JP2010117060A - 浴室における人の検知方法およびそれを用いた浴室暖房乾燥装置 - Google Patents

浴室における人の検知方法およびそれを用いた浴室暖房乾燥装置 Download PDF

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Abstract

【課題】浴室内の暖房,乾燥,換気および浴室内をサウナ空間とするサウナ機能を搭載した浴室暖房乾燥装置において、入浴者に送風や温水を直接あたらないようまたはあてるように制御することを目的としている。
【解決手段】浴室内の空気を循環するための循環風路内に設けた循環ファン3および加熱手段4と、温水および冷水を噴射するミスト噴射手段5と、浴室内の空気を排気する換気ファン6および前記循環ファン3、加熱手段4、ミスト噴射手段5、換気ファン6を組み合わせて駆動し、乾燥運転、暖房運転、換気運転、サウナ運転を行う浴室暖房乾燥装置において、浴室内に音を検出する音検出手段9を2つ以上備え、検出した音の伝達時間の差により入浴者の位置を検出することにより、入浴者に送風や温水を直接あたらないようまたはあてるように制御する浴室暖房乾燥装置を提供できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、浴室内の暖房,乾燥,換気を行う浴室暖房乾燥装置および浴室内をサウナ空間とするサウナ機能を搭載した浴室暖房乾燥装置に関するものである。
従来、この種の浴室暖房乾燥装置は、換気、循環の各々の風路内に換気用の換気ファン、循環用の循環ファンを備え、各々専用のモータによって回転し、また、循環風路内に加熱手段を備え、温水および冷水を噴射するミスト噴射手段を備え、循環ファン、加熱手段、換気ファン、ミスト噴射手段を組み合わせて駆動することにより、各運転、例えば、乾燥運転、暖房運転、換気運転、サウナ運転を行うようにしたものが知られている。
乾燥運転では、循環ファン、加熱手段、換気ファンが駆動され、加熱手段により浴室内の空気を加熱して循環ファンにより加熱された空気を浴室内に循環させながら、換気ファンにより浴室内の空気が換気風路内を通り、外部に排出され、暖房運転では、循環ファン、加熱手段が駆動され、加熱手段により浴室内の空気を加熱して循環ファンにより加熱された空気を浴室内に循環させることにより、浴室内の温度を上昇させ、換気運転では、換気ファンが駆動され、換気ファンにより浴室内の空気を排気し、サウナ運転では、暖房運転での循環ファン、加熱手段の駆動に加え、ミスト噴射手段が駆動され、ミストの噴射により浴室内を加湿しサウナ空間とするという各種の運転モードである。
また、循環ファンによる浴室内への送風方向を調整するために風向角度の変更を行う可動ルーバを備え、浴室内にいる人の位置を設定により人の存在位置を予測し、風向角度の変更、循環ファンの強弱、ミスト噴射のON/OFFなどを制御し、使用者の入浴時の快適性向上を考慮したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その浴室暖房乾燥装置について図4(a)を参照しながら説明する。
図4(a)に示すように、浴室101の天井部102に設置された本体103の内部に送風手段としての循環ファン104と、加熱手段105とを備え、浴室101内の空気を本体103内に吸い込み口106から取り込み、加熱手段105により暖められた空気が循環ファン104を介して吹き出し口107から吹き出される構成であり、また、浴室101内の空気を排気する換気手段としての換気ファン108と、本体103の下部にはミストの噴射により浴室101内を加湿しサウナ空間とするためのミスト噴射手段109と、吹き出し口107に風向を調節するための風向変更手段としてのルーバ110が備えられ、ルーバ駆動用モータ111によりルーバ110の角度調節が可能となっており、前記循環ファン104、加熱手段105、換気ファン108、ミスト噴射手段109、ルーバ110を組み合わせて駆動する制御部112とを備えている。
本体103の設置時に浴槽と洗い場との位置関係が決定するため、位置関係の設定を事前に行うことにより、例えば運転起動時には洗い場に人がいると予測して風や温水が直接あたらないように循環ファン104を弱めに制御し、ミスト噴射手段109の出力をOFFに制御し、ルーバ110の角度調節を行うことにより使用者の入浴時の快適性向上としている。
あるいはルーバ110の角度調節を行い、送風によりミスト噴射手段109の気流を変更することにより使用者の入浴時の快適性向上としている。
あるいはミスト噴射手段109の射出方向が可変となっており、循環ファン104を弱めに制御し、ミスト噴射手段109の射出方向を変更し、ルーバ110の角度調節を行うことにより使用者の入浴時の快適性向上としている。
また、浴室内にいる人の位置を光電センサ113により検出し、風向角度の変更、循環ファンの強弱、ミスト噴射のON/OFFなどを制御し、使用者の入浴時の快適性向上を考慮したものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
以下、その浴室暖房乾燥装置について図4(b)を参照しながら説明する。
図4(b)に示すように、図4(a)の構成に対し、さらに本体103に近接する物体を検出する物体検出手段としての光電センサ113が備えられている。
光電センサ113が物体を検知しなくなるまで、すなわち浴室101内にいる人に風や温水が直接あたらないように例えば循環ファン104を弱めに制御し、ミスト噴射手段109の出力をOFFに制御し、ルーバ110の角度調節を行うことにより使用者の入浴時の快適性向上としている。
特開2002−336155号公報 特開2003−269778号公報
このような従来の浴室暖房乾燥装置で、浴室内にいる人の位置を設定により人の存在位置を予測する方法では、設置状況により位置関係を把握した上で設定が必要であり、分かりづらいという課題がある。
また、人の位置を検出するのではなく、例えば洗い場側を人体存在予定箇所とするため、浴槽側にいた際には、意図に反する動作ともなりうるという課題がある。
また、光電センサにより人の位置を検出する方法では、浴室内の水蒸気や光電センサの汚れにより光量が減衰し検出しづらいという課題がある。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、浴室内にいる人を確実に検出し、自動で送風や温水を直接あたらないようまたはあてるように制御することができる浴室暖房乾燥装置を提供することを目的としている。
本発明の浴室暖房乾燥装置は上記目的を達成するために、浴室内の空気を循環する循環風路と、この循環風路に空気を送風する循環ファンと、前記循環風路を通過する空気を加熱する加熱手段と、温水および冷水を噴射するミスト噴射手段と、前記循環ファンと加熱手段とミスト噴射手段と制御する制御部を備えた浴室暖房乾燥装置において、浴室内の音を検出する音検出手段を少なくとも2つ以上備え、前記制御部に、前記音検出手段の検出した音の伝達時間の差により浴室内に在室している人の位置を検出する位置検出手段を備えたものである。
この手段により浴室内に在室している人の位置を検出することができる浴室暖房乾燥装置が得られる。
また、第2の課題解決手段は、第1の音検出手段と第2の音検出手段を備え、位置検出手段は、第1または第2の音検出手段の一方が音の発生を検出した時から他方が音の検出をした時までの時間を検出する構成としたものである。
この手段により浴室内に在室している人の位置を検出することができる浴室暖房乾燥装置が得られる。
また、第3の課題解決手段は、制御部には、音検出手段の信号を受けて雑音を除去する雑音除去手段を設けたものである。
この手段により浴室内に在室している人の位置を検出することができる浴室暖房乾燥装置が得られる。
また、第4の課題解決手段は、雑音除去手段は、受けた信号に対して所定のしきい値を有するものである。
この手段により浴室内に在室している人の位置を検出することができる浴室暖房乾燥装置が得られる。
また、第5の課題解決手段は、雑音除去手段は、所定のしきい値を可変して設定する構成を有するものである。
この手段により浴室内に在室している人の位置を検出することができる浴室暖房乾燥装置が得られる。
また、第6の課題解決手段は、雑音除去手段は、浴室に人がいないときにしきい値を調整することを特徴とする。
この手段により浴室内に在室している人の位置を検出することができる浴室暖房乾燥装置が得られる。
また、第7の課題解決手段は、雑音除去手段は、運転モードごとにしきい値を設定可能にして設けたものである。
この手段により浴室内に在室している人の位置を検出することができる浴室暖房乾燥装置が得られる。
また、第8の課題解決手段は、音検出手段がエレクトレットコンデンサマイクであることを特徴としたものである。
この手段により浴室内に在室している人の位置を検出することができる浴室暖房乾燥装置が得られる。
また、第9の課題解決手段は、暖房またはサウナ運転の場合に浴室に在室している人の位置の検出を行うことを特徴とするものである。
この手段により浴室内に在室している人の位置を検出することができる浴室暖房乾燥装置が得られる。
また、第10の課題解決手段は、浴室内に在室している人の位置を検出した時に、循環ファンを弱またはミスト噴射手段の出力をOFFすることを特徴とするものである。
この手段により浴室内に在室している人の位置を検出することができる浴室暖房乾燥装置が得られる。
また、第11の課題解決手段は、浴室への送風方向を制御するルーバを備え、浴室内に在室している人の位置を検出した時に、前記人に送風を直接あてないようまたはあてるように選択設定して風向を制御することを特徴とするものである。
この手段により浴室内に在室している人の位置を検出し、自動で送風や温水を直接あたらないようまたはあてるよう制御することができる浴室暖房乾燥装置が得られる。
また、第12の課題解決手段は、浴室内に在室している人の位置を検出するまでは、風向角度を閉方向に制御し、循環ファンの動作を抑制または止めるように制御し、ミスト噴射手段の出力をOFFとする制御を行うことを特徴とするものである。
この手段により浴室内に在室している人の位置を検出し、自動で送風や温水を直接あたらないようまたはあてるように制御することができる浴室暖房乾燥装置が得られる。
また、第13の課題解決手段は、暖房運転の起動時は風向角度が決定したのちに循環ファンの動作を行い送風することを特徴とするものである。
この手段により浴室内に在室している人の位置を検出し、暖房運転の起動時に自動で送風を直接あたらないよう制御することができる浴室暖房乾燥装置が得られる。
また、第14の課題解決手段は、サウナ運転の起動時は風向角度が決定したのちに循環ファンの動作を行い送風し、ミスト噴射手段の出力をONすることを特徴とするものである。
この手段により浴室内に在室している人の位置を検出し、サウナ運転の起動時に自動で送風や温水を直接あたらないよう制御することができる浴室暖房乾燥装置が得られる。
本発明によれば、浴室内の空気を循環する循環風路と、この循環風路に空気を送風する循環ファンと、前記循環風路を通過する空気を加熱する加熱手段と、温水および冷水を噴射するミスト噴射手段と、前記循環ファンと加熱手段とミスト噴射手段と制御する制御部を備えた浴室暖房乾燥装置において、浴室内の音を検出する音検出手段を少なくとも2つ以上備え、前記制御部に、前記音検出手段の検出した音の伝達時間の差により浴室内に在室している人の位置を検出する位置検出手段を備えたものであり、浴室内に在室している人の位置を検出し、自動で送風や温水を直接あたらないようまたはあてるように制御することができるという効果のある浴室暖房乾燥装置を提供できる。
本発明の請求項1記載の発明は、浴室内の空気を循環する循環風路と、この循環風路に空気を送風する循環ファンと、前記循環風路を通過する空気を加熱する加熱手段と、温水および冷水を噴射するミスト噴射手段と、前記循環ファンと加熱手段とミスト噴射手段と制御する制御部を備えた浴室暖房乾燥装置において、浴室内の音を検出する音検出手段を少なくとも2つ以上備え、前記制御部に、前記音検出手段の検出した音の伝達時間の差により浴室内に在室している人の位置を検出する位置検出手段を備えたものであり、浴室内に在室している人の位置を検出して浴室暖房乾燥装置の運転をするという作用を有する。
また、請求項2記載の発明は、第1の音検出手段と第2の音検出手段を備え、位置検出手段は、第1または第2の音検出手段の一方が音の発生を検出した時から他方が音の検出をした時までの時間を検出する構成としたものであり、第1の音検出手段と第2の音検出段の検出が検出する音の時間差を検出することで浴室内に在室している人の位置を検出することができるという作用を有する。
また、請求項3記載の発明は、制御部には、音検出手段の信号を受けて雑音を除去する雑音除去手段を設けたものであり、雑音除去手段により、入浴者の発した音を正確に検知することができるという作用を有する。
また、請求項4記載の発明は、雑音除去手段は、受けた信号に対して所定のしきい値を有する構成したものであり、雑音除去手段により、浴室内に在室している人の発した音を正確に検知することができるという作用を有する。
また、請求項5記載の発明は、雑音除去手段は、所定のしきい値を可変して設定する構成を有するものであり、使用環境に応じたしきい値の設定をして、浴室内に在室している人の発した音を正確に検知することができるという作用を有する。
また、請求項6記載の発明は、雑音除去手段は、浴室に人がいないときにしきい値を調整することを特徴とするものであり、浴室内に在室している人の位置を正確に検出することができるという作用を有する。
また、請求項7記載の発明は、運転モード毎にしきい値をもっていることを特徴としたものであり、運転モードに応じてしきい値を設定して浴室内に在室している人の位置を正確に検出することができるという作用を有する。
また、請求項8記載の発明は、音検出手段がエレクトレットコンデンサマイクであることを特徴としたものであり、浴室内に在室している人の位置を検出することができるという作用を有する。
また、請求項9記載の発明は、暖房またはサウナ運転の場合に浴室に在室している人の位置の検出を行うことを特徴とするものであり、浴室内に在室している人の位置を検出することができるという作用を有する。
また、請求項10記載の発明は、浴室内に在室している人の位置を検出した時に、循環ファンを弱またはミスト噴射手段の出力をOFFすることを特徴とするものであり、浴室内に在室している人の位置を検出した際に、循環ファンを弱またはミスト噴射手段の出力のOFFを制御し、自動で送風や温水を直接あたらないようすることができる作用を有する。
また、請求項11記載の発明は、浴室への送風方向を制御するルーバを備え、浴室内に在室している人の位置を検出した時に、前記人に送風を直接あてないようまたはあてるように選択設定して風向を制御することを特徴とするものであり、浴室内に在室している人の位置を検出し、自動で送風や温水を直接あたらないようまたはおよびあてるように選択設定することができるという作用を有する。
また、請求項12記載の発明は、浴室内に在室している人の位置を検出するまでは、風向角度を閉方向に制御し、循環ファンの動作を抑制または止めるように制御し、ミスト噴射手段の出力をOFFとする制御を行うことを特徴とするものであり、浴室内に在室している人の位置を検出するまでは、自動で送風や温水を直接あたらないよう制御するという作用を有する。
また、請求項13記載の発明は、暖房運転の起動時は風向角度が決定したのちに循環ファンの動作を行い送風することを特徴とするものであり、浴室内に在室している人の位置を検出し、暖房運転の起動時に自動で送風を直接あたらないよう制御することができる浴室暖房乾燥装置が得られるという作用を有する。
また、請求項14記載の発明は、サウナ運転の起動時は風向角度が決定したのちに循環ファンの動作を行い送風し、ミスト噴射手段の出力をONすることを特徴とするものであり、浴室内に在室している人の位置を検出し、サウナ運転の起動時に自動で送風や温水を直接あたらないよう制御することができる浴室暖房乾燥装置が得られるという作用を有する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1(a)に示すように、浴室1の天井部に設置された浴室暖房乾燥装置の本体2は、前記浴室1の空気を循環する循環ファン3と、この循環ファン3で循環する空気を暖める加熱手段4と、ミストを噴射して加湿するミスト噴射手段5と、浴室1の空気を屋外へ排出する換気ファン6とから構成されている。
そして、本体2の下面には、浴室1へ開口して浴室1の空気を吸いこむ吸い込み口10と、浴室1へ空気を吹き出す吹き出し口11と、この吹き出し口11から吹き出す空気の方向を調整するルーバ7を備えている。また、本体2には、これら循環ファン3、加熱手段4、ミスト噴射手段5、換気ファン6、ルーバ7を組み合わせて駆動する制御部8を備えている。
循環ファン3は、クロスフローファンやシロッコファンなどである。
加熱手段4は、給湯装置などを介して温水の循環供給を受ける熱交換器を利用するもの、あるいは、PTCヒータなどのヒータで構成する。
ミスト噴射手段5は水道や給湯装置などにより供給された水または温水を、噴射ノズルなどにより微細化して浴室内に噴射する構成のものである。
換気ファン6は、シロッコファンなどである。
ルーバ7は、ファンを回転させることで、吸い込み口10を通して浴室内の空気を吸引し、加熱手段4、ミスト噴射手段5で加熱、加湿された空気が吹き出し口11を通して浴室内に吹き出す方向に取り付けられている。
また、ルーバ7は、吹き出し口11付近に浴室内への風向を調節するための風向変更手段として備えられ、ルーバ7を任意の角度に移動するステッピングモータ7aにより角度調節が可能となっている。
ミスト噴射手段5は水道や給湯装置などにより供給された水または温水を、噴射ノズルなどにより微細化して浴室内に噴射する構成のものである。
さらに、浴室1の壁面には浴室内で発生する音を検出する音検出手段9としての第1の音検出手段であるマイク9aと、第2の音検出手段であるマイク9bとを備えている。
このマイク9aおよびマイク9bは、小型、軽量、安価であり、入手しやすく、また、半永久的に帯電した素子を用いるためコンデンサへのバイアス電圧が不要であることから消費電力も抑えられ、さらに周波数特性が広範囲にフラットであるエレクトレットコンデンサマイク好ましくはMEMS(Micro Electro Mechanical System)マイクである。音が発生すると制御部8に対して、音の大きさおよび周波数に応じた波形を出力するものである。
また、マイク9aおよびマイク9bの配置について、浴室床面からの高さは浴槽の縁12以上で、天井部から見た図1(b)に示すように、浴槽と洗い場を挟み浴室内にいる人とほぼ一直線となる位置として浴槽中央付近が好ましい。そして、風向変更手段であるルーバ7の軌道の延長上にマイク9aとマイク9bを結ぶ直線が位置するようにこれらマイク9a、9bは配置されるものである。
制御部8は、マイク9aとマイク9bから音を検出する雑音除去手段13とこの雑音除去手段13の音情報から浴室に在室している人の位置を検出する位置検出手段14を有する。
また、雑音除去手段13は、あらかじめ設定したしきい値を有するものである。
そして、制御部8は、マイクロコンピュータなどを利用した制御基板により、遠隔操作装置(図示せず)からの入力情報と、循環ファン3および換気ファン6のファン回転数情報と、浴室内温度と噴射水温との温度情報と、位置検出手段14の情報とを入力とし、それらの情報と運転モードまたは運転状態に応じて、循環ファン3と換気ファン6の回転数指令信号と、加熱手段4とミスト噴射手段5またはルーバ7とをそれぞれ駆動するリレーの開閉またはオンオフ信号とを出力するものである。
また、制御部8には、運転の開始時に、位置検出手段14の検出情報に応じて、ルーバ7を閉方向に制御し、循環ファン3の動作を抑制または止めるよう制御し、ミスト噴射手段5をOFFさせる運転抑制手段15を備える。
上記構成において、換気の運転操作をすると、制御部8は換気ファン6の回転数指令信号を出力して、換気ファン6のファンを回転させることで浴室内の空気を吸い込み、連結された排気ダクト(図示せず)を介して屋外へ排出する。
また、乾燥の運転操作をすると、制御部8は循環ファン3の回転数指令信号と加熱手段4を駆動するリレーの閉と換気ファン6の回転数指令信号を出力して、循環ファン3の作用により、吸い込み口10を通して浴室内の空気を吸引するとともに、吹き出し口11を通して吹き出す空気を、加熱手段4により加熱された空気を循環させながら、換気ファン6のファンを回転させることで浴室内の空気を吸い込み、連結された排気ダクト(図示せず)を介して屋外へ排出して浴室内の乾燥を行う。
また、暖房の運転操作をすると、制御部8は循環ファン3の回転数指令信号と加熱手段4を駆動するリレーの閉を出力して、循環ファン3の作用により、吸い込み口10を通して浴室内の空気を吸引するとともに、吹き出し口11を通して吹き出す空気を、加熱手段4により加熱して浴室内の暖房を行うこととなる。
さらに、サウナ運転の操作をすると、制御部8はミスト噴射手段5を駆動するリレーの閉を出力して、供給された水または温水を、噴射ノズルにより微細化して浴室内に噴射して、浴室内の加湿を行う。
以上のように、浴室に人のいない場合には、運転動作を容易に行うことができるが、人が浴室にいる場合には、例えば暖房運転では、運転の開始時に直接吹き出し風に当たることにより冷風感を与えてしまうことがある。また、サウナ運転時には、噴霧される温水の温度が安定するまでは、入浴者とって心地よい温度になっていない場合がある。そこで、本実施の形態のように、入浴者のあるなしを検出して運転の制御を行うことが極めて有用となる。
まずは、浴室にいる人の位置を検出する方法について説明する。
図1(b)に示すように、音が発生した位置を点P、マイク9aの設置点すなわち第1の設置点A、マイク9bの設置点すなわち第2の設置点Bとすると、図2に示すように点A、点Bで検出した点Pの音は同一もしくは類似した波形となる。しかし、点P−A間および点P−B間の距離が異なるため、音の伝達時間の差tが生じる。この音の伝達時間の差tを知ることにより、A−B間の距離をD、音速をvとすると、点P−A間および点P−B間の距離daおよびdbは式1、式2により求めることができる。
Figure 2010117060
Figure 2010117060
但し、式1、式2は点Aの方が点Pに近い場合であり、逆の場合はすなわち点Bの方が点Pに近い場合は、式3、式4のように求めることができる。
Figure 2010117060
Figure 2010117060
すなわち、第1の設置点Aと第2の設置点Bとの音の伝達時間の差tがわかれば点Pの位置、つまり浴室にいる人の位置を特定することができる。
そこで、本実施の形態の位置検出手段14は、第1の設置点Aと第2の設置点Bとの音の伝達時間の差tから浴室にいる人の位置である点Pを特定する。そして、この点Pは風向変更手段であるルーバ7の軌道の延長上にあるので、ルーバ7の回転角度を調節することで人のいる側と人のいない側を区別して、吹き出し口11から吹き出す空気の方向を調整することができる。
音が発生したと判断する処理については、雑音除去知手段13に雑音除去のために図2に示すような所定のしきい値を設け、このしきい値以上であれば音が発生したと認識する。
なお、前記しきい値は運転モード毎で循環ファン3やミスト噴射手段5や換気ファン5など動作する/しないの違いなどにより雑音の大きさが異なるため、運転モード、強/弱、温度設定毎など個別に設けてあることが望ましい。また、前記しきい値は可変する構成とし、遠隔操作装置(図示せず)から設定可能とする、あるいは浴室に人がいないと判断したときに自動調節することが望ましい。
図2に示すように、マイク9aにおいて先に音が発生したと認識した場合、位置検出手段14はマイク9bにおいて音が発生したと認識するまでの時間を計測するべくカウントを開始する。しかし、マイク9aが音の発生を認識してもマイク9bは認識できなかったり、別の音源からの音の発生を認識したりする場合がある。そこで、計測した時間差が浴室の幅から設定した所定時間よりも大きい場合、すなわち前記所定時間内にマイク9bにおいて発生した音をと認識しなかった際には再度やりなおす。
また、誤検出防止のため所定時間内に複数回、望ましくは5秒以内で3回以上音の伝達時間の差を取り込み、算出された点P−A間または/および点P−B間の距離、例えば点P−A間の距離daが5%以内の差である場合にこの距離データにより浴室にいる人の位置を確定する。
次に、浴室内にいる人の位置を検出するまでの制御部8の制御内容について説明する。制御部8に設けた運転抑制手段15は、浴室内にいる人の位置を検出するまでは、ルーバ7を閉方向に制御し、循環ファン3の動作を抑制または止めるよう制御し、ミスト噴射手段5の出力をOFFとすることで、例えば浴室内に入って間もない場合など浴室内にいる人の位置が確定していない時に、浴室内の人に送風や温水を直接あたらないよう制御する。
次に、浴室内にいる人の位置を検出してからの制御部8の制御内容について説明する。
運転抑制手段15は、暖房運転やサウナ運転の起動時には、送風温度や温水温度が安定していない可能性が高いので、浴室内にいる人に送風や温水を直接あたらないよう制御する運転抑制の制御を行う。但し、前記運転抑制の制御は解除条件を満たすと浴室内にいる人に送風や温水を直接あててしまうことになり、また一度に動作させると動作音も大きくなる場合もあるため、浴室内にいる人の位置を検出してから運転抑制の制御は解除条件を満たしてもすぐに送風やミスト噴射を行わず、送風温度や温水温度が安定するよう、また、動作音の点から、暖房運転の場合はルーバ7の角度が決定してから循環ファン3の動作を行い、サウナ運転の場合はさらにミスト噴射手段5の出力を行うよう制御する。連続で起動する場合など入浴者が起動時の制御が不要である場合には遠隔操作装置(図示せず)により起動時の制御の解除を行う。
暖房運転やサウナ運転では、前記の運転抑制の制御を起動時に行うこととなるが、それを終えた際には、図3(a)、図3(b)に示すように、ルーバ7を任意の角度に移動するステッピングモータ7aにより角度調節を行い送風することによりミスト噴射手段5の気流を浴室の洗い場へ向ける気流Aまたは気流を浴槽側へ向ける気流Bのように変更し、浴室内にいる人に送風や温水が直接あたらないようまたは直接あたるように制御することとなる。 浴室内にいる人に送風や温水を「直接あてない」または「直接あてる」の選択設定は遠隔操作装置(図示せず)により行われる。例えば、入浴者が直接送風や温水があたって肌寒く感じる場合は「直接あてない」設定とし、また、入浴者の嗜好により送風にあたりたい場合や温水を直接浴びたい場合は「直接あてる」設定とする。
なお、浴室内にいる人に送風や温水を直接あたらないようまたはあてるように制御するために浴室内にいる人の位置の特定が必要なのは、主に入浴時に行われる運転である暖房運転またはサウナ運転であり、特定の運転モードである場合のみ人の位置検出を行うものとしてもよい。
以上のように、浴室内に在室している人の位置を検出することができ、浴室内に在室している人に送風や温水を直接あたらないようまたはあたるように制御することができるサウナ機能付き浴室暖房乾燥換気装置が得られる。
なお、実施の形態1では、暖房運転やサウナ運転の起動時を終えた際の処理としてルーバ7の角度調節を行い送風することによりミスト噴射手段5の気流を変更し、浴室内にいる人に送風や温水が直接あたらないようまたは直接あたるよう制御するものとしたが、ミスト噴射手段5の射出方向を可変とし、ミスト噴射手段5の射出方向を変更し、ルーバ7の角度調節を行うものとしてもよく、その作用効果に差異は生じない。
本発明にかかる浴室暖房乾燥装置では、浴室内に在室している人の位置を検出でき、送風や温水を直接あたらないようまたはあてるよう制御することができるものであり、浴室のみに限らず、送風機能のある装置一般に適用でき、家庭用エアコンディショナ、自動車用エアコンディショナ、空気清浄機、ビル用空調機などの用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1の浴室暖房乾燥装置の概略図((a)側面透視図、(b)平面透視図) 同音検出手段により音を検出した際の音波形の一例を示す図 同ルーバ角度調節による送風およびミスト気流制御の一例を示す図((a)入浴者に温風や温水を直接あてる場合の図、(b)入浴者に温風や温水を直接あてない場合の図) 従来例の浴室暖房乾燥装置の概略図((a)可動ルーバーを備えた浴室暖房乾燥装置の図、(b)光電センサを備えた浴室暖房乾燥装置の図)
符号の説明
1 浴室
2 本体
3 循環ファン
4 加熱手段
5 ミスト噴射手段
6 換気ファン
7 ルーバ
7a ステッピングモータ
8 制御部
9 音検出手段
9a マイク
9b マイク
10 吸い込み口
11 吹き出し口
12 浴槽の縁
13 雑音除去手段
14 位置検出手段
15 運転抑制手段
101 浴室
102 天井部
103 本体
104 循環ファン
105 加熱手段
106 吸い込み口
107 吹き出し口
108 換気ファン
109 ミスト噴射手段
110 ルーバ
111 ルーバ駆動用モータ
112 制御部
113 光電センサ

Claims (14)

  1. 浴室内の空気を循環する循環風路と、この循環風路に空気を送風する循環ファンと、前記循環風路を通過する空気を加熱する加熱手段と、温水および冷水を噴射するミスト噴射手段と、前記循環ファンと加熱手段とミスト噴射手段と制御する制御部を備えた浴室暖房乾燥装置において、浴室内の音を検出する音検出手段を少なくとも2つ以上備え、前記制御部に、前記音検出手段の検出した音の伝達時間の差により浴室内に在室している人の位置を検出する位置検出手段を備えた浴室暖房乾燥装置。
  2. 第1の音検出手段と第2の音検出手段を備え、位置検出手段は、第1または第2の音検出手段の一方が音の発生を検出した時から他方が音の検出をした時までの時間を検出する構成とした請求項1記載の浴室暖房乾燥装置。
  3. 制御部には、音検出手段の信号を受けて雑音を除去する雑音除去手段を設けた請求項2記載の浴室暖房乾燥装置。
  4. 雑音除去手段は、受けた信号に対して所定のしきい値を有する請求項3記載の浴室暖房乾燥装置。
  5. 雑音除去手段は、所定のしきい値を可変して設定する構成を有する請求項4記載の浴室暖房乾燥装置。
  6. 雑音除去手段は、浴室に人がいないときにしきい値を調整することを特徴とする請求項5記載の浴室暖房乾燥装置。
  7. 雑音除去手段は、運転モードごとにしきい値を設定可能にして設けた請求項3記載の浴室暖房乾燥装置。
  8. 音検出手段は、エレクトレットコンデンサマイクで構成した請求項1から7記載の浴室暖房乾燥装置。
  9. 暖房またはサウナ運転の場合に浴室に在室している人の位置の検出を行うことを特徴とする請求項1から8に記載の浴室暖房乾燥装置。
  10. 浴室内に在室している人の位置を検出した時に、循環ファンを弱またはミスト噴射手段の出力をOFFすることを特徴とする請求項1から9記載の浴室暖房乾燥機。
  11. 浴室への送風方向を制御するルーバを備え、浴室内に在室している人の位置を検出した時に、前記人に送風を直接あてないようまたはあてるように選択設定して風向を制御することを特徴とする請求項1から10記載の浴室暖房乾燥装置。
  12. 浴室内に在室している人の位置を検出するまでは、風向角度を閉方向に制御し、循環ファンの動作を抑制または止めるように制御し、ミスト噴射手段の出力をOFFとする制御を行うことを特徴とする請求項11記載の浴室暖房乾燥装置。
  13. 暖房運転の起動時は風向角度が決定したのちに循環ファンの動作を行い送風することを特徴とする請求項9記載の浴室暖房乾燥装置。
  14. サウナ運転の起動時は風向角度が決定したのちに循環ファンの動作を行い送風し、ミスト噴射手段の出力をONすることを特徴とする請求項9記載の浴室暖房乾燥装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017110873A (ja) * 2015-12-18 2017-06-22 パナソニックIpマネジメント株式会社 浴室暖房乾燥機
JP2019039591A (ja) * 2017-08-24 2019-03-14 株式会社ノーリツ 浴室システム
JP2020116165A (ja) * 2019-01-24 2020-08-06 Toto株式会社 浴室システム

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