JP2010159772A - 管継手 - Google Patents

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賢吾 内田
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Abstract

【課題】管継手素材の溶出、腐食を防止でき、ワンタッチ操作で接続が可能な管継手を提供すること。
【解決手段】内部に流体の流通孔及び外部にロック溝を有するプラグが着脱自在に結合されるソケットからなる管継手であって、このソケット1は、内部に流通孔に連通する中空孔及び一端外周部にロック溝と係合してプラグの結合をロックするロックボール15を保持する保持穴とを設けたソケット本体3、6と、保持穴に装着されたロックボール15と、このロックボール15をロック溝に係合又は解放させるロック手段を有しソケット本体の長手方向へスライド移動可能なスライドスリーブ8と、ソケット本体とスライドスリーブ8との間にあって、スライドスリーブ8を付勢する筒状バネ12とを備え、ソケット本体3、6、スライドスリーブ8、ロックボール15及び筒状バネ12の全てが非金属製の耐薬品性材料で形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、プラグに結合されるソケットからなる管継手に係り、詳しくはこの管継手の内部を流れる流体によって化学反応などを起こして管継手素材が溶出して流体内に混入されるのを防止し、しかもプラグにワンタッチ操作で着脱できるソケットからなる管継手に関するものである。
液体、空気、ガスなどの流体は、配管を使用して各種機器に供給されている。機器と配管との接続或いは配管同士の接続には、管継手が使用されている。これまでの管継手は、継手ハウジング及び他の配管などにネジをそれぞれ設け、これらのネジによって結合するものが主流であったが、このネジによる結合は接続作業が面倒であるばかりか工具なども必要となるので、近年は、この接続作業を容易にするために管継手をプラグとソケットとで構成してこれらをワンタッチ操作で着脱できるものが使用されている。
この種のワンタッチで着脱できる管継手には、種々タイプのものが開発されて使用されているが、その代表的な管継手を図5を参照して説明する。なお、図5は公知の管継手の一部側面を破断したもので、図5Aはソケットとプラグとの分離状態の側面図、図5Bは図5Aのソケットとプラグとを連結した状態の側面図である。
この管継手30は、プラグ45とこのプラグに結合されるソケット31とで構成されている。ソケット31は、内部に連通する中空孔33a、34aを有する所定長さの筒状体からなるソケット本体32と、このソケット本体32にスライド移動可能に支持されるスライドスリーブ35と、このスライドスリーブ35を付勢するスリーブバネ36と、ソケット本体32の保持穴37に嵌め込まれるロックボール38と、ソケット本体32の中空孔内に収容されてこの中空孔を開閉する弁機構39とを有している。
ソケット本体32は、内部に第1中空孔33aを設け所定の長さ及び肉厚を有する円形の筒状体からなる第1ソケット本体33と、この第1ソケット本体33の第1中空孔33aに連通する第2中空孔34aを設け同様の円形の筒状体からなる第2ソケット本体34とからなり、第2ソケット本体34は、第1ソケット本体33の後端にその一端が螺合され他端が配管等などで機器に固定される構成となっている。弁機構39は、O−リング40、弁座41、弁パッキン42、弁体43、弁スプリング44で構成されている。また、プラグ45は、内部に流体の流通孔45a及び外部にロック溝45bが設けられている。
ソケット31とプラグ45との連結は、プラグ45をソケット31に差込む。この差込みにより、プラグ45の先端部がロックボール38をスリーブバネ36のバネ力に抗して移動させ、ロックボール38がロック溝45bに入り込むと圧縮されたスリーブバネ36の復元力により元の状態に復帰して、プラグ45とソケット31とが係合される。また、この差込みにより、弁体43がプラグ45の先端で押されて、弁体43が開き流体通路が開通される。
また、ソケット31とプラグ45との分離は、スライドスリーブ35を引き戻すことによって分離される。すなわち、スライドスリーブ35の引き戻しにより、ロックボール38がフリー状態となって、プラグ45のロック溝45bとロックボール38との係合が解除されて分離される。このとき、弁体43は瞬時に弁パッキン42に密着し、流体通路が閉鎖される。
特開2004−138119号(段落〔0010〕〜〔0013〕、図1)
上記公知の管継手は、ソケットとプラグとをワンタッチ操作で簡単に結合できるので、これまでのネジ結合手段によるもの(例えば上記特許文献1)に比べて結合作業が極めて簡単になる。しかしながら、この公知の管継手は、この管継手を構成する部品のうち、少なくともロックボール、スリーブバネ、O−リング、弁スプリングなどは、機械的強度及びその機能、例えばスプリングにあっては伸縮自在な機能が要求されるので、金属材製のものを使用せざるを得なくなっている。
近年、この種の管継手は、その用途が拡大されて様々な分野に使用されるようになってきている。使用分野のうち、例えば半導体分野においては、複数個の処理槽が用意されて、これらの処理槽に異なる処理液が供給されて、半導体ウェーハに対して種々の処理がなされている。各処理槽へは、それぞれの処理液供給源から種々の処理液、例えばアルカリ性、酸性などの薬品或いは基板コート剤などが配管を介して供給されている。各処理液供給源と各処理槽とは配管で接続されることから、その途中に管継手が使用されている。
ところが、この処理槽へ供給される処理液は、種々の処理液となるので、管継手が金属材料で構成されていると、処理液が例えば強酸性のものであると、この処理液が管継手内を流れる際に管継手を構成する金属材料と化学反応を起こしてその金属の一部が溶解して処理液に混入してしまうことがある。このような溶解物は不純物となるので、このような不純物が処理液に混入されると、半導体ウェーハを汚染し所期の処理ができなくなるなどの課題がある。また、管継手が金属材料で構成されていると、経年変化などで腐食して同様の不純物が処理液に混入し同じ課題が発生することがある。
最近の半導体技術は、極めて高い精度、高精細化、高集積化などとなってきていることから、これまでの管継手ではこのような半導体処理装置への適用が不向きになって来ている。この対策として、管継手を合成樹脂材で作製することが想到されるが、このような管継手は、例えば上記特許文献1にみられるように、ネジ結合となるので、使い勝手が悪くユーザ仕様に対応できないことがある。
本発明者は、このような従来技術の課題に鑑み、ワンタッチ操作で接続が可能な管継手において、管継手を構成する部品のうち、特に、非金属製にし難い部品、特に複数のバネ体のうち、それぞれのバネ体が果たす機能に対応して、異なる非金属材料で構成すればさほど機能低下を招くことなく、材料の溶出及び腐食を防止できることに想到して本発明に至ったものである。
そこで、本発明は、このような従来技術の課題の解決及び要求に基づいてなされたもので、本発明の目的は、管継手素材の溶出、腐食を防止でき、ワンタッチ操作で接続が可能な管継手を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願の請求項1に係る管継手の発明は、内部に流体の流通孔及び外部にロック溝を有するプラグが着脱自在に結合されるソケットからなる管継手であって、前記ソケットは、内部に前記流通孔に連通する中空孔及び一端外周部に前記ロック溝と係合して前記プラグの結合をロックするロックボールを保持する保持穴とを設けたソケット本体と、前記保持穴に装着されたロックボールと、前記ロックボールを前記ロック溝に係合又は解放させるロック手段を有し前記ソケット本体の長手方向へスライド移動可能なスライドスリーブと、前記ソケット本体と前記スライドスリーブとの間にあって、スライドスリーブを付勢する筒状バネとを備え、前記ソケット本体、前記スライドスリーブ、前記ロックボール及び前記筒状バネの全てが非金属製の耐薬品性材料で形成されていることを特徴とする。
また、本願の請求項2に係る発明は、請求項1に記載の管継手の発明において、前記ロックボールは、剛性を有する材料からなるとともに、前記筒状バネは、所定の肉厚及び長さ並びに内部に前記ソケット本体の外周囲に遊嵌される大きさの中空孔を設けた弾性を有する筒状体からなり、前記弾性筒状体は、長さ方向から所定の力が加わったときに圧縮され、該力が無くなると原状に復帰可能な弾性部材で形成されていることを特徴とする。
また、本願の請求項3に係る発明は、請求項2に記載の管継手において、前記ロックボールは、セラミック、ポリエーテルケトン、ポリプロピレン、のいずれかであり、前記弾性部材はゴム材であることを特徴とする。
また、本願の請求項4に係る発明は、請求項1に記載の管継手において、前記ソケット本体は、前記中空孔内に、該中空孔を閉塞しプラグの結合により開放する弁機構が装着されて、前記弁機構を構成する部品が前記耐薬品性材料で形成されていることを特徴とする。
また、本願の請求項5に係る発明は、請求項1又は4に記載の管継手において、前記耐薬品性材料は、合成樹脂材料であることを特徴とする請求項1又は4に記載の管継手。
本発明は、上記構成を備えることにより、以下の優れた効果を奏する。すなわち、請求項1の発明によれば、管継手を構成する構成要素、すなわちソケット本体、スライドスリーブ、ロックボール及び筒状バネの全てが非金属製の耐薬品性材料で形成されているので、流通させる流体が薬品であっても、継手素材が溶出し、すなわち不純物として流体に混入することがなく、管継手の用途の拡大を図ることができる。また、従来技術では、管継手が金属材料で構成されているので、経年変化などで腐食して同様の不純物が流体に混入することがあるがこの課題も解消される。
また、請求項2、3の発明によれば、ロックボールを耐薬品性に加え剛性材料で形成することにより、素材の溶出などを無くするとともに機械的強度を保持し、プラグとロックを堅固にできる。また、筒状バネは、フッ素ゴムなどのゴム材で形成されているので、簡単に作製できる。
また、請求項4の発明によれば、ソケット本体の中空孔内に弁機構が装着されることにより、プラグの結合前は中空孔が閉塞され、結合時にのみ中空孔が開放されるので、流体の制御が可能になる。また、弁機構は、耐薬品性材料で形成されているので、素材の溶出を防止できる。
また、請求項5の発明によれば、合成樹脂材料は、簡単に加工でき、しかも素材の溶出も防止できる。
図1は本発明の実施例に係る管継手の側面の一部を破断した破断側面図である。 図2は図1の破断前の管継手を分解した分解斜視図である。 図3は図2のIII−III線の断面図である。 図4は図2の管継手を構成する筒状バネを示し、図4Aは側面図であり、図4Bは図4AのIVB側からみた正面図であり、図4Cは図4AのIVC−IVC線の断面図である。 図5は公知の管継手を一部側面で破断したもので、図5Aはソケットとプラグとの分離状態の側面図であり、図5Bはソケットとプラグとを連結した状態の側面図である。
以下、図面を参照して本発明の最良の実施形態を説明する。但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための管継手を例示するものであって、本発明をこの管継手に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものも等しく適応し得るものである。
図1〜図3を参照して、本発明の実施形態に係る管継手を説明する。なお、図1は本発明の実施例に係る管継手の側面の一部を破断した破断側面図、図2は図1の破断前の管継手を分解した分解斜視図、図3は図2のIII−III線の断面図である。
本発明の実施形態に係る管継手1は、プラグにワンタッチ操作で着脱されるソケットで構成されている。この管継手1は、ソケットで構成されているので、以下の説明ではこの管継手をソケットともいう。なお、プラグは、図示を省略したが図5に示したプラグが使用される。
管継手1、すなわちソケットは、図1、図2に示すように、内部に中空孔を有する所定長さの筒状体からなるソケット本体2と、このソケット本体にスライド移動可能に支持されるスライドスリーブ8と、このスライドスリーブをソケット本体2の先端方向へ付勢するスリーブバネ12と、ソケット本体2の保持穴5に嵌め込まれるロックボール15と、ソケット本体2に装着されて筒状バネの端部の移動を止める止めリング14と、ソケット本体2の中空孔内に収容されて中空孔を閉塞及び開放する弁機構16とを有している。なお、ソケット本体2の中空孔は、プラグの流通孔に連通するものとなっている。
ソケット本体2は、図2、図3に示すように、内部に第1中空孔4を設け所定の長さ及び肉厚を有する円形の筒状体からなる第1ソケット本体3と、この第1ソケット本体の第1中空孔4に連通する第2中空孔7を設け同様の円形の筒状体からなる第2ソケット本体6とからなり、第2ソケット本体6は、第1ソケット本体3の後端にその一端が螺合され他端が配管等などで機器に固定される構成となっている。これらの第1、第2ソケット本体3、6は、耐薬品性、すなわち強酸などの薬品と反応して溶解などしない合成樹脂材からなる成型体で形成されている。この合成樹脂材は、例えばポリフェニルサルフォン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンスルフィド、ポリプロピレン、ポリエチレンなどである。
第1ソケット本体3は、図3に示すように、プラグが差込まれる端部側が比較的径を小さくした小径筒状部3aと、第2ソケット本体6が結合される端部側がその径を大きくた大径筒状部3cと、これらの大小径筒状部の間にあって中間の径とした中径筒状部3bとに区分されて、小径筒状部3aが大径筒状部3c及び中径筒状部3bを経て先細形状になっている。内部の第1中空孔4は、この筒状体を貫通し小径筒状部3aに位置する小径孔4aと、大径筒状部3cに位置する大径孔4cと、これら大小孔の中間に位置する中径孔4bとなっている。
小径筒状部3aは、その外径がスライドスリーブ8が圧入される太さになっており、プラグが挿入される前方開口部近傍の外周囲に略等間隔に4個のロックボール15が嵌入される保持穴5がそれぞれ穿設されている。これらの保持穴5は、それぞれ同じ形状を有する凹状穴からなり、また、この凹状穴は、その外側の直径が大きく内側の径が小さいすり鉢状をなしており、ロックボール15が中空孔4内へ落下しないようにその直径が設定されている。ロックボール15には、耐薬品性及び剛性を有する材料で形成されている。このような材料は、例えばセラミック、ポリエーテルケトン、ポリプロピレン、などである。ロックボールをこのような材料で形成することにより、素材の溶出などを無くするとともに機械的強度を保持し、プラグとロックを堅固にできる。また、第1中空孔4の小径孔4aは、プラグが嵌合される大きさになっている。
中径筒状部3bは、その外周囲に筒状バネ12が遊嵌され、この筒状バネの一端部の移動を停止するストッパー段部3が形成されている。また、第1中空孔4の中径孔4bは、孔の内壁面に階段状の段部が形成されて、弁機構16を構成する部品が位置決め固定されるようになっている。
大径筒状部3cは、その外周囲にあって中径筒状部3bのストッパー段部3に隣接した箇所に外れ防止リング14がネジ結合される雄ネジ3が形成されている。また、第1中空孔4の大径孔4cの内周壁には、第ソケット本体6がネジ結合される雌ネジ4が形成されている。
第2ソケット本体6は、第1ソケット本体3の大径孔4c内に挿入される大径筒状部6aと、配管等などが結合される小径筒状部6bとに区分され、内部に第1ソケット本体3の第1中空孔4に連通する第2中空孔7が形成されている。大径筒状部6aは、前方の外周囲に第1ソケット本体3の大径孔4c内の雌ネジ4にネジ結合される雄ネジ6が形成され、後方の外周囲6がスパナなどの工具で結合される工具当接部となっている。小径筒状部6cは、配管等などで機器に固定される構成となっている。第2中空孔7は、大径筒状部6aに位置する大径孔7aと、小径筒状部6bに位置する小径孔7cとからなり、小径孔7cは大小径筒状部6a、6b間の隔壁7bに形成されている。隔壁7bには、弁機構16のバネ体20を位置決め固定する固定部が設けられている。
スライドスリーブ8は、内部に第1ソケット本体3の小及び中径筒状部3a、3bにスライド移動自在に嵌挿される大きさの中空孔9を有する所定長さの筒状体からなり、ソケット本体2と同じ材料の合成樹脂材で形成されている。このスライドスリーブ8は、その外形が小径の小径筒状部8aと、中間径の中径筒状部8bと、大径の大径筒状部8cとに区分されている。内部には、小径筒状部8a、中径筒状部8b及び大径筒状部8cにそれぞれ対応する位置に、小径中空孔9a、中径中空孔9b及び大径中空径9cがそれぞれ設けられている。小径中空孔9aは、第1ソケット本体3の小径筒状部3aの先端に圧入される大きさになっており、内周壁にロックボール15をロックするロック手段が設けられている。中径中空孔9bは、押えリング10の先端部が挿入される大きさ、大径中空径9cは第1ソケット本体3の中径筒状部3bが挿入される大きさになっている。小径中空孔9a、中径中空孔9b及び大径中空径9cの境界は、それぞれ段部となっており、これらの段部に押えリング10が当接される。
押えリング10は、所定の肉厚及び長さを有し、内部に第1ソケット本体3の小径筒状部3aの外周囲に遊嵌される大きさの中空孔11を設けた筒状体からなり、ソケット本体2と同じ材料の合成樹脂材で形成されている。この筒状体の前方端は、スライドスリーブ8の段部に当接するとともにロックボール15を下方へ押し圧する押し圧部となっている。後方端は、スライドスリーブ8の一端に当接される当接部となっている。この押えリング10は、スライドスリーブ8内に挿入されて、第1ソケット本体3の小径筒状部3aの外周囲に遊嵌されて、スライドスリーブ8のスライド移動によって、小径筒状部3aの外周囲にスライド移動して、スライドスリーブ8を圧縮及び伸張するようになっている。
この押えリング10と第1ソケット本体3のストッパー段部3との間には、スリーブバネ12が装着される。このスリーブバネ12は、筒状のバネで構成されている。
以下、図4を参照してスリーブバネ12を構成する筒状バネを説明する。なお、図4は図2の管継手を構成する筒状バネを示し、図4Aは側面図、図4Bは図4AのIVB側からみた正面図、図4Cは図4AのIVC−IVC線の断面図である。
スリーブバネ12、すなわち筒状バネは、所定の肉厚D及び長さLを有し、内部に第1ソケット本体3の中径筒状部3bの外周囲に遊嵌される大きさの中空孔13を設けた弾性を有する筒状体で形成されている。この筒状体の肉厚Dは、図4Cに示すように、両端部12a、12cの肉厚Dと両端部間の中間部12bの肉厚Dとの間に肉厚差を設け、中間部の肉厚Dが両端部の肉厚Dより肉薄にして全体がゴム材で形成されている。この筒状バネ12は、両端部12a、12cのいずれか一方端部或いは両端部から押し圧力が加わると、特に中間部12bが撓み変形して圧縮されてバネ力が蓄えられ、一方、この押し圧力が無くなると、このバネ力が復元力となって原状に復帰される。
したがって、この筒状バネ12が押えリング10と第1ソケット本体3のストッパー段部3との間に装着されると、スライドスリーブ8のスライド移動に伴って、バネ機能を果たすものとなる。また、筒状バネ12は、フッ素ゴムなどのゴム材で形成されているので、ソケット内を流れる流体が強酸性の液体であっても、化学反応して溶出することがない。また、この筒状バネ12は、簡単に作製できる。この筒状バネ12は、中間部12bを肉薄にしたが、他の形状、例えば蛇腹状などに形成して、バネ力が付与されるようにしてもよい。
弁機構16は、図3に示すように、Oリング17、弁座18、弁座パッキン19、弁体20および弁バネ21を有し、非金属材で形成されている。これらの部品は、第1、第2ソケット本体3、6の第1、第2の中空孔4、7内に収容される大きさになっている。弁座18は、所定の肉厚及び長さを有し、内部に弁体19が圧入される大きさの中空孔18aを設けた筒状体からなり、合成樹脂材料で形成されている。この弁座18は、外周囲に第1ソケット本体3の第2中空孔4bの段部に当接するフランジ部及び弁座パッキン19が装着される段部が形成されている。なお、弁座パッキン19は、ゴム材で形成されている。弁体20は、所定の肉厚及び長さを有し、内部に弁口20aを設けた筒状体からなり、合成樹脂材料で形成されている。この筒状体は、一端が閉鎖された空洞を有し、この空洞の奥部に弁口20aが設けられ、この弁口は外側壁を貫通している。弁バネ21は、所定の長さを有し、内部に流体が流通する大きさの中空孔21aを設けたコイル状のバネ体からなり、合成樹脂材料で形成されている。
次に、図1〜図4を参照して、ソケット1の組み立て及びプラグとの接続方法を説明する。
ソケット1の組み立ては、先ず、第1ソケット本体3に、その小径筒状部3aから止めリング14、筒状バネ12及び押えリング10を挿入して、止めリング14を第1ソケット本体3の大径筒状部3cに嵌合する。この状態では、筒状バネ12及び押えリング10は小径筒状部3aに遊嵌された状態になっている。次いで、第1ソケット本体3に小径筒状部3aの各保持穴5に、それぞれロックボール15を収容した後に、スライドスリーブ8を小径筒状部3aに圧入する。この圧入により、スライドスリーブ8が筒状バネ12及び押えリング10を止めリング14側へ押し込み、スライドスリーブ8の先端段部が小径筒状部3aの先端段部に係止されて抜け止めが防止され、同時に、押えリング10の先端部でロックボール15が保持穴5内へ押しつけられる。その後、第1ソケット本体3の第1中空孔4内に順にOリング17、弁座18、弁パッキン19、弁体20及び弁バネ21を挿入して、大径筒状部4cに第2ソケット本体6を結合する。この結合により、弁機構16は第1、第2ソケット本体3、6内の第1、第2中空孔4、7内に収納されて、弁体20は弁バネ21の伸張力により、弁パッキン19に押し付けられて、第1中空孔4が閉塞される。これにより、ソケット1の組み立てを終了する。
ソケット1とプラグとの連結は、プラグをソケット1に差込む。この差込みにより、プラグの先端部がロックボール15を筒状バネ12のバネ力に抗して移動させ、ロックボール15がロック溝に入り込むと筒状バネ12の復元力により元の状態に復帰して、プラグとソケット1とが係合される。また、この差込みにより、弁体20がプラグの先端で押されて、弁体20が開き流体通路が開通される。また、ソケット1とプラグとの分離は、スライドスリーブ8を引き戻すことによって分離される。すなわち、スライドスリーブ8の引き戻しにより、ロックボール15がフリー状態となって、プラグのロック溝とロックボール15との係合が解除されて分離される。このとき、弁体20は弁バネ21の復元力により復帰し瞬時に弁パッキン19に密着し、流体通路が閉鎖される。
このソケットによれば、ソケットを構成する構成要素、すなわちソケット本体、スライドスリーブ、ロックボール及び筒状バネの全てが耐薬品性材料で形成されているので、流通させる流体が薬品であっても、ソケットの素材が溶出し、すなわち不純物として流体に混入することがなく、ソケットの用途の拡大を図ることができる。また、従来技術では、ソケットが金属材料で構成されているので、経年変化などで腐食して同様の不純物が流体に混入することがあるが、この課題も解消される。
1 ソケット(管継手)
2 ソケット本体
3 第1ソケット本体
3a 小径筒状部
3b 中径筒状部
3c 大径筒状部
4 第1中空孔
6 第2ソケット本体
7 第2中空孔
8 スライドスリーブ
10 押えリング
12 筒状バネ(スリーブバネ)
15 ロックボール
16 弁機構
18 弁座
19 弁パッキン
20 弁体
21 弁バネ

Claims (5)

  1. 内部に流体の流通孔及び外部にロック溝を有するプラグが着脱自在に結合されるソケットからなる管継手であって、
    前記ソケットは、内部に前記流通孔に連通する中空孔及び一端外周部に前記ロック溝と係合して前記プラグの結合をロックするロックボールを保持する保持穴とを設けたソケット本体と、前記保持穴に装着されたロックボールと、前記ロックボールを前記ロック溝に係合又は解放させるロック手段を有し前記ソケット本体の長手方向へスライド移動可能なスライドスリーブと、前記ソケット本体と前記スライドスリーブとの間にあって、スライドスリーブを付勢する筒状バネとを備え、
    前記ソケット本体、前記スライドスリーブ、前記ロックボール及び前記筒状バネの全てが非金属製の耐薬品性材料で形成されていることを特徴とする管継手。
  2. 前記ロックボールは、剛性を有する材料からなるとともに、前記筒状バネは、所定の肉厚及び長さ並びに内部に前記ソケット本体の外周囲に遊嵌される大きさの中空孔を設けた弾性を有する筒状体からなり、前記弾性筒状体は、長さ方向から所定の力が加わったときに圧縮され、該力が無くなると原状に復帰可能な弾性部材で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の管継手。
  3. 前記ロックボールは、セラミック、ポリエーテルケトン、ポリプロピレン、のいずれかであり、前記弾性部材はゴム材であることを特徴とする請求項2に記載の管継手。
  4. 前記ソケット本体は、前記中空孔内に、該中空孔を閉塞しプラグの結合により開放する弁機構が装着されて、前記弁機構を構成する部品が前記耐薬品性材料で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の管継手。
  5. 前記耐薬品性材料は、合成樹脂材料であることを特徴とする請求項1又は4に記載の管継手。
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