JP2010130275A - 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】効率よく印刷データを生成する。
【解決手段】
RGB色空間で表現される画像をCMY色空間で表現される画像に変換するための色変換テーブルに基づいて、RGB色空間で表現された画像をCMY色空間で表現される画像に変換する場合において、RGB色空間で表現された画像の所定の画素の階調値のRGB色空間における位置に基づいて、上記色変換テーブルの格子点が不確定的に選択され(ステップS13又はステップS12)、選択された上記格子点に対応付けて記憶されているCMY色空間で表される画像の階調値に基づいて、上記RGB色空間で表現された画像がCMY色空間で表現される画像に変換される。その際、上記RGB色空間で表現された画像が360dpiより高いか低いかに応じて、1個又は複数の格子点が選択される。
【選択図】図7

Description

本発明は、画像データの階調変換を実行する画像処理方法、画像処理装置、及びプログラムに関する。
コンピュータを利用した画像処理が行われている。この画像処理では、画像はドットマトリクス状の画素の集合として扱われ、赤緑青(RGB)の要素色での階調色データとして処理される。しかし、画像処理された画像データを出力するプリンタは、例えばシアン、マゼンタ、イエロ、ブラック(CMYK)の色インクを使用して印刷を行うため、RGBの表色空間からCMYKの表色空間への色変換を行う必要がある。
この色変換には色変換テーブルが利用されているが、RGBのそれぞれで256階調であれば、その組合せで実現される全色数は1670万色となり、全色について色変換データを保持しておくのは記憶資源の点からも非現実的である。従って、現実には、階調数を落とした色変換テーブルが利用される。例えば256階調を採用する座標軸に対してその格子点の全てに変換値を備えるのではなく、間引かれた格子点にのみ変換値を備えるようにしている。
間引かれた格子点に該当する色については近隣の格子点の変換値を利用して何らかの手法で変換値を求めることになるが、その方法の一つとして、近隣の格子点に強制的に割り付ける方法がある(特許文献1参照)。
この方法で求められたデータは、近隣の格子点から求められるため、本来の画像データとは異なり、個々の画像データで見れば誤差が発生していることになる。以下では、カラー画像データに対応する座標点を周辺の格子点に割り付ける処理をプレ階調変換処理と称し、このプレ階調変換処理により生じる誤差を、プレ階調変換誤差と称する。
ただし、このように個々のカラー画像データにはプレ階調変換誤差が生じていても、プレ階調変換は一種の面積階調であり、ある程度の大きさの範囲の面積で見ると、プレ階調変換誤差が打ち消し合うことから、全体としての画質が大きく損なうことはない。
しかしながら近年では、表示画質を向上させるための技術が進歩した結果、プレ階調変換誤差に対する許容値も次第に厳しくなる傾向にある。そこでプレ階調変換処理において、割り付ける格子点を複数とし、その複数の格子点から求めたデータの平均を取ることで、変換精度を向上させる方法が提案されている(特許文献2参照)。
特開平10−109900号公報 特開2002−79564号公報
しかしながら特許文献2の方法では、1画素について複数回のプレ階調変換を行うことから、変換精度を上げるためにプレ階調変換の回数を単に増やすと、演算時間が長くなり、迅速に処理(例えば、印刷)することができないことがある。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、階調色データの階調変換を効率よく実行することができるようにするものである。
本発明の一側面の画像処理装置は、RGB色空間で表現される画像をCMY色空間で表現される画像に変換するための色変換テーブルに基づいて、RGB色空間で表現された画像をCMY色空間で表現される画像に変換する画像処理装置であって、RGB色空間で表現された画像の所定の画素の階調値のRGB色空間における位置に基づいて、色変換テーブルの格子点を不確定的に選択する格子点選択手段と、選択された格子点に対応付けて記憶されているCMY色空間で表される画像の階調値に基づいて、RGB色空間で表現された画像をCMY色空間で表現される画像に変換する色変換手段とを有し、格子点選択手段は、RGB色空間で表現された画像が所定の条件を満たすか否かに応じて、1個又は複数の格子点を選択することを特徴とする。
画像処理装置の処理内容を決定する処理モードを受け付ける受け付け手段をさらに有し、受け付け手段が受け付けた処理モードがコピーモードである場合、格子点選択手段は、RGB色空間で表現された画像が所定の条件を満たすとして、複数の格子点を選択することができる。
所定の条件は、RGB色空間で表現された画像の解像度が所定の解像度よりも高いか低いかであり、格子点選択手段は、RGB色空間で表現された画像の解像度が所定の解像度よりも低い場合、複数の格子点を選択し、RGB色空間で表現された画像の解像度が所定の解像度よりも高い場合、1の格子点を選択することができる。
RGB色空間で表現された画像に対し平滑化処理を行う処理手段をさらに有し、平滑化処理における平滑化の強度は、RGB色空間で表現された画像が所定の条件を満たすか否かに応じて特定することができる。
所定の解像度は、360dpiであるようにすることができる。
本発明の一側面の画像処理方法は、RGB色空間で表現される画像をCMY色空間で表現される画像に変換するための色変換テーブルに基づいて、RGB色空間で表現された画像をCMY色空間で表現される画像に変換する画像処理装置の画像処理方法であって、RGB色空間で表現された画像の所定の画素の階調値のRGB色空間における位置に基づいて、色変換テーブルの格子点を不確定的に選択する格子点選択ステップと、選択された格子点に対応付けて記憶されているCMY色空間で表される画像の階調値に基づいて、RGB色空間で表現された画像をCMY色空間で表現される画像に変換する色変換ステップとを含み、格子点選択ステップは、RGB色空間で表現された画像が所定の条件を満たすか否かに応じて、1個又は複数の格子点を選択することができる。
本発明の一側面のプログラムは、RGB色空間で表現される画像をCMY色空間で表現される画像に変換するための色変換テーブルに基づいて、RGB色空間で表現された画像をCMY色空間で表現される画像に変換する画像処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、RGB色空間で表現された画像の所定の画素の階調値のRGB色空間における位置に基づいて、色変換テーブルの格子点を不確定的に選択する格子点選択ステップと、選択された格子点に対応付けて記憶されているCMY色空間で表される画像の階調値に基づいて、RGB色空間で表現された画像をCMY色空間で表現される画像に変換する色変換ステップとを含み、格子点選択ステップは、RGB色空間で表現された画像が所定の条件を満たすか否かに応じて、1個又は複数の格子点を選択する画像処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明の一側面の画像処理装置、画像処理方法、又はプログラムにおいては、RGB色空間で表現された画像の所定の画素の階調値のRGB色空間における位置に基づいて、色変換テーブルの格子点が不確定的に選択され、選択された格子点に対応付けて記憶されているCMY色空間で表される画像の階調値に基づいて、RGB色空間で表現された画像がCMY色空間で表現される画像に変換され、RGB色空間で表現された画像が所定の条件を満たすか否かに応じて、1個又は複数の格子点が選択される。
本発明によれば、階調色データの階調変換を効率よく実行することができる。
図1は、本発明の実施形態としての画像処理システムの構成例を示すブロック図である。
コンピュータ11は、デジタルスチルカメラ12又はスキャナ13で取り込まれた階調色データ、又はハードディスク14に記憶された階調色データを入力し、各種の画像処理を実行してプリンタ15やディスプレイ16に対して階調色データ(以下、適宜、画像データと称する)を出力する。
コンピュータ11は、CPU(Central Processing Unit)21を中心に、ROM(Read-Only Memory)22やRAM(Random Access Memory)23などを、バス28で互いに接続して構成された周知のコンピュータである。
コンピュータ11にはまた、フレキシブルディスク17やコンパクトディスク18のデータを読み込むためのディスクコントローラDDC24、周辺機器とデータの授受を行うための周辺機器インターフェースP/IF25、ディスプレイ16を駆動するためのビデオインターフェースV/IF26、コンピュータ11を通信回線19に接続するネットワークインターフェースカードNIC27等が設けられている。コンピュータ11は、通信回線19を介して通信可能となることにより、記憶装置20に記憶されているデータを取得することができる。
図2は、プリンタ15の構成例を示すブロック図である。プリンタ15は、コンピュータ11から供給された画像データ(以下、適宜、印刷データと称する)に基づき画像を印刷する、いわゆるダイレクトプリントに対応したカラーインクジェットプリンタである。
プリンタ15は、シアン、マゼンタ、イエロ、ブラックの4色インクのドットを形成する。もちろん、これら4色のインクに加えて、染料濃度の低いシアン(淡シアン)インクと染料濃度の低いマゼンタ(淡マゼンタ)インクとを含めた合計6色のインクドットを形成可能なインクジェットプリンタを用いることもできる。
プリンタ15は、キャリッジ51に搭載された印字ヘッド61を駆動してインクの吐出及びドット形成を行う機構、キャリッジ51をキャリッジモータ52によってプラテン53の軸方向に往復動させる機構、紙送りモータ54によって印刷用紙Pを搬送する機構、並びにドットの形成やキャリッジ51の移動及び印刷用紙の搬送を制御する制御回路55などから構成されている。
キャリッジ51には、ブラック(K)インクを収納するインクカートリッジ62、並びにシアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、及びイエロ(Y)インクの各種インクを収納するインクカートリッジ63が装着されている。キャリッジ51にインクカートリッジ62,63を装着すると、カートリッジ内の各インクは図示しない導入管を通じて、印字ヘッド61の下面に設けられた各色毎のインク吐出ヘッド64から67に供給され、それぞれのインク吐出ヘッド64から67から各色のインク滴が吐出される。
図3は、インク吐出ヘッド64から67におけるインクジェットノズルNzの配列を示す図である。図示するように、インク吐出ヘッドの底面には、各色毎のインクを吐出する4組のノズルアレイが形成されており、各組のノズルアレイには、ノズルNzが一定のノズルピッチkで千鳥状に配列されている。
図2に戻り制御回路55は、CPU71、ROM72、及びRAM73等から構成されており、キャリッジモータ52と紙送りモータ54の動作を制御することによってキャリッジ51の主走査と副走査とを制御するとともに、コンピュータ11から供給される印刷データに基づいて、各ノズルから適切なタイミングでインク滴を吐出させる。こうして、制御回路55の制御の下、印刷媒体上の適切な位置に各色のインクドットを形成することによって、プリンタ15はカラー画像を印刷する。
図4は、コンピュータ11のプログラムとして組み込まれているプリンタドライバ101によって実現される機能の構成例を示す図である。
プリンタドライバ101は、デジタルスチルカメラ12やスキャナ13等から画像データを入力し、各種の画像処理を実行して印刷データを生成し、プリンタ15に出力する。
例えば、プリンタドライバ101は、画像データとしてRGB(緑、青、赤)の256階調の画像データを入力して、階調変換と色変換を行い、CMYK(シアン、マゼンダ、イエロー、ブラック)の2階調の画像データ(即ち、印刷データ)を生成して、プリンタ15に出力する処理(以下、印刷データ生成処理と称する)を実行する。
詳細は後述するが、ここでの色変換では、色変換テーブルに基づいて、RGB階調からCMY階調へ変換される。色変換テーブルには、RGB色空間を格子状に分割したそれぞれの格子点に対応付けて、各格子点のRGBの画像データに対応するCMY各色階調値が記憶されている。なお、ここでは説明が煩雑となることを避けるために、色変換テーブルの格子点にはC,M,Y各色の階調値が記憶されているものとして説明するが、もちろん、K(黒色)など、プリンタ15に備えられたインク各色の階調値を記憶しておくことも可能である。
ところで、RGBが256階調であるとき、その組合せで実現される全色数は1670万色となり、色変換テーブルとして全色について変換データを保持しておくのは非現実的である。そこで通常、256階調を採用する座標軸に対してその格子点の全てに対応付けてCMY各色階調値が記憶されているのではなく、間引いた格子点にのみに対応付けて、その格子点のRGBの画像データに対応するCMY各色階調値が記憶されている。
図5は、17階調の色変換テーブルの概念を説明する図である。この例では、17階調に間引かれた格子点に対応付けて、その格子点のRGBの画像データに対応するCMY256色階調値が記憶されている。この色変換テーブルを用いることにより、RGB17階調からCMY256階調への色変換が可能となる。
ところで入力されたRGBの画像データが256階調であるのに対して、この色変換テーブルではRGB17階調の座標系となっている。従ってこの色変換テーブルに基づいて色変換を行うにあたり、256階調から17階調へと階調変換する必要がある。即ちこの階調変換がプレ階調変換であり、色変換に先立って行われる。
また色変換テーブルに基づいて行われる色変換の結果得られるCMYの階調色データは256階調となるが、プリンタ15は、「ドットを形成する」又は「ドットを形成しない」のいずれかの状態しか採り得ないことから、プリンタ15が表現可能な画像データは、2階調である。従ってこの色変換テーブルに基づいて色変換の結果得られた階調を、2階調に変換する必要がある。即ちこの階調変換(以下、ポスト階調変換と称する)が、色変換の後に行われる。
図6は、プレ階調変換、色変換処理、及びポスト階調変換による階調の変換の概要を示す図である。この例では、プレ階調変換により、RGB256階調からRGB17階調へと階調変換される。色変換により、17階調の色変換テーブル(図5)に基づいて、RGB17階調からCMY256階調へと色変換される。そしてポスト階調変換により、CMY256階調からCMY2階調へと階調変換される。
図4に戻り、この印刷データ生成処理を実現する各部について説明する。
入力処理部111は、例えば、ドットマトリクス状の画素として表したRGBの多階調(例えば、256階調)の画像データを入力する。入力処理部111はまた、必要に応じて、入力した画像データの解像度を、プリンタ15が出力するための出力解像度(以下、印刷解像度と称する)に変換する。
プレ階調変換部112は、プレ階調変換のための処理(即ち、プレ階調変換処理)を行う。なお詳細は後述するが、プレ階調変換部112は、プリンタ15が出力する画像データの印刷解像度に応じて(例えば、360dpi又はそれ以上の解像度であるかに応じて)、RGBカラー画像データを複数個(この例では、2個)の格子点に割り付けたり、1個の格子点に割り付ける。なお以下において、複数個の格子点に割り付けるプレ階調変換処理を、複数割り付けプレ階調変換処理と称し、1個の格子点に割り付けるプレ階調変換処理を、単数割り付けプレ階調変換処理と称する。
色変換部113は、色変換テーブルに基づいて色変換を行う処理(以下、色変換処理と称する)を行う。ポスト階調変換部114は、ポスト階調変換のための処理(以下、ポスト階調変換処理と称する)を行う。出力処理部115は、ポスト階調変換された画像データ(即ち印刷データ)を、プリンタ15に出力する。
制御部116は、入力処理部111から色変換部113を制御して、複数割り付けプレ階調変換処理、又単数割り付けプレ階調変換処理を実行させる。
図7は、プリンタドライバ101で行われる印刷データ生成処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートを参照して、印刷データ生成処理について説明する。
ステップS11において、プリンタドライバ101の制御部116は、プリンタ15が印刷するための印刷解像度が所定の解像度より高いか否かを判定する。この例の場合、360dpi(dot per inch)より高いか否かが判定される。
ステップS11で、360dpiより高くないと判定された場合(即ち360dpi以下である場合)、ステップS12に進み、制御部116は、入力処理部111を制御して、変換すべきRGBカラー画像データの読み込みと、解像度変換を行わせる。これにより入力処理部111は、画像データの読み込みを開始し、読み込んだ画像データの解像度を、プリンタ15に出力するための印刷解像度に変換する。具体的には、画像データの解像度が印刷解像度よりも低い場合は、線形補間を行うことで隣接する画像データ間に新たなデータが生成される。一方印刷解像度よりも高い場合は一定の割合でデータが間引かれる。
次にステップS13において、プレ階調変換部112は、制御部116の制御に従い、複数割り付けプレ階調変換処理、即ち、画像データの色変換テーブル上の座標点を、色変換テーブルの複数の格子点(この例の場合、第1の格子点と第2の格子点の2個の格子点)に割り付ける処理を行う。色変換部113は、制御部116の制御に従い、その複数割り付けプレ階調変換処理により得られたRGB階調の画像データを、色変換テーブルに基づいて、CMY階調の画像データに変換する。なおここでの処理の詳細は、後述する。
ステップS11で、プリンタ15が印刷するための印刷解像度が所定の解像度(この例の場合、360dpi)より高いと判定された場合、ステップS14に進み、制御部116は、入力処理部111を制御して、変換すべきRGBカラー画像データの読み込みと、解像度変換を行わせる。入力処理部111は、ステップS12の場合と同様に、画像データの読み込みを開始し、読み込んだ画像データの解像度を、印刷解像度に変換する。
次にステップS15において、プレ階調変換部112は、制御部116の制御に従い、単数割り付けプレ階調変換処理、即ち、画像データの色変換テーブル上の座標点を、色変換テーブルの1個の格子点に割り付ける処理を行う。色変換部113は、制御部116の制御に従い、その単数割り付けプレ階調変換処理により得られたRGB階調データを、色変換テーブルに基づいて、CMY階調の画像データに変換する。なおここでの処理の詳細は、後述する。
ステップS13又はステップS15で、CMY階調の画像データが得られたとき、ステップS16において、ポスト階調変換部114は、ポスト階調変換処理を行う。色変換処理によって、RGBの画像データは、C,M,Y各色の階調データに変換されている。これら各色の階調データは、階調値0から255の256階調を有するデータである。これに対し、プリンタ15は、「ドットを形成する」又は「ドットを形成しない」のいずれかの状態しか採り得ない。そこで、256階調を有する各色の階調データが、プリンタ15が表現可能な2階調で表現された画像データに変換される。
こうしてポスト階調変換処理が行われると、ステップS17において、出力処理部115は、インターレース処理を開始する。インターレース処理とは、ドットの形成有無に対応する2階調のデータに変換された画像データを、ドットの形成順序を考慮しながらプリンタ15に転送すべき順序に並べ替える処理である。
次にステップS18において、出力処理部115は、インターレース処理を行って最終的に得られた画像データを、印刷データとしてプリンタ15に出力する。プリンタ15は、印刷データに従って、各色のインクドットを印刷媒体上に形成する。その結果、画像データに対応したカラー画像が印刷媒体上に印刷される。
次に、図8から図13を参照して、図7のステップS13における複数割り付けプレ階調変換処理及び色変換処理について説明する。図8は、図7のステップS13における複数割り付けプレ階調変換処理と色変換処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS31において、プレ階調変換部112は、画素1つ分の画像データDxを読み込む。この画像データは、図7のステップS12での解像度変換処理によって、印刷解像度に変換されたRGBの画像データである。
次にステップS32において、プレ階調変換部112は、読み込んだ画像データを、第1の格子点及び第2の格子点の2個の格子点に割り付ける(即ち複数割り付けプレ階調変換処理を実行する)。ここでの処理の詳細については、図9から図12を参照して後述する。
次にステップS33において、色変換部113は、画像データが割り付けられた色変換テーブルの第1の格子点と第2の格子点とに対応付けられて記憶されているCMY各色についての階調値を読み出し、その階調値に基づいて、RGBの画像データをCMY各色による画像データに色変換する。この処理の詳細については、図13を参照して後述する。
ステップS34において、プレ階調変換部112は、以上の処理を行って、全てのRGBの画像データがCMY各色による画像データに変換されたか否かを判定し、未変換の画像データが残っていれば、ステップS31に戻ってそれ以降の処理を同様に実行する。ステップS34で、全てのRGBの画像データがCMY各色の画像データに変換されたと判定された場合、複数割り付けプレ階調変換処理及び色変換処理は終了し、処理は、図7のステップS16に進む。
図9は、図8のステップS32における画像データを2個の格子点に割り付ける処理(即ち複数割り付けプレ階調変換処理)の流れを示すフローチャートである。
ステップS51において、プレ階調変換部112は、RGB色空間上で画像データ(Dx)の周囲にある各格子点の座標値を検出する。具体的には、以下に説明するように行われる。
色変換テーブルは、RGB色空間を細分して発生させた各格子点に、格子点の座標値に対応するCMY各色の階調値を記憶した数表である。今、RGBの画像データDxが入力されたとして、RGB色空間上で画像データに対応する座標点を考えると、こうした座標点は、色空間を細分している複数の直方体の中の、いずれかの直方体に包含されることになる。
図10は、画像データDxに対応する座標点が1つの直方体に包含されている様子を示す図である。この例では、座標点を包含する直方体は、RGB色空間を、R軸の階調値R1及び階調値R2で分割し、G軸の階調値G1及び階調値G2で分割し、B軸の階調値B1及び階調値B2で分割することによって形成されている。これを、画像データDxの各成分毎に見れば、R軸については画像データDxが階調値R1及び階調値R2に包含されていることになる。同様に、G軸については階調値G1及び階調値G2に、B軸については階調値B1及び階調値B2にそれぞれ包含されていることになる。
即ちステップS51では、このように画像データDxを包含する格子点の座標値(各成分ごとに見れば、画像データDxの両隣にある格子点の座標値)が、各成分毎に検出される。
以上のようにして画像データDxを包含する座標値(即ち画像データDxの両隣にある座標値)が各成分毎に検出されると、ステップS52からステップS57において、第1の格子点を選択する処理が行われる。
即ちステップS52において、プレ階調変換部112は、座標値の間隔を算出して第1のノイズNs1を発生させる。この処理について、R成分の場合を例にとって説明する。
図10の例では、R成分については画像データDxが階調値R1と階調値R2とに包含されており、これら座標値の間隔は、階調値(R2−R1)である。ここでは、最大、この座標値の間隔の半分の振幅を有するノイズが、第1のノイズNs1として発生される。こうした第1のノイズNs1は、種々の方法で発生させることができるが、ここでは乱数を用いた次式によって得られた値が用いられる。
Ns1=(R2−R1)・RD[0,1]/2
式中のRD[0,1]は、区間[0,1]で乱数を発生させる関数である。なお、第1のノイズNs1は、RGB成分毎に算出するが、RD[0,1]の値そのものは、各成分で同じ値を用いることができる。また、画像データの座標点を包含する直方体が正六面体である場合は、各成分の座標値の間隔は同じ値となるので、第1のノイズNs1の値も各成分で同じ値を用いることもできる。
次にステップS53において、プレ階調変換部112は、画像データDxの各成分に第1のノイズNs1を加算して、第1の判定データDr1を各成分毎に算出する。即ち、R成分について説明すれば、ステップS52で、R成分について求めた第1のノイズNs1を、画像データのR成分Rxに加算することにより、R成分についての第1の判定データDr1が算出される。
ステップS54において、プレ階調変換部112は、上方の座標値Gup(画像データDxの両隣にある座標値の中で階調値が大きい方の座標値)を閾値thに設定した後、ステップS55において、第1の判定データDr1が閾値thより大きいか否かを各成分毎に判定する。
ステップS55で、第1の判定データDr1が閾値thより大きいと判定された場合、ステップS56において、プレ階調変換部112は、その成分については、第1の格子点の座標値Pre1として、上方の座標値Gupを設定する。一方ステップS55で、第1の判定データDr1が閾値thより大きくないと判定された場合(即ち閾値th以下である場合)、ステップS57において、プレ階調変換部112は、その成分については、第1の格子点の座標値Pre1として、下方の座標値Glw(画像データDxの両隣にある座標値の中で階調値が小さい方の座標値)を設定する。この処理について、R成分の場合を例にとって、図11及び図12を参照して更に説明する。
図11(a)は、第1の格子点のR成分の階調値を設定する処理について示した説明図である。図中に示した黒塗りの三角印は、画像データDxのR成分Rxの位置を示している。画像データDxの両隣にある上方の座標値Gup及び下方の座標値Glwは、それぞれ階調値R2及び階調値R1である。前述したように、第1のノイズNs1は、階調値0から、階調値(R2−R1)/2までの間で、任意の階調値を採ることから、画像データのR成分Rxに第1のノイズNs1を加えた第1の判定データDr1は、図11(a)中で斜線を付して示した範囲の任意の値を採ることになる。また、閾値thは、階調値R2に設定されている。
図11(a)に示したように画像データのR成分Rxが、両隣にある座標値R1,R2の平均値よりも小さい場合は、第1の判定データDr1は閾値thを越えることはない。従って、このような場合は、第1の格子点のR成分には、必ず下方の座標値Glw(階調値R1)が設定される。図11(a)中で、斜線を付した部分から階調値R1に伸びる破線の矢印は、第1の判定データDr1がどのような値を採ろうとも、第1の格子点のR成分が必ず階調値R1に設定されることを模式的に示したものである。
これに対して、画像データのR成分Rxが、両隣にある座標値R1,R2の平均値よりも大きい場合は、上方の座標値Gup又は下方の座標値Glwのいずれか一方の座標値が設定されることになる。これを、図12(a)を参照しながら説明する。
図12(a)は、画像データのR成分Rxが、両隣にある座標値R1,R2の平均値より大きい場合に、第1の格子点のR成分を設定する様子を示した説明図である。画像データRxに第1のノイズNs1を加えた第1の判定データDr1は、図中に斜線を付して表した範囲で任意の階調値を採ることができる。前述したように第1のノイズNs1は、階調値0から、階調値(R2−R1)/2までの間で、任意の階調値を採るから、画像データのR成分に第1のノイズNs1を加えた第1の判定データDr1は、この場合は、閾値thよりも大きくなるときと小さくなるときがある。第1の格子点のR成分は、第1の判定データDr1が閾値thよりも小さい場合には下方の座標値Glw(階調値R1)に設定され、第1の判定データDr1が閾値thよりも大きくなった場合には上方の座標値Gup(階調値R2)に設定される。
図12(a)中で、斜線を付した領域で、閾値thより左側の部分から階調値R1に向かって伸びる破線の矢印は、第1の判定データDr1が閾値thより小さい場合は、第1の格子点のR成分が階調値R1に設定されることを模式的に表したものである。同様に、閾値thより右側にあって斜線を付した領域から階調値R2に伸びる破線の矢印は、第1の判定データDr1が閾値thより大きい場合は、第1の格子点のR成分が階調値R2に設定されることを模式的に示したものである。
以上の説明では、第1の格子点のR成分の階調値を設定する場合を例として説明したが、G成分、B成分についても同様にして各成分の階調値を設定する。
このようにしてステップS52からステップS57の処理により、第1の格子点の各成分の階調値が設定されて、第1の格子点が選択される。
以上のようにして第1の格子点が選択されると、ステップS58からステップS62において、第2の格子点を選択する処理が行われる。
即ちステップS58において、プレ階調変換部112は、第2のノイズNs2を算出する。
この例では、第2のノイズNs2は、画像データDxの両隣にある座標値Gupと座標値Glwとの階調差の半分の値と、第1のノイズNs1とを加算した値となる。第2のノイズNs2も第1のノイズNs1と同様に各成分毎に算出されるが、前述したように、画像データの座標点を包含する直方体が正六面体である場合は、各成分とも同じ値のノイズを用いることとしてもよい。
次にステップS59において、プレ階調変換部112は、画像データDxの各成分に第2のノイズNs2を加算することによって、第2の判定データDr2を算出し、ステップS60において、算出した第2の判定データDr2が閾値thより大きいか否かを各成分毎に判定する。
ステップS60で、第2の判定データDr2が閾値thより大きいと判定された場合、ステップS61において、プレ階調変換部112は、その成分については、第2の格子点の座標値Pre2として、上方の座標値Gupを設定する。一方ステップS60で、第2の判定データDr2が閾値thより大きくないと判定された場合(即ち閾値th以下である場合)、ステップS62において、プレ階調変換部112は、その成分については、第2の格子点の座標値Pre2として、下方の座標値Glwを設定する。この処理について、R成分の場合を例にとって、再び図11、図12を参照して説明する。
図11(b)は、画像データのR成分Rxが、上方の座標値R2と下方の座標値R1との平均値(R1+R2)/2よりも小さい場合に、第2の格子点のR成分の座標値を設定する処理を示した図である。閾値thは、第1の格子点の場合と同様に、階調値R2に設定されている。第2の格子点の座標値を設定するために使用する第2のノイズNs2は、前述したように第1のノイズNs1よりも、階調値R1と階調値R2との平均値(R1+R2)/2だけ大きな値を採る。ここで、第1のノイズNs1は、図11(a)中に斜線で示した範囲で任意の値となり得るので、画像データRxに第2のノイズNs2を加算した第2の判定データDr2は、図11(b)中に斜線を付して示した範囲内で任意の値を採り得ることになる。
第2の判定データDr2が閾値thよりも小さい場合、即ち図11(b)中、斜線を付した範囲内で閾値thよりも左側にある場合には、第2の格子点のR成分は階調値R1に設定される。逆に、第2の判定データDr2が閾値thよりも大きい場合、即ち図11(b)中、斜線を付した範囲内で閾値thよりも右側にある場合には、第2の格子点のR成分は階調値R2に設定される。図11(b)中、斜線を付した領域で閾値thより左側の部分から座標値R1に向かって伸びる破線の矢印は、第2の判定データDr2が閾値thより小さい場合は、第2の格子点のR成分が階調値R1に設定されることを模式的に表したものである。
これに対して、画像データのR成分Rxが、画像データの両隣にある座標値R1及びR2の平均値(R1+R2)/2よりも大きい場合は、第2の格子点のR成分は必ず上方の座標値Gupに設定されることになる。これを、図12(b)に即して説明すると、画像データのR成分Rxが平均値(R1+R2)/2よりも大きい場合は、画像データRxに第2のノイズN s2を加算した第2の判定データDr2は、図12中、斜線を付して示した範囲で任意の値を採り得る。図から明らかなように、画像データがどのような値を採ろうとも第2の判定データDr2は必ず閾値thよりも大きくなるので、第2の格子点のR成分は常に階調値R2に設定される。
以上の説明では、第2の格子点のR成分の階調値を設定する場合を例として説明したが、G成分、B成分についても同様にして各成分の階調値を設定する。
このようにしてステップS60からステップS62の処理により、第2の格子点の各成分の階調値が設定されて、もう1個の第2の格子点が選択される。
以上のようにして画像データDxの座標値(Rx,Gx,Bx)に応じて第1の格子点及び第2の格子点の2個の格子点が選択されると、複数割り付けプレ階調変換処理は終了し、処理は、図8のステップS33に進む。
図13は、図8のステップS33での色変換処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS81において、色変換部113は、色変換テーブルの第1の格子点に記憶された各色の階調値を読み出す。前述したように、色変換テーブルの各格子点には、C,M,Yなどのプリンタ15で使用するインク各色の階調値の組合せが記憶されている。第1の格子点に記憶されている各色の階調値を読み出すことによって、第1の格子点を表すRGB各成分による座標値は、CMY各色の階調値に変換される。
ステップS82において、色変換部113は、第2の格子点についても同様に、色変換テーブルに記憶されているCMY各色の階調値を読み出す。その処理により、第2の格子点を表すRGB座標値は、CMY各色の階調値に変換される。
こうして第1の格子点及び第2の格子点について、CMY各色の階調値を読み出したら、ステップS83において、色変換部113は、これら階調値を各色毎に算術平均することによって、RGBの画像データDxに対応するCMY画像データDcxを算出する。
例えば、第1の格子点から読み出したCMY階調値を、それぞれC1,M1,Y1として、第2の格子点から読み出したCMY階調値を、それぞれC2,M2,Y2とすると、画像データDxに対応するCMY画像データDcxのC成分Cx,M成分Mx,Y成分Yxのそれぞれは次式によって算出される。
Cx=(C1+C2)/2
Mx=(M1+M2)/2
Yx=(Y1+Y2)/2
なお、ここでは、CMY画像データDcxの各成分の階調値は、第1の格子点及び第2の格子点から読み出した階調値を各成分毎に平均した値としているが、これに限らず、2個の格子点の階調値を所定の比率あるいは任意の比率で内分する階調値とすることもできる。
以上のようにして、CMY画像データDcxのC,M,Y各成分の階調値が算出されると、この色変換処理は終了する。この時点で、図8のステップS31で読み込んだRGBの画像データDxは、第1の格子点及び第2の格子点を介して、CMY各色によって表現されたCMYの画像データDcxに色変換される。その後、処理は、図8のステップS34に進む。
以上のようにして図7のステップS13における複数割り付けプレ階調変換処理及び色変換処理が行われる。
次に、図14及び図15、並びに図11及び図12を参照して、図7のステップS15における単数割り付けプレ階調変換処理及び色変換処理について説明する。図14は、図7のステップS15における単数割り付けプレ階調変換処理と色変換処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS101において、プレ階調変換部112は、画素1つ分の画像データDxを読み込む。この画像データは、図7のステップS12での解像度変換処理において、印刷解像度に変換されたRGBの画像データである。
次にステップS102において、プレ階調変換部112は、読み込んだ画像データを、1個の格子点に割り付ける処理(即ち単数割り付けプレ階調変換処理)を行う。
図15は、単数割り付けプレ階調変換処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS151からステップS157においては、図9のステップS51からステップS57における場合と同様の処理が行われる。即ちここでは、第1の格子点を選択する処理と同様の処理が行われる。
このようにして読み込んだ画像データが割り付けられる1個の格子点が選択されると、単数割り付けプレ階調変換処理は終了し、処理は、図14のステップS103に進む。
ステップS103において、色変換部113は、色変換テーブルの、ステップS102で選択された1個の格子点に記憶された各色の階調値を読み出す。前述したように、色変換テーブルの各格子点には、C,M,Yなどのプリンタ15で使用するインク各色の階調値の組合せが記憶されているので、格子点に記憶されている各色の階調値を読み出すことによって、選択された1個の格子点を表すRGB各成分による座標値は、CMY各色の階調値に変換される。
以上のようにして、CMYの画像データDcxのC,M,Y各成分の階調値が算出されると、この色変換処理は終了する。この時点で、図14のステップS101で読み込んだRGBの画像データDxは、格子点を介して、CMY各色によって表現されたCMYの画像データDcxに色変換される。その後、ステップS104において、プレ階調変換部112は、以上の処理を行って、全てのRGBの画像データがCMY各色による画像データに変換されたか否かを判定し、未変換の画像データが残っていれば、ステップS101に戻ってそれ以降の処理を同様に行う。ステップS104で、全てのRGBの画像データがCMY各色の画像データに変換されたと判定された場合、単数割り付けプレ階調変換処理及び色変換処理は終了し、処理は、図7のステップS16に進む。
以上のようにして図7のステップS15における単数割り付けプレ階調変換処理及び色変換処理が行われる。
以上のようにして、印刷データが生成される。
以上のように、RGBの画像データをプレ階調変換して色変換テーブルの格子点に割り付け、割り付けられた格子点に対応付けて記憶されているCMY各色階調値を読み出すことによって、RGBの画像データをCMY各色階調値によって表現された画像データに変換するようにしたので、補間演算を行う場合に比べ、迅速に印刷データを生成することができる。
また以上においては、印刷解像度が低い場合(例えば、360dpi以下である場合)、画像データを複数個の格子点に割り付け、割り付けた格子点に対応付けて記憶されているCMY各色階調値を平均して、RGB座標値をCMY各色の階調値に変換するようにしたので、印刷解像度が低い場合は、高画質の印刷データを生成することができる。
また以上のように、印刷解像度が高い場合(例えば、360dpiより高い場合)、1個の格子点に割り付けるプレ階調変換処理を行うようにしたので、より迅速に、かつ効率的に印刷データを生成することができる。
画像データを2個の格子点に割り付け、その2個の格子点に対応付けて記憶されているCMY各色階調値の平均を取ることは、2個の格子点の間の位置に対応するCMY階調値に変換することを意味する。即ち1個の格子点に割り付け、その1個の格子点に対応付けて記憶されている階調値に変換する場合に比べ、階調値の分解能は2倍となる。即ち720dpiの画像に対して2個の格子点を割り付けるプレ階調変換処理を行った場合に得られる解像度と、1440dpiの解像度とは、面積階調においては同等のものとなる。しかしながら人間の目の階調分解能力から見れば、720dpiは十分な解像度と考えられているので、720dpiの画像に対して2個の格子点を割り付けるプレ階調変換処理を行っても、実質意味がない可能性がある。
従ってこのように、印刷解像度が高い場合(例えば、360dpiより高い場合)、2個の格子点を割り付けるプレ階調変換処理を行わずに、1個の格子点を割り付けるプレ階調変換処理を行うことで、その分迅速に印刷データを生成することができる。即ち効率的に印刷データを生成することができる。なお360dpiを基準に、プレ変調変換処理における割り付ける格子点の数を選択するようにしたが、他の値を基準とすることもできる。
なお以上においては、乱数に基づいてノイズを発生するようにしてプレ階調変換処理を行うようにしたが、誤差拡散法やディザ法を用いることもできる。
また以上においては、印刷解像度が低い場合、画像データを2個の格子点に割り付けるものとしたが、2個より多い数の格子点に割り付けるようにすることもできる。また印刷解像度が高い場合、画像データを1個の格子点に割り付けるものとしたが、印刷解像度の高さに応じて、1個より多い数の格子点に割り付けるようにすることもできる。
また以上においては、割り付けられる格子点の数を2個又は1個とする2種類のプレ階調変換処理が選択的に行われる場合を例とし説明したが、割り付けられる格子点の数が異なる3種類以上のプレ階調変換処理が選択的に行われるようにすることもできる。
また以上においては、印刷解像度に応じて実行されるプレ階調変換処理が決定されたが、プリンタ15の処理内容によって決定することもできる。例えばコピー(即ち複写)する場合、通常その画像の画質が劣化するので、コピーを行う場合は、複数割り付けプレ階調変換処理が行われるようにすることができる。その際、例えば制御部116は、プリンタ15の処理内容を決定する処理モードを受け付け、その処理モードがコピーモードである場合、各部を制御して、複数割り付けプレ階調変換処理を実行させる。
また以上においては複数の格子点に割り付けることによりプレ階調変換誤差を抑制したが、例えばローパスフィルタを用いた平滑化処理を行うことによりプレ階調変換誤差を除去することも提案されている(例えば、特開2004−88407号公報)。そこで印刷解像度に応じてフィルタリングの強度を選択できるようにすることができる。例えば印刷解像度に応じて、例えばフィルタリングに用いる式を、下記の式から選択することができる。この例では、後の算出式を用いる程強いフィルタをかけることができる(例えば、特開2004−88407号公報の段落[0058]参照)。
Data'(n)=((Data(n)+N*Data'(n-1))/(N+1)
Data'(n)=((Data(n)+2*Data'(n-1))/3
Data'(n)=((Data(n)+Data(n-1))/2
Data'(n)=((Data(n)+Data(n-1)+Data(n-2)+・・・+ Data(n-(N-1))/N
本発明を適用した画像処理システムの構成例を示すブロック図である。 図1のプリンタの構成例を示すブロック図である。 図2のインク吐出ヘッドにおけるインクジェットノズルの配列例を示す図である。 図1のコンピュータの機能的構成例を示すブロック図である。 色変換テーブルの概念を示す図である。 プレ階調変換、色変換、及びポスト階調変換によるデータの流れを示す図である。 印刷データ生成処理の流れを示すフローチャートである。 図7のステップS13における処理の流れを示すフローチャートである。 図8のステップS32における処理の流れを示すフローチャートである。 色変換テーブルを構成する格子点の中から画像データに相当する座標点を包含する格子点を模式的に示す図である。 第1の格子点及び第2の格子点を設定する様子を模式的に示す図である。 第1の格子点及び第2の格子点を設定する様子を模式的に示す他の図である。 図8のステップS33における処理の流れを示すフローチャートである。 図7のステップS15における処理の流れを示すフローチャートである。 図14のステップS102における処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
11 コンピュータ, 12 デジタルスチルカメラ, 13 スキャナ, 14 ハードディスク, 15 プリンタ, 16 ディスプレイ, 101 プリンタドライバ, 111 入力処理部, 112 プレ階調変換部, 113 色変換部, 114 ポスト階調変換部, 115 出力処理部, 116 制御部

Claims (7)

  1. RGB色空間で表現される画像をCMY色空間で表現される画像に変換するための色変換テーブルに基づいて、RGB色空間で表現された画像をCMY色空間で表現される画像に変換する画像処理装置であって、
    RGB色空間で表現された画像の所定の画素の階調値のRGB色空間における位置に基づいて、上記色変換テーブルの格子点を不確定的に選択する格子点選択手段と、
    選択された上記格子点に対応付けて記憶されているCMY色空間で表される画像の階調値に基づいて、上記RGB色空間で表現された画像をCMY色空間で表現される画像に変換する色変換手段と
    を有し、
    上記格子点選択手段は、上記RGB色空間で表現された画像が所定の条件を満たすか否かに応じて、1個又は複数の格子点を選択する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記画像処理装置は、更に、
    前記画像処理装置の処理内容を決定する処理モードを受け付ける受け付け手段を有し、
    前記受け付け手段が受け付けた処理モードがコピーモードである場合、前記格子点選択手段は、前記RGB色空間で表現された画像が前記所定の条件を満たすとして、複数の格子点を選択する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記所定の条件は、前記RGB色空間で表現された画像の解像度が所定の解像度よりも高いか低いかであり、
    前記格子点選択手段は、
    前記RGB色空間で表現された画像の解像度が上記所定の解像度よりも低い場合、複数の格子点を選択し、
    前記RGB色空間で表現された画像の解像度が上記所定の解像度よりも高い場合、1の格子点を選択する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
    前記画像処理装置は、更に、前記RGB色空間で表現された画像に対し平滑化処理を行う処理手段を有し、
    上記平滑化処理における平滑化の強度は、前記RGB色空間で表現された画像が前記所定の条件を満たすか否かに応じて特定される
    ことを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
    前記所定の解像度は、360dpiであることを特徴とする画像処理装置。
  6. RGB色空間で表現される画像をCMY色空間で表現される画像に変換するための色変換テーブルに基づいて、RGB色空間で表現された画像をCMY色空間で表現される画像に変換する画像処理装置の画像処理方法であって、
    RGB色空間で表現された画像の所定の画素の階調値のRGB色空間における位置に基づいて、上記色変換テーブルの格子点を不確定的に選択する格子点選択ステップと、
    選択された上記格子点に対応付けて記憶されているCMY色空間で表される画像の階調値に基づいて、上記RGB色空間で表現された画像をCMY色空間で表現される画像に変換する色変換ステップと
    を含み、
    上記格子点選択ステップは、上記RGB色空間で表現された画像が所定の条件を満たすか否かに応じて、1個又は複数の格子点を選択する
    ことを特徴とする画像処理方法。
  7. RGB色空間で表現される画像をCMY色空間で表現される画像に変換するための色変換テーブルに基づいて、RGB色空間で表現された画像をCMY色空間で表現される画像に変換する画像処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    RGB色空間で表現された画像の所定の画素の階調値のRGB色空間における位置に基づいて、上記色変換テーブルの格子点を不確定的に選択する格子点選択ステップと、
    選択された上記格子点に対応付けて記憶されているCMY色空間で表される画像の階調値に基づいて、上記RGB色空間で表現された画像をCMY色空間で表現される画像に変換する色変換ステップと
    を含み、
    上記格子点選択ステップは、上記RGB色空間で表現された画像が所定の条件を満たすか否かに応じて、1個又は複数の格子点を選択する
    画像処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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