JP2010137364A - 昇華性熱転写記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】巻き取った状態で長期間保存しておいたとしても昇華性染料層中の昇華性染料が耐熱性樹脂層に移行することが防げ、熱転写記録に際しては地汚れ及び融着の発生が阻止でき、印加した熱量と発色濃度の相関が高い精度の良い階調印画が実現できるようにした昇華性熱転写記録媒体の提供を課題とする。
【解決手段】基材の一方の面には耐熱性樹脂層が少なくとも設けられ、他方の面には色相の異なる複数の昇華性染料層が面順次に少なくとも設けられてなる昇華性熱転写記録媒体であり、前記昇華性染料層は、少なくとも昇華性染料と、少なくともフェノキシ樹脂とポリアミドイミド樹脂からなるバインダー樹脂と、有機変性ポリシロキサンとからなることを特徴とする、昇華性熱転写記録媒体。
【選択図】図1
【解決手段】基材の一方の面には耐熱性樹脂層が少なくとも設けられ、他方の面には色相の異なる複数の昇華性染料層が面順次に少なくとも設けられてなる昇華性熱転写記録媒体であり、前記昇華性染料層は、少なくとも昇華性染料と、少なくともフェノキシ樹脂とポリアミドイミド樹脂からなるバインダー樹脂と、有機変性ポリシロキサンとからなることを特徴とする、昇華性熱転写記録媒体。
【選択図】図1
Description
本発明は、熱転写記録時に用いられる昇華性熱転写記録媒体に関し、特に、熱転写記録時に被熱転写体へ融着することがなく、しかも色再現性よく高速で熱転写記録が行えると共に、長期間の保存中にその一面に設けられている耐熱樹脂層へ昇華性染料層中の昇華性染料が移行しないようにした昇華性熱転写記録媒体に関する。
昇華性熱転写記録媒体は、サーマルリボンとも呼ばれ、熱転写方式のプリンターを用いた熱転写記録に際して使用されており、一般的には、基材の一方の面に耐熱性樹脂層(バックコート層)が、他方の面に昇華性染料層がそれぞれ設けられた構成のものである。このような昇華性熱転写記録媒体は、プリンターのサーマルヘッドから加えられる熱によって、昇華性染料層の構成材料を昇華(昇華転写方式)或いは溶融(溶融転写方式)させ、被熱転写体(受像紙)側に所望の熱転写画像を記録するようになっている。
現在、熱転写記録は、プリンターの高機能化が進み、併せて各種画像を簡便に形成できることから、身分証明書等のカード類や、アミューズメント用出力物等の様々な媒体への画像形成に広く利用されている。この様な中、最近は高速プリンターでも色再現性よく熱転写記録が行える昇華性熱転写記録媒体の開発が強く望まれるようになってきている。
一方、プリンターの高速化に伴い、熱エネルギーを印加するサーマルヘッドの性能が向上してサーマルヘッドが瞬時に高温になるため、昇華性熱転写記録媒体と被熱転写体が融着することがある。このような状況に対応し、アクリル、ポリエステル、スチレン、ウレタン等をシリコーン変性したシリコーングラフトポリマーや、シリコーンオイル、リン酸エステル、フッ素系界面活性剤等を昇華性染料層に少量添加し、融着を防止するようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。また、ポリジメチルシロキサン系ブロック共重合体、アクリルシリコーンブロック共重合体(ブロック型アクリル変性シリコーン樹脂)等のブロック共重合型のシリコーン樹脂を昇華性染料層に少量添加し、融着を防止するようにした技術も提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
しかし、このような技術によって融着の問題が解消したとしても、高速転写記録時においても色再現性よく熱転写記録が行える昇華性熱転写記録媒体の開発要請には依然として応えられておらず、地汚れを発生させることなく、しかも印加された高い熱エネルギーに対応した高濃度の転写画像を熱転写記録できるようにした昇華性熱転写記録媒体の開発が強く望まれている。
また、特許文献1及び2の方法で作成した昇華性熱転写記録媒体を、高温高湿状態の下で昇華性染料層の表面と耐熱性樹脂層の表面とを重ね合わせた状態で保存しておくと、昇華性染料層中の昇華性染料が耐熱樹脂層へ移行してしまうことがよくある。そのようにして昇華性染料が移行してしまった昇華性熱転写記録媒体を使用した熱転写記録においては、転写画像の最高濃度が低くなってしまうため、高濃度の転写画像が記録できなくなることがあり、所望の色再現性を確保することが難しくなってしまう。
特開2005−103795号公報
特開平9−234963号公報
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、例えば、巻き取った状態で長期
間保存しておいても昇華性染料層に存在する染料が耐熱性樹脂層に移行することがなく、熱転写記録に際しては地汚れ及び融着の発生を防ぐことができ、しかも印加した熱量に対応した発色濃度が転写画像において的確に確保でき、色再現性よく階調印画が行えるようにした昇華性熱転写記録媒体の提供を目的とする。
間保存しておいても昇華性染料層に存在する染料が耐熱性樹脂層に移行することがなく、熱転写記録に際しては地汚れ及び融着の発生を防ぐことができ、しかも印加した熱量に対応した発色濃度が転写画像において的確に確保でき、色再現性よく階調印画が行えるようにした昇華性熱転写記録媒体の提供を目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために成されたものであり、請求項1記載の発明は、基材の一方の面には耐熱性樹脂層が少なくとも設けられ、他方の面には色相の異なる複数の昇華性染料層が面順次に少なくとも設けられてなる昇華性熱転写記録媒体であり、前記昇華性染料層は、少なくとも昇華性染料と、少なくともフェノキシ樹脂とポリアミドイミド樹脂からなるバインダー樹脂と、有機変性ポリシロキサンとからなることを特徴とする、昇華性熱転写記録媒体である。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の昇華性熱転写記録媒体において、前記昇華性染料層中のバインダー樹脂のポリアミドイミド樹脂とフェノキシ樹脂の重量比率がポリアミドイミド樹脂/フェノキシ樹脂=0.01〜1.00であることを特徴とする。
さらにまた、請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の昇華性熱転写記録媒体において、前記前記昇華性染料層中の有機変性ポリシロキサンの重量比率が有機変性ポリシロキサン/バインダー樹脂=0.01〜0.40であることを特徴とする。
さらにまた、請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の昇華性熱転写記録媒体において、前記面順次に設けられている昇華性染料層の色相が、シアン、マゼンタ、イエローであることを特徴とする。
本発明によれば、高温高湿の状態の下に巻き取り状態で長期間保存しておいたとしても昇華性染料層に存在する染料が耐熱性樹脂層に移行することがなく、熱転写記録に際しては地汚れ及び融着がなくなり、さらには印加した熱量と発色濃度との相関に優れる良好な階調印画が行えるようにした昇華性熱転写記録媒体を提供することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態に係る昇華性熱転写記録媒体について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る昇華性熱転写記録媒体の概略の平面状態を示す説明図である。図2は、図1に示す昇華性熱転写記録媒体のA−A線における概略の断面状態を示す説明図である。
図面からも分かるように本発明の昇華性熱転写記録媒体は、基本的には、基材(1)の一方の面に耐熱性樹脂層(5)が設けられ、他方の面に色相の異なる複数の昇華性染料層(2)、(3)、(4)が面順次に設けられてなるものである。
基材(1)としては、熱転写記録時における熱圧で軟化変形しない耐熱性と強度が要求されるので、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレン、セロファン、アセテート、ポリカーボネート、ポリサルフォン、ポリイミド、ポリビニルアルコール、芳香族ポリアミド、アラミド、ポリスチレン等の合成樹脂からなるフィルムや、コンデンサー紙、パラフィン紙等の紙類等の単層構成のもの、あるいはこれらが組合されて積層されたもの等から選択すればよい。その中では、物性面、加工性、コスト面等を考慮するとポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましい。また、その厚
さは、操作性、加工性等を考慮し、2〜50μm程度の範囲のものが使用可能であるが、熱転写適性や加工性等のハンドリング性を考慮すると、2〜12μm程度のものが好ましい。
さは、操作性、加工性等を考慮し、2〜50μm程度の範囲のものが使用可能であるが、熱転写適性や加工性等のハンドリング性を考慮すると、2〜12μm程度のものが好ましい。
このような基材(1)の一方の面には、色相の異なる複数の染料層が面順次に設けられている。図示の例では、昇華性染料層(2)がイエロー、昇華性染料層(3)がマゼンタ、昇華性染料層(4)がシアンの色相に設定されている。
これらの昇華性染料層(2)、(3)、(4)は、少なくとも、昇華性染料と、少なくともフェノキシ樹脂とポリアミドイミド樹脂からなるバインダー樹脂と、有機変性ポリシロキサンとからなるものである。
昇華性染料としては、昇華性分散染料が好ましい。例えば、イエロー系のものとしては、C.I.ソルベントイエロー56,16,30,93,33、ディスパースイエロー201,231,33等が挙げられる。また、マゼンタ系のものとしては、C.I.ディスパースレッド60、C.I.ディスパースバイオレット26、C.I.ソルベントレッド27、あるいはC.I.ソルベントレッド19等が挙げられる。さらに、シアン系のものとしては、C.I.ディスパースブルー354、C.I.ソルベントブルー63、C.I.ソルベントブルー36、あるいはC.I.ディスパースブルー24等が挙げられる。図示していないが、ブラック(墨)の色相を呈する昇華性染料層も設ける場合、ブラック系の染料としては、上記の各染料を組み合わせて調色したものが一般的に用いられる。
また、バインダー樹脂は、上述したように、少なくともフェノキシ樹脂とポリアミドイミド樹脂からなるものである。
このようなバインダー樹脂における、フェノキシ樹脂とポリアミドイミド樹脂の重量比率は、ポリアミドイミド樹脂/フェノキシ樹脂=0.01〜1.00であることが好ましい。
ポリアミドイミド樹脂/フェノキシ樹脂=0.01の重量比率よりポリアミドイミド樹脂の重量比率が低くなると、地汚れが生じ易くなり、また、基材(1)のもう一方の面に設けられている耐熱性樹脂層(5)に染料が移行し易くなってしまう。また、ポリアミドイミド樹脂/フェノキシ樹脂=1.00の重量比率よりポリアミドイミド樹脂の重量比率が高くなると、発色感度が低くなり、熱転写記録時に印加する熱エネルギーが高くても、その高い印加エネルギーに対応した高濃度の熱転写記録が行え難くなり、色濃度が低い印画しかできなくなることが危惧される。
昇華性染料層(2)、(3)、(4)には、上述したバインダー樹脂の他に、有機変性ポリシロキサンを添加する。有機変性ポリシロキサンとしては、例えばポリエステル変性、ポリエーテル変性、アラルキル変性のものを挙げることができる。この中では、特にアラルキル変性ポリシロキサンが好ましい。有機変性ポリシロキサンの分子量は特に限定されるものではないが、分子量は比較的小さい方が好ましい。具体的には、重量平均分子量で、500〜50,000程度が好ましく、1,000〜20,000程度であればより好ましい。
バインダー樹脂とこの有機変性ポリシロキサンの重量比率は、有機変性ポリシロキサン/バインダー樹脂=0.01〜0.40であることが好ましい。有機変性ポリシロキサン/バインダー樹脂=0.01の重量比率より有機変性ポリシロキサンの重量比率が低くなると、融着し易くなり、熱転写不良になり易くなり、良好な熱転写画像が得られ難くなってしまう。また、有機変性ポリシロキサン/バインダー樹脂=0.40の重量比率より有
機変性ポリシロキサンの重量比率が高くなると、発色感度が高くなり、地汚れが生じ易くなってしまう。
機変性ポリシロキサンの重量比率が高くなると、発色感度が高くなり、地汚れが生じ易くなってしまう。
昇華性染料層(2)、(3)、(4)には、上述したバインダー樹脂のほか、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース等のセルロース系樹脂やポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド等のビニル系樹脂や、ポリエステル樹脂、スチレン−アクリロニトリル共重合樹脂等を含ませておいてもよい。
一方、基材(1)の昇華性染料層が設けられていない面に設けられているのが耐熱性樹脂層(5)である。
この耐熱性樹脂層(5)の構成材料としては、アクリルオリゴマーの紫外線硬化物、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアセタール、ポリアミド、ポリイミド等の合成樹脂に、シリコーンオイルなどの離型剤を添加したもの、シリコーンを共重合したもの等を具体例として挙げることができる。また、必要に応じてフィラーを添加しておいても問題はない。添加するフィラーの一例としては、シリコーンパウダー、シリカ及び各種レジンパウダーを挙げることができる。
以下、実施例について詳細に説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
基材(厚み4.5μmのポリエステルフィルム)の一方の面に、下記組成の耐熱性樹脂層形成用インクを用いてグラビアコート法により薄膜を塗布し、しかる後に乾燥させ、耐熱性樹脂層(乾燥膜厚0.8μm)を設けた。次に、基材の他方の面に、下記組成の各昇華性染料層形成用インクを用いて色相がそれぞれイエロー、マゼンタ、シアンの昇華性染料層を面順次で設け、本発明の実施例1に係る昇華性熱転写記録媒体を得た。
(実施例1)
基材(厚み4.5μmのポリエステルフィルム)の一方の面に、下記組成の耐熱性樹脂層形成用インクを用いてグラビアコート法により薄膜を塗布し、しかる後に乾燥させ、耐熱性樹脂層(乾燥膜厚0.8μm)を設けた。次に、基材の他方の面に、下記組成の各昇華性染料層形成用インクを用いて色相がそれぞれイエロー、マゼンタ、シアンの昇華性染料層を面順次で設け、本発明の実施例1に係る昇華性熱転写記録媒体を得た。
各昇華性染料層の乾燥膜厚は1.0μmであった。また、各昇華性染料層のバインダー樹脂の配合重量比率は、ポリアミドイミド樹脂/フェノキシ樹脂=0.25とし、バインダー樹脂と有機変性ポリシロキサンの重量比率は、有機変性ポリシロキサン/バインダー樹脂=0.20とした。
<耐熱性樹脂層形成用インクの組成>
エポキシアクリレート 45.0重量部
ヘキサンジオールジアクリレート 20.0重量部
開始剤 1.0重量部
シリコーンオイル 6.0重量部
シリカ 3.0重量部
メチルアルコール 25.0重量部
<昇華性染料層形成用イエローインクの組成>
C.I.ソルベントイエロー93 3.0重量部
C.I.ソルベントイエロー16 1.0重量部
フェノキシ樹脂 4.0重量部
ポリアミドイミド樹脂 1.0重量部
有機変性ポリシロキサン 1.0重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
<昇華性染料層形成用マゼンタインクの組成>
C.I.ディスパースレッド60 1.5重量部
C.I.ディスパースバイオレット26 2.5重量部
フェノキシ樹脂 4.0重量部
ポリアミドイミド樹脂 1.0重量部
有機変性ポリシロキサン 1.0重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
<昇華性染料層形成用シアンインクの組成>
C.I.ソルベントブルー36 1.0重量部
C.I.ソルベントブルー63 3.0重量部
フェノキシ樹脂 4.0重量部
ポリアミドイミド樹脂 1.0重量部
有機変性ポリシロキサン 1.0重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
(実施例2)
各昇華性染料層形成用インクのバインダー樹脂の重量比率を、下記のように、ポリアミドイミド樹脂/フェノキシ樹脂=0.02となるようにし、その他は実施例1と同様にして、本発明の実施例2に係る昇華性熱転写記録媒体を得た。
<昇華性染料層形成用イエローインクの組成>
C.I.ソルベントイエロー93 3.0重量部
C.I.ソルベントイエロー16 1.0重量部
フェノキシ樹脂 4.9重量部
ポリアミドイミド樹脂 0.1重量部
有機変性ポリシロキサン 1.0重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
<昇華性染料層形成用マゼンタインクの組成>
C.I.ディスパースレッド60 1.5重量部
C.I.ディスパースバイオレット26 2.5重量部
フェノキシ樹脂 4.9重量部
ポリアミドイミド樹脂 0.1重量部
有機変性ポリシロキサン 1.0重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
<昇華性染料層形成用シアンインクの組成>
C.I.ソルベントブルー36 1.0重量部
C.I.ソルベントブルー63 3.0重量部
フェノキシ樹脂 4.9重量部
ポリアミドイミド樹脂 0.1重量部
有機変性ポリシロキサン 1.0重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
(実施例3)
各昇華性染料層形成用インクのバインダー樹脂の重量比率を、下記のように、ポリアミドイミド樹脂/フェノキシ樹脂=0.92となるようにし、その他は実施例1と同様にして、本発明の実施例3に係る昇華性熱転写記録媒体を得た。
<昇華性染料層形成用イエローインクの組成>
C.I.ソルベントイエロー93 3.0重量部
C.I.ソルベントイエロー16 1.0重量部
フェノキシ樹脂 2.6重量部
ポリアミドイミド樹脂 2.4重量部
有機変性ポリシロキサン 1.0重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
<昇華性染料層形成用マゼンタインクの組成>
C.I.ディスパースレッド60 1.5重量部
C.I.ディスパースバイオレット26 2.5重量部
フェノキシ樹脂 2.6重量部
ポリアミドイミド樹脂 2.4重量部
有機変性ポリシロキサン 1.0重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
<昇華性染料層形成用シアンインクの組成>
C.I.ソルベントブルー36 1.0重量部
C.I.ソルベントブルー63 3.0重量部
フェノキシ樹脂 2.6重量部
ポリアミドイミド樹脂 2.4重量部
有機変性ポリシロキサン 1.0重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
(実施例4)
各昇華性染料層形成用インクのバインダー樹脂と有機変性ポリシロキサンの重量比率を、下記のように、有機変性ポリシロキサン/バインダー樹脂=0.09となるようにし、その他は実施例1と同様にして、本発明の実施例4に係る昇華性熱転写記録媒体を得た。<昇華性染料層形成用イエローインクの組成>
C.I.ソルベントイエロー93 3.0重量部
C.I.ソルベントイエロー16 1.0重量部
フェノキシ樹脂 4.4重量部
ポリアミドイミド樹脂 1.1重量部
有機変性ポリシロキサン 0.5重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
<昇華性染料層形成用マゼンタインクの組成>
C.I.ディスパースレッド60 1.5重量部
C.I.ディスパースバイオレット26 2.5重量部
フェノキシ樹脂 4.4重量部
ポリアミドイミド樹脂 1.1重量部
有機変性ポリシロキサン 0.5重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
<昇華性染料層形成用シアンインクの組成>
C.I.ソルベントブルー36 1.0重量部
C.I.ソルベントブルー63 3.0重量部
フェノキシ樹脂 4.4重量部
ポリアミドイミド樹脂 1.1重量部
有機変性ポリシロキサン 0.5重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
(実施例5)
各昇華性染料層形成用インクのバインダー樹脂と有機変性ポリシロキサンの重量比率を、下記のように、有機変性ポリシロキサン/バインダー樹脂=0.33となるようにし、その他は実施例1と同様にして、本発明の実施例5に係る昇華性熱転写記録媒体を得た。<昇華性染料層形成用イエローインクの組成>
C.I.ソルベントイエロー93 3.0重量部
C.I.ソルベントイエロー16 1.0重量部
フェノキシ樹脂 3.6重量部
ポリアミドイミド樹脂 0.9重量部
有機変性ポリシロキサン 1.5重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
<昇華性染料層形成用マゼンタインクの組成>
C.I.ディスパースレッド60 1.5重量部
C.I.ディスパースバイオレット26 2.5重量部
フェノキシ樹脂 3.6重量部
ポリアミドイミド樹脂 0.9重量部
有機変性ポリシロキサン 1.5重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
<昇華性染料層形成用シアンインクの組成>
C.I.ソルベントブルー36 1.0重量部
C.I.ソルベントブルー63 3.0重量部
フェノキシ樹脂 3.6重量部
ポリアミドイミド樹脂 0.9重量部
有機変性ポリシロキサン 1.5重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
(比較例1)
各昇華性染料層形成用インクのバインダー樹脂の重量比率を、下記のように、ポリアミドイミド樹脂/フェノキシ樹脂=0となるようにし、その他は実施例1と同様にして、比較例1に係る昇華性熱転写記録媒体を得た。
<昇華性染料層形成用イエローインクの組成>
C.I.ソルベントイエロー93 3.0重量部
C.I.ソルベントイエロー16 1.0重量部
フェノキシ樹脂 5.0重量部
有機変性ポリシロキサン 1.0重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
<昇華性染料層形成用マゼンタインクの組成>
C.I.ディスパースレッド60 1.5重量部
C.I.ディスパースバイオレット26 2.5重量部
フェノキシ樹脂 5.0重量部
有機変性ポリシロキサン 1.0重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
<昇華性染料層形成用シアンインクの組成>
C.I.ソルベントブルー36 1.0重量部
C.I.ソルベントブルー63 3.0重量部
フェノキシ樹脂 5.0重量部
有機変性ポリシロキサン 1.0重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
(比較例2)
各昇華性染料層形成用インクのバインダー樹脂の重量比率を、下記のように、ポリアミドイミド樹脂/フェノキシ樹脂=1.5となるようにし、その他は実施例1と同様にして、比較例2に係る昇華性熱転写記録媒体を得た。
<昇華性染料層形成用イエローインクの組成>
C.I.ソルベントイエロー93 3.0重量部
C.I.ソルベントイエロー16 1.0重量部
フェノキシ樹脂 2.0重量部
ポリアミドイミド樹脂 3.0重量部
有機変性ポリシロキサン 1.0重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
<昇華性染料層形成用マゼンタインクの組成>
C.I.ディスパースレッド60 1.5重量部
C.I.ディスパースバイオレット26 2.5重量部
フェノキシ樹脂 2.0重量部
ポリアミドイミド樹脂 3.0重量部
有機変性ポリシロキサン 1.0重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
<昇華性染料層形成用シアンインクの組成>
C.I.ソルベントブルー36 1.0重量部
C.I.ソルベントブルー63 3.0重量部
フェノキシ樹脂 2.0重量部
ポリアミドイミド樹脂 3.0重量部
有機変性ポリシロキサン 1.0重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
(比較例3)
各昇華性染料層形成用インクのバインダー樹脂と有機変性ポリシロキサンの重量比率を、下記のように、有機変性ポリシロキサン/バインダー樹脂=0となるようにし、その他は実施例1と同様にして、比較例3に係る昇華性熱転写記録媒体を得た。
<昇華性染料形成用イエローインクの組成>
C.I.ソルベントイエロー93 3.0重量部
C.I.ソルベントイエロー16 1.0重量部
フェノキシ樹脂 4.8重量部
ポリアミドイミド樹脂 1.2重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
<昇華性染料層形成用マゼンタインクの組成>
C.I.ディスパースレッド60 1.5重量部
C.I.ディスパースバイオレット26 2.5重量部
フェノキシ樹脂 4.8重量部
ポリアミドイミド樹脂 1.2重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
<昇華性染料層形成用シアンインクの組成>
C.I.ソルベントブルー36 1.0重量部
C.I.ソルベントブルー63 3.0重量部
フェノキシ樹脂 4.8重量部
ポリアミドイミド樹脂 1.2重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
(比較例4)
各昇華性染料層形成用インクのバインダー樹脂と有機変性ポリシロキサンの重量比率を、下記のように、有機変性ポリシロキサン/バインダー樹脂=0となるようにし、その他は実施例1と同様にして。比較例4に係る昇華性熱転写記録媒体を得た。
<昇華性染料層形成用イエローインクの組成>
C.I.ソルベントイエロー93 3.0重量部
C.I.ソルベントイエロー16 1.0重量部
フェノキシ樹脂 3.2重量部
ポリアミドイミド樹脂 0.8重量部
有機変性ポリシロキサン 2.0重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
<昇華性染料層形成用マゼンタインクの組成>
C.I.ディスパースレッド60 1.5重量部
C.I.ディスパースバイオレット26 2.5重量部
フェノキシ樹脂 3.2重量部
ポリアミドイミド樹脂 0.8重量部
有機変性ポリシロキサン 2.0重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
<昇華性染料層形成用シアンインクの組成>
C.I.ソルベントブルー36 1.0重量部
C.I.ソルベントブルー63 3.0重量部
フェノキシ樹脂 3.2重量部
ポリアミドイミド樹脂 0.8重量部
有機変性ポリシロキサン 2.0重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
上記の実施例および比較例に係る昇華性熱転写記録媒体を使用し、高階調の画像を熱転写した時の印画物における濃度と、低階調の画像を熱転写した時の地汚れ並びに、昇華性熱転写記録媒体の長期保存後における染料移行性に関して下記のようにして評価を行った。熱転写記録に際しては被熱転写体(受像紙)として以下のようにして作製したものを用いた。評価結果を表1に記載する。
<被熱転写体の作製>
グラビアコート法により、被熱転写基材(発泡ポリエステルフィルム:厚さ188μm)の一方の面に、下記組成の昇華性熱転写用受像層形成用インクを用いて、昇華熱転写用受像層を乾燥層厚が5.0μmとなるように形成し、被熱転写体を作製した。
<昇華熱転写用受像層形成用インクの組成>
塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体 20.0重量部
シリコーンオイル 0.5重量部
トルエン 40.0重量部
メチルエチルケトン 39.5重量部
[評価]
染料移行性の評価は、昇華性熱転写記録媒体をその耐熱性樹脂層と昇華染料層とが接するように重ね合わせると共に、50gf/cm2の荷重をかけながら、高温高湿下に36
時間放置した後の昇華性熱転写記録媒体に対して目視で行った。
<耐熱性樹脂層形成用インクの組成>
エポキシアクリレート 45.0重量部
ヘキサンジオールジアクリレート 20.0重量部
開始剤 1.0重量部
シリコーンオイル 6.0重量部
シリカ 3.0重量部
メチルアルコール 25.0重量部
<昇華性染料層形成用イエローインクの組成>
C.I.ソルベントイエロー93 3.0重量部
C.I.ソルベントイエロー16 1.0重量部
フェノキシ樹脂 4.0重量部
ポリアミドイミド樹脂 1.0重量部
有機変性ポリシロキサン 1.0重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
<昇華性染料層形成用マゼンタインクの組成>
C.I.ディスパースレッド60 1.5重量部
C.I.ディスパースバイオレット26 2.5重量部
フェノキシ樹脂 4.0重量部
ポリアミドイミド樹脂 1.0重量部
有機変性ポリシロキサン 1.0重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
<昇華性染料層形成用シアンインクの組成>
C.I.ソルベントブルー36 1.0重量部
C.I.ソルベントブルー63 3.0重量部
フェノキシ樹脂 4.0重量部
ポリアミドイミド樹脂 1.0重量部
有機変性ポリシロキサン 1.0重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
(実施例2)
各昇華性染料層形成用インクのバインダー樹脂の重量比率を、下記のように、ポリアミドイミド樹脂/フェノキシ樹脂=0.02となるようにし、その他は実施例1と同様にして、本発明の実施例2に係る昇華性熱転写記録媒体を得た。
<昇華性染料層形成用イエローインクの組成>
C.I.ソルベントイエロー93 3.0重量部
C.I.ソルベントイエロー16 1.0重量部
フェノキシ樹脂 4.9重量部
ポリアミドイミド樹脂 0.1重量部
有機変性ポリシロキサン 1.0重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
<昇華性染料層形成用マゼンタインクの組成>
C.I.ディスパースレッド60 1.5重量部
C.I.ディスパースバイオレット26 2.5重量部
フェノキシ樹脂 4.9重量部
ポリアミドイミド樹脂 0.1重量部
有機変性ポリシロキサン 1.0重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
<昇華性染料層形成用シアンインクの組成>
C.I.ソルベントブルー36 1.0重量部
C.I.ソルベントブルー63 3.0重量部
フェノキシ樹脂 4.9重量部
ポリアミドイミド樹脂 0.1重量部
有機変性ポリシロキサン 1.0重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
(実施例3)
各昇華性染料層形成用インクのバインダー樹脂の重量比率を、下記のように、ポリアミドイミド樹脂/フェノキシ樹脂=0.92となるようにし、その他は実施例1と同様にして、本発明の実施例3に係る昇華性熱転写記録媒体を得た。
<昇華性染料層形成用イエローインクの組成>
C.I.ソルベントイエロー93 3.0重量部
C.I.ソルベントイエロー16 1.0重量部
フェノキシ樹脂 2.6重量部
ポリアミドイミド樹脂 2.4重量部
有機変性ポリシロキサン 1.0重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
<昇華性染料層形成用マゼンタインクの組成>
C.I.ディスパースレッド60 1.5重量部
C.I.ディスパースバイオレット26 2.5重量部
フェノキシ樹脂 2.6重量部
ポリアミドイミド樹脂 2.4重量部
有機変性ポリシロキサン 1.0重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
<昇華性染料層形成用シアンインクの組成>
C.I.ソルベントブルー36 1.0重量部
C.I.ソルベントブルー63 3.0重量部
フェノキシ樹脂 2.6重量部
ポリアミドイミド樹脂 2.4重量部
有機変性ポリシロキサン 1.0重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
(実施例4)
各昇華性染料層形成用インクのバインダー樹脂と有機変性ポリシロキサンの重量比率を、下記のように、有機変性ポリシロキサン/バインダー樹脂=0.09となるようにし、その他は実施例1と同様にして、本発明の実施例4に係る昇華性熱転写記録媒体を得た。<昇華性染料層形成用イエローインクの組成>
C.I.ソルベントイエロー93 3.0重量部
C.I.ソルベントイエロー16 1.0重量部
フェノキシ樹脂 4.4重量部
ポリアミドイミド樹脂 1.1重量部
有機変性ポリシロキサン 0.5重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
<昇華性染料層形成用マゼンタインクの組成>
C.I.ディスパースレッド60 1.5重量部
C.I.ディスパースバイオレット26 2.5重量部
フェノキシ樹脂 4.4重量部
ポリアミドイミド樹脂 1.1重量部
有機変性ポリシロキサン 0.5重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
<昇華性染料層形成用シアンインクの組成>
C.I.ソルベントブルー36 1.0重量部
C.I.ソルベントブルー63 3.0重量部
フェノキシ樹脂 4.4重量部
ポリアミドイミド樹脂 1.1重量部
有機変性ポリシロキサン 0.5重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
(実施例5)
各昇華性染料層形成用インクのバインダー樹脂と有機変性ポリシロキサンの重量比率を、下記のように、有機変性ポリシロキサン/バインダー樹脂=0.33となるようにし、その他は実施例1と同様にして、本発明の実施例5に係る昇華性熱転写記録媒体を得た。<昇華性染料層形成用イエローインクの組成>
C.I.ソルベントイエロー93 3.0重量部
C.I.ソルベントイエロー16 1.0重量部
フェノキシ樹脂 3.6重量部
ポリアミドイミド樹脂 0.9重量部
有機変性ポリシロキサン 1.5重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
<昇華性染料層形成用マゼンタインクの組成>
C.I.ディスパースレッド60 1.5重量部
C.I.ディスパースバイオレット26 2.5重量部
フェノキシ樹脂 3.6重量部
ポリアミドイミド樹脂 0.9重量部
有機変性ポリシロキサン 1.5重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
<昇華性染料層形成用シアンインクの組成>
C.I.ソルベントブルー36 1.0重量部
C.I.ソルベントブルー63 3.0重量部
フェノキシ樹脂 3.6重量部
ポリアミドイミド樹脂 0.9重量部
有機変性ポリシロキサン 1.5重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
(比較例1)
各昇華性染料層形成用インクのバインダー樹脂の重量比率を、下記のように、ポリアミドイミド樹脂/フェノキシ樹脂=0となるようにし、その他は実施例1と同様にして、比較例1に係る昇華性熱転写記録媒体を得た。
<昇華性染料層形成用イエローインクの組成>
C.I.ソルベントイエロー93 3.0重量部
C.I.ソルベントイエロー16 1.0重量部
フェノキシ樹脂 5.0重量部
有機変性ポリシロキサン 1.0重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
<昇華性染料層形成用マゼンタインクの組成>
C.I.ディスパースレッド60 1.5重量部
C.I.ディスパースバイオレット26 2.5重量部
フェノキシ樹脂 5.0重量部
有機変性ポリシロキサン 1.0重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
<昇華性染料層形成用シアンインクの組成>
C.I.ソルベントブルー36 1.0重量部
C.I.ソルベントブルー63 3.0重量部
フェノキシ樹脂 5.0重量部
有機変性ポリシロキサン 1.0重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
(比較例2)
各昇華性染料層形成用インクのバインダー樹脂の重量比率を、下記のように、ポリアミドイミド樹脂/フェノキシ樹脂=1.5となるようにし、その他は実施例1と同様にして、比較例2に係る昇華性熱転写記録媒体を得た。
<昇華性染料層形成用イエローインクの組成>
C.I.ソルベントイエロー93 3.0重量部
C.I.ソルベントイエロー16 1.0重量部
フェノキシ樹脂 2.0重量部
ポリアミドイミド樹脂 3.0重量部
有機変性ポリシロキサン 1.0重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
<昇華性染料層形成用マゼンタインクの組成>
C.I.ディスパースレッド60 1.5重量部
C.I.ディスパースバイオレット26 2.5重量部
フェノキシ樹脂 2.0重量部
ポリアミドイミド樹脂 3.0重量部
有機変性ポリシロキサン 1.0重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
<昇華性染料層形成用シアンインクの組成>
C.I.ソルベントブルー36 1.0重量部
C.I.ソルベントブルー63 3.0重量部
フェノキシ樹脂 2.0重量部
ポリアミドイミド樹脂 3.0重量部
有機変性ポリシロキサン 1.0重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
(比較例3)
各昇華性染料層形成用インクのバインダー樹脂と有機変性ポリシロキサンの重量比率を、下記のように、有機変性ポリシロキサン/バインダー樹脂=0となるようにし、その他は実施例1と同様にして、比較例3に係る昇華性熱転写記録媒体を得た。
<昇華性染料形成用イエローインクの組成>
C.I.ソルベントイエロー93 3.0重量部
C.I.ソルベントイエロー16 1.0重量部
フェノキシ樹脂 4.8重量部
ポリアミドイミド樹脂 1.2重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
<昇華性染料層形成用マゼンタインクの組成>
C.I.ディスパースレッド60 1.5重量部
C.I.ディスパースバイオレット26 2.5重量部
フェノキシ樹脂 4.8重量部
ポリアミドイミド樹脂 1.2重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
<昇華性染料層形成用シアンインクの組成>
C.I.ソルベントブルー36 1.0重量部
C.I.ソルベントブルー63 3.0重量部
フェノキシ樹脂 4.8重量部
ポリアミドイミド樹脂 1.2重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
(比較例4)
各昇華性染料層形成用インクのバインダー樹脂と有機変性ポリシロキサンの重量比率を、下記のように、有機変性ポリシロキサン/バインダー樹脂=0となるようにし、その他は実施例1と同様にして。比較例4に係る昇華性熱転写記録媒体を得た。
<昇華性染料層形成用イエローインクの組成>
C.I.ソルベントイエロー93 3.0重量部
C.I.ソルベントイエロー16 1.0重量部
フェノキシ樹脂 3.2重量部
ポリアミドイミド樹脂 0.8重量部
有機変性ポリシロキサン 2.0重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
<昇華性染料層形成用マゼンタインクの組成>
C.I.ディスパースレッド60 1.5重量部
C.I.ディスパースバイオレット26 2.5重量部
フェノキシ樹脂 3.2重量部
ポリアミドイミド樹脂 0.8重量部
有機変性ポリシロキサン 2.0重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
<昇華性染料層形成用シアンインクの組成>
C.I.ソルベントブルー36 1.0重量部
C.I.ソルベントブルー63 3.0重量部
フェノキシ樹脂 3.2重量部
ポリアミドイミド樹脂 0.8重量部
有機変性ポリシロキサン 2.0重量部
メチルエチルケトン 60.0重量部
トルエン 30.0重量部
上記の実施例および比較例に係る昇華性熱転写記録媒体を使用し、高階調の画像を熱転写した時の印画物における濃度と、低階調の画像を熱転写した時の地汚れ並びに、昇華性熱転写記録媒体の長期保存後における染料移行性に関して下記のようにして評価を行った。熱転写記録に際しては被熱転写体(受像紙)として以下のようにして作製したものを用いた。評価結果を表1に記載する。
<被熱転写体の作製>
グラビアコート法により、被熱転写基材(発泡ポリエステルフィルム:厚さ188μm)の一方の面に、下記組成の昇華性熱転写用受像層形成用インクを用いて、昇華熱転写用受像層を乾燥層厚が5.0μmとなるように形成し、被熱転写体を作製した。
<昇華熱転写用受像層形成用インクの組成>
塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体 20.0重量部
シリコーンオイル 0.5重量部
トルエン 40.0重量部
メチルエチルケトン 39.5重量部
[評価]
染料移行性の評価は、昇華性熱転写記録媒体をその耐熱性樹脂層と昇華染料層とが接するように重ね合わせると共に、50gf/cm2の荷重をかけながら、高温高湿下に36
時間放置した後の昇華性熱転写記録媒体に対して目視で行った。
また、印画物の濃度評価は、熱エネルギーを段階的に印加することが出来るカラーパッチと風景写真を被熱転写体に熱転写記録させて得られた印画物に対して目視で行った。
尚、評価は○×にて評価した。○は欠陥が発生しなかったことを意味し、×は欠陥が発生したことを意味する。
本発明の昇華性熱転写記録媒体を用いることにより、高い熱エネルギーで印加するとそれに対応した高濃度の熱転写画像が得られた。また、長期間保存しても耐熱性樹脂層への染料移行が無かった。それに対して、比較例1に係る昇華性熱転写記録媒体はその昇華性染料層がポリアミドイミド樹脂を含んでいないため、地汚れが発生し、また裏面への染料移行も確認された。また、比較例2に係る昇華性熱転写記録媒体はその昇華性染料層中にポリアミドイミド樹脂を多く含んでいるため、熱エネルギーを高く印加しても発色濃度の低い転写画像しか記録することができなかった。さらに、比較例3に係る昇華性熱転写記録媒体はその昇華性染料層中に有機変性ポリシロキサンを含まないため、地汚れと融着が発生した。そして、比較例4に係る昇華性熱転写記録媒体はその昇華性染料層中に有機変性ポリシロキサンを多く含んでいるため、熱エネルギーを高く印加しても発色濃度の低い転写画像しか記録することができず、しかも耐熱性樹脂層への染料移行が見られた。
1・・・基材
2・・・昇華性(イエロー)染料層
3・・・昇華性(マゼンタ)染料層
4・・・昇華性(シアン)染料層
5・・・耐熱性樹脂層
2・・・昇華性(イエロー)染料層
3・・・昇華性(マゼンタ)染料層
4・・・昇華性(シアン)染料層
5・・・耐熱性樹脂層
Claims (4)
- 基材の一方の面には耐熱性樹脂層が少なくとも設けられ、他方の面には色相の異なる複数の昇華性染料層が面順次に少なくとも設けられてなる昇華性熱転写記録媒体であり、前記昇華性染料層は、少なくとも昇華性染料と、少なくともフェノキシ樹脂とポリアミドイミド樹脂からなるバインダー樹脂と、有機変性ポリシロキサンとからなることを特徴とする、昇華性熱転写記録媒体。
- 前記昇華性染料層中のバインダー樹脂のポリアミドイミド樹脂とフェノキシ樹脂の重量比率がポリアミドイミド樹脂/フェノキシ樹脂=0.01〜1.00であることを特徴とする、請求項1記載の昇華性熱転写記録媒体。
- 前記昇華性染料層中の有機変性ポリシロキサンの重量比率が有機変性ポリシロキサン/バインダー樹脂=0.01〜0.40であることを特徴とする、請求項1または2に記載の昇華性熱転写記録媒体。
- 前記面順次に設けられている昇華性染料層の色相が、シアン、マゼンタ、イエローであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の昇華性熱転写記録媒体。
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