JP2010147704A - ハンドオーバ処理方法およびそれを利用した端末装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】無線LANシステムにおいて、通信事業者を考慮しながら、ハンドオーバ処理を実行したい。
【解決手段】変復調部22等は、サービス・セット識別子が付与された基地局装置との間で通信を実行する。第1調査部30は、通信の品質を調査する。第2調査部32は、他の基地局装置から受信した信号を調査する。選択部36は、調査した通信の品質がしきい値よりも悪化した場合に、他の基地局装置のうちのひとつを選択する。選択部36は、変復調部22において通信を実行している基地局装置と同一のサービス・セット識別子が付与された他の基地局装置を選択する。決定部38は、選択した他の基地局装置への移行を変復調部22等へ指示する。
【選択図】図2

Description

本発明は、通信技術に関し、特に複数の基地局装置間においてハンドオーバを実行するハンドオーバ処理方法およびそれを利用した端末装置に関する。
無線LAN(Local Area Network)システムは、一般的に基地局装置と端末装置にて構成されている。端末装置が基地局装置に接続するためのシーケンスは、例えば、次のように示される。基地局装置は、ビーコンを報知する。端末装置は、ビーコンを受信した後、認証情報を基地局装置へ送信する。この認証には、例えば、ESSID(Extended Service Set IDentifier)およびWEPKEY(Wired Equivalent Privacy KEY)との組合せによる認証、EAP(Extensible Authentication Protocol)−MD5認証、EAP−TLS(Transport Layer Security)認証、EAP−TTLS(Tunneled TLS)認証が使用される。次に、端末装置は、基地局装置へアドレス取得要求を送信する。基地局装置は、端末装置にIPアドレスを割り当て、当該IPアドレスを端末装置へ返信する(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−199137号公報
近年、通信事業者が複数の基地局装置を設置し、それらによって公衆無線LANサービスが提供されている。端末装置を使用しているユーザの利便性を考慮すれば、移動しながらでも通信できる方が望ましい。そのために、端末装置には、ハンドオーバ処理の実行が要求される。ハンドオーバ処理とは、端末装置が所定の基地局装置に接続している状態から、接続先を別の基地局装置へ切りかえるための処理である。なお、通信事業者が複数存在する場合、端末装置が接続すべきでない基地局装置が存在する。そのため、通信事業者を考慮しながらのハンドオーバ処理の実行が必要とされる。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、無線LANシステムにおいて、通信事業者を考慮しながら、ハンドオーバ処理を実行する通信技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の端末装置は、サービス・セット識別子が付与された基地局装置との間で通信を実行する通信部と、通信部における通信の品質を調査する第1調査部と、通信部を介して、他の基地局装置から受信した信号を調査する第2調査部と、第1調査部において調査した通信の品質がしきい値よりも悪化した場合に、第2調査部において信号を調査した他の基地局装置のうちのひとつを選択する選択部と、選択部において選択した他の基地局装置への移行を通信部へ指示する制御部とを備える。選択部は、通信部において通信を実行している基地局装置と同一のサービス・セット識別子が付与された他の基地局装置を選択する。
本発明の別の態様は、ハンドオーバ処理方法である。この方法は、サービス・セット識別子が付与された基地局装置との間で通信を実行するステップと、通信の品質を調査するステップと、他の基地局装置から受信した信号を調査するステップと、調査した通信の品質がしきい値よりも悪化した場合に、信号を調査した他の基地局装置のうちのひとつを選択するステップと、選択した他の基地局装置への移行を実行するステップとを備える。選択するステップは、通信を実行している基地局装置と同一のサービス・セット識別子が付与された他の基地局装置を選択する。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、無線LANシステムにおいて、通信事業者を考慮しながら、ハンドオーバ処理を実行できる。
本発明を具体的に説明する前に、概要を述べる。本発明の実施例は、複数の基地局装置、端末装置によって構成される通信システムに関する。ここで、通信システムは、IEEE802.11a、b、g、n等の規格に準拠した無線LANを使用するものとし、公衆無線LANサービスに相当する。端末装置は、複数の基地局装置のうちのいずれか(以下、「移動元基地局装置」という)に接続されており、移動元基地局装置は、ネットワークにも接続される。その結果、端末装置は、移動元基地局装置を介して、ネットワークとの通信を実行する。
端末装置は、移動元基地局装置によって形成された無線ゾーンから別の基地局装置(以下、「移動先基地局装置」という)の無線ゾーンへ移動する。その際、通信システムはハンドオーバを実行する。つまり、端末装置は、移動元基地局装置との通信を切断した後に、移動先基地局装置との通信を開始する。前述のごとく、複数の通信事業者が公衆無線LANサービスを実施している場合、基地局装置の中には、移動先基地局装置になり得ないものが存在する。つまり、他の通信事業者によって提供される基地局装置は、移動先基地局装置の候補から除外されるべきである。このように、複数の通信事業者が公衆無線LANサービスを提供している環境下において、円滑なハンドオーバ処理を実現するために、本実施例に係る端末装置は、次の処理を実行する。
端末装置は、移動元基地局装置と通信している場合においても、他の基地局装置からのビーコン信号を受信する。また、端末装置は、ビーコン信号の受信電力、ビーコン信号に含まれたSSIDとの関係をテーブルにまとめる。これとは別に、端末装置は、移動元基地局装置との通信の品質を監視する。例えば、端末装置は、移動元基地局装置からのパケット信号の受信電力を測定する。端末装置は、通信の品質が悪化した場合に、テーブルを参照して移動先基地局装置を選択する。ここで、端末装置は、テーブルに含まれた複数の基地局装置のうち、移動元基地局装置のSSIDと同一のSSIDが付与された基地局装置を選択する。端末装置は、移動元基地局装置から移動先基地局装置へのハンドオーバ処理を実行する。
図1は、本発明の実施例に係る通信システム100の構成を示す。通信システム100は、端末装置10、基地局装置12と総称される第1基地局装置12a、第2基地局装置12b、第N基地局装置12n、ネットワーク14、サーバ16を含む。端末装置10は、前述のごとく、無線LANシステムに対応した無線装置である。無線LANシステムとして公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。また、端末装置10は、データ通信の機能も有しているが、通話機能を有していてもよい。データ通信とは、例えば、例えば、電子メールの送受信やワールド・ワイド・ウエブ(WWW)の閲覧、VoIP(Voice over Internet Protocol)の実行であり、これらの処理が端末装置10単独でなされてもよいし、図示しないパーソナルコンピュータとの接続にてなされてもよい。
基地局装置12は、一端に、無線通信にて端末装置10と接続し、他端に、有線通信にてネットワーク14と接続する。また、基地局装置12は、ネットワーク14を介してサーバ16に接続する。ここで、第1基地局装置12aが移動元基地局装置に相当し、第2基地局装置12bから第N基地局装置12nのいずれかが移動先基地局装置に相当する。端末装置10は、第1基地局装置12a、ネットワーク14を介して、サーバ16と通信している。
ネットワーク14は、基地局装置12と接続するとともに、サーバ16ともとも接続する。例えば、ネットワーク14は、IP(Internet Protocol)ネットワークにて構成されるが、それに限定されるものではない。ネットワーク14は、サーバ16から受けつけたデータを基地局装置12へ送信したり、基地局装置12から受けつけたデータをサーバ16へ送信したりする。また、ネットワーク14には、図示しないルータ等も含まれる。サーバ16は、所定の機能、例えば、電子メール、WWW、データ配信等に対応したサーバであり、端末装置10からの要求に応じた処理を実行する。
端末装置10は、第1基地局装置12aと通信している間においても、他の基地局装置12からのビーコン信号を受信する。ここで、基地局装置12には、図1に示されていない基地局装置12、つまり他の通信事業者によって設置された基地局装置12も含まれる。なお、ビーコン信号は、基地局装置12によって定期的に報知されている信号であり、基地局装置の識別番号、SSID等の情報を格納している。端末装置10は、ビーコン信号の受信電力を測定するとともに、ビーコン信号に格納された識別番号、SSIDを抽出する。また、端末装置10は、受信電力、識別番号、SSIDとの組合せをテーブルにまとめる。端末装置10は、このような処理を適宜実行することによって、テーブルを更新する。
端末装置10は、第1基地局装置12aからのパケット信号の受信電力を測定し、受信電力をしきい値と比較する。受信電力がしきい値よりも低くなった場合に、端末装置10は、テーブルを参照しながら、ひとつの基地局装置12を移動先基地局装置として選択する。ここで、端末装置10は、テーブルに記憶された複数の基地局装置12のうち、第1基地局装置12aのSSIDと同一のSSIDが付与された基地局装置12を選択する。また、そのような基地局装置12が複数存在する場合、端末装置10は、最大の受信電力に対応した基地局装置12を選択する。なお、そのような基地局装置12の受信電力が、第1基地局装置12aからのパケット信号の受信電力よりも小さければ、端末装置10は、ハンドオーバ処理を中止し、第1端末装置10aとの通信の続行を決定してもよい。端末装置10は、移動先基地局装置を選択した場合、第1基地局装置12aとの通信を切断し、移動先基地局装置、例えば、第2基地局装置12bとの接続を実行する。
このようなハンドオーバ処理の終了後、端末装置10は、第2基地局装置12bを介してサーバ16との通信を実行する。終了直後において、ネットワーク14に含まれたルータ等のルーティングテーブルは更新されていない。そのため、サーバ16から送信されたパケット信号は、端末装置10に到達しない。これに対応するため、端末装置10は、終了直後に、送信すべきデータが存在するか否かにかかわらず、第2基地局装置12bを介してサーバ16へパケット信号を送信する。その結果、ネットワーク14でのルーティングテーブルが更新される。
図2は、端末装置10の構成を示す。端末装置10は、RF部20、変復調部22、処理部24、制御部26を含む。また、処理部24は、第1調査部30、第2調査部32、記憶部34、選択部36、決定部38を含む。
RF部20は、受信処理として、アンテナを介して基地局装置12から受信した無線周波数のパケット信号に対して周波数変換を実行し、ベースバンドのパケット信号を生成する。さらに、RF部20は、ベースバンドのパケット信号を変復調部22に出力する。一般的に、ベースバンドのパケット信号は、同相成分と直交成分によって形成されるので、ふたつの信号線が示されるべきであるが、ここでは、図を明瞭にするためにひとつの信号線だけを示すものとする。また、RF部20には、LNA(Low Noise Amplifier)、ミキサ、AGC、A/D変換部も含まれる。
RF部20は、送信処理として、変復調部22から入力したベースバンドのパケット信号に対して周波数変換を実行し、無線周波数のパケット信号を生成する。さらに、RF部20は、無線周波数のパケット信号をアンテナから送信する。また、RF部20には、PA(Power Amplifier)、ミキサ、D/A変換部も含まれる。
変復調部22は、受信処理として、RF部20からのベースバンドのパケット信号に対して、復調を実行する。さらに、変復調部22は、復調した結果を処理部24に出力する。また、変復調部22は、送信処理として、処理部24からの信号に対して、変調を実行する。さらに、変復調部22は、変調した結果をベースバンドのパケット信号としてRF部20に出力する。なお、IEEE802.11a、g規格のようなOFDM変調方式に端末装置10が対応する場合、変復調部22は、受信処理としてFFTも実行し、送信処理としてIFFTも実行する。また、IEEE802.11b規格のようなスペクトル拡散方式に端末装置10が対応する場合、変復調部22は、受信処理として逆拡散も実行し、送信処理として拡散も実行する。さらに、IEEE802.11nのようなMIMO方式に端末装置10が対応する場合、変復調部22は、受信処理としてアダプティブアレイ信号処理も実行し、送信処理として複数のストリームへの分散処理も実行する。
処理部24は、変復調部22からの信号および変復調部22への信号に対して、デジタル信号処理を実行する。ここで、デジタル信号処理の一例は、送信処理としての誤り訂正の符号化、受信処理としての誤り訂正の復号化である。なお、デジタル信号処理は、これに限定されるものではない。また、処理部24は、変復調部22からの信号に対してデジタル信号処理を実行した結果を外部へ出力し、変復調部22への信号の元になる信号を外部から入力する。
制御部26は、端末装置10の動作を制御する。以下では、(1)接続処理、(2)データの入出力処理、(3)ハンドオーバ処理の順に説明する。まず、(1)接続処理を説明する。接続処理は、通信を実行する前に、移動元基地局装置に接続するためになされる処理である。第2調査部32は、RF部20を介して、図示しない基地局装置12から受信したビーコン信号を受けつける。また、第2調査部32は、ビーコン信号の受信電力を測定するとともに、ビーコン信号に格納された基地局装置12の識別番号、SSIDを抽出することによって、ビーコン信号を調査する。第2調査部32は、識別番号、SSID、受信電力の組合せを記憶部34に記憶する。なお、第2調査部32は、所定の期間にわたって、このような処理を繰り返し実行することによって、複数の組合せを記憶部34に記憶する。
図3は、記憶部34に記憶されたテーブルのデータ構造を示す。図示のごとく、基地局装置名欄200、SSID欄202、受信電力欄204である。基地局装置名欄200は、ビーコン信号の送信元になる基地局装置12が示されており、基地局装置12の名称の代わりに識別番号であってもよい。また、SSID欄202、受信電力欄204には、基地局装置12の名称に対応したSSID、受信電力が含まれる。図2に戻る。
選択部36は、前述の所定の期間経過後、記憶部34に記憶されたテーブルの中から、ひとつの基地局装置12を移動元基地局装置として選択する。ここで、選択部36は、本端末装置10が接続を許可された通信事業者に対応したSSIDを予め記憶する。また、選択部36は、記憶部34を参照しながら、当該SSIDが付与された基地局装置12を選択する。複数の基地局装置12が選択される場合、選択部36は、それらの中から、最大の受信電力に対応した基地局装置12を選択する。選択部36は、選択した基地局装置12に関する情報を決定部38へ出力する。
決定部38は、選択部36から、選択した基地局装置12に関する情報を受けつける。決定部38は、変復調部22、RF部20を介して、選択した基地局装置12への接続を実行する。なお、選択した基地局装置12が、図1の第1基地局装置12aに相当する。ここで、接続処理には、公知の技術が使用されればよい。簡単に説明すると、決定部38は、第1端末装置10aとの間で認証処理を実行する。決定部38は、第1端末装置10aにアソシエーション要求フレームを送信する。決定部38は、ステータス・コードが「success」のアソシエーション応答フレームを受信した場合、接続処理が成功したと解釈する。一方、決定部38は、ステータス・コードが「success」以外のアソシエーション応答フレームを受信した場合、接続処理が失敗したと解釈する。
次に、(2)データの入出力処理を説明する。処理部24は、出力処理として、図示しないモニタやスピーカへ、デジタル信号処理された結果を出力する。また、処理部24は、入力処理として、図示しない操作部から指示信号を受けつけ、それに応じたデータに対してデジタル信号処理を実行する。ここで、操作部は、ボタン等によって構成されている。また、パーソナルコンピュータと接続されるように端末装置10が形成されている場合に、操作部は、パーソナルコンピュータに備えられたキーボード、マウスであってもよい。その結果、処理部24、変復調部22、RF部20は、本端末装置10が接続を許可された通信事業者に対応したSSIDが付与された第1基地局装置12aとの間で通信を実行する。
次に、(3)ハンドオーバ処理を説明する。第1調査部30は、RF部20において受信されたパケット信号を受けつける。第1調査部30は、パケット信号の受信電力を測定することによって、通信の品質を調査する。当該パケット信号は、移動元基地局装置である第1基地局装置12aから送信されている。なお、受信電力の測定は、定期的に実行されればよい。第2調査部32は、前述の説明と同様に、他の基地局装置12から受信したビーコン信号を調査し、前述の組合せを記憶部34へ記憶する。ここでは、第2調査部32は、所定の期間に限定されずに、上記の処理を繰り返し実行する。
選択部36は、第1調査部30から、通信の品質としての受信電力を定期的に受けつける。選択部36は、受信電力をしきい値と比較し、受信電力がしきい値よりも悪化した場合に、記憶部34に記憶されたテーブルを参照することによって、他の基地局装置12のうちのひとつを選択する。選択した他の基地局装置12が、前述の移動先基地局装置に相当し、例えば、図1の第2基地局装置12bに相当する。ここで、選択部36は、移動元基地局装置のSSIDと同一のSSIDが付与された基地局装置12を選択する。
また、複数の基地局装置12が選択される場合、選択部36は、それらの中から、最大の受信電力に対応した基地局装置12を選択する。なお、選択した基地局装置12の受信電力が、第1調査部30から受けつけた受信電力よりも低い場合、選択部36は、ハンドオーバ処理の中止を決定する。選択部36は、選択した基地局装置12に関する情報を決定部38へ出力する。
決定部38は、選択部36から、選択した基地局装置12に関する情報を受けつける。決定部38は、変復調部22、RF部20を介して、ハンドオーバ処理を実行する。具体的に説明すると、決定部38は、現在接続している第1基地局装置12aとの通信を切断した後に、選択した基地局装置12への接続を実行する。なお、接続処理は、前述の処理と同様であるので、ここでは説明を省略する。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされた通信機能のあるプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
以上の構成による通信システム100の動作を説明する。図4は、端末装置10における接続手順を示すフローチャートである。ここで、所定の通信事業者のSSIDは、WSVであるとする。第2調査部32は、キャリアセンスを実行し(S10)、他の基地局装置12のSSIDと受信電力を取得する(S12)。選択部36は、SSIDがWSVである場合(S14のY)、基地局装置12が2つ以上あれば(S16のY)、受信電力が最大の基地局装置12を選択する(S18)。一方、基地局装置12が2つ以上なければ(S16のN)、ステップ18をスキップする。決定部38は、選択した基地局装置12に接続する(S20)。選択部36は、SSIDがWSVでない場合(S14のN)、処理部24は、処理の続行をユーザに問い合わせる(S22)。続行するのであれば(S24のY)、スキップ10に戻る。続行しないのであれば(S24のN)、処理は終了される。
図5は、端末装置10におけるハンドオーバ手順を示すフローチャートである。第2調査部32は、周囲の基地局装置12を調査する(S40)。第2調査部32は、他の基地局装置12のSSIDと受信電力を取得する(S42)。第1調査部30において取得した接続中の基地局装置12の受信電力がしきい値よりも小さい場合(S44のY)、選択部36は、SSIDがWSVである基地局装置12があれば(S46のY)、決定部38は、移行を指示する(S48)。変復調部22、RF部20は、パケット信号を送信する(S50)。終了の指示があれば(S52のY)、処理は終了される。一方、第1調査部30において取得した接続中の基地局装置12の受信電力がしきい値よりも小さくない場合(S44のN)、あるいは選択部36は、SSIDがWSVである基地局装置12がない場合(S46のN)、あるいは終了の指示がない場合(S52のN)、ステップ40に戻る。
次に変形例を説明する。変形例は、実施例と同様の通信システム100に関する。変形例における端末装置10も、移動元基地局装置のSSIDと同一のSSIDが付与された基地局装置を移動先基地局装置として選択する。変形例は、実施例と比較して、移動元基地局装置のSSIDと同一のSSIDが付与された基地局装置が複数存在する場合の選択処理が異なる。変形例に係る端末装置10は、複数の基地局装置のそれぞれに対する設置位置に関する情報を予め保持する。設置位置に関する情報は、例えば、緯度と経度によって示される。
また、端末装置10は、GPS受信機を備え、所定のタイミングでの存在位置を取得する。さらに、端末装置10は、移動先基地局装置を選択する際に、移動先基地局装置の候補となる基地局装置のそれぞれに対する設置位置と存在位置とを比較する。端末装置10は、存在位置に近い設置位置を有した基地局装置を移動先基地局装置として選択する。変形例に係る通信システム100は、図1と同様のタイプである。
図6は、本発明の変形例に係る端末装置10の構成を示す。端末装置10は、図2に示した端末装置10に加えて、GPS受信部40を備える。以下では、(3)ハンドオーバ処理を中心に説明するが、(1)接続処理も同様になされればよい。GPS受信部40は、図示しないGPS衛星からの信号を受信する。GPS受信部40は、受信した信号をもとに、本端末装置10の存在位置を定期的に取得する。GPS衛星からの信号をもとにした存在位置の測位には、公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。なお、存在位置は、緯度と経度とによって示される。GPS受信部40は、存在位置に関する情報を定期的に選択部36へ出力する。
選択部36は、これまでと同様に、第1調査部30からの受信電力がしきい値よりも悪化した場合に、記憶部34に記憶されたテーブルを参照することによって、他の基地局装置12のうちのひとつを選択する。ここでも、選択部36は、移動元基地局装置のSSIDと同一のSSIDが付与された基地局装置12を選択する。また、複数の基地局装置12が選択される場合、選択部36は、記憶部34を参照することによって、複数の基地局装置12のそれぞれに対する存在位置を取得する。ここでも、存在位置は、緯度と経度都によって示される。図7は、記憶部34に記憶された位置情報のテーブルのデータ構造を示す。図示のごとく、基地局装置名欄200、緯度欄210、経度欄212が示される。ここでは、基地局装置名欄200に示された基地局装置12に対する緯度と経度とが、緯度欄210、経度欄212にそれぞれ示されている。図6に戻る。
選択部36は、複数の基地局装置12のそれぞれに対する存在位置と、本端末装置10の存在位置とを比較することによって、本端末装置10の存在位置に最も近い存在位置の基地局装置12を選択する。具体的に説明すると、複数の基地局装置12のそれぞれに対する緯度・経度と、本端末装置10の緯度・経度をもとに、各基地局装置12と端末装置10との間の距離が計算され、選択部36は、最短の距離に対応した基地局装置12を選択する。選択部36は、選択した基地局装置12に関する情報を決定部38へ出力する。
本発明の実施例によれば、移動元基地局装置と同一のSSIDが付与された基地局装置を移動先基地局装置として選択するので、無線LANシステムにおいて、通信事業者を考慮しながら、ハンドオーバ処理を実行できる。また、予め周囲の基地局装置の存在を調査し、通信の品質がしきい値よりも悪化した場合に、調査結果をハンドオーバ処理のために使用するので、ハンドオーバ処理を迅速に実行できる。また、移動元基地局装置と同一のSSIDが付与された基地局装置が複数存在する場合、端末装置の存在位置に最も近い基地局装置を選択するので、近くに設置された基地局装置を選択できる。
また、近く似設置された基地局装置が選択されるので、通信品質を改善できる。また、移動先基地局装置へ移行した後、当該移動後基地局装置を介して、所定の通信装置へのパケット信号を送信するので、ルーティングテーブルを迅速に変更できる。また、ルーティングテーブルが迅速に変更されるので、ハンドオーバ後におけるパケット信号の誤送信の発生を低減できる。また、ハンドオーバ後におけるパケット信号の誤送信の発生が低減されるので、ハンドオーバ処理を高速に実行できる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明の実施例において、第1調査部30は、通信の品質として受信電力を測定している。しかしながらこれに限らず例えば、第1調査部30は、通信の品質として誤り率やEVM(Error Vector Magnitude)を測定してもよい。その際、誤り率が悪化するほど、通信品質は悪化しているとされ、EVMが大きくなるほど、通信品質は悪化しているとされる。本変形例によれば、通信の品質の測定手段に対する自由度を向上できる。
本発明の実施例において、選択部36は、本端末装置10が接続を許可された通信事業者に対応したSSIDを記憶する。しかしながらこれに限らず例えば、他の通信事業者との間でローミングが許可されている場合、選択部36は、他の通信事業者に対応したSSIDを記憶してもよい。本変形例によれば、使用可能な基地局装置12を選択しながら、公衆無線LANサービスを正可能なエリアを拡大できる。
本発明の変形例において、記憶部34は、基地局装置12の位置情報を予め記憶している。しかしながらこれに限らず例えば、端末装置10からのビーコン信号は、基地局装置12の位置情報を含んでいてもよい。本変形例によれば、記憶部34の記憶容量を低減できるとともに、基地局装置12の設置位置の変更に容易に対応できる。
本発明の実施例に係る通信システムの構成を示す図である。 図1の端末装置の構成を示す図である。 図2の記憶部に記憶されたテーブルのデータ構造を示す図である。 図2の端末装置における接続手順を示すフローチャートである。 図2の端末装置におけるハンドオーバ手順を示すフローチャートである。 本発明の変形例に係る端末装置の構成を示す図である。 図6の記憶部に記憶された位置情報のテーブルのデータ構造を示す図である。
符号の説明
10 端末装置、 12 基地局装置、 14 ネットワーク、 16 サーバ、 20 RF部、 22 変復調部、 24 処理部、 26 制御部、 28 、 30 第1調査部、 32 第2調査部、 34 記憶部、 36 選択部、 38 決定部、 40 GPS受信部、 100 通信システム。

Claims (4)

  1. サービス・セット識別子が付与された基地局装置との間で通信を実行する通信部と、
    前記通信部における通信の品質を調査する第1調査部と、
    前記通信部を介して、他の基地局装置から受信した信号を調査する第2調査部と、
    前記第1調査部において調査した通信の品質がしきい値よりも悪化した場合に、前記第2調査部において信号を調査した他の基地局装置のうちのひとつを選択する選択部と、
    前記選択部において選択した他の基地局装置への移行を前記通信部へ指示する制御部とを備え、
    前記選択部は、前記通信部において通信を実行している基地局装置と同一のサービス・セット識別子が付与された他の基地局装置を選択することを特徴とする端末装置。
  2. 本端末装置の存在位置を取得する第1取得部と、
    前記第2調査部において信号を調査した他の基地局装置の存在位置を取得する第2取得部とをさらに備え、
    前記選択部は、前記通信部において通信を実行している基地局装置と同一のサービス・セット識別子が付与された他の基地局装置のうち、前記第2取得部において取得した存在位置が、前記第1取得部において取得した存在位置に近い他の基地局装置を選択することを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記通信部は、前記選択部において選択した他の基地局装置へ移行した後、当該他の基地局装置を介して、所定の通信装置への信号を送信することを特徴とする請求項1または2に記載の端末装置。
  4. サービス・セット識別子が付与された基地局装置との間で通信を実行するステップと、
    通信の品質を調査するステップと、
    他の基地局装置から受信した信号を調査するステップと、
    調査した通信の品質がしきい値よりも悪化した場合に、信号を調査した他の基地局装置のうちのひとつを選択するステップと、
    選択した他の基地局装置への移行を実行するステップとを備え、
    前記選択するステップは、通信を実行している基地局装置と同一のサービス・セット識別子が付与された他の基地局装置を選択することを特徴とするハンドオーバ処理方法。
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