低減することによって前記出力画像を生成する第2補正手段と、前記第2画像の撮影用に設定された撮影条件又は前記撮像手段の出力データに基づいて前記第1及び第2補正手段を択一的に選択する選択処理を実行し、選択した補正手段によって前記出力画像を生成させる補正制御手段と、を備えたことを特徴とする。
比較的短い露光時間にて撮影される第1画像は、ノイズは比較的多いが画像のぶれは比較的少ない。逆に、比較的長い露光時間にて撮影される第2画像は、画像のぶれは比較的大きいがノイズは比較的少ない。この特性を利用して第1及び第2画像を合成することにより、ぶれ及びノイズの少ない出力画像を生成することが可能となる。しかしながら、撮影条件等によっては、第1及び第2画像間の位置合わせを介した画像合成処理によって有効な出力画像が得られないこともある。そのような状況が推定されるとき、上記第1の撮像装置によれば、位置合わせを用いない他の方法、即ち第2補正手段によって出力画像を生成することが可能となる。第2補正手段によって生成される出力画像は、ぶれの比較的少ない第1画像のノイズを低減することによって得られる。即ち、第1及び第2画像間の位置合わせを介した画像合成処理によって有効な出力画像が得られないと推測される場合においても、ぶれやノイズが抑制された画像を得ることができる。
本発明に係る第2の撮像装置は、撮影によって画像の画像データを出力する撮像手段を備え、所定の撮影指示に従って得られた前記撮像手段の出力データに基づいて出力画像を生成する撮像装置において、前記撮像手段にて撮影された第1画像の画像データ及び前記第1画像の露光時間よりも長い露光時間にて撮影された第2画像の画像データに基づいて前記第1及び第2画像間の位置合わせを行った後、前記第1及び第2画像を合成することで前記出力画像を生成する第1補正手段と、前記第2画像を用いることなく、前記第1画像又は前記第1画像を補正した補正画像を前記出力画像として出力する第2補正手段と、前記第1画像の撮影用に設定された撮影条件、前記第2画像の撮影用に設定された撮影条件、又は、前記撮像手段の出力データに基づいて、前記第1及び第2補正手段を択一的に選択する選択処理を実行し、選択した補正部によって前記出力画像を生成させる補正制御手段と、を備えたことを特徴とする。
比較的短い露光時間にて撮影される第1画像は、ノイズは比較的多いが画像のぶれは比較的少ない。逆に、比較的長い露光時間にて撮影される第2画像は、画像のぶれは比較的大きいがノイズは比較的少ない。この特性を利用して第1及び第2画像を合成することにより、ぶれ及びノイズの少ない出力画像を生成することが可能となる。しかしながら、撮影条件等によっては、第1及び第2画像間の位置合わせを介した画像合成処理によって有効な出力画像が得られないこともある。そのような状況が推定されるとき、上記第2の撮像装置によれば、位置合わせを用いない他の方法、即ち第2補正手段によって出力画像を生成することが可能となる。第2補正手段によって生成される出力画像は、第1画像又は第1画像を補正して得られる画像である。即ち、第1及び第2画像間の位置合わせを介した画像合成処理によって有効な出力画像が得られないと推測される場合においても、ぶれやノイズが抑制された画像を得ることができる。
具体的には例えば、前記選択処理において前記第2補正手段が選択される場合、前記第2画像の撮影は実行されない。
これにより、第2画像の撮影に必要な処理時間及び消費電力の節約が可能となる。
また具体的には例えば、前記第2画像の撮影条件として、前記第2画像の露光時間及び前記第2画像の撮影時における焦点距離が設定され、前記補正制御手段は、設定された前記第2画像の露光時間及び前記焦点距離の内の少なくとも一方に基づいて前記選択処理を実行する。
より具体的には例えば、前記補正制御手段は、前記第2画像の露光時間及び前記第2画像の撮影時における焦点距離の内の少なくとも一方に基づいて前記位置合わせの成否を判定し、成功と判定する場合に前記第1補正手段を選択する一方、失敗と判定する場合に前記第2補正手段を選択する。
或いは例えば、前記補正制御手段は、前記撮影指示前又は後に得られる前記撮像手段の出力データに基づいて前記位置合わせの成否を判定し、成功と判定する場合に前記第1補正手段を選択する一方、失敗と判定する場合に前記第2補正手段を選択する。
また例えば、前記第2補正手段は、前記第1画像に対してぼけによる画像劣化を与えた画像を生成する画像劣化手段と、前記第1画像のノイズを低減させた画像を生成するノイズ低減手段とを用い、前記画像劣化手段の生成画像と前記ノイズ低減手段の生成画像を合成することにより前記出力画像を生成する。
また例えば、前記第1補正手段は、前記第1及び第2画像と前記第1画像のノイズを低減させた画像とを合成することで前記出力画像を生成する。
本発明によれば、様々な条件下においてぶれやノイズの少ない画像を生成することのできる撮像装置を提供することが可能である。
本発明の意義ないし効果は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。
ただし、以下の実施の形態は、あくまでも本発明の一つの実施形態であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以下の実施の形態に記載されたものに制限されるものではない。
本発明の実施形態に係る撮像装置の全体ブロック図である。 図1の撮像部の内部構成図である。 図1の撮像装置によって撮影された短露光画像と適正露光画像の例を示す図である。 空間領域の二次元座標系と二次元画像を示す図である。 本発明の第1実施例に係る画像補正部の内部ブロック図である。 短露光画像と適正露光画像との間のブロックマッチングを説明するための図である。 図3(a)の短露光画像のノイズを低減することによって得られた第2中間生成画像を示す図である。 位置合わせ後の適正露光画像(第1中間生成画像)とノイズ低減処理後の短露光画像(第2中間生成画像)との間の差分画像を示す図である。 図5の差分値算出部で得られた差分値と、第1及び第2中間生成画像の画素信号の混合率と、の関係を示す図である。 位置合わせ後の適正露光画像(第1中間生成画像)とノイズ低減処理後の短露光画像(第2中間生成画像)とを合成することによって得られた第3中間生成画像を示す図である。 ノイズ低減処理後の短露光画像(第2中間生成画像)に対してエッジ抽出処理を施すことで得られたエッジ画像を示す図である。 図5のエッジ強度値算出部で得られたエッジ強度値と、短露光画像及び第3中間生成画像の画素信号の混合率と、の関係を示す図である。 短露光画像と第3中間生成画像を合成することによって得られた目標補正画像を示す図である。 位置合わせ後の、短露光画像の画像領域と適正露光画像の画像領域の位置関係を示す図である。 本発明の第2実施例に係る画像補正部の内部ブロック図である。 本発明の第2実施例に係る撮像装置の動作の流れを表すフローチャートである。 本発明の第2実施例に係り、露光時間及び焦点距離との関係における位置合わせの成否推定方法を説明するための図である。 シャッタボタンが全押しの状態となる時刻周辺の撮影画像列を示す図である。
以下、本発明の実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。後に第1〜第3実施例を説明するが、まず、各実施例に共通する事項又は各実施例にて参照される事項を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置1の全体ブロック図である。撮像装置1は、静止画像を撮影及び記録可能なデジタルスチルカメラ、又は、静止画像及び動画像を撮影及び記録可能なデジタルビデオカメラである。尚、撮影と撮像は同義である。
撮像装置1は、撮像部11と、AFE(Analog Front End)12と、主制御部13と、内部メモリ14と、表示部15と、記録媒体16と、操作部17と、を備えている。主制御部13には、画像補正部20が備えられている。操作部17には、シャッタボタン17aが備えられている。尚、本実施形態では、表示部15が撮像装置1に設けられていることを想定しているが、表示部15は、撮像装置1の外部に設けられた表示装置であってもよい。
図2に、撮像部11の内部構成図を示す。撮像部11は、光学系35と、絞り32と、CCD(Charge Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどから成る撮像素子33と、光学系35や絞り32を駆動制御するためのドライバ34と、を有している。光学系35は、ズームレンズ30及びフォーカスレンズ31を含む複数枚のレンズから形成される。ズームレンズ30及びフォーカスレンズ31は光軸方向に移動可能である。ドライバ34は、主制御部13からの駆動制御信号に基づいてズームレンズ30及びフォーカスレンズ31の各位置並びに絞り32の開度を駆動制御することにより、撮像部11の焦点距離(画角)及び焦点位置並びに撮像素子33への入射光量を制御する。
撮像素子33は、光学系35及び絞り32を介して入射した被写体を表す光学像を光電変換し、該光電変換によって得られた電気信号をAFE12に出力する。より具体的には、撮像素子33は、マトリクス状に二次元配列された複数の受光画素を備え、各受光画素は露光時間(即ち露光期間の長さ)に応じた電荷量の信号電荷を蓄える。蓄えた信号電荷の電荷量に比例した大きさを有する各受光画素からのアナログ信号は、撮像装置1内で生成される駆動パルスに従って順次AFE12に出力される。以下の説明における「露光」とは、撮像素子33の露光を意味するものとする。
AFE12は、撮像部11(撮像素子33)から出力されるアナログ信号を増幅し、増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。AFE12は、このデジタル信号を、順次、主制御部13に出力する。
主制御部13は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を備え、映像信号処理部として機能する。主制御部13は、AFE12の出力信号に基づいて、撮像部11によって撮影された画像(以下、「撮影画像」ともいう)を表す映像信号を生成する。また、主制御部13は、表示部15の表示内容を制御する表示制御手段としての機能をも備え、表示に必要な制御を表示部15に対して行う。また、主制御部13は、撮像素子33の露光時間を制御するための露光時間制御信号を撮像部11に出力する。主制御部13に備えられる画像補正部20の機能については後述する。
内部メモリ14は、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等にて形成され、撮像装置1内で生成された各種データを一時的に記憶する。表示部15は、液晶ディスプレイパネル等から成る表示装置であり、主制御部13の制御の下、撮影された画像や記録媒体16に記録されている画像などを表示する。記録媒体16は、SD(Secure Digital)メモリカード等の不揮発性メモリであり、主制御部13による制御の下、撮影画像などを記憶する。
操作部17は、外部からの操作を受け付ける。操作部17に対する操作内容は、主制御部13に伝達される。シャッタボタン17aは、画像の撮影及び記録を指示するためのボタンである。
シャッタボタン17aは2段階の押下操作が可能に形成されている。撮影者がシャッタボタン17aを軽く押し込むと、シャッタボタン17aは半押しの状態となり、その状態から更にシャッタボタン17aを押し込むとシャッタボタン17aは全押しの状態となる。
撮影画像は、手ぶれに起因するぶれを含みうる。画像補正部20は、角速度センサ等の手ぶれ検出センサを用いることなく、撮像部11の出力信号によって表される画像データを用いた画像処理により、ぶれの少ない画像を生成する機能を備える。画像補正部20によって生成されるべき、ぶれの少ない画像を、以下特に「目標補正画像」という。
目標補正画像は、適正露光画像及び短露光画像に基づいて或いは短露光画像のみに基づいて生成される。適正露光画像は、適正露光時間TOPの露光による撮影によって撮像素子33から得られる画像を指し、短露光画像は、適正露光時間TOPよりも短い露光時間TSHの露光による撮影によって撮像素子33から得られる画像を指す。
撮影画像の明るさが短露光画像及び適正露光画像間で同程度となるように、短露光画像の取得時における感度が調整される。即ち、撮影画像の明るさが短露光画像及び適正露光画像間で同程度となるように、適正露光時間TOPと露光時間TSHの比に基づき、短露光画像の取得時における感度は適正露光画像の取得時における感度よりも大きくされる。感度は、例えばISO感度である。ISO感度は、ISO(International Organization for
Standardization)によって規定された感度を意味し、ISO感度を調節することで撮影画像の明るさ(輝度レベル)を調節することができる。実際には、ISO感度に応じてAFE12における信号増幅の増幅度を決定する。その増幅度はISO感度に比例している。ISO感度が2倍になれば、その増幅度も2倍となり、これによって撮影画像の各画素の輝度値(即ち明るさ)も2倍となる(但し、増幅における飽和を無視)。或る画素の輝度値とは、その画素の輝度信号の値を指す。
短露光画像は比較的短い露光時間によって撮影されるため、短露光画像に含まれる、手ぶれに由来するぶれ及び被写体ぶれに由来するぶれは比較的少ない。そのため、短露光画像においては、エッジが鮮明に描写される。しかしながら、撮影時の感度が高いことから、短露光画像にはノイズが比較的多く含まれる。
これに対して、適正露光画像は比較的長い露光時間によって撮影されるため、適正露光画像に含まれるノイズは比較的少ない。但し、露光時間が長いことから、適正露光画像には手ぶれ及び被写体ぶれに由来するぶれが含まれやすくなる。
図3(a)及び(b)に、短露光画像と適正露光画像の例を示す。図3(a)及び(b)における画像310及び311が、夫々、短露光画像及び適正露光画像の例である。短露光画像310及び適正露光画像311は、背景被写体である山の前に注目被写体としての人物SUBが立っている状態を撮影することにより得られたものである。
適正露光画像311と比較して、短露光画像310では、エッジが鮮明に描写されているものの比較的大きなノイズ(図3(a)における黒い斑点に対応)が混入している。一方、短露光画像310と比較して、適正露光画像311に含まれるノイズは少ないが適正露光画像311上では人物SUBが大きくぶれている。また、図3(a)及び(b)では、短露光画像310及び適正露光画像311の撮影中に人物SUBが移動していることを想定しており、これによって短露光画像310上の人物SUBの位置と比べて適正露光画像311上の人物SUBは右寄りに位置していると共に適正露光画像311上の人物SUBには被写体ぶれが生じている。
また、図4に示す如く、任意の二次元画像300が配置される、空間領域(spatial domain)の二次元座標系XYを定義する。画像300は、例えば、適正露光画像、短露光画像、目標補正画像、又は、後述の第1〜第3中間生成画像若しくは擬似適正露光画像である。X軸及びY軸は、二次元画像300の水平方向及び垂直方向に沿った軸である。二次元画像300は、水平方向及び垂直方向の夫々に複数の画素がマトリクス状に配列されて形成されており、二次元画像300上の何れかの画素である画素301の位置を(x,y)にて表す。本明細書では、画素の位置を、単に画素位置とも言う。x及びyは、夫々、画素301のX軸及びY軸方向の座標値である。二次元座標系XYにおいて、或る画素の位置が右側に1画素分ずれると該画素のX軸方向における座標値は1だけ増大し、或る画素の位置が上側に1画素分ずれると該画素のY軸方向における座標値は1だけ増大する。
従って、画素301の位置が(x,y)である場合、画素301の右側、左側、上側及び下側に隣接する画素の位置は、夫々、(x+1,y)、(x−1,y)、(x,y+1)及び(x,y―1)にて表される。
以下、撮像装置1(特に画像補正部20)の構成及び動作を説明する実施例として第1〜第3実施例を説明する。矛盾なき限り、或る実施例に記載した事項を他の実施例に適用することもできる。特に、第1実施例には第2及び第3実施例にて示される技術の前提技術が示されているため、第1実施例に記載した事項は、矛盾なき限り、第2及び第3実施例にも適用される。
<<第1実施例>>
まず、第1実施例を説明する。第1実施例では、シャッタボタン17aの押下に伴って、以下のように短露光画像及び適正露光画像が取得される。
シャッタボタン17aが半押しの状態となっていることが確認されると、主制御部13は、プリ露光を実行し、プリ露光にて得られるAFE12の出力信号レベルから適正露光時間TOPを決定する。プリ露光とは、短露光画像及び適正露光画像の露光に先立って行われる露光を指す。その後、シャッタボタン17aが全押しの状態となっていることが確認されると、短露光画像と適正露光画像を連続的に撮影する。短露光画像の撮影後に適正露光画像を撮影しても良いし、適正露光画像の撮影後に短露光画像を撮影しても良いが、両画像の露光間隔がなるだけ短くなるようにそれらは連続的に撮影される。上述したように、適正露光画像は適正露光時間TOPにて撮影され、短露光画像は適正露光時間TOPよりも短い露光時間TSHにて撮影される。例えば、露光時間TSHは、光学系35の焦点距離の逆数に相当する手ぶれ限界露光時間以下に設定される。TSHをTOP/4などに設定してもよい。
図5は、第1実施例に係る画像補正部20aの内部ブロック図である。第1実施例では、図1の画像補正部20として画像補正部20aが用いられる。上述の如く撮影された短露光画像及び適正露光画像の画像データは、画像補正部20aに入力される。画像データとは、画像の色及び輝度を表すデータを指す。
画像補正部20aは、短露光画像と適正露光画像との間の位置ずれを検出して両画像間の位置合わせを行う位置合わせ部51と、短露光画像に含まれるノイズを低減するノイズ低減部52と、位置合わせ後の適正露光画像とノイズ低減後の短露光画像との間の差分をとって各画素位置における差分値を算出する差分値算出部53と、その差分値に基づく合成比率にて位置合わせ後の適正露光画像とノイズ低減後の短露光画像を合成する第1合成部54と、ノイズ低減後の短露光画像からエッジを抽出してエッジ強度値を算出するエッジ強度値算出部55と、エッジ強度値に基づく合成比率にて短露光画像と第1合成部54による合成画像とを合成することにより目標補正画像を生成する第2合成部56と、を備える。
画像補正部20a内の各部位の動作について詳説する。尚、単に、短露光画像と言った場合、それは、ノイズ低減部52によるノイズ低減処理が施されていない短露光画像を指す(後述の他の実施例においても同様)。図3(a)に例示した短露光画像310は、ノイズ低減部52によるノイズ低減が施されていない短露光画像である。
位置合わせ部51は、短露光画像及び適正露光画像の画像データに基づいて短露光画像と適正露光画像との間の位置ずれを検出し、検出した位置ずれに基づいて短露光画像及び適正露光画像間の位置合わせを行う。上述したように短露光画像と適正露光画像は連続的に撮影されるため、両画像の撮影時における撮影領域は略同一となるが、両画像の撮影時刻は完全に同じではないため両画像についての撮影領域は若干ずれ、結果、同一被写体の画像データが存在する、短露光画像上の位置と適正露光画像上の位置が若干ずれることがある。
位置合わせ部51は、この位置のずれを検出して、検出した位置ずれが打ち消されるように適正露光画像の各画素の座標値に対して座標変換を施す。これにより、誤差を無視したとすれば、同一被写体の画像データが存在する、短露光画像上の位置と座標変換後の適正露光画像上の位置とが完全に一致するようになる。
位置合わせ部51による位置ずれの検出方法として、2枚の画像の画像データから2枚の画像間の位置ずれを検出することのできる任意の方法を用いることができる。例えば、代表点マッチング法、ブロックマッチング法又は勾配法を用いて位置ずれを検出することができる。例として、ブロックマッチング法を用いる場合の位置ずれ検出方法を、図6(a)及び(b)を参照して説明する。
図6(a)において、符号350は短露光画像を表し、符号351は短露光画像350内に設定された着目ブロックを表す。着目ブロック351は、短露光画像350の全画像領域(全体の画像領域)の一部である。図6(b)において、符号360は適正露光画像を表し、符号361は適正露光画像360内に設定された候補ブロックを表す。候補ブロック361は、適正露光画像360の全画像領域の一部である。着目ブロック351と候補ブロック361は、同一の画像サイズを有する(同じ画素数の画素から形成される)。
図6(b)の破線矩形領域内の範囲362は、候補ブロック361が位置しうる探索範囲を示す。探索範囲362は、例えば、着目ブロック351の中心位置を中心とする矩形範囲である。
位置合わせ部51は、着目ブロック351内の画像と候補ブロック361内の画像との間の相関値を算出する。この際、候補ブロック361は、探索範囲362内で水平方向又は垂直方向に1画素ずつ移動させられ、その移動のたびに相関値が算出される。相関値は、例えば、着目ブロック351と候補ブロック361との間における、対応しあう画素の輝度差の絶対値の総和とされる。即ち例えば、着目ブロック351内の全画素の夫々を個別に着目画素として捉え、着目画素ごとに、着目ブロック351内の着目画素の輝度値と、候補ブロック361内の、着目画素に対応する画素の輝度値との差の絶対値を求め、これによって得られた絶対値(着目ブロック351の画素数分の絶対値)の総和を相関値として算出する。この総和による相関値は、一般的にSAD(Sum of Absolute Difference)と呼ばれる。尚、輝度差の絶対値の総和を表すSADではなく、輝度差の二乗の総和を表すSSD(Sum of Squared Difference)を相関値として求めるようにしてもよい。
相関値は、着目ブロック351内の画像と候補ブロック361内の画像との類似性を表し、それらの画像の類似性が高いほど、対応する相関値は小さくなる。位置合わせ部51は、相関値が最も小さくなる候補ブロック361の中心位置を特定し、着目ブロック351の中心位置から候補ブロック361の中心位置へ向かうベクトルを、動きベクトルとして求める。この動きベクトルの向き及び大きさによって、短露光画像から見た適正露光画像の位置ずれの向き及び大きさが表される。
位置合わせ部51は、このようにして求められた位置ずれ(動きベクトル)に基づき適正露光画像に対して上述の座標変換を施すことにより、該位置ずれを補正する。第1実施例において、この位置ずれ補正後の適正露光画像(換言すれば、位置合わせ後の適正露光画像)は、第1中間生成画像として機能する。
ノイズ低減部52は、短露光画像に対してノイズ低減処理を施すことにより、短露光画像に含まれるノイズを低減する。ノイズ低減部52におけるノイズ低減処理を、ノイズ低減に適した任意の空間フィルタリングにて実現することができる。ノイズ低減部52における空間フィルタリングでは、エッジがなるだけ保存されるような空間フィルタを利用することが望ましく、例えば、メディアンフィルタを用いた空間フィルタリングが採用される。
また、ノイズ低減部52におけるノイズ低減処理を、ノイズ低減に適した任意の周波数フィルタリングにて実現することもできる。ノイズ低減部52において周波数フィルタリングを利用する場合、短露光画像に含まれる空間周波数成分の内、所定のカットオフ周波数未満の空間周波数成分を通過させ且つ該カットオフ周波数以上の空間周波数成分を低減させるローパスフィルタを用いるとよい。尚、メディアンフィルタ等を用いた空間フィルタリングによっても、短露光画像に含まれる空間周波数成分の内の、比較的低い周波数の空間周波数成分が殆どそのまま残存する一方で比較的高い周波数の空間周波数成分が低減される。故に、メディアンフィルタ等を用いた空間フィルタリングもローパスフィルタによるフィルタリングの一種である、と考えることもできる。
ノイズ低減部52によるノイズ低減処理後の短露光画像を、第2中間生成画像と呼ぶ。図7に、図3(a)の短露光画像310に対してノイズ低減処理を施すことによって得られた第2中間生成画像312を示す。図3(a)と図7の比較からも分かるように、第2中間生成画像312では、短露光画像310に含まれているノイズが低減されている一方で、短露光画像310と比べてエッジが僅かに不鮮明となっている。
差分値算出部53は、第1中間生成画像と第2中間生成画像との間の、各画素位置における差分値を算出する。画素位置(x,y)における差分値をDIF(x,y)にて表す。差分値DIF(x,y)は、第1中間生成画像の画素位置(x,y)における画素と第2中間生成画像の画素位置(x,y)における画素との間における、輝度及び/又は色の差を表す値である。
差分値算出部53は、例えば下記式(1)に基づいて差分値DIF(x,y)を算出する。ここで、P1Y(x,y)は、第1中間生成画像の画素位置(x,y)における画素の輝度値であり、P2Y(x,y)は、第2中間生成画像の画素位置(x,y)における画素の輝度値である。
式(1)ではなく、RGB形式の信号値を利用し、下記式(2)又は式(3)に基づいて差分値DIF(x,y)を算出することも可能である。ここで、P1R(x,y)、P1G(x,y)及びP1B(x,y)は、夫々、第1中間生成画像の画素位置(x,y)における画素のR、G及びB信号の値であり、P2R(x,y)、P2G(x,y)及びP2B(x,y)は、夫々、第2中間生成画像の画素位置(x,y)における画素のR、G及びB信号の値である。或る画素のR、G及びB信号は、その画素の赤、緑及び青の強度を表す色信号である。

上記の式(1)、式(2)又は式(3)に基づく差分値DIF(x,y)の算出方法は例示に過ぎず、それら以外の方法によって差分値DIF(x,y)を求めるようにしても構わない。例えば、YUV形式の信号値を利用し、RGB形式の信号値を用いる場合と同様の方法にて差分値DIF(x,y)を算出しても構わない。この場合、式(2)及び(3)におけるR、G及びBを夫々Y、U及びVに置き換えて考えればよい。YUV形式の信号は、Yによって表される輝度信号とU及びVによって表される色差信号から成る。
図8に、各画素位置における差分値DIF(x,y)を画素信号値として有する差分画像の例を示す。図8の差分画像313は、図3(a)及び(b)の短露光画像310及び適正露光画像311に基づく差分画像である。差分画像313では、差分値DIF(x,y)が比較的大きい部分を白で表し、差分値DIF(x,y)が比較的小さい部分を黒で表している。短露光画像310及び適正露光画像311の撮影中における人物SUBの移動によって、差分画像313における人物SUBの移動領域での差分値DIF(x,y)が比較的大きくなっている。また、手ぶれに由来する適正露光画像311上のぶれにより、エッジ付近(人物や山の輪郭部)の差分値DIF(x,y)も大きくなっている。
第1合成部54は、第1中間生成画像と第2中間生成画像との合成を行い、得られた合成画像を第3中間生成画像として出力する。この合成は、第1及び第2中間生成画像の対応画素の画素信号を加重加算することによって実現される。加重加算によって対応画素の画素信号が混合されるが、その混合率(換言すれば合成比率)を差分値DIF(x,y)に基づいて決定することができる。第1合成部54にて決定される、画素位置(x,y)に対する混合率をα(x,y)にて表す。
差分値DIF(x,y)と混合率α(x,y)との関係例を図9に示す。図9の関係例を採用する場合、
「DIF(x,y)<Th1_L」の成立時において「α(x,y)=1」とされ、
「Th1_L≦DIF(x,y)<Th1_H」の成立時において「α(x,y)=1−(DIF(x,y)−Th1_L)/(Th1_H−Th1_L)」とされ、
「Th1_H≦DIF(x,y)」の成立時において「α(x,y)=0」とされる。
ここで、Th1_L及びTh1_Hは、「0<Th1_L<Th1_H」を満たす所定の閾値である。図9の関係例を採用する場合、差分値DIF(x,y)が閾値Th1_Lから閾値Th1_Hに向かって増大するにつれて対応する混合率α(x,y)が1から0に向かって線形的に減少するが、混合率α(x,y)を非線形に減少させても構わない。
第1合成部54は、各画素位置における差分値DIF(x,y)から各画素位置における混合率α(x,y)を決定した後、下記式(4)に従って第1及び第2中間生成画像の対応画素の画素信号を混合することで、第3中間生成画像の画素信号を生成する。ここで、P1(x,y)、P2(x,y)及びP3(x,y)は、夫々、第1、第2及び第3中間生成画像の画素位置(x,y)における画素信号を表している。
画素信号P1(x,y)、P2(x,y)及びP3(x,y)は、夫々、第1、第2及び第3中間生成画像の画素位置(x,y)における画素の輝度及び色を表す信号であり、例えばRGB形式又はYUV形式で表現されている。例えば、画素信号P1(x,y)等がR、G及びB信号から成る場合、R、G及びB信号ごとに個別に、画素信号P1(x,y)及びP2(x,y)を混合することにより画素信号P3(x,y)を得ればよい。画素信号P1(x,y)等がY、U及びV信号から成る場合も同様である。
図10に、第1合成部54にて得られる第3中間生成画像の例を示す。図9に示す第3中間生成画像314は、図3(a)及び(b)の短露光画像310及び適正露光画像311に基づく第3中間生成画像である。
上述したように、人物SUBが動いた領域では差分値D(x,y)が比較的大きくなるため、第3中間生成画像314に対する第2中間生成画像312(図7参照)の寄与度(1−α(x,y))が比較的大きくなる。結果、第3中間生成画像314における被写体ぶれは、適正露光画像311(図3(b)参照)におけるそれよりも大幅に抑制される。
また、エッジ付近においても差分値D(x,y)が大きくなることから上記寄与度(1−α(x,y))が大きくなる。結果、第3中間生成画像314におけるエッジの鮮鋭度は、適正露光画像311におけるそれよりも改善される。但し、第2中間生成画像312におけるエッジは、短露光画像310のそれと比較して若干不鮮明であるため、第3中間生成画像314におけるエッジも短露光画像310のそれと比較して若干不鮮明となる。
一方において、差分値D(x,y)が比較的小さい領域はエッジ成分の少ない平坦領域であると推測される。このため、差分値D(x,y)が比較的小さい領域に対しては、上述の如く、ノイズの含有量が少ない第1中間生成画像の寄与度α(x,y)を比較的大きくする。これにより、第3中間生成画像のノイズを低く抑えることができる。尚、第2中間生成画像はノイズ低減処理を経て生成されたものであるため、第3中間生成画像に対する第2中間生成画像の寄与度(1−α(x,y))が比較的大きくなる領域においても、ノイズは殆ど目立たない。
上述したように、第3中間生成画像におけるエッジは短露光画像のそれと比較して若干不鮮明となるが、この不鮮明さは、エッジ強度値算出部55及び第2合成部56によって改善される。
エッジ強度値算出部55は、第2中間生成画像に対してエッジ抽出処理を行い、各画素位置におけるエッジ強度値を算出する。画素位置(x,y)におけるエッジ強度値を、E(x,y)にて表す。エッジ強度値E(x,y)は、第2中間生成画像の画素位置(x,y)を中心とする小ブロック内の画素信号の変化量を表す指標であり、その変化量が大きいほどエッジ強度値E(x,y)は大きくなる。
例えば、下記式(5)に従って、エッジ強度値E(x,y)を求める。上述したように、P2Y(x,y)は第2中間生成画像の画素位置(x,y)における画素の輝度値を表す。
Fx(i,j)及びFy(i,j)は、夫々、水平方向及び垂直方向のエッジを抽出するためのエッジ抽出フィルタのフィルタ係数を表す。エッジ抽出フィルタとして、エッジ抽出に適した任意の空間フィルタを用いることができ、例えば、微分フィルタ、プリューウィットフィルタ(Prewitt filter)、ソーベルフィルタ(Sobel filter)を用いることができる。
例えば、プリューウィットフィルタを用いる場合、式(5)におけるFx(i,j)に、「Fx(−1,−1)=Fx(−1,0)=Fx(−1,1)=−1」、「Fx(0,−1)=Fx(0,0)=Fx(0,1)=0」及び「Fx(1,−1)=Fx(1,0)=Fx(1,1)=1」を代入すれば良く、式(5)におけるFy(i,j)に、「Fy(−1,−1)=Fy(0,−1)=Fy(1,−1)=−1」、「Fy(−1,0)=Fy(0,0)=Fy(1,0)=0」及び「Fy(−1,1)=Fy(0,1)=Fy(1,1)=1」を代入すれば良い。勿論、このようなフィルタ係数は一例であり、エッジ強度値E(x,y)の算出用のエッジ抽出フィルタは様々に変形可能である。また、式(5)では3×3のフィルタサイズを有するエッジ抽出フィルタを用いているが、エッジ抽出フィルタのフィルタサイズは3×3以外でもよい。
図11に、各画素位置におけるエッジ強度値E(x,y)を画素信号値として有するエッジ画像の例を示す。図11のエッジ画像315は、図3(a)及び(b)の短露光画像310及び適正露光画像311に基づくエッジ画像である。エッジ画像315では、エッジ強度値E(x,y)が比較的大きい部分を白で表し、エッジ強度値E(x,y)が比較的小さい部分を黒で表している。エッジ強度値E(x,y)は、エッジが鮮明である短露光画像310のノイズを抑制することによって得られた第2中間生成画像312のエッジを抽出することで得られる。そのため、ノイズとエッジが分離され、エッジ強度値E(x,y)によって、ノイズと被写体のエッジとを明確に区別した上でエッジの位置が特定される。
第2合成部56は、第3中間生成画像と短露光画像との合成を行い、得られた合成画像を目標補正画像として出力する。この合成は、第3中間生成画像と短露光画像の対応画素の画素信号を加重加算することによって実現される。加重加算によって対応画素の画素信号が混合されるが、その混合率(換言すれば合成比率)をエッジ強度値E(x,y)に基づいて決定することができる。第2合成部56にて決定される、画素位置(x,y)に対する混合率をβ(x,y)にて表す。
エッジ強度値E(x,y)と混合率β(x,y)との関係例を図12に示す。図12の関係例を採用する場合、
「E(x,y)<Th2_L」の成立時において「β(x,y)=0」とされ、
「Th2_L≦E(x,y)<Th2_H」の成立時において「β(x,y)=(E(x,y)−Th2_L)/(Th2_H−Th2_L)」とされ、
「Th2_H≦E(x,y)」の成立時において「β(x,y)=1」とされる。
ここで、Th2_L及びTh2_Hは、「0<Th2_L<Th2_H」を満たす所定の閾値である。図12の関係例を採用する場合、エッジ強度値E(x,y)が閾値Th2_Lから閾値Th2_Hに向かって増大するにつれて対応する混合率β(x,y)が0から1に向かって線形的に増加するが、混合率β(x,y)を非線形に増加させても構わない。
第2合成部56は、各画素位置におけるエッジ強度値E(x,y)から各画素位置における混合率β(x,y)を決定した後、下記式(6)に従って第3中間生成画像と短露光画像の対応画素の画素信号を混合することで、目標補正画像の画素信号を生成する。ここで、POUT(x,y)、PIN_SH(x,y)及びP3(x,y)は、夫々、目標補正画像、短露光画像及び第3中間生成画像の画素位置(x,y)における画素信号を表している。
画素信号POUT(x,y)、PIN_SH(x,y)及びP3(x,y)は、夫々、目標補正画像、短露光画像及び第3中間生成画像の画素位置(x,y)における画素の輝度及び色を表す信号であり、例えばRGB形式又はYUV形式で表現されている。例えば、画素信号P3(x,y)等がR、G及びB信号から成る場合、R、G及びB信号ごとに個別に、画素信号PIN_SH(x,y)及びP3(x,y)を混合することにより画素信号POUT(x,y)を得ればよい。画素信号P3(x,y)等がY、U及びV信号から成る場合も同様である。
図13に、第2合成部56にて得られる目標補正画像の例を示す。図13に示す目標補正画像316は、図3(a)及び(b)の短露光画像310及び適正露光画像311に基づく目標補正画像である。エッジ部分では、目標補正画像316に対する短露光画像310の寄与度β(x,y)が大きくなるため、目標補正画像316においては、第3中間生成画像314(図10参照)におけるエッジの僅かな不鮮明さが改善され、エッジが鮮明に描写される。一方、エッジ以外の部分では、目標補正画像316に対する第3中間生成画像314の寄与度(1−β(x,y))が大きくなるため、目標補正画像316に対して、短露光画像310に含まれるノイズが反映されることが抑制される。ノイズは、エッジ以外の部分(平坦部分)において特に視覚的に目立つため、上述のような混合率β(x,y)による合成比率の調整は効果的である。
このように第1実施例によれば、適正露光画像(より詳細には位置合わせ後の適正露光画像(即ち第1中間生成画像))とノイズ低減後の短露光画像(即ち第2中間生成画像)とを、それらから得られる差分値を用いて合成することにより、適正露光画像のぶれ及び短露光画像のノイズが抑制された第3中間生成画像を生成することができる。その後、ノイズ低減後の短露光画像(即ち第2中間生成画像)から得たエッジ強度値を用いて第3中間生成画像と短露光画像を合成することにより、目標補正画像に短露光画像の鮮明なエッジを反映させることができる一方で、短露光画像のノイズの目標補正画像への反映が抑制される。結果、目標補正画像は、ぶれ及びノイズの少ない画像となる。
エッジとノイズを明確に分離検出し、短露光画像のノイズの目標補正画像への混入を良好に回避するためには、上述の如くエッジ強度値をノイズ低減後の短露光画像(即ち第2中間生成画像)から導出する方が望ましいが、エッジ強度値をノイズ低減前の短露光画像(即ち図3(a)の短露光画像310など)から導出するようにしてもよい。この場合、式(5)のP2Y(x,y)にノイズ低減前の短露光画像の画素位置(x,y)における画素の輝度値を代入した上で、式(5)に従いエッジ強度値E(x,y)を算出すればよい。
尚、実際には、短露光画像の画像領域と位置合わせ後の適正露光画像の画像領域との間で、互いに重なり合わない画像領域が存在する(上述の説明では、説明の簡略化上、その存在を無視している)。即ち、図14に示す如く、通常、短露光画像の全画像領域400の位置と位置合わせ後の適正露光画像の全画像領域401の位置は完全に一致せず、全画像領域400と全画像領域401とが重なり合う領域402(以下、重なり領域402という)の大きさは全画像領域400又は全画像領域401のそれよりも小さい。図14では、重なり領域402が斜線領域によって示されている。
ノイズ低減部52、差分値算出部53、第1合成部54、エッジ強度値算出部55及び第2合成部56は、短露光画像における重なり領域402内の画素信号と第1中間生成画像における重なり領域402内の画素信号とに基づき、重なり領域402を全画像領域とする目標補正画像を生成することができる。この場合、目標補正画像の全画像領域の大きさは、短露光画像のそれよりも小さくなる。
これに代えて、第2中間生成画像における非重なり領域403内の画素信号から目標補正画像における非重なり領域403内の画素信号を生成するようにしてもよい(例えば、前者の画素信号と後者の画素信号を一致させる)。一方で、短露光画像における重なり領域402内の画素信号と第1中間生成画像における重なり領域402内の画素信号とに基づき目標補正画像における重なり領域402内の画素信号を生成し、目標補正画像における重なり領域402及び非重なり領域403を貼り合わせることで目標補正画像の全画像領域を形成するようにしてもよい。この場合、目標補正画像の全画像領域の大きさは短露光画像のそれと同じとなる。ここで、非重なり領域403とは、短露光画像の全画像領域400から重なり領域402を除いて残った領域を指し、図14ではドット領域で示されている。
<<第2実施例>>
次に第2実施例を説明する。第1実施例に示した短露光画像及び適正露光画像間の位置合わせを介した画像合成処理によって、ぶれ及びノイズの少ない画像を生成することができるが、位置合わせは常に正確に実行できるとは限らず、仮に位置合わせに失敗すると、目標補正画像において被写体が二重になって表れたり、合成処理において片方の画像の合成比率が異常に高くなって目標補正画像に大きなぶれ又はノイズが含まれてしまう。
第2実施例では、位置合わせが失敗する可能性を考慮し、位置合わせの失敗が生じそうな場合においても、ぶれ及びノイズの少ない画像の生成を可能ならしめる。これを可能とするために、第2実施例に係る画像補正部は、短露光画像及び適正露光画像間の位置合わせの実行に先立って該位置合わせが成功しそうであるか或いは失敗しそうであるかを予測推定する機能、又は、短露光画像及び適正露光画像間の位置合わせの実行後に該位置合わせが成功したと考えられるか或いは失敗したと考えられるかを事後推定する機能を備える。位置合わせの成功/失敗の推定を位置合わせの実行後に行うことも可能であるが、以下の説明では、その推定を位置合わせの実行前に実行するものとする。尚、単に位置合わせといった場合、それは、短露光画像及び適正露光画像間の位置合わせを指す。
図15は、第2実施例に係る画像補正部20bの内部ブロック図である。第2実施例では、図1の画像補正部20として画像補正部20bが用いられる。画像補正部20bは、符号51〜59によって参照される各部位を備える。連続的な撮影によって得られた短露光画像及び適正露光画像の画像データは、画像補正部20bに入力される。但し、場合によっては適正露光画像の撮影がなされず、短露光画像の画像データのみが画像補正部20bに入力されることもある(詳細は後述)。
位置合わせ成否推定部57(以下、成否推定部57と略記する)が、位置合わせ部51の位置合わせに関する上記の推定機能を備える。成否推定部57は、位置合わせが成功すると推定した時に成功推定信号を選択部59に出力し、位置合わせが失敗すると推定した時に失敗推定信号が選択部59に出力する。この推定方法の詳細な説明は後に設けることとし、先に、図15の示す他の部位の機能等を説明する。
擬似適正露光画像生成部58(以下、生成部58と略記する)は、短露光画像にノイズ低減処理及び平滑化処理を施し、このノイズ低減処理及び平滑化処理後の短露光画像を擬似適正露光画像として出力する。ここにおけるノイズ低減処理及び平滑化処理は、擬似適正露光画像のノイズレベル(換言すれば信号対雑音比)が実際の適正露光画像のそれと同程度になるように且つ擬似適正露光画像に含まれるぶれの大きさが実際の適正露光画像のそれと同程度になるように実行される。つまり、擬似適正露光画像が実際の適正露光画像を模した画像となるようにノイズ低減処理及び平滑化処理が実行される。
生成部58におけるノイズ低減処理はノイズ低減部52のそれと同様のものである。例えばメディアンフィルタを用いた空間フィルタリングによって短露光画像のノイズを低減する。そのノイズ低減処理後の短露光画像に対して、例えば平滑化フィルタを用いた空間フィルタリングを実行することで、擬似適正露光画像を生成する。平滑化処理を実現するための平滑化フィルタとして、ガウシアンフィルタを用いることができる。手ぶれによる画像劣化は、ガウシアンフィルタによる平滑化ぼけに近似できるからである。生成部58による平滑化処理により、短露光画像に対してぼけによる画像劣化が与えられ、擬似適正露光画像は実際の適正露光画像に類似した画像となる。
選択部59は、成否推定部57による位置合わせの成否推定結果に基づいて、位置合わせ部51から出力される位置合わせ後の適正露光画像及び生成部58から出力される擬似適正露光画像の何れか一方を選択し、選択した画像を差分値算出部53及び第1合成部54に出力する。選択部59によって選択される画像が、第2実施例(及び後述する第3実施例)における第1中間生成画像として機能する。より具体的には、選択部59は、成否推定部57から成功推定信号が出力されている時には位置合わせ後の適正露光画像を選択して、位置合わせ後の適正露光画像を第1中間生成画像として出力し、成否推定部57から失敗推定信号が出力されている時には擬似適正露光画像を選択して、擬似適正露光画像を第1中間生成画像として出力する。
画像補正部20b内の、符号51〜56によって参照される各部位は、図5の画像補正部20a内のそれらと同じものであり、選択部59から第1中間生成画像が出力された後に実行される、第1中間生成画像及び短露光画像に基づく目標補正画像の生成動作は、第1実施例におけるそれと同じである。
尚、第1合成部54及び第2合成部56にて設定されるべき上記混合率α(x,y)及びβ(x,y)の値が適切でなく、その結果、目標補正画像に対する短露光画像(及び第2中間生成画像)の寄与度が大きすぎると目標補正画像のノイズが目立ち、逆に、目標補正画像に対する適正露光画像の寄与度が大きすぎると目標補正画像の鮮鋭度が無用に劣化する。従って、目標補正画像における鮮鋭度とノイズのバランスが最適な状態となるように、差分値DIF(x,y)から混合率α(x,y)を決定するためのパラメータ及びエッジ強度値E(x,y)から混合率β(x,y)を決定するためのパラメータを予め調整しておくとよい。例えば、目標補正画像のノイズが目立たない範囲で目標補正画像に対する短露光画像(及び第2中間生成画像)の寄与度が最大化されるように上記パラメータを事前に調整しておくことで、目標補正画像の鮮鋭度が損なわれないようにするとよい。
[動作フローチャート]
次に、図16を参照して、画像補正部20bを含む撮像装置1の動作の手順を説明する。図16は、この動作の流れを表すフローチャートである。このフローチャートに沿って、撮像装置1の動作(特に画像補正部20bの動作)の流れを説明する。
まず、ステップS11において、主制御部13はシャッタボタン17aが半押しの状態となっているか否かを確認し、シャッタボタン17aが半押しの状態となっていることを確認するとプリ露光を実行する。そして、ステップS12において、プリ露光にて得られるAFE12の出力信号レベルから適正露光時間TOPを決定する。プリ露光にて得られるAFE12の出力信号レベルによって、画像上における被写体の明るさが検出され、その検出した明るさから適正露光時間TOPが決定される。また、ステップS13において、現時点のズームレンズ30の位置から撮像部11の焦点距離を検出し、その検出した焦点距離を焦点距離fLとして設定する。焦点距離fLは、適正露光画像及び短露光画像の撮影時における撮像部11の焦点距離である。現時点のズームレンズ30の位置が特定されることによって、現時点の光学ズーム倍率が特定される。
その後、ステップS14にて主制御部13はシャッタボタン17aが全押しの状態となっているか否かを確認し、シャッタボタン17aが全押しの状態となっていることを確認すると、ステップS15にて適正露光時間TOPと手ぶれ限界露光時間を比較する。例えば、焦点距離fLの逆数を手ぶれ限界露光時間として用いることができる。そして、適正露光時間TOPが手ぶれ限界露光時間以下である場合は、適正露光時間TOPにて撮影されるべき適正露光画像に手ぶれに由来するぶれは殆ど含まれないと判断して、ステップS15からステップS30に移行し、ステップS30及びS31の処理を実行する。即ち、ステップS30にて適正露光画像のみの撮影を実行した後、ステップS31にて適正露光画像の表示部15への表示及び適正露光画像の画像データの記録媒体16への記録を行って、図16の動作を終了する。記録媒体16に画像データを記録する際、画像データを所定の圧縮方式を用いて圧縮するようにしてもよい(後述のステップS24においても同様)。
一方、ステップS15において適正露光時間TOPが手ぶれ限界露光時間よりも大きい場合、ステップS16にて、成否推定部57は位置合わせの成否推定を行う。ステップS16における成否推定では、これから撮影されるべき短露光画像及び適正露光画像間の位置合わせが成功するか否かを予測推定する(この推定方法については後述)。
ステップS16において位置合わせが成功すると推定された場合は、ステップS17及びS18において、露光時間TSHによる短露光画像の撮影と適正露光時間TOPによる適正露光画像の撮影を連続的に行う。得られた短露光画像及び適正露光画像の画像データは、画像補正部20bに入力される。図16に示す例では、短露光画像の撮影後に適正露光画像を撮影しているが、適正露光画像の撮影後に短露光画像を撮影することも可能である。
露光時間TSHは、上述したように適正露光時間TOPよりも短く、例えばTOP/4に設定される。また、露光時間TSHを、手ぶれ限界露光時間又は手ぶれ限界露光時間未満の任意の露光時間に設定しても良い。
ステップS17及びS18にて短露光画像及び適正露光画像の撮影が行われた後、ステップS19において、成否推定部57は再び位置合わせの成否推定を行う。ステップS19における成否推定では、ステップS17及びS18の撮影によって得られた短露光画像及び適正露光画像の画像データに基づいて、又は、それら内の一方の画像の画像データに基づいて、位置合わせが成功するか否かを予測推定する(この推定方法については後述)。
ステップS19において位置合わせが成功すると推定された場合は、ステップS20において、成否推定部57から成功推定信号が選択部59に出力される。このため、ステップS17及びS18にて撮影された短露光画像及び適正露光画像を図15の位置合わせ部51に与えることで得られた位置合わせ後の適正露光画像が選択部59にて選択され、ステップS20において、その位置合わせ後の適正露光画像が第1中間生成画像として出力される。
ステップS19において位置合わせが失敗すると推定された場合は、ステップS22において、成否推定部57から失敗推定信号が選択部59に出力される。このため、ステップS19において位置合わせが失敗すると推定された場合は、ステップS17にて撮影された短露光画像に基づき生成部58により生成された擬似適正露光画像が選択部59にて選択され、ステップS22において、その擬似適正露光画像が第1中間生成画像として出力される。
また、ステップS16において位置合わせが失敗すると推定された場合は、ステップS21において露光時間TSHによる短露光画像の撮影のみを行ってから、ステップS22に移行する。また、この場合も、成否推定部57から失敗推定信号が選択部59に出力される。このため、ステップS16において位置合わせが失敗すると推定された場合は、ステップS21にて撮影された短露光画像に基づき生成部58により生成された擬似適正露光画像が選択部59にて選択され、ステップS22において、その擬似適正露光画像が第1中間生成画像として出力される。
ステップS20又はS22にて選択部59から第1中間生成画像が出力された後、ステップS23及びS24の処理が実行される。即ち、ステップS23において、画像処理部20bは、ステップS20又はS22にて選択部59から出力された第1中間生成画像とステップS17又はS21の撮影によって得られた短露光画像とに基づき、上述した方法に従って目標補正画像を生成する。その後、ステップS24において、得られた目標補正画像の表示部15への表示及び目標補正画像の画像データの記録媒体16への記録を行って、図16の動作を終了する。
図16のフローチャートでは、ステップS16とステップS19の夫々にて位置合わせの成否推定を行っているが、それらの一方を省略することも可能である。ステップS19の成否推定を省略する場合、ステップS17及びS18にて短露光画像及び適正露光画像の撮影が行われた後は、必ず、ステップS20に移行して位置合わせ後の適正露光画像が第1中間生成画像として出力される。
ステップS16の成否推定を省略する場合には、ステップS21の処理も省略され、ステップS15において適正露光時間TOPが手ぶれ限界露光時間よりも大きいと判断された後は、必ず、ステップS17及びS18における短露光画像及び適正露光画像の撮影を介してステップS19の成否推定を実行する。
[位置合わせの成否の推定方法]
成否推定部57による位置合わせの成否の推定方法を詳説する。成否推定部57は、様々な方法によってこの推定を行うことができる。以下に、位置合わせの成否推定方法として用いることができる第1〜第3推定方法を例示する。第1又は第2推定方法をステップS16における位置合わせの成否推定方法として用いることができ、第3推定方法をステップS19における位置合わせの成否推定方法として用いることができる。
――第1成否推定方法――
まず、第1成否推定方法について説明する。第1成否推定方法では、適正露光画像に対して設定された撮影条件に基づいて位置合わせの成否推定を行う。ここにおける撮影条件には、適正露光時間TOP及び焦点距離fLが含まれる。
適正露光時間TOP又は焦点距離fLが大きくなると、一般に、手ぶれに由来する適正露光画像上のぶれは大きくなる。被写体ぶれに由来するぶれについても同様である。そして、それらが大きすぎると、適正露光画像上のぶれが大きくなりすぎて、位置合わせ用に算出される位置ずれ(上述の動きベクトル)の精度が低くなり、結果、位置合わせに失敗する確率が高くなる。これを考慮し、第1成否推定方法では、ステップS12及びS13にて決定された適正露光時間TOP及び焦点距離fLに基づいて、位置合わせの成否を推定する。
具体的には例えば、図17に示すような露光時間及び焦点距離を横軸及び縦軸にとった座標系を定義し、この座標系上に露光時間及び焦点距離との関係を規定する判定曲線501及び502を用意して、適正露光時間TOP及び焦点距離fLを満たす点(TOP,fL)を、この座標系上に配置して考える。図17において、この点(TOP,fL)が、判定曲線502の左下側に位置する斜線領域(斜線で満たされた領域)504内に位置する時、適正露光時間TOPは、手ぶれ限界露光時間よりも短く、手ぶれに由来する適正露光画像上のぶれは無視できる程度に小さいと考えられる。従って、図16の動作手順においては、斜線領域504内に点(TOP,fL)が位置する場合、ステップS15からステップS30に移行して適正露光画像の撮影のみが実行される。上述したように、手ぶれ限界露光時間を、焦点距離fLの逆数によって表すことができる。
点(TOP,fL)が斜線領域504内に収まらなくても、即ち適正露光時間TOPが手ぶれ限界露光時間よりも長くても、点(TOP,fL)が判定曲線501の左下側に位置する領域であって且つ斜線領域504と重ならないドット領域(ドットで満たされた領域)503内に収まる場合は手ぶれがそれほど大きくないと予想される。そこで、点(TOP,fL)がドット領域503内に位置する場合は位置合わせが成功すると推定して成功推定信号を出力する。一方、点(TOP,fL)がドット領域503にも斜線領域504にも収まらない場合は、位置合わせが失敗すると推定して失敗推定信号を出力する。
位置合わせの成功/失敗を分ける境界の露光時間を位置合わせ限界露光時間と呼ぶ。手ぶれ限界露光時間も位置合わせ限界露光時間も、焦点距離の関数であり、それらの値は焦点距離が大きくなるほど小さくなる。判定曲線501は、位置合わせ限界露光時間と焦点距離との関係を規定する曲線であって、判定曲線502は、手ぶれ限界露光時間と焦点距離との関係を規定する曲線である。実際の手ぶれ量は、撮像装置1の筐体の形状やシャッタボタン17aの特性などの影響を受けるため、手ぶれ限界露光時間及び位置合わせ限界露光時間(換言すれば判定曲線502及び501の形状)を、適宜、実験等を介して予め求めておくとよい。
尚、適正露光時間TOP及び焦点距離fLの双方を用いるのではなく、適正露光時間TOPのみに基づいて、或いは、焦点距離fLのみに基づいて位置合わせの成否推定を行うことも可能である。例えば、「TOP>TTH」又は「fL>fTH」が満たされる時に位置合わせが失敗すると推定して失敗推定信号を出力し、「TOP≦TTH」又は「fL≦fTH」が満たされる時に位置合わせが成功すると推定して成功推定信号を出力するようにしてもよい。
ここで、TTHは、焦点距離fLに依存することなく予め設定された一定の基準露光時間であり、fTHは、適正露光時間TOPに依存することなく予め設定された一定の基準焦点距離である。
ところで、適正露光画像の撮影条件と短露光画像の撮影条件は密接に関係している。例えば、短露光画像の露光時間TSHをTOP/4に設定することができることを上述したが、露光時間TSHをTOP/4に設定した場合、短露光画像の撮影時における露光時間(=TOP/4)と焦点距離(f)を定めることによって、自動的に適正露光画像の撮影時における露光時間及び焦点距離が定まる。故に、第1成否推定方法は、短露光画像に対して設定された撮影条件に基づき位置合わせの成否推定を行う方法である、と解釈することもできる。この際、TSHはTOPの関数であるならば、TOP/4以外であっても良い(但し、TSH<TOP)。
――第2成否推定方法――
次に、第2成否推定方法を説明する。第2成否推定方法では、ステップS17及びS18における短露光画像及び適正露光画像の撮影前、又は、ステップS21における短露光画像の撮影前、又は、ステップS30における適正露光画像の撮影前に、撮像部11から得られたプレビュー画像に基づいて、位置合わせの成否推定を行う。
図18に、シャッタボタン17aが全押しの状態となる時刻周辺の撮影画像列を示す。
撮像装置1は、静止画像を撮影可能な撮影モードにおいて、周期的に撮影を行って撮影画像列を生成する。撮影画像列とは、時系列に並ぶ複数の撮影画像の集まりを指す。時間が経過するにつれ、時刻t1、t2、・・・、tn-3、tn-2、tn-1、tn及びtn+1がこの順番で訪れ、時刻t1、t2、・・・、tn-3、tn-2及びtn-1における撮影によって撮像部11から撮影画像I1、I2、・・・、In-3、In-2及びIn-1が得られたとし、時刻tn-1と時刻tnとの間においてシャッタボタン17aが全押しの状態となって図16のステップS14からステップS15への移行が発生したことを想定する。尚、nは3以上の整数である。
この場合、シャッタボタン17aの全押し後に、短露光画像及び適正露光画像の内の少なくとも一方が撮影される。図18の例では、シャッタボタン17aの全押し後に訪れる時刻tn及びtn+1において短露光画像In及び適正露光画像In+1が撮影されることを想定している。但し、ステップS15及びS16の分岐処理の結果によっては、シャッタボタン17aの全押し後に短露光画像のみ又は適正露光画像のみが撮影される。
上述の撮影画像I1、I2、・・・、In-3、In-2及びIn-1をプレビュー画像と呼ぶ。
順次取得されるプレビュー画像は、動画像として表示部15に更新表示される。第2成否推定方法では、このプレビュー画像I1、I2、・・・、In-3、In-2及びIn-1に基づいて位置合わせの成否推定を行う。以下に具体的な方法を説明する。以下に述べる第1〜第4の具体的方法の何れかを用いて、位置合わせの成否推定を行うことができる。第1〜第4の具体的方法の内の2以上の方法を組み合わせて位置合わせの成否推定を行うようにしても構わない。
(i)第1の具体的方法を説明する。位置合わせの対象画像(短露光画像及び適正露光画像)が平坦であってエッジをあまり含まない場合、画像データに基づく位置合わせの特性から、位置合わせは失敗する可能性が高いと考えられる。そして、プレビュー画像に、そのような画像特徴が当てはまる場合は、位置合わせの対象画像にも、そのような画像特徴が当てはまる可能性が高い。これを考慮し、第1の具体的方法では、プレビュー画像のエッジ強度の大小に基づいて位置合わせの成否推定を行う。
つまり例えば、エッジ強度値E(x,y)の算出を介して第2中間生成画像312からエッジ画像315を生成する方法と同様に(図7及び図11参照)、プレビュー画像In-pに対してエッジ抽出処理を施してプレビュー画像In-pのエッジ画像を生成し、プレビュー画像In-pのエッジ画像における各画素信号値の平均値(換言すればエッジ画像の平均輝度)をエッジ評価値として求める。その後、そのエッジ評価値と所定の閾値を比較し、エッジ評価値が閾値以下である場合に位置合わせが失敗すると推定して失敗推定信号を出力し、そうでない場合に、位置合わせが成功すると推定して成功推定信号を出力する。ここで、pは1以上の整数であるが、p=1に設定することが最も望ましい。
(ii)第2の具体的方法を説明する。連続撮影によって得られた2枚の撮影画像間における物体の動きに複数の異なる動きが含まれる場合、両画像間の位置ずれを正確に検出することは難しい。そして、プレビュー画像に、そのような画像特徴が当てはまる場合は、位置合わせの対象画像にも、そのような画像特徴が当てはまる可能性が高い。これを考慮し、第2の具体的方法では、画像上における複数の異なる動きの存否に基づいて位置合わせの成否推定を行う。
つまり例えば、以下のように処理するとよい。プレビュー画像In-2から第1〜第Nの特徴点を抽出して、プレビュー画像In-2とプレビュー画像In-1との間で画像マッチング(例えばブロックマッチング)を行うことにより、プレビュー画像In-2上の第1〜第Nの特徴点に対応する、プレビュー画像In-1上におけるN個の特徴点を抽出する(Nは2以上の整数)。特徴点とは、周囲の点と区別できる、追跡の容易な点のことである。このような特徴点は、水平及び垂直方向における濃淡変化量が大きくなる画素を検出する、周知の特徴点抽出器(不図示)を用いて自動的に抽出することができる。特徴点抽出器とは、例えば、Harrisのコーナ検出器、SUSANのコーナ検出器である。そして、プレビュー画像In-2上の特徴点ごとに、プレビュー画像In-2上の特徴点の位置からプレビュー画像In-1上の対応特徴点の位置へと向かうベクトルを特徴点動きベクトルとして求める。
第1〜第Nの特徴点に対して求められた特徴点動きベクトルをMV1〜MVNにて表す。その後、特徴点動きベクトルMV1〜MVNの分散と所定の閾値を比較し、その分散が閾値以上である場合に上記複数の異なる動きが存在すると判定すると共に位置合わせが失敗すると推定して失敗推定信号を出力し、そうでない場合に、位置合わせが成功すると推定して成功推定信号を出力する。
特徴点動きベクトルMV1〜MVNの平均ベクトルをMVAVEにて表した場合、特徴点動きベクトルと平均ベクトルMVAVEとの差分ベクトルを特徴点動きベクトルごとに求め、得られたN個の差分ベクトルの大きさの平均値を、特徴点動きベクトルMV1〜MVNの分散として用いることができる。
尚、上述の例では、短露光画像の撮影直前に得られるプレビュー画像In-2及びIn-1を用いて複数の異なる動きの存否判定に基づく位置合わせの成否推定を行っているが、プレビュー画像In-2及びIn-1の代わりに、プレビュー画像In-3及びIn-2を用いたり、プレビュー画像In-4及びIn-3を用いたりすることも可能である。
(iii)第3の具体的方法を説明する。注目撮影画像内に同じような模様が複数存在する場合、その注目撮影画像とそれに時間的に隣接する撮影画像との間の位置ずれを正確に検出することは難しい。そして、プレビュー画像に、そのような画像特徴が当てはまる場合は、位置合わせの対象画像にも、そのような画像特徴が当てはまる可能性が高い。これを考慮し、第3の具体的方法では、画像上における複数の同じ模様の存否に基づいて位置合わせの成否推定を行う。
つまり例えば、以下のように処理するとよい。図6(a)及び(b)の短露光画像350及び適正露光画像360内に着目ブロック351及び候補ブロック361を設定し、探索範囲362内で候補ブロック361の位置を移動させながら着目ブロック351内の画像と候補ブロック361内の画像との間の相関値を算出したのと同様の処理を、プレビュー画像In-2及びIn-1に適用する。即ち、上記の短露光画像350及び適正露光画像360をプレビュー画像In-2及びIn-1に読み替えることにより、プレビュー画像In-2及びIn-1についての相関値を上述した方法に従って求める。
プレビュー画像In-1上に設定される候補ブロックの移動により、プレビュー画像In-2及びIn-1についての相関値は複数個求められ、それぞれの相関値は、対応する候補ブロックの位置と対応付けられる。求められた複数の相関値が第1〜第Nの相関値から成るとし(Nは2以上の整数)、説明の便宜上、任意の整数iに対して「第iの相関値は第(i+1)の相関値以下である」という条件が成立する場合を想定する。この場合、第1の相関値は第1〜第Nの相関値の内の最小値であって、第2の相関値は2番目に小さい相関値であるが、プレビュー画像In-2上の着目ブロック内の模様と同じような模様がプレビュー画像In-1上の探索範囲内に存在している場合は、第1の相関値と第2の相関値との差は非常に小さくなる(その差がゼロである時もある)。
そこで、第1の相関値と第2の相関値との差と所定の閾値とを比較し、その差が閾値以下である場合に上記複数の同じ模様が存在すると判定すると共に位置合わせが失敗すると推定して失敗推定信号を出力し、そうでない場合に、位置合わせが成功すると推定して成功推定信号を出力する。
尚、上述の例では、短露光画像の撮影直前に得られるプレビュー画像In-2及びIn-1を用いて複数の同じ模様の存否判定に基づく位置合わせの成否推定を行っているが、プレビュー画像In-2及びIn-1の代わりに、プレビュー画像In-3及びIn-2を用いたり、プレビュー画像In-4及びIn-3を用いたりすることも可能である。
(iv)第4の具体的方法を説明する。図6(a)及び(b)の短露光画像350及び適正露光画像360間の位置ずれの大きさが大きすぎる場合、短露光画像350の着目ブロック351に対応すべき適正露光画像360上の候補ブロック361の位置が探索範囲362を超えてしまい、正確な動きベクトルを検出することができなくなる。そして、撮影者が意図的なカメラ操作を行っている場合など、プレビュー画像列に、そのような位置ずれが当てはまる場合は、位置合わせの対象画像にも、そのような位置ずれが当てはまる可能性が高い。これを考慮し、第4の具体的方法では、プレビュー画像列に対して算出された動きベクトルの大きさに基づいて位置合わせの成否推定を行う。意図的なカメラ操作とは、撮影者が意図的に撮像装置1の筐体を横や縦に振る操作(パン操作やチルト操作)を指す。
つまり例えば、以下のように処理するとよい。成否推定部57は、時間的に隣接して得られる2枚のプレビュー画像間の動きベクトルを、プレビュー画像が新たに得られる度に導出する。この導出方法は、上述した、短露光画像及び適正露光画像間の動きベクトルの導出方法と同じである。プレビュー画像間Ii及びIj間の動きベクトルをMV[i,j]によって表す。そうすると、時系列で並ぶ動きベクトルMV[1,2]、MV[2,3]、MV[3,4]、・・・、MV[n−3、n−2]及びMV[n−2、n−1]が得られる。これらの動きベクトル(MV[1,2]等)を、特にプレビュー動きベクトルと呼ぶ。成否推定部57は、プレビュー動きベクトルの大きさを常時監視し、プレビュー動きベクトルの大きさが徐々に増加して所定の閾値を超えた時に、その時点において意図的なカメラ操作が開始したと判断する。成否推定部57は、意図的なカメラ操作が開始したと判断した後、一定期間、プレビュー動きベクトルの大きさが所定の閾値以下に保たれていた場合に、意図的なカメラ操作が終了したと判断する。
このような意図的なカメラ操作の開始及び終了判定を行っている状態において、シャッタボタン17aの状態が全押しの状態となっていることが確認されると、成否推定部57は、その確認時点が、意図的なカメラ操作が行われている期間に属しているか否かを判断する。そして、その確認時点が意図的なカメラ操作が行われている期間に属している場合は位置合わせが失敗すると推定して失敗推定信号を出力し、そうでない場合に、位置合わせが成功すると推定して成功推定信号を出力する。
――第3成否推定方法――
次に、第3成否推定方法を説明する。第3成否推定方法では、ステップS17及びS18の撮影によって得られた短露光画像及び適正露光画像の画像データに基づいて、又は、それら内の一方の画像の画像データに基づいて、位置合わせの成否推定を行う。
第3成否推定方法に、第2成否推定方法にて述べた第1〜第3の具体的方法を適用することができる。以下の第3成否推定方法の説明では、ステップS17及びS18の撮影によって得られた短露光画像及び適正露光画像に、夫々、符号In及びIn+1を割り当てる(図18参照)。
第1の具体的方法を適用する場合、上述の第1の具体的方法の説明文中におけるプレビュー画像In-pを短露光画像In又は適正露光画像In+1に読み替えれば足る。即ち例えば、上述の第1の具体的方法に従って短露光画像In又は適正露光画像In+1のエッジ評価値を求め、エッジ評価値が所定の閾値以下である場合に位置合わせが失敗すると推定して失敗推定信号を出力し、そうでない場合に、位置合わせが成功すると推定して成功推定信号を出力すればよい。
第2の具体的方法を適用する場合、上述の第2の具体的方法の説明文中におけるプレビュー画像In-2及びプレビュー画像In-1を夫々短露光画像In及び適正露光画像In+1に読み替えれば足る。即ち例えば、上述の第2の具体的方法に従って短露光画像In及び適正露光画像In+1についての特徴点動きベクトルMV1〜MVNの分散を求め、その分散が閾値以上である場合に上記複数の異なる動きが存在すると判定すると共に位置合わせが失敗すると推定して失敗推定信号を出力し、そうでない場合に、位置合わせが成功すると推定して成功推定信号を出力すればよい。
第3の具体的方法を適用する場合、上述の第3の具体的方法の説明文中におけるプレビュー画像In-2及びプレビュー画像In-1を夫々短露光画像In及び適正露光画像In+1に読み替えれば足る。即ち例えば、上述の第3の具体的方法に従って短露光画像In及び適正露光画像In+1についての複数の相関値を求め、その複数の相関値中の1番目及び2番目に小さい相関値の差が所定の閾値以下である場合に上記複数の同じ模様が存在すると判定すると共に位置合わせが失敗すると推定して失敗推定信号を出力し、そうでない場合に、位置合わせが成功すると推定して成功推定信号を出力すればよい。
[第2実施例の作用・効果について]
適正露光時間TOP等が大きく手ぶれが大きいと推測される場合や画像特徴から位置ずれ検出用の動きベクトルの算出精度が低いと推測される場合、位置合わせに失敗する可能性が高い。これらの場合において、実際に位置合わせに失敗し、その状態で短露光画像及び適正露光画像に基づくぶれ補正を行うと、合成処理において片方の画像の合成比率が異常に高くなって目標補正画像に大きなぶれ又はノイズが含まれうる。だからといって、これらの場合に単に適正露光画像の撮影のみを行ったのでは、勿論、ぶれの補正効果を得ることはできない。
これに鑑み、第2実施例では、位置合わせの失敗が推定される場合に、位置合わせが不要な方法、即ち短露光画像のみに基づくぶれ補正方法によって目標補正画像を生成する。
短露光画像に基づいて生成される擬似適正露光画像は、実際の適正露光画像を模した画像である。故に、短露光画像及び擬似適正露光画像から生成される目標補正画像のぶれ及びノイズは、短露光画像及び適正露光画像から生成される目標補正画像のそれと同程度であることが期待される。即ち、第2実施例によれば、位置合わせの失敗が推定されるような場合においても、ぶれ及びノイズの少ない画像を生成することが可能となる。
また、位置合わせの失敗が推定される場合、適正露光画像の撮影を行わずに短露光画像の撮影のみを行うようにすることで(図16のステップS16及びS21参照)、適正露光画像の撮影に必要な処理時間及び消費電力を節約することができる。
また、図15のブロック図からも明らかなように、短露光画像と適正露光画像を用いて目標補正画像を生成する機能を担う部位と、短露光画像のみを用いて目標補正画像を生成する機能を担う部位は、一部において共通となっている。このため、後者の機能を追加するために必要な回路規模は少なくて済む。尚、図16のステップS16において位置合わせが失敗すると推定された場合は、ステップS21において露光時間TSHによる短露光画像の撮影を行い、この短露光画像そのものを目標補正画像として取り扱うようにしても良い。この場合、図15の第2合成部56から短露光画像の画像データがそのまま目標補正画像の画像データとして出力される。位置合わせに失敗した状態で短露光画像及び適正露光画像から目標補正画像を生成するよりも、短露光画像をそのまま目標補正画像として出力した方が、目標補正画像のぶれ抑制の観点からは有益である。
<<第3実施例>>
次に、第3実施例を説明する。第3実施例では、擬似適正露光画像の生成方法の変形列を説明する。第3実施例は第2実施例と組み合わせて実施され、第3実施例にて述べた擬似適正露光画像の生成方法に従って、図15の生成部58は、擬似適正露光画像を生成することができる。
第3実施例に係る擬似適正露光画像の生成方法では、擬似適正露光画像の生成に、短露光画像だけでなく実際に撮影された適正露光画像をも参照する。このため、図16のステップS16にて位置合わせの失敗が推定される場合において、第3実施例に係る擬似適正露光画像の生成方法を利用するときは、ステップS21にて短露光画像と適正露光画像を連続撮影するとよい。
第3実施例では、短露光画像に対して、平均化フィルタFILを用いた空間フィルタリングを適用することで擬似適正露光画像を生成する。平均化フィルタFILのフィルタサイズはm×mであり(即ち、水平及び垂直方向の夫々のフィルタサイズはmであり)、mは3以上の整数である。平均化フィルタFILは、注目画素位置を中心とするm×m画素の画像領域内の画素信号を平均化し、得られた平均の画素信号を空間フィルタリング後の注目画素位置の画素信号として出力する空間フィルタである。
ここで、平均化フィルタFILのフィルタサイズを変更可能にしておく。そして、実際の撮影によって得られた適正露光画像のノイズレベルと短露光画像から生成されるべき擬似適正露光画像のノイズレベルとが同程度となるように、生成部58において、平均化フィルタFILのフィルタサイズを調整する(即ち、mの値を調整する)。
この調整を行うために、まず、生成部58は、撮影によって得られた短露光画像及び適正露光画像の画像データを受けて、短露光画像の画素信号値の標準偏差σSと適正露光画像の画素信号値の標準偏差σLを計算する。例えば、σSは短露光画像の各画素の輝度値の標準偏差であって且つσLは適正露光画像の各画素の輝度値の標準偏差である。
一般に、q個の画素の画素信号の平均をとる空間フィルタリングを実行すると、空間フィルタリング後の画像のノイズレベルは空間フィルタリング前のそれの1/√qになることが知られている。尚、本明細書において、√iは、iの正の平方根を表している(iは正の値)。また、或る画像のノイズレベルは、その画像の画素信号値の標準偏差の正の平方根で表される。従って、短露光画像のノイズレベルは√σSであり、適正露光画像のノイズレベルは√σLである。
平均化フィルタFILのフィルタサイズはm×mであるので、平均化フィルタFILによる空間フィルタリングでは、m2個の画素の画素信号が平均化される。従って、短露光画像に対して平均化フィルタFILによる空間フィルタリングを行った場合、空間フィルタリング後の短露光画像のノイズレベルは√σS/mになる。
第3実施例では、この空間フィルタリング後の短露光画像が擬似適正露光画像となる。
そして、この擬似適正露光画像のノイズレベルと実際の適正露光画像のノイズレベルとが同じであるならば、「√σS/m=√σL」が成立する。故に、生成部58は、下記式(7)に従ってmの値を決定し、決定内容に従ったフィルタサイズを有する平均化フィルタFILを用いて短露光画像を空間フィルタリングすることにより擬似適正露光画像を生成する。これにより、実際の適正露光画像のノイズレベルと擬似適正露光画像のノイズレベルが同程度となり、適正露光画像及び短露光画像から生成される目標補正画像と同等の目標補正画像を短露光画像のみから生成することが可能となる。
式(7)における演算記号“Round”によって、その演算記号の被演算項の小数点を四捨五入され、被演算項の値が整数値に丸め込まれる。式(7)における演算記号“Round”の被演算項は√(σS/σL)である。例えば、jが整数である時、mの値は、「j−0.5≦√(σS/σL)<j+0.5」ならばjとされ、「j+0.5≦√(σS/σL)<j+1.5」ならば(j+1)とされる。
<<変形等>>
上述した説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。上述の実施形態の変形例または注釈事項として、以下に、注釈1及び注釈2を記す。各注釈に記載した内容は、矛盾なき限り、任意に組み合わせることが可能である。
[注釈1]
撮像装置1は、ハードウェア、或いは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実現可能である。特に、画像補正部(20、20a又は20b)内で実行される処理の全部又は一部は、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実現可能である。ソフトウェアを用いて撮像装置1を構成する場合、ソフトウェアにて実現される部位についてのブロック図は、その部位の機能ブロック図を表すことになる。
[注釈2]
例えば以下のように考えることができる。図15における画像補正部20bは、短露光画像及び適正露光画像間の位置合わせを介して両画像を合成することにより目標補正画像を生成する第1補正部と、短露光画像から目標補正画像を生成する第2補正部とを備える、と考えることができる。そして、第1補正部は符号51〜56によって参照される各部位を含んで形成され、第2補正部は符号52〜56及び58によって参照される各部位を含んで形成される、と考えることができる。成否推定部57及び選択部59は、第1補正部及び第2補正部を択一的に機能させる補正制御部を形成すると考えることができる。
1 撮像装置
11 撮像部
12 AFE
13 主制御部
20、20a、20b 画像補正部
51 位置合わせ部
52 ノイズ低減部
53 差分値算出部
54 第1合成部
55 エッジ強度値算出部
56 第2合成部
57 位置合わせ成否推定部
58 擬似適正露光画像生成部
59 選択部

Claims (7)

  1. 撮影によって画像の画像データを出力する撮像手段を備え、所定の撮影指示に従って得られた前記撮像手段の出力データに基づいて出力画像を生成する撮像装置において、
    前記撮像手段にて撮影された第1画像の画像データ及び前記第1画像の露光時間よりも長い露光時間にて撮影された第2画像の画像データに基づいて前記第1及び第2画像間の位置合わせを行った後、前記第1及び第2画像を合成することで前記出力画像を生成する第1補正手段と、
    前記第2画像を用いることなく、前記第1画像のノイズを低減することによって前記出力画像を生成する第2補正手段と、
    前記第2画像の撮影用に設定された撮影条件又は前記撮像手段の出力データに基づいて前記第1及び第2補正手段を択一的に選択する選択処理を実行し、選択した補正手段によって前記出力画像を生成させる補正制御手段と、を備えた
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記選択処理において前記第2補正手段が選択される場合、前記第2画像の撮影は実行されない
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第2画像の撮影条件として、前記第2画像の露光時間及び前記第2画像の撮影時における焦点距離が設定され、
    前記補正制御手段は、設定された前記第2画像の露光時間及び前記焦点距離の内の少なくとも一方に基づいて前記選択処理を実行する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記補正制御手段は、前記撮影指示前又は後に得られる前記撮像手段の出力データに基づいて前記位置合わせの成否を判定し、成功と判定する場合に前記第1補正手段を選択する一方、失敗と判定する場合に前記第2補正手段を選択する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
  5. 前記第2補正手段は、前記第1画像に対してぼけによる画像劣化を与えた画像を生成する画像劣化手段と、前記第1画像のノイズを低減させた画像を生成するノイズ低減手段とを用い、前記画像劣化手段の生成画像と前記ノイズ低減手段の生成画像を合成することにより前記出力画像を生成する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の撮像装置。
  6. 前記第1補正手段は、前記第1及び第2画像と前記第1画像のノイズを低減させた画像とを合成することで前記出力画像を生成する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載の撮像装置。
  7. 撮影によって画像の画像データを出力する撮像手段を備え、所定の撮影指示に従って得られた前記撮像手段の出力データに基づいて出力画像を生成する撮像装置において、
    前記撮像手段にて撮影された第1画像の画像データ及び前記第1画像の露光時間よりも長い露光時間にて撮影された第2画像の画像データに基づいて前記第1及び第2画像間の位置合わせを行った後、前記第1及び第2画像を合成することで前記出力画像を生成する第1補正手段と、
    前記第2画像を用いることなく、前記第1画像又は前記第1画像を補正した補正画像を前記出力画像として出力する第2補正手段と、
    前記第1画像の撮影用に設定された撮影条件、前記第2画像の撮影用に設定された撮影
    条件、又は、前記撮像手段の出力データに基づいて、前記第1及び第2補正手段を択一的
    に選択する選択処理を実行し、選択した補正手段によって前記出力画像を生成させる補正
    制御手段と、を備えた
    ことを特徴とする撮像装置。
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