JP2010163059A - コンテナ船 - Google Patents

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Shingen Takeda
信玄 武田
Katsuya Uetoko
克哉 上床
Kengo Kitani
研吾 木谷
Yasuhiko Hiuga
泰彦 日向
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Abstract

【課題】主船体内、更には上甲板上においてコンテナの積載量を増加させると共に、乗り心地の良いコンテナ船を提供する。
【解決手段】主船体2内の船尾側に主機関9が配設された機関室8を有するコンテナ船1において、機関室8より船首側の主船体2上に設けられた居住区3と、居住区3直下の主船体2内に形成されたコンテナホールド18と、居住区直下のコンテナホールド18の直上の居住区3内に形成されたコンテナ搬出入通路と、コンテナ搬出入通路内に設けられたコンテナクレーン装置とを備えた。これにより、コンテナの積載個数が向上すると共に、コンテナ積載状態での重心低下が可能となり復原性を向上させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンテナを積載して航行するコンテナ船に関する。
コンテナ船においては、船首から船尾に亘って複数の貨物格納用ホールド及びハッチカバーが設けられ、これらホールド内に、多数のセルガイドが配設されており、このセルガイド間に多数個のコンテナが密に複数段積載される。
また、ハッチカバー上には、コンテナ固縛金物により、多数個のコンテナが複数段積み付けされる。
このようなコンテナ船においては、通常、船尾側の船底に機関室が配設されており、機関室内には、推進用の主機、補機類が設置されている。
そして、機関室の上部に船員室、操舵室等を有する居住区が設けられている。(例えば、特許文献1。)。
コンテナ船においては、ある程度の前方視野を確保することが国際規則により求められている。
国際規則では、船首から船長の2倍の長さより手前または前方500m手前の内の小さな方を見通すことができることが求められている。
そして、特許文献1に記載のコンテナ船においては、居住区を高くすることにより、居住区の頂部に設けられた操舵室からの前方の見通しを確保している。
しかしながら、コンテナターミナルへの入港に際し、橋下の通過などのためコンテナ船の全高(エアドラフトと称する)が制約され、居住室(その最上層の操舵室)を高くできない場合がある。
この場合、特許文献1に記載のように、船尾寄り(機関室の直上)に居住区を設けたコンテナ船においては、居住区より前方の上甲板上のコンテナは、船首側に行くに従って低くなるように階段状に積載しなければならず、積載量が制限されるという問題がある。
また、コンテナ船において、船体の船首尾方向中央より前方に発電機を備えた発電機室を設けるとともに、この発電機室の上部に操舵室を含む居住室(居住区)を設ける一方、船体の船尾側に推進用プロペラを回転する駆動モータを設け、船首側の発電機と船尾側の駆動モータを電気的に接続したものが提案されている(例えば、特許文献2。)。
特許文献2に記載のものでは、操舵室を含む居住室をそれ程高くしなくても、前方視野を確保することができると共に、上甲板上のコンテナの積載量を多くすることができる。
しかしながら、特許文献2に記載のものでは、推進設備(発電機、推進用プロペラを回転する駆動モータ、制御装置等)を含むコンテナ船の建造費が高価になる。
また、居住区と居住区直下の発電機群との間に、有効に活用されない空間が存在する。
また、船首側に収容空間を備えたコンテナ及びパレット化された一般貨物又は同様な貨物ユニットを同時に輸送するための貨物船も提案されている(例えば、特許文献3。)。
しかしながら、特許文献3に記載のものでは、船舶の船尾側或いは船首側に行くに従って船の揺れが大きくなるため、船首端の収容空間を居住室とした場合、乗り心地が悪くなるという問題がある。
特にコンテナ船は、定期的(時間厳守)に運航することが求められており、多少の悪天候海域でも運航(他の機種の船舶では、通常、悪天候海域を回避して運航)するため、乗り心地は非常に悪くなる。
また、青波による被害も懸念される。
また、コンテナの積載量を改善するものとして、図5に示すように、機関室101の直上に居住区を位置させたコンテナ船において、居住区の第2層目102以上の甲板室が嵩上げされ、第1層目の甲板室103と第2層目の甲板室102との間にコンテナを3段以上積載可能な空所104を有するものが提案されている(例えば、特許文献4。)。
特許文献4には、機関室101及び居住区の船体の船首尾方向の位置については記載されていないが、機関室101及び居住区を船尾側に配設した場合は、機関室101の直上の居住区より前方の上甲板105上のコンテナは、船首側に行くに従って低くなるように階段状に積載しなければならず、コンテナの積載量が制限されるという問題がある。
また、機関室101及び居住区を船体中央近傍に配設した場合は、機関室101の直上の居住区より前方の上甲板105上のコンテナの積載量は増加するものの、機関室101内の主機関から船尾のプロペラまで長いプロペラシャフトを配設しなければならず、その分コンテナの積載量が減少するという問題がある。
特開2002−173081号公報 特開2002−220091号公報 特表平8−509677号公報 特許第3353793号公報
本発明は、上記問題点を解決するために提案されたものであって、主船体内、更には上甲板上においてコンテナの積載量を増加させると共に、乗り心地の良いコンテナ船を提供することを目的とする。
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたもので、特許請求の範囲に記載された各発明は、コンテナ船として、それぞれ以下に述べる各手段を採用したものである。
第1の手段のコンテナ船は、
主船体内の船尾側に主機関が配設された機関室を有するコンテナ船において、
前記機関室より船首側の主船体上に設けられた居住区と、
前記居住区直下の主船体内に形成された居住区直下のコンテナホールドと、
前記居住区直下のコンテナホールドの直上の前記居住区内に形成されたコンテナ搬出入通路と、
前記コンテナ搬出入通路内に設けられたコンテナクレーン装置と
を備えたことを特徴とする。
第2の手段は、第1の手段のコンテナ船において、
前記居住区は、前記主船体の中央又は中央より船首側に設けられていることを特徴とする。
第3の手段は、第1の手段のコンテナ船において、
前記居住区は、前記主船体の船尾から船の長さの30%前方の位置と船首から船の長さの15%後方の位置との間に設けられていることを特徴とする。
第4の手段は、第1乃至3のいずれかの手段のコンテナ船において、
前記コンテナクレーン装置は、主船体の舷側から張り出し可能なものであることを特徴とする。
第5の手段は、第4の手段のコンテナ船において、
前記コンテナクレーン装置は、
前記コンテナ搬出入通路内に左右舷方向に設けられた固定レールと、
前記固定レールに左右舷方向に移動可能、且つ、左舷或いは右舷に移動した際に先端が主船体の舷側から張り出すように設けられた移動レールと、
前記移動レールに左右舷方向に移動可能に設けられたトロリーと、
前記トロリーに吊り下げられたコンテナスプレッダーと
を有していることを特徴とする。
第6の手段は、第5の手段のコンテナ船において、
前記トロリーはコンテナスプレッダーを水平面内で旋回可能なものであることを特徴とする。
特許請求の範囲に記載の各請求項に係る発明のコンテナ船は、上記の各手段を採用しているので、コンテナを居住区直下へ積載することが可能となるため、コンテナの積載個数が向上すると共に、コンテナ積載状態での重心低下が可能となり復原性を向上させることができる(或いは、同一復原性におけるコンテナ積載個数を向上させることが可能となる。)。
本発明の第1の実施形態に係るコンテナ船の側面図である。 図1のA−A矢視図である。 図1のB−B矢視図である。 図1の居住区及びコンテナクレーン装置を示す拡大側面図である。 従来のコンテナ船の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態に係るコンテナ船を図1〜図4に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るコンテナ船の側面図である。
図2は、図1のA−A矢視図である。
図3は、図1のB−B矢視図である。
図4は、図1の居住区及びコンテナクレーン装置を示す拡大側面図である。
なお、図1は同じ大きさのコンテナ21aのみを積載した例を示し、図2〜図4は大きさの異なるコンテナ21a、21bを積載した例を示している。
<コンテナ船の全体の形状>
図1に示すように、コンテナ船1において、上甲板(乾舷甲板)6以下の主船体2内の船尾側には機関室8が設けられている。
なお、符号Cは、船首垂線FPと船尾垂線APとの間の船首尾方向中央(FP−C間長さ=C−AP間長さ)であり、図1では、船尾側について図示を一部省略している。
この機関室8内には、プロペラを駆動する主機関9、図示略のプロペラ軸、各種の補機類が配設されている。
主船体2のほぼ全長に亘って、コンテナ21(21a、21b)を収納するためのコンテナホールド17、及び後述する増設されたコンテナホールド(居住区直下のコンテナホールド)18が形成されている。
このコンテナホールド17は、機関室8近傍においては、主機関9及びその他の図示略の補機類を取囲むように形成されている。
上甲板6の船首尾方向中央Cより船首側には居住区3(上部構造物)が設けられている。
なお、本発明の実施の形態に係るコンテナ船1では、コンテナターミナルへの入港に際し橋下の通過などのため、コンテナ船1の全高(エアドラフトと称する)が制約されており、居住区3(その最上層の操舵室4)の高さは、比較的低いものとなっている。
この居住区3の船首側及び船尾側の上甲板6上には、コンテナ21を搬入、搬出するための複数の開口が明けられている。
その各開口の周囲には、各々ハッチコーミング10が取り付けられている。
その各ハッチコーミング10上には、各々ハッチカバー11が載置されている。
更に、ハッチカバー11上にも、多数のコンテナ21が積載できるようになっている。
なお、BLaは、特許文献1に記載のごとく、機関室8直上に、居住区3を設けた場合の前方視野下限線である。
BLbは、主船体2の船首尾方向中央C上に、居住区3を設けた場合の前方視野下限線である。
BLcは、本発明の実施の形態に係るコンテナ船1のごとく、主船体2の船首尾方向中央Cより船首側に、居住区3を設けた場合の前方視野下限線である。
また、機関室8直上の上甲板6上には、煙突構造物19が設けられている。
この煙突構造物19は、煙突外筒、複数本(主機関8用、発電機関用等)の煙突内筒、排ガス処理等の各種処理設備、各種処理設備を収納する構造物等により構成されている。
なお、図1に示すものでは、煙突構造物19の船首尾方向の長さを、コンテナ21と同じ長さとしているが、これに限定されるものではなく短くしても良い。
<主船体の構造>
居住区3が配設されていない主船体2部分においては、図2に示すように、舷側及び船底は二重壁となっている。
舷側の二重壁内の喫水線LWLより上方に、第2甲板7が設けられている。
舷側の二重壁内の第2甲板7より上方には通路(空所)12が形成され、第2甲板7より下方には舷側バラストタンク14が形成されている。
また、船底の中央にはパイプダクト16が形成され、船底の左右舷には船底バラストタンク15が形成されている。
そして、主船体2内の、通路12、舷側バラストタンク14、船底バラストタンク15及びパイプダクト16で囲まれた部分には、コンテナホールド17が形成されている。
なお、図2中の左側は、通常の大きさのコンテナ21aの積載例を示し、右側は高さの高いコンテナ21bの積載例を示す。
居住区3が配設されている主船体2部分においては、図3に示すように、舷側は三重壁となっており、船底は二重壁となっている。
図2に図示のものと同様に、第2甲板7が設けられ、通路12、舷側バラストタンク14、パイプダクト16、船底バラストタンク15が形成されている。
更に、舷側の通路12及び舷側バラストタンク14の内側には、燃料タンク13が形成されている。
そして、主船体2内の、燃料タンク13、船底バラストタンク15及びパイプダクト16で囲まれた部分には、増設されたコンテナホールド(居住区直下のコンテナホールド)18が形成されている。
<居住区及び居住区直下のコンテナホールドの位置>
次に、図1に基づき、居住区3及び居住区直下のコンテナホールド18の位置につき説明する。
図1に示すように、主船体2の船首尾方向中央Cの位置より、船の長さLの13%程度船首側の位置(船首から0.37Lの位置)に、居住区3が設けられ、居住区3直下の主船体2内に居住区直下のコンテナホールド(増設コンテナホールド)18が形成されている。
このように、従来有効活用されていなかった居住区3直下の主船体2内にもコンテナ21を積載することにより、コンテナ積載能力が2〜5%向上する。
また、居住区3が前述の位置に設けられているので、主船体2の船殻強度(ねじれ剛性)が有利となる。
また、上甲板6上(ハッチカバー11上)において、コンテナ21を前方視野下限線BLc迄積載することができるため、居住区3より前方の上甲板6上のコンテナ21の積載量も、居住区3を機関室8の直上に設けたもの(前方視野下限線BLa迄コンテナ21を積載したもの)より大幅に増加する。
更に、居住区3が主船体2の船首尾方向中央Cの近傍に設けられているため、乗組員の乗り心地が大幅に向上する。
次に、この居住区及び居住区直下のコンテナホールド18の取り付け位置の範囲につき説明する。
なお、船の長さLとは、通常、船首垂線FP−船尾垂線AP間の長さをいう。
また、通常、船首(或いは、船首端)とは船首垂線FPの位置を言い、船尾(船尾端)とは船尾垂線APの位置を言う。
先ず、コンテナホールド17、18へのコンテナ21の積載量の面から考える。
機関室8より船首側の主船体2上に居住区3を設け、居住区3直下を居住区直下のコンテナホールド18とする(言い換えれば、機関室8より船首側のコンテナホール17、18ド上に居住区3を設ける)ことにより、コンテナホールド17、18におけるコンテナ21の積載量は、図5に図示の従来のものと変わらない。
次に、主船体2上へのコンテナ21の積載量の面から考える。
居住区3を船首側に近づける程、前方視野下限線BLcがより高くなるため、図5に図示の従来のものと比べて、上甲板6上へのコンテナ21の積載量が増加する。
そして、居住区3を船首端に設ければ、上甲板6上へのコンテナ21の積載量は最も多くなる。
次に、乗組員の乗り心地の面から考える。
機関室8より船首側の主船体2上に居住区3を設けることにより、図5に図示の従来のものと比べて、乗組員の乗り心地が向上する。
なお、通常コンテナ船1において、機関室8の前壁は、船首尾方向中央Cより船の長さLの約35%程度後方に位置(船首垂線FPから0.85Lの位置)している。
従って、居住区3を、船首尾方向中央Cを中心として船の長さLの約35%後方〜約35%前方の範囲(船首垂線FPから0.15L〜0.85Lの範囲)のコンテナホールド17、18上に位置させることにより、従来のものより乗り心地が向上する。
なお、居住区3を主船体2の船首尾方向中央Cの位置(船首垂線FPから0.5Lの位置)に設けることにより、乗り心地が最も良くなる。
次に、主船体2のねじれ剛性の面から考える。
通常、コンテナ船1においては、コンテナホールド17、18が長手方向(船首尾方向)に連続するため、主船体2のねじれ剛性の確保が問題となる。
居住区3の前壁又は後壁が船首垂線FPから0.3L〜0.7L(居住区3の後壁が船首垂線FPから0.3L〜前壁が0.7L)の範囲に位置するように、居住区3を主船体2上に設けることにより、従来のもの以上のねじれ剛性が得られ、船殻の重量は増加せず、船の建造費も上昇しない。
そして、コンテナ21の積載量、乗組員の乗り心地、コンテナ船1のねじれ剛性(或いは、船殻の重量又は船の建造費)の条件を総合すると、居住区3を機関室8より船首側の船首垂線FPから0.15L〜0.85Lの範囲のコンテナホールド17、18上に位置させることにより、従来のものより乗り心地及びコンテナ21の積載量が向上する。
実用的には、居住区3の位置を、船首垂線FPから0.15L〜0.7Lの範囲(主船体2の船尾APから船の長さLの30%前方の位置と船首FPから船の長さLの15%後方の位置との間)のコンテナホールド17、18上とすることができる。
なお、居住区3を船首尾方向中央Cより船尾側に設けることは、従来のものより改善されているものの、コンテナ21の積載量があまり増加しないので、居住区3を船首垂線FPから0.15L〜0.5Lの範囲に設ける方がより効果がある。
更に、居住区3を、居住区3の前壁又は後壁が船首垂線FPから0.3L〜0.7Lの範囲のコンテナホールド17、18上に位置させることにより、従来のものより、乗り心地及びコンテナ21の積載量が更に向上すると共に、ねじれ剛性の優れた(或いは、船殻の重量の少ない又は船の建造費の安価な)コンテナ船1を得ることができる。
更に、居住区3を、居住区3の前壁又は後壁が船首垂線FPから0.3L〜0.5Lの範囲のコンテナホールド17、18上に位置させることにより、乗り心地、コンテナ21の積載量、ねじれ剛性、船殻の重量、船の建造費等が最も優れたコンテナ船1を得ることができる。
<居住区及びコンテナクレーン装置の詳細>
次に、居住区3及びコンテナクレーン装置20の詳細につき説明する。
図3に示すように、上甲板6上には、操舵室4、船員室、荷役管理室、ボート搭載甲板5等により構成された居住区3(上部構造物)が設けられている。
一方、居住区3直下の主船体2内には、前述のごとく、居住区直下のコンテナホールド18が形成されている。
居住区直下のコンテナホールド18の直上の居住区3内(図3に示すものでは、ボート搭載甲板5と上甲板6との間)には、居住区直下のコンテナホールド18と空間的に連続するコンテナ搬出入通路28が形成されている。
ボート搭載甲板5の(上甲板6からの)高さ(Deck Height)は、他の部分(操舵室4、船員室、荷役管理室等)の高さより、2〜4倍高くなっている。
ボート搭載甲板5の左右舷の外板には、コンテナ搬出入開口27が明けられている。
このコンテナ搬出入開口27の大きさは、コンテナ21(21a、21b)が左右舷方向に向いた状態で、後述する移動レール23、旋回機能付きトロリー24、コンテナスプレッダー26及びコンテナ21(21a、21b)が、通過可能な程度の大きさとする。
即ち、居住区3の船首尾方向の長さが短い場合、コンテナ搬出入開口27を必要以上に大きくすると、新たな船殻構造の補強が必要となるため、最小限の大きさとするのが好ましい。
コンテナ搬出入通路28内において、ボート搭載甲板5の甲板裏には、左右舷方向に固定レール22が設けられている。
固定レール22下には、左右舷方向に移動可能、且つ、左舷或いは右舷に移動した際に先端が主船体2の舷側から張り出すように移動レール23が取り付けられている。
移動レール23には、90°旋回可能な旋回機能付きトロリー24が左右舷方向に移動可能に設けられている。
旋回機能付きトロリー24には、ワイヤーロープ25を介して、コンテナ21を把持するためのコンテナスプレッダー26が吊り下げられている。
このように、コンテナクレーン装置20は、固定レール22、移動レール23、旋回機能付きトロリー24、ワイヤーロープ25、コンテナスプレッダー26、及び図示略の制御装置等により構成されている。
本実施の形態に係る居住区3及びコンテナクレーン装置20は上述のごとく構成されており、次のようにして、コンテナ21の搬出入が行われる。
なお、岸壁には、コンテナ21を搭載した場内搬送台車(トレーラ)が、コンテナの長手方向がコンテナ船1の船首尾方向に向くように待機している。
先ず、コンテナ搬出入通路28内に収納(格納)されている移動レール23、旋回機能付きトロリー24、コンテナスプレッダー26を、コンテナ搬出入開口27から張り出させる。
そして、旋回機能付きトロリー24によりコンテナスプレッダー26を90°旋回させると共に、コンテナスプレッダー26が場内搬送台車に搭載されたコンテナ21の上方に位置するように、移動レール23、旋回機能付きトロリー24を移動させる。
次に、コンテナスプレッダー26を降下させ、場内搬送台車に搭載されたコンテナ21を把持し、上昇させる。
その後、コンテナ21及びコンテナスプレッダー26を、左右舷方向に向くように90°旋回させる。
この状態で、移動レール23、旋回機能付きトロリー24、コンテナ21を把持したコンテナスプレッダー26を、コンテナ搬出入開口27からコンテナ搬出入通路28内に搬入する。
コンテナ搬出入通路28内に搬入した後、コンテナ21を把持したコンテナスプレッダー26を船首尾方向に向くように90°旋回させる。
そして、コンテナ21を把持したコンテナスプレッダー26を居住区直下のコンテナホールド18内に降下させ、所定位置にコンテナ21を積載する。
その後、コンテナスプレッダー26からコンテナ21を外し、コンテナスプレッダー26を上昇させ、コンテナスプレッダー26を左右舷方向に向くように90°旋回させる。
上記の操作を繰り返すことにより、居住区直下のコンテナホールド18内へのコンテナ21の搬入、積載作業を行う。
居住区直下のコンテナホールド18からのコンテナ21の搬出作業は、上述と逆の手順にて行う。
なお、居住区直下のコンテナホールド18以外のコンテナホールド17、及びハッチカバー11上へのコンテナ21の積載は、従来と同様に陸上コンテナクレーン等にて行われる。
このように、本発明の第1の実施形態に係るコンテナ船1によれば、コンテナ21を居住区3直下へ積載することが可能となるため、コンテナ21の積載個数が向上すると共に、コンテナ21積載状態での重心低下が可能となり復原性を向上させることができる(或いは、同一復原性におけるコンテナ積載個数を向上させることが可能となる。)。
また、本発明の第1の実施形態に係るコンテナ船1によれば、従来のコンテナ船に対して、居住区を高くすることなく、コンテナ21の積載量を増加させることができるので、全高が制約された航路(橋下等)を通過することができる。
<その他の変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されず、本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えてよいことはいうまでもない。
例えば、居住区3の船首尾方向の長さがコンテナ21の長さに対して十分に長い場合、コンテナ搬出入開口27を、船首尾方向に向けたままコンテナ21を搬出入可能な大きさとすることができる。
この場合、コンテナクレーン装置20は、旋回機能付きとする必要は無く、コンテナ21を、船首尾方向に向けたままコンテナ搬出入開口27を通過させて、居住区直下のコンテナホールド18内に搬出入する。
また、ボート搭載甲板5の高さによっては、コンテナ搬出入通路28内にも、コンテナ21を、居住区直下のコンテナホールド18に積載されたコンテナ21上に連続して、更に1〜2段積載するようにしても良い。
また、ボート搭載甲板5の高さによっては、ボート搭載甲板5と上甲板6との間に、新たな甲板を形成するようにしても良い。
1 コンテナ船
2 主船体
3 居住区
4 操舵室
5 ボート搭載甲板
6 上甲板(乾舷甲板)
7 第2甲板
8 機関室
9 主機関
10 ハッチコーミング
11 ハッチカバー
12 通路(空所)
13 燃料タンク
14 舷側バラストタンク
15 船底バラストタンク
16 パイプダクト
17 コンテナホールド
18 増設コンテナホールド(居住区直下のコンテナホールド)
19 煙突構造物
20 コンテナクレーン装置
21、21a、21b コンテナ
22 固定レール
23 移動レール
24 トロリー
25 ワイヤーロープ
26 コンテナスプレッダー
27 コンテナ搬出入開口
28 コンテナ搬出入通路
LWL 喫水線
BLa、BLb、BLc 前方視野下限線
C 船首尾方向中央
CL 船体中心線
FP 船首垂線
AP 船尾垂線

Claims (6)

  1. 主船体内の船尾側に主機関が配設された機関室を有するコンテナ船において、
    前記機関室より船首側の主船体上に設けられた居住区と、
    前記居住区直下の主船体内に形成された居住区直下のコンテナホールドと、
    前記居住区直下のコンテナホールドの直上の前記居住区内に形成されたコンテナ搬出入通路と、
    前記コンテナ搬出入通路内に設けられたコンテナクレーン装置と
    を備えたことを特徴とするコンテナ船。
  2. 前記居住区は、前記主船体の中央又は中央より船首側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のコンテナ船。
  3. 前記居住区は、前記主船体の船尾から船の長さの30%前方の位置と船首から船の長さの15%後方の位置との間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のコンテナ船。
  4. 前記コンテナクレーン装置は、主船体の舷側から張り出し可能なものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のコンテナ船。
  5. 前記コンテナクレーン装置は、
    前記コンテナ搬出入通路内に左右舷方向に設けられた固定レールと、
    前記固定レールに左右舷方向に移動可能、且つ、左舷或いは右舷に移動した際に先端が主船体の舷側から張り出すように設けられた移動レールと、
    前記移動レールに左右舷方向に移動可能に設けられたトロリーと、
    前記トロリーに吊り下げられたコンテナスプレッダーと
    を有していることを特徴とする請求項4に記載のコンテナ船。
  6. 前記トロリーはコンテナスプレッダーを水平面内で旋回可能なものであることを特徴とする請求項5に記載のコンテナ船。
JP2009007166A 2009-01-16 2009-01-16 コンテナ船 Withdrawn JP2010163059A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103625604A (zh) * 2012-08-20 2014-03-12 中集船舶海洋工程设计研究院有限公司 双岛结构的集装箱船
CN103625607A (zh) * 2012-08-20 2014-03-12 中集船舶海洋工程设计研究院有限公司 集装箱船
CN114084288A (zh) * 2021-09-02 2022-02-25 中集船舶海洋工程设计研究院有限公司 集装箱船舶

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