JP2010103071A - 電流測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】抵抗体を有して構成された電流測定部を備える電流測定装置において、電流測定精度を向上させる。
【解決手段】抵抗体を、第1電極111側に電気的に接続される第1抵抗部121、126aと、第2電極141側に電気的に接続される第2抵抗部131、126bとを含んで構成し、第1抵抗部121、126aと第2抵抗部131、126bを、第1抵抗部121、126aにおける電流流れ方向と第2抵抗部131、126bにおける電流流れ方向とが互いに並行、かつ、反対方向となるように対向配置する。これにより、第1抵抗部121、126aと第2抵抗部131、126bとで電流の流れ方向が反対方向となるため、それぞれを流れる電流が作る磁界を互いに打ち消し合うように作用させることができ、高周波電流による抵抗体のインダクタンスの影響を低減することができる。その結果、電流測定装置の測定精度を向上させることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、燃料電池の内部を流れる電流を測定する電流測定装置に関する。
従来、特許文献1に、電気エネルギを出力する複数のセルを積層配置して構成された燃料電池に適用されて、この燃料電池の内部を流れる電流を測定する電流測定装置が開示されている。この特許文献1の電流測定装置は、隣合うセルのうち一方のセルに電気的に接触する第1電極、他方のセルに電気的に接触する第2電極、および、第1電極と第2電極とを電気的に接続する板状の抵抗体を有して構成された電流測定部を備えている。
そして、電流測定部の第1電極と抵抗体とを接続する第1接続部および抵抗体と第2電極とを接続する第2接続部間の電位差を電流測定用電圧センサで検出し、検出された電位差を抵抗体の電気抵抗値で除することによって、燃料電池の内部を流れる電流を測定している。
特開2007−280643号公報
ところで、特許文献1の電流測定装置を燃料電池の交流インピーダンスを計測するための電流検出手段として用いると、燃料電池に印加する交流電流が高周波になると、交流インピーダンスを正確に計測できないといった問題があった。
そこで、本発明者らがこの原因を調査したところ、高周波電流が電流測定装置内の抵抗体の電流経路を流れると、抵抗体の電流経路に生じる磁束の逆起電力によってインダクタンスが発生し、そのインダクタンスの影響が無視できないことが判明した。つまり、この電流測定装置内の抵抗体の有するインダクタンスの影響によって、特許文献1の電流測定装置では、実際に流れる高周波電流に対して大きな誤差を生じ、正確な電流測定ができなくなることが分かった。
本発明は、上記点に鑑み、抵抗体を有して構成された電流測定部を備える電流測定装置において、高周波電流によるインダクタンスの影響を低減して電流測定精度を向上させることを目的とする。
本発明、上記目的を達成するために案出されたもので、請求項1に記載の発明では、酸化剤ガスと燃料ガスとを電気化学反応させて電気エネルギを出力する複数のセル(10a)を積層配置して構成された燃料電池(10)に適用され、燃料電池(10)の内部を流れる電流を測定する電流測定装置であって、隣合うセル(10a)間に配置されて、隣合うセル(10a)のうち一方のセルに電気的に接触する第1電極(111)、隣合うセル(10a)のうち他方のセルに電気的に接触する第2電極(141)、および第1電極(111)と第2電極(141)とを電気的に接続するとともに予め定めた電気抵抗値を有する抵抗体を有する1つ以上の電流測定部(101)と、抵抗体の2点間の電位差を検出する電位差検出手段(102)と、抵抗体の2点間の抵抗値と電位差検出手段(102)によって検出された検出電位差とを用いて、セル(10a)を流れる電流値を検出する電流値検出手段(51)とを備え、抵抗体は、第1電極(111)側に電気的に接続される第1抵抗部(121、126a)と、第2電極(141)側に電気的に接続される第2抵抗部(131、126b)とを有し、第1抵抗部(121、126a)と第2抵抗部(131、126b)は、第1抵抗部(121、126a)における電流流れ方向と第2抵抗部(131、126b)における電流流れ方向とが互いに並行、かつ、反対方向となるように対向配置されていることを特徴とする。
これによれば、抵抗体を流れる電流の流れ方向が第1抵抗部(121、126a)と第2抵抗部(131、126b)とで反対方向となるように対向して配置されているため、抵抗体の電流経路を高周波電流が流れる場合、電流が作る磁界も反対方向となり、互いに打ち消し合うように作用する。従って、高周波電流による抵抗体のインダクタンスの影響を低減することができ、電流測定装置(100)の測定精度を向上させることができる。
具体的には、請求項2に記載の発明のように、請求項1に記載の発明において、第1抵抗部(121)と第2抵抗部(131)は、抵抗体接続部(101a)を介して電気的に接続されるとともに、第1抵抗部(121)と第2抵抗部(131)の間に絶縁層が設けられており、第1抵抗部(121)は、絶縁層における第1電極(111)側に配置され、第2抵抗部(141)は、絶縁層における第2電極(141)側に配置される構成とすることができる。
また、請求項3に記載の発明のように、請求項2に記載の発明において、絶縁層は、第1抵抗部(121)と第2抵抗部(131)とを接着する薄膜状の絶縁性接着剤(124)であることを特徴とする。
これによれば、第1抵抗部(121)と第2抵抗部(131)との間隔を狭くすることができ、各抵抗部(121、131)を流れる電流が作る磁界同士をより効果的に打ち消すことができる。
また、請求項4に記載の発明のように、請求項2または3に記載の発明において、電位差検出手段(102)を第1抵抗部(121)と第2抵抗部(131)のうち一方の抵抗部における2点間の電位差を検出するように構成してもよい。
これによれば、電流測定部(101)における抵抗体以外の電流が流れる構成、すなわち、抵抗体接続部(101a)等で発生するインダクタンスの影響を低減することができ、電流測定装置(100)の測定精度をさらに向上させることができる。
また、請求項5に記載の発明では、請求項2ないし4のいずれか1つに記載の発明において、第1電極(111)は、第1プリント基板(110)に配置され、第2電極(141)は、第2プリント基板(140)に配置され、第1プリント基板(110)および第2プリント基板(140)は、少なくとも第1抵抗部(121)および第2抵抗部(131)を挟み込んだ状態で積層基板として一体に結合され、電流測定部(101)は、第1抵抗部(121)および第2抵抗部(131)の間を境に第1電極(111)側の構成と第2電極(141)側の構成とが対称となるように設けられていることを特徴とする。
これによれば、第1抵抗部(121)および第2抵抗部(131)の周囲の構成によって生ずる透磁率の変動を抑制することができるため、各抵抗部(121、131)を流れる電流が作る磁界同士をより効果的に打ち消すことができる。
また、請求項6に記載の発明では、請求項5に記載の発明において、第1プリント基板(110)と第2プリント基板(140)との間には、第1電極(111)と第1抵抗部(121)とを電気的に接続する第1接続部(101b)を電位差検出手段(102)に接続するための配線パターン(122)、および第2電極(141)と第2抵抗部(131)とを電気的に接続する第2接続部(101c)を電位差検出手段(102)に接続するための配線パターン(132)が設けられた一対のプリント基板(120、130)が配置され、一対のプリント基板(120、130)は、第1抵抗部(121)および第2抵抗部(131)を挟んで配置され、配線パターン()が第1抵抗部(121)および第2抵抗部(131)の間を境に対称となるように設けられていることを特徴とする。
これによれば、第1抵抗部(121)および第2抵抗部(131)の近傍の配線パターンによって生ずる透磁率の変動を抑制できるため、各抵抗部(121、131)を流れる電流が作る磁界同士をより効果的に打ち消すことができる。
また、請求項7に記載の発明では、請求項6に記載の発明において、一対のプリント基板(120、130)のうち第1電極(111)側のプリント基板(120)と第1プリント基板(110)との間、および第2電極(141)側のプリント基板(130)と第2プリント基板(140)との間には、それぞれ強磁性体(125、135)が配置されていることを特徴とする。
これによれば、配線パターンが形成された一対のプリント基板(120、130)と各電極(111、141)との間に配置された強磁性体(125、135)を磁気シールドとして作用させることができるため、外界で発生した磁界ノイズによる電流測定部(101)への影響を低減させることができる。
また、請求項8に記載の発明では、請求項6または7に記載の発明において、同一の前記隣合うセル(10a)間に複数の電流測定部(101)が配置され、複数の電流測定部(101)の間には、異なる電流測定部(101)における配線パターン同士を電気的に分断するギャップ(103)が設けられていることを特徴とする。
このように、複数の電流測定部(101)は、異なる電流測定部(101)間における配線パターン同士をギャップ(103)によって電気的に分断する構成であるため、電流測定部(101)近傍における磁界ノイズの影響を抑制することができる。
また、請求項9に記載の発明では、請求項2ないし7に記載の発明において、複数の電流測定部(101)が配置され、複数の電流測定部(101)は、隣合う電流測定部(101)における第1抵抗部(121)および第2抵抗部(131)を流れる電流の流れ方向が反対方向となるように配置されていることを特徴とする。
このように、隣合う電流測定部(101)における第1抵抗部(121)および第2抵抗部(131)を流れる電流の流れ方向を反対方向となるように配置することで、隣合う電流測定部(101)間で生ずる磁界ノイズの影響を抑制することができる。
また、請求項10に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、抵抗体(126)は、第1電極(111)と第2電極(141)との並び方向に直交する板面を有する板状部材で構成され、第1抵抗部(126a)と第2抵抗部(126b)とを接続する接続抵抗部(126c)を有し、さらに、第1抵抗部(126a)と第2抵抗部(126b)との間に絶縁部が形成されており、第1抵抗部(126a)、第2抵抗部(126b)、および接続抵抗部(126c)は、抵抗体の同一板面上に配置されていることを特徴とする。
このように、抵抗体である第1抵抗部(126a)、第2抵抗部(126b)、および接続抵抗部(126c)を抵抗体の同一板面上に配置することで、電流測定部(101)における第1電極(111)と第2電極(141)との並び方向、すなわちセル(10a)の積層方向の寸法を小さくすることができる。
また、請求項11に記載の発明では、請求項10に記載の発明において、抵抗体(126)は、金属箔で構成され、絶縁部は、第1抵抗部(126a)と第2抵抗部(126b)との間の金属箔を除去して形成されたスリット部(127)であることを特徴とする。
このように、抵抗体の第1抵抗部(126a)と第2抵抗部(126b)との間にスリット部(126c)を形成することで、第1抵抗部(126a)における電流流れ方向と第2抵抗部(126b)における電流流れ方向とを反対方向にすることができるため、電流測定部(101)の抵抗体を簡易な構成とすることができる。
また、請求項12に記載の発明では、請求項10または11に記載の発明において、同一の隣合うセル(10a)間に複数の電流測定部(101)が配置され、複数の電流測定部(101)は、隣合う電流測定部(101)における第1抵抗部(126a)、第2抵抗部(126b)、および接続抵抗部(126c)のうち互いの電流流れ方向が並行で、かつ、互いの電流流れ方向に直交する方向に対向する部位における電流流れ方向が反対方向となるように配置されていることを特徴とする。
これによれば、電流測定装置において、隣合う電流測定部(101)間で生ずる磁界ノイズの影響を抑制することができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1〜図6に基づいて説明する。図1は、本実施形態の電流測定装置100を適用した燃料電池システムの全体構成図である。この燃料電池システムは、電気自動車の一種である、いわゆる燃料電池車両に適用されており、車両走行用電動モータ等の電気負荷に電力を供給するものである。
まず、燃料電池システムは、図1に示すように、水素と酸素との電気化学反応を利用して電力を発生する燃料電池10を備えている。燃料電池10は、図示しない車両走行用電動モータ、二次電池、車両用各種補機類等の電気負荷に供給される電気エネルギを出力するもので、本実施形態では、固体高分子電解質型燃料電池を採用している。
より具体的には、燃料電池10は、基本単位となる燃料電池セル10a(以下、単にセル10aと記載する。)が複数個、電気的に直列に接続されて構成されたものである。各セル10aでは、以下に示すように、水素と酸素とを電気化学反応させて、電気エネルギを出力する。
(負極側)H→2H+2e
(正極側)2H+1/2O+2e→H
この燃料電池10は、図示しないDC−DCコンバータを介して二次電池に電気的に接続されている。DC−DCコンバータは、燃料電池10から二次電池あるいは二次電池から燃料電池10への電力の流れを制御するもので、電圧の大きさに関わらず双方向に電力のやり取りが可能となっている。
さらに、燃料電池10から出力される電気エネルギは、燃料電池10の各セル10aから出力される電圧を検出するセルモニタ11、および、燃料電池10全体として出力される電流を検出する電流センサ12によって計測される。なお、セルモニタ11および電流センサ12の検出信号は、後述する制御装置50に入力されている。
また、燃料電池10の空気極(正極)側には、酸化剤ガスである空気(酸素)を燃料電池10に供給するための空気供給配管20a、並びに、燃料電池10にて電気化学反応を終えた余剰空気および空気極で生成された生成水を燃料電池10から外気へ排出するための空気排出配管20bが接続されている。
空気供給配管20aの最上流部には、大気中から吸入した空気を燃料電池10に圧送するための空気ポンプ21が設けられ、空気排出配管20bには、燃料電池10内の空気の圧力を調整するための空気調圧弁23が設けられている。
さらに、空気供給配管20aおよび空気排出配管20bには、空気調圧弁23から流出した空気の有する湿度(水蒸気)を空気ポンプ21から圧送された空気へ移動させるための加湿器22が設けられている。この加湿器22は、複数本の中空糸にて構成されており、燃料電池10へ供給される空気を加湿する機能を果たす。
燃料電池10の水素極(負極)側には、燃料ガスである水素を燃料電池10に供給するための水素供給配管30a、水素極側に溜まった生成水を微量な水素とともに燃料電池10から外気へ排出するための水素排出配管30bが接続されている。さらに、水素供給配管30aおよび水素排出配管30bは、水素循環配管30cを介して接続されている。
水素供給配管30aの最上流部には、高圧水素が充填された高圧水素タンク31が設けられ、水素供給配管30aにおける高圧水素タンク31と燃料電池10との間には、燃料電池10に供給される水素の圧力を調整する水素調圧弁32が設けられている。
水素排出配管30bには、生成水を微量な水素とともに外気へ排出するために所定の時間間隔で開閉する電磁弁34が設けられている。なお、上述の電気化学反応では、水素極側において生成水は発生しないものの、水素極側には、酸素極側から各セル10aの電解質膜を透過した生成水が溜まるおそれがある。そこで、本実施形態では、水素排出配管30bおよび電磁弁34を設けている。
水素循環配管30cは、水素供給配管30aの水素調圧弁32下流側と水素排出配管30bの電磁弁34上流側とを接続するように設けられている。これにより、燃料電池10から流出した未反応の水素を、燃料電池10に循環させて再供給している。また、水素循環配管30cには、水素流路30内で水素を循環させるための水素ポンプ33が配置されている。
ところで、燃料電池10は発電効率を確保するために運転中一定温度(例えば80℃程度)に維持する必要がある。このため、燃料電池10には、燃料電池10を冷却するための冷却水回路40が接続されている。この冷却水回路40には、燃料電池10に冷却水(熱媒体)を循環させるウォータポンプ41、電動ファン42を備えたラジエータ(放熱器)43が設けられている。
さらに、冷却水回路40には、冷却水を、ラジエータ43を迂回するように流すバイパス流路44が設けられている。冷却水回路40とバイパス流路44との合流点には、バイパス流路44に流れる冷却水流量を調整するための流路切替弁45が設けられている。この流路切替弁45の弁開度が調整されることによって、冷却水回路40の冷却能力が調整される。
また、冷却水回路40の燃料電池10の出口側近傍には、燃料電池10から流出した冷却水の温度を検出する温度検出手段としての温度センサ46が設けられている。この温度センサ46により冷却水温度を検出することで、燃料電池10の温度を間接的に検出することができる。なお、この温度センサ46の検出信号も、制御装置50に入力される。
制御装置50は、入力信号に基づいて、燃料電池システムを構成する各種電気式アクチュエータの作動を制御するもので、CPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータとその周辺回路にて構成されている。
具体的には、制御装置50の入力側には、上述のセルモニタ11、電流センサ12および温度センサ46の検出信号等の他に、後述する電流測定装置100の電流検出回路51から出力される電流信号が入力される。一方、出力側には、上述の空気ポンプ21、空気調圧弁23、水素調圧弁32、水素ポンプ33、電磁弁34、ウォータポンプ41、流路切替弁45等の各種電気式アクチュエータが接続されている。
次に、本実施形態の電流測定装置100の詳細について説明する。電流測定装置100は、複数の電流測定部101が板状部材として一体的に構成された電流測定部集合板100a、各電流測定部101の所定部位間の電位差を検出する電流測定用電圧センサ102、および、セル10aの板面のうち各電流測定部101配置箇所に対応する部位の電流を検出して制御装置50へ出力する電流検出回路51を備えている。
まず、図2、3により、電流測定部集合板100aについて説明する。なお、図2は、燃料電池10の外観斜視図であり、図3は、電流測定部集合板100aの分解図である。図2に示すように、電流測定部集合板100aは複数枚設けられており、それぞれ隣合うセル10a間に配置されている。
さらに、図3に示すように、本実施形態の電流測定部集合板100aは、配線パターンが形成(プリント)された第1プリント基板110、第2プリント基板140、第3プリント基板120、および第4プリント基板130の4枚のプリント基板を有している。そして、これらのプリント基板110〜140は、それぞれ薄膜状の絶縁性接着剤を介在させた状態で、ホットプレスによって一体化された積層基板として構成されている。
なお、第1〜第4プリント基板110〜140としては、一般的なガラスエポキシ基板を採用できる。また、積層基板として構成された電流測定部集合板100aのうち、対向する2辺(図3では、左右両辺)の近傍には、それぞれ積層基板の表裏を貫通する貫通穴が3つ形成されている。これらの貫通穴は、セル10aを積層した際に、空気、水素および冷却水を流通させるためのマニホールドとして機能する。
さらに、両側のマニホールドの間には、複数の電流測定部101が、直交する二方向にマトリックス状(格子状)に配置されている。より具体的には、本実施形態の電流測定部101は、図3に示すように、紙面上下方向に6個、紙面左右方向に7個のマトリックス状に配置されている。
つまり、本実施形態では、電流測定部101が、同一の隣合うセル10a間に複数配置されている。これにより、複数個の電流測定部101が電流測定部集合板100aの板面の全体に渡って配置されることになるので、本実施形態の電流測定装置100では、セル10aの面内における電流密度分布を測定することができる。
電流測定部101は、隣合うセル10aのうち一方のセル10aに電気的に接触する第1電極111、隣合うセル10aのうち他方のセル10aに電気的に接触する第2電極141、および、第1電極111と第2電極141とを電気的に接続するとともに予め定めた電気抵抗値を有する抵抗体を有して構成されている。
従って、第1電極111および第2電極141は一対の電極として構成されて、板状の電流測定部集合板100aの両板面に配置されることになる。具体的には、第1電極111は、第1プリント基板110における一方のセル10aに対向する面(図3の紙面手前側)に配置され、第2電極141は、第2プリント基板140における他方のセル10aに対向する面(図3の紙面奥側)に配置されている。
また、抵抗体は、第1電極111に電気的に接続される板状の第1抵抗部121、および第2電極141に電気的に接続される板状の第2抵抗部131を有している。そして、第1抵抗部121と第2抵抗部131が薄膜状の絶縁性接着剤124で絶縁された状態で積層基板の積層方向に対向配置されている。
換言すれば、本実施形態の抵抗体は、絶縁性接着剤124の第1電極側に配置された第1抵抗部121と第2電極側に配置された第2抵抗部131とが、互いに並行に対向配置されている。ここで、第1抵抗部121と第2抵抗部131との対向配置は、第1抵抗部121の電流流れ方向に直交する位置に隣接する第2抵抗部131が配置されるとともに、第2抵抗部131の電流流れ方向に直交する位置に隣接する第1抵抗部121が配置される関係を意味している。
具体的には、第1抵抗部121は、第3プリント基板120のうち第1プリント基板110に対向する側の面と反対側(図3の紙面奥側)の面に配置されている。なお、第3プリント基板120のうち第1抵抗部121が形成されている側と反対側(図3の紙面手前側)の面には、第1電流測定用配線122が設けられている。さらに、本実施形態の第3プリント基板120の1辺には、第1電流測定用配線122が接続された信号取り出し用のコネクタ123が設けられている。なお、図3では、第1電流測定用配線122を実線で囲まれた斜線で示している。
一方、第2抵抗部131は、第4プリント基板130のうち第2プリント基板140に対向する側の面と反対側(図3の紙面手前側)の面に配置されている。なお、第4プリント基板130のうち第2抵抗部131が形成されている側と反対側(図3の紙面奥側)の面には、第2電流測定用配線132が設けられている。
さらに、本実施形態の第4プリント基板130の1辺には、第2電流測定用配線132が接続された信号取り出し用のコネクタ133が設けられている。なお、図3では、第2電流測定用配線132を破線で囲まれた斜線で示している。
また、これらの第1電極111、第2電極141、第1、第2抵抗部121、131および第1、第2電流測定用配線122、132は、金属箔(具体的には銅箔)にて、第1〜第4プリント基板110〜140に配線パターンとして形成されている。
次に、図4、5により、第1〜第4プリント基板110〜140の具体的積層態様、並びに、電流測定部101を構成する第1電極111、第2電極141、第1、第2抵抗部121、131および各電流測定用配線122、132の電気的接続態様を説明する。なお、図4は、電流測定部101の断面図であり、図5は、電流測定部101における電流の流れを示す説明図である。
図4に示すように、第1プリント基板110と第3プリント基板120の間、第3プリント基板120と第4プリント基板130の間、および第4プリント基板130と第2プリント基板140の間には、電気絶縁性を有する絶縁性接着剤112、124、134が配置されている。
また、第1〜第4プリント基板110〜140には、複数の丸孔形状のスルーホール101aが設けられている。また、第1、第3プリント基板110、130には、第1ブラインドビアホール101bが設けられ、第4、第2プリント基板130、140には、第2ブラインドビアホール101cが設けられている。
このスルーホール101a、第1、第2ブラインドビアホール101b、101cの内周面には、第1、第2電極111、141等と同様の金属箔から構成される導電体が形成されている。
そして、第1ブラインドビアホール101bを介して、第1電極111、第1抵抗部121および第1電流測定用配線122が接続されている。また、スルーホール101aを介して、第1抵抗部121、第2抵抗部131が接続され、第2ブラインドビアホール101cを介して、第2抵抗部131、第2電極141および第2電流測定用配線132が接続されている。
従って、第1、第2ブラインドビアホール101b、101cは、それぞれ本実施形態の第1、第2接続部を構成し、スルーホール101aは、本実施形態の抵抗体接続部を構成している。なお、スルーホール101a、第1、第2ブラインドビアホール101b、101cは、それぞれ第1、第2抵抗部121、131を流れる電流の流れ方向に対して垂直な方向に並ぶように配置されている。
また、第1電極111は第1抵抗部121の一端側に接続され、第2抵抗部131は、第1抵抗部121の他端側に接続されている。また、第2電極141は第2抵抗部131における第1抵抗部121が接続されていない一端側に接続されている。
ここで、第1、第2ブラインドビアホール101b、101cは、第1抵抗部121と第2抵抗部131と間を接着する薄膜状の絶縁性接着剤124を介在させることで、第1、第2ブラインドビアホール101b、101cとを電気的に接続しないようにしている。ここで、本実施形態では、薄膜状の絶縁性接着剤124が絶縁層に相当している。なお、絶縁層は、第1、第2抵抗部121、131等を絶縁することができれば他の方法を採用してもよい。
また、第1電極111および第2電極141には、第1電極111および第2電極141とスルーホール101aの両端側とが電気的に接続しないように、それぞれ逃がし部113、142が設けられている。
そのため、第1抵抗部121と第2抵抗部131からなる抵抗体では、図5に示すように、第1抵抗部121の一端側から他端側へ電流が流れ、スルーホール101aを介して第2抵抗部131の一端側から他端側へ電流が流れることになる。
つまり、第1電極111側に配置された第1抵抗部121を流れる電流の流れ方向と第2電極側141側に配置された第2抵抗部131を流れる電流の流れ方向とが、互いに並行、かつ反対方向となるようになっている。換言すれば、第1抵抗部121、第2抵抗部131、およびスルーホール101aを含む電流測定部101の横断面から見た場合、第1抵抗部121、第2抵抗部131、およびスルーホール101aにおける電流の流れがU字状に曲折するようになっている。
ここで、本実施形態の電流測定部集合板100aは、第1抵抗部121と第2抵抗部131との間を境に、第1電極111側の構成と第2電極141側の構成が互いに対称となるように設けられている。具体的には、第1電流測定用配線122および第2電流測定用配線132は、第1抵抗部121と第2抵抗部131との間の絶縁性接着剤124を境に、互いの配線パターンが対称となるように設けられている。
そして、図4、図5に示すように、スルーホール101aと第2ブラインドビアホール101cには、それぞれ第2電流測定用配線132および外部配線を介して、電流測定用電圧センサ102が接続されている。電流測定用電圧センサ102は、第2電流測定用配線132側のスルーホール101aと第2ブラインドビアホール101cとの2点間の電位差を検出して、検出信号を電流検出回路51に出力する電位差検出手段である。
電流検出回路51は、電流測定用電圧センサ102の検出電位差およびスルーホール101aおよび第2ブラインドビアホール101c間の第2抵抗部131の電気抵抗値を用いて、演算処理を行うことで、セル10aの面内における各電流測定部101に対応する部位に流れる電流を算出する電流値検出手段である。
次に、電流測定装置100による電流測定方法について説明する。燃料電池10に水素および空気が供給されることで、燃料電池10での発電が開始される。電流測定装置100の各電流測定部101では、電流流れ方向上流側のセル10aから第1電極111の板面に電流が流れる。
そして、第1電極111→第1ブラインドビアホール101b→第1抵抗部121→スルーホール101a→第2抵抗部131→第2ブラインドビアホール101c→第2電極141の順に電流が流れ、第2電極141の板面から電流流れ方向下流側のセル10aに電流が流れる。
このとき、電流測定用電圧センサ102によって、スルーホール101aと第2ブラインドビアホール101cとの2点間の電位差を測定する。前述の如く、本実施形態では、予め定めた電気抵抗値を有する第1、第2抵抗部121、131を用いているので、スルーホール101a、第2ブラインドビアホール101c間の第2抵抗部131の電気抵抗値も既知の値となる。
そこで、電流検出回路51では、電流測定用電圧センサ102による検出電位差を、予め既知情報として記憶しており、第2抵抗部131の電気抵抗値で除する演算処理を行うことで、第2抵抗部131に流れた電流値を算出する。そして、電流検出回路51では、上記演算処理によって得られた電流値を、制御装置50へ出力する。
さらに、制御装置50では、セル10aの面内における電流分布を検出し、検出された電流分布に基づいて燃料電池10の発電状態を推定し、空気供給量および供給圧、水素供給圧、冷却水循環量の制御等を行う。これにより、燃料電池システムの効率および信頼性を向上させている。
具体的には、上述の燃料電池10の発電状態は、各セル10aの交流インピーダンスの変化に基づいて推定することができる。ここで、本実施形態における交流インピーダンスの測定方法について簡単に説明すると、まず、二次電池、DC−DCコンバータ等を用いて所定電流の交流を燃料電池10に印加する。燃料電池10に交流を印加している際に、セルモニタ11と電流検出回路51から入力された電流分布を測定する。そして、セルモニタ11で測定した電圧値の変化と電流検出回路51から入力された電流分布の変化に基づいて、演算により各セル100の交流インピーダンスを測定することができる。
このような方法により、燃料電池10の交流インピーダンスを測定する場合、従来の電流測定部101では、抵抗体を交流電流が通過する際に磁界が発生して、抵抗体の電流経路に生ずる磁束の逆起電力(自己誘導起電力)によりインダクタンスが発生する。そして、交流電流が高周波になるとインダクタンスの影響が無視できなくなる。
上述のように、本実施形態の電流測定部集合板100aの電流測定部101における第1抵抗部121と第2抵抗部131は、各抵抗部を流れる電流の流れ方向が第1抵抗部121と第2抵抗部131とで反対方向となるように対向して配置されている。そのため、第1抵抗部121および第2抵抗部131を流れる電流が作る磁界も反対方向となり、第1抵抗部121と第2抵抗部131に発生する磁界が互いに打ち消し合うように作用する。
ここで、燃料電池10に交流電流を印加して、電流測定装置100を用いて交流インピーダンスを測定した場合の結果は、図6に示す結果となった。なお、図6(a)は従来の電流測定装置を用いて交流インピーダンスを測定した場合の結果を示し、図6(b)は本実施形態の電流測定装置を用いて交流インピーダンスを測定した場合の結果を示している。
図6に示すように、従来の電流測定装置を用いて交流インピーダンス(抵抗値)を測定する場合、印加する交流電流を高周波にすると、交流インピーダンスが減少するという結果となった。また、本実施形態の電流測定装置を用いて交流インピーダンス(抵抗値)を測定する場合、印加する交流電流を高周波にしても交流インピーダンスが略一定となる結果となった。
このように、本実施形態の電流測定部101を備える電流測定装置100では、燃料電池10に高周波電流を印加した場合であっても、抵抗体のインダクタンスの影響を低減することができ、電流測定装置100の測定精度を向上させることができる。
また、本実施形態では、第1抵抗部121と第2抵抗部131との間に薄膜状の絶縁性接着剤134を介在させる構成であるため、第1抵抗部121と第2抵抗部131との間隔を狭くすることができ、各抵抗部121、131を流れる電流が作る磁界同士を効果的に打ち消すことができる。
ここで、各抵抗部121、131を流れる電流が作る磁界は、各抵抗部121、131の周囲における透磁率によって、各抵抗部121、131における磁界の大きさが変動してしまう。そのため、本実施形態のように、各抵抗部121、131との間を境に、第1電極111側の構成と第2電極141側の構成が互いに対称となるように設けることで、各抵抗部121、131の周囲の構成によって生ずる磁界の透磁率の変動を抑制することができる。これにより、各抵抗部121、131を流れる電流が作る磁界同士をより効果的に打ち消すことができる。
また、電流測定部集合板100aに設けられたスルーホール101a、各ブラインドビアホール101b、101c等はそれ自体が電気抵抗となり、その抵抗値にはバラツキが生じ易く電流測定装置100の検出精度を低下させる一因となる場合がある。
そのため、本実施形態では、電流測定用電圧センサ102で検出する第2電流測定用配線132側のスルーホール101aと第2ブラインドビアホール101c間の電位差と第2抵抗部131の電気抵抗値とを用いて各電流測定部101の対応部位の電流を算出している。
これによれば、第1抵抗部121および第2抵抗部131間のスルーホール101aの電気抵抗の影響を受けない状態で電流を測定することができるため、電流測定装置100の測定精度をさらに向上させることができる。
なお、本実施形態では、電流測定用電圧センサ102で検出するスルーホール101aと第2ブラインドビアホール101c間の電位差と第2抵抗部131の電気抵抗値に基づいて各電流測定部101の対応部位の電流を算出しているが、これに限定されるものではない。例えば、電流測定用電圧センサ102で第1ブラインドビアホール101bとスルーホール101a間の電位差を検出し、その検出値と第1抵抗部121の電気抵抗値に基づいて各電流測定部101の対応部位の電流を算出してもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図7〜図9に基づいて説明する。ここで、図7は、電流測定部101の断面図である。また、図8は、電流測定部集合板100aの部分断面図であり、図9は、図8の断面図における電流の流れを示す説明図である。
上述の第1実施形態では、抵抗体の電流経路に生ずる磁束の逆起電力(自己誘導起電力)によるインダクタンスの影響を低減させる構成について説明した。本実施形態では、抵抗体の電流経路に生ずる磁束の逆起電力(自己誘導起電力)に加えて、抵抗体の周囲の構成により生ずる磁束の逆起電力(相互誘導起電力)によるインダクタンスの影響を低減させる構成について説明する。なお、以下、上記第1実施形態と同様または均等な部分について同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態の電流測定部101は、図7に示すように、第1プリント基板110と第3プリント基板120の間、および第4プリント基板130と第2プリント基板140の間にそれぞれ強磁性体125、135を介在させる構成となっている。ここで、強磁性体125、135は、鉄、ニッケル等の材料で構成することができる。
この強磁性体125、135は、第3プリント基板120の第1抵抗部121および第1電流測定用配線122、第4プリント基板130の第2抵抗部131および第2電流測定用配線132等を外界と磁気的に遮断する磁気シールドとして用いている。
従って、この強磁性体125、135によって、外界からの磁束による逆起電力(相互誘導起電力)によるインダクタンスの影響を低減させることができる。例えば、この強磁性体125、135によって第1、第2電極111、141で発生した磁界による相互誘導を防ぐことが可能となる。
また、図8に示すように、複数の電流測定部101は、異なる電流測定部101間における配線パターン同士を電気的に分断するギャップ103が設けられている。本実施形態では、このギャップ103は、絶縁性接着剤112、124、134で構成されている。
これにより、隣合う電流測定部101からの磁界ノイズの影響を低減することができる。例えば、このギャップ103によって他の電流測定部101の第1、第2電極111、141で発生した磁界による相互誘導を防ぐことが可能となる。
また、図9に示すように、複数の電流測定部101における隣合う電流測定部101は、それぞれ第1抵抗部121と第2抵抗部131を流れる電流の流れ方向が反対方向となるように設けられている。
これによれば、隣合う電流測定部101のうち一方の電流測定部101の抵抗部121、131で発生する磁界を他方の抵抗部121、131で発生する磁界で打ち消すように作用させることができる。その結果、隣合う電流測定部101間で生ずる磁界ノイズの発生を抑制することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図10〜図12に基づいて説明する。ここで、図10は、本実施形態の電流測定部101の概略図である。また、図11は、本実施形態の抵抗体126の正面図であり、図12は、電流測定部集合板100aに配置された電流測定部101の抵抗体126の電流の流れを説明する説明図である。なお、本実施形態では、上記第1、第2実施形態と同様または均等な部分について同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態の電流測定部集合板100aは、第1〜第3プリント基板110、120、140の3枚のプリント基板を有し、これらのプリント基板110、120、140は、一体化された積層基板として構成されている。
電流測定部集合板100aには、複数の電流測定部101が直交する二方向にマトリックス状(格子状)に配置されており、各電流測定部101は、それぞれ第1電極111、第2電極141、抵抗体126を有して構成されている。
図10に示すように、第1電極111は、第1プリント基板110に配置され、第2電極141は、第2プリント基板140に配置されている。また、抵抗体126は、第3プリント基板120の第1プリント基板110と対向する面(図10の紙面手前側)に配置されている。
電流測定部集合板100aにおける電流測定部101には、複数の丸孔形状の第1、第2スルーホール101d、101eが設けられている。複数の第1、第2スルーホール101d、101eは、電流測定部101の一端側(図10の上端側)に沿って、同一直線上に設けられている。
複数の第1スルーホール101dと複数の第2スルーホール101eは、電流測定部101の一端側(図10の上端側)の略中央を境に区分けされている。具体的には、本実施形態では、電流測定部101の一端側(図10の上端側)における中央よりも左側に複数の第1スルーホール101dが設けられ、中央よりも右側に複数の第2スルーホール101eが設けられている。
そして、複数の第1スルーホール(第1接続部)101dを介して電流測定部101の第1電極111と抵抗体126とが接続され、複数の第2スルーホール(第2接続部)101eを介して電流測定部101の第2電極141と抵抗体126とが接続されている。
ここで、第1電極111には、第1電極111と第2スルーホール101eとが電気的に接続しないように逃がし部(図示せず)が設けられ、第2電極141には、第2電極141と第1スルーホール101dとが電気的に接続しないように逃がし部(図示せず)が設けられている。なお、電流測定用電圧センサ102によって、第1スルーホール101dと第2スルーホール101eとの2点間の電位差を測定することで抵抗体126を流れる電流値を算出することができる。
次に、本実施形態の抵抗体の詳細を図11に基づいて説明する。図11に示すように、本実施形態の抵抗体126は、第1電極111と第2電極141との並び方向(セル10aの積層方向)に直交する板面を有する板状部材で構成されている。具体的には、抵抗体126は、板状の金属箔(例えば銅箔)で構成されている。
この抵抗体126は、第1スルーホール101dを介して第1電極111に電気的に接続される第1抵抗部126aと、第2スルーホール101eを介して第2電極141に電気的に接続される第2抵抗部126bを有している。
第1抵抗部126aは、抵抗体126における第1スルーホール101dが設けられた側の一端から他端に向かって延びる形状でとなっている。すなわち、第1抵抗部126aは、図11において抵抗体126の左側の上端から左側の下端に向かって延びる形状となっている。
また、第2抵抗部126bは、抵抗体126における第2スルーホール101eが設けられた側の一端から他端に向かって延びる形状となっている。すなわち、第2抵抗部126bは、図11において抵抗体126の右側の上端から右側の下端に向かって延びる形状となっている。なお、第2抵抗部126bは、第1抵抗部126aと同一板面上に配置され、第2抵抗部126bの電流流れ方向が第1抵抗部126aの電流流れ方向に並行となるように設けられている。
そして、第1、第2抵抗部126a、126bの他端側(図11の抵抗体の下端側)には、第1抵抗部126aと第2抵抗部126bとを電気的に接続するための接続抵抗部126cが設けられている。なお、接続抵抗部126cは、抵抗体126の下端側を左右方向に延びるように設けられている。
本実施形態の第1抵抗部126a、第2抵抗部126b、および接続抵抗部126cは、抵抗体126の同一板面上に設けられ、一枚の金属箔によって構成されている。なお、第1抵抗部126aと第2抵抗部126bは、抵抗体の同一板面上において並行に対向配置されている。
第1抵抗部126aと第2抵抗部126bとの間には、抵抗体126の一端側(図11の上端側)に設けられた第1、第2スルーホール101d、101eの間から他端側(図11の下端側)の接続抵抗部126cに向かって延びるスリット部127が形成されている。具体的には、スリット部127は、抵抗体126を左右方向の略中央位置で分断するように形成され、抵抗体126の上端側が開放状態となっており、下端側は接続抵抗部126cにより閉鎖状態となっている。
このスリット部127は、第1抵抗部126aと第2抵抗部126bとの間の金属箔を除去することで形成されている。従って、スリット部127は、第1抵抗部126aと第2抵抗部126bとの間を絶縁する絶縁部として機能している。なお、第1抵抗部126aと第2抵抗部126bは、磁界の透磁率の変動を抑制するために、スリット部127を境に互いの形状が対称となるように設けられている。
次に、本実施形態の電流測定部101内を流れる電流は、図10、図11の矢印で示すように、第1電極111→第1スルーホール101d→第1抵抗部126a→接続抵抗部126c→第2抵抗部126b→第2スルーホール101e→第2電極141へと流れる。
ここで、第1抵抗部126a、第2抵抗部126b、および接続抵抗部126cは、第1抵抗部126aと第2抵抗部126bとが同一板面上に並行に対向配置され、抵抗体126を、板面の直交方向から見た場合の形状がU字形状となっている。そのため、抵抗体126を流れる電流は、U字状に蛇行して流れることとなる。
このような構成の抵抗体126では、第1、第2抵抗部126a、126bの電流流れ方向が互いに並行で、かつ反対方向となる。これにより、抵抗体126の第1、第2抵抗部126a、126bを高周波電流が流れる場合、電流が作る磁界も反対方向となり、互いに打ち消し合うように作用する。従って、高周波電流による抵抗体126のインダクタンスの影響を低減することができ、電流測定装置100の測定精度を向上させることができる。
また、第1抵抗部126a、第2抵抗部126b、および接続抵抗部126cを抵抗体126の同一板面上に配置することで、電流測定部101における第1電極111と第2電極141との並び方向(セル10aの積層方向)の寸法(電流測定部101の厚さ)を小さくすることができる。
さらに、抵抗体126の第1抵抗部126aと第2抵抗部126bとの間にスリット部127を形成するのみで、第1抵抗部126aの電流流れ方向と第2抵抗部126bの電流流れ方向とを反対方向にすることができるため、抵抗体126を簡易な構成とすることができる。
ところで、本実施形態の電流測定部集合板100aには、上記構成の抵抗体126を有する電流測定部101が複数配置されており、隣合う電流測定部101に生ずる磁束によって逆起電力(相互誘導起電力)が発生する可能性がある。
そこで、本実施形態の電流測定部集合板100aの電流測定部101は、図12に示すように、隣合う電流測定部101における近接する抵抗体126の電流経路の電流流れ方向が反対方向となるように配置されている。なお、図12は、第3プリント基板120の抵抗体126が設けられた面の一部分を示している。
具体的には、電流測定部101は、隣合う電流測定部101における第1抵抗部126a、第2抵抗部126b、および接続抵抗部126cのうち互いの電流流れ方向が並行で、かつ、互いの電流流れ方向に直交する方向に対向する部位の電流流れ方向が反対方向となるように配置されている。
ここで、隣合う電流測定部101における各抵抗部126a、126b、126cの電流流れ方向に対向する部位は、一方の電流測定部における各抵抗部126a、126b、126cの電流流れ方向に直交する方向に位置する他方の電流測定部における各抵抗部126a、126b、126cのうち隣接する抵抗部を示している。
例えば、本実施形態のように、第1、第2抵抗部126a、126bの電流流れ方向が上下方向となる場合、左右方向に隣合う電流測定部101のうち一方の電流測定部の第1抵抗部126aと他方の電流測定部の第2抵抗部126bの電流流れ方向が反対方向となるように配置される。この場合、「互いの電流流れ方向が並行で、かつ、互いの電流流れ方向に直交する方向に対向する部位」は、一方の電流測定部の第1抵抗部126aと他方の電流測定部の第2抵抗部126bとなる。
また、接続抵抗部126cの電流流れ方向が、左右方向となる場合、上下方向に隣合う電流測定部101のうち一方の電流測定部の接続抵抗部126cと他方の電流測定部の接続抵抗部126cの電流流れ方向が反対方向となるように配置される。この場合、「互いの電流流れ方向が並行で、かつ、互いの電流流れ方向に直交する方向に対向する部位」は、一方の電流測定部の接続抵抗部126cと他方の電流測定部の接続抵抗部126cとなる。
このような構成によれば、第1抵抗部126a、第2抵抗部126b、および接続抵抗部126cを流れる電流が作る磁界が、隣合う電流測定部101における対向する部位を流れる電流と反対方向とすることができる。
従って、隣合う電流測定部101において発生する磁界が互いに打ち消し合うように作用するため、隣合う電流測定部101間で生ずる磁界ノイズの発生を抑制することができる。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、以下のように種々変形可能である。
(1)上述の第1、第2実施形態では、第2抵抗部131の両端部側に形成されたスルーホール101aと第2ブラインドビアホール101cとの間、若しくは第1抵抗部121の両端部側に形成されたスルーホール101aと第1ブラインドビアホール101bとの間の電位差を電流想定用電圧センサ102で検出する例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、第1抵抗部121、若しくは第2抵抗部131の両端側から直接電位差を検出してもよい。
(2)上述の第1、第2実施形態では、第1抵抗部121および第1電流測定用配線122を第3プリント基板120に設け、第2抵抗部131および第2電流測定用配線132を第4プリント基板130に設ける例について説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、第1抵抗部121および第1電流測定用配線122をそれぞれ異なるプリント基板に設けてもよく、また、第2抵抗部131および第2電流測定用配線132とは、それぞれ異なるプリント基板に設けてもよい。この場合、それぞれのプリント基板を第1、第2プリント基板110、140に挟み込んだ状態で積層基板として一体化すればよい。
(3)上述の各実施形態では、スルーホール101a、第1、第2ブラインドビアホール101b、101c等を複数の丸孔形状とする例を説明したが、例えば、それぞれ1つの長孔形状としてもよい。
(4)上述の各実施形態では、第1電極111、第2電極141、第1、第2抵抗部121、131および第1、第2電流測定用配線122、132等を銅箔で形成した例を説明したが、例えば、第1、第2抵抗部121、131のみを、第1、第2電極111、141よりも抵抗値の大きい材料(例えば、ニッケル箔)で形成してもよい。これにより、第1、第2実施形態においては、スルーホール101aと第1、第2ブラインドビアホール101b、101cとの2点間の第1、第2抵抗部121、131の電位差が大きくなり、電位差を測定しやすくなる。
(5)上述の第1実施形態では、図2において、図示の明確化のため3枚の電流測定部集合板100aを記載しているが、電流測定部集合板100aの数はこれに限定されない。電流測定部集合板100aの数を増加させることで、セル10aの面内における電流分布をより精度良く検出できる。例えば、2枚のセル10aに対して1枚の電流測定部集合板100aを配置することが望ましい。
(6)上述の第1、第2実施形態では、図5に示すように、第1、第2抵抗部121、131を流れる電流が、第1抵抗部121の板面を下方向に向かって流れ、第2抵抗部131の板面の上方向に向かって流れるように記載しているが、抵抗体を流れる電流の流れ方向はこれに限定されるものでない。例えば、第1、第2抵抗部121、131を流れる電流が、第1抵抗部121の板面を上方向に向かって流れ、第2抵抗部131の板面の下方向に向かって流れるように構成してもよい。
さらに、各抵抗部121、131を流れる電流が、各抵抗部121、131の板面の左右方向に向かって流れるように構成しても良いし、抵抗体の板面を斜め方向(抵抗体の枠辺に非並行となる方向)に流れるように構成しても良い。なお、いずれの構成においても、第1抵抗部121を流れる電流と第2抵抗部131を流れる電流との電流流れ方向が互いに反対方向となるように構成することが必要である。
(7)上述の第3実施形態では、抵抗体126の第1抵抗部126aと第2抵抗部126bとの間に1つのスリット部127が形成される構成について説明したが、抵抗体126に複数のスリット部127が形成される構成であってもよい。
例えば、図13に示すように、第1抵抗部126aと第2抵抗部126bとの間に5本のスリット部127が形成される構成(抵抗体126内に蛇行した電流経路を有する構成)であってもよい。なお、図13は、図11に対応する抵抗体の正面図である。
この場合、抵抗体126上端の一方の角部に形成された第1スルーホール101d側(図13の左上側)の上端から下端側に向かって延びるように第1スリット部127aを形成する。また、抵抗体126上端の他方の角部に形成された第2スルーホール101e側(図13の右上側)の上端から下端側に向かって延びるように第2スリット部127bを形成する。
そして、第1スリット部127aと第2スリット部127bとの間に、第1、第2スリット部127a、127bと並行となるように第3〜第5スリット部127c、127d、127eを形成する。ここで、第3スリット部127cは、第1、第2スリット部127a、127bと同様に抵抗体126の上端から下端側に向かって延びるように形成し、第4、第5スリット部127d、127eは、抵抗体126の下端から上端側に向かって延びるように形成すればよい。
これによれば、第1抵抗部126aと第2抵抗部126bとの間の抵抗部126c〜127kの電流経路を蛇行させるとともに、互いに隣合う電流経路の電流流れ方向が反対方向とすることができる。そのため、抵抗体126の電流経路を高周波電流が流れる場合、電流が作る磁界も反対方向となり、互いに打ち消し合うように作用させることができる。
(8)上述の第3実施形態では、図10、図11に示すように、第1、第2抵抗部126a、126bを流れる電流が、第1抵抗部126aの板面を下方向に向かって流れ、第2抵抗部126bの板面の上方向に向かって流れるように記載しているが、抵抗体126を流れる電流の流れ方向はこれに限定されるものでない。例えば、第1、第2抵抗部126a、126bを流れる電流が、第1抵抗部126aの板面を上方向に向かって流れ、第2抵抗部126bの板面の下方向に向かって流れるように構成してもよい。なお、この場合、抵抗体126の上端側に接続抵抗部126cが位置することになる。
同様に、第1、第2抵抗部126a、126bを流れる電流が、第1、第2抵抗部126a、126bの板面の左右方向に向かって流れるように構成しても良い。なお、いずれの構成においても、第1抵抗部126aを流れる電流と第2抵抗部126bを流れる電流との電流流れ方向が互いに反対方向となるように構成することが必要である。
第1実施形態の燃料電池システムの全体構成図である。 第1実施形態の燃料電池の斜視図である。 第1実施形態の電流測定部集合板の分解図である。 第1実施形態の電流測定部の断面図である。 第1実施形態の電流測定部の電流の流れを示す説明図である。 電流測定装置で交流インピーダンスを測定した結果を説明する説明図である。 第2実施形態の電流測定部の断面図である。 第2実施形態の電流測定部集合板100aの部分断面図である。 図8の断面図における電流の流れを示す説明図である。 第3実施形態の電流測定部の概略図である。 第3実施形態の抵抗体の正面図である。 第3実施形態の電流測定部の抵抗体の電流流れを説明する説明図である。 他の実施形態の抵抗体の正面図である。
符号の説明
10 燃料電池
10a セル
51 電流検出回路
101 電流測定部
101a スルーホール
101b 第1ブラインドビアホール
101c 第2ブラインドビアホール
102 電流測定用電圧センサ
110 第1プリント基板
111 第1電極
120 第3プリント基板
121 第1抵抗部(第1、第2実施形態)
126a 第1抵抗部(第3実施形態)
126b 第2抵抗部(第3実施形態)
126c 接続抵抗部(第3実施形態)
130 第4プリント基板
131 第2抵抗部(第1、第2実施形態)
140 第2プリント基板
141 第2電極

Claims (12)

  1. 酸化剤ガスと燃料ガスとを電気化学反応させて電気エネルギを出力する複数のセル(10a)を積層配置して構成された燃料電池(10)に適用され、前記燃料電池(10)の内部を流れる電流を測定する電流測定装置であって、
    隣合う前記セル(10a)間に配置されて、前記隣合うセル(10a)のうち一方のセルに電気的に接触する第1電極(111)、前記隣合うセル(10a)のうち他方のセルに電気的に接触する第2電極(141)、および前記第1電極(111)と前記第2電極(141)とを電気的に接続するとともに予め定めた電気抵抗値を有する抵抗体を有する1つ以上の電流測定部(101)と、
    前記抵抗体の2点間の電位差を検出する電位差検出手段(102)と、
    前記抵抗体の2点間の抵抗値と前記電位差検出手段(102)によって検出された検出電位差とを用いて、前記セル(10a)を流れる電流値を検出する電流値検出手段(51)とを備え、
    前記抵抗体は、前記第1電極(111)側に電気的に接続される第1抵抗部(121、126a)と、前記第2電極(141)側に電気的に接続される第2抵抗部(131、126b)とを有し、
    前記第1抵抗部(121、126a)と前記第2抵抗部(131、126b)は、前記第1抵抗部(121、126a)における電流流れ方向と前記第2抵抗部(131、126b)における電流流れ方向とが互いに並行、かつ、反対方向となるように対向配置されていることを特徴とする電流測定装置。
  2. 前記第1抵抗部(121)と前記第2抵抗部(131)は、抵抗体接続部(101a)を介して電気的に接続されるとともに、前記第1抵抗部(121)と前記第2抵抗部(131)の間に絶縁層が設けられており、
    前記第1抵抗部(121)は、前記絶縁層における前記第1電極(111)側に配置され、
    前記第2抵抗部(131)は、前記絶縁層における前記第2電極(141)側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電流測定装置。
  3. 前記絶縁層は、前記第1抵抗部(121)と前記第2抵抗部(131)とを接着する薄膜状の絶縁性接着剤(124)であることを特徴とする請求項2に記載の電流測定装置。
  4. 前記電位差検出手段(102)は、前記第1抵抗部(121)と前記第2抵抗部(131)のうち一方の抵抗部における2点間の電位差を検出することを特徴とする請求項2または3に記載の電流測定装置。
  5. 前記第1電極(111)は、第1プリント基板(110)に配置され、
    前記第2電極(141)は、第2プリント基板(140)に配置され、
    前記第1プリント基板(110)および前記第2プリント基板(140)は、少なくとも前記第1抵抗部(121)および前記第2抵抗部(131)を挟み込んだ状態で積層基板として一体に結合され、
    前記電流測定部(101)は、前記第1抵抗部(121)および前記第2抵抗部(131)の間を境に前記第1電極(111)側の構成と第2電極(141)側の構成とが対称となるように設けられていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1つに記載の電流測定装置。
  6. 前記第1プリント基板(110)と前記第2プリント基板(140)との間には、前記第1電極(111)と前記第1抵抗部(121)とを電気的に接続する第1接続部(101b)を前記電位差検出手段(102)に接続するための配線パターン、および前記第2電極(141)と前記第2抵抗部(131)とを電気的に接続する第2接続部(101c)を前記電位差検出手段(102)に接続するための配線パターンが設けられた一対のプリント基板(120、130)が配置され、
    前記一対のプリント基板(120、130)は、前記第1抵抗部(121)および前記第2抵抗部(131)を挟んで配置され、前記配線パターンが前記第1抵抗部(121)および前記第2抵抗部(131)の間を境に対称となるように設けられていることを特徴とする請求項5に記載の電流測定装置。
  7. 前記一対のプリント基板(120、130)のうち前記第1電極(111)側のプリント基板(120)と前記第1プリント基板(110)との間、および前記第2電極(141)側のプリント基板(130)と前記第2プリント基板(140)との間には、それぞれ強磁性体(125、135)が配置されていることを特徴とする請求項6に記載の電流測定装置。
  8. 同一の前記隣合うセル(10a)間に複数の前記電流測定部(101)が配置され、前記複数の電流測定部(101)の間には、異なる前記電流測定部(101)における前記配線パターン同士を電気的に分断するギャップ(103)が設けられていることを特徴とする請求項6または7に記載の電流測定装置。
  9. 同一の前記隣合うセル(10a)間に複数の前記電流測定部(101)が配置され、前記複数の電流測定部(101)は、隣合う前記電流測定部(101)における前記第1抵抗部(121)および前記第2抵抗部(131)を流れる電流の流れ方向が反対方向となるように配置されていることを特徴とする請求項2ないし7のいずれか1つに記載の電流測定装置。
  10. 前記抵抗体(126)は、前記第1電極(111)と前記第2電極(141)との並び方向に直交する板面を有する板状部材で構成され、前記第1抵抗部(126a)と前記第2抵抗部(126b)とを接続する接続抵抗部(126c)を有し、さらに、前記第1抵抗部(126a)と前記第2抵抗部(126b)との間に絶縁部が形成されており、
    前記第1抵抗部(126a)、前記第2抵抗部(126b)、および前記接続抵抗部(126c)は、前記抵抗体(126)の同一板面上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電流測定装置。
  11. 前記抵抗体(126)は、金属箔で構成され、
    前記絶縁部は、前記第1抵抗部(126a)と前記第2抵抗部(126b)との間の前記金属箔を除去して形成されたスリット部(127)であることを特徴とする請求項10に記載の電流測定装置。
  12. 同一の前記隣合うセル(10a)間に複数の前記電流測定部(101)が配置され、
    前記複数の電流測定部(101)は、隣合う前記電流測定部(101)における前記第1抵抗部(126a)、前記第2抵抗部(126b)、および前記接続抵抗部(126c)のうち互いの電流流れ方向が並行で、かつ、互いの電流流れ方向に直交する方向に対向する部位における電流流れ方向が反対方向となるように配置されていることを特徴とする請求項10または11に記載の電流測定装置。
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