JP2010154184A - スピーカ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁気回路部への磁気的な影響を抑制しながら磁気回路部の振動を抑えるスピーカ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】振動部7を有し、振動部7の振動により音声を生成するスピーカ装置1であって、振動部7を振動させるための磁界を形成する磁気回路部6と、磁気回路部6に固定され、振動部7の振動による反力を受ける磁気回路部6の振動を抑える錘部3と、を備え、錘部3は、磁気回路部6と錘部3との間に磁気回路部6と錘部3とを磁気的に隔てる所定空間が形成されるように磁気回路部6と錘部3とを結合する結合部8Bを介して、磁気回路部6に固定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、音声を生成するスピーカ装置に関する。
スピーカ装置においては、原理的には、磁石を含む磁気回路部からの磁気回路とボイスコイルを流れる電流により振動板が振動され、それにより音声が生成される。ここで、磁気回路部は、いわば振動板を振動させるものであり、振動板の振動に対して固定して設置されることが望まれる。しかし、実際には、スピーカ駆動の際には、振動板からの反発力により磁気回路部自体も何らかの振動状態に置かれてしまい、スピーカ装置の音質が低下してしまう場合がある。
そこで、上記反発力による磁気回路部の振動を抑制するために、磁気回路部に錘を追加的に取り付けることで、磁気回路部の振動を抑制する技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。当該技術では、スピーカ装置の磁気回路部に鉢形の鉄製の錘を追加的に嵌め込むことで、スピーカ装置の音質低下の抑制を図っている。
また、今日の急速な電子機器の普及により、スピーカ装置に隣接して配置される電子機器が増加の一途を辿っている。このため、スピーカ装置から漏洩する磁気を抑制し、周辺の電子機器に与える影響を抑制する技術が提案されている(例えば、特許文献2を参照)。当該技術では、磁気抵抗材料を防磁用マグネットとシールドカバーとの間に介在させることで、スピーカ装置から漏洩する磁気の抑制を図っている。
特開2002−152884号公報 特開昭62−38100号公報
従来のスピーカ装置においてその音質を向上させるために、その磁気回路部に追加的に錘を設ける場合、質量の大きい錘を採用することで磁気回路部の振動を効果的に抑制することが図られる。磁気回路部の振動を効果的に抑制可能な高質量の材料として金属系の材料を挙げることができるが、金属系の材料の多くは強磁性体であるため、これを錘に用いる場合は磁気回路部の磁気への影響が懸念される。
本発明は、係る問題に鑑みてなされたものであり、磁気回路部への磁気的な影響を抑制しながら磁気回路部の振動を抑えるスピーカ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では、磁気回路部と錘部とを磁気的に隔てる所定空間が形成されるように磁気回路部と錘部とを結合する結合部を介して、錘部が磁気回路部に固定されるようにした。詳細には、振動部を有し、該振動部の振動により音声を生成するスピーカ装置であって、前記振動部を振動させるための磁界を形成する磁気回路部と、前記磁気回路部に固定され、前記振動部の振動による反力を受ける該磁気回路部の振動を抑える錘部と、を備え、前記錘部は、前記磁気回路部と該錘部との間に該磁気回路部と該錘部とを磁気的に隔てる所定空間が形成されるように該磁気回路部と該錘部とを結合する結合部を介して、該磁気回路部に固定される。
上述のスピーカ装置は、磁気回路部が形成する磁界において、振動部が振動することで音声を生成する。ここで、振動部は、空気を動かして音声を生成するものであり、また、
自らも質量を有するものであるため、振動部を振動させる磁気回路部に対しても不可避的に振動を与えることになる。振動部からの反力により磁気回路部が振動すると、磁気回路部から振動部へ伝達される駆動力が減衰して音質が低下するので、これを抑制するため、磁気回路部に錘部が固定される。この錘部は、磁気回路部が振動部の振動に起因して受ける反発力に抗し、スピーカ装置の音質維持に貢献し得る質量を有する。
ここで、上記スピーカ装置は、錘部が結合部によって磁気回路部に固定されることで、磁気回路部の振動が錘部に伝わるようになっている。この結合部は、磁気回路部と錘部とを磁気的に隔てる所定空間が両者の間に形成される状態で両者を結合するものである。錘部は、このような結合部によって磁気回路部に固定されることにより、磁気回路部と錘部との間が磁気的に隔てられた状態で磁気回路部の振動を抑えることが可能となる。従って、錘部が磁気回路部に固定されることによる磁気回路部の磁気的な影響を抑制しながら、磁気回路部の振動を抑えることが可能となる。なお、ここで、所定空間とは、磁気回路部と錘部との間に形成される磁気的な空間であり、例えば、磁気回路部と錘部とを磁気的に絶縁する空間である。
また、前記振動部は、電気的な音声信号が流れるコイルを有し、前記磁気回路部は、磁石部と、前記コイルが配置される空間へ該磁石部の磁束を案内するヨーク部とを有し、前記錘部は、前記結合部が前記ヨーク部と該錘部との間に非磁性体の材料で構成されるスペーサを挟んだ状態で該磁気回路部と該錘部とを結合することにより、前記所定空間が形成された状態で該磁気回路部に固定されるものであってもよい。このように構成されるスピーカ装置であれば、ヨーク部がスペーサを挟んで錘部と結合しているため、振動部からヨーク部へ伝わる反力がスペーサを介して錘部に伝わり、磁気回路部の振動が効果的に抑制される。また、錘部が非磁性体を介して磁気回路部に固定されているので、磁気回路部への磁気的な影響を抑制しつつ、磁気回路部の振動を抑えることが可能である。
また、前記錘部は、前記コイルが配置される空間に形成される磁界の強度と該錘部による前記磁気回路部の振動抑制効果との相関関係に基づき、該磁気回路部から該錘部に向かう方向の前記スペーサの長さによって該磁気回路部と該錘部との間の距離が調整された状態で、該磁気回路部に該スペーサを介して固定されるものであってもよい。このように構成されるスピーカ装置であれば、錘部が磁気回路部から離れることによる磁気回路部への磁界の影響緩和と、錘部が磁気回路部に近接して固定されることによる振動抑制という、相反する両方の要素についてその均衡を図りながら、スピーカの音質を最適にする観点で微調整を施すことが可能となるため、製品ごとの音響特性のバラつきなどに対して容易に対応することができる。
また、前記振動部は、電気的な音声信号が流れるコイルを有し、前記磁気回路部は、磁石部と、前記コイルが配置される空間へ該磁石部の磁束を案内するヨーク部とを有し、前記錘部は、前記結合部が前記ヨーク部と該錘部との間に前記磁気回路部から漏れる磁束を抑える防磁部を挟んだ状態で該磁気回路部と該錘部とを結合することにより、該磁気回路部と該錘部との間に前記所定空間が形成された状態で該磁気回路部に固定されるものであってもよい。このように構成されるスピーカ装置であれば、ヨーク部が防磁部を挟んで錘部と結合しているため、振動部からヨーク部へ伝わる反力が防磁部を介して錘部に伝わり、磁気回路部の振動が効果的に抑制される。また、磁気回路部の磁束が錘部によって影響されないように、磁気回路部と錘部との間に防磁部を挟んでいるため、磁気回路部への磁気的な影響を抑制しつつ、磁気回路部の振動を効果的に抑えることが可能である。
また、前記錘部は、非磁性体の材料で構成されるネジによって前記磁気回路部と結合されていてもよい。このように構成されるスピーカ装置であれば、磁気回路部と錘部がネジを介して強固に結合されるので磁気回路部の振動が錘部に確実に伝わり、且つ、磁気回路
部への磁気的な影響を抑制することが可能である。
磁気回路部への磁気的な影響を抑制しながら磁気回路部の振動を抑えるスピーカ装置を提供することが可能となる。
以下、本願発明の実施形態について説明する。なお、以下に示す各実施形態は、本願発明の具体的な実施形態を例示的に示すものであり、本願発明の権利範囲を限定するものではない。
図1は、第一実施形態に係るスピーカ装置1を右側から見た場合の内部構造を示す図である。スピーカ装置1は、図1に示すように、電気信号を音声に変換するスピーカユニット2、スピーカユニット2の振動を抑えるアンカー3(本発明でいう錘部に相当する)、及びこれらを支持するステー4を備えている。スピーカユニット2は、基本的には従来からある一般的なスピーカと同様であり、ボイスコイル5が磁気回路部6の磁界を利用して振動板7(本発明でいう振動部に相当する)を振動させることにより、振動板7が空気を振動させて音を出す。スピーカユニット2は、背面側がアンカー3と連結されていることにより、振動板7の振動がアンカー3にそのまま伝わる。スピーカユニット2は、アンカー3を介してステー4と連結されており、これによりスピーカユニット2が支持されている。
アンカー3は、長手方向の一端側が細くなった円柱状の外形を有する鉄製の錘であり、細い方がスピーカ装置1の背面側を向き、スピーカユニット2と連結された他端が正面側を向くようにステー4に固定されている。アンカー3が鉄で構成されているのは、コスト面や加工性の面でステンレス等の材料よりも優れるからである。アンカー3は、振動板7からの反発力による磁気回路部6の不要な振動を抑制するために必要な質量を有している。アンカー3は、磁気回路部6のヨーク11と結合されて構造的に一体となることで、磁気回路部6の不要な振動を抑制する。なお、アンカー3の外周面には、ステー4と連結するための固定ネジ8Aが挿通される孔を有する鍔9が設けられており、アンカー3の中心軸の部分にはスピーカユニット2を固定するための固定ネジ8B(本発明でいう結合部に相当する)が挿通される孔が設けられている。アンカー3がステー4の孔に嵌ることで鍔9がステー4の背面に当接する。アンカー3は、この状態で固定ネジ8Aが取り付けられることによりステー4に固定される。なお、アンカー3は、このようにステー4と固定ネジ8Aを介して結合されるもののみならず、アンカー3がステー4と一体成形されていてもよい。
図2は、図1に示す上記スピーカ装置1の内部構造のうち、磁気回路部6及びその周辺部分を拡大した要部拡大図である。スピーカユニット2は、図2に示すように、環状の主マグネット10を有する、いわゆる外磁型の磁気回路部6を備えている。磁気回路部6は、円盤状のヨーク11とヨーク11の中心部から突出する円柱状のポール12とで構成されるセンターポール13と、ポール12の周りを周回する環状のプレート14とを有している。ポール12の周りを周回する環状のプレート14は、ポール12との間に微小な隙間であるギャップ15を形成している。また、プレート14とヨーク11との間には主マグネット10が挟まれるように配置されている。主マグネット10は、永久磁石である。ここで、センターポール13およびプレート14は、強磁性体の鉄で構成されている。このため、磁気回路部6は、主マグネット10、ヨーク11、ポール12、ギャップ15、プレート14で構成されており、これらを順に通過し、再び主マグネット10に戻る磁気回路を形成する。なお、主マグネット10は、スピーカ装置1の正面側がS極であり、背面側がN極になるように配置されている。
プレート14の正面側には、振動板7を支持するフレーム18が固定されている。振動板7は、その外周側に装着された変形可能な弾性部材で形成されるエッジ16および内周側に装着されたダンパ17を介してフレーム18と連結されており、エッジ16およびダンパ17が変形可能な一定の範囲内で、磁気回路部6と相対的に移動可能である。振動板7は、その中心部にボイスコイル5が巻きつけられたボビン19を有しており、これらボビン19やボイスコイル5がギャップ15に挿入されている。ギャップ15では磁気回路部6によって形成される磁界が形成されているため、ボイスコイル5に電気が流れると振動板7を前後方向に駆動する力が作用する。すなわち、ボイスコイル5に電気音声信号を流すと、ギャップ15の磁界と電気音声信号が流れるボイスコイル5との相互的な作用により、振動板7が電気音声信号の波形に準拠した振動を発生する。
なお、ヨーク11の背面側には環状のキャンセルマグネット20が、N極が正面側を向き、S極が背面側を向く状態で当接するように配置されている。キャンセルマグネット20は、永久磁石である。更に、キャンセルマグネット20や磁気回路部6は、一端が開口する円筒状のシールドカバー21の内部に収容されており、磁気回路部6の磁気が周囲に漏洩しないように構成されている。なお、シールドカバー21の中心部には、ヨーク11とアンカー3との結合を可能にするための孔が設けられている。
ここで、スピーカユニット2は、スペーサ22および固定ネジ8Bを介してアンカー3に結合されている。詳細には、ヨーク11の背面側の中心部に固定ネジ8Bのネジ孔が設けられており、アンカー3の孔に嵌ったスペーサ22がヨーク11の背面側に当接するようにして、スピーカユニット2がアンカー3に結合される。このように、スピーカユニット2のヨーク11とアンカー3とが結合されていることにより、振動板7が振動して周囲に音を発する際に周囲の空気から振動板7に加わる反力は、フレーム18やボイスコイル5を介して磁気回路部6へ伝わり、磁気回路部6を振動させる。しかし、磁気回路部6のヨーク11には、所定の質量を有するアンカー3がスペーサ22を介して固定されているため、振動板7から磁気回路部6へ伝わる反力がアンカー3の質量によって十分に打ち消され、磁気回路部6の振動に起因するスピーカ装置1の音質の低下が抑制される。なお、所定の質量とは、磁気回路部6が振動板7の振動に起因して受ける反力に抗し、スピーカ装置の音質維持に貢献し得る質量である。
ところで、上記スペーサ22は、非磁性体であるアルミニウムで形成されている。ここで、仮にスペーサ22が強磁性体の鉄等で形成されているとすれば、磁気回路部6の磁束の一部がスペーサ22を介してアンカー3へ到達し、スピーカ装置1の周辺に磁界を形成することとなる(図3参照)。しかし、本実施形態に係るスピーカ装置1ではスペーサ22が非磁性体であるアルミで形成されており、スペーサ22が磁気抵抗体としての役割を司っているため、図4に示すように磁気回路部6からアンカー3へ磁束が流れない。従って、本来であればギャップ15の磁界の形成に寄与すべき磁束の一部がアンカー3へ回り込んだりすることがないため、ギャップ15に形成される磁界の強度が減衰することが無くなる。この結果、アンカー3と磁気回路部6との間には、両者を磁気的に隔てる空間(本発明でいう、所定空間に相当する)が形成される。
以上のように構成されるスピーカ装置1によれば、磁気回路部6の振動及び磁気回路部6の磁気への影響が抑制されるので、良質な音を再現することが可能となる。また、スピーカ装置1の周囲に漏れる磁気も低減されるため、防磁規格等を満たすようにすることが可能となる。なお、上記実施形態では、スペーサ22用の非磁性体材料として、アルミニウムを例示したが、本発明はこのような材料に限定されるものではない。スペーサ22として用いることが可能な非磁性体材料としては、例えば、真鍮や樹脂等を用いることも可能である。また、上記実施形態では、主マグネット10の極性を、正面側がS極、背面側
がN極となるように配置しているが、その極性は逆向きであってもよい。この場合、キャンセルマグネット20の極性についても逆向きにすることを要する。また、上記実施形態では、固定ネジ8Bの材料に強磁性体材料である鉄を用いているが、固定ネジ8Bをスペーサ22と同様、非磁性体材料であるステンレス等で形成してもよい。固定ネジ8Bを非磁性体材料で形成すれば、磁気回路部6からアンカー3へ回り込む磁気をより確実に抑制することが可能である。また、上記実施形態では外磁型の磁気回路部6でスピーカ装置1を構成していたが、本発明はこのようなものに限定されるものでなく、例えば、いわゆる内磁型の磁気回路部で構成することも可能である。
また、上記実施形態では、スペーサ22を非磁性体材料で構成していたが、本発明はこのような材料に限定されるものではない。例えば、上記スペーサ22を永久磁石等の磁性体材料で形成してもよい。図5は、スペーサ22を永久磁石で形成した場合の磁束の流れを示した図である。本変形例では、スペーサ22に永久磁石を用いるが、このスペーサ22の極性は、図5に示すように、キャンセルマグネット20の極性と同じ方向になるようにする。すなわち、スペーサ22の極性を、N極が正面側を向き、S極が背面側を向く状態にする。スペーサ22がキャンセルマグネット20と同様、磁気回路部6から磁気が漏洩するのを防ぐように配置されることにより、スペーサ22を非磁性体材料で構成した上記実施形態と同様の作用効果を奏することが可能である。但し、キャンセルマグネットとしての役割を奏するスペーサ22の磁束がアンカー3を通過するため、スピーカ装置1の防磁性能は上記実施形態に比べて若干劣る。しかし、少なくとも磁気回路部6の磁気がアンカー3へ回り込むのは抑制されるため、ギャップ15の磁界の強度は十分に保つことができる。
図6Aは、第二実施形態に係るスピーカ装置51を右側から見た場合の内部構造を示す図である。上述した第一実施形態と同様の構成要素については同一の名称および符号を付し、その詳細な説明を省略する。本実施形態に係るスピーカ装置51は、第一実施形態に係るスピーカ装置1と同様、図6Aに示すように、スピーカユニット2、スピーカユニット2の振動を抑えるアンカー52、及びこれらを支持するステー4を備えている。スピーカユニット2やステー4の構成は上述した第一実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
本実施形態に係るスピーカ装置51のアンカー52は、第一実施形態に係るスピーカ装置1のアンカー3と異なり、スペーサ22を嵌める孔が設けられていない。その他の点は、第一実施形態に係るアンカー3と同様である。そして、本実施形態に係るスピーカ装置1は、図6Aに示すようにアンカー52とスピーカユニット2とが、第一実施形態に係るスピーカ装置1のようなスペーサ22を介さずに連結されている。よって、アンカー52の正面側が、スピーカユニット2のシールドカバー21の背面側に当接している。
このように構成されるスピーカ装置51によれば、磁気回路部6の振動がキャンセルマグネット20、及びシールドカバー21を介してアンカー52へ伝わる。よって、振動板7から磁気回路部6へ伝わる反力がアンカー52の質量によって十分に打ち消され、磁気回路部6の振動に起因するスピーカ装置51の音質の低下を抑制することが可能である。また、磁気回路部6からアンカー3へ回り込む磁気はキャンセルマグネット20によって抑制されるため、磁気回路部6の磁気がアンカー3へ回り込むことに起因するギャップ15の磁界の強度の減衰が抑制される。従って、このスピーカ装置51によれば、磁気回路部6の振動及び磁気回路部6の磁気への影響が抑制されるので、良質な音を再現することが可能である。
なお、本実施形態において、固定ネジ8Bの材料としては非磁性体材料のアルミニウムや真鍮等を用いることが好ましいが、強磁性体材料である鉄等を用いることも可能である
。また、本実施形態ではアンカー52とキャンセルマグネット20との間にシールドカバー21が挟まれているが、本発明はこのような実施形態に限定されるものではない。すなわち、アンカー52はキャンセルマグネット20と直接的に接触していてもよい。
また、本実施形態では、シールドカバー21とアンカー52が面接触しているものを図6Aで例示したが、本発明はこのようなものに限定されるものではない。例えば、図6Bに示されるように、シールドカバー21とアンカー52との接触面積を減らすものとして、シールドカバー21に環状のリブ53を設けてもよい。リブ53により、シールドカバー21とアンカー52との間に磁気的な抵抗が生ずるため、キャンセルマグネット20が磁気回路部6から漏れる磁束をより効果的に抑制し、ギャップ15の磁界の強度を高めることが可能である。
図7は、第三実施形態に係るスピーカ装置101を右側から見た場合の内部構造を示す図である。上述した第一実施形態と同様の構成要素については同一の名称および符号を付し、その詳細な説明を省略する。本実施形態に係るスピーカ装置101は、第一実施形態に係るスピーカ装置1と同様、図7に示すように、スピーカユニット2、スピーカユニット2の振動を抑えるアンカー102、及びこれらを支持するステー4を備えている。スピーカユニット2やステー4の構成は上述した第一実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
図8は、本実施形態に係るスピーカ装置101の磁気回路部6及びその周辺部分を拡大した要部拡大図である。本実施形態に係るスピーカ装置101のアンカー102は、第一実施形態に係るスピーカ装置1のアンカー3と異なり、スペーサ22を嵌める孔がネジ孔になっている。また、アンカー102とスピーカユニット2は、ネジ部を有するスペーサ103によって連結されている。本実施形態に係るスピーカ装置101は、スペーサ103を回転することによりスピーカユニット2とアンカー102との間の間隔を調整可能である。
スピーカユニット2とアンカー102との間の間隔を詰めると、磁気回路部6からアンカー102へ漏れる磁気が増えるのでギャップ15の磁界が弱まる反面、磁気回路部6の振動はより効果的に抑制される。他方、スピーカユニット2とアンカー102との間の間隔を広げると、磁気回路部6の振動を抑制する効果は若干失われる反面、磁気回路部6からアンカー102へ漏れる磁気が減るのでギャップ15の磁界が強まる。なお、スピーカユニット2とアンカー102との間の間隔を詰めたい場合は、固定ネジ8Bを外してスピーカユニット2をアンカー102から外したのち、スペーサ103を右に回転させてねじ込み、スピーカユニット2を固定ネジ8Bで再びアンカー102に固定する。一方、スピーカユニット2とアンカー102との間隔を広げたい場合は、固定ネジ8Bを外してスピーカユニット2をアンカー102から外したのち、スペーサ103を左に回転させてねじを手前に出し、スピーカユニット2を固定ネジ8Bで再びアンカー102に固定する。
本実施形態に係るスピーカ装置101によれば、スピーカユニット2とアンカー102との間隔を調整可能であるため、上記各実施形態と同様の作用効果の他、製品毎の音響特性のバラつきを調整することで良質な音を再現することが可能である。図9は、スピーカユニット2とアンカー102との距離とギャップ15の磁束との相関関係を示したグラフである。図9に示されるように、スピーカユニット2とアンカー102は、その間隔が広がるほどギャップ15の磁界の強度向上に寄与するが、その効果は徐々に弱まる。よって、本実施形態のようにスピーカユニット2とアンカー102との間隔が調整可能であれば、アンカー102による振動抑制効果とギャップ15の磁界の強度向上効果との相関から、最適な音質となる位置関係に両者を調整することが可能となる。
なお、アンカー102とスピーカユニット2との間隔を調整する手段としては、このようなネジ部を有するスペーサ103によって実現されるものに限定されるものではない。例えば、間隔を調整するための薄板をスペーサ103と共にスピーカユニット2とアンカー102との間に挟むことで、両者の間隔を調整するものであってもよいし、様々な大きさのスペーサ103を多数用意し、最適なものを選択するようにしてもよい。
第一実施形態に係るスピーカ装置の内部構造図。 第一実施形態に係るスピーカ装置の磁気回路部及びその周辺部分を拡大した要部拡大図。 スペーサが強磁性体の場合の磁束の流れを示す図。 第一実施形態に係るスピーカ装置の磁束の流れを示す図。 第一実施形態の変形例に係るスピーカ装置の磁束の流れを示す図。 第二実施形態に係るスピーカ装置の内部構造図。 第二実施形態の変形例に係るスピーカ装置の磁気回路部及びその周辺部分を拡大した要部拡大図。 第三実施形態に係るスピーカ装置の内部構造図。 第三実施形態に係るスピーカ装置の磁気回路部及びその周辺部分を拡大した要部拡大図。 スピーカとアンカーとの距離とギャップの磁束との相関関係を示したグラフ。
符号の説明
1,51,101・・・スピーカ装置
2・・・スピーカユニット
3,52,102・・・アンカー
6・・・磁気回路部
7・・・振動板
8A,8B・・・固定ネジ
10・・・主マグネット
11・・・ヨーク
15・・・ギャップ
20・・・キャンセルマグネット
22,103・・・スペーサ

Claims (5)

  1. 振動部を有し、該振動部の振動により音声を生成するスピーカ装置であって、
    前記振動部を振動させるための磁界を形成する磁気回路部と、
    前記磁気回路部に固定され、前記振動部の振動による反力を受ける該磁気回路部の振動を抑える錘部と、を備え、
    前記錘部は、前記磁気回路部と該錘部との間に該磁気回路部と該錘部とを磁気的に隔てる所定空間が形成されるように該磁気回路部と該錘部とを結合する結合部を介して、該磁気回路部に固定される、
    スピーカ装置。
  2. 前記振動部は、電気的な音声信号が流れるコイルを有し、
    前記磁気回路部は、磁石部と、前記コイルが配置される空間へ該磁石部の磁束を案内するヨーク部とを有し、
    前記錘部は、前記結合部が前記ヨーク部と該錘部との間に非磁性体の材料で構成されるスペーサを挟んだ状態で該磁気回路部と該錘部とを結合することにより、前記所定空間が形成された状態で該磁気回路部に固定される、
    請求項1に記載のスピーカ装置。
  3. 前記錘部は、前記コイルが配置される空間に形成される磁界の強度と該錘部による前記磁気回路部の振動抑制効果との相関関係に基づき、該磁気回路部から該錘部に向かう方向の前記スペーサの長さによって該磁気回路部と該錘部との間の距離が調整された状態で、該磁気回路部に固定される、
    請求項2に記載のスピーカ装置。
  4. 前記振動部は、電気的な音声信号が流れるコイルを有し、
    前記磁気回路部は、磁石部と、前記コイルが配置される空間へ該磁石部の磁束を案内するヨーク部とを有し、
    前記錘部は、前記結合部が前記ヨーク部と該錘部との間に前記磁気回路部から漏れる磁束を抑える防磁部を挟んだ状態で該磁気回路部と該錘部とを結合することにより、該磁気回路部と該錘部との間に前記所定空間が形成された状態で該磁気回路部に固定される、
    請求項1に記載のスピーカ装置。
  5. 前記錘部は、非磁性体の材料で構成されるネジによって前記磁気回路部と締結される、
    請求項1から4の何れか一項に記載のスピーカ装置。
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