JP2010136577A - 起動回路および電源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】無駄な電力消費を抑制できるようにし、電源回路の変換効率の向上を図ることが可能である起動回路などを提供する。
【解決手段】この発明は、電源回路1を起動する起動回路2であり、電源回路1が起動制御を行うための起動信号S1を生成する。起動回路2は、起動信号生成回路3と、遅延回路4と、ラッチ回路5とを備えている。起動信号生成回路3と遅延回路4は、ラッチ回路5の出力信号S1によってオンオフ動作される電源スイッチ6を介して、入力電圧VINが電源電圧として供給されている。ラッチ回路5は、起動信号S1を保持するために、電源と常に接続された状態になっている。
【選択図】図1
【解決手段】この発明は、電源回路1を起動する起動回路2であり、電源回路1が起動制御を行うための起動信号S1を生成する。起動回路2は、起動信号生成回路3と、遅延回路4と、ラッチ回路5とを備えている。起動信号生成回路3と遅延回路4は、ラッチ回路5の出力信号S1によってオンオフ動作される電源スイッチ6を介して、入力電圧VINが電源電圧として供給されている。ラッチ回路5は、起動信号S1を保持するために、電源と常に接続された状態になっている。
【選択図】図1
Description
本発明は、DC−DCコンバータ、スイッチングレギュレータなどの電源回路に適用される起動回路などに関する。
従来、電源回路を起動する起動回路として、例えば特許文献1に記載の発明が知られている。
特許文献1に記載の起動回路(以下、従来の起動回路)は、電源装置の出力電圧から得られる帰還電圧と、起動時に緩やかに増加するソフトスタート用基準電圧との誤差電圧を増幅し、帰還電圧をソフトスタート用基準電圧に一致させるように動作させることで、起動時の電源回路の出力電圧を制御する誤差増幅器を備えている。電源回路は、ソフトスタート用基準電圧が増加して所定値に達したときに、起動動作が終了して通常動作の電源回路動作になる。
特許文献1に記載の起動回路(以下、従来の起動回路)は、電源装置の出力電圧から得られる帰還電圧と、起動時に緩やかに増加するソフトスタート用基準電圧との誤差電圧を増幅し、帰還電圧をソフトスタート用基準電圧に一致させるように動作させることで、起動時の電源回路の出力電圧を制御する誤差増幅器を備えている。電源回路は、ソフトスタート用基準電圧が増加して所定値に達したときに、起動動作が終了して通常動作の電源回路動作になる。
このように構成する電源回路の従来の起動回路では、電源回路をソフトスタート動作させることができる。
しかし、電源回路は、ソフトスタート動作(起動)が終了すると、通常動作に移行するが、その通常動作の期間にも起動回路は動作を継続することになる。このため、起動回路は、通常動作継続中も動作消費電流を消費することになる。この結果、電源回路は、ソフトスタート機能の追加に伴って電圧変換効率を低下させることになる。
このような背景の下では、電源回路のソフトスタート期間終了後の通常動作期間において、起動回路が消費する無駄な消費電力を抑制できるようにし、電源回路の損失を低減して変換効率を向上させることが望まれる。
特開2007−336628号公報
しかし、電源回路は、ソフトスタート動作(起動)が終了すると、通常動作に移行するが、その通常動作の期間にも起動回路は動作を継続することになる。このため、起動回路は、通常動作継続中も動作消費電流を消費することになる。この結果、電源回路は、ソフトスタート機能の追加に伴って電圧変換効率を低下させることになる。
このような背景の下では、電源回路のソフトスタート期間終了後の通常動作期間において、起動回路が消費する無駄な消費電力を抑制できるようにし、電源回路の損失を低減して変換効率を向上させることが望まれる。
そこで、本発明の目的は、ソフトスタート動作終了後の起動回路で通常動作時に消費される無駄な電力消費を抑制できるようにし、電源回路の変換効率の向上を図ることが可能である起動回路などを提供することにある。
上記の課題を解決し本発明の目的を達成するために、本発明は、以下のような態様からなる。
本発明の第1の態様は、電源回路を起動する起動回路であって、前記電源回路の起動時に、前記電源回路を起動させる起動信号を生成する起動信号生成回路と、前記起動信号生成回路から出力される前記起動信号を記憶するラッチ回路とを備え、前記起動信号生成回路は、前記ラッチ回路の出力に基づいて電源との接続が制御される。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記起動信号生成回路は、前記ラッチ回路の出力に基づき、起動信号の生成中には電源電圧が供給され、前記起動信号の生成終了後には電源電圧の供給が遮断される。
本発明の第1の態様は、電源回路を起動する起動回路であって、前記電源回路の起動時に、前記電源回路を起動させる起動信号を生成する起動信号生成回路と、前記起動信号生成回路から出力される前記起動信号を記憶するラッチ回路とを備え、前記起動信号生成回路は、前記ラッチ回路の出力に基づいて電源との接続が制御される。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記起動信号生成回路は、前記ラッチ回路の出力に基づき、起動信号の生成中には電源電圧が供給され、前記起動信号の生成終了後には電源電圧の供給が遮断される。
本発明の第3の態様は、第1または第2の態様において、前記起動信号生成回路は、前記電源回路の起動時に、前記電源回路の出力電圧を検出する電圧検出回路と、前記電圧検出回路の検出電圧を基準電圧と比較し、当該比較結果に応じた信号を出力するコンパレータと、を備える。
本発明の第4の態様は、第1または第2の態様において、前記起動信号生成回路は、前記電源回路の起動時に、第1のキャパシタに電荷を蓄積し、前記第1のキャパシタの蓄積電荷を第2のキャパシタに転送し、当該転送電荷を前記第2キャパシタに累積的に蓄積するスイッチトキャパシタ積分回路と、前記スイッチトキャパシタ積分回路の出力を基準電圧と比較し、当該比較結果に応じた信号を出力するコンパレータと、を備える。
本発明の第4の態様は、第1または第2の態様において、前記起動信号生成回路は、前記電源回路の起動時に、第1のキャパシタに電荷を蓄積し、前記第1のキャパシタの蓄積電荷を第2のキャパシタに転送し、当該転送電荷を前記第2キャパシタに累積的に蓄積するスイッチトキャパシタ積分回路と、前記スイッチトキャパシタ積分回路の出力を基準電圧と比較し、当該比較結果に応じた信号を出力するコンパレータと、を備える。
本発明の第5の態様は、第1〜第4の態様において、前記ラッチ回路は、リセット機能を有する。
本発明の第6の態様は、第1〜第5の態様において、前記起動信号生成回路と前記ラッチ回路との間に、信号を遅延させる遅延回路をさらに備える。
本発明の第7の態様は、第6の態様において、前記遅延回路は、フィルタ機能を有する。
本発明の第8の態様は、電源回路と、前記電源回路を起動する起動回路とを含む電源装置であって、前記起動回路は、第1の態様〜第7の態様のうちの何れかの起動回路である。
このような構成の本発明の態様によれば、ソフトスタート動作終了後の起動回路で通常動作時に消費される無駄な電力消費を抑制(低減)でき、電源回路の変換効率の向上を図ることが可能となる。
本発明の第6の態様は、第1〜第5の態様において、前記起動信号生成回路と前記ラッチ回路との間に、信号を遅延させる遅延回路をさらに備える。
本発明の第7の態様は、第6の態様において、前記遅延回路は、フィルタ機能を有する。
本発明の第8の態様は、電源回路と、前記電源回路を起動する起動回路とを含む電源装置であって、前記起動回路は、第1の態様〜第7の態様のうちの何れかの起動回路である。
このような構成の本発明の態様によれば、ソフトスタート動作終了後の起動回路で通常動作時に消費される無駄な電力消費を抑制(低減)でき、電源回路の変換効率の向上を図ることが可能となる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態の概略構成を示すブロック図である。
この実施形態に係る電源装置は、図1に示すように、電源回路1と、この電源回路1を起動する起動回路2とを備えている。
電源回路1は、入力電圧VINに基づいて所望の出力電圧VOUTを出力する回路であり、DC−DCコンバータ、スイッチングレギュレータなどからなる。DC−DCコンバータとしては、昇圧型または降圧型のチャージポンプ回路などが挙げられる。
電源回路1は、電源投入時などの起動時に、起動回路2からの起動信号S1に基づいて起動制御を行うようになっている。例えば、電源回路1は、起動回路2からの起動信号S1に基づき、その起動開始時から所定時間だけソフトスタート動作し、電源回路1を突入電流などから保護し、その後は通常動作(定常動作)をするようになっている。
図1は、本発明の実施形態の概略構成を示すブロック図である。
この実施形態に係る電源装置は、図1に示すように、電源回路1と、この電源回路1を起動する起動回路2とを備えている。
電源回路1は、入力電圧VINに基づいて所望の出力電圧VOUTを出力する回路であり、DC−DCコンバータ、スイッチングレギュレータなどからなる。DC−DCコンバータとしては、昇圧型または降圧型のチャージポンプ回路などが挙げられる。
電源回路1は、電源投入時などの起動時に、起動回路2からの起動信号S1に基づいて起動制御を行うようになっている。例えば、電源回路1は、起動回路2からの起動信号S1に基づき、その起動開始時から所定時間だけソフトスタート動作し、電源回路1を突入電流などから保護し、その後は通常動作(定常動作)をするようになっている。
起動回路2は、電源回路1の起動時に、電源回路1を起動させるための起動信号S1を生成する。この起動信号S1は、電源回路1の起動時に、その起動開始から所定期間(起動期間)だけ電源回路1をソフトスタート動作(起動制御)し、所定時間の経過後は電源回路1を通常動作させるための信号である。
このため、起動回路2は、図1に示すように、起動信号生成回路3と、遅延回路4と、ラッチ回路5と、電源スイッチ6とを備えている。
起動信号生成回路3は、電源回路1の起動時に、電源回路1を起動させるための起動信号を生成し、遅延回路4に出力する。
このため、起動回路2は、図1に示すように、起動信号生成回路3と、遅延回路4と、ラッチ回路5と、電源スイッチ6とを備えている。
起動信号生成回路3は、電源回路1の起動時に、電源回路1を起動させるための起動信号を生成し、遅延回路4に出力する。
遅延回路4は、起動信号生成回路3から出力される起動信号を所定時間だけ遅延させる。この遅延回路4は、その起動信号に含まれる短いパルスを除去するフィルタ機能を備えていても良い。
ラッチ回路5は、遅延回路4で遅延された起動信号を一時的に記憶する。ラッチ回路5から出力される起動信号S1は、電源回路1に供給されるとともに、電源スイッチ6のオンオフ制御に使用される。
電源スイッチ6は、例えばトランジスタなどのスイッチ素子からなる。スイッチ素子は、ラッチ回路5からの起動信号S1によってオンオフ制御される。
ラッチ回路5は、遅延回路4で遅延された起動信号を一時的に記憶する。ラッチ回路5から出力される起動信号S1は、電源回路1に供給されるとともに、電源スイッチ6のオンオフ制御に使用される。
電源スイッチ6は、例えばトランジスタなどのスイッチ素子からなる。スイッチ素子は、ラッチ回路5からの起動信号S1によってオンオフ制御される。
ここで、起動回路2を構成する各部は、無駄な電力消費をできるだけ抑制するために、以下のように構成される。
すなわち、起動信号生成回路3および遅延回路4は、ラッチ回路5からの起動信号S1によってオンオフ制御される電源スイッチ6を介して、入力電圧VINが電源電圧として供給されている。このため、起動信号生成回路3および遅延回路4は、電源スイッチ6がオンのときに電源と接続されて動作し、電源スイッチ6のオフのときに電源との接続が遮断されて動作が停止するようになっている。
一方、ラッチ回路5は、起動信号S1を保持する必要があるので、電源と常に接続された状態になっている。
すなわち、起動信号生成回路3および遅延回路4は、ラッチ回路5からの起動信号S1によってオンオフ制御される電源スイッチ6を介して、入力電圧VINが電源電圧として供給されている。このため、起動信号生成回路3および遅延回路4は、電源スイッチ6がオンのときに電源と接続されて動作し、電源スイッチ6のオフのときに電源との接続が遮断されて動作が停止するようになっている。
一方、ラッチ回路5は、起動信号S1を保持する必要があるので、電源と常に接続された状態になっている。
次に、このような構成の実施形態の動作例について、図1を参照して説明する。
いま、例えば電源が投入されると、入力電圧VINが電源回路1に供給される。このときには、電源スイッチ6はオン状態にあるので、起動回路2を構成する起動信号生成回路3、遅延回路4、およびラッチ回路5には、入力電圧VINが電源電圧として供給される。
これにより、電源回路1は、起動回路2から出力される起動信号S1に基づいて起動制御を開始する。
また、起動回路2は、電源回路1が起動制御を行うための起動信号S1の生成を開始する。すなわち、起動信号生成回路3は、電源回路1を起動させるための起動信号を生成し、遅延回路4に出力する。遅延回路4は、起動信号生成回路3から出力される起動信号を所定時間だけ遅延させる。ラッチ回路5は、遅延回路4で遅延された起動信号を一時的に記憶する。
いま、例えば電源が投入されると、入力電圧VINが電源回路1に供給される。このときには、電源スイッチ6はオン状態にあるので、起動回路2を構成する起動信号生成回路3、遅延回路4、およびラッチ回路5には、入力電圧VINが電源電圧として供給される。
これにより、電源回路1は、起動回路2から出力される起動信号S1に基づいて起動制御を開始する。
また、起動回路2は、電源回路1が起動制御を行うための起動信号S1の生成を開始する。すなわち、起動信号生成回路3は、電源回路1を起動させるための起動信号を生成し、遅延回路4に出力する。遅延回路4は、起動信号生成回路3から出力される起動信号を所定時間だけ遅延させる。ラッチ回路5は、遅延回路4で遅延された起動信号を一時的に記憶する。
この結果、起動回路2から出力される起動信号S1、すなわちラッチ回路5からの出力信号は、たとえば、電源回路1が起動を開始し、この開始から所定期間(起動期間)の間はLレベルであり、その所定期間の経過後にはLベルからHレベルに立ち上がる信号となる。
このため、電源回路1は、起動回路2からの起動信号S1に基づき、例えば起動信号S1がLレベルの期間だけソフトスタート動作し、電源回路1を突入電流などから保護し、Hレベルに変化すると通常動作を開始する。
このため、電源回路1は、起動回路2からの起動信号S1に基づき、例えば起動信号S1がLレベルの期間だけソフトスタート動作し、電源回路1を突入電流などから保護し、Hレベルに変化すると通常動作を開始する。
ここで、ラッチ回路5から出力される起動信号S1がHレベルになると、電源スイッチ6がオフとなるので、起動信号生成回路3および遅延回路4に対する電源電圧の供給が停止され、起動信号生成回路3および遅延回路4はその動作を停止する。この結果、起動信号生成回路3および遅延回路4は無駄な電力消費が抑制される。
一方、このときには、ラッチ回路5は電源電圧が供給されているので、起動信号S1をラッチした状態にあり、そのラッチ状態を維持する。このため、電源回路1は、ソフトスタート動作の終了後であっても通常動作を継続できる。
以上のように、実施形態によれば、起動信号生成回路3および遅延回路4の無駄な電力消費を抑制するようにしたので、電源回路1が起動回路2によって起動される場合でも、無駄な電力消費を抑制でき、もって、電源回路1の変換効率の向上を図ることができる。
一方、このときには、ラッチ回路5は電源電圧が供給されているので、起動信号S1をラッチした状態にあり、そのラッチ状態を維持する。このため、電源回路1は、ソフトスタート動作の終了後であっても通常動作を継続できる。
以上のように、実施形態によれば、起動信号生成回路3および遅延回路4の無駄な電力消費を抑制するようにしたので、電源回路1が起動回路2によって起動される場合でも、無駄な電力消費を抑制でき、もって、電源回路1の変換効率の向上を図ることができる。
次に、起動信号生成回路の第1の具体例について、図2を参照して説明する。
図2の起動信号生成回路3は、電源回路1の出力電圧VOUTを使用して起動信号を生成する方式である。この起動信号生成回路3は、分圧回路31と、コンパレータ32と、を備えている。
分圧回路31は、電源回路1の出力電圧VOUTを抵抗R1、R2で分圧し、分圧電圧を出力する。分圧電圧31は、ラッチ回路5からの起動信号S1によってオンオフ制御される電源スイッチ6Aを介して、電源回路1の出力電圧VOUTが供給されるようになっている。
コンパレータ32は、分圧回路31の分圧電圧を基準電圧VREF1と比較し、この比較結果に応じた信号を生成し、この信号を起動信号として出力する。コンパレータ32は、ラッチ回路5からの起動信号S1によってオンオフ制御される電源スイッチ6Bを介して、入力電圧VINが電源電圧として供給されている。
このような構成により、図2の起動信号生成回路3では、無駄な電力消費を抑制することができる。
図2の起動信号生成回路3は、電源回路1の出力電圧VOUTを使用して起動信号を生成する方式である。この起動信号生成回路3は、分圧回路31と、コンパレータ32と、を備えている。
分圧回路31は、電源回路1の出力電圧VOUTを抵抗R1、R2で分圧し、分圧電圧を出力する。分圧電圧31は、ラッチ回路5からの起動信号S1によってオンオフ制御される電源スイッチ6Aを介して、電源回路1の出力電圧VOUTが供給されるようになっている。
コンパレータ32は、分圧回路31の分圧電圧を基準電圧VREF1と比較し、この比較結果に応じた信号を生成し、この信号を起動信号として出力する。コンパレータ32は、ラッチ回路5からの起動信号S1によってオンオフ制御される電源スイッチ6Bを介して、入力電圧VINが電源電圧として供給されている。
このような構成により、図2の起動信号生成回路3では、無駄な電力消費を抑制することができる。
次に、起動信号生成回路の第2の具体例について、図3を参照して説明する。
図3の起動信号生成回路3は、電源回路1の入力電圧VINとクロックを使用して起動信号を生成する方式である。この起動信号生成回路3は、スイッチトキャパシタ積分回路33と、コンパレータ34と、を備えている。
スイッチトキャパシタ積分回路33は、電源回路1の起動時に、第1のキャパシタに電荷を蓄積し、第1のキャパシタの蓄積電荷を第2のキャパシタに転送し、この転送電荷を第2キャパシタに累積的に蓄積する。コンパレータ34は、スイッチトキャパシタ積分回路33の出力電圧を基準電圧VREF2と比較し、この比較結果に応じた信号を生成し、この信号を起動信号として出力する。
スイッチトキャパシタ積分回路33およびコンパレータ34のそれぞれは、ラッチ回路5からの起動信号S1によってオンオフ制御される電源スイッチ6を介して、入力電圧VINが電源電圧として供給されている。
このような構成により、図3の起動信号生成回路3では、無駄な電力消費を抑制することができる。
図3の起動信号生成回路3は、電源回路1の入力電圧VINとクロックを使用して起動信号を生成する方式である。この起動信号生成回路3は、スイッチトキャパシタ積分回路33と、コンパレータ34と、を備えている。
スイッチトキャパシタ積分回路33は、電源回路1の起動時に、第1のキャパシタに電荷を蓄積し、第1のキャパシタの蓄積電荷を第2のキャパシタに転送し、この転送電荷を第2キャパシタに累積的に蓄積する。コンパレータ34は、スイッチトキャパシタ積分回路33の出力電圧を基準電圧VREF2と比較し、この比較結果に応じた信号を生成し、この信号を起動信号として出力する。
スイッチトキャパシタ積分回路33およびコンパレータ34のそれぞれは、ラッチ回路5からの起動信号S1によってオンオフ制御される電源スイッチ6を介して、入力電圧VINが電源電圧として供給されている。
このような構成により、図3の起動信号生成回路3では、無駄な電力消費を抑制することができる。
次に、遅延回路4の具体例について、図4を参照して説明する。
遅延回路4は、図4に示すように、ヒステリシス機能付きのインバータ41と、複数のインバータ42とを含み、これらを直列に接続して入力信号を遅延させる。
また、遅延回路4はキャパシタ43を含み、このキャパシタ43とインバータ42または抵抗(図示せず)によってフィルタを構成し、起動信号生成回路3の出力信号に含まれる短いパルスを除去するフィルタ機能を備えている。
遅延回路4は、図4に示すように、ヒステリシス機能付きのインバータ41と、複数のインバータ42とを含み、これらを直列に接続して入力信号を遅延させる。
また、遅延回路4はキャパシタ43を含み、このキャパシタ43とインバータ42または抵抗(図示せず)によってフィルタを構成し、起動信号生成回路3の出力信号に含まれる短いパルスを除去するフィルタ機能を備えている。
次に、ラッチ回路5の具体例について、図5を参照して説明する。
ラッチ回路5は、図5に示すように、ラッチ部51とリセット部52とを備え、ラッチ部51で遅延回路4の出力をラッチするとともに、ラッチ部51のラッチ(記憶)をリセット部52でリセット(解除)できるようになっている。
ラッチ部51は、2入力のノアゲート511と、2入力のノアゲート512とでラッチ構成にする。すなわち、ノアゲート511の一方の入力端子にはリセット部52の出力信号(リセット信号)が供給され、ノアゲート512の一方の入力端子には遅延回路4の出力信号が供給される。また、2入力のノアゲート511の他方の入力端子はノアゲート512の出力端子に接続され、2入力のノアゲート512の他方の入力端子は2入力のノアゲート511の出力端子に接続される。
ラッチ回路5は、図5に示すように、ラッチ部51とリセット部52とを備え、ラッチ部51で遅延回路4の出力をラッチするとともに、ラッチ部51のラッチ(記憶)をリセット部52でリセット(解除)できるようになっている。
ラッチ部51は、2入力のノアゲート511と、2入力のノアゲート512とでラッチ構成にする。すなわち、ノアゲート511の一方の入力端子にはリセット部52の出力信号(リセット信号)が供給され、ノアゲート512の一方の入力端子には遅延回路4の出力信号が供給される。また、2入力のノアゲート511の他方の入力端子はノアゲート512の出力端子に接続され、2入力のノアゲート512の他方の入力端子は2入力のノアゲート511の出力端子に接続される。
このようにラッチ部51は、ノアゲート512の他方の入力端子が2入力のノアゲート511の出力端子に接続されている。このため、ラッチ部51から出力される起動信号S1は、遅延回路4の出力信号によって一旦LレベルからHレベルにラッチされると、以後はリセット部52の出力信号(リセット信号)が供給されない限りHレベルの状態を保持する。
従って、ソフトスタート期間終了後、起動信号生成回路3および遅延回路4に対する電源電圧の供給が停止され、起動信号生成回路3および遅延回路4の動作が停止して、遅延回路4の出力信号の供給がなくなっても、ソフトスタート動作が終了して定常動作に移行した時に、ラッチ回路5から出力される起動信号S1はHレベルの状態が保持される。
リセット部52は、図5に示すように、抵抗521と、キャパシタ522と、MOSトランジスタ523と、ヒステリシス機能付きのインバータ524と、オアゲート525とを備えている。
従って、ソフトスタート期間終了後、起動信号生成回路3および遅延回路4に対する電源電圧の供給が停止され、起動信号生成回路3および遅延回路4の動作が停止して、遅延回路4の出力信号の供給がなくなっても、ソフトスタート動作が終了して定常動作に移行した時に、ラッチ回路5から出力される起動信号S1はHレベルの状態が保持される。
リセット部52は、図5に示すように、抵抗521と、キャパシタ522と、MOSトランジスタ523と、ヒステリシス機能付きのインバータ524と、オアゲート525とを備えている。
抵抗521とキャパシタ522は直列に接続され、抵抗の一端に入力電圧VINが印加され、キャパシタ522の一端が接地されている。このため、キャパシタ522は、入力電圧VINによって抵抗521とキャパシタ522による時定数で電荷が充電される。
MOSトランジスタ523は、パワーオフ信号によってオンオフ制御されるものであり、キャパシタ522の両端に接続されている。このため、MOSトランジスタ523は、パワーオフ信号に基づいてオンしたときに、キャパシタ522の電荷を放電させる。
インバータ524は、キャパシタ522の充電電圧が入力され、その充電電圧がしきい値電圧以上になるとHレベルの信号を出力するようになっている。
オアゲート525は、2つの入力端子を有し、一方の入力端子にはパワーオフ信号が入力され、他方の入力端子にはインバータ524の出力信号が入力される。オアゲート525の出力信号は、リセット信号としてラッチ部51のノアゲート511の一方の入力端子に入力される。
MOSトランジスタ523は、パワーオフ信号によってオンオフ制御されるものであり、キャパシタ522の両端に接続されている。このため、MOSトランジスタ523は、パワーオフ信号に基づいてオンしたときに、キャパシタ522の電荷を放電させる。
インバータ524は、キャパシタ522の充電電圧が入力され、その充電電圧がしきい値電圧以上になるとHレベルの信号を出力するようになっている。
オアゲート525は、2つの入力端子を有し、一方の入力端子にはパワーオフ信号が入力され、他方の入力端子にはインバータ524の出力信号が入力される。オアゲート525の出力信号は、リセット信号としてラッチ部51のノアゲート511の一方の入力端子に入力される。
1・・・電源回路、2・・・起動回路、3・・・起動信号生成回路、4・・・遅延回路、5・・・ラッチ回路、31・・・分圧回路、32、34・・・コンパレータ、33・・・スイッチトキャパシタ積分回路、51・・・ラッチ部、52・・・リセット部
Claims (8)
- 電源回路を起動する起動回路であって、
前記電源回路の起動時に、前記電源回路を起動させる起動信号を生成する起動信号生成回路と、
前記起動信号生成回路から出力される前記起動信号を記憶するラッチ回路とを備え、
前記起動信号生成回路は、前記ラッチ回路の出力に基づいて電源との接続が制御されることを特徴とすることを特徴とする起動回路。 - 前記起動信号生成回路は、前記ラッチ回路の出力に基づき、起動信号の生成中には電源電圧が供給され、前記起動信号の生成終了後には電源電圧の供給が遮断されることを特徴とする請求項1に記載の起動回路。
- 前記起動信号生成回路は、
前記電源回路の起動時に、前記電源回路の出力電圧を検出する電圧検出回路と、
前記電圧検出回路の検出電圧を基準電圧と比較し、当該比較結果に応じた信号を出力するコンパレータと、
を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の起動回路。 - 前記起動信号生成回路は、
前記電源回路の起動時に、第1のキャパシタに電荷を蓄積し、前記第1のキャパシタの蓄積電荷を第2のキャパシタに転送し、当該転送電荷を前記第2キャパシタに累積的に蓄積するスイッチトキャパシタ積分回路と、
前記スイッチトキャパシタ積分回路の出力を基準電圧と比較し、当該比較結果に応じた信号を出力するコンパレータと、
を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の起動回路。 - 前記ラッチ回路は、リセット機能を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちの何れかに記載の起動回路。
- 前記起動信号生成回路と前記ラッチ回路との間に、信号を遅延させる遅延回路をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちの何れかに記載の起動回路。
- 前記遅延回路は、フィルタ機能を有することを特徴とする請求項6に記載の起動回路。
- 電源回路と、前記電源回路を起動する起動回路とを含む電源装置であって、
前記起動回路は、請求項1乃至請求項7のうちの何れかに記載の起動回路であることを特徴とする電源装置。
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2008
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US8830706B2 (en) | 2011-03-16 | 2014-09-09 | Sanken Electric Co., Ltd. | Soft-start circuit |
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