JP2010125678A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】結像光学系を使用する際の画質劣化を防止する構成とした画像形成装置および画像形成方法の提供。
【解決手段】制御部1には、補正テーブル12a、補正テーブル処理部13、補正計算部14、が設けられている。潜像担持体上に形成されている潜像スポットの位置(発光位置データDa)が補正テーブル処理部13と露光ヘッド10へ送られる。発光素子を駆動するデータDbは補正計算部14を経て露光ヘッド10に送られる。発光位置データDaは、駆動データDbと同期を取って露光ヘッド10に送られる。
【選択図】 図1
【解決手段】制御部1には、補正テーブル12a、補正テーブル処理部13、補正計算部14、が設けられている。潜像担持体上に形成されている潜像スポットの位置(発光位置データDa)が補正テーブル処理部13と露光ヘッド10へ送られる。発光素子を駆動するデータDbは補正計算部14を経て露光ヘッド10に送られる。発光位置データDaは、駆動データDbと同期を取って露光ヘッド10に送られる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、結像光学系を使用する際の画質劣化を防止する構成とした画像形成装置および画像形成方法に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置においては、2以上の発光素子と、当該発光素子からの光を結像する結像光学系を配した露光ヘッドを用いて像担持体(感光体)に潜像を形成する構成のものが知られている。この結像光学系として、光学倍率がマイナスのレンズ(ML)を用いる技術が開発されている。特許文献1には、このようなMLを複数設け、感光体に1つの直線潜像スポットを形成する画像形成装置が記載されている。
従来の結像光学系を用いたラインヘッドでは、各レンズは一体的に構成されていないため、各レンズの相対的な位置誤差は大きくなっている。そのため、各スポットグループ間で被走査面上の潜像スポット位置がずれてしまうという問題が生じることがあった。さらに、レンズの倍率誤差が生じた際にも同様の問題が生じることがある。特許文献1に記載の画像形成装置では、長手方向において隣り合うレンズMLの光軸間距離をPとし、各発光素子グループ内で最も離間している2つの発光素子の長手方向xにおける素子間距離をLとし、素子ピッチをdpとし、レンズMLの倍率の絶対値をmとしたとき、(L・m>P−m・dp)、とすることによりこれらの問題に対処している。
ところで、従来の結像光学系を用いたラインヘッドでは、潜像担持体に形成される潜像スポット(ドット)の濃さがドット間隔のズレ量によって異なり、結果としてスジ状の濃淡むらが生ずることがあった。特許文献1では、異なるレンズを通った光線を重ねてドットを形成しているが、このような問題には対処できないという問題があった。
本発明は従来技術のこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、結像光学系を使用する際の画質の劣化を防止した画像形成装置および画像形成方法を提供することにある。
上記目的を達成する本発明の画像形成装置は、
潜像が形成される潜像担持体と、
第1の結像光学系、前記第1の結像光学系で結像される光を発光して前記潜像担持体に第1の潜像を形成する第1の発光素子、第2の結像光学系、及び前記第2の結像光学系で結像される光を発光して前記潜像担持体に前記第1の潜像の第1の方向に隣り合う第2の潜像を形成する第2の発光素子を有する露光ヘッドと、
前記第1の発光素子と第2の発光素子との発光強度の比率を制御する制御部と、を有することを特徴とする。
潜像が形成される潜像担持体と、
第1の結像光学系、前記第1の結像光学系で結像される光を発光して前記潜像担持体に第1の潜像を形成する第1の発光素子、第2の結像光学系、及び前記第2の結像光学系で結像される光を発光して前記潜像担持体に前記第1の潜像の第1の方向に隣り合う第2の潜像を形成する第2の発光素子を有する露光ヘッドと、
前記第1の発光素子と第2の発光素子との発光強度の比率を制御する制御部と、を有することを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、前記第1の潜像と前記第2の潜像は重ねられて合成潜像を形成するとともに、
前記制御部は、前記第1の発光素子と第2の発光素子との発光強度の比率を制御することにより、前記合成潜像の発光強度のピーク位置を調整する。
前記制御部は、前記第1の発光素子と第2の発光素子との発光強度の比率を制御することにより、前記合成潜像の発光強度のピーク位置を調整する。
また、本発明の画像形成装置は、前記第1の発光素子と前記第2の発光素子との発光強度の比率を補正する情報を記憶する記憶部を設ける。
また、本発明の画像形成装置は、前記第1の結像光学系と第1の発光素子との間に導光部を配設する。
また、本発明の画像形成装置は、
潜像が形成される潜像担持体と、
第1の結像光学系、前記第1の結像光学系で結像される光発光して前記潜像担持体に第1の潜像を形成する第1の発光素子、第2の結像光学系、及び前記第2の結像光学系で結像される光を発光して前記潜像担持体に前記第1の潜像と第1の方向で重なるように第2の潜像を形成する第2の発光素子を有する露光ヘッドと、
前記第1の方向に直交もしくは略直交する第2の方向に移動する前記線像担持体の移動に応じて、前記第1の発光素子及び/もしくは前記第2の発光素子が発光するタイミングと、前記第1の発光素子と前記第2の発光素子との発光強度の比率とを制御する制御部と、を有することを特徴とする。
潜像が形成される潜像担持体と、
第1の結像光学系、前記第1の結像光学系で結像される光発光して前記潜像担持体に第1の潜像を形成する第1の発光素子、第2の結像光学系、及び前記第2の結像光学系で結像される光を発光して前記潜像担持体に前記第1の潜像と第1の方向で重なるように第2の潜像を形成する第2の発光素子を有する露光ヘッドと、
前記第1の方向に直交もしくは略直交する第2の方向に移動する前記線像担持体の移動に応じて、前記第1の発光素子及び/もしくは前記第2の発光素子が発光するタイミングと、前記第1の発光素子と前記第2の発光素子との発光強度の比率とを制御する制御部と、を有することを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、
前記第1の発光素子と前記第2の発光素子との発光強度の比率を調整する情報を記憶する第2の記憶手段を設け、前記隣接する位置毎に異なる重なる部分の発光強度を制御する。
前記第1の発光素子と前記第2の発光素子との発光強度の比率を調整する情報を記憶する第2の記憶手段を設け、前記隣接する位置毎に異なる重なる部分の発光強度を制御する。
本発明の画像形成方法は、
潜像担持体と、第1の結像光学系で結像される光を発光して潜像担持体に第1の潜像を形成する第1の発光素子及び第2の結像光学系で結像される光発光して前記潜像担持体に前記第1の潜像と第1の方向で隣り合う第2の潜像を形成する第2の発光素子を有する露光ヘッドと、前記第1の発光素子と第2の発光素子との発光強度の比率を制御する制御部と、を有し、
前記第1の発光素子と第2の発光素子との発光強度の比率を補正する情報に基づいて、前記第1の発光素子及び前記第2の発光素子の発光量を決定する工程と、
前記第1の発光素子と前記第2の発光素子のオンオフ情報を取得する工程と、
前記オンオフ情報がオンであるとき、前記第1の発光素子及び前記第2の発光素子を前記決定された発光量で発光させる工程と、
を有することを特徴とする。
潜像担持体と、第1の結像光学系で結像される光を発光して潜像担持体に第1の潜像を形成する第1の発光素子及び第2の結像光学系で結像される光発光して前記潜像担持体に前記第1の潜像と第1の方向で隣り合う第2の潜像を形成する第2の発光素子を有する露光ヘッドと、前記第1の発光素子と第2の発光素子との発光強度の比率を制御する制御部と、を有し、
前記第1の発光素子と第2の発光素子との発光強度の比率を補正する情報に基づいて、前記第1の発光素子及び前記第2の発光素子の発光量を決定する工程と、
前記第1の発光素子と前記第2の発光素子のオンオフ情報を取得する工程と、
前記オンオフ情報がオンであるとき、前記第1の発光素子及び前記第2の発光素子を前記決定された発光量で発光させる工程と、
を有することを特徴とする。
本発明の実施形態につき説明する。図16、図17は、本発明の前提技術を示す説明図である。図16は、光学倍率がマイナスのレンズ(ML)と、発光素子(ドット)との配置関係を示している。図16において、ML4には、感光体の軸方向(X方向、第1の方向)と感光体の回動方向(Y方向、第2の方向)に2以上の発光素子2が配されており、これらの発光素子により感光体には潜像が形成される。なお、本発明の実施形態においては、X方向を第1の方向、Y方向を第2の方向、と記載することがある。
発光素子2には、便宜上「1〜N」の番号を付している。Y方向の図示1列目の発光素子行3aは、X方向の図示左側から右側に「2、4、・・・N」の発光素子が配設されている。Y方向の2列目に配された発光素子行3bは、1、3・・・の発光素子が配設されている。ここで、レンズ(ML)4は、X方向に2以上配されてレンズアレイ(MLA)を構成する。また、レンズ(ML)をX方向とY方向に2以上配してレンズアレイ(MLA)を構成することができる。ここで、「2、N」の発光素子は、レンズ(ML)のX方
向端部の発光素子である。
向端部の発光素子である。
図17は、レンズアレイ(MLA)を用いた露光ヘッドの説明図である。感光体の軸方向に1ラインの潜像を形成するための発光素子数が増加すると、感光体の軸方向に長いMLAが必要となる。このような場合には、一定の長さの複数のMLAを連結させる事で、長いMLAヘッドを形成することが可能である。図17(a)はその概略の全体構成を示しており、また、図17(b)は図17(a)の一部を模式化して示している。図17(a)は、長いMLAヘッド(露光ヘッド)10を示しており、5nは長いMLAヘッドの一部のMLAである。図17(b)は、MLAの5nを拡大して示す図である。
図17(b)において、露光ヘッドは、基板1に2以上の発光素子2を配している。3は、1つのレンズ4aに配される2以上の発光素子からなる発光素子グループである。発光素子グループ3は、発光素子を感光体の軸方向Xと感光体の回動方向Yに2以上配している。
4はレンズ(ML)で、感光体の軸方向(主走査方向)Xと、感光体の回動方向(副走査方向)Yに2以上配されて、MLAを構成している。レンズ4aのLは、1つのレンズ内の、X方向に配された発光素子の1行の幅、dpは発光素子間隔、PはY方向で隣接するレンズ4aとレンズ4bとの、それぞれX方向の先頭発光素子間の距離を示している。
図17(a)に示したように、複数のMLAを感光体の軸方向に連結させる場合には、MLA同士の連結部のピッチ間のバラツキや、位置ずれが問題となる。また、複数のMLによりMLAを構成する場合には、主走査方向でMLのピッチずれが発生する場合がある。MLAの構成上、感光体上の画素として隣接していても、MLA内の発光素子として隣接しているとは限らず、発光素子間の距離、又はML間の距離に誤差を持つ場合がある。このような場合には、単一のMLA内でのすじむらや光量むらを引き起こす。
本発明の実施形態について説明する。この実施形態は、結像光学系を透過した光により潜像担持体上に重ね合わせて形成される潜像スポット(重複スポット)毎に、当該重複スポットに対応する発光素子の発光光量を補正するテーブルを有しており、制御手段により発光素子の発光光量を補正するものである。次に、感光体(潜像担持体)に形成される重複スポットについて、図4、図5の説明図により説明する。
図4は、本発明の実施形態を示す説明図であり、図17(b)で説明したMLAを部分的に示している。図4は、本発明が適用されるMLAを用いたラインヘッドにおける、発光素子グループ3a、3bと個々のレンズ4a、4bの対応関係を示した図である。発光素子グループ3aは、Y方向に2列の発光素子行8a、8bが配されている。また、発光素子グループ3bは、Y方向に2列の発光素子行8c、8dが配されている。
図4の例では、複数の発光素子からなる一群の発光素子グループの発光素子はそれぞれ単一のレンズ4a、4bで感光体に潜像が結像され、異なるレンズでは異なる発光素子グループの発光素子からの光が通過する。このように、本発明の実施形態においては、発光素子グループ毎にそれぞれ対応するレンズを有している。レンズ間のばらつきによるスジは、もっとも位置の離れた図17(b)のML(n―1)のレンズの列とML(n+1)のレンズの列間で生じやすい。
図5は、本発明の実施形態を示す説明図である。図5は、図4のようにレンズ4a、4bがY方向に2つ配置され、各レンズに対応する発光素子グループ3a、3bは、Y方向に2列の発光素子行を有している例で、感光体に潜像の重複スポットが形成される状態を説明している。図5(a)は、図4の発光素子グループ3a、3bを仮に同時に点灯した
場合に感光体に形成される潜像6Xを示している。また、図5(b)は、図4の発光素子グループ3a、3bの4行の発光素子行を感光体を回動させながら時間差をもって点灯した場合に、感光体に形成される1つの直線潜像6Yが形成される過程を示している。
場合に感光体に形成される潜像6Xを示している。また、図5(b)は、図4の発光素子グループ3a、3bの4行の発光素子行を感光体を回動させながら時間差をもって点灯した場合に、感光体に形成される1つの直線潜像6Yが形成される過程を示している。
図5(a)の潜像スポットグループ7aは、図4の発光素子グループ3aの点灯により形成され、潜像スポットグループ7bは、図4の発光素子グループ3bの点灯により形成される。潜像スポットグループ7aは、Y方向の(pa)列と(qa)列の潜像スポット列を有している。また、潜像スポットグループ7bは、Y方向の(ra)列と(sa)列の潜像スポット列を有している。
潜像スポットグループ7aの(pa)列の潜像スポット列で、6aはX方向先頭の潜像スポット、6cはX方向終端の潜像スポットである。また、(qa)列の潜像スポット列で、6dはX方向先頭の潜像スポット、6eはX方向終端の潜像スポットである。潜像スポットグループ7bの(ra)列の潜像スポット列で、6bはX方向先頭の潜像スポットである。また、(sa)列の潜像スポット列で、6fはX方向先頭の潜像スポットである。dpaは、潜像スポット6a、6d間のピッチ(ドットピッチ)、dpbは、潜像スポット6b、6f間のピッチ(ドットピッチ)である。この例では、dpa=dpb、である。
図5(b)において、(pb)の潜像スポット列は、図4の発光素子行8aのみを点灯した際に感光体に形成される。(qb)の潜像スポット列は、感光体をY方向に回動させて図4の発光素子行8bによる潜像スポットの書き込み位置が、図4の発光素子行8aにより形成された潜像スポットと同一ライン上に達したときに、図4の発光素子行8bのみを点灯した際に感光体に形成される。この際には、感光体には(pa)列の潜像スポット列と(qa)列の潜像スポット列がX方向に1つの直線を形成する。
(rb)の潜像スポット列は、感光体をY方向にさらに回動させて図4の発光素子行8cによる潜像スポットの書き込み位置が、図4の発光素子行8a、8bにより形成された潜像スポットと同一ライン上に達したときに、図4の発光素子行8cのみを点灯した際に感光体に形成される。この際には、感光体には(pa)列の潜像スポット列と(qa)列の潜像スポット列と(ra)列の潜像スポット列がX方向に1つの直線を形成する。(ra)の潜像スポット列で黒丸の部分は、潜像スポット6bと6cが重なっている重複スポットを示している。
(sb)の潜像スポット列は、感光体をY方向にさらに回動させて図4の発光素子行8dによる潜像スポットの書き込み位置が、図4の発光素子行8a、8b、8cにより形成された潜像スポットと同一ライン上に達したときに、図4の発光素子行8dのみを点灯した際に感光体に形成される。この際には、感光体には、(pa)列〜(sa)列の潜像スポット列がX方向に1つの直線を形成する。(sb)の潜像スポット列で黒丸の部分は、潜像スポット6bと6cが重なっている重複スポットと、潜像スポット6eと6fが重なっている重複スポットを示している。7cは、重複スポット領域である。
このように、感光体の回動と発光素子行点灯のタイミング調整のみにより、発光素子グループの1つの発光素子行により形成される潜像スポット列と、同じレンズ内でY方向に配された他の発光素子行により形成される潜像スポット列とを主走査方向Xに1つの直線で並んで形成することができる。すなわち、この例においては、簡単な発光タイミングの調整により潜像スポット列を主走査方向(X方向)に一列に形成することができる。
このように構成されたラインヘッド10を用いて感光体表面を露光すると、互いに隣接する潜像スポットグループは部分的に重なり合って重複スポット領域を形成している。こ
のため、位置ずれや倍率誤差が発生しない場合も、発光素子グループやレンズMLの相互位置関係が多少ずれたり、レンズMLの倍率誤差が生じたとしてもスポットグループ間に隙間が生じるのを防止することができ、良好な潜像スポット形成を行うことができる。また、このようなラインヘッド10を用いて画像形成を行うことで縦筋を発生させることなく高品質なトナー像を形成することができる。
のため、位置ずれや倍率誤差が発生しない場合も、発光素子グループやレンズMLの相互位置関係が多少ずれたり、レンズMLの倍率誤差が生じたとしてもスポットグループ間に隙間が生じるのを防止することができ、良好な潜像スポット形成を行うことができる。また、このようなラインヘッド10を用いて画像形成を行うことで縦筋を発生させることなく高品質なトナー像を形成することができる。
図2は、図4、図5で説明した潜像の重複スポットが形成される例を示す説明図である。図2(a)において、縦軸は露光強度、横軸は重複スポットのX方向の位置を設定し、この例では「5」が重複スポットの中心位置を示している。Eb、Ecは、重複スポットを構成する二つの潜像スポットの強度分布であり、Eaは二つの潜像スポットをあわせた重複スポットの強度分布を示している。この例では、露光強度の最大値は「2」である。図2(a)は、二つの発光素子からの重複スポットEb、Ecの位置にずれがない場合であり、Eb、Ecは重なっている。図2(b)は、二つの発光素子からの重複スポットEb、Ecの位置にずれがある場合を示している。二つのスポットをあわせた重複スポットEaの露光強度の最大値は「1.5」付近である。図2(b)の例では、
重複スポットによる露光が弱いために、この部分だけ潜像スポットが薄くなり、それがY方向(副走査方向)に連なることで、画像上のスジとなり画質が劣化する。
重複スポットによる露光が弱いために、この部分だけ潜像スポットが薄くなり、それがY方向(副走査方向)に連なることで、画像上のスジとなり画質が劣化する。
図3は、図2(b)の例を改善した本発明の実施形態を示す説明図である。図3においては、二つの発光素子からの重複スポットEb、Ecの位置にずれがあるが、二つの発光素子それぞれの発光強度を図2(b)の場合の1.3倍にして、重複スポットEaの強度が「2」付近で、図2(a)ずれのない場合とほぼ同じになるようにしている。このように、図3では、重複スポットが形成される二つの発光素子の発光光量を制御することで、重複スポットを構成する個々の潜像スポットの位置がずれても、ほぼ同じ強さの露光を行うことができる。この例では、第1の発光素子と第2の発光素子との発光強度の比率を制御して、潜像担持体に形成される合成潜像の発光強度のピーク位置を調整している。
図1は、本発明の実施形態を示すブロック図である。図1において、
制御部1には、補正テーブル12a、補正テーブル処理部13、補正計算部14、が設けられている。潜像担持体上に形成されている潜像スポットの位置、すなわち、発光位置データDaが補正テーブル処理部13と露光ヘッド10へ送られる。発光素子を駆動するデータDbは補正計算部14を経て露光ヘッド10に送られる。発光位置データDaは、駆動データDbと同期を取って露光ヘッド10に送られる。
制御部1には、補正テーブル12a、補正テーブル処理部13、補正計算部14、が設けられている。潜像担持体上に形成されている潜像スポットの位置、すなわち、発光位置データDaが補正テーブル処理部13と露光ヘッド10へ送られる。発光素子を駆動するデータDbは補正計算部14を経て露光ヘッド10に送られる。発光位置データDaは、駆動データDbと同期を取って露光ヘッド10に送られる。
補正テーブル処理部13は、発光位置データDaの位置が重複スポットにあたるかどうか、重複スポットであればどこの重複スポットかをチェックして、補正テーブル12aから該当する補正データ(第1の発光素子と第2の発光素子との発光強度の比率を補正する情報)を読み出し、補正計算部14へ送る。補正計算部14では補正テーブル処理部13から送られた補正データがあればそれを駆動データDbに乗算して、発光強度信号Dcとして露光ヘッド10へ送る。重複スポット部でなければ、入力した駆動データDbをそのまま露光ヘッド10へ送る。露光ヘッド10は、送られた発光強度信号Dcと発光位置データDaとから、該当する発光素子を指示された強度で発光させる。
次に、本発明の異なる実施形態について説明する。図10は、本発明の異なる実施形態を示す説明図である。この実施形態においては、重複スポットを形成せずに、異なるレンズを通った光で形成される隣接している部分(以後「隣接部」ということがある)の潜像スポットを調整して、前記したスジむらを軽減するものである。図10は、異なるレンズを通った光により、潜像スポットの位置を調整する原理について説明した図である。図10(a)は潜像スポットを補正する前の状態、図10(b)は潜像スポットが正規位置の状態、図10(c)は潜像スポットが補正された後の状態、をそれぞれ示している。
(p)、(s)、(u)は、それぞれ補正前、正規、補正後の発光素子の
発光状態を示している。また、(q)、(t)、(v)は、それぞれ補正前、正規、補正後の感光体に対する潜像スポットの形成状態を示している。C・Lは中心線である。さらに、(r)、(w)は、それぞれ補正前、補正後の露光強度分布を示している。C・Lは中心線である。
発光状態を示している。また、(q)、(t)、(v)は、それぞれ補正前、正規、補正後の感光体に対する潜像スポットの形成状態を示している。C・Lは中心線である。さらに、(r)、(w)は、それぞれ補正前、補正後の露光強度分布を示している。C・Lは中心線である。
補正前は、(q)に示すように、潜像スポットは正規の位置(中心線C・L)から右方向にずれている。当該潜像スポットの発光強度を89%に落とし、隣接するスポット(異な
るレンズを通った光によるスポット)を40%の強度で発光させると、それらの組み合わせ
により、(v)に示すように、潜像スポットの位置が正規の位置に戻っている。(r)の特性図では、正規の位置(中心線C・L)から右にずれた位置に露光強度「1」の潜像スポットEfの強度分布が示される。また、(r)の特性図では、正規の位置(中心線C・L)から右にずれた位置に露光強度「0.89」の潜像スポットEhの強度分布が示され、正規の位置から左にずれた位置に露光強度「0.4」の潜像スポットEgの強度分布が示される。また、EgとEhを組み合わせた露光強度「1」の潜像スポットEiの強度分布が示されている。
るレンズを通った光によるスポット)を40%の強度で発光させると、それらの組み合わせ
により、(v)に示すように、潜像スポットの位置が正規の位置に戻っている。(r)の特性図では、正規の位置(中心線C・L)から右にずれた位置に露光強度「1」の潜像スポットEfの強度分布が示される。また、(r)の特性図では、正規の位置(中心線C・L)から右にずれた位置に露光強度「0.89」の潜像スポットEhの強度分布が示され、正規の位置から左にずれた位置に露光強度「0.4」の潜像スポットEgの強度分布が示される。また、EgとEhを組み合わせた露光強度「1」の潜像スポットEiの強度分布が示されている。
図11は、図10で示されたような位置ズレを持つ露光ヘッドで、網点を使ったハーフトーン画像を作った場合の出力画像の例を示す説明図である。隣接部での潜像スポットの位置ズレを補正しないと、図11(a)の画像のようにはっきりとした白スジ9が発生してしまい画質が劣化する。しかしながら、図10で示したように、発光素子の露光強度(発光強度)を補正して、潜像スポット位置を調整することで、潜像スポットの隣接部のスジが目立ちにくくなり画質が改善される。
図12は、本発明のラインヘッドの実施形態を示す斜視図である。図12において、ラインヘッド10はケース71に基板72を載置し、基板72に発光素子グループ73を実装する。MLアレイ(MLA)74にはレンズを透過して発光素子の光を感光体に出力するための導光孔75が設けられている。76は遮光部材、77は固定器具、78は位置決めピン、79はねじ挿入孔である。
図12に示す実施形態においては、露光ヘッド10の長手方向が感光体41の軸方向(主走査方向X)と平行となるように配置する。また、露光ヘッド10の長手方向とほぼ直交する幅方向が感光体の回動方向(副走査方向Y)と平行となるように、感光体41の表面に対向して配置されている。この実施形態では、感光体41側における主走査方向Xおよび副走査方向Yがそれぞれ露光ヘッド10側における長手方向と幅方向に対応している。
露光ヘッド10のケース71の両端には、位置決めピン78とねじ挿入孔79が設けられている。位置決めピン78を、感光体41に対して位置決めされた図示を省略する感光体カバーに穿設された位置決め孔に嵌め込むことで、露光ヘッド10が感光体41に対して位置決めされる。また、ねじ挿入孔79を介して固定ねじを感光体カバーのねじ孔にねじ込んで固定することにより、露光ヘッド10が感光体41に対して位置決め固定される。
ケース71は、感光体41の表面に対向する位置にMLA74を保持する。また、ケース71の内部に、MLA74に近接して、遮光部材76とガラス基板72を備えている。さらに、ガラス基板72のMLA側とは逆側の裏面側には、複数の発光素子グループ73が設けられている。即ち、複数の発光素子グループ73は、ガラス基板72の裏面に、ケース71のX方向およびY方向に互いに所定間隔だけ離れて2次元的に配置されている。
図12の露光ヘッド10では、発光素子としてボトムエミッション型の有機EL素子を用いる。図12に示す実施形態では、ガラス基板72の裏面に有機EL素子を発光素子として配置している。ガラス基板72に形成された駆動回路によって各発光素子が駆動されると、該発光素子から感光体41の方向に光ビームが射出される。この光ビームは、ガラス基板72を介して遮光部材76の方向へ向うこととなる(図13)。
遮光部材76には、複数の発光素子グループ73に対して1対1で複数の導光孔75が穿設されている。また、導光孔75は、ガラス基板72の法線と平行な線を中心軸として、遮光部材76を貫通する略円柱状の孔として形成されている。このため、1つの発光素子グループ73に属する発光素子から出た光は、全て同一の導光孔75を介してMLA74へ向うとともに、異なる発光素子グループ73から出力された光ビーム同士の干渉が遮光部材76により防止される。遮光部材76に穿設された導光孔75を通過した光ビームは、MLA74により、感光体41の表面に潜像スポットとして結像されることとなる。
図13は図12の露光ヘッドの縦断断面図を部分的に示している。図13において、80は封止部材、81は裏蓋である。図13に示すように、固定器具77によって、裏蓋81がガラス基板72を介してケース71に押圧されている。このように、固定器具77は、裏蓋81をケース71側に押圧する弾性力を有している。また、このような弾性力により裏蓋81を押圧することで、ケース71の内部を光密に、すなわち、ケース71内部から光が漏れないように、及び、ケース71の外部から光が侵入しないように、密閉している。固定器具77は、ケース71の長手方向に複数個所設けられている。また、発光素子グループ73は、封止部材80により覆われている。
本発明の実施形態が適用できるMLAの発光素子とレンズについては、図12、図13で説明した構成を用いる。図12、図13で説明したように、それぞれの発光素子グループ73は導光孔75で区切られ、MLA74を構成する単一のレンズに対応付けられていて、隣接する発光素子グループ73の光が同じレンズを通ることはない。このため、各発光素子が形成する潜像スポットは、従来のSLA(セルフォックレンズアレイ)を用いた場合のように複数のレンズにより結像されるのではなく、単一のレンズにより結像される。
このため、個々の発光素子の強度分布、すなわち、図10の(w)で示されるような特性、がその発光素子自体と通過する単一のレンズの特性のみによって決まり、複数のレンズ間の位置ズレなどに影響を受けない。従って、発光素子からの光の強度分布が安定するため、強度分布の裾野の部分を重ね合わせても安定した潜像スポットの再現ができる。SLAでは単一の発光素子の光が複数のレンズを通るため、レンズ間の位置ズレがあると、光の強度分布が大きく変動してしまうのである。
図6は、本発明の実施形態を示すブロック図である。図6において、制御部17には、補正テーブル12b、補正計算部14、シフトレジスタ16、が設けられている。シフトレジスタ16はFIFOの構成で、Aに新しいデータが入力されると、Dのデータが消去される。ドットオンオフデータDdがシフトレジスタ16に入力され、シフトレジスタ16からドットオンオフパターンのデータDeが補正テーブル12に出力される。シフトレジスタ16は、発光素子のオンオフ情報を記憶する記憶手段として作用する。
補正テーブル12bには、潜像スポットの何番目の隣接部かという情報Dfが入力され、補正テーブル12bからは、シフトレジスタ16のD位置に対応する潜像スポットの露光強度データDgが露光ヘッド10に出力される。シフトレジスタ16のD位置のデータが隣接部のデータでないときには、Dfには隣接部でないことを示すデータ、例えば0が
入力される。このとき補正テーブル12bからは露光強度データDgとして規定の露光強度値1.0がDgとして露光ヘッド10に出力される。シフトレジスタ16のデータが隣接
部を挟む4ドットで埋められたときには、何番目の隣接部かというデータがDfとして補正テーブル12bに送られる。すると補正テーブル12bでは、Dfの値とそのときシフトレジスタ16を埋めているドットオンオフパターンデータDeとから、4つの露光強度データDgが選択される。その後4つの潜像スポットに対しては、Dfの値にかかわらず選択された4つの露光強度データDgが順々に露光ヘッド10へ出力される。このように、図6の例では、潜像スポットの位置データと、潜像スポットの隣接部周辺の画像信号、すなわち、該当する潜像スポットに対応する発光素子のオンオフデータ(第1の発光素子及び/もしくは前記第2の発光素子の発光タイミングのデータ)を補正テーブル12bに入力し、関連する発光素子の発光強度データが露光ヘッド10へ送られる。
入力される。このとき補正テーブル12bからは露光強度データDgとして規定の露光強度値1.0がDgとして露光ヘッド10に出力される。シフトレジスタ16のデータが隣接
部を挟む4ドットで埋められたときには、何番目の隣接部かというデータがDfとして補正テーブル12bに送られる。すると補正テーブル12bでは、Dfの値とそのときシフトレジスタ16を埋めているドットオンオフパターンデータDeとから、4つの露光強度データDgが選択される。その後4つの潜像スポットに対しては、Dfの値にかかわらず選択された4つの露光強度データDgが順々に露光ヘッド10へ出力される。このように、図6の例では、潜像スポットの位置データと、潜像スポットの隣接部周辺の画像信号、すなわち、該当する潜像スポットに対応する発光素子のオンオフデータ(第1の発光素子及び/もしくは前記第2の発光素子の発光タイミングのデータ)を補正テーブル12bに入力し、関連する発光素子の発光強度データが露光ヘッド10へ送られる。
図8は、本発明の実施形態を示す説明図である。図8は発光強度補正データのテーブルの概略構成である。(a)のMLAの隣接部番号に対応させて、(b)、(c)の発光強度テーブルが用意されている。すなわち、潜像スポットの隣接部番号1には、(b)の発光強度テーブルが設定され、潜像スポットの隣接部番号2には、(c)の発光強度テーブルが設定されている。発光強度テーブル(b)、(c)には、発光素子のオンオフパターンと発光強度が記述されている。このように、発光強度テーブルには、発光素子のオンオフパターンを記憶する領域と、当該発光発光強度を記憶する領域が設定されている。
図9は、本発明の実施形態を示す説明図である。図9は、図8(b)(c)で説明した発光強度テーブルの例である。図9(a)は、ドットオンオフパターンであり、図9(b)は発光強度である。図9の例では、ドットのオンオフの各パターンに対し、それぞれの発光素子を駆動すべき発光強度データが記述されている。この発光強度データは、第1の発光素子(潜像スポットa1、a2に対応する発光素子)と、第2の発光素子(潜像スポットb1、b2に対応する発光素子)との発光強度の比率を示すものである。
図7は、本発明の作用を示す説明図である。図7は2つのレンズA、Bを用いる発光素子により、潜像担持体に隣り合うドットが作られる部分(隣接部)とその周辺を模式的に表したものである。ここで、レンズAは、例えば図17(b)で説明したレンズ4cに相当し、レンズBはレンズ4cと潜像スポットがX方向で隣接するレンズ4dが相当する。(u)欄は潜像担持体に作成される潜像スポットの中心位置を示し、(v)欄は発光素子の発光強度を示している。また、(w)欄は実際に形成される画像を示している。図7(a)の円a1、a2は、主にレンズAに対応する発光素子からの光により潜像担持体に形成される潜像スポットの中心位置、円b1、b2は、主にレンズBに対応する発光素子からの光により潜像担持体に形成される潜像スポットの中心位置である。レンズA、Bの特性のばらつきにより、a2とb1の間隔は、他の部分より広くなったり狭くなったりする。図7(a)の例では当該間隔が広くなってしまっている。
図7(a)ではすべての発光素子の発光強度が等しく1.0の場合、図7(b)では発光強度が0.8から1.2に制御された場合である。この例では、第1の発光素子(潜像スポットa1、a2
に対応する発光素子)と、第2の発光素子(潜像スポットb1、b2に対応する発光素子)との発光強度の比率を制御している。図7(a)ではa2とb1の間で露光強度が弱まっていて、
潜像スポットの間隔が開いている。このため、横方向の線の幅がこの部分で細くなってしまっている。このような露光が副走査方向に連続すると、a2とb1の間がスジとして認識されてしまう。図7(b)ではa2とb1の間隔が調整され、横線の幅はほぼ一定である。この露
光が副走査方向に連続しても、スジは目立たない。このように、各発光素子の発光強度を調整することで、潜像スポットの出現位置を制御して線幅を一定にしたり、スジを抑制することができる。
に対応する発光素子)と、第2の発光素子(潜像スポットb1、b2に対応する発光素子)との発光強度の比率を制御している。図7(a)ではa2とb1の間で露光強度が弱まっていて、
潜像スポットの間隔が開いている。このため、横方向の線の幅がこの部分で細くなってしまっている。このような露光が副走査方向に連続すると、a2とb1の間がスジとして認識されてしまう。図7(b)ではa2とb1の間隔が調整され、横線の幅はほぼ一定である。この露
光が副走査方向に連続しても、スジは目立たない。このように、各発光素子の発光強度を調整することで、潜像スポットの出現位置を制御して線幅を一定にしたり、スジを抑制することができる。
本発明の1つの実施形態は、第1の結像光学系に光を透過する第1の発光素子と、第2の結像光学系に光を透過する第2の発光素子を用いる光書き込みヘッドで、第1の発光素子で潜像担持体に結像する潜像スポットの位置と、第2の発光素子で潜像担持体に結像する潜像スポットの位置が隣接する隣接部ごとに、第1の素子と第2の発光素子の発光光量を規定したテーブルを持ち、隣接部ごとに異なる重なり合いの特性を補正する。この例では、第1の発光素子と第2の発光素子で1つの重なった潜像スポットを形成している。
また、本発明の異なる実施形態は、第1の結像光学系に光を透過する第1の発光素子と、第2の結像光学系に光を透過する第2の発光素子を用いる光書き込みヘッドで、第1の発光素子で発生する潜像スポットを形成する第1の方向の位置に、第2の発光素子からの光を当てて潜像スポットを形成し、隣り合う潜像スポット部分でのそれぞれの潜像スポットの位置を微調整し、スジの発生を防止する。この例では、第1の発光素子と第2の発光素子で隣接する2つの潜像スポットを形成している。この実施形態に拠れば、重複スポットを形成しないので、発光素子の数を増やさなくても潜像スポットのスジむらを抑制することができる。
また、この隣り合う部分の近傍の潜像スポットに対応する発光素子のオンオフのパターン毎に、第1の発光素子、第2の発光素子の発光強度を定めたテーブルを持ち、隣接する潜像スポットに対応する発光素子のオンオフに従って、第1の発光素子、第2の発光素子の露光強度を制御して、それぞれの潜像スポットの位置を微調整する。こうすることで、オンオフのパターンによらずそれぞれの潜像スポットの位置が適切に制御される。
図14は、本発明の実施形態を示すブロック図である。図14において、30は画像形成装置(プリンタ)で、メインコントローラ(MC)31、エンジンコントローラ(EC)33、ヘッドコントローラ(HC)34、エンジン部(EG)36を有している。また、図示を省略した外部PCなどのプリントサーバから、メインコントローラ(MC)31へ画像形成指令を出力する。
メインコントローラ(MC)31には、MLAの冗長ドットなどの固体情報を記憶するメモリ32a、色変換モジュール39a、色変換モジュール用のテーブルデータを有するテーブルメモリ39bが設けられている。また、スクリーン処理モジュール39c、スクリーン処理モジュール用のテーブルデータを有するテーブルメモリ39d、印刷画像データを格納するページメモリ39eが設けられている。なお、メモリ32aには、エンジンコントローラ(EC)33、ヘッドコントローラ(HC)34からのデータも格納している。
発光素子の並びの歪みは光学センサなどの計測手段で測定し、計測結果を例えばメインコントローラ(MC)31のメモリ32aに記憶させても良い。メモリ32aには、図1、図6で説明した発光強度の補正テーブルを記憶させることができる。また、図1、図6で説明した補正計算部は、メインコントローラ(MC)31のCPUに設定しても良い。
ヘッドコントローラ(HC)34には、ヘッド制御モジュール35が設けられている。ヘッド制御モジュール35は、C、M、Y、Kの4色のMLAヘッド37C、37M、37Y、37Kに対して印刷データを送信する。エンジンコントローラ(EC)33は、ヘッド制御モジュール35とエンジン部(EG)36を制御する。エンジン部(EG)36には、画像をスキャンして濃度測定を行う画像スキャン、濃度測定部36aが設けられている。
図14においては、メインコントローラ(MC)31から、エンジンコントローラ(EC)33へ印刷指示を送信すると共に、メインコントローラ(MC)31にて、印刷パタ
ーンを作成し、ページメモリ39eに格納したデータ(Video DATA)をヘッドコントローラ(HC)34へ送信する。エンジンコントローラ(EC)33は、エンジン部(EG)36による印刷をコントロールし、ヘッドコントローラ(HC)34は、MLAヘッド37C〜37Kへ印刷データを送信する。印刷後、エンジン部36にて画像をスキャンしたデータ、および、画像の濃度測定を行なった結果をメインコントローラ(MC)31へ通知する。画像のスキャン、画像の濃度測定は、画像形成部30の別装置、例えばヘッドコントローラ(HC)34で行う構成としても良い。
ーンを作成し、ページメモリ39eに格納したデータ(Video DATA)をヘッドコントローラ(HC)34へ送信する。エンジンコントローラ(EC)33は、エンジン部(EG)36による印刷をコントロールし、ヘッドコントローラ(HC)34は、MLAヘッド37C〜37Kへ印刷データを送信する。印刷後、エンジン部36にて画像をスキャンしたデータ、および、画像の濃度測定を行なった結果をメインコントローラ(MC)31へ通知する。画像のスキャン、画像の濃度測定は、画像形成部30の別装置、例えばヘッドコントローラ(HC)34で行う構成としても良い。
メインコントローラ(MC)31は、受信したスキャンデータ、及び、濃度測定データにより、意図した印刷結果となっているかを判断し、画像処理部30へのフィードバック制御を行なう。画像処理部30へのフィードバックは、色変換テーブル、または、色変換用パラメータ値の変更、スクリーンテーブル、または、スクリーン処理用パラメータ値を変更するものである。
感光体に形成される印刷画像で、感光体の回動方向に1行目〜4行目の4行の画像が印刷されているものとする。この場合には、1行毎にMLAを点灯させた印刷画像をスキャンする印刷画像の濃度分布を測定し、印刷画像のドット位置を測定する。次に、前記印刷画像のドット位置の測定結果をスクリーンテーブルに反映する。この処理には、色変換用パラメータ値の変更、スクリーンテーブル、または、スクリーン処理用パラメータ値の変更が含まれる。
以上の処理をMLAの行数繰り返す。このような機能を持つ装置により、スクリーンテーブルを作成する。また、図14の構成では、メインコントローラ(MC)31に、各色に対応したMLAの冗長ドットなどの固体情報を記憶するメモリ32aを設けている。このようなMLAの固体情報を記憶するメモリ32aは、すべての露光ヘッドに設けられている。
本発明の実施形態においては、4つの感光体に4つのラインヘッドで露光し、4色の画像を同時に形成し、1つの無端状中間転写ベルト(中間転写媒体)に転写する、タンデム式カラープリンター(画像形成装置)に用いるラインヘッドを対象としている。図15は、発光素子として有機EL素子を用いたタンデム式画像形成装置の一例を示す縦断側面図である。この画像形成装置は、同様な構成の4個のラインヘッド101K、101C、101M、101Yを、対応する同様な構成である4個の感光体(像担持体)41K、41C、41M、41Yの露光位置にそれぞれ配置したものである。
図15に示すように、この画像形成装置は、駆動ローラ51、従動ローラ52、テンションローラ53が設けられており、テンションローラ53により図示矢印方向(反時計方向)へ循環駆動される中間転写ベルト50を備えている。この中間転写ベルト50に対して、所定間隔で感光体41K、41C、41M、41Yが配置される。前記符号の後に付加されたK、C、M、Yはそれぞれ黒、シアン、マゼンタ、イエローを意味している。感光体41K〜41Yは、中間転写ベルト50の駆動と同期して図示矢印方向(時計方向)へ回転駆動される。各感光体41(K、C、M、Y)の周囲には、帯電手段42(K、C、M、Y)と、露光ヘッド101(K、C、M、Y)が設けられている。
また、露光ヘッド101(K、C、M、Y)で形成された静電潜像に現像剤であるトナーを付与して可視像とする現像装置44(K、C、M、Y)と、一次転写ローラ45(K、C、M、Y)と、クリーニング装置46(K、C、M、Y)とを有している。各ラインヘッド101(K、C、M、Y)の発光エネルギーピーク波長と、感光体41(K、C、M、Y)の感度ピーク波長とは略一致するように設定されている。
このような4色の単色トナー像形成ステーションにより形成された黒、シアン、マゼンタ、イエローの各トナー像は、一次転写ローラ45(K、C、M、Y)に印加される一次転写バイアスにより中間転写ベルト50上に順次一次転写され、中間転写ベルト50上で順次重ね合わされてフルカラーとなったトナー像は、二次転写ローラ66において用紙等の記録媒体Pに二次転写され、定着部である定着ローラ対61を通ることで記録媒体P上に定着され、排紙ローラ対62によって、装置上部に形成された排紙トレイ68上へ排出される。
63は多数枚の記録媒体Pが積層保持されている給紙カセット、64は給紙カセット63から記録媒体Pを一枚ずつ給送するピックアップローラ、67は二次転写ローラ66の二次転写部への記録媒体Pの供給タイミングを規定するゲートローラ対、66は中間転写ベルト50との間で二次転写部を形成する二次転写手段としての二次転写ローラ、69は二次転写後に中間転写ベルト50の表面に残留しているトナーを除去するクリーニングブレードである。
以上、本発明の画質の劣化を抑制した画像形成装置および画像形成方法をその原理と実施例に基づいて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されず種々の変形が可能である。
1・・・基板、2・・・発光素子、3・・・発光素子グループ(スポットグループ)、3a、3b・・・発光素子行、4・・レンズ(ML)、5n・・・レンズアレイ(MLA)、12a・・・補正テーブル、13・・・補正テーブル処理部、14・・・補正計算部、30・・・画像形成部(プリンタ)、31・・・メインコントローラ(MC)、33・・・エンジンコントローラ(EC)、34・・・ヘッドコントローラ(HC)、35・・・ヘッド制御モジュール、36・・・エンジン部(EG)、37C、37M、37Y、37K・・・MLAヘッド、39・・・画像処理部、39a・・・色変換モジュール、39c・・・スクリーン処理モジュール、39b、39d・・・テーブルメモリ、39e・・・ページメモリ、41(Y、M、C、K)・・・感光体、50・・・中間転写媒体、101(Y、M、C、K)・・・露光ヘッド、P・・・記録媒体、Y、M、C、K・・・画像
形成ステーション
形成ステーション
Claims (7)
- 潜像が形成される潜像担持体と、
第1の結像光学系、前記第1の結像光学系で結像される光を発光して前記潜像担持体に第1の潜像を形成する第1の発光素子、第2の結像光学系、及び前記第2の結像光学系で結像される光を発光して前記潜像担持体に前記第1の潜像の第1の方向に隣り合う第2の潜像を形成する第2の発光素子を有する露光ヘッドと、
前記第1の発光素子と第2の発光素子との発光強度の比率を制御する制御部と、を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記第1の潜像と前記第2の潜像は重ねられて合成潜像を形成するとともに、
前記制御部は、前記第1の発光素子と第2の発光素子との発光強度の比率を制御することにより、前記合成潜像の発光強度のピーク位置を調整する請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記第1の発光素子と前記第2の発光素子との発光強度の比率を補正する情報を記憶する記憶部を設ける請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記第1の結像光学系と第1の発光素子との間に導光部を配設した請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 潜像が形成される潜像担持体と、
第1の結像光学系、前記第1の結像光学系で結像される光発光して前記潜像担持体に第1の潜像を形成する第1の発光素子、第2の結像光学系、及び前記第2の結像光学系で結像される光を発光して前記潜像担持体に前記第1の潜像と第1の方向で重なるように第2の潜像を形成する第2の発光素子を有する露光ヘッドと、
前記第1の方向に直交もしくは略直交する第2の方向に移動する前記線像担持体の移動に応じて、前記第1の発光素子及び/もしくは前記第2の発光素子が発光するタイミングと、前記第1の発光素子と前記第2の発光素子との発光強度の比率とを制御する制御部と、を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記第1の発光素子と前記第2の発光素子との発光強度の比率を調整する情報を記憶する第2の記憶手段を設け、前記隣接する位置毎に異なる重なる部分の発光強度を制御する請求項5に記載の画像形成装置。
- 潜像担持体と、第1の結像光学系で結像される光を発光して潜像担持体に第1の潜像を形成する第1の発光素子及び第2の結像光学系で結像される光発光して前記潜像担持体に前記第1の潜像と第1の方向で隣り合う第2の潜像を形成する第2の発光素子を有する露光ヘッドと、前記第1の発光素子と第2の発光素子との発光強度の比率を制御する制御部と、を有し、
前記第1の発光素子と第2の発光素子との発光強度の比率を補正する情報に基づいて、前記第1の発光素子及び前記第2の発光素子の発光量を決定する工程と、
前記第1の発光素子と前記第2の発光素子のオンオフ情報を取得する工程と、
前記オンオフ情報がオンであるとき、前記第1の発光素子及び前記第2の発光素子を前記決定された発光量で発光させる工程と、
を有することを特徴とする画像形成方法。
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CN110692070A (zh) * | 2016-12-21 | 2020-01-14 | 奥恩全球运营有限公司, 新加坡分公司 | 跨越内容管理***和嵌入其中的任何软件应用两者的自动化批量用户注册的***和方法 |
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2008
- 2008-11-27 JP JP2008301961A patent/JP2010125678A/ja active Pending
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