JP2010120060A - プレス成形品、プレス成形品の製造方法および製造装置 - Google Patents

プレス成形品、プレス成形品の製造方法および製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】U字状断面のプレス成形品の軽量化および製造コストの低減を図る。
【解決手段】離間している一対の側壁部124と、側壁部124の端部同士を連結する連結壁部126とを有し、予備成形体から製造されるU字状断面のプレス成形品120である。側壁部124および連結壁部126の板厚は、U字状断面の延びる方向Yの一部分に関し、プレス成形によって、プレス成形の前における板厚に比較し、増加させられており、板厚が増加されている部位136の板厚は、当該部位136の周辺部132,138の板厚より大きい。
【選択図】図1

Description

本発明は、プレス成形品、プレス成形品の製造方法および製造装置に関する。
車両のサスペンション部品等に適用されるU字状断面のプレス成形品は、テーラードブランクから製造される(例えば、特許文献1参照。)。テーラードブランクは、2枚の異種鋼板を予め接合して一体化することで形成されており、異種鋼板の一方は、厚肉の鋼板からなり、剛性または強度が必要な局所部位に適用され、異種鋼板の他方は、薄肉の鋼板からなり、剛性または強度が比較的要求されない部位に適用される。
特開2005−152975号公報
異種鋼板の一方が薄肉の鋼板からなるため、U字状断面のプレス成形品の軽量化を図ることが可能であるが、製造コストに問題を有する。つまり、異種鋼板の接合は、異種鋼板の突合せ部を溶接することで実施されるため、高い突合せ精度が要求され、生産性を向上させることが困難であり、製造コストの上昇を招いている。
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、U字状断面のプレス成形品の軽量化および製造コストの低減を図ることを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一様相は、U字状断面の部品をプレス成形により製造する方法であって、用意工程、配置工程、撓み工程および増肉工程を有する。用意工程においては、離間している一対の側壁部と、前記側壁部の端部同士を連結する円弧状の連結壁部とを有するU字状断面の予備成形体を用意する。配置工程においては、成形型内に前記予備成形体を配置する。撓み工程においては、前記成形型の型締め動作の途中において、前記成形型により前記予備成形体を押圧することにより、前記U字状断面の延びる方向の一部分に関し、前記連結壁部が撓ませる。増肉工程においては、前記撓ませた部位を、前記成形型によって圧縮かつ押込むことにより、材料流動を発生させて、前記一部分における前記側壁部および前記連結壁部の板厚を、前記型締め動作の前における板厚に比較し、増加させる。
上記目的を達成するための本発明の別の一様相は、離間している一対の側壁部と、前記側壁部の端部同士を連結する円弧状の連結壁部とを有し、予備成形体から製造されるU字状断面のプレス成形品である。当該プレス成形品は、前記U字状断面の延びる方向の一部分に関し、前記側壁部および前記連結壁部の板厚が、プレス成形によって、前記プレス成形の前における板厚に比較し、増加させられており、前記板厚が増加されている部位の板厚は、当該部位の周辺部の板厚より大きい。
上記目的を達成するための本発明の別の一様相は、U字状断面の部品をプレス成形により製造する装置であって、離間している一対の側壁部と、前記側壁部の端部同士を連結する円弧状の連結壁部とを有するU字状断面の予備成形体が、配置されて型締めされる成形型を有する。前記成形型は、前記予備成形体の内側に配置されるパンチ部と、前記パンチ部との相対的な移動により、前記予備成形体の外側の面をパンチ部側へ押圧するダイ部とを含んでおり、型締め時における前記パンチ部と前記ダイ部により形成されるキャビティの断面厚は、前記U字状断面の延びる方向の一部分に関し、前記予備成形体の板厚より大きく設定されている。したがって、前記パンチ部および前記ダイ部は、型締め動作の途中において、前記予備成形体を押圧することにより、前記U字状断面の延びる方向の一部分に関し、前記連結壁部を撓ませ、前記撓ませた部位を、圧縮かつ押込むことにより、材料流動を発生させ、前記一部分における前記側壁部および前記連結壁部の板厚を、前記型締め動作の前における板厚に比較し、増加させる。
本発明の一様相および別の一様相に係る方法および装置によれば、U字状断面の延びる方向の一部分における側壁部および連結壁部の板厚が、予備成形体における対応する部位の板厚に比較し、増加しているプレス成形品(部品)が製造される。プレス成形品の剛性または強度は、板厚が増加している前記一部分によって確保されるため、プレス成形品の軽量化を容易に図ることが可能である。また、板厚が増加している前記一部分は、突合せ溶接が適用されるテーラードブランクに比較し、良好な生産性を有するプレス成形によって形成されているため、製造コストが低減される。したがって、U字状断面のプレス成形品の軽量化および製造コストの低減を図ることが可能である。
本発明の別の一様相に係るプレス成形品によれば、U字状断面の延びる方向の一部分における側壁部および連結壁部の板厚が、予備成形体における対応する部位の板厚に比較し、増加しており、かつ、板厚が増加されている部位の板厚は、当該部位の周辺部の板厚より大きい。プレス成形品の剛性または強度は、板厚が増加している部位によって確保されるため、プレス成形品の軽量化を容易に図ることが可能である。また、板厚が増加している部位は、突合せ溶接が適用されるテーラードブランクに比較し、良好な生産性を有するプレス成形によって形成されているため、製造コストが低減される。したがって、U字状断面のプレス成形品の軽量化および製造コストの低減を図ることが可能である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、実施の形態1に係るプレス成形品を説明するための斜視図、図2は、図1の線II−IIに関する断面図、図3は、図1の線III−IIIに関する断面図である。
実施の形態1に係るプレス成形品(部品)120は、開断面をする長尺物であり、U字状断面を呈し、離間している一対の側壁部124と、側壁部124の端部同士を連結する円弧状の連結壁部126とを有し、ブランク(予備成形体)をプレス成形することで得られる。側壁部124と連結壁部126とは、連続的かつ滑らかに連結されている。プレス成形品120の長手方向Y(U字状断面の延びる方向)に沿った長さは、長手方向Yと交差する周方向Pの長さ(側壁部124および連結壁部126の合計長さ)より、大きい。
プレス成形品120の長手方向Yの中央部位(U字状断面の延びる方向の一部分)136における側壁部124および連結壁部126の板厚は、プレス成形によって、プレス成形前における板厚に比較し、増加させられている。端部(周辺部)132,138における側壁部124および連結壁部126の板厚は、プレス成形前における板厚と同一である。つまり、中央部位136における側壁部124および連結壁部126の板厚は、両端部132,138における側壁部124および連結壁部126の板厚より大きい。
プレス成形品120の剛性または強度は、板厚が増加している部位(中央部位136における側壁部124および連結壁部126)によって確保されるため、プレス成形品120の軽量化を容易に図ることが可能である。また、板厚が増加している部位は、突合せ溶接が適用されるテーラードブランクに比較し、良好な生産性を有するプレス成形によって形成されるため、プレス成形品120は、製造コストが低減される。したがって、U字状断面のプレス成形品の軽量化および製造コストの低減を図ることが可能である。
板厚が増加している部位の硬度は、プレス成形による加工硬化(圧縮応力)によって、周辺部(両端部132,138における側壁部124および連結壁部126)の硬度より大きくなっている。そのため、硬度が必要な用途に適用することが可能である。
側壁部124は、互いに略平行に位置しているが、特にこの構成に限定されない。プレス成形品120の長手方向Yの形状は、直線状に限定されず、長手方向に湾曲した湾曲部を有することも可能である。湾曲部の形状は、例えば、L字状、C字状、鋭角状、なだらかな円弧状である。
図4は、実施の形態1に係るプレス成形品が適用されるサスペンション部品を説明するための平面図である。
サスペンション部品140は、中空状断面を有し、縁部が互いに溶接された上部サイドメンバおよび下部サイドメンバを有する。上部サイドメンバおよび下部サイドメンバは、開断面をする長尺物であり、プレス成形品120を適用することで、サスペンション部品140の軽量化および製造コストの低減を図ることが可能である。プレス成形品120は、中央部位136の剛性または強度が向上しているため、例えば、アーム等の別部品を締結するためのブラケットを固定する場合、良好な固定強度を確保することが可能である。特に、固定に溶接が適用される場合、疲労強度が向上するため、好ましい。また、中央部位136に、締結手段としてのナットを直接固定することで、ナットの根元の強度向上のために配置される補強プレートを廃止したり、タップ加工を施した穴部を形成し、ナットを廃止したり、することも可能である。
次に、実施の形態1に係るブランクおよびプレス成形品の製造装置を説明する。
図5は、実施の形態1に係るブランクを説明するための斜視図、図6は、実施の形態1に係るプレス成形品の製造装置を説明するための断面図、図7は、図6の線VII−VIIに関する断面図である。
実施の形態1に係るブランク100は、例えば、シート状の圧延材を予めプレス成形することによって予備成形されており、その形状は、プレス成形品120の形状に略対応しており、図5に示されるように、離間している一対の側壁部104と、側壁部104の端部同士を連結する円弧状の連結壁部106とを有する。側壁部104と連結壁部106とは、連続的かつ滑らかに連結されている。
ブランク100の中央部位(U字状断面の延びる方向の一部分)116は、拡張部(押込み部)114を有する。拡張部114は、側壁部104における連結壁部側の反対に位置する自由端側から突出している。拡張部114は、周長拡張部位を構成しており、中央部位116における周方向Pの断面周長は、両端部(周辺部)112,118における周方向Pの断面周長よりも長い。拡張部114は、後述するように、板厚の増加を引き起こす材料流動を、容易に発生させるために形成されており、拡張部114を、自由端側から突出させ、ブランク100における拡張部114を含む断面の周長を、ブランク100の他の部分の断面の周長よりも長く設定している。
実施の形態1に係るプレス成形品の製造装置は、ブランク100からプレス成形品120を得るためのプレス成形型を有する。プレス成形型は、図6および図7に示されるように、近接離間自在に配置される上型(ダイ部)160および下型(パンチ部)170と、側方型180とを有する。
上型160は、プレス成形品120の外面形状に対応するU字状断面のキャビティ面を有し、当該キャビティ面は、連結壁部126に対応する湾曲状の押圧部、および、側壁部124に対応しかつ型締め方向Xに延長する垂直壁部を有する。下型170は、上型160との間にブランク100が配置されて型締めするために使用され、プレス成形品120の内面形状に対応するU字状断面のキャビティ面および段差部172を有する。下型キャビティ面は、連結壁部126に対応する湾曲状の押圧部、および、側壁部124に対応しかつ型締め方向Xに延長する垂直壁部を有する。押圧部と垂直壁部とは、連続的かつ滑らかに連結されている。
段差部172は、長手方向Yに延長しており、ブランク100が下型170に配置される際に、ブランク100の拡張部114と当接し、ブランク100を支持すように位置決めされている。
型締め時において、ブランク100の中央部位116に相対する上型160のキャビティ面と下型170のキャビティ面とにより形成されるキャビティの断面厚は、ブランク100の板厚より大きく、増肉が可能となるように設定されている。一方、ブランク100の両端部112,118に相対する上型160のキャビティ面と下型170のキャビティ面とにより形成されるキャビティの断面厚は、ブランク100の板厚と一致しており、増肉されない。
側方型180は、ブランク100の長手方向Yの端面108と当接するように位置決めされ、上型160および下型170の側方に配置される。側方型180は、型締めされてプレス成形される際に、端面108の移動を制止することによって、ブランク100の長手方向Yに関する材料流動を抑制するための抑制手段である。
次に、実施の形態1に係るプレス成形品の製造方法を説明する。
図8、図9および図10は、実施の形態1に係るプレス成形品の製造方法における拡張部の押込み過程、湾曲部の形成および湾曲部の消失を、それぞれ説明するための断面図である。
実施の形態1に係るプレス成形品の製造方法は、用意工程、配置工程、撓み工程および増肉工程を有する。
配置工程においては、ブランク100が用意される。配置工程においては、上型160および下型170の間(成形型内)にブランク100が配置される。撓み工程においては、上型160および下型170の型締め動作の途中において、上型160によりブランク100を押圧することにより、ブランク中央部位116における連結壁部106が、撓まされる。増肉工程においては、撓ませた部位(連結壁部106)を、上型160および下型170によって圧縮かつ押込むことにより、材料流動を発生させ、ブランク中央部位116における側壁部104および連結壁部106の板厚が、型締め動作前の板厚に比較し、増加させられる。
詳述すると、まず、ブランク100が、下型170に配置される。ブランク100の中央部位116の側壁部104から突出している拡張部114は、下型170の段差部172と当接する(図7参照)。一方、両端部112,118における側壁部104は、拡張部114を有しないため、下型170の段差部172から離間している。
型締めしてプレス成形するために、下型170に向かって上型160が降下すると、上型160の押圧部は、下型170に配置されるブランク100の連結壁部106と当接する。上型160の型締め力は、ブランク100の拡張部114を、下型170の段差部172に向かって押圧するため、下型170の段差部172に支持される拡張部114が変形する(図8(A)〜(C)参照)。連結壁部106に相対する上型160の押圧部と下型170の押圧部との隙間は、側壁部104に相対する上型160の垂直壁部と下型170の垂直壁部との隙間よりも大きく設定されているため、拡張部114の材料は上方に流動し、押込まれる。
連結壁部106は、上型160の押圧部に当接しているため、下型170の段差部172に支持された側壁部104から連結壁部106に作用する力(流動する材料)は、連結壁部106の中央部を、図9に示されるように、下型側に撓ませる(湾曲部が形成される)。なお、撓み方向は、型締め方向Xとなる。
その後、連結壁部106を、上型160と下型170とにより挟み込むことにより、連結壁部106を型締め方向Xから圧縮するとともに、側壁部104の自由端側から圧縮することにより、連結壁部106の湾曲部が消失し、連結壁部106に送り込んだ材料によって、図10に示されるように、側壁部104および連結壁部106の両方の板厚を増加させる。なお、上型260の押圧部と垂直壁部とは連続的かつ滑らかに連結されているため、連結壁部106に送り込んだ材料の一部は、側壁部側に向かって円滑に案内されて戻される。
一方、ブランク100の両端部112,118には、拡張部114が設けられておらず、かつ、ブランク100の両端部112,118に対応する上型160のキャビティ面および下型170のキャビティ面により形成されるキャビティの断面厚は、ブランク100の板厚と一致している。したがって、材料流動は生じず、増肉されない。
そして、型締めが完了することにより、プレス成形品120が得られる。つまり、ブランク100の中央部位116における連結壁部106および側壁部104の板厚は、プレス成形前における板厚に比較して増加し、プレス成形品120の中央部位136における連結壁部126および側壁部124を構成することになる。ブランク100の両端部112,118における連結壁部106および側壁部104の板厚は、プレス成形前における板厚と同一であり、プレス成形品120の両端部132,138をそのまま構成することになる。
プレス成形品120の剛性または強度は、板厚が増加している中央部位136の側壁部124および連結壁部126によって確保されるため、プレス成形品120の軽量化を容易に図ることが可能である。また、板厚が増加している中央部位136の側壁部124および連結壁部126は、突合せ溶接が適用されるテーラードブランクに比較し、良好な生産性を有するプレス成形によって形成されているため、製造コストが低減される。したがって、U字状断面のプレス成形品の軽量化および製造コストの低減を図ることが可能である。
なお、中央部位136の側壁部124および連結壁部126の板厚は、側壁部104に配置される拡張部114を押込んでその材料を流動させることにより増加させているため、増肉化が容易である。また、上型160および下型170の側方には、側方型180が位置している。側方型180は、ブランク端面108と当接し、その移動を制止する。拡張部114の材料は、ブランク100の長手方向Yに流動することが抑制されるため、周方向Pに主として流動する。したがって、増肉効率の低下を抑制することができる。
次に、実施の形態1に係る変形例1および2を説明する。
図11および図12は、実施の形態1に係る変形例1を説明するための斜視図および断面図、図13および図14は、実施の形態1に係る変形例2を説明するための斜視図および断面図である。
図11に示されるブランク100においては、拡張部114が両端部112,118の側壁部104に配置されており、両端部132,138における側壁部124および連結壁部126の板厚が増加したプレス成形品120を得ることが可能である。この場合、図12に示されるように、下型170の段差部172は、型締め時において、ブランク100の両端部132,138を支持することになる。
また、図13に示されるブランク100においては、拡張部114が中央部位116および両端部112,118の側壁部104に配置されており、中央部位136および両端部132,138における側壁部124および連結壁部126の板厚が増加したプレス成形品120を得ることが可能である。この場合、図12に示されるように、下型170の段差部172は、型締め時において、ブランク100の中央部位116および両端部132,138を支持することになる。
以上のように、実施の形態1に係る製造方法および製造装置によれば、中央部位における側壁部および連結壁部の板厚が、予備成形体における対応する部位の板厚に比較し、増加しているプレス成形品(部品)が製造される。プレス成形品の剛性または強度は、板厚が増加している中央部位によって確保されるため、プレス成形品の軽量化を容易に図ることが可能である。また、板厚が増加している中央部位は、突合せ溶接が適用されるテーラードブランクに比較し、良好な生産性を有するプレス成形によって形成されているため、製造コストが低減される。したがって、U字状断面のプレス成形品の軽量化および製造コストの低減を図ることが可能である。
ブランクの拡張部は、側壁部の自由端側から突出しているため、その材料を流動させることが容易である。
ブランクの長手方向の端面と当接するように位置決めされる側方型によって、拡張部の材料がブランクの長手方向に流動することが抑制され、周方向に主として流動するため、周方向領域の板厚を効率的に増加させることができる。
実施の形態1に係る、U字状断面のプレス成形品においては、中央部位における側壁部および連結壁部の板厚が、ブランクにおける対応する部位の板厚に比較し、増加しており、かつ、板厚が増加されている部位の板厚は、中央部位の両側に位置する端部の板厚より大きい。プレス成形品の剛性または強度は、板厚が増加している中央部位によって確保されるため、プレス成形品の軽量化を容易に図ることが可能である。また、板厚が増加している中央部位は、突合せ溶接が適用されるテーラードブランクに比較し、良好な生産性を有するプレス成形によって形成されているため、製造コストが低減される。したがって、U字状断面のプレス成形品の軽量化および製造コストの低減を図ることが可能である。
また、板厚が増加している中央部位の側壁部および連結壁の硬度は、端部の側壁部および連結壁の硬度より大きい。これは、プレス成形による加工硬化(圧縮応力)によって、硬度が増加しているためであり、硬度が必要な用途に適用することが可能である。
板厚を増加させる部分は、中央部位に限定されず、例えば、拡張部を両端部に配置したり、一方の端部のみに配置したりすることも可能である。また、拡張部を、ブランクの長手方向に間をあけて複数配置することも可能である。この場合、プレス成形品は、その長手方向に間をあけて配置される増肉部を有することなる。
側壁部の板厚と連結壁部の板厚とは、同一であることに限定されず、例えば、キャビティの断面厚を、側壁部と連結壁部とで異ならせることで、側壁部の板厚と連結壁部の板厚とを異ならせることも可能である。
ブランクの拡張部は、隣接する周辺部の側壁部の自由端側から突出している形状に限定されず、プレス成形品の形状に応じて、同一平面状に位置させたり、後退した形状(凹部形状)としたりすることも可能である。この場合、下型の段差部に、拡張部と当接する突出部位を設けることによって、拡張部を押込むことが可能である。
ブランクの拡張部のサイズは、押込み比を考慮して設定することが好ましい。押込み比は、板厚を増加させる一部分における周方向領域の断面周長を、前記一部分の周辺部における周方向領域の断面周長によって減じ、さらに、プレス成形品における前記一部分に対応する部分における周方向領域の断面周長によって除した値である。つまり、押込み比は、材料流動量と対応するため、押込み比を大きく設定すると、増肉効果が向上する。しかし、押込み比の設定が大き過ぎると、プレス成形の際、過度の湾曲部が形成される。当該湾曲部は、延ばされず、消失しないため、座屈を発生させる。したがって、拡張部のサイズは、座屈の発生を避けるため、押込み比が過大とならないように設定することが好ましい。
次に、実施の形態2を説明する。
図15は、実施の形態2に係るプレス成形品の製造装置を説明するための断面図、図16は、図15の線XVI−XVIに関する断面図である。なお、以後において、実施の形態1と同様の機能を有する部材については類似する符号を使用し、重複を避けるため、その説明を省略する。
実施の形態2は、上型の構成に関し、実施の形態1と概して異なり、実施の形態2に係るプレス成形品の製造装置は、上型(ダイ部)260、下型(パンチ部)270および側方型280を有する。
上型260は、貫通孔262、可動型264、スプリング機構266およびストッパ(制止手段)268を有する。貫通孔262は、下型270に配置されるブランクの中央部位116における連結壁部106と相対するように位置決めされる。なお、当該連結壁部106に連結される側壁部104には、下型270の段差部272によって支持される
拡張部114が配置されている。
可動型264は、略矩形のブロック状であり、貫通孔262から出没自在に配置されており、ブランクの外側に位置している。可動型264の押圧部は、プレス成形品120の連結壁部126に対応し、湾曲状であり、鋭利部(湾曲状端面のエッジ)を有する。スプリング機構266は、可動型264を貫通孔262から突出する方向に付勢するために使用される付勢力発生手段である。可動型264の付勢力は、型締めに影響を及ぼさないように型締め力より小さく、かつ、ブランクを塑性変形し得る値に設定されている。なお、スプリング機構266は、構造が単純であり好ましいが、例えば、アクチュエータや油圧シリンダによって、代用することも可能である。
ストッパ268は、可動型264の後退を制止するための制止手段であり、貫通孔262に配置される縮径部からなり、その径は、可動型264の径より小さい。ストッパ268は、型締め完了時において、可動型264の押圧部を含めて上型260の押圧部が滑らかなキャビティ面を形成するように、可動型264を位置決めするように設定されている。
次に、実施の形態2に係るプレス成形品の製造方法を説明する。
図17および図18は、実施の形態2に係るプレス成形品の製造方法における湾曲部の形成および湾曲部の消失を説明するための断面図である。
型締めしてプレス成形するために、下型270に向かって上型260が降下すると、上型260の貫通孔262から突出している可動型264の押圧部は、下型270に配置されるブランクの連結壁部106と当接する。可動型264の付勢力は、ブランク拡張部114を、下型270の段差部272に向かって押圧するため、実施の形態1に係る図8(A)〜(C)の場合と同様に、拡張部114が変形する。連結壁部106に相対する可動型264の押圧部と下型270の押圧部との隙間は、側壁部104に相対する上型260の垂直壁部と下型270の垂直壁部との隙間よりも大きく設定されているため、拡張部114の材料は上方に流動し、押込まれる。
連結壁部106は、上型260の押圧部から離間しているが、可動型264の押圧部に当接しているため、下型270の段差部272に支持された側壁部104から連結壁部106に作用する力(流動する材料)は、連結壁部106の中央部を、図17に示されるように、下型側に撓ませる(湾曲部が形成される)。つまり、撓み工程において、可動型264によって、連結壁部106を下型側に押圧することによって、連結壁部106における撓み形成を促進する。このため、例えば、撓み難い形状のブランクであっても、連結壁部を容易に撓ませることができるため、適用範囲を拡げることが可能である。
その後、連結壁部106を、可動型264と下型270とにより挟み込むことにより、連結壁部106を型締め方向Xから圧縮するとともに、側壁部104の自由端側から圧縮することにより、連結壁部106の湾曲部が消失し、連結壁部106に送り込んだ材料によって、図18に示されるように、中央部位116における側壁部104および連結壁部106の両方の板厚を増加させる。また、上型260の押圧部と垂直壁部とは連続的かつ滑らかに連結されているため、連結壁部106に送り込んだ材料の一部は、側壁部側に向かって円滑に案内されて戻される。
なお、型締め完了時において、可動型264は、ストッパ268によって制止され、可動型264の押圧部を含めて上型260の押圧部が滑らかなキャビティ面を形成するように、位置決めされる。これにより、可動型264の押圧部は、湾曲状であり、鋭利部(湾曲状端面のエッジ)を有するが、滑らかなキャビティ面の一部を構成することとなるため、可動型264の鋭利部によって連結壁部106を傷つけることが排除され、可動型264の押圧部に対応する跡あるいは窪み部が形成される不具合の発生が抑制され、部品(プレス成形品)の外観品質を向上させることができる。
以上のように、実施の形態2によれば、例えば、撓み難い形状のブランクであっても、可動型によって押圧することで、連結壁部を容易に撓ませることができる。また、型締め完了時において、可動型の押圧部は、滑らかなキャビティ面の一部を構成することとなるため、可動型の鋭利部(湾曲状端面のエッジ)によって連結壁部を傷つけることが排除され、可動型の押圧部に対応する跡あるいは窪み部が形成される不具合の発生が抑制され、部品(プレス成形品)の外観品質を向上させることができる。なお、実施の形態2に、実施の形態1に係る変形例1および2を組み込むことも可能である。
次に、実施の形態3を説明する。
図19は、実施の形態3に係るプレス成形品の製造装置を説明するための断面図、図20は、図19の線XX−XXに関する断面図である。
実施の形態3は、可動型の押圧部の形状に関し、実施の形態2と概して異なり、実施の形態3に係るプレス成形品(図5参照)の製造装置は、上型(ダイ部)360、下型(パンチ部)370および側方型380を有する。
上型360は、貫通孔362、可動型364、スプリング機構366およびストッパ(制止手段)368を有する。貫通孔362は、下型370に配置されるブランク(図5参照)の中央部位116における連結壁部106と相対するように位置決めされ、当該連結壁部106に連結される側壁部104には、拡張部114が配置されている。
可動型364は、平坦状の押圧部を有する先端部365と先端部365を支持する基部とを有し、長手方向Yに関してはT字状の断面を呈し、長手方向Yと直交する方向Lに関しては長方形断面を呈する。
先端部365は、貫通孔362から出没自在に配置され、長手方向Yに関し、その幅は、基部の幅より小さい。これにより、連結壁部106の材料が、可動型364の移動空間に流入することを抑制している。なお、先端部365の幅は、例えば、ブランクの厚みが2mmである場合、10mm(5倍)以内であることが好ましい。
可動型364の先端部365の押圧部は、平坦状であり、鋭利部を有しないため、可動型364によって連結壁部106を傷つけることが排除され、可動型364の押圧部に対応する跡あるいは窪み部が形成される不具合の発生が抑制される。
なお、可動型364の基部は、スプリング機構366からの付勢力(押圧力)が伝達される部位であり、先端部365は、伝達された付勢力を、連結壁部106に付与する部位であり、連結壁部における撓み形成の促進機能は確保するため、基部における付勢力が伝達される受圧面積は、先端部365における押圧力を付与する放圧面積より大きくなるように設定されている。
スプリング機構366は、可動型364の先端部365を貫通孔362から突出する方向に付勢するために使用される勢力発生手段である。可動型364の付勢力は、型締めに影響を及ぼさないように型締め力より小さく、かつ、ブランクを塑性変形し得る値に設定されている。
ストッパ368は、可動型364の後退を制止するための制止手段であり、貫通孔362に配置される縮径部からなり、その径は、可動型364の基部の径より小さい。ストッパ368は、型締め完了時において、可動型364の先端部365における連結壁部106に対する押圧部と、下型370における連結壁部106に対する押圧部との間の断面厚が、増加させた板厚と一致するように設定されている。なお、符号372は、ブランク拡張部114と当接する下型370の段差部を示している。
次に、実施の形態3に係るプレス成形品の製造方法を説明する。
図21および図22は、実施の形態3に係るプレス成形品の製造方法における湾曲部の形成および湾曲部の消失を説明するための断面図である。
型締めしてプレス成形するために、下型370に向かって上型360が降下すると、上型360の貫通孔362から突出している可動型364の先端部365の平坦状の押圧部は、下型370に配置されるブランクの連結壁部106と当接する。可動型364の付勢力は、ブランク拡張部114を、下型370の段差部372に向かって押圧するため、実施の形態1に係る図8(A)〜(C)の場合と同様に、拡張部114が変形する。連結壁部106に相対する可動型364の先端部365の押圧部と下型370の押圧部との隙間は、側壁部104に相対する上型360の垂直壁部と下型370の垂直壁部との隙間よりも大きく設定されているため、拡張部114の材料は上方に流動し、押込まれる。
連結壁部106は、上型360の押圧部から離間しているが、可動型364の先端部365の押圧部に当接しているため、側壁部104から連結壁部106に作用する力(流動する材料)は、連結壁部106の中央部を、図21に示されるように、下型側に撓ませる(湾曲部が形成される)。つまり、撓み工程において、可動型364の先端部365によって、連結壁部106を下型側に押圧することによって、連結壁部106における撓み形成を促進する。このため、例えば、撓み難い形状のブランクであっても、連結壁部を容易に撓ませることができるため、適用範囲を拡げることが可能である。
その後、連結壁部106を、可動型364の先端部365および下型370の押圧部により挟み込むことにより、連結壁部106を型締め方向Xから圧縮するとともに、側壁部104の自由端側から圧縮することにより、連結壁部106の湾曲部が消失し、連結壁部106に送り込んだ材料によって、図22に示されるように、中央部位116における側壁部104および連結壁部106の両方の板厚を増加させる。また、上型360の押圧部と垂直壁部とは連続的かつ滑らかに連結されているため、連結壁部106に送り込んだ材料の一部は、側壁部側に向かって円滑に案内されて戻される。
可動型364の先端部365の押圧部は、上記のように、平坦状であり、鋭利部を有しないため、型締め途中および完了時(撓み工程および増肉工程)において連結壁部106をパンチ部側に押圧する際、可動型364によって連結壁部106を傷つけることが排除され、可動型364の押圧部に対応する跡あるいは窪み部が形成される不具合の発生が抑制される。また、可動型364の先端部365の押圧部の幅は、可動型364の基部の幅より小さいため、可動型364の移動空間に連結壁部の材料が流入するのが抑制される。一方、基部の受圧面積は、先端部365の放圧面積より大きいため、連結壁部106における撓み形成の促進機能は確保される。したがって、部品(プレス成形品)の外観品質を向上させることができる。
なお、型締め完了時において、可動型364の基部は、ストッパ368によって制止され、可動型364の先端部365の押圧部と、下型370の押圧部との間の断面厚が、増加させた板厚と一致するように、位置決めされる。これにより、可動型364の押圧部は、板厚が増加している連結壁部106の表面に位置することとなる。したがって、可動型364の先端部365の押圧部に対応する跡あるいは窪み部が形成される不具合の発生が抑制され、部品(プレス成形品)の外観品質を向上させることができる。
以上のように、実施の形態3によれば、可動型の先端部の押圧部は、平坦状であり、鋭利部を有しないため、可動型の鋭利部によって連結壁部を傷つけることが排除され、可動型の押圧部に対応する跡あるいは窪み部が形成される不具合の発生が抑制される。また、可動型の先端部の押圧部の幅は、可動型の基部の幅より小さいため、可動型の移動空間に連結壁部の材料が流入するのが抑制される。一方、基部の受圧面積は、先端部の放圧面積より大きいため、連結壁部における撓み形成の促進機能は確保される。したがって、部品(プレス成形品)の外観品質を向上させることができる。
また、型締め完了時において、可動型の先端部の押圧部と、下型の押圧部との間の断面厚が、増加させた板厚と一致するように、位置決めされるため、可動型の押圧部は、板厚が増加している連結壁部の表面に位置することとなる。したがって、可動型の先端部の押圧部に対応する跡あるいは窪み部が形成される不具合の発生が抑制される。なお、実施の形態3に、実施の形態1に係る変形例1および2を組み込むことも可能である。
次に、実施の形態4を説明する。
図23は、実施の形態4に係るプレス成形品の製造装置を説明するための断面図である。
実施の形態4は、可動型のキャビティ面の構成に関し、実施の形態2および3と概して異なり、実施の形態4に係るプレス成形品の製造装置は、上型(ダイ部)460、下型(パンチ部)470および側方型480を有する。上型460は、貫通孔462、可動型464およびスプリング機構466を有する。
可動型464は、貫通孔462から出没自在に配置されており、ブランクの外側に位置している。可動型464は、プレス成形品における中央部位の外面形状全体に対応するU字状断面のキャビティ面を有し、当該キャビティ面は、連結壁部126に対応する湾曲状の押圧部、および、側壁部124に対応しかつ型締め方向Xに延長する垂直壁部を有する。したがって、可動型464は、型締め動作の途中において、ブランク中央部位116の側壁部104および連結壁部106を拘束しながら、下型470に向かって移動する。なお、符号472は、ブランク拡張部114と当接する下型470の段差部を示している。
次に、実施の形態4に係るプレス成形品の製造方法を説明する。
図24および図25は、実施の形態4に係るプレス成形品の製造方法における湾曲部の形成および湾曲部の消失を説明するための断面図である。
型締めしてプレス成形するために、下型470に向かって上型460が降下すると、上型460の貫通孔462から突出している可動型464の押圧部は、下型470に配置されるブランクにおけるブランク中央部位116の連結壁部106と当接する。可動型464の付勢力は、連結壁部106および側壁部104を経由し、側壁部104の自由端側から突出する拡張部114を、下型470の段差部472に向かって押圧するため、実施の形態1に係る図8(A)〜(C)の場合と同様に、拡張部114が変形する。連結壁部106に相対する可動型464の押圧部と下型470の押圧部との隙間は、側壁部104に相対する可動型464の垂直壁部と下型470の垂直壁部との隙間よりも大きく設定されているため、拡張部114の材料は上方に流動し、押込まれる。
連結壁部106は、可動型464の押圧部に当接しているため、下型470の段差部472に支持された側壁部104から連結壁部106に作用する力(流動する材料)は、連結壁部106の中央部を、図24に示されるように、下型側に撓ませる(湾曲部が形成される)。つまり、撓み工程において、可動型464によって、連結壁部106を下型側に押圧することによって、連結壁部106における撓み形成を促進する。このため、例えば、撓み難い形状のブランクであっても、連結壁部を容易に撓ませることができるため、適用範囲を拡げることが可能である。
その後、連結壁部106を、可動型464と下型470とにより挟み込むことにより、連結壁部106を型締め方向Xから圧縮するとともに、側壁部104の自由端側から圧縮することにより、連結壁部106の湾曲部が消失し、連結壁部106に送り込んだ材料によって、図25に示されるように、ブランク中央部位116における側壁部104および連結壁部106の両方の板厚を増加させる。また、可動型464の押圧部と垂直壁部とは連続的かつ滑らかに連結されているため、連結壁部106に送り込んだ材料の一部は、側壁部側に向かって円滑に案内されて戻される。
可動型464は、上記のように、ブランク中央部位116の側壁部104および連結壁部106に対応するキャビティ面を有しており、側壁部104および連結壁部106の全体を覆っている。したがって、型締め途中および完了時(撓み工程および増肉工程)において、可動型464の移動空間に材料が流入することはなく、かつ、可動型464の押圧部によって側壁部104および連結壁部106を傷つけることが排除され、可動型の押圧部に対応する跡あるいは窪み部が形成される不具合の発生が排除されるため、部品(プレス成形品)の外観品質を向上させることができる。
以上のように、実施の形態4によれば、可動型のキャビティ面は、側壁部および連結壁部の全体を覆っているため、可動型の移動空間に材料が流入することはなく、かつ、可動型の押圧部によって側壁部および連結壁部を傷つけることが排除される。これにより、可動型の押圧部に対応する跡あるいは窪み部が形成される不具合の発生が排除されるため、部品(プレス成形品)の外観品質を向上させることができる。なお、実施の形態4に、実施の形態1に係る変形例1および2を組み込むことも可能である。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の範囲内で種々改変することができる。
例えば、プレス成形品は、サスペンション部品に適用する形態に限定されず、他の車両用構造部材に適用することも可能である。他の車両用構造部材は、例えば、リンク部品、ブラケット部品、サイドシルアウターレインフォース等のボディ本体部品、ラダーフレーム等のフレーム部材である。
プレス成形品の製造装置に、予備成形機能を付加することで、予備成形されていない平板状板材(素材)からプレス成形品への製造を、一連の工程で実施するように構成することで、作業性および生産性を向上させることも可能である。
ブランクにおける板厚が増加される部位の縁部に、板厚の増加を引き起こす材料の周辺部への流動を抑制するための抑制手段を設けることで、増肉効率を向上させることも可能である。抑制手段は、圧縮応力の伝達を阻害する構造を有しておれば、特に限定されず、例えば、貫通孔、スリット、凹部および屈曲部が適用可能である。
貫通孔のサイズおよび設置数は、ブランクにおける板厚が増加される部位のサイズおよび形状に応じて、適宜設定することが好ましい。スリットは、圧延材からブランクを成形する際に、打抜き加工によって形成することが、生産性およびコストの点で好ましい。しかし、スリットを、機械加工によって別途形成することも可能である。スリットの幅および長さは、ブランクにおける板厚が増加される部位のサイズおよび形状に応じて、適宜設定することが好ましい。プレス成形後、必要に応じ、スリットを、溶接などによって接合し、剛性を確保することも可能である。
凹部は、薄肉部からなり、スリットに比べ、剛性に対する影響が少ない点で好ましい。凹部は、圧延材からブランクを成形する際に、プレス成形によって形成することが、生産性およびコストの点で好ましい。しかし、凹部を、機械加工によって別途形成したり、ブランクに鋳造を適用する場合には、鋳造時に一括して凹部を形成したりすることも可能である。凹部の幅および長さは、ブランクにおける板厚が増加される部位のサイズおよび形状に応じて、適宜設定することが好ましい。
屈曲部は、薄肉部からなる凹部に比べ、剛性にする影響が少ない点で好ましい。屈曲部の断面形状は、特に限定されないが、変形が容易である形状、例えば、なだらかな円弧形状とすることで、プレス成形品における残留跡を消失(あるいは縮小)させることが好ましい。屈曲部は、圧延材からブランクを成形する際に、プレス成形によって形成することが、生産性およびコストの点で好ましい。しかし、ブランクに鋳造を適用する場合には、鋳造時に一括し屈曲部を形成することも可能である。屈曲部の大きさおよび長さは、ブランクにおける板厚が増加される部位のサイズおよび形状に応じて、適宜設定することが好ましい。
実施の形態1に係るプレス成形品を説明するための斜視図である。 図1の線II−IIに関する断面図である。 図1の線III−IIIに関する断面図である。 実施の形態1に係るプレス成形品が適用されるサスペンション部品を説明するための平面図である。 実施の形態1に係るブランクを説明するための斜視図である。 実施の形態1に係るプレス成形品の製造装置を説明するための断面図である。 図6の線VII−VIIに関する断面図である。 実施の形態1に係るプレス成形品の製造方法における拡張部の押込み過程を示している断面図である。 実施の形態1に係るプレス成形品の製造方法における湾曲部の形成を説明するための断面図である。 実施の形態1に係るプレス成形品の製造方法における湾曲部の消失を説明するための断面図である。 実施の形態1に係る変形例1を説明するための斜視図である。 実施の形態1に係る変形例1を説明するための断面図である。 実施の形態1に係る変形例2を説明するための斜視図である。 実施の形態1に係る変形例2を説明するための断面図である。 実施の形態2に係るプレス成形品の製造装置を説明するための断面図である。 図15の線XVI−XVIに関する断面図である。 実施の形態2に係るプレス成形品の製造方法における湾曲部の形成を説明するための断面図である。 実施の形態2に係るプレス成形品の製造方法における湾曲部の消失を説明するための断面図である。 実施の形態3に係るプレス成形品の製造装置を説明するための断面図である。 図19の線XX−XXに関する断面図である。 実施の形態3に係るプレス成形品の製造方法における湾曲部の形成を説明するための断面図である。 実施の形態3に係るプレス成形品の製造方法における湾曲部の消失を説明するための断面図である。 実施の形態4に係るプレス成形品の製造装置を説明するための断面図である。 実施の形態4に係るプレス成形品の製造方法における湾曲部の形成を説明するための断面図である。 実施の形態4に係るプレス成形品の製造方法における湾曲部の消失を説明するための断面図である。
符号の説明
100 ブランク(予備成形体)、
104 側壁部、
106 連結壁部、
108 端面、
112,118 端部、
114 拡張部、
116 中央部位、
120 プレス成形品、
124 側壁部、
126 連結壁部、
132,138 端部、
136 中央部位(U字状断面の延びる方向の一部分)、
140 サスペンション部品、
160 上型(ダイ部)、
170 下型(パンチ部)、
172 段差部、
180 側方型、
260 上型(ダイ部)、
262 貫通孔、
264 可動型、
266 スプリング機構、
268 ストッパ(制止手段)、
270 下型(パンチ部)、
272 段差部、
280 側方型、
360 上型(ダイ部)、
362 貫通孔、
364 可動型、
365 先端部、
366 スプリング機構、
368 ストッパ(制止手段)、
370 下型(パンチ部)、
372 段差部、
380 側方型、
460 上型(ダイ部)、
462 貫通孔、
464 可動型、
466 スプリング機構、
470 下型(パンチ部)、
472 段差部、
480 側方型、
L 長手方向と直交する方向、
P 周方向、
X 型締め方向、
Y 長手方向(U字状断面の延びる方向)。

Claims (16)

  1. U字状断面の部品をプレス成形により製造する方法であって、
    離間している一対の側壁部と、前記側壁部の端部同士を連結する円弧状の連結壁部とを有するU字状断面の予備成形体を用意する用意工程と、
    成形型内に前記予備成形体を配置する配置工程と、
    前記成形型の型締め動作の途中において、前記成形型により前記予備成形体を押圧することにより、前記U字状断面の延びる方向の一部分に関し、前記連結壁部を撓ませる撓み工程と、
    前記撓ませた部位を、前記成形型によって圧縮かつ押込むことにより、材料流動を発生させて、前記一部分における前記側壁部および前記連結壁部の板厚を、前記型締め動作の前における板厚に比較し、増加させる増肉工程と
    を有することを特徴とする方法。
  2. 前記用意工程において用意される前記予備成形体は、
    前記一部分の前記側壁部における連結壁部側の反対に位置する自由端側に配置される押込み部を有し、
    前記増肉工程において、前記押込み部の材料を流動させることにより、前記側壁部および前記連結壁部の板厚を増加させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記予備成形体の前記押込み部を、前記自由端側から突出させ、前記予備成形体における前記押込み部を含む断面の周長を、前記予備成形体の他の部分の断面の周長よりも長く設定したことを特徴とする請求項3に記載の方法。
  4. 前記成形型は、前記予備成形体の内側に配置されるパンチ部、および、前記予備成形体の外側に配置されるダイ部を有し、
    前記ダイ部は、前記ダイ部の押圧部から出没自在に配置される可動型を有し、
    前記撓み工程において、前記可動型によって、前記一部分における前記連結壁部をパンチ部側に押圧することによって、前記連結壁部における撓み形成を促進することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記可動型の押圧部は、湾曲状であり、
    前記増肉工程の型締め完了時において、前記可動型の押圧部を含めて前記ダイ部の押圧部が滑らかなキャビティ面を形成するように、前記可動型を位置決めすることを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 前記可動型は、押圧力が伝達される基部と、伝達された前記押圧力を、前記一部分における前記連結壁に付与する先端部とを有し、
    前記先端部の押圧部は、平坦状であり、前記U字状断面の延びる方向に関し、前記先端部の幅は、前記基部の幅より小さく、前記基部における前記押圧力が伝達される受圧面積は、前記先端部における前記押圧力を付与する放圧面積より大きく、
    前記撓み工程および前記増肉工程において、前記可動型の前記先端部の平坦状の押圧部によって、前記一部分における前記連結壁部をパンチ部側に押圧することを特徴とする請求項4に記載の方法。
  7. 前記可動型は、前記一部分における前記側壁部および前記連結壁部に対応するキャビティ面を有し、
    前記撓み工程および前記増肉工程において、前記側壁部および前記連結壁部は、前記可動型によって拘束される
    ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
  8. 離間している一対の側壁部と、前記側壁部の端部同士を連結する円弧状の連結壁部とを有し、予備成形体から製造されるU字状断面のプレス成形品であって、
    前記U字状断面の延びる方向の一部分に関し、前記側壁部および前記連結壁部の板厚が、プレス成形によって、前記プレス成形の前における板厚に比較し、増加させられており、
    前記板厚が増加されている部位の板厚は、当該部位の周辺部の板厚より大きい
    ことを特徴とするプレス成形品。
  9. 前記板厚が増加されている部位の硬度は、前記周辺部の硬度より大きいことを特徴とする請求項8に記載のプレス成形品。
  10. U字状断面の部品をプレス成形により製造する装置であって、
    離間している一対の側壁部と、前記側壁部の端部同士を連結する円弧状の連結壁部とを有するU字状断面の予備成形体が、配置されて型締めされる成形型を有し、
    前記成形型は、前記予備成形体の内側に配置されるパンチ部と、前記パンチ部との相対的な移動により、前記予備成形体の外側の面をパンチ部側へ押圧するダイ部とを含んでおり、
    型締め時における前記パンチ部と前記ダイ部により形成されるキャビティの断面厚は、前記U字状断面の延びる方向の一部分に関し、前記予備成形体の板厚より大きく設定されており、
    前記パンチ部および前記ダイ部は、
    型締め動作の途中において、前記予備成形体を押圧することにより、前記U字状断面の延びる方向の一部分に関し、前記連結壁部を撓ませ、
    前記撓ませた部位を、圧縮かつ押込むことにより、材料流動を発生させ、前記一部分における前記側壁部および前記連結壁部の板厚を、前記型締め動作の前における板厚に比較し、増加させる
    ことを特徴とする装置。
  11. 前記予備成形体は、前記一部分の前記側壁部における連結壁部側の反対に位置する自由端側に配置される押込み部を有し、
    前記パンチ部は、型締め動作の途中において、前記押込み部を前記連結壁部側に押込むことにより、前記押込み部の材料を流動させるせることにより、前記側壁部および前記連結壁部の板厚を増加させる
    ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
  12. 前記ダイ部は、前記ダイ部の押圧部から出没自在に配置される可動型を有し、
    前記可動型は、前記一部分における前記連結壁部をパンチ部側に押圧することによって、前記連結壁部における撓み形成を促進することを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の装置。
  13. 前記成形型は、前記可動型の移動を制止する制止手段を有し、
    前記可動型の押圧部は、湾曲状であり、
    前記制止手段は、型締め完了時において、前記可動型の押圧部を含めて前記ダイ部の押圧部が滑らかなキャビティ面を形成するように、前記可動型を位置決めするように設定されていることを特徴とする請求項12に記載の装置。
  14. 前記可動型は、押圧力が伝達される基部と、伝達された前記押圧力を、前記一部分における前記連結壁に付与する先端部とを有し、
    前記先端部の押圧部は、平坦状であり、前記U字状断面の延びる方向に関し、前記先端部の幅は、前記基部の幅より小さく、前記基部における前記押圧力が伝達される受圧面積は、前記先端部における前記押圧力を付与する放圧面積より大きい
    ことを特徴とする請求項13に記載の装置。
  15. 前記可動型は、前記一部分における前記側壁部および前記連結壁部に対応するキャビティ面を有し、
    型締め動作の途中において、前記側壁部および前記連結壁部を拘束しながら、前記パンチ部に向かって移動する
    ことを特徴とする請求項13に記載の装置。
  16. 前記可動型は、前記U字状断面の部品の外面形状全体に対応するU字状断面のキャビティ面を有することを特徴とする請求項15に記載の装置。
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