JP2010144696A - フィルタ式気液分離装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ガス流入口から導入されるブローバイガスのみならず、オイル排出口から侵入するブローバイガスからもオイル分を分離することができるフィルタ式気液分離装置を提供することを目的とする。
【解決手段】フィルタ式気液分離装置1において、ケース2の上端にガス排出口3が設けられ、円筒部材4の下端にガス流入口6が設けられ、ケース2の下端の内周面2aと円筒部材4の外周面4aとの間にオイル排出口5が設けられる。フィルタエレメント7は、ガス流入口6とガス排出口3とを結ぶ経路の途中にその上側部7Aが配置されるとともに、オイル排出口5とガス排出口3とを結ぶ経路の途中にもその下側部7Bが配置される。これにより、ガス流入口6から導入されるブローバイガスのみならず、オイル排出口5から侵入するブローバイガスからもオイル分が分離される。
【選択図】図1
【解決手段】フィルタ式気液分離装置1において、ケース2の上端にガス排出口3が設けられ、円筒部材4の下端にガス流入口6が設けられ、ケース2の下端の内周面2aと円筒部材4の外周面4aとの間にオイル排出口5が設けられる。フィルタエレメント7は、ガス流入口6とガス排出口3とを結ぶ経路の途中にその上側部7Aが配置されるとともに、オイル排出口5とガス排出口3とを結ぶ経路の途中にもその下側部7Bが配置される。これにより、ガス流入口6から導入されるブローバイガスのみならず、オイル排出口5から侵入するブローバイガスからもオイル分が分離される。
【選択図】図1
Description
本発明はフィルタ式気液分離装置に係り、特に内燃機関(エンジン)におけるオイルミストを含んだガス流体(ブローバイガス)からオイル分を分離するフィルタ式気液分離装置の構造に関する。
エンジンの動作時には、ブローバイガスと呼ばれる未燃焼の混合気が、ピストンとシリンダとの間隙等を通って燃焼室からクランクケース内に漏出する。通常、このブローバイガスはエンジンの吸気側に戻されるが、クランクケースの内部には潤滑用のオイルが飛散しているため、クランクケース内のブローバイガスには、オイルミストと呼ばれる霧状のオイルが含まれている。オイルミストを含んだブローバイガスをそのままエンジンの吸気側に戻すと、排気ガス中の炭化水素(HC)が増加してしまう等の問題が生じるため、オイルミストを含んだブローバイガスからオイル分を分離する装置が提案されている。
特許文献1には、フィルタエレメントの上側にガス流入口が設けられるとともに、フィルタエレメントの下側にガス排出口とオイル排出口とが設けられたフィルタ式気液分離装置が記載されている。このフィルタ式気液分離装置では、ガス流入口から導入されたオイルミストを含んだブローバイガスは、フィルタエレメントの内部を上から下へ通過する過程でオイル分が分離される。オイル分が分離されたブローバイガスはガス排出口からエンジンの吸気側に戻される。一方、フィルタエレメントに捕集されて油滴状になったオイルは、自重によりオイル排出口から滴り落ちて、エンジンのクランクケースに戻される。
しかしながら、特許文献1に記載されているようなフィルタ式気液分離装置では、クランクケースと吸気側との圧力差が油滴状のオイルの自重を上回る程に大きい場合、一度排出されたオイルが、オイル排出口から侵入するブローバイガスとともにフィルタ式気液分離装置内に逆流してくる。このとき、この逆流してきたオイル分を含むブローバイガスが、そのままガス排出口から排出されてしまうという問題があった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、ガス流入口から導入されるブローバイガスのみならず、オイル排出口から侵入するブローバイガスからも、オイル分を分離することができるフィルタ式気液分離装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係るフィルタ式気液分離装置は、内燃機関におけるオイルミストを含むガス流体からオイル分を分離するフィルタ式気液分離装置において、ガス流体の流入口とガス流体の排出口とを結ぶ第1の経路と、ガス流体から分離されたオイルを排出するオイル排出口とガス流体の排出口とを結ぶ第2の経路とが設けられ、第1の経路の途中に介在する第1のフィルタエレメントと、第2の経路の途中に介在する第2のフィルタエレメントとが配置されることを特徴とする。
これにより、ガス流入口から導入されるガス流体のみならず、オイル排出口から侵入するガス流体からもオイル分を分離することができる。
これにより、ガス流入口から導入されるガス流体のみならず、オイル排出口から侵入するガス流体からもオイル分を分離することができる。
第1のフィルタエレメントと第2のフィルタエレメントとが、一体となって形成されてもよい。
排出されるオイルを蓄えるオイル溜まり室を備えてもよい。
これにより、大量のオイルが排出される場合や、エンジンの動作時にクランクケースと吸気側との圧力差が大きすぎる場合に、排出されるオイルを、オイル溜まり室に一時的に蓄えることができる。
これにより、大量のオイルが排出される場合や、エンジンの動作時にクランクケースと吸気側との圧力差が大きすぎる場合に、排出されるオイルを、オイル溜まり室に一時的に蓄えることができる。
フィルタ式気液分離装置は、外筒と、外筒の内部に配置された内筒とを備え、ガス流体の排出口は外筒の上端に設けられ、ガス流体の流入口は内筒の下端に設けられ、オイル排出口は外筒の下端の内周面と内筒の外周面との間に設けられてもよい。
フィルタ式気液分離装置は、外筒と、外筒の内部に配置された内筒とを備え、ガス流体の排出口は外筒の上端に設けられ、ガス流体の流入口は外筒の下端の内周面と内筒の外周面との間に設けられ、オイル排出口は内筒の下端に設けられてもよい。
本発明に係るフィルタ式気液分離装置によれば、フィルタエレメントは、ガス流入口とガス排出口とを結ぶ経路の途中に配置されるとともに、オイル排出口とガス排出口とを結ぶ経路の途中にも配置される。これにより、ガス流入口から導入されるブローバイガスのみならず、オイル排出口から侵入するブローバイガスからもオイル分を分離することができる。
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1に、本発明の実施の形態1に係るフィルタ式気液分離装置1の模式断面図を示す。尚、以下の説明において、フィルタ式気液分離装置1は図示しない自動車用のエンジンに接続され、重力は鉛直下方向にかかっているものとする。
実施の形態1.
図1に、本発明の実施の形態1に係るフィルタ式気液分離装置1の模式断面図を示す。尚、以下の説明において、フィルタ式気液分離装置1は図示しない自動車用のエンジンに接続され、重力は鉛直下方向にかかっているものとする。
フィルタ式気液分離装置1はケース2を備えている。ケース2は略円筒形であり、その上端にガス排出口3が設けられている。ガス排出口3は、図示しないエンジンの吸気側に連通するように構成されている。また、ケース2は下方に向けて内側にすぼまるとともに下端が略円形に開口している。
ケース2の下端の開口部には、その開口部の直径よりも小さい直径を有するとともに上端が略円形に開口している円筒部材4が配置されており、ケース2の下端の内周面2aと円筒部材4の外周面4aとの間にオイル排出口5が設けられている。また、円筒部材4の下端にはガス流入口6が設けられている。オイル排出口5とガス流入口6とは、図示しないエンジンのクランクケースに連通するように構成されている。
オイル排出口5には、略円筒形のフィルタエレメント7が嵌入されている。フィルタエレメント7は弾力性を有する不織布で構成され、オイル排出口5よりも若干大きく形成されている。フィルタエレメント7がオイル排出口5に嵌入されることにより、フィルタエレメント7の外周面7bとケース2の内周面2aとの間、及びフィルタエレメント7の内周面7aと円筒部材4の外周面4aとの間が密着し、ブローバイガスがこれらの間から漏出しないように構成されている。また、フィルタエレメント7の上端は、円筒部材4の上端面4bを超えてさらに延び、仕切部材8によりその開口部を塞がれるとともに固定されている。円筒部材4の上端面4bと仕切部材8の下面8aとの間に形成される間隙が、導入通路9となる。
次に、本発明の実施の形態1に係るフィルタ式気液分離装置1の動作を、図1に基づいて説明する。
オイルミストを含んだブローバイガスが、全体に斜線が施された矢印A1で示されるようにエンジンのクランクケースからフィルタ式気液分離装置1のガス流入口6に導入される。ここで、エンジンの動作時には、クランクケースに連通されているガス流入口6及びオイル排出口5の圧力p2は、吸気側に接続されているガス排出口3の圧力p1よりも高い。すなわち、p2>p1である。
ガス流入口6から導入されたブローバイガスは、円筒部材4の内部を上方に流れ、導入通路9を経由して、フィルタエレメントの上側部7A(フィルタエレメント7の点線で区切られた上側部分)に進む。ブローバイガスがフィルタエレメントの上側部7Aの内部を内周面7a側から外周面7b側へと進む過程で、ブローバイガスに含まれるオイルミストは、フィルタエレメントの上側部7Aに捕集されて油滴状になる。これにより、フィルタエレメントの上側部7Aを通過したブローバイガスからはオイル分が分離されている。すなわち、フィルタエレメントの上側部7Aは、ガス流入口6から導入されるブローバイガスからオイル分を分離するフィルタとして機能する。尚、根元部分のみ斜線が施された矢印A2は、フィルタエレメントの上側部7Aの内部を進む過程で、ブローバイガスに含まれるオイルミストが減少していくことを表している。
オイル分が分離されたブローバイガスは、白抜きの矢印A3で示されるようにケース2の内部を上方に流れてガス排出口3から排出された後、エンジンの吸気側に戻される。
一方、フィルタエレメントの上側部7Aに捕集されて油滴状になったオイルは、黒く塗り潰された矢印A4で示されるようにフィルタエレメント7の内部及び内周面7aを自重により降下していき、オイル排出口5から滴り落ちてエンジンのクランクケースに戻る。
いま、一度排出されたオイルがオイル排出口5から侵入するブローバイガスとともに逆流してきたとしても、この逆流してきたオイル分を含むブローバイガスは、オイル排出口5から侵入してガス排出口3から排出される過程において、必ずフィルタエレメントの下側部7B(フィルタエレメント7の点線で区切られた下側部分)を通過する。そのため、オイル分を含んだブローバイガスがそのままガス排出口3から排出されることはない。すなわち、フィルタエレメントの下側部7Bは、オイル排出口5から侵入するブローバイガスからオイル分を分離するフィルタとして機能する。
以上説明したように、本発明の実施の形態1に係るフィルタ式気液分離装置1では、フィルタエレメント7は、ガス流入口6とガス排出口3とを結ぶ経路の途中にその上側部7Aが配置されるとともに、オイル排出口5とガス排出口3とを結ぶ経路の途中にもその下側部7Bが配置される。これにより、ガス流入口6から導入されるブローバイガスのみならず、オイル排出口5から侵入するブローバイガスからもオイル分を分離することが可能になる。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2に係るフィルタ式気液分離装置について、図2を用いて説明する。実施の形態2に係るフィルタ式気液分離装置201は、実施の形態1におけるケース2の代わりに、以下に説明するケース202を用いて構成したものである。尚、以下の説明において、図1の参照符号と同一の符号は同一又は同様な構成要素であるので、その詳細な説明は省略する。
次に、本発明の実施の形態2に係るフィルタ式気液分離装置について、図2を用いて説明する。実施の形態2に係るフィルタ式気液分離装置201は、実施の形態1におけるケース2の代わりに、以下に説明するケース202を用いて構成したものである。尚、以下の説明において、図1の参照符号と同一の符号は同一又は同様な構成要素であるので、その詳細な説明は省略する。
図2に示すように、ケース202は、下方に向けて内側にすぼまる内側円筒壁202cの外側に、さらに垂直下方に延びた後に内側にすぼまる外側円筒壁202dが形成されている。これら内側円筒壁202cと外側円筒壁202d、及び、ケース下端に設けたフィルタエレメント7Cとによりオイル溜まり室210が形成されている。オイル溜まり室210は、内側円筒壁202cと円筒部材4の外周面4aとにより形成されるオイル排出通路220から滴り落ちる油滴状のオイルを一時的に蓄えるためのものである。通常、オイル排出通路220から滴り落ちたオイルは、フィルタエレメント7Cを通過して、オイル排出口205からエンジンのクランクケースに戻る。しかし、ガス流入口6から導入されるブローバイガス量が急増して大量のオイルが排出される場合や、エンジンの動作時にクランクケースと吸気側との圧力差Δpが大きすぎる場合には、オイルはクランクケースに戻ることができない。その場合、オイルはオイル溜まり室210に一時的に蓄えられる。オイル溜まり室210に蓄えられたオイルは、エンジンの動作が停止してクランクケースと吸気側との圧力差Δpが低下した際に、クランクケースに戻る。
以上説明したように、オイル溜まり室210がオイル排出口205に設けられるようにケース202を形成したので、大量のオイルが排出される場合や、エンジンの動作時にクランクケースと吸気側との圧力差Δpが大きすぎる場合に、排出されるオイルを、オイル溜まり室210に一時的に蓄えることができる。
ここで、オイル排出通路220は、上面視で中心に近い側(図2でいうと中央側)に位置することが望ましい。図示しない自動車の走行状態によって、フィルタ式気液分離装置が前後・左右に傾斜しても、オイル排出通路220から滴り落ちるオイルが矢印A3の流れに沿ってガス排出口3から排出されないようにするためである。
ここで、オイル排出通路220は、上面視で中心に近い側(図2でいうと中央側)に位置することが望ましい。図示しない自動車の走行状態によって、フィルタ式気液分離装置が前後・左右に傾斜しても、オイル排出通路220から滴り落ちるオイルが矢印A3の流れに沿ってガス排出口3から排出されないようにするためである。
実施の形態3.
次に、本発明の実施の形態3に係るフィルタ式気液分離装置について、図3を用いて説明する。実施の形態1に係るフィルタ式気液分離装置1では、円筒部材4の下端にガス流入口6が設けられ、ケース2の下端の内周面2aと円筒部材4の外周面4aとの間にオイル排出口5が設けられていたのに対して、実施の形態3に係るフィルタ式気液分離装置301では、円筒部材304の下端にオイル排出口305が設けられ、ケース302の下端の内周面302aと円筒部材304の外周面304aとの間にガス流入口306が設けられる。
次に、本発明の実施の形態3に係るフィルタ式気液分離装置について、図3を用いて説明する。実施の形態1に係るフィルタ式気液分離装置1では、円筒部材4の下端にガス流入口6が設けられ、ケース2の下端の内周面2aと円筒部材4の外周面4aとの間にオイル排出口5が設けられていたのに対して、実施の形態3に係るフィルタ式気液分離装置301では、円筒部材304の下端にオイル排出口305が設けられ、ケース302の下端の内周面302aと円筒部材304の外周面304aとの間にガス流入口306が設けられる。
フィルタ式気液分離装置301はケース302を備えている。ケース302は略円筒形であり、その上端にガス排出口303が設けられている。ガス排出口303は、図示しないエンジンの吸気側に連通されるように構成されている。また、ケース302は下方に向けて外側に広がるとともに下端が略円形に開口している。
ケース302の下端の開口部には、その開口部の直径よりも小さい直径を有するとともに上方に向けて外側に広がる円筒部材304が配置されており、ケース302の下端の内周面302aと円筒部材304の外周面304aとの間にガス流入口306が設けられている。また、円筒部材304の下端にはオイル排出口305が設けられている。ガス流入口306とオイル排出口305とは、図示しないエンジンのクランクケースに連通するように構成されている。
円筒部材304の上端は略円形に開口しており、その開口部を塞ぐように有底で略円筒形のフィルタエレメント307が嵌入されている。フィルタエレメント307は弾力性を有する不織布で構成され、その上端は円筒部材304の上端面304bを超えてさらに延び、ケース302の上端の内周面302bに接するとともに固定されている。円筒部材304の上端面304bとケース302の上端の内周面302bとの間に形成される間隙が、導入通路309となる。
次に、本発明の実施の形態3に係るフィルタ式気液分離装置301の動作を、図3に基づいて説明する。
オイルミストを含んだブローバイガスが、矢印A1で示されるようにエンジンのクランクケースからフィルタ式気液分離装置301のガス流入口306に導入される。
ガス流入口306から導入されたブローバイガスは上方に流れ、導入通路309を経由して、フィルタエレメントの上側部307A(フィルタエレメント307の点線で区切られた上側部分)に進む。ブローバイガスがフィルタエレメントの上側部307Aの内部を外周面307b側から内周面307a側へと進む過程で、ブローバイガスに含まれるオイルミストは捕集されて油滴状になる。すなわち、フィルタエレメントの上側部307Aは、ガス流入口306から導入されるブローバイガスからオイル分を分離するフィルタとして機能する。
フィルタエレメントの上側部307Aによりオイル分が分離されたブローバイガスは、矢印A3で示されるように上方に流れてガス排出口303から排出された後、エンジンの吸気側に戻される。
一方、捕集されて油滴状になったオイルは、矢印A4で示されるようにフィルタエレメント307の内部及び外周面307bを自重により降下していく。
いま、一度排出されたオイルがオイル排出口305から侵入するブローバイガスとともに逆流してきたとしても、この逆流してきたオイル分を含むブローバイガスは、オイル排出口305から侵入してガス排出口303から排出される過程において、必ずフィルタエレメントの下側部307B(フィルタエレメント7の点線で区切られた下側部分)を通過する。そのため、オイル分を含んだブローバイガスがそのままガス排出口303から排出されることはない。すなわち、フィルタエレメントの下側部307Bは、オイル排出口305から侵入するブローバイガスからオイル分を分離するフィルタとして機能する。
以上説明したように、円筒部材304の下端にオイル排出口305を設け、ケース302の下端の内周面302aと円筒部材304の外周面304aとの間にガス流入口306を設けても実施の形態1に係るフィルタ式気液分離装置1と同様の効果を得ることができる。
尚、実施の形態1〜3において、フィルタエレメント7,307は不織布で構成されていたが、オイルミストを捕集してブローバイガスからオイル分を分離できるものであれば他の材料で構成してもよい。
実施の形態1〜3において、ケース2,202,302は略円筒形であり、下端の開口部の形状は略円形であったが、他の形状(例えば略四角形等)でもよい。同様に、円筒部材4,304の代わりに他の形状の筒状部材、及びそれに適合する形状のフィルタエレメントを用いてもよい。
実施の形態1及び2において、ガス排出口3がフィルタ式気液分離装置1,201の側面に設けられるようにケース2,202を形成してもよい。また、実施の形態3において、ガス流入口306がフィルタ式気液分離装置301の側面に設けられるようにケース302を形成してもよい。
実施の形態3において、実施の形態2におけるオイル溜まり室210に相当するものを、円筒部材304の下端に形成してもよい。
本発明に係るフィルタ式気液分離装置を、自動車用のエンジンに用いた場合を例にして説明したが、空調機のガスヒートポンプ用エンジン等に用いてもよい。
1,201,301 フィルタ式気液分離装置、2,202,302 ケース(外筒)、3,303 ガス排出口、4,304 円筒部材(内筒)、5,205,305 オイル排出口、6,306 ガス流入口、7A,307A フィルタエレメントの上側部(第1のフィルタエレメント)、7B、307B フィルタエレメントの下側部(第2のフィルタエレメント)、7C ケース下端に設けたフィルタエレメント(第2のフィルタエレメント)、210 オイル溜まり室。
Claims (5)
- 内燃機関におけるオイルミストを含むガス流体からオイル分を分離するフィルタ式気液分離装置において、
ガス流体の流入口とガス流体の排出口とを結ぶ第1の経路と、
ガス流体から分離されたオイルを排出するオイル排出口と前記ガス流体の排出口とを結ぶ第2の経路とが設けられ、
前記第1の経路の途中に介在する第1のフィルタエレメントと、
前記第2の経路の途中に介在する第2のフィルタエレメントとが配置されることを特徴とするフィルタ式気液分離装置。 - 前記第1のフィルタエレメントと前記第2のフィルタエレメントとが、一体となって形成される請求項1に記載のフィルタ式気液分離装置。
- 前記排出されるオイルを蓄えるオイル溜まり室を備える請求項1又は2に記載のフィルタ式気液分離装置。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載のフィルタ式気液分離装置であって、
外筒と、前記外筒の内部に配置された内筒とを備え、
前記ガス流体の排出口は、前記外筒の上端に設けられ、
前記ガス流体の流入口は、前記内筒の下端に設けられ、
前記オイル排出口は、前記外筒の下端の内周面と前記内筒の外周面との間に設けられるフィルタ式気液分離装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載のフィルタ式気液分離装置であって、
外筒と、前記外筒の内部に配置された内筒とを備え、
前記ガス流体の排出口は、前記外筒の上端に設けられ、
前記ガス流体の流入口は、前記外筒の下端の内周面と前記内筒の外周面との間に設けられ、
前記オイル排出口は、前記内筒の下端に設けられるフィルタ式気液分離装置。
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110201 |
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Effective date: 20111215 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120403 |