JP2010123859A - Solar battery element and production process of solar battery element - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、半導体接合を用いた太陽電池素子およびその製造方法、特に、裏面側にp型電極とn型電極とが設けられてなる太陽電池素子およびその製造方法に関する。 The present invention relates to a solar cell element using a semiconductor junction and a manufacturing method thereof, and particularly to a solar cell element in which a p-type electrode and an n-type electrode are provided on the back surface side and a manufacturing method thereof.
従来より、受光面側における電極の面積を小さくさせた太陽電池素子が広く知られている。非受光面側にn型電極およびp型電極を形成したうえで、n型あるいはp型電極の一方と受光面側に設けられた受光面電極(フィンガー電極)とを半導体基板に設けた貫通導体により電気的に接続するバックコンタクト型の太陽電池素子などが、その一例である。 Conventionally, a solar cell element in which the area of the electrode on the light receiving surface side is reduced is widely known. A through conductor in which an n-type electrode and a p-type electrode are formed on the non-light-receiving surface side, and one of the n-type and p-type electrodes and a light-receiving surface electrode (finger electrode) provided on the light-receiving surface side are provided on the semiconductor substrate One example is a back-contact solar cell element that is electrically connected by the above.
また、近年、裏面側にのみ電極を設け受光面側には電極を設けないようにしたバックコンタクト型の太陽電池素子の開発が盛んになってきている(例えば、特許文献1、2参照)。
In recent years, the development of back-contact type solar cell elements in which electrodes are provided only on the back surface side and electrodes are not provided on the light receiving surface side has become active (see, for example,
特許文献1には、n型単結晶シリコン基板の受光面側の全面にi型アモルファスシリコン膜を形成し、裏面側に、pn接合およびp型、n型電極を形成した太陽電池素子が開示されている。しかしながら、多結晶シリコン基板を用いた太陽電池素子の作製に、特許文献1に開示された製法を適用したとしても、十分な発電効率を得ることは難しいと考えられる。特許文献1においては、各シリコン膜を形成する際の基板温度としては170℃の場合が例示されているが、金属元素等の不純物原子(以下、単に、不純物とも称する)を多く含有する多結晶シリコン基板の場合、このような200℃程度の低温での加熱を行ったとしても、該不純物原子は拡散することなく基板内に存在して、キャリアの再結合を生じさせることになるからである。
また、特許文献2には、n型半導体基板の下面全面に高濃度n型ドーパント層(n+層)を形成し、該n+層の下面にp型の化合物半導体層(p+層)を形成した太陽電池素子が開示されている。係る太陽電池素子においては、該n+層においてキャリアの再結合が生じてしまい、発電効率が低下するという問題がある。
In
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、発電効率の優れたバックコンタクト型の太陽電池素子およびその製造方法を提供することを目的とする。 This invention is made | formed in view of the said subject, and it aims at providing the back contact type solar cell element excellent in electric power generation efficiency, and its manufacturing method.
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、第1の面と第2の面とを含み、第1の導電型を有する半導体基板と、前記第1の導電型に寄与するドーパントを前記半導体基板よりも高い濃度で含有し、前記半導体基板の前記第1の面に設けられた第1ドープ層と、前記第1の導電型に寄与するドーパントを前記半導体基板よりも高い濃度で含有し、前記半導体基板の前記第2の面の第1領域に設けられた第2ドープ層と、前記半導体基板の前記第2の面の第2領域に設けられた真性半導体層と、第2の導電型を有し、前記真性半導体層上に形成された第2の導電型の層と、を有する。
In order to solve the above problems, the invention of
請求項2の発明は、請求項1に記載の太陽電池素子であって、前記第1ドープ層と前記第2ドープ層とが、前記半導体基板の外縁に熱拡散層として設けられてなる、ことを特徴とする。
The invention according to
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の太陽電池素子であって、前記半導体基板の前記第2の面の前記第2領域が前記第1領域よりも大きいことを特徴とする。
Invention of
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の太陽電池素子であって、前記半導体基板の側部に、前記第1の導電型に寄与するドーパントを前記半導体基板よりも高い濃度で含有する第3ドープ層をさらに有する、ことを特徴とする。
Invention of
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の太陽電池素子であって、前記第2ドープ層上に順次積層形成された真性半導体層と、第2の導電型の層と、反射層と、をさらに備える、ことを特徴とする。 A fifth aspect of the present invention is the solar cell element according to any one of the first to fourth aspects, wherein an intrinsic semiconductor layer sequentially formed on the second doped layer and a second conductivity type It further comprises a layer and a reflective layer.
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の太陽電池素子であって、半導体基板の側部を被覆する反射防止層をさらに備える、ことを特徴とする。 A sixth aspect of the present invention is the solar cell element according to any one of the first to fifth aspects, further comprising an antireflection layer covering a side portion of the semiconductor substrate.
請求項7の発明は、請求項6に記載の太陽電池素子であって、前記反射防止層は、前記半導体基板の前記第1ドープ層の側部を被覆する、ことを特徴とする。
The invention according to
請求項8の発明は、第1の面と第2の面とを備え、第1の導電型を有する半導体基板を準備する工程と、前記半導体基板の前記第1の面側に、前記第1の導電型に寄与するドーパントを前記半導体基板よりも高い濃度で含有する第1ドープ層を形成する工程と、前記半導体基板の前記第2の面の第1領域に、前記第1の導電型に寄与するドーパントを前記半導体基板よりも高い濃度で含有する第2ドープ層を形成する工程と、前記半導体基板の前記第2の面の第2領域に、真性半導体層を形成する工程と、前記真性半導体層上に第2の導電型を有する第2の導電型の層を形成する工程と、を備える。 According to an eighth aspect of the present invention, there is provided a step of preparing a semiconductor substrate having a first surface and a second surface and having a first conductivity type, and the first surface side of the semiconductor substrate on the first surface side. Forming a first doped layer containing a dopant that contributes to the conductivity type of the semiconductor substrate at a concentration higher than that of the semiconductor substrate; and forming the first conductivity type in the first region of the second surface of the semiconductor substrate. Forming a second doped layer containing a contributing dopant at a higher concentration than the semiconductor substrate, forming an intrinsic semiconductor layer in a second region of the second surface of the semiconductor substrate, and the intrinsic Forming a second conductivity type layer having the second conductivity type on the semiconductor layer.
請求項9の発明は、請求項8に記載の太陽電池素子の製造方法であって、前記高濃度ドープ層を熱拡散法によって形成する、ことを特徴とする。 A ninth aspect of the invention is a method for manufacturing a solar cell element according to the eighth aspect of the invention, wherein the high-concentration doped layer is formed by a thermal diffusion method.
請求項10の発明は、請求項8または請求項9に記載の太陽電池素子の製造方法であって、前記半導体基板の前記第2の面の前記第2領域を前記第1領域よりも大きく形成する、ことを特徴とする。
The invention of
請求項11の発明は、請求項8ないし請求項10のいずれかに記載の太陽電池素子の製造方法であって、前記第1の導電型に寄与するドーパントを前記半導体基板よりも高い濃度で含有する第3ドープ層を、前記第1導電型層の側部に形成する工程をさらに有する、ことを特徴とする。
Invention of
請求項12の発明は、請求項8ないし請求項11のいずれかに記載の太陽電池素子の製造方法であって、前記真性半導体層の形成と前記第2の導電型の層の形成とを連続的に行うことにより、第2ドープ層上に前記真性半導体層と前記第2の導電型の層とを順次積層し、前記第2の導電型の層上に反射層を形成する工程、をさらに備えることを特徴とする。 A twelfth aspect of the present invention is the method for manufacturing a solar cell element according to any one of the eighth to eleventh aspects, wherein the formation of the intrinsic semiconductor layer and the formation of the second conductivity type layer are continuously performed. Performing the steps of sequentially stacking the intrinsic semiconductor layer and the second conductive type layer on the second doped layer, and forming a reflective layer on the second conductive type layer, It is characterized by providing.
請求項13の発明は、請求項8ないし請求項12のいずれかに記載の太陽電池素子の製造方法であって、前記半導体基板の側部を被覆する反射防止層を形成する工程をさらに備える、ことを特徴とする。
Invention of
請求項14の発明は、請求項13に記載の太陽電池素子の製造方法であって、前記反射防止層を形成する工程において、前記半導体基板の前記第1ドープ層の側部を被覆する、ことを特徴とする
The invention of
請求項1ないし請求項14の発明によれば、表面電界層(FSF層)として機能する第1ドープ層と裏面電界層(BSF層)として機能する第2ドープ層を設けるとともに、pin接合部分については高濃度ドープ層を設けないようにすることで欠陥密度が小さく保たれたバックコンタクト型の太陽電池素子が得られる。これらによって、従来のスルーホール構造を有するバックコンタクト型の太陽電池素子よりも、さらに高い発電効率が実現される。
According to invention of
<第1の実施の形態>
<太陽電池素子の全体構造>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る太陽電池素子100Aの断面構造を示す図である。図2は、太陽電池素子100Aの裏面側を示す平面図である。
<First Embodiment>
<Overall structure of solar cell element>
FIG. 1 is a diagram showing a cross-sectional structure of
第1の実施の形態に係る太陽電池素子100Aは、第1の面1aと第2の面1bとを含み、n型(第1の導電型)のドーパント(例えばP(リン))がドープされてなることでn型の導電型を呈するn型半導体領域2を有する半導体基板1と、n型半導体領域2よりもn型のドーパントを高濃度に含有するドープ層3と、ノンドープのアモルファスシリコンからなる真性半導体層であるi型半導体層5と、アモルファスシリコンからなり、p型のドーパント(例えばB(ボロン))がドープされてなることでp型の導電型を呈するp型半導体層(第2の導電型の層)6と、p型電極7と、n型電極10と、反射防止層4とを主として備える。
係る太陽電池素子100Aにおいては、n型半導体領域2とp型半導体層6とがi型半導体層5を間に挟み込んだpn接合(つまりはpin接合)が形成されてなる。なお、係る太陽電池素子100Aにおける表面1a側とは受光面側(図1においては図面視上側)を示し、裏面1b側とは表面1aの裏側の面(図1においては図面視下側)を示すものとする。
In the
p型電極7およびn型電極10は、発電された電力を外部に取り出すための取出電極である。図2に示すように、p型電極7およびn型電極10はいずれも、太陽電池素子100Aの裏面側に形成された、複数の電極指を有する櫛歯状電極である。裏面側においては、両者の電極指は交互に並んでいる(ただし、図1においては、図示の都合上、両電極の電極指を1つずつのみ示している)。すなわち、太陽電池素子100Aは、p型電極7およびn型電極10が、太陽電池素子100Aの裏面側にのみ配されており、受光面側には、両電極の構成部材が全く配置されない構造、いわゆるバックコンタクト型の構造を有してなる。これにより、太陽電池素子100Aにおいては、受光面全面での受光が可能となっている。係る構成によって、変換効率の向上が図られているとともに、受光面側において電極が凸部となって存在することがないので、美観の向上も実現されている。
The p-
半導体基板1は、受光面側である第1の面1aと裏面側である第2の面1bとを備える。第2の面1bは、第1の領域1baと第2の領域1bbとを含む。半導体基板1は、例えば、導電型決定元素としてPを含有するn型の多結晶シリコンインゴットを鋳造法等によって形成した後、所定の大きさおよび厚みに切断することで作製される。半導体基板1の寸法例としては、大きさが10cm×10cm〜21cm×21cm程度、厚みが300μm以下であることがその好適な一例であり、厚みについては、200μm以下であることがより好ましい。また、半導体基板1の抵抗率は、0.3〜5Ω・cm程度あるのが好ましい。半導体基板1のn型半導体領域2は、半導体基板1のうち、高濃度ドープ層3以外の部分(バルク領域)を構成する領域である。好ましくは、n型半導体領域2は、1×1015〜1×1017(cm-3)程度の濃度でn型のドーパントを含有し、高濃度ドープ層3は、1×1016〜1×1020(cm-3)程度の濃度でn型のドーパントを含有する。
The
図1において、好ましくは、半導体基板1の表面1a側には高濃度ドープ層3の形成に先立ってあらかじめ、反応性イオンエッチング(RIE)法等のドライエッチングや、ウェットエッチングなどの粗面化処理を施すことによって、微細な凹凸構造(テクスチャ構造)が形成される(図12(a)参照)。係る凹凸構造は無数の突起にて構成されるが、これらの突起は、幅と高さがそれぞれ20μm以下であり、かつアスペクト比(高さ/幅)が0.1以上2以下であるのが好適である。半導体基板1がこのような表面凹凸構造を有することにより、太陽電池素子100Aの受光面における光の反射損失が低減される。
In FIG. 1, preferably, on the
ドープ層3は、n型の導電性を呈する多結晶シリコン基板である半導体基板1の外縁に形成された層である。ドープ層3は、20nm〜5μm程度の厚みを有するように形成される。ドープ層3は、より詳細に言えば、半導体基板1の外縁のうち、仮にドープ層3を形成するとi型半導体層5を介してp型半導体層6との間に接合部が形成されることになる箇所を除いた範囲に形成される。換言すれば、ドープ層3は半導体基板1の外縁のうち、pin接合の形成箇所以外に形成される。図1において、ドープ層3は、半導体基板1の表面側全面と側面、および裏面側のうちi型半導体層5を挟んでp型半導体層6と対向する位置以外の部分に形成されている。半導体基板1の裏面側のうち、ドープ層3が形成される領域を第1領域1ba、それ以外の領域を第2領域1bbと称することとすると、ドープ層3は、半導体基板1の第1の面1aに設けられた表面側ドープ層(第1ドープ層)3aと、半導体基板1の第2の面3bの第1領域1baに設けられた裏面側ドープ層(第2ドープ層)3bと、半導体基板の側部1cに形成された第3ドープ層3cとを有する。ここで、「第1(第2)の面に設けられる」、「側部に設けられる」とは、半導体基板1の第1(第2)の面上、側部上に形成される場合と、半導体基板1内に形成される場合とを含む。
The doped
i型半導体層5は、半導体基板1の第2の面1bに設けられた真性半導体層である。i型半導体層5は、半導体基板1の裏面の略全面に、3nm〜20nm程度の厚みを有するように形成される。ただし、i型半導体層5のうち、第1領域1baに接する箇所には、複数のビアホール13が設けられており、後述するように、裏面側ドープ層3bと第二シード層11との導通が確保されてなる。また、p型半導体層6は、半導体基板1の裏面側であって裏面側ドープ層3bが形成されていない領域(第2領域)と、i型半導体層5を挟んで対向する位置に、3nm〜20nm程度の厚みを有するように形成される。i型半導体層5は、p型電極7とn型電極10の間の絶縁を確保する役割を果たすものであるが、太陽電池素子100Aにおいては、n型半導体領域2とp型半導体層6との間にi型半導体層5を設けてpin接合を形成することにより、接合界面におけるキャリアの再結合の低減と、開放電圧の増大という効果も得られる。
The i-
p型電極7は、第1シード層8と第1裏面電極9とを有する。第1シード層8と第1裏面電極9とは、p型半導体層6の、i型半導体層5と接続していない側の面(図1の場合は下面)に、順に形成されている。ただし、第1裏面電極9は、その一部がp型半導体層6の側面にまで延在するように形成されてなる。
The p-
n型電極10は、第2シード層11と第2裏面電極12とを有する。第2シード層11と第2裏面電極12とは、i型半導体層5を挟んで裏面側ドープ層3と対向する位置に、順に形成されてなる。ただし、第2裏面電極12は、第1シード層11の側面にまで延在するように形成されてなる。
The n-
第1シード層8および第2シード層11は、p型電極7およびn型電極10における集電部として機能するほか、第1シード層8および第2シード層11は、第1裏面電極9および第2裏面電極12をメッキ形成する際の下地層としての役割も果たす。第1シード層8および第2シード層11は、数百nm〜数μm程度の厚みに形成される。第1シード層8および第2シード層11は、例えば、Ni(ニッケル)、W(タングステン)、Co(コバルト)およびこれらの合金、あるいは、Ni、W、CoとP、B(ホウ素)との合金などの、導電性の材料により形成される。あるいは、ITO(酸化インジウム錫)やAg(銀)等の高反射率材料を用いて、第1シード層8および第2シード層11を形成する態様であってもよい。この場合、受光面側から入射した光が第1シード層8および第2シード層11にて反射されるので、入射光の透過損失やシード層での吸収損失が低減される。
The
また、第2シード層11は、裏面側ドープ層3bとの間で導通が確保されるように、i型半導体層5に設けられた複数のビアホール13を充填する態様にて形成されている。詳細な図示は省略するが、ビアホール13は、図1の図面視左右方向および図面に垂直な方向にそれぞれ、所定のピッチで等間隔に形成されてなる。200μm径のビアホール13を、上記方向についてそれぞれ100μmピッチで形成するのが好適な一例である。なお、裏面側ドープ層3bと第2シード層11との間の導通箇所が均一に分布していれば、ビアホール13の形成態様は上述の例には限られない。また、第2シード層11と裏面側ドープ層3bとの全接触面積(導通部分の総面積)は、裏面側ドープ層3bの面積に対して1%程度であるのが望ましい。
The
第1裏面電極9および第2裏面電極12は、太陽電池素子100Aにて発生した電力の外部取出電極である。第1裏面電極9および第2裏面電極12は、数μm程度の厚みに形成される。第1裏面電極9および第2裏面12は、Cuにて形成されるのが好適な一例である。あるいは、Ag、Al(アルミニウム)、Cr(クロム)、Ti(チタン)、W、Mo(モリブデン)、Ta(タンタル)、Pt(白金)、Au(金)、Ni、Coや、これらの金属の合金など、一般的な電極材料を用いてもよい。なお、第1シード層8および第2シード層11を設けることなく、第1裏面電極9および第2裏面電極12を形成することも可能である。
The
なお、太陽電池素子100Aの発電効率を向上させるうえでは、図2のように太陽電池素子100Aを裏面側から見たときの第1電極7の平面占有面積が、第2電極10の平面占有面積よりも大きくなるように、第1電極7と第2電極10とを形成するのが好適である。当然ながら、裏面側ドープ層3も、第2電極10の形成範囲に対応する領域にのみ形成するようにする。例えば、両者の面積比が9:1〜6:4の範囲にあるように形成するのが好ましい。
In order to improve the power generation efficiency of the
反射防止層4は、受光面側から太陽電池素子100Aに入射する光の反射損失の低減を目的として設けられる層である。また、反射防止層4は、半導体基板1の保護層としての役割も有する。反射防止層4は、半導体基板1の側部1cを覆う。特に、反射防止層4は表面側ドープ層3を被覆するように形成されてなる。表面側ドープ層3の側部は表面再結合速度が速いため、反射防止層4により表面側ドープ層3の側部を覆うことでパッシベーション効果が得られ、表面側ドープ層3の側部における不具合を低減できる。ただし、図1に示す太陽電池素子100Aにおいては、半導体基板1の側面さらにはi型半導体層5とp型半導体層6の側面まで覆うように形成されてなる。このように反射防止層4を形成することで、半導体基板1へのバルクおよび表面へのパッシベーション効果が増大し、開放電圧や短絡電流密度が向上するという効果が得られる。
The
反射防止層4の構成材料や厚みは、半導体基板1との屈折率の差などを考慮して定められる。反射防止層4は、屈折率2程度の材料であるSiO2(酸化シリコン)、SiN(窒化シリコン)、TiO2(酸化チタン)、あるいはMgF2(フッ化マグネシウム)等を用いて、厚みが50〜200nm程度となるように形成されるのが、その好適な一例である。
The constituent material and thickness of the
<ドープ層形成の効果>
次に、太陽電池素子100Aに上述のような形態にてドープ層3を設けることで得られる効果について説明する。
<Effect of dope layer formation>
Next, an effect obtained by providing the
まず、ドープ層3のうち、表面側ドープ層3aは、半導体基板1の表面側の界面付近におけるキャリアの再結合損失を低減する効果(表面電界効果)を有する、FSF層(表面電界層)として機能する。一方、裏面側ドープ層3bは、半導体基板1の裏面側の界面付近におけるキャリアの再結合損失を低減する効果(裏面電界効果)を有する、BSF層(裏面電界層)として機能する。すなわち、半導体基板1の両面にドープ層3を備えることは、太陽電池素子100Aにおける発電効率を向上させる効果を有する。なお、太陽電池素子100Aにおいては、第3ドープ層3cが半導体基板1の側部1cにも設けられている。これは、半導体基板1のバルクパッシベーション効果を高め、開放電圧や短絡電流密度を高める作用を有している。
First, in the doped
好ましくは、ドープ層3は、P等のn型ドーパント原子が存在する雰囲気下で半導体基板1を900℃程度の温度に加熱し、該n型ドーパント原子を半導体基板1の内部に拡散させる熱拡散法によって形成される熱拡散層である(詳細は後述)。係る加熱の際には、半導体基板1中に(n型半導体領域2中に)含まれている金属不純物(例えば、Fe、Cu、Alなど)がドープ層3側へと拡散して移動し、n型半導体領域2におけるこれら金属不純物の濃度が低減する、金属ゲッタリング効果が得られる。これにより、n型半導体領域2内における不純物原子の存在に起因したキャリアの再結合が低減されるので、太陽電池素子における発電効率がさらに向上する。表1は、太陽電池素子100Aにおいて半導体基板1のn型半導体領域2に含有される金属不純物のうち、Fe、Cu、Alについての含有量を、熱拡散法を行わずに形成した太陽電池素子のn型半導体層における含有量と対比して示したものである。後者は、太陽電池素子100Aにおいてドープ層3形成前に半導体基板1のn型半導体領域2に含有される金属不純物の含有量に相当する。含有量の測定は、誘導結合プラズマ質量分析法(ICP−MS)により行っている。
Preferably, the doped
表1に示す結果からは、ドープ層3を熱拡散層として形成するために行う熱拡散法が、半導体基板1のn型半導体領域2における不純物濃度を低減させるうえでも有効なプロセスであることがわかる。表1に示す程度にまで金属不純物の含有量が低減してなる多結晶シリコン基板を、熱拡散法を施すことなく用意することは現実的ではないと考えられることから、別の見方をすれば、多結晶シリコン基板を半導体基板として用い、表1に示す程度にまで金属不純物が低減されてなるn型半導体層を備える太陽電池素子は、熱拡散法を用いずに作製することは難しいといえる。加えて、ホールに対して比較的大きな捕獲断面積を有するFe不純物が低減することは、多結晶シリコンからなる半導体基板1のライフタイムを向上させる効果もある。なお、FSF層やBSF層としての機能を持たせることが目的であれば、上述のように熱拡散層として形成する態様に代えて、半導体基板1の表面にアモルファスシリコンからなるドーパント層3を積層形成する態様であってもよい。
From the results shown in Table 1, it can be seen that the thermal diffusion method performed to form the doped
半導体基板1のn型半導体領域2における不純物濃度が低減されれば、n型半導体領域2内における不純物原子の存在に起因したキャリアの再結合が低減されるので、上述のようにドープ層3を形成してなる太陽電池素子100Aは、品質を改善させて発電効率を向上させたものであるといえる。
If the impurity concentration in the n-
一方で、太陽電池素子100Aにおいては、上述のように、高濃度ドーパント層であり、n型半導体領域2からの不純物の拡散もあるドープ層3は、pin接合箇所には形成されていない。すなわち、太陽電池素子100Aにおいては、ドープ層3のような高濃度に不純物を含有する領域がpin接合界面の近傍に存在していない。これにより、太陽電池素子100Aにおいては、高濃度ドーパント層がpn接合部に(pin接合部に)介在する構成に比してpin接合界面における欠陥密度は低く保たれており、該界面におけるキャリアの再結合損失は低減されてなる。
On the other hand, in
以上、説明したように、本実施の形態に係る太陽電池素子100Aにおいては、高濃度ドーパント層であるドープ層3を上述のような手法および形態にて形成することで、表面側ドープ層3aおよび裏面側ドープ層3bをそれぞれFSF層およびBSF層として機能させるのみならず、半導体基板1のn型半導体領域2における不純物濃度を低減させてなる。その一方で、pin接合部分についてはドープ層3を設けないようにすることで欠陥密度が小さく保たれている。これらによって、従来のスルーホール構造を有するバックコンタクト型の太陽電池素子よりも、さらに高い発電効率が実現される。
As described above, in
<太陽電池素子の製造方法>
次に、第1の実施の形態に係る太陽電池素子100Aの製造方法について説明する。以降の説明においては、n型のドーパントとしてPが用いられ、半導体基板1が表面凹凸構造を有する太陽電池素子100Aを製造する場合を例として説明する。図3は、太陽電池素子100Aの製造工程の流れを示す図である。図4ないし図6は、製造工程の途中段階における素子の構造を模式的に示す断面図である。
<Method for producing solar cell element>
Next, a method for manufacturing the
まず、P等のn型ドーパント原子を所定の濃度で含有するn型の多結晶シリコンインゴットが、鋳造法等により形成された後、所定の大きさおよび厚みに切断されることによって、n型の多結晶シリコン基板(半導体基板1)が得られる(ステップS1)。得られた半導体基板1のスライス面を清浄化するために、NaOHやKOH等のアルカリ溶液や、フッ酸、あるいはフッ酸と硝酸との混合溶液等でごくわずかにエッチングする。
First, after an n-type polycrystalline silicon ingot containing an n-type dopant atom such as P at a predetermined concentration is formed by a casting method or the like, the n-type polycrystalline silicon ingot is cut into a predetermined size and thickness, thereby forming an n-type polycrystalline silicon ingot. A polycrystalline silicon substrate (semiconductor substrate 1) is obtained (step S1). In order to clean the sliced surface of the obtained
続いて、半導体基板1の表面(すなわち受光面側となる面)を、反応性イオンエッチング(RIE)法等のドライエッチングや、ウェットエッチングによって粗面化することで、該半導体基板1の表面に、光反射率の低減機能を有する凹凸構造を形成する。反応性イオンエッチング法による粗面化は、所定のRIE装置内にて、CHF3(三フッ化メタン)を12sccm程度、Cl2(塩素)を72sccm程度、O2(酸素)を9sccm程度、およびSF6(六フッ化硫黄)を65sccm程度の流量で流し、反応圧力を50mTorr程度、プラズマをかけるRFパワーを500W程度として、10秒から15分の間で行うのが好適な一例である。
Subsequently, the surface of the semiconductor substrate 1 (ie, the surface on the light receiving surface side) is roughened by dry etching such as reactive ion etching (RIE) or wet etching, so that the surface of the
反応性イオンエッチングにより表面凹凸構造を形成した後には、例えば、超音波洗浄などの手法によって半導体基板1の表面(凹凸構造形成面)に残ったエッチング残渣の除去を行う。 After the surface concavo-convex structure is formed by reactive ion etching, the etching residue remaining on the surface of the semiconductor substrate 1 (uneven structure forming surface) is removed by a technique such as ultrasonic cleaning.
次に、図4(a)に示すように、半導体基板1のドープ層3の形成予定領域以外の領域を被覆する態様にて、マスク20を形成する(ステップS2)。具体的には、半導体基板1の裏面側のp型電極7の形成予定領域が被覆されるように、マスク20の形成領域とする。マスク20は、SiO2(酸化シリコン)やTiO2(酸化チタン)等を形成材料として形成される。マスク20は、液体材料の塗布および焼成などによるいわゆる塗布法によって厚膜として形成する態様であってもよいし、CVD法やスパッタリング法の薄膜形成手法によって薄膜として形成する態様であってもよい。
Next, as shown in FIG. 4A, a
続いて、図4(b)に示すように、ドープ層3を形成する(ステップS3)。ドープ層3の形成には、マスク20の形成された半導体基板1の全面にペースト状のP2O5(五酸化二リン)を塗布して熱拡散させる塗布熱拡散方法や、ガス状態にしたPOCl3(オキシ塩化リン)を拡散源として熱拡散させる気相熱拡散方法などを用いることができる。あるいは、P+イオンを直接拡散させるイオン打ち込み法等の方法を用いる態様であってもよい。これらの手法においては、半導体基板1を500℃〜950℃程度に加熱する。このような処理により、マスク20を形成した領域を除いて、半導体基板1の表面にドープ層3が形成される。マスク20は、ドープ層3の形成後にフッ酸等でエッチング除去される。図4(c)には、ドープ層3を形成し、マスク20を除去した後の半導体基板1を示している。
Subsequently, as shown in FIG. 4B, a
なお、マスク20を用いる代わりに、いったん半導体基板1の全面に熱拡散法により高濃度のn型ドーパント層を形成し、その後、ドープ層3として残存させる必要のない部分をエッチングして除去するといった方法を用いてもよい。具体的には、高濃度のn型ドーパント層を半導体基板1の全面に形成した後、該ドーパント層をドープ層3として残存させる領域にレジストを塗布したうえで、フッ酸あるいはフッ酸と硝酸との混合液を用いてエッチングを行い、最後にレジスト膜を除去すればよい。係る場合において、エッチングは、レーザスクライブ処理やサンドブラスト処理などの手法で行ってもよい。また、ドープ層3の表層のドーパント濃度が高い場合には、フッ酸と硝酸との混合溶液等でエッチングして、ドーピングプロファイルを制御することが好ましい。
Instead of using the
続いて、ドープ層3が形成された半導体基板1を洗浄する(ステップS4)。半導体基板1の洗浄は、RCA洗浄、SPM洗浄、水素水洗浄、およびオゾン水洗浄等のウェットエッチングや、アッシングやUV洗浄等のドライ洗浄によって行う。また、酸化膜を除去するために、半導体基板1を、フッ酸やNH4F(フッ化アンモニウム)溶液等に浸漬し、その後水洗する。
Subsequently, the
上述の洗浄後、図5(a)に示すように、ともにアモルファスシリコンからなるi型半導体層5およびp型半導体層6を、順に形成する(ステップS5、S6)。i型半導体層5およびp型半導体層6の形成には、PECVD法、CatCVD法、光CVD法、蒸着法、またはスパッタ法等を用いることができる。まず、i型半導体層5を半導体基板1の裏面全体に3〜20nmの厚みに形成する(ステップS5)。PECVD法を用いる場合であれば、水素とシランとを原料ガスとし、PECVD装置のチャンバ内のガス圧を0.1〜5torr、基板温度を100〜200℃という成長条件でアモルファスシリコン層を形成するのが好適な一例である。
After the above-described cleaning, as shown in FIG. 5A, the i-
i型半導体層5の形成後、p型半導体層6を形成する(ステップS6)。p型半導体層6は、非形成領域(i型半導体層5を挟んで裏面側ドープ層3と対向する領域)にメタルマスク等でマスクを行った上で、i型半導体層5の表面に、3〜20nmの厚みに形成する。PECVD法を用いる場合であれば、水素とシランとジボランとを原料ガスとし、PECVD装置のチャンバ内のガス圧を0.1〜5torr、基板温度を100〜200℃という成長条件でBがドープされたアモルファスシリコン層を形成するのが好適な一例である。あるいは、フォトリソグラフィー法によって非形成領域以外にp型半導体層6を形成するようにしてもよい。
After the i-
次に、図5(b)に示すように、反射防止層4を形成する(ステップS7)。反射防止層4の形成は、PECVD法、CatCVD法、スパッタリング法、蒸着法等により行うことができる。SiNからなる反射防止層4を形成する場合であれば、アンモニアと水素とシランとを原料ガスとしたPECVD法、CatCVD法や、エッチング性ガスを用いたスパッタリング法により行う。
Next, as shown in FIG. 5B, the
次に、図5(c)に示すように、i型半導体層5を貫通するビアホール13を形成する(ステップS8)。ビアホール13は、第2シード層11の形成予定箇所に、リン酸やKOH等のアルカリ成分を含んだペーストを塗布して乾燥させる方法によって、当該形成予定箇所のアモルファスシリコンをエッチング除去することにより形成する。あるいは、レーザスクライブ処理やサンドブラスト処理などのメカニカルなエッチング手法によりビアホール13を形成する態様であってもよい。なお、ビアホール13を形成した後、エッチング箇所を洗浄する目的で、さらにウェットエッチングやドライエッチングを行う。
Next, as shown in FIG. 5C, a via
アルカリ成分を含んだペーストによるエッチングを行ってビアホール13を形成した場合、露出した裏面側ドープ層3bの表面が該ペーストによりダメージを受けて粗面化される。また、レーザスクライブ等によるエッチングを行った場合には、露出した高濃度ドープ層3の表面にもレーザが照射されるため、被照射部分は高温に加熱されて溶融するかあるいはダメージを受けてやはり粗面化される。なお、後者の場合、高温に加熱された領域に存在するドーパントが活性化されて当該領域の導電率が低下する。このことは、裏面側ドープ層3bと第2シード層11との間のオーミック接触性を向上させ、太陽電池素子100Aについての曲線因子(Fill Factor)の値を増加させる効果がある。
When the via
次に、図6(a)に示すように、第1シード層8および第2シード層11を形成する(ステップS9)。第2シード層11はビアホール13を充填するように形成される。第1シード層8および第2シード層11は、Ni、W、Coおよびこれらの合金や、Ni、W、CoとP、Bとの合金などによって形成される。第1シード層8および第2シード層11は、無電解メッキによって形成することができる。この場合、薬液温度を150℃以下とし、厚さが1μm以下となるように形成するのが好ましい。第1シード層8および第2シード層11は、後に第1電極9および第2電極12を形成する際の下地層として機能することになる。
Next, as shown in FIG. 6A, the
なお、p型電極7を構成する第1シード層8とn型電極10を構成する第2シード層11とは、両者が連続しないように(互いに絶縁されるように)形成する必要がある。これは、それぞれを形成するための無電解メッキを行うに際して、その形成対象領域(第1シード層8の場合はp型半導体層6の表面、第2シード層12の場合はビアホール13と接触する裏面側ドープ層3bの表面)のみを選択的に活性化させるようにすることで実現される。あるいは、第1シード層8および第2シード層12を構成することになる金属層を無電解メッキによって半導体基板1の裏面側全面に形成した後に、レーザを用いて不要部分を除去するようにしてもよい。なお、レーザによる除去に代わり、不要部分以外をレジスト膜等で被覆し、当該不要部分をエッチング除去する方法も用いることができる。この場合、エッチング除去後にレジスト膜をウェットエッチング等によって除去し、さらに、有機残存成分をUV洗浄等によって除去する処理を行うようにする。
Note that the
最後に、図6(b)に示すように、第1裏面電極9および第2裏面電極12を形成する(ステップS10)。第1裏面電極9および第2裏面電極12としては、電解メッキによりCuを形成材料として形成するのが好適である。なお、電解メッキを行った後には、接着強度向上のため50℃〜350℃の温度で乾燥処理を行う。
Finally, as shown in FIG. 6B, the
なお、第1裏面電極9および第2裏面電極12の形成は、電解メッキによる他、光メッキ、スクリーン印刷、ドクターブレード法、あるいはディスペンサー塗布法などの種々の塗布法によって導電性ペーストを塗布してこれを焼成する手法や、スパッタリングや蒸着法等などの種々の真空成膜手法を用いることもできる。裏面電極材料としては、製法に合わせて、Cu、Ag、Al、Cr、Ti、W、Mo、Ta、Pt、Au、Ni、Coおよびこれらの合金を用いることができる。
The
以上の工程を経ることで、本実施の形態に係る太陽電池素子100Aが完成する。
Through the above steps,
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態に係る太陽電池素子100Bについて説明する。図7は、第2の実施の形態に係る太陽電池素子100Bの断面構造を示す図である。なお、第1の実施の形態に係る太陽電池素子100Aと同様の作用効果を奏する構成要素については、同一の符号を付し、以下ではその説明を省略する。
<Second Embodiment>
Next, a solar cell element 100B according to a second embodiment of the present invention will be described. FIG. 7 is a diagram showing a cross-sectional structure of solar cell element 100B according to the second embodiment. In addition, about the component which show | plays the effect similar to 100 A of solar cell elements which concern on 1st Embodiment, the same code | symbol is attached | subjected and the description is abbreviate | omitted below.
本実施の形態に係る太陽電池素子100Bは、第1の実施の形態に係る太陽電池素子100Aと類似する構成を有するが、半導体基板1の側端部にドープ層3が形成されていない点で、太陽電池素子100Aとは相違する。
Solar cell element 100B according to the present embodiment has a configuration similar to that of
しかしながら、係る構成を有する太陽電池素子100Bにおいても、表面側ドープ層3aおよび裏面側ドープ層3bは、第1の実施の形態に係る太陽電池素子100Aと同様に形成されているので、これらの層はFSF層やBSF層として同様に機能する。
However, also in the solar cell element 100B having such a configuration, the front-side doped
さらには、太陽電池素子100Bは、図3ないし図6にて示した第1の実施の形態の場合とほぼ同じプロセスにて形成することができる。なお、半導体基板1の側面にドープ層3を設けないようにすることは、マスク20をこれに対応させて形成することや、熱拡散法を行う際の条件あるいは装置構成などを工夫することや、あるいはドープ層3形成後に半導体基板1の端部のみを切除することなど、種々の方法によって可能である。従って、第1の実施の形態に係る太陽電池素子100Aと同様に、本実施の形態に係る太陽電池素子100Bも、半導体基板1のn型半導体領域2の不純物濃度が低減されたものとなっている。
Furthermore, the solar cell element 100B can be formed by substantially the same process as in the case of the first embodiment shown in FIGS. It should be noted that not providing the doped
加えて、太陽電池素子100Bにおけるpin接合の構成態様は、第1の実施の形態に係る太陽電池素子100Aと全く同じであるので、太陽電池素子100Bにおいても、接合界面近傍の欠陥密度は、低く保たれている。
In addition, since the configuration aspect of the pin junction in the solar cell element 100B is exactly the same as that of the
すなわち、太陽電池素子100Bは、第1の実施の形態に係る太陽電池素子100Aが具備する発電効率向上のための構造的特徴を全て含んでいることになる。これは、本実施の形態に係る太陽電池素子100Bにおいても、第1の実施の形態に係る太陽電池素子100Aとほぼ同程度の高い発電効率が実現されることを意味している。
That is, the solar cell element 100B includes all the structural features for improving the power generation efficiency of the
以上、説明したように、本実施の形態に係る太陽電池素子100Bにおいても、高い発電効率が実現される。 As described above, high power generation efficiency is also achieved in solar cell element 100B according to the present embodiment.
<第3の実施の形態>
次に、第3の実施の形態に係る太陽電池素子100Cについて説明する。図8は、第3の実施の形態に係る太陽電池素子100Cの断面構造を示す図である。なお、第1の実施の形態に係る太陽電池素子100Aと同様の作用効果を奏する構成要素については、同一の符号を付し、以下ではその説明を省略する。
<Third Embodiment>
Next, a solar cell element 100C according to the third embodiment will be described. FIG. 8 is a diagram showing a cross-sectional structure of a solar cell element 100C according to the third embodiment. In addition, about the component which show | plays the effect similar to 100 A of solar cell elements which concern on 1st Embodiment, the same code | symbol is attached | subjected and the description is abbreviate | omitted below.
本実施の形態に係る太陽電池素子100Cは、第1の実施の形態に係る太陽電池素子100Aとほぼ同じ構成を有するが、反射防止層4が半導体基板1の表面にのみ形成されている点で、太陽電池素子100Aとは相違する。
The solar cell element 100C according to the present embodiment has substantially the same configuration as the
しかしながら、係る構成を有する太陽電池素子100Cにおけるドープ層3の形成態様は、第1の実施の形態に係る半導体素子100Aと全く同じである。また、反射防止層4は少なくとも半導体基板1の表面に設けられていればその効果は充分に得られる。太陽電池素子100Cは、第1の実施の形態に係る太陽電池素子100Aが具備する発電効率向上のための構造的特徴を全て含んでいることになる。従って、本実施の形態に係る太陽電池素子100Cにおいても、第1の実施の形態に係る太陽電池素子100Aとほぼ同程度の高い発電効率が実現される。
However, the formation mode of the doped
<第4の実施の形態>
次に、第4の実施の形態に係る太陽電池素子100Dについて説明する。図9は、第4の実施の形態に係る太陽電池素子100Dの断面構造を示す図である。なお、第1の実施の形態に係る太陽電池素子100Aと同様の作用効果を奏する構成要素については、同一の符号を付し、以下ではその説明を省略する。
<Fourth embodiment>
Next, a solar cell element 100D according to the fourth embodiment will be described. FIG. 9 is a diagram showing a cross-sectional structure of a solar cell element 100D according to the fourth embodiment. In addition, about the component which show | plays the effect similar to 100 A of solar cell elements which concern on 1st Embodiment, the same code | symbol is attached | subjected and the description is abbreviate | omitted below.
本実施の形態に係る太陽電池素子100Dは、第1の実施の形態に係る太陽電池素子100Aとほぼ同じ構成を有するが、半導体基板1の側端にドープ層3が形成されていない点、および、反射防止層4が半導体基板1の表面にのみ形成されている点で、太陽電池素子100Aとは相違する。
Solar cell element 100D according to the present embodiment has substantially the same configuration as
しかしながら、太陽電池素子100Dにおけるドープ層3の形成態様は、第2の実施の形態に係る太陽電池素子100Bと同じであり、反射防止層4の形成態様は、第3の実施の形態に係る太陽電池素子100Cと同じである。上述したように、第2の実施の形態に係る太陽電池素子100B、および第3の実施の形態に係る太陽電池素子100Cのいずれにおいても、太陽電池素子100Aとの間に構造的な相違を有するにも関わらず、太陽電池素子100Aと同程度の高い発電効率が実現されるものである。すなわち、これらの構造的な差異は、発電効率に実質的な影響を及ぼすものではない。
However, the formation mode of the doped
ゆえに、太陽電池素子100Bと太陽電池素子100Aとの間の構造的な相違点、および、太陽電池素子100Cと太陽電池素子100Aとの間の構造的な相違点をともに具備する太陽電池素子100Dにおいても、第1の実施の形態に係る太陽電池素子100Aに匹敵する高い発電効率が実現される。
Therefore, in solar cell element 100D having both the structural difference between solar cell element 100B and
<第5の実施の形態>
<太陽電池素子の構造>
次に、第5の実施の形態に係る太陽電池素子100Eについて説明する。図10は、第5の実施の形態に係る太陽電池素子100Eの断面構造を示す図である。なお、第1の実施の形態に係る太陽電池素子100Aと同様の作用効果を奏する構成要素については、同一の符号を付し、以下ではその説明を省略する。
<Fifth embodiment>
<Structure of solar cell element>
Next, a
第5の実施の形態に係る太陽電池素子100Eは、p型半導体層6がi型半導体層5とn型電極10との間まで存在している点、およびn型電極10において、ドープ層3と裏面側第2シード層11との間に、p型半導体層6と反射層14とが形成されてなる、およびビアホール13がi型半導体層5のみならずp型半導体層6と反射層14とを貫通するように形成されることによって第2シード層11と裏面側ドープ層3bとの導通が確保されてなる点において、第1の実施の形態に係る太陽電池素子100Aとは相違がある。なお、本実施の形態においては、p型電極7の側に備わるp型半導体層6を特に、第1p型半導体層6aと称し、n型電極10に備わるp型半導体層6を特に第2p型半導体層6bと称する場合がある。なお、図10においては、ビアホール13を1つのみ示しているが、第1の実施の形態に係る太陽電池素子100Aと同様に、太陽電池素子100Eにおいても、ビアホール13の形成態様はこれに限られるものではない。
In
p型半導体層6bは、p型半導体層6aと同じく、p型のドーパント(例えばB)を含有してp型の導電型を呈する層である。係るp型半導体層6bを有する太陽電池素子100Eは、i型半導体層5の形成に連続してp型半導体層6を形成する、ip連続成膜を行うことによって作製される。ip連続成膜を含む太陽電池素子100Eの製造方法については後述する。
Similar to the p-
反射層14は、太陽電池素子100Eの裏面側への光の透過を低減させ、受光効率を向上させる目的で設けられてなる層である。反射層14は、Ag、AlやITO/Ag積層構造等の高反射率材料によって形成される。
The
係る構成を有する太陽電池素子100Eにおいても、ドープ層3の形成態様、および反射防止層4の形成態様は、第1の実施の形態に係る半導体素子100Aと全く同じである。従って、太陽電池素子100Eにおいても、第1の実施の形態に係る太陽電池素子100Aと同様に、高い発電効率が実現される。
Also in
<太陽電池素子の製造方法>
次に、第5の実施の形態に係る太陽電池素子100Eの製造方法について説明する。図11は、第5の実施の形態に係る太陽電池素子100Eの、製造工程の途中段階における素子の構造を模式的に示す断面図である。なお、ドープ層3の形成までの処理は、第1の実施の形態に係る太陽電池素子100Aの製造方法と同一であるので、その説明は省略する。
<Method for producing solar cell element>
Next, a method for manufacturing the
半導体基板1に対して、図3のステップS1〜S4と同じ処理を行うことによってドープ層3を形成した後、図11(a)に示すように、半導体基板1の裏面側に、i型半導体層5、p型半導体層6を成膜するip連続成膜を行う。このip連続成膜についても、第1の実施の形態におけるi型半導体層5およびp型半導体層6の形成の場合と同様に、PECVD法、CatCVD法、光CVD法、蒸着法、またはスパッタ法等を用いることができる。PECVD法を用いる場合であれば、PECVD装置のチャンバ内のガス圧を0.1〜5torr、基板温度を100〜200℃として、まずは水素とシランのみを原料ガスとしてi型半導体層5の形成を開始し、i型半導体層5が3〜20nmの所定の厚みに形成された時点で、さらにジボランを該チャンバ内に導入して、i型半導体層5を3〜20nmの所定の厚みに形成するのが好適な一例である。このip連続成膜を行う場合、p型半導体層6を形成するためのマスク処理工程が不要となる。すなわち、ip連続成膜には、製造行程が簡略化されるというメリットがある。
After the doped
このようにしてip連続成膜を行った後、第1の実施の形態のステップS7と同様に反射防止層4を形成する。さらに、Ag、AlやITO/Agなどにより反射層14を形成する。図11(b)は、反射層14を形成した後の半導体基板の状態を示している。反射層14の形成は、蒸着法やスパッタリング法などにより行うことができる。
After performing the ip continuous film formation in this way, the
続いて、第1の実施の形態のステップS8〜ステップS10と同様に、ビアホール13の形成、第1シード層8および第2シード層11、第1裏面電極9および第2裏面電極12の形成を、順次に行う。なお、第1シード層8および第2シード層11の形成に先立って、レーザ光を照射して不要部分を除去するなどの手法により、連続的に形成されてなるp型半導体層6を第1p型半導体層6aと第2p型半導体層6aに分離させる処理を施しておく。これにより、図11(c)に示すように、太陽電池素子100Eが完成する。
Subsequently, as in steps S8 to S10 of the first embodiment, formation of the via
<変形例>
上述の実施の形態においては、半導体基板1の受光面側に凹凸構造を形成することが、受光面における光の反射損失を低減するうえで好ましいとし、係る凹凸構造を有する半導体基板1の受光面上に反射防止膜を形成する態様を示している。しかしながら、受光面において光の反射損失を低減する態様は、これに限られるものではない。
<Modification>
In the above-described embodiment, it is preferable to form a concavo-convex structure on the light receiving surface side of the
図12は、半導体基板1の受光面側の構造および反射防止層4の形成態様を示す断面模式図である。図12(a)は、第1の実施形態に係る太陽電池素子100Aが備える構造を示している。すなわち、半導体基板1の受光面自体が多数の突起からなる凹凸構造を有してなり、その上に形成された反射防止層4についても、係る凹凸構造を引き継ぐ態様にて形成されてなる。
FIG. 12 is a schematic cross-sectional view showing the structure of the light receiving surface side of the
これに代わり、図12(b)に示すように、半導体基板1の受光面は平坦に保ち、その上に設けた反射防止層4の表面に凹凸構造を形成するようにしてもよい。この場合、図12(a)に示す場合に、凹凸構造形成時に生じた構造欠陥部において生じるキャリアの再結合が生じない。すなわち、係る構造を取る太陽電池素子においては、半導体基板1における凹凸構造の欠陥部に起因した再結合ロスを発生させず、光の反射損失を低減させる効果が得られる。
Instead, as shown in FIG. 12B, the light receiving surface of the
なお、このように表面に凹凸構造を有する反射防止層4の形成は、例えば、表面が平坦な半導体基板1の受光面側にいったん同じく平坦な表面を有するように反射防止層4を形成した上で、エッチング等の処理を施すことによって行うようにしてもよいし、あるいは、膜成長過程において自生的に凹凸構造が形成されるように、反射防止層4の形成条件を適宜に調整することによって行うようにしてもよい。
The
また、第5の実施の形態においては、レーザ照射やブラスト法によってp型半導体層6を第1p型半導体層6aと第2p型半導体層6bに分離させるに際して、隣接するi型半導体層5についても同様に分離させるようにしてもよい。図13は、係る処理を行って作製した太陽電池素子100Fの断面構造を示す図である。すなわち、太陽電池素子100Fにおいては、i型半導体層5が第1i型半導体層5aと第2i型半導体層5bとに分離形成されてなる。
In the fifth embodiment, when the p-
係る構成を有する太陽電池素子100Fにおいても、ドープ層3の形成態様、および反射防止層4の形成態様は、第1の実施の形態に係る半導体素子100Aと全く同じである。従って、太陽電池素子100Fにおいても、第1の実施の形態に係る太陽電池素子100Aと同様に、高い発電効率が実現される。
Also in
(実施例1)
実施例1として、第1の実施の形態に係る太陽電池素子100Aを作製した。
Example 1
As Example 1, a
半導体基板1としては、大きさが10cm×10cmで、厚みが200μmで、n型のドーパントとしてPが1×1016/cm3の濃度でドープされた多結晶シリコン基板を用意した。係る半導体基板1の抵抗率は、0.5Ω・cmであった。
As the
係る半導体基板1の表面を、反応性イオンエッチング法により祖面化した。粗面化は、RIE装置内にて、CHF3を12sccm、Cl2を72sccm、O2を9sccm、およびSF6を65sccmの流量で流し、反応圧力を50mTorrとし、RFパワーを500Wとし、3分間行った。その後、超音波洗浄を行ってエッチング残渣を除去した。
The surface of the
ドープ層3の形成は、熱拡散法を用いた。その際の半導体基板の加熱温度は800℃とした。なお、マスク20としてSiO2厚膜を塗布法により形成した。得られたドープ層3のドーパント濃度は2×1017/cm3であった。
The
i型半導体層5とp型半導体層6とは、PECVD装置を用いて形成した。PECVD装置のチャンバ内のガス圧は、いずれも0.5〜1.5torr、基板温度はいずれも、130〜170℃とした。また、原料ガスとしては、i型半導体層5を形成する際には水素とシランと用い、p型半導体層6を形成する際には、水素とシランとジボランとを用いた。i型半導体層5は5〜10nmの厚みに形成した。p型半導体層6は、10〜15nmの厚みに形成した。
The i-
反射防止層4としては、SiN層を100nmの厚みに形成した。形成した。SiN層は、PECVD法により、アンモニアと水素とシランとを原料ガスとして形成した。
As the
i型半導体層5へのビアホール13の形成は、ビアホール13の形成予定箇所に、リン酸やKOH等のアルカリ成分を含んだペーストを塗布して乾燥させることにより行った。
The formation of the via
第1シード層8および第2シード層11としては、Ni層を0.3μmの厚みに形成した。Ni層は、無電解メッキにより形成した。メッキ用の薬液としては、次亜リン酸Niを用い、薬液温度は、90℃以下とした。
As the
第1裏面電極9および第2裏面電極12としては、Cu電極を80μmの厚みに形成した。Cu電極の形成は、電解メッキにより行った。なお、電解メッキ後、接着強度向上のため150℃の温度で乾燥処理を行った。
As the 1st back
このようにして作製した太陽電池素子100Aについて、光照射時の電流−電圧特性を測定し、短絡電流Isc、開放電圧Voc、曲線因子FF、および変換効率ηを求めた。
The
(実施例2)
実施例2として、第5の実施の形態に係る太陽電池素子100Eを作製した。第1の実施の形態に係る太陽電池素子100Aと共通する製法で形成される構成要素については、実施例1と同様に形成した。i型半導体層5とp型半導体層6とは、実施例1における両層の形成時と同じ装置条件で、連続的に形成した。反射層14としては、Ag層を50nmの厚みに形成した。反射層14は、蒸着法やスパッタリング法により行った。
(Example 2)
As Example 2, a
このようにして作製した太陽電池素子100Eについて、光照射時の電流−電圧特性を測定し、短絡電流Isc、開放電圧Voc、曲線因子FF、および変換効率ηを求めた。
The
(比較例1)
比較例1としては、裏面側ドープ層3bを設けない態様で作製される太陽電池素子を設定した。具体的には、特許文献1に開示されている実施例を採用し、短絡電流Isc、開放電圧Voc、曲線因子FF、および変換効率ηを得た。
(Comparative Example 1)
As Comparative Example 1, a solar cell element manufactured in a mode in which the back
(比較例2)
比較例2として、裏面側ドープ層3bを半導体基板1の裏面側全面に設けるようにしたほかは、実施例1と同様に太陽電池素子を作製し、短絡電流Isc、開放電圧Voc、曲線因子FF、および変換効率ηを得た。
(Comparative Example 2)
As Comparative Example 2, a solar cell element was produced in the same manner as in Example 1 except that the back side doped
(実施例と比較例の比較)
上述した4種類の太陽電池素子(実施例1、2および比較例1、2)についての評価結果を表2に示す。なお、表2に示す値は、比較例1について得られた値を1.00として、規格化したものである。
(Comparison of Example and Comparative Example)
Table 2 shows the evaluation results for the four types of solar cell elements described above (Examples 1 and 2 and Comparative Examples 1 and 2). The values shown in Table 2 are standardized with the value obtained for Comparative Example 1 being 1.00.
表1は、実施例1および実施例2の双方において、比較例1および比較例2よりも高い変換効率ηが得られたことを示している。すなわち、本発明のような態様にて高濃度ドープ層を設けることで、高濃度ドープ層を全く形成しない場合(比較例1)や、pn接合を形成する半導体基板の裏面側においても全面に高濃度ドープ層を設ける場合(比較例2)よりも、高い変換効率が得られることが、確認された。 Table 1 shows that in both Example 1 and Example 2, a higher conversion efficiency η than in Comparative Example 1 and Comparative Example 2 was obtained. That is, by providing the high concentration doped layer in the embodiment of the present invention, the high concentration doped layer is not formed at all (Comparative Example 1), or even on the back side of the semiconductor substrate on which the pn junction is formed. It was confirmed that higher conversion efficiency was obtained than when the concentration doped layer was provided (Comparative Example 2).
1 半導体基板
2 n型導電層
3 ドープ層
3a 表面側ドープ層
3b 裏面側ドープ層
3c 第3ドープ層
4 反射防止層
5 i型半導体層
6 p型半導体層
7 p型電極
8 第1シード層
9 第1裏面電極
10 n型電極
11 第2シード層
12 第2裏面電極
13 ビアホール
100A〜100F 太陽電池素子
DESCRIPTION OF
Claims (14)
前記第1の導電型に寄与するドーパントを前記半導体基板よりも高い濃度で含有し、前記半導体基板の前記第1の面に設けられた第1ドープ層と、
前記第1の導電型に寄与するドーパントを前記半導体基板よりも高い濃度で含有し、前記半導体基板の前記第2の面の第1領域に設けられた第2ドープ層と、
前記半導体基板の前記第2の面の第2領域に設けられた真性半導体層と、
第2の導電型を有し、前記真性半導体層上に形成された第2の導電型の層と、
を有する太陽電池素子。 A semiconductor substrate including a first surface and a second surface and having a first conductivity type;
Containing a dopant that contributes to the first conductivity type at a concentration higher than that of the semiconductor substrate, and a first doped layer provided on the first surface of the semiconductor substrate;
A dopant that contributes to the first conductivity type at a higher concentration than the semiconductor substrate, and a second doped layer provided in a first region of the second surface of the semiconductor substrate;
An intrinsic semiconductor layer provided in a second region of the second surface of the semiconductor substrate;
A second conductivity type layer having a second conductivity type and formed on the intrinsic semiconductor layer;
A solar cell element having
前記第1ドープ層と前記第2ドープ層とが、前記半導体基板の外縁に熱拡散層として設けられてなる、
ことを特徴とする太陽電池素子。 The solar cell element according to claim 1,
The first doped layer and the second doped layer are provided as thermal diffusion layers on the outer edge of the semiconductor substrate.
The solar cell element characterized by the above-mentioned.
前記半導体基板の前記第2の面の前記第2領域が前記第1領域よりも大きいことを特徴とする太陽電池素子。 The solar cell element according to claim 1 or 2,
The solar cell element, wherein the second region of the second surface of the semiconductor substrate is larger than the first region.
前記半導体基板の側部に、前記第1の導電型に寄与するドーパントを前記半導体基板よりも高い濃度で含有する第3ドープ層をさらに有する、
ことを特徴とする太陽電池素子。 A solar cell element according to any one of claims 1 to 3,
The semiconductor substrate further includes a third doped layer containing a dopant that contributes to the first conductivity type at a higher concentration than the semiconductor substrate on a side portion of the semiconductor substrate.
The solar cell element characterized by the above-mentioned.
前記第2ドープ層上に順次積層形成された真性半導体層と、第2の導電型の層と、反射層と、をさらに備える、
ことを特徴とする太陽電池素子。 The solar cell element according to any one of claims 1 to 4,
An intrinsic semiconductor layer sequentially stacked on the second doped layer; a second conductivity type layer; and a reflective layer.
The solar cell element characterized by the above-mentioned.
半導体基板の側部を被覆する反射防止層をさらに備える、
ことを特徴とする太陽電池素子。 A solar cell element according to any one of claims 1 to 5,
Further comprising an antireflection layer covering the side of the semiconductor substrate;
The solar cell element characterized by the above-mentioned.
前記反射防止層は、前記半導体基板の前記第1ドープ層の側部を被覆する、
ことを特徴とする太陽電池素子。 The solar cell element according to claim 6,
The antireflection layer covers a side portion of the first doped layer of the semiconductor substrate;
The solar cell element characterized by the above-mentioned.
前記半導体基板の前記第1の面側に、前記第1の導電型に寄与するドーパントを前記半導体基板よりも高い濃度で含有する第1ドープ層を形成する工程と、
前記半導体基板の前記第2の面の第1領域に、前記第1の導電型に寄与するドーパントを前記半導体基板よりも高い濃度で含有する第2ドープ層を形成する工程と、
前記半導体基板の前記第2の面の第2領域に、真性半導体層を形成する工程と、
前記真性半導体層上に第2の導電型を有する第2の導電型の層を形成する工程と、
を備える太陽電池素子の製造方法。 Providing a semiconductor substrate having a first conductivity type and having a first surface and a second surface;
Forming a first doped layer containing a dopant that contributes to the first conductivity type at a higher concentration than the semiconductor substrate on the first surface side of the semiconductor substrate;
Forming a second doped layer containing a dopant that contributes to the first conductivity type at a higher concentration than the semiconductor substrate in the first region of the second surface of the semiconductor substrate;
Forming an intrinsic semiconductor layer in a second region of the second surface of the semiconductor substrate;
Forming a second conductivity type layer having a second conductivity type on the intrinsic semiconductor layer;
The manufacturing method of a solar cell element provided with.
前記高濃度ドープ層を熱拡散法によって形成する、
ことを特徴とする太陽電池素子の製造方法。 It is a manufacturing method of the solar cell element according to claim 8,
Forming the heavily doped layer by a thermal diffusion method;
The manufacturing method of the solar cell element characterized by the above-mentioned.
前記半導体基板の前記第2の面の前記第2領域を前記第1領域よりも大きく形成する、
ことを特徴とする太陽電池素子の製造方法。 It is a manufacturing method of the solar cell element according to claim 8 or 9,
Forming the second region of the second surface of the semiconductor substrate larger than the first region;
The manufacturing method of the solar cell element characterized by the above-mentioned.
前記第1の導電型に寄与するドーパントを前記半導体基板よりも高い濃度で含有する第3ドープ層を、前記第1導電型層の側部に形成する工程をさらに有する、
ことを特徴とする太陽電池素子の製造方法。 A method for manufacturing a solar cell element according to any one of claims 8 to 10,
Forming a third doped layer containing a dopant contributing to the first conductivity type at a higher concentration than the semiconductor substrate on a side portion of the first conductivity type layer;
The manufacturing method of the solar cell element characterized by the above-mentioned.
前記真性半導体層の形成と前記第2の導電型の層の形成とを連続的に行うことにより、第2ドープ層上に前記真性半導体層と前記第2の導電型の層とを順次積層し、
前記第2の導電型の層上に反射層を形成する工程、
をさらに備えることを特徴とする太陽電池素子の製造方法。 A method for manufacturing a solar cell element according to any one of claims 8 to 11,
The intrinsic semiconductor layer and the second conductivity type layer are successively formed to sequentially stack the intrinsic semiconductor layer and the second conductivity type layer on the second doped layer. ,
Forming a reflective layer on the second conductivity type layer;
A method for producing a solar cell element, further comprising:
前記半導体基板の側部を被覆する反射防止層を形成する工程をさらに備える、
ことを特徴とする太陽電池素子の製造方法。 A method for manufacturing a solar cell element according to any one of claims 8 to 12,
Further comprising a step of forming an antireflection layer covering a side portion of the semiconductor substrate.
The manufacturing method of the solar cell element characterized by the above-mentioned.
前記反射防止層を形成する工程において、前記半導体基板の前記第1ドープ層の側部を被覆する、
ことを特徴とする太陽電池素子の製造方法。 It is a manufacturing method of the solar cell element according to claim 13,
In the step of forming the antireflection layer, the side portion of the first doped layer of the semiconductor substrate is covered.
The manufacturing method of the solar cell element characterized by the above-mentioned.
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