JP2010141551A - 撮影装置および撮影装置の制御方法並びにプログラム - Google Patents

撮影装置および撮影装置の制御方法並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】マルチフレーム撮影により取得された画像の高画質化を図る。
【解決手段】露光開始から露光時間が所定の時間に達するまで、撮像素子18における動体に対応する動体領域のみからの電荷の読み出しを、動体領域の移動に対応して繰り返し行うことにより複数の第1の画像を取得する。所定の時間に達したときに、撮像素子における全領域からの電荷の読み出しを行うことにより第2の画像を取得する。第1および第2の画像を合成して合成画像を生成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、とくにマルチフレーム撮影に適した撮影装置および撮影装置の制御方法並びに撮影装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関するものである。
デジタルカメラなどの撮像装置において、シャッタスピードが遅くなり手ブレの影響が強く出るようなシーンでは、適正露光期間よりも短い露光期間で複数回撮影するマルチフレーム撮影を行い、マルチフレーム撮影により取得された複数の画像をそれぞれ位置合わせして合成することにより、手ブレの影響がない画像を得ることができる。
このようなマルチフレーム撮影において、撮影装置のブレ量に応じて露光時間を制御して複数回の撮影を行うことにより、複数の画像を取得する手法が提案されている(特許文献1参照)。また、複数の画像を同時に読み出し、合成する際のゲインを、複数の画像に含まれる動体の動きに応じて制御する手法も提案されている(特許文献2参照)。また、撮影装置にCMOSのような部分的に電荷を読み出し可能な撮像素子を使用し、撮像素子からの電荷の読み出しを行うに際し、高速画面レートにて読み出しを行う場合には、撮像素子の中央部分の領域のみから電荷の読み出しを行い、通常画面レートにて読み出しを行う場合には、撮像素子の全領域からの電荷の読み出しを行う手法が提案されている(特許文献3参照)。
特開2003−32540号公報 特開平5−37851号公報 特開平11−103412号公報
上記特許文献1,2に記載された手法は、撮影装置に使用されている撮像素子の全領域から電荷を読み出しているため、フレームレートが遅くなる。このようにフレームレートが遅くなると、動体に対する動きの追従が悪くなるため、動体の残像が長くなり、その結果、合成画像の画質が低下する。また、撮像素子から複数回電荷を読み出しているため、とくに撮像素子がCMOSのようなノイズの残留性があるものを使用すると、電荷を読み出す毎に電荷に残留ノイズが存在することとなる。したがって、複数の画像を重ね合わせることにより合成した場合、ノイズが重ね合わせられるため、ノイズが目立ってしまうという問題がある。一方、特許文献3に記載された手法は、高速画面レートにて読み出しを行う場合には、フレームレートを速くすることができるが、撮像素子の中央部分のみからしか電荷を読み出さないため、取得される画像の画角が狭くなる。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、マルチフレーム撮影により取得された画像の高画質化を図ることを目的とする。
本発明による撮影装置は、被写体像を光電変換して画像信号を取得する撮像素子と、
露光開始から露光時間が所定の時間に達するまで、前記撮像素子における前記被写体像に含まれる動体に対応する動体領域のみからの電荷の読み出しを、前記動体領域の移動に対応して繰り返し行うことにより複数の第1の画像信号を取得し、前記所定の時間に達したときに、前記撮像素子における全領域からの電荷の読み出しを行うことにより第2の画像信号を取得するよう前記撮像素子を制御する撮像制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
「動体領域」とは、撮像素子における画像の撮像領域のうち、撮像時の撮像素子に対して相対的に動いている被写体が撮像されている領域を意味するものとする。なお、動体領域は、動体のみの領域であってもよく、動体を囲む所定範囲の領域であってもよい。
なお、本発明による撮影装置においては、前記露光開始前に前記撮像素子が取得した画像信号により表される画像に基づいて、前記動体の位置を検出するとともにその移動位置を予測する動体検出手段をさらに備えるものとし、
前記撮像制御手段を、前記動体の位置および前記移動位置に基づいて、前記動体領域のみからの前記電荷の読み出しを行うよう前記撮像素子を制御する手段としてもよい。
「露光開始前」とは、レリーズボタンが押下されることにより、合成画像を生成するための第1および第2の画像を取得する前を意味する。具体的には、撮影前にモニタにスルー画像が表示されている状態を意味する。
また、本発明による撮影装置においては、前記撮像制御手段を、前記動体領域からの1回の電荷の読み出し時に、次回に電荷を読み出す次の動体領域を含む領域からも電荷を読み出し、該次の動体領域を含む領域から読み出した電荷を破棄して前記第1の画像信号を取得するよう前記撮像素子を制御する手段としてもよい。
また、本発明による撮影装置においては、前記撮像制御手段を、前記動体領域からの1回の電荷の読み出し時に、次回に電荷を読み出す次の動体領域を含む領域からも電荷を読み出し、該次の動体領域を含む領域から読み出した電荷とともに前記第1の画像信号を取得するよう前記撮像素子を制御する手段としてもよい。
「次回に電荷を読み出す次の動体領域を含む領域」は、次の動体領域のみを含む領域であってもよく、次の動体領域およびそれ以外の領域を含む領域であってもよい。例えば、次の動体領域のみを含む領域の場合、電荷の読み出しは、電荷読み出しの対象となる動体領域および次の動体領域から行われる。また、次の動体領域以外の領域を含む領域の場合、電荷を読み出す領域を、電荷読み出しの対象となる動体領域および次の動体領域の双方を囲むような領域とすることができる。とくに電荷を読み出す領域を矩形領域とすることにより、撮像素子からの電荷の読み出しを簡易に行うことができる。
また、本発明による撮影装置においては、前記複数の第1の画像信号により表される複数の第1の画像、および前記第2の画像信号により表される第2の画像を合成して合成画像を生成する合成手段をさらに備えるものとしてもよい。
また、本発明による撮影装置においては、前記複数の第1の画像および前記第2の画像における各画素の露光時間に応じて、前記第1の画像および前記第2の画像の明るさを補正する明るさ補正手段をさらに備えるものとし、
前記合成手段を、前記明るさ補正が行われた後の前記複数の第1の画像および前記第2の画像を合成して前記合成画像を生成する手段としてもよい。
本発明による撮影装置の制御方法は、被写体像を光電変換して画像信号を取得する撮像素子を備えた撮影装置の制御方法であって、
露光開始から露光時間が所定の時間に達するまで、前記撮像素子における前記被写体像に含まれる動体に対応する動体領域のみからの電荷の読み出しを、前記動体領域の移動に対応して繰り返し行うことにより複数の第1の画像信号を取得し、
前記所定の時間に達したときに、前記撮像素子における全領域からの電荷の読み出しを行うことにより第2の画像信号を取得することを特徴とするものである。
なお、本発明による撮影装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして提供してもよい。
本発明によれば、露光開始から露光時間が所定の時間に達するまで、撮像素子における被写体像に含まれる動体に対応する動体領域のみからの電荷の読み出しが、動体領域の移動に対応して繰り返し行われて複数の第1の画像信号が取得され、所定の時間に達したときに、撮像素子における全領域からの電荷の読み出しが行われて第2の画像信号が取得される。このように本発明によれば、撮像素子における動体に対応する動体領域のみから繰り返し電荷が読み出されるため、撮像素子の全領域から電荷を読み出す場合と比較して、第1の画像信号の取得時には、フレームレートを速くすることができる。このため、第1の画像信号により表される第1の画像に動体の残像が発生することが少なくなり、その結果、合成画像に含まれる動体を、残像のない高画質なものとすることができる。一方、第2の画像信号は、露光時間が所定の時間に達したときに一度のみ取得されることから、フレームレートには影響を与えない。また、第2の画像信号は一度のみ取得されるため、撮像素子の残留ノイズの影響が少ないものとなっている。したがって、複数の第1の画像および第2の画像を合成することにより取得される合成画像の高画質化を図ることができる。また、第2の画像信号は撮像素子の全領域から読み出した電荷を用いているため、合成画像の画角が狭くなることもなくなる。
また、動体の位置およびその移動位置を予測し、動体の位置およびその移動位置に基づいて、動体領域からの電荷の読み出しを行うことにより、第1の画像信号により表される第1の画像を、確実に動体を含むものとすることができる。
また、動体領域からの1回の電荷の読み出し時に、次回に電荷を読み出す次の動体領域を含む領域からも電荷を読み出し、次の動体領域から読み出した電荷を破棄して第1の画像信号を取得することにより、動体領域の露光時間を同一とすることができる。このため、合成画像の生成時における第1の画像の明るさを補正しなくてもよいか、または明るさ補正処理を簡易なものとすることができるため、明るさ補正処理を高速に行うことができる。
また、動体領域からの1回の電荷の読み出し時に、次回に電荷を読み出す次の動体領域を含む領域からも電荷を読み出し、次の動体領域から読み出した電荷とともに第1の画像信号を取得することにより、動体領域の露光時間を同一とすることができる。このため、合成画像の生成時における第1の画像の明るさを補正しなくてもよいか、または明るさ補正処理を簡易なものとすることができるため、明るさ補正処理を高速に行うことができる。また、読み出した電荷を有効に利用することができるため、合成画像の生成時における明るさの補正の程度を少なくすることができ、その結果、合成画像の画質をより向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1および図2は本発明の実施形態による撮影装置を適用したデジタルカメラ1の外観を示す図である。図1および図2に示すように、このデジタルカメラ1の上部には、レリーズボタン2、電源ボタン3およびズームレバー4が備えられている。
レリーズボタン2は、2段階の押下により2種類の動作を指示できる構造となっている。例えば、自動露出調整機能(AE:Auto Exposure)、自動焦点調節機能(AF:Auto Focus)を利用した撮影では、デジタルカメラ1は、レリーズボタン2が軽く押下される第1の押下操作(半押しともいう)がなされたときに、露出調整、焦点合わせ等の撮影準備を行う。その状態で、レリーズボタン2が強く押下される第2の押下操作(全押しともいう)がなされると、デジタルカメラ1は露光を開始し、露光により得られた1画面分の画像データを記録メディアに記録する。
デジタルカメラ1の背面には、液晶等のモニタ5、撮影モード等の設定に利用されるモードダイヤル6、および後各種操作ボタン8が備えられている。なお、本実施形態においては、撮影を行う撮影モード、および記録メディアに記録された画像をモニタ5に再生する再生モード等を設定可能とされている。また、撮影モードとしては通常の撮影を行うための通常撮影モードの他、マルチフレーム撮影を行うためのマルチフレームモードが設定可能とされている。
次いで、デジタルカメラ1の内部構成について説明する。図3は本発明の実施形態による撮影装置を適用したデジタルカメラの内部構成を示す概略ブロック図である。図3に示すように本実施形態による撮影装置を適用したデジタルカメラ1は、撮像系9を有する。
撮像系9は、被写体にピントを合わせるためのフォーカスレンズ10aおよびズーム機能を実現するためのズームレンズ10bからなる撮影レンズ10を有する。各々のレンズは、モータとモータドライバとからなるフォーカスレンズ駆動部11およびズームレンズ駆動部12によって光軸方向に移動可能である。フォーカスレンズ駆動部11は、後述するAF処理部28からの指示に基づいて、ズームレンズ駆動部12はズームレバー4の操作に応じたCPU40からの指示に基づいて、各々のレンズの移動を制御する。
絞り14は、複数の絞り羽根からなる。絞り駆動部15は、ステッピングモータ等小型のモータで、AE処理部29から出力される絞り値データに応じて、絞りの開口サイズが目的に適ったサイズになるように絞り羽根の位置を調整する。
シャッタ16はメカニカルシャッタであり、シャッタ駆動部17によって駆動される。シャッタ駆動部17は、レリーズボタンの押下により発生する信号と、AE処理部29から出力されるシャッタスピードデータとに応じて、シャッタ16の開閉の制御を行う。
シャッタ16の後方には撮像素子18を有している。本実施形態においては、CMOSタイプの撮像素子18を用いるものとする。撮像素子18は、多数の受光素子を2次元的に配列した光電面を有しており、撮影レンズ10等の光学系を通過した被写体光がこの光電面に結像し、光電変換される。光電面の前方には、各画素に光を集光するためのマイクロレンズアレイと、R,G,B各色のフィルタが規則的に配列されたカラーフィルタアレイとが配置されている。撮像素子18は、撮像素子制御部19から供給される読み出し信号に同期して、画素毎に蓄積された電荷を1画素ずつアナログ撮影信号として出力する。なお、各画素において電荷の蓄積を開始してから電荷を読み出すまでの時間、すなわち電子シャッタのシャッタスピードは、撮像素子制御部19から与えられる電子シャッタ駆動信号によって決定される。この露光時間は、後述するAE処理部29により設定される。また、撮像素子18は撮像素子制御部19により、あらかじめ定められた大きさのアナログ撮像信号が得られるようにゲインが調整されている。
撮像素子18から読み出されたアナログ撮影信号は、アナログフロントエンド(AFE)20に入力される。AFE20は、アナログ信号のノイズを除去する相関2重サンプリング回路(CDS)と、アナログ信号のゲインを調節するオートゲインコントローラ(AGC)と、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ(ADC)とからなる。このデジタル信号に変換された画像データは、画素毎にR,G,Bの濃度値を持つRAWデータである。
タイミングジェネレータ21は、同期信号を発生させるものであり、このタイミング信号をシャッタ駆動部17、撮像素子制御部19、およびAFE20に供給することにより、レリーズボタンの操作、シャッタ16の開閉、撮像素子18からの電荷の読み出し、およびAFE20の処理の同期をとっている。
また、デジタルカメラ1は撮影時において必要なときに発光されるフラッシュ24を有する。フラッシュ24は、発光制御部23によりその発光が制御される。
また、デジタルカメラ1は、AFE20が出力した画像データをデータバス41を介して他の処理部に転送する画像入力コントローラ25、および画像入力コントローラ25から転送された画像データを一時記憶するフレームメモリ26を備える。
フレームメモリ26は、画像データに対して後述の各種処理を行う際に使用する作業用メモリであり、例えば、一定周期のバスクロック信号に同期してデータ転送を行うSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)が使用される。
表示制御部27は、フレームメモリ26に格納された画像データをスルー画像としてモニタ5に表示させたり、再生モード時に記録メディア34に保存されている画像をモニタ5に表示させたりするためのものである。なお、スルー画像は、撮影モードが選択されている間、タイミングジェネレータ21が発生する同期信号に同期して、所定時間間隔で撮像系9により撮影される。
AF処理部28およびAE処理部29は、プレ画像に基づいて撮影条件を決定する。このプレ画像とは、レリーズボタンが半押しされることによって発生する半押し信号を検出したCPU40が撮像素子18にプレ撮影を実行させた結果、フレームメモリ26に格納された画像データにより表される画像である。
AF処理部28は、プレ画像に基づいてフォーカスレンズ10aの合焦位置を検出する。合焦位置の検出方式としては、例えば、所望とする被写体にピントが合った状態では画像のコントラストが高くなるという特徴を利用して合焦位置を検出するTTL方式を用いる。
AE処理部29は、プレ画像に基づいて被写体輝度を測定し、測定した被写体輝度に基づいて絞り値およびシャッタスピードを露出設定値として設定して出力する(AE処理)。具体的には、測光方式が分割測光の場合、プレ画像を例えば8×8の64の測光領域に分割し、各領域の明るさおよびあらかじめ定められて後述する内部メモリ35に記憶されたプログラム線図に基づいて、シャッタスピードおよび絞り値を設定する。なお、測光方式が中央重点測光またはスポット測光の場合には、中央部分の領域または定められた領域の明るさに基づいて、シャッタスピードおよび絞り値を設定する。
ここで、本実施形態によるデジタルカメラ1においては、通常撮影モードに設定されている場合には、1回のレリーズボタンの全押し操作に応じて、1回の露光により、撮像素子18から1回電荷を読み出す撮影を行う。一方、マルチフレームモードに設定されている場合には、通常1回の電荷の読み出しを行うところを、露光期間中複数回に分割して電荷の読み出しを行い、各回において読み出した電荷にそれぞれ対応する複数の画像を取得する。なお、複数の画像は後述するように合成されて合成画像が生成される。なお、マルチフレームモードでは、AE処理部29は、プレ画像に基づいて設定したシャッタスピード、すなわち露光時間(T0とする)に基づいて、分割後の露光時間すなわち電荷の読み出し間隔(Tとする)および読み出し回数nを設定する。
なお、通常撮影モードによる撮影時においては、AE処理部29が設定したシャッタスピードによりシャッタ16が開放して撮像素子18がシャッタスピードに対応する露光時間T0露光されて1回の電荷の読み出しが行われる。一方、マルチフレームモードによる撮影時においては、レリーズボタンの押下後、設定された読み出し回数nの電荷の読み出しが行われるまでの間シャッタ16は開放とされ、その間、設定された露光時間Tの間隔により撮像素子18から繰り返し電荷が読み出されて、複数の画像が取得される。
また、本実施形態においては、マルチフレームモード時においては、後述するように検出された動体の位置および予測された動体の移動位置に対応する動体領域のみから電荷が読み出される。また、最後の電荷の読み出し時には、撮像素子18の全領域から電荷が読み出される。なお、具体的な電荷の読み出しについては後述する。
AWB処理部30は、撮影時のホワイトバランスを自動調整する(AWB処理)。
画像処理部31は、本画像の画像データに対して、明るさ補正、階調補正、シャープネス補正、および色補正等の画質補正処理、並びにRAWデータを輝度信号であるYデータと、青色色差信号であるCbデータおよび赤色色差信号であるCrデータとからなるYCデータに変換するYC処理を行う。この本画像とは、レリーズボタンが全押しされることによって実行される本撮影により撮像素子18から取り込まれ、AFE20、画像入力コントローラ25経由でフレームメモリ26に格納された画像データにより表される画像である。また、画像処理部31は、後述するマルチフレームモードの撮影により取得された画像に対して、露光時間に応じた明るさ補正処理を行う。
圧縮/伸長処理部32は、画像処理部31によって処理が行われた本画像の画像データに対して、例えば、JPEG等の圧縮形式で圧縮処理を行い、画像ファイルを生成する。この画像ファイルには、Exifフォーマット等に基づいて、撮影日時等の付帯情報が格納されたタグが付加される。
メディア制御部33は、不図示のメディアスロットルに着脱自在にセットされた記録メディア34にアクセスして、画像ファイルの書き込みと読み込みの制御を行う。
内部メモリ35は、デジタルカメラ1において設定される各種定数、ルックアップテーブル、およびCPU40が実行するプログラム等を記憶する。
また、デジタルカメラ1は、動体検出部36および合成部37を備える。
動体検出部36は、画像に含まれる動体を検出する。具体的には、マルチフレームモードによる撮影を行う場合に、レリーズボタン押下前に連続して取得される複数のスルー画像の間において動きが大きい画素を求め、その画素からなる領域を動体領域として検出する。例えば、図4に示すように3つのスルー画像G1〜G3が取得された場合、動きが大きい被写体は鳥となる。このため、動体検出部36は鳥を動体として検出する。なお、本実施形態においては、動体のみからなる領域を動体として検出してもよいが、動体を囲む所定範囲の領域を動体として検出してもよい。
また、動体検出部36は動体の移動方向および移動速度を検出し、移動方向および移動速度に基づいて、電荷読み出し時の動体の移動位置を推定する。なお、移動方向の算出は、複数のスルー画像を重ね合わせた場合における、互いに対応する動体領域内の画素の移動ベクトルを算出することにより行う。図5は移動ベクトルの算出を説明するための図である。なお、図5においては、図4に示す3つのスルー画像G1〜G3のうち、2つのスルー画像G1,G2を用いて説明する。スルー画像G1,G2においては鳥が動体となるため、図5に示すように、スルー画像G1における鳥のくちばし位置O1は、スルー画像G2においては位置O2に移動する。このため、動体検出部36は、スルー画像の動体に対応する動体領域内における互いに対応する画素について、スルー画像G1,G2における画素位置を求め、画素位置の座標値の差に基づいて、移動ベクトルを算出する。なお、図5において鳥のくちばしの移動ベクトルV0を算出した状態を示している。そして、移動ベクトルの大きさをスルー画像の撮影時間間隔により除算して動体の移動速度を算出する。
このように、動体の移動方向および移動速度を算出することにより、マルチフレームモード撮影時における電荷読み出し時の動体の位置を予測することができる。なお、動体検出部36は、検出した動体の位置および予測した移動位置の情報をCPU40に出力する。
合成部37は、マルチフレームモードの撮影により取得され、明るさが補正された複数の画像を、動体の位置が同じ位置になるように重ね合わせることにより合成して、合成画像を生成する。なお、合成は複数の画像について、動体の位置合わせを行った後に、複数の画像間の対応する画素値を加算することにより行ってもよく、画素値の平均値を算出することにより行ってもよい。ここで、位置合わせは、複数の画像から1つの基準画像を選択し、基準画像に含まれる動体の位置に他の画像における動体の位置が一致するように、他の画像を回転、拡大縮小等、変形することにより行えばよい。
CPU40は、レリーズボタン2、操作ボタン8およびAE処理部29等の各種処理部からの信号に応じてデジタルカメラ1の本体各部を制御する。
データバス41は、各種処理部、フレームメモリ26およびCPU40等に接続されており、画像データおよび各種指示等のやり取りを行う。
次いで、本実施形態において行われる処理について説明する。図6は第1の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。なお、本発明はマルチフレームモードにおける撮影の処理に特徴を有するため、以下に説明する実施形態においては、マルチフレームモードが設定されている場合の処理について説明する。
マルチフレームモードに設定後、動体検出部36が動体の位置を検出する(ステップST1)。そして、CPU40はレリーズボタン2が半押しされたか否かを判定し(ステップST2)、ステップST2が否定されるとステップST1に戻る。レリーズボタン2が半押しされると、ステップST2が肯定され、撮像系9がプレ撮影を行い(ステップST3)、AE処理部29がプレ撮影により取得されたプレ画像を用いてAE処理を行う(ステップST4)。これにより、マルチフレームモードの撮影の1回の露光時間Tおよび電荷読み出し回数nが設定される。
次いでCPU40はレリーズボタン2が全押しされたか否かの監視を開始し(ステップST5)、ステップST5が肯定されると本撮影を開始し、電荷の読み出し回数を初期値に設定する(i=1、ステップST6)。次いで、CPU40は動体検出部36が検出した動体の位置またはその移動位置の情報に基づいて、撮像素子18における動体に対応する動体領域のみから電荷を読み出す(ステップST7)。
図7は1回目の電荷の読み出しを説明するための図である。図7に示すようにCPU40は、撮像素子18における動体領域D1に対応する画素のみから電荷を読み出す。なお、図7および以降の説明においては、動体領域を矩形にて示すものとする。ここで、読み出された電荷は、上述したようにデジタルの画像データに変換され、フレームメモリ26に一時的に記憶される。また、動体領域の画素のみから電荷を読み出すことにより取得した画像データにより表される画像を第1の画像G1−iと称する(i=1〜n−1)。なお、1回目の電荷の読み出しにおいては、図7に示すように、撮像素子18における動体領域D1およびそれ以外の領域、すなわち全領域において露光時間は1Tとなる。
次いで、CPU40は次回の読み出しが最後の読み出しであるか否かを判定し(ステップST8)、ステップST8が否定されると、電荷の読み出し回数を次に設定し(i=i+1,ステップST9)、ステップST7に戻る。なお、ステップST7においては、動体検出部36が予測した動体の移動位置の情報に基づいて、動体領域Diからの電荷の読み出しが行われる。一方、ステップST8が肯定されると、電解の読み出し回を最後の回に設定し(i=n、ステップST10)、撮像素子18の全領域から電荷の読み出しを行う(ステップST11)。これにより第2の画像G2が取得される。
図8から図11は、露光回数n=5とした場合における2回目から5回目までの動体領域の位置および撮像素子18の露光時間を示す図である。まず、2回目の電荷の読み出し時には、図8に示すように、動体領域D2から電荷を読み出して第1の画像G1−2を取得する。この際、動体領域D1からは前回において電荷が読み出されているため、動体領域D1の露光時間は1Tとなる。また、動体領域D2において動体領域D1と重なる領域D1′の露光時間は1T、動体領域D2(領域D1′を除く)の露光時間は2T、それ以外の領域の露光時間は2Tとなる。
3回目の電荷の読み出し時には、図9に示すように、動体領域D3から電荷を読み出して第1の画像G1−3を取得する。この際、動体領域D1(領域D1′を除く)の露光時間は2T、動体領域D2の露光時間は1Tとなる。また、動体領域D3において動体領域D2と重なる領域D2′の露光時間は1T、動体領域D3(領域D2′を除く)の露光時間は3T、それ以外の領域の露光時間は3Tとなる。
4回目の電荷の読み出し時には、図10に示すように、動体領域D4から電荷を読み出して第1の画像G1−4を取得する。この際、動体領域D1(領域D1′を除く)の露光時間は3T、動体領域D2(領域D2′を除く)の露光時間は2T、動体領域D3の露光時間は1Tとなる。また、動体領域D4において動体領域D3と重なる領域D3′の露光時間は1T、動体領域D4(領域D3′を除く)の露光時間は4T、それ以外の領域の露光時間は4Tとなる。
5回目の電荷の読み出し時には、図11に示すように、動体領域D5を含む全領域から電荷を読み出して第2の画像G2を取得する。この際、動体領域D1(領域D1′を除く)の露光時間は4T、動体領域D2(領域D2′を除く)の露光時間は3T、動体領域D3(領域D3′を除く)の露光時間は2T、動体領域D4の露光時間は1Tとなる。また、動体領域D5において動体領域D4と重なる領域D4′の露光時間は1T、動体領域D5(領域D4′を除く)の露光時間は5T、それ以外の領域の露光時間は5Tとなる。
ステップST11に続いて、画像処理部31が第1の画像G1−i(i=n−1)および第2の画像G2に対して明るさ補正処理を含む画像処理を施す(ステップST12)。ここで、図7から図11に示すように、第1の画像G1−iおよび第2の画像G2は、領域内の場所毎に露光時間が異なるため、露光時間に応じて明るさが部分的に異なるものとなっている。このため、画像処理部31は第1の画像G1−iおよび第2の画像G2に対して、露光時間に応じた明るさ補正処理を行う。以下、明るさ補正処理について説明する。なお、ここでは、図7から図11に示すように4つの第1の画像G1−1〜G1−4および第2の画像G2が取得された場合の処理について説明する。
まず、第1の画像G1−1は全領域について露光時間が1Tである。ここで、第2の画像G2において最も露光時間が長い領域の露光時間は5Tである。また、第1の画像G1−1は4つ取得されているため、すべての第1の画像G1−iを加算した場合、加算した画像における最大の露光時間は4Tに相当するものとなる。したがって、すべての第1の画像G1−iおよび第2の画像G2を合成した場合、合成画像の最大の露光時間は5Tに相当するものとなる。このため、画像処理部31は、第1の画像G1−1については露光時間が1Tであるため、明るさを補正しない。
次に第1の画像G1−2は、動体領域D1と重なる領域D1′に対応する領域の露光時間が1T、それ以外の露光時間は2Tである。このため、画像処理部31は、第1の画像G1−2における領域D1′に対応する領域以外の領域の明るさが1/2となるように明るさ補正処理を行う。これにより、第1の画像G1−2の全領域の明るさが、露光時間1Tの明るさに相当するものとなる。
次に第1の画像G1−3は、動体領域D2と重なる領域D2′に対応する領域の露光時間が1T、それ以外の露光時間は3Tである。このため、画像処理部31は、第1の画像G1−3における領域D2′に対応する領域以外の領域の明るさが1/3となるように明るさ補正処理を行う。これにより、第1の画像G1−3の全領域の明るさが、露光時間1Tの明るさに相当するものとなる。
次に第1の画像G1−4は、動体領域D3と重なる領域D3′に対応する領域の露光時間が1T、それ以外の露光時間は4Tである。このため、画像処理部31は、第1の画像G1−4における領域D3′に対応する領域以外の領域の明るさが1/4となるように明るさ補正処理を行う。これにより、第1の画像G1−4の全領域の明るさが、露光時間1Tの明るさに相当するものとなる。
最後に第2の画像G2については、動体領域D5の露光時間が1Tに、動体領域D1〜D4および領域D1′〜D4′の露光時間が5Tに相当するものとなるように、動体領域D1〜D5および領域D1′〜D4′の明るさを補正する。具体的には、第2の画像G2における動体領域D1(領域D1′を除く)に相当する領域については、露光時間が4Tとなっているため、明るさが5/4倍となるように明るさ補正処理を行う。また、第2の画像G2における動体領域D2(領域D2′を除く)に相当する領域については、露光時間が3Tとなっているため、明るさが5/3倍となるように明るさ補正処理を行う。また、第2の画像G2における動体領域D3(領域D3′を除く)に相当する領域については、露光時間が2Tとなっているため、明るさが5/2倍となるように明るさ補正処理を行う。また、第2の画像G2における動体領域D4に相当する領域については、露光時間が1Tとなっているため、明るさが5倍となるように明るさ補正処理を行う。また、第2の画像G2における動体領域D5(領域D4′を除く)に相当する領域については、露光時間が5Tであるため、明るさが1/5倍となるように明るさ補正処理を行う。これにより、動体領域D5の明るさが、露光時間1Tの露光に相当するものとなる。さらに、第2の画像G2における動体領域D1〜D5以外の領域については、露光時間が5Tであるため、明るさ補正処理は行わない。
次いで、合成部37が、第2の画像G2に含まれる動体と、と第1の画像G1−iに含まれる動体との位置が一致するようにこれらの画像を重ね合わせることにより合成画像を生成する(ステップST13)。これにより、合成画像の全領域の明るさは、露光時間が5Tの明るさに相当するものとなる。
そして、圧縮/伸長処理部32が、画像処理が施された合成画像の画像データから画像ファイルを生成し(ステップST14)、メディア制御部33が画像ファイルを記録メディア34に記録し(ステップST15)、処理を終了する。
このように、第1の実施形態によれば、撮像素子18における動体に対応する動体領域のみから繰り返し電荷が読み出されるため、撮像素子18の全領域から電荷を読み出す場合と比較して、第1の画像Gi−1の取得時には、フレームレートを速くすることができる。このため、第1の画像Gi−1に動体の残像が発生することが少なくなり、その結果、合成画像に含まれる動体を、残像のない高画質なものとすることができる。また、第2の画像G2は、最後の露光のときに一度のみ取得されることから、フレームレートには影響を与えない。また、第2の画像G2は一度のみ取得されるため、撮像素子18の残留ノイズの影響を低減することができる。したがって、合成画像の高画質化を図ることができる。また、第2の画像G2は撮像素子18の全領域から読み出した電荷を用いているため、合成画像の画角が狭くなることもなくなる。
また、動体の位置およびその移動位置を予測し、動体の位置およびその移動位置に基づいて、動体領域からの電荷の読み出しを行っているため、第1の画像Gi−1を、確実に動体を含むものとすることができる。
なお、上記第1の実施形態においては、第1の画像G1−iを取得する際に予測された移動位置にある動体領域のみから電荷を読み出しているが、電荷を読み出す動体領域の次に予測される移動位置の動体領域からも併せて電荷を読み出すようにしてもよい。以下これを第2の実施形態として説明する。図12から図16は第2の実施形態における電荷の読み出しを説明するための図である。
まず、1回目の電荷の読み出し時には、図12に示すように、動体領域D1および動体領域D2から同時に電荷を読み出し、さらに動体領域D2における領域D1′以外の領域(斜線で示す)から読み出した電荷を破棄して第1の画像G1−1を取得する。なお、撮像素子18における動体領域D1およびそれ以外の領域、すなわちすべての領域において露光時間は1Tとなる。
次いで、2回目の電荷の読み出し時には、図13に示すように、動体領域D2および動体領域D3から同時に電荷を読み出し、さらに、動体領域D3における領域D2′以外の領域(斜線で示す)から読み出した電荷を破棄して第1の画像G1−2を取得する。この際、動体領域D2からは1回目の電荷の読み出し時に電荷が読み出されているため、動体領域D2の露光時間は1Tとなる。また、動体領域D1(領域D1′を除く)の露光時間は1T、それ以外の領域の露光時間は2Tとなる。
次いで、3回目の電荷の読み出し時には、図14に示すように、動体領域D3および動体領域D4から同時に電荷を読み出し、さらに、動体領域D4における領域D3′以外の領域(斜線で示す)から読み出した電荷を破棄して第1の画像G1−3を取得する。この際、動体領域D3からは2回目の電荷の読み出し時に電荷が読み出されているため、動体領域D3の露光時間は1Tとなる。また、動体領域D1(領域D1′を除く)の露光時間は2T、動体領域D2(領域D2′を除く)の露光時間は1T、それ以外の領域の露光時間は3Tとなる。
次いで、4回目の電荷の読み出し時には、図15に示すように、動体領域D4および動体領域D5から同時に電荷を読み出し、さらに、動体領域D5における領域D4′以外の領域(斜線で示す)から読み出した電荷を破棄して第1の画像G1−4を取得する。この際、動体領域D4からは3回目の電荷の読み出し時に電荷が読み出されているため、動体領域D4の露光時間は1Tとなる。また、動体領域D1(領域D1′を除く)の露光時間は3T、動体領域D2(領域D2′を除く)の露光時間は2T、動体領域D3(領域D3′を除く)の露光時間は1T、それ以外の領域の露光時間は4Tとなる。
5回目の電荷の読み出し時には、図16に示すように、動体領域D5を含む全領域から電荷を読み出して第2の画像G2を取得する。この際、動体領域D5からは4回目の電荷の読み出し時に電荷が読み出されているため、動体領域D5の露光時間は1Tとなる。また、動体領域D1(領域D1′を除く)の露光時間は4T、動体領域D2(領域D2′を除く)の露光時間は3T、動体領域D3(領域D3′を除く)の露光時間は2T、動体領域D4(領域D4′を除く)の露光時間は1T、それ以外の領域の露光時間は5Tとなる。
なお、第2の実施形態における明るさ補正処理は以下のようにして行う。まず、第2の実施形態においては、すべての第1の画像G1−iの露光時間が1Tである。このため、画像処理部31は、すべての第1の画像G1−iの明るさを補正しない。第2の画像G2については、動体領域D5の露光時間が1Tに、動体領域D1〜D4および領域D1′〜D4′の露光時間が5Tに相当するものとなるように、動体領域D1〜D5および領域D1′〜D4′の明るさを補正する。具体的には、第2の画像G2における動体領域D1に相当する領域(領域D1′を除く)については、露光時間が4Tとなっているため、明るさが5/4倍となるように明るさ補正処理を行う。また、第2の画像G2における動体領域D2(領域D2′を除く)に相当する領域については、露光時間が3Tとなっているため、明るさが5/3倍となるように明るさ補正処理を行う。また、第2の画像G2における動体領域D3(領域D3′を除く)に相当する領域については、露光時間が2Tとなっているため、明るさが5/2倍となるように明るさ補正処理を行う。また、第2の画像G2における動体領域D4(領域D4′を除く)に相当する領域については、露光時間が1Tとなっているため、明るさが5倍となるように明るさ補正処理を行う。また、第2の画像G2における動体領域D5に相当する領域については、露光時間が1Tであるため明るさ補正処理を行わない。さらに、第2の画像G2における動体領域D1〜D5以外の領域については、露光時間が5Tであるため、明るさ補正処理を行わない。
このように、第2および第3の実施形態においては、動体領域からの1回の電荷の読み出し時に、次回に電荷を読み出す次の動体領域からも電荷を読み出し、次の動体領域から読み出した電荷を破棄して第1の画像G1−iを取得しているため、動体領域の露光時間を同一とすることができる。このため、合成画像の生成時における第1の画像G1−iの明るさを補正しなくてもよくなり、これにより、明るさ補正処理を高速に行うことができる。
なお、上記第2の実施形態においては、読み出した電荷を破棄しているが、読み出した電荷をそのまま用いて合成画像を生成するようにしてもよい。以下、これを第3の実施形態として説明する。
上記第2の実施形態においては、1回目の読み出し時において、動体領域D1および動体領域D2から同時に電荷を読み出し、さらに動体領域D2における領域D1′以外の領域から読み出した電荷を破棄して第1の画像G1−1を取得しているところを、第3の実施形態においては、動体領域D2における領域D1′以外の領域をもそのまま用いて第1の画像G1−1を取得する。また、2回目の読み出し時において、動体領域D2および動体領域D3から同時に電荷を読み出し、さらに動体領域D3における領域D2′以外の領域から読み出した電荷を破棄することなく、動体領域D3における領域D2′以外の領域をもそのまま用いて第1の画像G1−2を取得する。以下、3回目から5回目までの読み出し時も同様にして電荷を破棄することなく、第1の画像G1−1〜G1−4および第2の画像G2を取得する。
図17は第3の実施形態において取得された第1の画像G1−1〜G1−4を示す図である。図17に示すように第1の画像G1−1〜G1−4においては、それぞれ次回に電荷を読み出す動体領域に対応する画像が付与されたものとなっている。なお、第1の画像G1−4における動体領域D5に相当する部分については、電荷を破棄するものとする。
なお、第3の実施形態における明るさ補正処理および合成は以下のようにして行う。まず、第3の実施形態においては、すべての第1の画像G1−iにおける動体領域に対応する領域の露光時間が1Tである。このため、画像処理部31は、第1の画像G1−iについては明るさを補正しない。また、すべての第1の画像G1−iにおける動体領域に対応する領域以外の領域については、第1の画像G1−iから切り離し、第2の画像G2の対応する位置に重ね合わせる。これにより、第2の画像G2上の各領域の露光時間は図18に示すものに相当するものとなる。
したがって、第2の画像G2における動体領域D1に相当する領域(領域D1′を除く)、動体領域D2に相当する領域(領域D1′、D2′を除く)、動体領域D3に相当する領域(領域D2′、D3′を除く)、動体領域D4に相当する領域(領域D3′、D4′を除く)については、露光時間が4Tとなっているため、明るさが5/4倍となるように明るさ補正処理を行う。また、第2の画像G2における領域D1′、D2′、D3′に相当する領域については、露光時間が3Tとなっているため、明るさが5/3倍となるように明るさ補正処理を行う。また、第2の画像G2における動体領域D5に相当する領域(領域D4′を除く)については、露光時間が1Tであるため明るさ補正処理を行わない。領域D4′については、ここに第1の画像G1−iが加算されるため、明るさを1/4倍にする明るさ補正処理を行う。さらに、第2の画像G2における動体領域D1〜D5以外の領域については露光時間が5Tであるため、明るさ補正処理は行わない。
このように、第3の実施形態においては、動体領域からの1回の電荷の読み出し時に、次回に電荷を読み出す次の動体領域からも電荷を読み出し、次の動体領域から読み出した電荷とともに第1の画像G1−iを取得することにより、動体領域の露光時間を同一とすることができる。このため、合成画像の生成時における第1の画像の明るさを補正しなくてもよくなり、これにより、明るさ補正処理を高速に行うことができる。また、読み出した電荷を有効に利用することができるため、合成画像の生成時における明るさの補正の程度を少なくすることができ、その結果、合成画像の画質をより向上させることができる。
なお、上記第1から第3の実施形態においては、第2の画像G2における最大の露光時間となる領域の明るさに相当するものとなるように第1の画像G1−iおよび第2の画像G2の明るさを補正しているが、あらかじめ定められた明るさとなるように第1の画像G1−iおよび第2の画像G2の明るさを補正するようにしてもよい。
また、上記第2および第3の実施形態においては、電荷の読み出しの対象となる動体領域Diおよび次に電荷を読み出す動体領域Di+1から電荷を読み出しているが、この2つの動体領域Di,Di+1の双方を含む領域から電荷を読み出すようにしてもよい。例えば、動体領域D1,D2から電荷を読み出す場合に、図19に示すように動体領域D1,D2に外接する領域A1から電荷を読み出すようにしてもよい。この場合、第2の実施形態においては領域A1における動体領域D1以外の領域(斜線で示す)から読み出した電荷を破棄して第1の画像G1−1を取得する。また、第3の実施形態においては、領域A1に対応する画像を第1の画像G1−1として取得する。この場合、とくに電荷を読み出す領域A1を矩形の領域とすることにより、撮像素子18からの電荷の読み出しを簡易に行うことができる。なお、第2の画像の明るさ補正処理は、電荷を読み出した領域の露光時間に応じて、上記第2および第3の実施形態と同様に行えばよい。
以上、本発明の実施形態に係るデジタルカメラ1について説明したが、コンピュータを、上記のAE処理部29、動体検出部36および合成部37に対応する手段として機能させ、図6に示すような処理を行わせるプログラムも本発明の実施形態の1つである。また、そのようなプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体も本発明の実施形態の1つである。
本発明の実施形態による撮影装置を適用したデジタルカメラの外観を示す図(正面側) 本発明の実施形態による撮影装置を適用したデジタルカメラの外観を示す図(背面側) 本発明の実施形態による撮影装置を適用したデジタルカメラの内部構成を示す概略ブロック図 動体の検出を説明するための図 移動ベクトルの算出を説明するための図 第1の実施形態において行われる処理を示すフローチャート 第1の実施形態における1回目の電荷の読み出しを説明するための図 第1の実施形態における2回目の電荷の読み出しを説明するための図 第1の実施形態における3回目の電荷の読み出しを説明するための図 第1の実施形態における4回目の電荷の読み出しを説明するための図 第1の実施形態における5回目の電荷の読み出しを説明するための図 第2の実施形態における1回目の電荷の読み出しを説明するための図 第2の実施形態における2回目の電荷の読み出しを説明するための図 第2の実施形態における3回目の電荷の読み出しを説明するための図 第2の実施形態における4回目の電荷の読み出しを説明するための図 第2の実施形態における5回目の電荷の読み出しを説明するための図 第3の実施形態における第1の画像を示す図 第3の実施形態における明るさ補正処理を説明するための図 電荷の読み出しの他の例を示す図
符号の説明
1 デジタルカメラ
5 モニタ
9 撮像系
10 撮影レンズ
11 フォーカスレンズ駆動部
23 発光制御部
24 フラッシュ
28 AF処理部
29 AE処理部
36 動体検出部
37 合成部
40 CPU

Claims (8)

  1. 被写体像を光電変換して画像信号を取得する撮像素子と、
    露光開始から露光時間が所定の時間に達するまで、前記撮像素子における前記被写体像に含まれる動体に対応する動体領域のみからの電荷の読み出しを、前記動体領域の移動に対応して繰り返し行うことにより複数の第1の画像信号を取得し、前記所定の時間に達したときに、前記撮像素子における全領域からの電荷の読み出しを行うことにより第2の画像信号を取得するよう前記撮像素子を制御する撮像制御手段とを備えたことを特徴とする撮影装置。
  2. 前記露光開始前に前記撮像素子が取得した画像信号により表される画像に基づいて、前記動体の位置を検出するとともにその移動位置を予測する動体検出手段をさらに備え、
    前記撮像制御手段は、前記動体の位置および前記移動位置に基づいて、前記動体領域のみからの前記電荷の読み出しを行うよう前記撮像素子を制御する手段であることを特徴とする請求項1記載の撮影装置。
  3. 前記撮像制御手段は、前記動体領域からの1回の電荷の読み出し時に、次回に電荷を読み出す次の動体領域を含む領域からも電荷を読み出し、該次の動体領域を含む領域から読み出した電荷を破棄して前記第1の画像信号を取得するよう前記撮像素子を制御する手段であることを特徴とする請求項1または2記載の撮影装置。
  4. 前記撮像制御手段は、前記動体領域からの1回の電荷の読み出し時に、次回に電荷を読み出す次の動体領域を含む領域からも電荷を読み出し、該次の動体領域を含む領域から読み出した電荷とともに前記第1の画像信号を取得するよう前記撮像素子を制御する手段であることを特徴とする請求項1または2記載の撮影装置。
  5. 前記複数の第1の画像信号により表される複数の第1の画像、および前記第2の画像信号により表される第2の画像を合成して合成画像を生成する合成手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2記載の撮影装置。
  6. 前記複数の第1の画像および前記第2の画像における各画素の露光時間に応じて、前記第1の画像および前記第2の画像の明るさを補正する明るさ補正手段をさらに備え、
    前記合成手段は、前記明るさ補正が行われた後の前記複数の第1の画像および前記第2の画像を合成して前記合成画像を生成する手段であることを特徴とする請求項5記載の撮影装置。
  7. 被写体像を光電変換して画像信号を取得する撮像素子を備えた撮影装置の制御方法であって、
    露光開始から露光時間が所定の時間に達するまで、前記撮像素子における前記被写体像に含まれる動体に対応する動体領域のみからの電荷の読み出しを、前記動体領域の移動に対応して繰り返し行うことにより複数の第1の画像信号を取得し、
    前記所定の時間に達したときに、前記撮像素子における全領域からの電荷の読み出しを行うことにより第2の画像信号を取得することを特徴とする撮影装置の制御方法。
  8. 被写体像を光電変換して画像信号を取得する撮像素子を備えた撮影装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    露光開始から露光時間が所定の時間に達するまで、前記撮像素子における前記被写体像に含まれる動体に対応する動体領域のみからの電荷の読み出しを、前記動体領域の移動に対応して繰り返し行うことにより複数の第1の画像信号を取得する手順と、
    前記所定の時間に達したときに、前記撮像素子における全領域からの電荷の読み出しを行うことにより第2の画像信号を取得する手順とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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