JP2010159438A - 耐粒界腐食性に優れた高耐食合金 - Google Patents

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篤 藤田
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Abstract

【課題】耐粒界腐食性に与えるC量、Si量の好ましい相互の関係の限界を見極めることにより、Cr炭化物やχ相のような金属間化合物の結晶粒界への析出を効果的に抑制し、硝酸含有雰囲気下での耐粒界腐食性に優れた高耐食合金を提供すること。
【解決手段】C:0.015mass%以下、Si:0.45mass%以下、Mn:2.00mass%以下、P:0.040mass%以下、S:0.030mass%以下、Ni:16.00〜30.00mass%(もしくはFe:20.0〜40.0mass%)、Cr:19.00〜25.00mass%、Mo:2.00〜8.00mass%、Fe:20.00〜40.00mass%、N:0.001〜0.300mass%を含有し、残部が実質的にNiまたはFeであり、下記式を満足する耐粒界腐食性に優れた高耐食合金。
Si+8×C≦0.51
【選択図】図1

Description

本発明は、硝酸溶液中または硝酸を含む溶液中でも優れた耐粒界腐食性を示すFe系、Ni系の高耐食合金に関するものである。
クロム含有合金、例えば、オーステナイト系ステンレス鋼の腐食は、Cr炭化物の粒界析出に伴うCr欠乏層の生成に伴う粒界腐食であることが知られており、その防止対策としては、低C化などによる方法が一般的である。例えば、65mass%沸騰硝酸溶液のような高濃度かつ高温の硝酸溶液中での粒界腐食を防止することを目的として開発された合金の例としては、鋼中C量を0.03mass%以下に低減したSUS304L鋼(18Cr−8Ni系)やSUS316L鋼(17Cr−12Ni−2Mo系)のような低炭素オーステナイト系ステンレス鋼などがある。そのうち、Mo含有低炭素オーステナイト系ステンレス鋼において発生する粒界腐食は、Moを多く含有する金属間化合物であるχ相、Laves相(FeMo)の結晶粒界への析出によって生じることが判っているが、その解決策として、特許文献1では、鋼中Siの含有量を低減することによって、χ相の析出を抑制して粒界腐食の発生を防止することを提案している。
従来、上述したように、クロム含有合金の粒界腐食については、C含有量やSi含有量に影響されることまでは判っているが、より一層優れた耐粒界腐食性を得るための方策、とりわけ、上記成分(C、Si)の相互関係についてまでは検討されていなかったのが実情である。
そこで、発明者らは、Mo含有高耐食合金について、この合金の65mass%沸騰硝酸溶液のような高濃度かつ高温の硝酸溶液中での粒界腐食を防止するには、低C化、低Si化が有効であるとの知見はあったものの、しばしば過剰な対応、即ち、いき過ぎた低C化、低Si化を目指すことが多く、その結果、合金のコストアップにつながるという大きな問題があった。
そこで、本発明では、従来技術が抱えている上述した問題を解決することを目的として、耐粒界腐食性に与えるC量、Si量の好ましい相互関係の限界を見極めることにより、Cr炭化物やχ相のような金属間化合物の結晶粒界への析出を効果的に抑制し、とくに硝酸含有雰囲気下での耐粒界腐食性に優れた高耐食合金を提供できる技術の確立を目指した。
発明者らは、高濃度かつ高温の硝酸溶液中における合金の粒界腐食を抑制する方法について鋭意検討した結果、C、Siはともに、耐粒界腐食性を低下させる成分であることから、これらの含有量をそれぞれ低下させることが有効であるとしても、それだけでは不十分であることを知見した。それは、これらの成分(C、Si)の作用は、それぞれが独立して発揮されるというよりもむしろ、互いに他方との相互依存関係の下に成立しており、それ故にこうした関係を考慮した上で制御することが不可欠であるということである。
即ち、C、Siの含有量については、それぞれが他方の元素の影響を受けることを前提とした上で、適正な成分比率にすることが有効になるのである。そうしなければ、χ相などの金属間化合物の析出、またはCr炭化物の析出、あるいはその両方の析出を招き、良好な耐粒界腐食性を得ることができなくなるのである。例えば、Cは、粒界へのCr炭化物の析出に伴いCr欠乏層を形成し、耐粒界腐食性を劣化させる元素であるから、その含有量を0.015mass%以下となるようにする。一方で、C含有量とSi含有量との間には相互に依存する関係が存在し、それは後で述べるように多くの実験結果から、Si+8×C≦0.51(ただし、C、Siはmass%である)の式を満足する範囲にすれば、χ相などの金属間化合物、Cr炭化物のいずれの析出も抑制され、良好な耐食性が得られるという新たな知見を得たのである。
本発明は、上記知見をもとに開発した合金であって、その第1のものは、C:0.015mass%以下、Si:0.45mass%以下、Mn:2.00mass%以下、P:0.040mass%以下、S:0.030mass%以下、Cr:19.00〜25.00mass%、Mo:2.00〜8.00mass%、Fe:20.00〜40.00mass%、N:0.001〜0.300mass%を含有し、残部が実質的にNi及び不可避的不純物よりなり、且つ下記(1)式を満足することを特徴とする耐粒界腐食性に優れた高耐食合金である。
Si+8×C≦0.51 (1)
(式中、Si、Cは質量%での含有量を示す)
本発明の第2のものは、C:0.015mass%以下、Si:0.45mass%以下、Mn:2.00mass%以下、P:0.040mass%以下、S:0.030mass%以下、Ni:16.00〜30.00mass%、Cr:19.00〜25.00mass%、Mo:2.00〜8.00mass%、N:0.001〜0.300mass%を含有し、残部が実質的にFe及び不可避的不純物よりなり、かつCとSiとは下記式を満足して含有していることを特徴とする耐粒界腐食性に優れた高耐食合金である。
Si+8×C≦0.51
(式中、Si、Cは質量%での含有量を示す)
なお、上記の合金1、2においては、さらに、Cu:0.01〜3.00mass%、Ti:1.50mass%以下およびAl:0.20mass%以下のうちから選ばれるいずれか1種または2種以上の元素を含有させることが、合金各種の効果を積み上げる上で有効である。
以上説明した構成に係る本発明に係る合金によれば、結晶粒界へのχ相などの金属間化合物またはCr炭化物の析出を抑制することができるから、65mass%沸騰硝酸溶液のような高濃度かつ高温の硝酸またはこのような硝酸を含有する溶液中での耐粒界腐食性に優れた化学プラント用あるいは原子力プラント用などとして用いられる高耐食合金を得ることができる。
本発明のNi系合金及び比較例のNi系合金をASTM A262 Practice C腐食試験を行ったときの平均浸食度が1.0mm/年より大きい場合と、1.0mm/年以下の場合とに峻別したCとSiとの関係を示すグラフである。 ASTM A262 Practice C腐食試験後の平均浸食度とSi+8×Cの関係を示すグラフである。 本発明のFe系合金及び比較例合金をASTM A262 Practice C腐食試験を行ったときの、平均浸食度が1.0mm/年より上である場合と、1.0mm/年以下である場合とに峻別したSiとCとの関係を示すグラフである。 ASTM A262 Practice C腐食試験後の平均浸食度とSi+8×Cの関係を示すグラフである。
以下にこの発明を開発する契機となった実験とその結果について説明し、本発明思想を明らかにする。
表1は、本発明に係る合金のうち、とくにNi基高耐蝕合金と比較合金の成分、およびこれらの合金を675℃×1時間、水冷処理、その後、ASTM A262 Practice C腐食試験(沸騰65mass%硝酸、浸漬時間:48時間×5サイクル=240時間)を行い、試験後の重量減少から平均浸食度を算出したときの結果を示すものである。
そして、図1、2は、表1に示す合金について、C含有量とSi含有量との関係が、合金の浸食度に及ぼす影響を図示したものである。図1に示す結果からわかるように、合金No.11、12に示すとおり、単にSiの含有量のみを下げたとしても、Cの含有量が高いと浸食度が大きいままであり、一方で、合金No.13、14に示すとおり、C含有量を低くしてもSi含有量が高い場合には、浸食度は同様に大きいものになる。従って、CとSiとは一方が低くければいいというのではなく、共に低くすると同時にお互いの関係を適正に制御することが不可欠であることがわかる。そして、この両者の関係は、浸食度が1mm/年を基準とした場合、図2に示すとおり、C:0.015mass%以下のときは、Siの含有量を下記式;
Si+8×C≦0.51
の関係を満足するように調整したときに、浸食度は1.0mm/年未満にすることができることがわかった。
以上説明したように、C≦0.015mass%のときにSiの含有量を上記式を満足するように規定した合金の場合、平均浸食度の値は比較合金に比べて低くなり、高温かつ高濃度の硝酸溶液中においても優れた耐粒界腐食性を示すようになることがわかった。
従って、安定して優れた耐粒界腐食性を示すNi基合金とは、少なくともC≦0.015およびSi≦0.45においてさらに、Si+8×C≦0.51を満足する組成にすることが必要であり、両者の適正な含有量制御が可能になることがわかる。
Figure 2010159438
以上の説明は、Ni含有量が50mass%未満のNi系合金についてのCおよびSi含有量の相互関係を検証したものである。しかしながら、この傾向は、Fe含有量が50mass%未満のFe系合金の場合についても全く同様のことが言える。
表2は、そのFe系合金(No.1〜13)の成分組成と浸食度との関係を示したものである。そして、図3は、この表2に示す成分組成の合金についての浸食度に及ぼす影響を示したものである。このFe系合金について、発明者らが行った上述したASTM A262 Practice C腐食試験によって平均浸食度を算出した場合もまた、C≦0.015mass%におけるSiの含有量というのは、上述したとおりSi+8×C≦0.51の組成条件を満足するときに始めて、安定した耐粒界腐食性が得られることがわかる。なお、図1、3において、プロットに付した添字は合金No.を示す。
Figure 2010159438
次に、本発明に係るNi系ならびにFe系合金の成分組成限定の理由について説明する。
C:0.015mass%以下
Cは、溶接熱影響部あるいは固溶化熱処理後の冷却速度が遅い場合に、結晶粒界に(Cr、Fe)23として析出し、Cr欠乏層を生成することにより、本合金の耐粒界腐食性を劣化させるので、含有量は0.015mass%以下とする。
Si:0.45mass%以下
Siは、脱酸のために有効な元素であって0.01mass%以上の添加が必要である。このSiは、Cを含有していなければ理論上は、0.51mass%程度含有していても硝酸溶液中における粒界腐食の発生原因とはならないが、精錬において完全に脱珪することはできない。そのため、Siの上限は、0.45mass%とした。望ましくは0.40mass%以下、より望ましくは0.20mass%以下にするのがよい。
Mn:2.00mass%以下
Mnは、2.00mass%を超えると熱間加工性を劣化させるので、その含有量は2.00mass%以下とする。
P:0.040mass%以下
Pは、不純物として不可避的に混入する元素であり、結晶粒界に偏析し易く、耐食性および熱間加工性の観点からは少ない方が望ましい。しかしながら、Pの含有量を極端に低減させることは製造コストの増加を招く。従って、Pの含有量は0.040mass%までは許容できるので、この値を上限値とした。ただし、望ましくは0.030mass%以下にするのがよい。
S:0.030mass%以下
Sは、硫化物を形成し、孔食等の耐食性を劣化させる元素であることから、その含有量は0.030mass%以下とする。望ましくは0.010mass%以下、より望ましくは0.005mass%以下とするのがよい。
Ni:16.00〜30.00mass%(Fe系合金の場合)
Niは、オーステナイト生成元素であり、この成分系ではCrやMo等のフェライト生成元素が多いため、オーステナイト組織を維持するためには16.00mass%以上含有させる必要がある。しかしながら、30.00mass%を越えて含有しても、要求される耐食性はすでに十分満足しており、単に合金コストの増大を招くのみであることから、その上限を30.00mass%とした。
Cr:19.00〜25.00mass%
Crは、耐食性を向上させる元素であり、その効果を得るためには19.00mass%以上含有する必要がある。しかしながら、25.00mass%を超えて含有すると、σ相やχ相などの金属間化合物の形成を助長し、かえって耐食性を劣化させるので、19.00mass%〜25.00mass%とした。なお、Crの含有量は20.00mass%以上であることがより好ましい。
Mo:2.00〜8.00mass%
Moは、耐食性を向上させるために有効な元素であり、その効果を得るためには2.00mass%以上を含有する必要がある。しかしながら、8.00mass%を超えて含有すると、Crと同様にσ相やχ相などの金属間化合物の生成を助長し、耐食性をかえって劣化させるので、2.00mass%〜8.00mass%とした。なお、Moの含有量は3.00mass%以上であることがより好ましい。
Fe:20.00〜40.00mass%(Ni系合金の場合)
Feは、耐食性に特段の影響を及ぼす元素ではないが、含有量が20.00mass%以下になるとそれを補うために添加するNiの含有量が増加し、合金コストの増大を招く。一方、40.00mass%以上含有すると、耐酸腐食性に有効なNiの含有量が減少し、耐食性の劣化を招くことから、Feの含有量は20.00〜40.00mass%とした。
N:0.001〜0.300mass%
Nは、強力なオーステナイト相生成元素であり、CrやMoと同様に耐食性を向上させるとともに、金属間化合物の析出を抑制するのに有効であると共に、耐食性をさらに向上させるために有効な元素であり、その効果を得るためには0.001mass%以上含有する必要がある。しかしながら、鋼中にNを多量に含有させると高温強度が高くなり、熱間圧延が困難になるため、0.001〜0.300mass%とした。
Cu:0.01〜3.00mass%
Cuは、耐酸性を向上させるために有効な元素であり、その効果を得るためには0.50mass%以上含有する必要がある。しかしながら、3.00mass%を超えて含有すると、熱間加工性を低下させるため0.01〜2.50mass%とした
Ti:1.50mass%以下
Tiは、Cとの間にTiカーバイドを形成して鋼中に拡散し、Crカーバイドの形成を抑制する効果があるため、1.50mass%以下とした。
Al:0.20mass%以下
Alは、耐高温酸化特性を確保する上で必要な合金元素である。しかし、多量のAl含有は、スラブ又はホットコイルの靭性を劣化させ、製造性を悪くするため、0.20mass%以下とした。
以下、本発明に係る高耐食合金の耐粒界腐食性についての試験結果を説明する。
(1)表3は、本発明に係るNi系合金の化学成分と、鋭敏化処理(675℃×1時間加熱−水冷)を施した場合のASTM A262 Practice C腐食試験の結果を示すものである。C含有量0.015mass%以下、このときのSi含有量を、上記式;Si+8×C≦0.51の関係式を満足するように制御した本発明合金No.1〜4は、平均浸食度がいずれも1mm/年以下であり、優れた耐粒界腐食性を示すことがわかった。一方、上記指揮;Si+8×C≦0.51を満足しない比較例のNo.5〜7は、平均浸食度が1mm/年を超えた。
Figure 2010159438
(2)次に、表4は、本発明に係るFe系合金の化学成分と、鋭敏化処理(675℃×1時間加熱後水冷)を施した場合のASTM A262 Practice C腐食試験の結果を示すものである。C含有量0.015mass%以下、このときのSi含有量を、上記式;Si+8×C≦0.51の関係式を満足するように制御した本発明合金No.1〜7は、優れた耐粒界腐食性を示すことがわかった。一方、上記式;Si+8×C≦0.51を満足しない比較例のNo.8、9は、平均浸食度が1mm/年を超えた。
Figure 2010159438
(3)次に、表5に本発明に係るFe系合金について、鋭敏化処理(675℃×1時間加熱−水冷)を施した場合のASTM A262 Practice C腐食試験のより詳しい結果を示した。C含有量0.015mass%以下、Si+8×C≦0.51の関係式を満たすFe系合金では、月平均が0.0129〜0.0159mm/月、年平均で0.15〜0.19mm/年となり、どの試験の数値も安定して優れた耐粒界腐食性を示し、本発明の有効性が確められた。
Figure 2010159438
Figure 2010159438
本発明の高耐食合金は、肥料を含む化学プラントや原子力の分野において用いられる材料であり、その他海水施設材料や油田施設の分野において用いられる材料としても有効である。
特開平4−36440号公報

Claims (4)

  1. C:0.015mass%以下、Si:0.45mass%以下、Mn:2.00mass%以下、P:0.040mass%以下、S:0.030mass%以下、Cr:19.00〜25.00mass%、Mo:2.00〜8.00mass%、Fe:20.00〜40.00mass%、N:0.001〜0.300mass%を含有し、残部が実質的にNi及び不可避的不純物よりなり、且つ下記式を満足することを特徴とする耐粒界腐食性に優れた高耐食合金。
    Si+8×C≦0.51
    (式中、Si、Cは質量%での含有量を示す)
  2. 上記の成分組成に加えてさらに、Cu:0.01〜3.00mass%、Ti:1.50mass%以下およびAl:0.20mass%以下のうちから選ばれるいずれか1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1に記載の高耐食合金。
  3. C:0.015mass%以下、Si:0.45mass%以下、Mn:2.00mass%以下、P:0.040mass%以下、S:0.030mass%以下、Ni:16.00〜30.00mass%、Cr:19.00〜25.00mass%、Mo:2.00〜8.00mass%、N:0.001〜0.300mass%を含有し、残部が実質的にFe及び不可避的不純物よりなり、かつCとSiとは下記式を満足して含有していることを特徴とする耐粒界腐食性に優れた高耐食合金。
    Si+8×C≦0.51
    (式中、Si、Cは質量%での含有量を示す)
  4. 上記の成分組成に加えてさらに、Cu:0.01〜3.00mass%、Ti:1.50mass%以下およびAl:0.20mass%以下のうちから選ばれるいずれか1種または2種以上の成分を含有することを特徴とする請求項3に記載の高耐食合金。
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