JP2010113009A - 画像表示装置、照度取得方法、照度取得プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】環境光の照度を適切に取得できる画像表示装置、照度取得方法、照度取得プログラム及び記録媒体を提供すること。
【解決手段】入力される画像情報に応じた画像を表示する画像表示装置(プロジェクタ)1であって、画像を表示する表示手段6と、画像が表示される領域の照度を検出する検出手段21と、画像情報を構成するフレームの平均輝度レベルを取得する輝度取得手段(APL取得部)78と、当該平均輝度レベル、及び、検出手段21により検出された照度に基づいて、表示手段6により画像が表示されていない場合の照度を演算して、当該照度を環境光の照度として取得する取得手段(照度取得部80)と、を備える。これによれば、環境光の照度の取得に際して、表示される画像の光の影響を低減できるほか、当該画像情報に応じた画像の表示を中断せずに環境光の照度を取得することができるので、画像表示装置の利便性を向上できる。
【選択図】図2
【解決手段】入力される画像情報に応じた画像を表示する画像表示装置(プロジェクタ)1であって、画像を表示する表示手段6と、画像が表示される領域の照度を検出する検出手段21と、画像情報を構成するフレームの平均輝度レベルを取得する輝度取得手段(APL取得部)78と、当該平均輝度レベル、及び、検出手段21により検出された照度に基づいて、表示手段6により画像が表示されていない場合の照度を演算して、当該照度を環境光の照度として取得する取得手段(照度取得部80)と、を備える。これによれば、環境光の照度の取得に際して、表示される画像の光の影響を低減できるほか、当該画像情報に応じた画像の表示を中断せずに環境光の照度を取得することができるので、画像表示装置の利便性を向上できる。
【選択図】図2
Description
本発明は、画像表示装置、環境光の照度を取得する照度取得方法、照度取得プログラム及び記録媒体に関する。
従来、入力される画像情報に応じた画像を表示する画像表示装置が知られている。このような画像表示装置として、各種ディスプレイを挙げることができるほか、光源装置と、当該光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調して画像光を形成する光変調装置と、当該画像光をスクリーン等の投射面上に拡大投射する投射光学装置とを備えるプロジェクタを挙げることができる。
近年、環境光の色(屋内を照明する照明装置の色等)及び照度を取得して、画像の視認性の向上及び省エネルギー化を図る画像表示装置が知られている。このような画像表示装置では、環境光の色に応じて、表示画像の色を補正することにより、当該表示画像の視認性を向上する。また、当該画像表示装置では、環境光の照度が高い場合(周囲が明るい場合)には、表示画像の輝度を上げることで表示画像の視認性を向上し、環境光の照度が低い場合(周囲が暗い場合)には、表示画像の輝度を下げることで省エネルギー化を図る。
ところで、フロントタイプ(前面投射型)のプロジェクタにおいては、当該プロジェクタと投射面とが離れている場合が多いため、環境光の照度を検出する場合、プロジェクタ周囲の光を検出するより、投射面周囲の光を検出する方が視環境に適している。このため、筐体の前面、すなわち、筐体における投射光学装置が露出する面に、色光センサを設けたプロジェクタが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のプロジェクタでは、色光センサにより取得された環境情報(RGB又はXYZの三刺激値)に基づいて、ガンマ補正による補正量を調整するなどして、環境に表示色及び明るさが適合した表示画像を表示する。
この特許文献1に記載のプロジェクタでは、色光センサにより取得された環境情報(RGB又はXYZの三刺激値)に基づいて、ガンマ補正による補正量を調整するなどして、環境に表示色及び明るさが適合した表示画像を表示する。
しかしながら、特許文献1に記載のプロジェクタでは、入力された画像情報に応じた画像光の投射中に色光センサにより、前述の環境情報を取得しようとすると、当該画像光の影響を受けてしまい、適切な環境情報を取得することができないという問題がある。特に、画像光の輝度が頻繁に変動する動画の表示時には、この問題が顕著になってしまう。一方、画像光を投射せずに環境光の照度を取得しようとすると、プロジェクタによる画像表示が行われないこととなり、当該プロジェクタの利便性が低下するという問題がある。また、前述の各種ディスプレイにおいても、当該ディスプレイが配置された空間内の物体に、表示された画像の光が反射するなどして検出されてしまうため、適切に環境光の照度を取得することができないという問題がある。このため、より適切に環境光の照度を取得することができる構成が要望されてきた。
本発明の目的は、環境光の照度を適切に取得することができる画像表示装置、照度取得方法、照度取得プログラム及び記録媒体を提供することである。
前記した目的を達成するために、本発明の画像表示装置は、入力される画像情報に応じた画像を表示する画像表示装置であって、前記画像を表示する表示手段と、前記画像が表示される領域の照度を検出する検出手段と、前記画像情報を構成するフレームの平均輝度レベルを取得する輝度取得手段と、前記平均輝度レベルと、前記検出手段により検出された照度とに基づいて、前記表示手段により前記画像が表示されていない場合の照度を演算して、当該照度を環境光の照度として取得する取得手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、取得手段が、輝度取得手段により取得された平均輝度レベル、及び、検出手段により検出された照度に基づいて、画像表示が行われていない場合の照度を演算して、当該照度を環境光の照度として取得する。これによれば、実際に検出手段により検出された照度を環境光の照度として取得する場合に比べ、表示手段により表示される画像の光の影響を低減することができ、実際の環境光の照度と略一致する照度を取得することができる。また、表示される画像が変更されたり、或いは、当該画像の表示が中断されたりすることがないので、所望の画像を表示したまま環境光の照度を取得することができる。従って、環境光をより適切に取得することができるほか、画像表示装置の利便性を向上できる。
本発明では、前記表示手段は、所定の投射面に前記画像を投射する投射光学装置を備え、前記検出手段は、前記平均輝度レベルが取得された前記画像が投射された際の前記投射面の照度を検出することが好ましい。
本発明によれば、検出手段が、投射光学装置により光束が投射される投射面の照度を検出するので、画像表示装置の位置と、当該投射面の位置とが離れていても、投射面に照射される環境光の照度を検出することができる。従って、画像の視認性に影響する環境光の照度を、視環境に応じて適切に取得することができる。
本発明によれば、検出手段が、投射光学装置により光束が投射される投射面の照度を検出するので、画像表示装置の位置と、当該投射面の位置とが離れていても、投射面に照射される環境光の照度を検出することができる。従って、画像の視認性に影響する環境光の照度を、視環境に応じて適切に取得することができる。
本発明では、前記平均輝度レベルが所定のレベルより低いか否かを判定する判定手段を備え、前記取得手段は、前記判定手段により前記平均輝度レベルが低いと判定された際に、前記環境光の照度を演算して取得することが好ましい。
本発明によれば、判定手段により、平均輝度レベルが所定のレベルより低いと判定されたフレームが表示された際の照度に基づいて、取得手段が、環境光の照度を演算して取得することにより、検出手段により検出される照度において、表示手段により表示される画像の光の影響をより低減することができる。従って、取得手段の演算により取得される環境光の照度の精度及び信頼性を向上することができる。
本発明によれば、判定手段により、平均輝度レベルが所定のレベルより低いと判定されたフレームが表示された際の照度に基づいて、取得手段が、環境光の照度を演算して取得することにより、検出手段により検出される照度において、表示手段により表示される画像の光の影響をより低減することができる。従って、取得手段の演算により取得される環境光の照度の精度及び信頼性を向上することができる。
本発明では、前記取得手段は、前記輝度取得手段により取得された複数の前記フレームの前記各平均輝度レベル、及び、当該複数のフレームがそれぞれ表示された際の前記照度に基づいて、前記環境光の照度を演算して取得することが好ましい。
本発明によれば、各平均輝度レベル及び各照度に基づいて、取得手段により環境光の照度が演算されて取得されるので、例えば、これら各平均輝度レベルと各照度とが対応する近似曲線を生成することにより、平均輝度レベルが0である場合の照度、すなわち、環境光の照度をより正確に取得することができる。従って、より適切に環境光の照度を取得することができる。
本発明によれば、各平均輝度レベル及び各照度に基づいて、取得手段により環境光の照度が演算されて取得されるので、例えば、これら各平均輝度レベルと各照度とが対応する近似曲線を生成することにより、平均輝度レベルが0である場合の照度、すなわち、環境光の照度をより正確に取得することができる。従って、より適切に環境光の照度を取得することができる。
本発明では、前記取得手段により取得された前記環境光の照度に基づいて、前記画像の画質を調整する画質調整手段を備えることが好ましい。
本発明によれば、取得された環境光の照度に基づいて、画質調整手段が表示される画像の画質調整を行うことにより、視環境に応じた画像表示を行うことができる。従って、より視認しやすい画像を表示することができる。
本発明によれば、取得された環境光の照度に基づいて、画質調整手段が表示される画像の画質調整を行うことにより、視環境に応じた画像表示を行うことができる。従って、より視認しやすい画像を表示することができる。
また、本発明の照度取得方法は、入力される画像情報に応じた画像を表示する画像表示装置を用いて行われ、当該画像を表示する際に参照される環境光の照度を取得する照度取得方法であって、前記画像を所定の表示領域に表示する表示手順と、前記画像情報を構成するフレームの平均輝度レベルを取得する輝度取得手順と、前記平均輝度レベル、及び、当該平均輝度レベルに対応する前記フレームが表示された際に検出された前記所定の表示領域の照度に基づいて、前記画像が表示されていない場合の照度を演算して、当該照度を環境光の照度として取得する照度取得手順と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、前述の画像表示装置と同様の効果を奏することができる。
本発明によれば、前述の画像表示装置と同様の効果を奏することができる。
また、本発明の照度取得プログラムは、入力される画像情報に応じた画像を表示する画像表示装置により実行され、当該画像を表示する際に参照される環境光の照度を取得する照度取得プログラムであって、前記画像を所定の表示領域に表示する表示ステップと、前記画像情報を構成するフレームの平均輝度レベルを取得する輝度取得ステップと、前記平均輝度レベル、及び、当該平均輝度レベルに対応する前記フレームが表示された際に検出された前記所定の表示領域の照度に基づいて、前記画像が表示されていない場合の照度を演算して、当該照度を環境光の照度として取得する照度取得ステップと、を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、当該照度取得プログラムを画像表示装置にて実行することにより、前述の画像表示装置及び照度取得方法と同様の効果を奏することができる。
本発明によれば、当該照度取得プログラムを画像表示装置にて実行することにより、前述の画像表示装置及び照度取得方法と同様の効果を奏することができる。
また、本発明の記録媒体は、前述の照度取得プログラムをコンピュータ読取可能に記録したことを特徴とする。
本発明によれば、記録媒体にコンピュータ読取可能に記録された照度取得プログラムを画像表示装置が読み取って実行することで、前述の画像表示装置と同様の効果を奏することが可能となる。また、記録媒体として、DAT(Digital Audio Tape)等の磁気テープ、FD(Flexible Disc)等の磁気ディスク、CD(Compact Disc)及びDVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスク、光磁気ディスク、ハードディスク装置、並びに、半導体メモリ等を用いることができ、これらを利用して、照度取得プログラムを画像表示装置にてインストール及び実行することができるほか、当該照度取得プログラムの配布を容易に行うことができる。
本発明によれば、記録媒体にコンピュータ読取可能に記録された照度取得プログラムを画像表示装置が読み取って実行することで、前述の画像表示装置と同様の効果を奏することが可能となる。また、記録媒体として、DAT(Digital Audio Tape)等の磁気テープ、FD(Flexible Disc)等の磁気ディスク、CD(Compact Disc)及びDVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスク、光磁気ディスク、ハードディスク装置、並びに、半導体メモリ等を用いることができ、これらを利用して、照度取得プログラムを画像表示装置にてインストール及び実行することができるほか、当該照度取得プログラムの配布を容易に行うことができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
〔プロジェクタの構成〕
図1は、本実施形態に係るプロジェクタ1を示す概要斜視図である。
プロジェクタ1は、例えば、PC(Personal Computer)やディスク型記録媒体の再生装置等の画像出力装置(図示省略)と接続され、当該画像出力装置から入力される画像情報に応じた画像を、スクリーンSC上に表示する本発明の画像表示装置である。このプロジェクタ1は、図1に示すように、全体略直方体状を有する筐体2と、当該筐体2内に収納される装置本体3(図2参照)とを備えている。
〔プロジェクタの構成〕
図1は、本実施形態に係るプロジェクタ1を示す概要斜視図である。
プロジェクタ1は、例えば、PC(Personal Computer)やディスク型記録媒体の再生装置等の画像出力装置(図示省略)と接続され、当該画像出力装置から入力される画像情報に応じた画像を、スクリーンSC上に表示する本発明の画像表示装置である。このプロジェクタ1は、図1に示すように、全体略直方体状を有する筐体2と、当該筐体2内に収納される装置本体3(図2参照)とを備えている。
筐体2は、合成樹脂により形成され、当該筐体2の前面には、詳しい図示を省略したが、後述する表示手段6の投射光学装置63(図2参照)が露出する開口が形成されている。また、この筐体2には、当該投射光学装置63による画像光の投射方向を向くように、検出手段21が設けられている。この検出手段21は、投射光学装置63によるスクリーンSC上の画像投射範囲を検出範囲とし、当該検出範囲内の照度及び色度(RGBの輝度値又はXYZの三刺激値)を取得するセンサにより構成されている。そして、当該検出手段21は、これら検出結果を、後述する制御手段7(図2参照)に出力する。
〔装置本体の構成〕
図2は、プロジェクタ1の構成を示すブロック図である。
装置本体3は、受信手段4、映像入力手段5、表示手段6と、制御手段7とを備えて構成されている。また、装置本体3は、図示を省略したが、当該装置本体3の構成を冷却する冷却手段、及び、装置本体3に電力を供給する電力供給手段を備えている。
図2は、プロジェクタ1の構成を示すブロック図である。
装置本体3は、受信手段4、映像入力手段5、表示手段6と、制御手段7とを備えて構成されている。また、装置本体3は、図示を省略したが、当該装置本体3の構成を冷却する冷却手段、及び、装置本体3に電力を供給する電力供給手段を備えている。
受信手段4は、前述の画像出力装置(図示省略)から送信される画像情報としてのパケットを受信し、当該パケットを制御手段7に出力する。このような受信手段4は、例えば、USB(Universal Serial Bus)モジュールや、有線及び無線のLAN(Local Area Network)モジュールで構成することもできる。
映像入力手段5は、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)プレイヤ等の他の画像出力装置(図示省略)と接続され、入力される画像信号を、制御手段7に出力する。このような映像入力手段5は、ビデオ端子(コンポジットビデオ端子及びコンポーネントビデオ端子)の他、D−Sub(D-Subminiature)端子や、DVI(Digital Visual Interface)端子等により構成することができる。
映像入力手段5は、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)プレイヤ等の他の画像出力装置(図示省略)と接続され、入力される画像信号を、制御手段7に出力する。このような映像入力手段5は、ビデオ端子(コンポジットビデオ端子及びコンポーネントビデオ端子)の他、D−Sub(D-Subminiature)端子や、DVI(Digital Visual Interface)端子等により構成することができる。
〔表示手段の構成〕
表示手段6は、制御手段7から画像信号として入力される駆動信号に応じた画像光を形成及び投射して、スクリーンSC上に画像を表示する。この表示手段6は、光源装置61、光変調装置62及び投射光学装置63を備えている。
光源装置61は、高圧水銀ランプ等の光源ランプ及び反射鏡であるリフレクタ、或いはLED等の固体光源を備え、光変調装置62に光束を照射する。
表示手段6は、制御手段7から画像信号として入力される駆動信号に応じた画像光を形成及び投射して、スクリーンSC上に画像を表示する。この表示手段6は、光源装置61、光変調装置62及び投射光学装置63を備えている。
光源装置61は、高圧水銀ランプ等の光源ランプ及び反射鏡であるリフレクタ、或いはLED等の固体光源を備え、光変調装置62に光束を照射する。
光変調装置62は、図示を省略するが、光源装置61から射出された光束を変調して画像光を形成する液晶パネルと、入力される駆動信号に応じて液晶パネルを駆動するドライバとを備えて構成されている。なお、光変調装置62は、液晶パネルを備える構成に限定されるものではなく、例えば、マイクロミラーを用いたデバイス等、液晶以外の構成を採用してもよい。
投射光学装置63は、光変調装置62により形成された画像光を投射面上に拡大投射するものであり、鏡筒と、当該鏡筒内に収納される複数のレンズとを備えた組レンズとして構成されている。
投射光学装置63は、光変調装置62により形成された画像光を投射面上に拡大投射するものであり、鏡筒と、当該鏡筒内に収納される複数のレンズとを備えた組レンズとして構成されている。
〔制御手段の構成〕
制御手段7は、CPU(Central Processing Unit)等が実装された回路基板として構成され、プロジェクタ1全体を制御する。例えば、制御手段7は、受信手段4及び映像入力手段5により取得されたパケット及び画像信号に基づく画像(以下、「入力画像」という場合がある)を、表示手段6により表示させるほか、検出手段21により検出された環境光E(図1参照)の照度及びスクリーンSCの色度に基づいて、当該入力画像を補正する。このような制御手段7は、主制御部71、パケット解析部72、映像復調部73、フレームメモリ74、色画像生成部75、駆動制御部76、色度取得部77、APL取得部78、レベル判定部79、照度取得部80、画質調整部81及び記憶部82を備える。
制御手段7は、CPU(Central Processing Unit)等が実装された回路基板として構成され、プロジェクタ1全体を制御する。例えば、制御手段7は、受信手段4及び映像入力手段5により取得されたパケット及び画像信号に基づく画像(以下、「入力画像」という場合がある)を、表示手段6により表示させるほか、検出手段21により検出された環境光E(図1参照)の照度及びスクリーンSCの色度に基づいて、当該入力画像を補正する。このような制御手段7は、主制御部71、パケット解析部72、映像復調部73、フレームメモリ74、色画像生成部75、駆動制御部76、色度取得部77、APL取得部78、レベル判定部79、照度取得部80、画質調整部81及び記憶部82を備える。
記憶部82は、制御手段7の機能に必要な各種プログラム及びデータを記憶するメモリである。このようなプログラムとして、記憶部82は、後述する画像調整処理を実行するための画質調整プログラムを記憶している。この画質調整プログラムには、本発明の照度取得プログラムが含まれている。
また、記憶部82は、後述する駆動制御部76及び画質調整部81により参照される複数のカラーモードを記憶している。これらカラーモードには、検出手段21により検出された環境光の照度に応じて、光源装置61の発光光量、及び、表示画像の画質(ガンマ補正の補正量(ガンマ値)、シャープネス、コントラスト等)を調整するための設定情報が設定されている。また、当該記憶部82は、検出手段21により検出された色度に応じて、表示画像の色合いを調整するための色合い情報を記憶している。
また、記憶部82は、後述する駆動制御部76及び画質調整部81により参照される複数のカラーモードを記憶している。これらカラーモードには、検出手段21により検出された環境光の照度に応じて、光源装置61の発光光量、及び、表示画像の画質(ガンマ補正の補正量(ガンマ値)、シャープネス、コントラスト等)を調整するための設定情報が設定されている。また、当該記憶部82は、検出手段21により検出された色度に応じて、表示画像の色合いを調整するための色合い情報を記憶している。
主制御部71は、制御手段7全体、ひいては、プロジェクタ1全体を制御する。この主制御部71は、各機能部72〜81に制御信号を出力して、これら各機能部72〜81が適切な時期に適切な動作をするように制御する。例えば、主制御部71は、パケット解析部72、映像復調部73及び色画像生成部75に、画像データを書き込むフレームメモリ74のアドレスを指定するほか、駆動制御部76に画像データを読み込むフレームメモリ74のアドレスを指定する。
パケット解析部72は、受信手段4により受信されたパケットからヘッダ部及びデータ部を抽出し、当該ヘッダ部に含まれるヘッダ情報に基づいて、データ部に含まれるデータを再構築して、入力画像の各フレームをフレームメモリ74上に生成する。
映像復調部73は、映像入力手段5により取得された画像信号を復調し、フレームごとに入力画像をフレームメモリ74上に生成する。
フレームメモリ74は、複数フレーム分の画像(画像データ)を記憶可能に構成されている。このようなフレームメモリ74に対して、パケット解析部72、映像復調部73及び色画像生成部75により画像の書き込みが行われ、また、駆動制御部76により画像の読み出しが行われる。更に、当該フレームメモリ74は、画質調整部81により参照され、当該フレームメモリ74に記憶された画像の補正が行われる。
映像復調部73は、映像入力手段5により取得された画像信号を復調し、フレームごとに入力画像をフレームメモリ74上に生成する。
フレームメモリ74は、複数フレーム分の画像(画像データ)を記憶可能に構成されている。このようなフレームメモリ74に対して、パケット解析部72、映像復調部73及び色画像生成部75により画像の書き込みが行われ、また、駆動制御部76により画像の読み出しが行われる。更に、当該フレームメモリ74は、画質調整部81により参照され、当該フレームメモリ74に記憶された画像の補正が行われる。
色画像生成部75は、後述する画質調整処理にて、スクリーンSCの色に応じた補正(壁色補正)を行うための色画像を生成する。具体的に、色画像生成部75は、当該画質調整処理にて、検出手段21によりスクリーンSCの色度を検出する際に表示手段6に表示させるR(赤)、G(緑)及びB(青)のそれぞれ1フレーム分の単色の色画像(以下、それぞれ「R画像」、「G画像」及び「B画像」という場合がある)を、フレームメモリ74上に生成する。
駆動制御部76は、主制御部71による制御下で、フレームメモリ74に記憶された画像に応じた駆動信号を出力して、当該画像を表示手段6により表示させる。また、駆動制御部76は、表示手段6に制御信号を出力して、光源装置61の点消灯を制御するほか、後述する画質調整部81により選択されたカラーモードの設定情報に基づいて、当該光源装置61の発光光量を制御する。
ここで、駆動制御部76は、後述する画質調整処理におけるスクリーンSCの色度取得時には、前述の入力画像を構成するフレーム間に、色画像生成部75により生成された色画像が表示されるように、当該各画像に応じた駆動信号を、表示手段6に出力する。
ここで、駆動制御部76は、後述する画質調整処理におけるスクリーンSCの色度取得時には、前述の入力画像を構成するフレーム間に、色画像生成部75により生成された色画像が表示されるように、当該各画像に応じた駆動信号を、表示手段6に出力する。
図3は、RGBの各色画像を表示する際の表示画像の遷移を示す図である。すなわち、図3(A)〜(C)は、それぞれR画像、G画像及びB画像を表示する際の遷移を示す図である。
具体的に、図3(A)に示すように、60フレーム/秒で入力画像を表示する場合には、当該入力画像を構成するフレーム間(図3において「A」と表記されたフレームFAと、「B」と表記されたフレームFBとの間)に前述の色画像のうちR画像PRが表示されるように、当該R画像PRに応じた駆動信号を、当該各フレームFA,FBに応じた駆動信号の間に挿入して出力する。この際、前述の光変調装置62は、120フレーム/秒で駆動する。このようなR画像PRに応じた駆動信号は複数回挿入されるので、当該R画像PRは、例えば、フレームFA,FBの間、及び、他のフレーム間に複数回表示される。
具体的に、図3(A)に示すように、60フレーム/秒で入力画像を表示する場合には、当該入力画像を構成するフレーム間(図3において「A」と表記されたフレームFAと、「B」と表記されたフレームFBとの間)に前述の色画像のうちR画像PRが表示されるように、当該R画像PRに応じた駆動信号を、当該各フレームFA,FBに応じた駆動信号の間に挿入して出力する。この際、前述の光変調装置62は、120フレーム/秒で駆動する。このようなR画像PRに応じた駆動信号は複数回挿入されるので、当該R画像PRは、例えば、フレームFA,FBの間、及び、他のフレーム間に複数回表示される。
G画像及びB画像を表示する場合でも、図3(B)及び(C)に示すように、ある2つのフレーム間(図3(B)に示すフレームFC,FD間)にG画像PGが表示され、また、他の2つのフレーム間(図3(C)に示すフレームFE,FF間)にB画像PBが表示されるように、駆動制御部76は、当該G画像PG及びB画像PBに応じた駆動信号を出力する。これらG画像PG及びB画像PBも、前述のR画像PRと同様に、複数のフレーム間で複数回表示される。
すなわち、後述する画質調整処理においては、駆動制御部76及び表示手段6により、入力画像の2つのフレーム間に1フレーム分の各色画像PR,PG,PBのうちのいずれかが表示され、これら色画像は、それぞれ複数回表示される。
なお、これらRGBの各色画像PR,PG,PBの表示順は、適宜設定してよい。
すなわち、後述する画質調整処理においては、駆動制御部76及び表示手段6により、入力画像の2つのフレーム間に1フレーム分の各色画像PR,PG,PBのうちのいずれかが表示され、これら色画像は、それぞれ複数回表示される。
なお、これらRGBの各色画像PR,PG,PBの表示順は、適宜設定してよい。
色度取得部77は、検出手段21により検出された色度のうち、色画像生成部75により生成されたR画像、G画像及びB画像が表示された際の色度を取得する。この際、色度取得部77は、複数回表示される各色画像のそれぞれの表示タイミングでの色度を取得し、当該各色画像の表示タイミングで取得された色度の平均値を算出する。そして、色度取得部77は、これら各平均値(R画像表示時の平均値、G画像表示時の平均値及びB画像表示時の平均値)から、スクリーンSCの色度を算出して取得する。
APL取得部78は、本発明の輝度取得手段に相当し、フレームメモリ74上に生成された入力画像の平均輝度レベル(APL:Average Picture Level)を、フレームごとに取得する。なお、このAPL取得部78により取得される平均輝度レベルは、後述する画質調整部81による画質調整が行われていない1フレーム分の入力画像の平均輝度レベルである。
レベル判定部79は、本発明の判定手段に相当し、APL取得部78により取得された平均輝度レベルが所定のレベルより低いか否か、すなわち、表示される1フレーム分の画像の平均輝度レベルが所定のレベルより低いか否かを判定する。
レベル判定部79は、本発明の判定手段に相当し、APL取得部78により取得された平均輝度レベルが所定のレベルより低いか否か、すなわち、表示される1フレーム分の画像の平均輝度レベルが所定のレベルより低いか否かを判定する。
照度取得部80は、本発明の取得手段に相当し、APL取得部78により取得された1フレーム分の画像の平均輝度レベルと、当該1フレーム分の画像が表示された際に検出手段21により検出された照度とに基づいて、環境光の照度を算出及び取得する。
具体的に、照度取得部80は、レベル判定部79により、取得された平均輝度レベルが所定のレベルより低いと判定された場合に、当該平均輝度レベルが取得された1フレーム分の画像が表示された際の照度を、検出手段21から取得する。このような平均輝度レベル及び照度の取得を、照度取得部80は複数回行う。そして、これら各平均輝度レベル及び照度に基づいて、当該各平均輝度レベルと照度とが対応する近似曲線を生成し、平均輝度レベルが0である場合の照度(平均輝度レベルが最も低い場合の照度であり、表示手段6により画像を表示していないと見なせる照度)を演算して、環境光の照度として取得する。
具体的に、照度取得部80は、レベル判定部79により、取得された平均輝度レベルが所定のレベルより低いと判定された場合に、当該平均輝度レベルが取得された1フレーム分の画像が表示された際の照度を、検出手段21から取得する。このような平均輝度レベル及び照度の取得を、照度取得部80は複数回行う。そして、これら各平均輝度レベル及び照度に基づいて、当該各平均輝度レベルと照度とが対応する近似曲線を生成し、平均輝度レベルが0である場合の照度(平均輝度レベルが最も低い場合の照度であり、表示手段6により画像を表示していないと見なせる照度)を演算して、環境光の照度として取得する。
画質調整部81は、本発明の画質調整手段に相当する。この画質調整部81は、色度取得部77及び照度取得部80により取得されたスクリーンSCの色度及び環境光の照度に基づいて、フレームメモリ74上に生成された入力画像を補正して、表示手段6により表示される画像の画質を調整する。
具体的に、画質調整部81は、当該環境光の照度に応じたカラーモードを記憶部82から選択し、当該カラーモードに設定された設定情報に基づいて、入力画像の補正を行う。また、画質調整部81は、当該スクリーンSCの色度に応じた色合い情報を記憶部82から選択し、当該色合い情報に基づいて、入力画像の補正を行う。
具体的に、画質調整部81は、当該環境光の照度に応じたカラーモードを記憶部82から選択し、当該カラーモードに設定された設定情報に基づいて、入力画像の補正を行う。また、画質調整部81は、当該スクリーンSCの色度に応じた色合い情報を記憶部82から選択し、当該色合い情報に基づいて、入力画像の補正を行う。
例えば、環境光の照度が高い場合には、プロジェクタ1による投射光と環境光とが加法混色されるため、当該投射光により形成される画像は彩度が低下する。特に、画像における低階調領域は、環境光の影響を受けやすく、彩度低下が大きくなりやすい。
これに対し、画質調整部81は、例えば、環境光の照度に応じたガンマ値を選択することにより、このような環境光の画像に対する影響を低減することができる。前述の例では、ガンマ値を小さくする(例えば、ガンマ値2.2からガンマ値1.0に変更する)ことで、低階調領域の彩度の低下、ひいては、画像の劣化を抑制することができる。
このような補正を画質調整部81が行うことにより、環境光の照度に応じて、視認性の高い画像表示を行うことができるほか、スクリーンSC等の投射面の色に応じて画像の色補正(壁色補正)が行われることで、色再現性の高い画像表示を行うことができる。
これに対し、画質調整部81は、例えば、環境光の照度に応じたガンマ値を選択することにより、このような環境光の画像に対する影響を低減することができる。前述の例では、ガンマ値を小さくする(例えば、ガンマ値2.2からガンマ値1.0に変更する)ことで、低階調領域の彩度の低下、ひいては、画像の劣化を抑制することができる。
このような補正を画質調整部81が行うことにより、環境光の照度に応じて、視認性の高い画像表示を行うことができるほか、スクリーンSC等の投射面の色に応じて画像の色補正(壁色補正)が行われることで、色再現性の高い画像表示を行うことができる。
〔画質調整処理〕
図4は、プロジェクタ1による画像調整処理を示すフローチャートである。
プロジェクタ1は、電源投入時、及び、所定のタイミングで、以下に示す画質調整処理を行い、表示される画像の画質調整を行う。この画質調整処理は、記憶部82に記憶された画質調整プログラムに沿って、主制御部71が各機能部72〜80を機能させることで実行される。
この画質調整処理では、図4に示すように、まず、色画像生成部75が、フレームメモリ74上に、R画像、G画像及びB画像をそれぞれ生成する。そして、主制御部71の制御の下、駆動制御部76が、入力画像のそれぞれ異なるフレーム間に当該R画像、G画像及びB画像が、それぞれ挿入されるように、RGBの各色画像を表示手段6に表示させる(ステップS01)。このステップS01は、R画像、G画像及びB画像ごとに、複数回行われる。
図4は、プロジェクタ1による画像調整処理を示すフローチャートである。
プロジェクタ1は、電源投入時、及び、所定のタイミングで、以下に示す画質調整処理を行い、表示される画像の画質調整を行う。この画質調整処理は、記憶部82に記憶された画質調整プログラムに沿って、主制御部71が各機能部72〜80を機能させることで実行される。
この画質調整処理では、図4に示すように、まず、色画像生成部75が、フレームメモリ74上に、R画像、G画像及びB画像をそれぞれ生成する。そして、主制御部71の制御の下、駆動制御部76が、入力画像のそれぞれ異なるフレーム間に当該R画像、G画像及びB画像が、それぞれ挿入されるように、RGBの各色画像を表示手段6に表示させる(ステップS01)。このステップS01は、R画像、G画像及びB画像ごとに、複数回行われる。
この後、検出手段21が、RGB画像のそれぞれの表示時のスクリーンSCにおける投射領域内の色度を検出し、色度取得部77が、当該色度を取得する(ステップS02)。この際、色度取得部77は、前述のように、各RGB画像表示時の色度の平均値を算出し、当該平均値に基づいて、スクリーンSCの色度を算出及び取得する。
そして、画質調整部81が、取得されたスクリーンSCの色度に基づいて、フレームメモリ74上に生成された入力画像を補正する(ステップS03)。この際、画質調整部81は、前述のように、当該スクリーンSCの色度に応じた色合い情報を記憶部82から選択し、当該色合い情報に基づいて、入力画像を補正する。
このように補正された入力画像に応じた駆動信号が、駆動制御部76により表示手段6に出力されることで、当該表示手段6が、スクリーンSCの色度に応じて画質補正がなされた入力画像が表示される。すなわち、当該ステップS03が、本発明の表示手順及び表示ステップに相当する。
このように補正された入力画像に応じた駆動信号が、駆動制御部76により表示手段6に出力されることで、当該表示手段6が、スクリーンSCの色度に応じて画質補正がなされた入力画像が表示される。すなわち、当該ステップS03が、本発明の表示手順及び表示ステップに相当する。
この後、APL取得部78が、入力画像の平均輝度レベルを算出及び取得する(ステップS04)。このステップS04が、本発明の輝度取得手順及び輝度取得ステップに相当する。
そして、レベル判定部79が、当該平均輝度レベルが所定のレベル(例えば、50%の輝度レベル)より低いか否かを判定する(ステップS05)。
ここで、所定のレベル以上であると判定された場合には、制御手段7は、当該平均輝度レベルが所定のレベルより低くなるまで、ステップS04,S05を繰り返す。
一方、所定のレベルより低いと判定された場合には、照度取得部80は、当該平均輝度レベルを有する1フレーム分の入力画像が表示された際の照度を、検出手段21から取得する(ステップS06)。
そして、レベル判定部79が、当該平均輝度レベルが所定のレベル(例えば、50%の輝度レベル)より低いか否かを判定する(ステップS05)。
ここで、所定のレベル以上であると判定された場合には、制御手段7は、当該平均輝度レベルが所定のレベルより低くなるまで、ステップS04,S05を繰り返す。
一方、所定のレベルより低いと判定された場合には、照度取得部80は、当該平均輝度レベルを有する1フレーム分の入力画像が表示された際の照度を、検出手段21から取得する(ステップS06)。
この後、照度取得部80は、ステップS06での照度の取得を所定回数(例えば、5回)行ったか否かを判定する(ステップS07)。
ここで、所定回数行っていないと判定されると、制御手段7は、ステップS04に戻り、更なる照度の取得に備える。
一方、所定回数行ったと判定されると、照度取得部80は、取得された平均輝度レベル及び照度から、平均輝度レベルが0である場合の照度を演算し、当該照度を環境光の照度として取得する(ステップS08)。このステップS08が、本発明の照度取得手順及び照度取得ステップに相当する。
ここで、所定回数行っていないと判定されると、制御手段7は、ステップS04に戻り、更なる照度の取得に備える。
一方、所定回数行ったと判定されると、照度取得部80は、取得された平均輝度レベル及び照度から、平均輝度レベルが0である場合の照度を演算し、当該照度を環境光の照度として取得する(ステップS08)。このステップS08が、本発明の照度取得手順及び照度取得ステップに相当する。
そして、画質調整部81が、ステップS08にて取得された環境光の照度に基づいて、前述のように、記憶部82からカラーモードを選択し、当該カラーモードの設定情報に基づいて、前述のステップS03での補正とともに、フレームメモリ74上に生成された入力画像の画質を調整する(ステップS09)。
このように画質調整がなされた入力画像に応じた駆動信号、及び、光源装置61の発光光量を制御する制御信号が、駆動制御部76により表示手段6に出力されることにより、補正された当該入力画像が表示手段6により表示される。
このように画質調整がなされた入力画像に応じた駆動信号、及び、光源装置61の発光光量を制御する制御信号が、駆動制御部76により表示手段6に出力されることにより、補正された当該入力画像が表示手段6により表示される。
以上説明した本実施形態のプロジェクタ1によれば、以下の効果がある。
照度取得部80は、APL取得部78により取得された各フレームの平均輝度レベル、及び、当該各フレームに応じた画像が表示された際に検出手段21により検出された照度に基づいて、平均輝度レベルが0である場合の照度、すなわち、画像表示が行われていない場合の照度を演算して、当該照度を環境光の照度として取得する。これによれば、実際に検出手段21により検出された照度を環境光の照度として取得する場合に比べ、表示手段6により表示される画像の光の影響を低減することができ、実際の環境光の照度に近い照度を取得することができる。この際、表示される画像は入力画像であるので、所望の画像の表示が中断されることなく、環境光の照度を取得することができる。従って、環境光をより適切に取得することができるほか、プロジェクタ1の利便性を向上できる。
照度取得部80は、APL取得部78により取得された各フレームの平均輝度レベル、及び、当該各フレームに応じた画像が表示された際に検出手段21により検出された照度に基づいて、平均輝度レベルが0である場合の照度、すなわち、画像表示が行われていない場合の照度を演算して、当該照度を環境光の照度として取得する。これによれば、実際に検出手段21により検出された照度を環境光の照度として取得する場合に比べ、表示手段6により表示される画像の光の影響を低減することができ、実際の環境光の照度に近い照度を取得することができる。この際、表示される画像は入力画像であるので、所望の画像の表示が中断されることなく、環境光の照度を取得することができる。従って、環境光をより適切に取得することができるほか、プロジェクタ1の利便性を向上できる。
検出手段21が、投射面における投射光学装置63の画像投射領域の照度を検出するので、プロジェクタ1の位置と、スクリーンSCの位置とが離れていても、当該投射領域に照射される照度を検出することができる。従って、画像の視認性に影響する照明光等の光(環境光)の照度を、視環境に応じて適切に取得することができる。
照度取得部80は、表示手段6により表示される画像(フレーム)の平均輝度レベルが低いと判定された際に、検出手段21により検出された照度を取得し、これら平均輝度レベル及び照度に基づいて、環境光の照度を演算する。これによれば、投射光学装置63によって投射され、検出手段21により検出される光の影響を一層低減することができる。従って、画像が投射されていない状態に近い照度を検出することができ、環境光の照度をより適切に取得することができるほか、当該環境光の照度の精度及び信頼性を向上することができる。
照度取得部80は、各フレームの平均輝度レベル、及び、当該各フレームが表示された際の照度に基づいて、環境光の照度を演算して取得するので、当該平均輝度レベル及び照度が対応する近似曲線を精度よく生成することができる。従って、平均輝度レベルが0である場合の照度、すなわち、環境光の照度をより正確に取得することができる。
また、このように取得された環境光の照度に基づいて、画質調整部81が、表示される入力画像の画質調整を行うことにより、視環境に応じた画像表示を行うことができる。従って、より視認しやすい画像を表示することができる。
また、このように取得された環境光の照度に基づいて、画質調整部81が、表示される入力画像の画質調整を行うことにより、視環境に応じた画像表示を行うことができる。従って、より視認しやすい画像を表示することができる。
〔実施形態の変形〕
本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、画質調整処理のステップS01〜S03にて、RGBの各色画像を表示して、スクリーンSCの色度を取得し、当該色度に応じた壁色補正を行うとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、前述のステップS01,S02を省略して、当該スクリーンSCの色度に応じた壁色補正は行わずに、ステップS03にて、入力画像を表示するようにしてもよい。
本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、画質調整処理のステップS01〜S03にて、RGBの各色画像を表示して、スクリーンSCの色度を取得し、当該色度に応じた壁色補正を行うとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、前述のステップS01,S02を省略して、当該スクリーンSCの色度に応じた壁色補正は行わずに、ステップS03にて、入力画像を表示するようにしてもよい。
前記実施形態では、平均輝度レベルが所定のレベルより低い場合に、当該平均輝度レベルを有するフレームが表示された際の照度を検出手段21が検出して、当該照度を照度取得部80が取得するとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、平均輝度レベルの高低に関らず、当該平均輝度レベル及び照度に基づいて、環境光の照度を演算により取得するようにしてもよい。
前記実施形態では、複数のフレームから取得される複数の平均輝度レベルと、当該各フレームが表示された際に検出手段21により検出された照度とに基づいて、環境光の照度を演算により取得するとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、それぞれ対応する少なくとも1つの平均輝度レベル及び照度に基づいて、環境光の照度を取得するようにしてもよい。このような場合、平均輝度レベルと、検出手段により検出される照度と、予め測定された実際の環境光の照度とが関連付けられたLUT(Lookup Table)を記憶部が記憶していれば、当該LUTを参照することで、より正確に環境光の照度を取得することができる。
前記実施形態では、本発明の照度取得プログラムを含み、かつ、画質調整処理をプロジェクタ1が実行するための画質調整プログラムは、記憶部82に記憶されているとしたが、本発明はこれに限らない。例えば、当該プログラムが、CD及びDVD等のディスク型記録媒体、並びに、HDD(Hard Disk Drive)等の磁気ディスク装置等に記憶され、画質調整処理を実行する際に、プロジェクタ1が当該プログラムを適宜読み出すように構成してもよい。
前記実施形態では、画像表示装置として、スクリーンSCに対する画像光の投射方向と、当該画像光に係る画像の観察方向とが略同じであるフロントタイプのプロジェクタ1を例示したが、本発明はこれに限らない。例えば、投射方向と観察方向とがそれぞれ反対方向となるリアタイプのプロジェクタにも本発明を適用できる。また、液晶、プラズマ、有機EL(electroluminescence)及びCRT(Cathode Ray Tube)等のディスプレイに本発明を採用することも可能である。これらリアタイプのプロジェクタ及び各種ディスプレイにおいても、表示される画像の光が、取得しようとする環境光の照度に影響を与えるが、本発明を採用することにより、当該影響を低減することができる。
本発明は、画像表示装置に利用でき、特に、投射面上に画像を投射するプロジェクタに好適に利用することができる。
1…プロジェクタ(画像表示装置)、6…表示手段、21…検出手段、63…投射光学装置、78…APL取得部(輝度取得手段)、79…レベル判定部(判定手段)、80…照度取得部(取得手段)、81…画質調整部(画質調整手段)。
Claims (8)
- 入力される画像情報に応じた画像を表示する画像表示装置であって、
前記画像を表示する表示手段と、
前記画像が表示される領域の照度を検出する検出手段と、
前記画像情報を構成するフレームの平均輝度レベルを取得する輝度取得手段と、
前記平均輝度レベルと、前記検出手段により検出された照度とに基づいて、前記表示手段により前記画像が表示されていない場合の照度を演算して、当該照度を環境光の照度として取得する取得手段と、
を備えることを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1に記載の画像表示装置において、
前記表示手段は、所定の投射面に前記画像を投射する投射光学装置を備え、
前記検出手段は、前記平均輝度レベルが取得された前記画像が投射された際の前記投射面の照度を検出することを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の画像表示装置において、
前記平均輝度レベルが所定のレベルより低いか否かを判定する判定手段を備え、
前記取得手段は、前記判定手段により前記平均輝度レベルが低いと判定された際に、前記環境光の照度を演算して取得することを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像表示装置において、
前記取得手段は、前記輝度取得手段により取得された複数の前記フレームの前記各平均輝度レベル、及び、当該複数のフレームがそれぞれ表示された際の前記照度に基づいて、前記環境光の照度を演算して取得することを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像表示装置において、
前記取得手段により取得された前記環境光の照度に基づいて、前記画像の画質を調整する画質調整手段を備えることを特徴とする画像表示装置。 - 入力される画像情報に応じた画像を表示する画像表示装置を用いて行われ、当該画像を表示する際に参照される環境光の照度を取得する照度取得方法であって、
前記画像を所定の表示領域に表示する表示手順と、
前記画像情報を構成するフレームの平均輝度レベルを取得する輝度取得手順と、
前記平均輝度レベル、及び、当該平均輝度レベルに対応する前記フレームが表示された際に検出された前記所定の表示領域の照度に基づいて、前記画像が表示されていない場合の照度を演算して、当該照度を環境光の照度として取得する照度取得手順と、
を有することを特徴とする照度取得方法。 - 入力される画像情報に応じた画像を表示する画像表示装置により実行され、当該画像を表示する際に参照される環境光の照度を取得する照度取得プログラムであって、
前記画像を所定の表示領域に表示する表示ステップと、
前記画像情報を構成するフレームの平均輝度レベルを取得する輝度取得ステップと、
前記平均輝度レベル、及び、当該平均輝度レベルに対応する前記フレームが表示された際に検出された前記所定の表示領域の照度に基づいて、前記画像が表示されていない場合の照度を演算して、当該照度を環境光の照度として取得する照度取得ステップと、
を実行させることを特徴とする照度取得プログラム。 - 請求項7に記載の照度取得プログラムをコンピュータ読取可能に記録したことを特徴とする記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008283317A JP2010113009A (ja) | 2008-11-04 | 2008-11-04 | 画像表示装置、照度取得方法、照度取得プログラム及び記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
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ID=42301633
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JP2008283317A Pending JP2010113009A (ja) | 2008-11-04 | 2008-11-04 | 画像表示装置、照度取得方法、照度取得プログラム及び記録媒体 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014130170A (ja) * | 2012-12-27 | 2014-07-10 | Ricoh Co Ltd | 画像投射装置、及び制御方法 |
WO2021106617A1 (ja) * | 2019-11-28 | 2021-06-03 | ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 | プロジェクションシステムおよびその制御方法 |
CN116935787A (zh) * | 2023-08-11 | 2023-10-24 | 北京富通亚讯网络信息技术有限公司 | 基于会议焦点预测的显示屏亮色度校正方法 |
-
2008
- 2008-11-04 JP JP2008283317A patent/JP2010113009A/ja active Pending
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