JP2010101345A - イナーシャ可変機構付きトルクコンバータ - Google Patents

イナーシャ可変機構付きトルクコンバータ Download PDF

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Abstract

【課題】イナーシャ可変機構の搭載コストを低コストに抑えるとともに、アンバランスの発生を回避することにある。
【解決手段】トルクコンバータのケーシング1に半径方向へ延在させて周方向に等間隔に複数の液室9を設け、各液室9内にその液室の延在方向へ液密に摺動自在にウエイト10を嵌挿するとともに、ケーシング1内の二つの作動液回路5,6と各液室9の延在方向両端部とを作動液通路1b,1cでそれぞれ連通させたことを特徴とするイナーシャ可変機構付きトルクコンバータである。
【選択図】図1

Description

この発明は、車両の駆動系のエンジンと変速機との間に介挿するトルクコンバータに関し、特には回転中のイナーシャを変化させ得るイナーシャ可変機構付きのトルクコンバータに関するものである。
車両のエンジンの出力軸のトルク変動を抑えるために、エンジンと変速機との間に介挿する乾式クラッチにフライホイールを設けることは知られており、そのようなフライホイールの回転中のイナーシャを回転速度やエンジン負荷等に応じて変化させるためのイナーシャ可変機構として従来、例えば特許文献1記載のものが知られている。
このイナーシャ可変機構は、フライホイールのホイール本体にその半径方向へ延在する複数の溝を放射状に形成し、それらの溝内にウエイトを液密に摺動自在に嵌挿し、そのホイール本体の溝側の面を蓋で覆って溝内のウエイトよりも半径方向外方側を液室とするとともに半径方向外方側を大気圧に開放し、フライホイールの回転中に、その液室内に作動液を供給することでウエイトをそこに加わる遠心力に抗して半径方向内方へ移動させてイナーシャを減少させ、また液室内の作動液を排出することでウエイトをそこに加わる遠心力で半径方向外方へ移動させてイナーシャを増大させるようにしたものである。
特開平09−177894号公報
しかしながら上記従来のイナーシャ可変機構では、溝内のウエイトよりも半径方向外方側に設けた液室内に供給する作動液量を制御することでウエイトの半径方向位置を変化させるので、液室内に作動液を供給するための専用のポンプおよび作動液回路を必要とするため、イナーシャ可変機構の搭載コストが嵩むという問題があった。(とその作動液の供給を制御するための専用の液圧制御装置と)
また、乾式クラッチに設けるフライホイールは作動液によるクラッチの滑りを防止するために液漏れを厳重に防止する必要がある一方、溝の半径方向内方側を大気圧に開放しているため、ウエイトの液密性を極めて高くするシールを設ける必要があるので、ウエイトの円滑な摺動がシールで妨げられて複数のウエイトが同時に摺動できず、回転のアンバランスを生じる可能性があるという問題があり、このことは、ウエイトを半径方向外方へ摺動させる場合に、遠心力しか用い得ないため特に重大であった。
一方本願発明者は、車両のエンジンと自動変速機との間にクラッチの代わりに介挿するトルクコンバータが、内部に作動液を持つとともに、その作動液をトルクコンバータの内外で循環させて冷却するために作動液を供給するポンプと作動液回路も持っているという点に着目した。
この発明は上記発明者の着目に基づき従来の課題を有利に解決するものであり、この発明のイナーシャ可変機構付きトルクコンバータは、トルクコンバータのケーシングに半径方向へ延在させて周方向に等間隔に複数の液室を設け、各液室内にその液室の延在方向へ液密に摺動自在にウエイトを嵌挿するとともに、ケーシング内の二つの作動液回路と各液室の延在方向両端部とを作動液通路でそれぞれ連通させたことを特徴とするものである。
かかるこの発明のイナーシャ可変機構付きトルクコンバータによれば、ケーシング内の二つの作動液回路を用いて、ケーシングの回転中に、ケーシングに設けた液室の半径方向外方端部内に作動液を供給することでウエイトをそこに加わる遠心力に抗して半径方向内方へ移動させてイナーシャを減少させることができ、またケーシングに設けた液室の半径方向内方端部内に作動液を供給することでウエイトをそこに加わる遠心力と相俟って半径方向外方へ移動させてイナーシャを増大させることができる。
さらにこの発明のイナーシャ可変機構付きトルクコンバータによれば、元々作動液を供給するポンプと作動液回路とを持っているため、専用のポンプと作動液回路とを設ける必要がないので、イナーシャ可変機構の搭載コストを低コストに抑えることができる。
また、ウエイトに対する、ケーシングの半径方向内方および外方の空間を両方とも液室としているため、作動液の漏れ出し防止のためにウエイトのシールの液密性をさほど高める必要がないことから、ウエイトの円滑な摺動がシールで妨げられることがないので、複数のウエイトを同時に摺動させ得て、回転のアンバランスの発生を回避することができ、しかも、ウエイトを半径方向外方へ摺動させる場合にも、遠心力に加えて作動液の液圧を用いるので、複数のウエイトを確実に同時に摺動させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。ここに図1は、この発明のイナーシャ可変機構付きトルクコンバータの第1実施例の全周の概略1/4の部分を示す正面図、図2は、図1のA−A線に沿う断面図、図3は、図1のB−B線に沿う断面図、そして図4は、図1のC−C線に沿う断面図である。
この第1実施例のイナーシャ可変機構付きトルクコンバータは、車両の駆動系のエンジンと自動変速機との間に介挿するもので、図1〜図4に示すように、図示しないエンジンの出力軸に結合するケーシング1を具え、このケーシング1は、その内壁面に図示しない多数のポンプ羽根を固定するとともに、それらのポンプ羽根に対向する図示しない多数のタービン羽根を支持する出力ハブ2を、ケーシング1の中心軸線CL上に回転自在に支持した図示しない出力軸を介して図示しない自動変速機の入力軸に結合し、さらにその出力軸の外側に回転自在に嵌装した図示しないスリーブで、ポンプ羽根とタービン羽根との間にステータを、ワンウェイクラッチを介して支持している。
このケーシング1内に自動変速機のポンプから自動変速機の液圧制御回路を介して供給する作動液を充填し、その作動液を上記液圧制御回路との間で循環させるとともに、上記スリーブを自動変速機の固定部位に固定して、エンジン出力軸でケーシング1を中心軸線CL周りに回転させると、ポンプ羽根から押し出された作動液がタービン羽根を附勢してエンジン出力軸のトルクを変速機入力軸に伝達し、タービン羽根からポンプ羽根へ戻る作動液がステータで向きを変えてポンプ羽根を附勢して伝達トルクを増大させる。
この第1実施例のイナーシャ可変機構付きトルクコンバータはまた、ケーシング1内にロックアップクラッチ3を内蔵しており、このロックアップクラッチ3は、出力ハブ2と液密に摺動自在に嵌合するとともにダンパースプリング4を介して出力ハブ2と駆動結合し、ケーシング1内を仕切ってアプライ室5とリリース室6とを画成する。
これらアプライ室5とリリース室6とは上記出力軸内に形成した図示しない例えば二本の作動液回路を介してそれぞれ上記液圧制御回路に連通しており、その液圧制御回路からアプライ室5に作動液を供給すると、ロックアップクラッチ3の、タービン羽根側の面(図では左向きの面)がその作動液の圧力で押圧されて、ロックアップクラッチ3が出力ハブ2上をケーシング1の、エンジンの出力軸と結合するボス7を持つ壁部1aの内壁面に向かって摺動し、その内壁面に摩擦結合してクラッチ締結状態となる。また液圧制御回路からリリース室6に作動液を供給すると、ロックアップクラッチ3の、ケーシング1の上記内壁面に向く側の面(図では右向きの面)がその作動液の圧力で押圧されて、ロックアップクラッチ3が出力ハブ2上を上記内壁面から離間するよう摺動し、ケーシング1の上記内壁面との摩擦結合を解除してクラッチ解放状態となる。なお、リリース室6からアプライ室5に流れ出た作動液は、ケーシング1内に充填され、さらに上記液圧制御回路へ戻ってクーラで冷却された後、自動変速機のポンプに再度供給される。
この第1実施例のイナーシャ可変機構付きトルクコンバータはさらに、図1〜図3に示すように、ケーシング1の上記壁部1aの外壁面に、長手方向両端部を閉じた溝形部材8を溶接で液密に固定することで、ケーシング1の半径方向へ延在させて周方向に等間隔に複数(図では4つ)の液室9を設け、各液室9内にその液室9の延在方向へ摺動自在に、液室8の横断面形状と略一致する横断面形状のウエイト10を嵌挿し、このウエイト10の外周面に形成した溝内にシール11を嵌着することで、各液室9内でのウエイト10の摺動を液密なものとする。
そして、ケーシング1内の二つの作動液回路である、ロックアップクラッチ3の締結回路としてのアプライ室5および解放回路としてのリリース室6と、各液室9の延在方向(ケーシング1の半径方向)の両端部とをそれぞれ連通させる作動液通路1b,1cを、ケーシング1の上記壁部1aにそれぞれ形成して、イナーシャ可変機構を構成する。
かかる第1実施例のイナーシャ可変機構付きトルクコンバータによれば、ケーシング1内のアプライ室5およびリリース室6の作動液を用いて、ケーシング1の回転中に、アプライ室5から液室9の半径方向外方端部内に作動液通路1bを介して作動液を供給するとともに液室9の半径方向内方端部内から作動液通路1cを介してリリース室6へ作動液を逃がすことで、ウエイト10をそこに加わる遠心力に抗して半径方向内方へ移動させてイナーシャを減少させることができ、またリリース室6から液室9の半径方向内方端部内に作動液通路1cを介して作動液を供給するとともに液室9の半径方向外方端部内から作動液通路1bを介してアプライ室5へ作動液を逃がすことで、ウエイト10をそこに加わる遠心力と相俟って半径方向外方へ移動させてイナーシャを増大させることができる。
さらにこの第1実施例のイナーシャ可変機構付きトルクコンバータによれば、元々作動液を供給するポンプと作動液回路と液圧制御装置とをトルクコンバータおよび自動変速機が持っているため、専用のポンプと作動液回路とを設ける必要がないので、イナーシャ可変機構の搭載コストを低コストに抑えることができる。
また、ウエイト10に対する、ケーシング1の半径方向内方および外方の空間を両方とも液室9としているため、作動液の漏れ出し防止のためにウエイト10のシール11の液密性をさほど高める必要がないことから、ウエイト10の円滑な摺動がシール11で妨げられることがないので、複数のウエイト10を同時に摺動させ得て、回転のアンバランスの発生を回避することができる。しかも、ウエイト10を半径方向外方へ摺動させる場合にも、遠心力に加えて作動液の液圧を用いるので、複数のウエイト10を確実に同時に摺動させることができる。
図5は、この第1実施例のイナーシャ可変機構付きトルクコンバータのウエイトの遠心力とロックアップクラッチの制御圧との関係を例示する関係線図であり、図5中左側のグラフは、トルクコンバータ回転数と遠心力Fひいては必要液圧との関係を示し、図5中右側のグラフは、時間経過に伴うアプライ室5とリリース室6との液圧間のロックアップ差圧Pの推移を示している。
図5中右側のグラフに示すように、自動変速機の制御装置が行うロックアップ制御によって発生する、アプライ室5とリリース室6との液圧間のロックアップ差圧Pは、0からPmaxとする。ここで、ロックアップ時の回転数が2000rpmで、その時のウエイト10の位置が図3に実線で示す半径方向外方位置であるとする。その回転数による遠心力F1と釣り合う油圧をP1とする。F1(=mrω2)=P1×A、m:ウエイト10の重さ、r:ウエイト10の回転半径、A:受圧面積である。
ロックアップ指令と略同時にP1以上の油圧がウエイト10の半径方向外方端部の受圧面に作用するので、ウエイト10は半径方向内方へ移動する。また、P×Aの力は一定であるが、ウエイト10に加わる遠心力Fはその回転半径rに対し一次で減少し、位置が内方になればなるほど、内方向きの力が大きくなり、一気に、図3に仮想線で示す半径方向内方位置へ移動する。この位置への移動後は遠心力Fが減少しているため、Pmax×A>F2となる様にA、m、rを設定する。
ロックアップ完了までの差圧Pであっても、ウエイト10を移動させるのに必要な力の倍以上は出るため問題ないが、ケーシング1の周方向に複数配置したウエイト10が回転アンバランスを発生させないために各ウエイト10を完全に作動させるため、この第1実施例のイナーシャ可変機構付きトルクコンバータでは、図5中右側のグラフに示すように、ロックアップ完了後、Pmaxまで一度差圧を上昇させて、ウエイト10の作動を確実なものとしている。
なお、ロックアップ解除時には、リリース室6側の圧力がアプライ室5側の圧力よりも高くなり、ウエイト10に加わる遠心力に、更にウエイト10に半径方向内方から作用する液圧が付加されるので、ウエイト10は図3に実線で示す半径方向外方位置へ一気に移動し、ケーシング1の周方向に複数配置したウエイト10の回転アンバランスを防止することができる。一方、先に述べた従来技術は、ウエイトの半径方向内方側が大気開放のため、ウエイトに半径方向内方から付加される力は無く、遠心力にのみ依存するため、シールの摺動抵抗やウエイトの重量、寸法等のバラツキにより、確実な作動の保証が難しい。
図6は、この発明のイナーシャ可変機構付きトルクコンバータの第2実施例におけるウエイトの形状を示す平面図であり、図中、先の実施例と同様の部分はそれと同一の符号にて示す。なお、この図ではシール11およびそのための外周溝は省略してある。
この第2実施例のイナーシャ可変機構付きトルクコンバータは、ウエイト10の形状が先の実施例のものと異なる点のみ、先の実施例と相違しており、他の点では先の実施例と同様の構成を具えている。
すなわち、この第2実施例におけるウエイト10は、図3に実線で示すウエイト10と同様に液室9の、ケーシング1の半径方向の外方端部に位置する状態でその半径方向の外方に向く端部10aの中央凸部の先端面の外径D1を、そのウエイト10の、図3に仮想線で示すウエイト10と同様に液室9の、ケーシング1の半径方向の内方端部に位置する状態でその半径方向の内方に向く端部10bの中央凸部の先端面の外径D2よりも小さくすることで、端部10aの受圧面積(π(D−D1)/4)が、端部10bの受圧面積(π(D−D2)/4)よりも広い形状としている。
従って、この第2実施例の車両用手動変速作動制御装置によれば、先の実施例と同様の作用効果をもたらすことができるのに加えて、受圧面積×アプライ室液圧を、遠心力Fより大きくすることができる。なお、上記端部10a,10bの中央凸部は、ウエイト10のストッパとしての役割も果たす。
以上、図示例に基づき説明したが、この発明は上述の例に限られるものでなく、特許請求の範囲の記載範囲内で適宜変更し得るものであり、例えば、上記各実施例ではケーシング1内のアプライ室5およびリリース室6を、各液室9の延在方向(ケーシング1の半径方向)の両端部に作動液通路1b,1cでそれぞれ連通させているが、ケーシング1内の二つの作動液回路として、ロックアップクラッチ3の他の締結回路および解放回路を各液室9の延在方向の両端部に連通させることもでき、あるいはケーシング1内の二つの作動液回路として、ロックアップクラッチ3の締結回路および解放回路以外の作動液回路を連通させて、ロックアップクラッチ3に作動と独立にウエイト10を作動させることもできる。そしてこの発明は、ロックアップクラッチ3を持たないトルクコンバータに適用することもできる。
また、上記各実施例では液室9は、ケーシング1の壁部1aの外壁面に溝形部材8を溶接で液密に固定することで形成したが、壁部1aの厚さが充分あれば、壁部1aの外周面から半径方向内方へ穿設した穴で液室9を形成することもできる。
かくしてこの発明のイナーシャ可変機構付きトルクコンバータによれば、ケーシング内の二つの作動液回路を用いて、ケーシングの回転中に、ケーシングに設けた液室の半径方向外方端部内に作動液を供給することでウエイトをそこに加わる遠心力に抗して半径方向内方へ移動させてイナーシャを減少させることができ、またケーシングに設けた液室の半径方向内方端部内に作動液を供給することでウエイトをそこに加わる遠心力と相俟って半径方向外方へ移動させてイナーシャを増大させることができる。
さらにこの発明のイナーシャ可変機構付きトルクコンバータによれば、元々作動液を供給するポンプと作動液回路とを持っているため、専用のポンプと作動液回路とを設ける必要がないので、イナーシャ可変機構の搭載コストを低コストに抑えることができる。
また、ウエイトに対する、ケーシングの半径方向内方および外方の空間を両方とも液室としているため、作動液の漏れ出し防止のためにウエイトのシールの液密性をさほど高める必要がないことから、ウエイトの円滑な摺動がシールで妨げられることがないので、複数のウエイトを同時に摺動させ得て、回転のアンバランスの発生を回避することができ、しかも、ウエイトを半径方向外方へ摺動させる場合にも、遠心力に加えて作動液の液圧を用いるので、複数のウエイトを確実に同時に摺動させることができる。
なお、この発明のイナーシャ可変機構付きトルクコンバータにおいては、前記ケーシングにロックアップクラッチを内蔵させ、前記作動液回路を前記ロックアップクラッチの締結回路および解放回路とし、前記液室の前記半径方向外方端部を前記締結回路に連通させ、前記液室の前記半径方向内方端部を前記解放回路に連通させるようにすると、ロックアップクラッチの制御系を用い得るので好ましい。
この場合に、前記ロックアップクラッチの締結回路を前記ケーシング内の、前記ロックアップクラッチの半径方向外方のアプライ室とし、前記ロックアップクラッチの解放回路を前記ケーシング内の、前記ロックアップクラッチの半径方向内方のリリース室とすれば、ロックアップクラッチの制御系を容易に用いることができる。
そして、前記ロックアップクラッチの締結回路と解放回路との液圧の差圧を、ロックアップ完了後に一旦最高圧まで前記締結回路側が高くなるようにすれば、各ウエイトを確実に作動させ得るので好ましい。
さらに、この発明のイナーシャ可変機構付きトルクコンバータにおいては、前記ウエイトの、前記液室の前記半径方向外方端部に位置する状態で前記半径方向外方に向く端部を、そのウエイトの、前記液室の前記半径方向内方端部に位置する状態で前記半径方向内方に向く端部よりも受圧面積が広い形状としても、各ウエイトを確実に作動させ得るので好ましい。
この発明のイナーシャ可変機構付きトルクコンバータの第1実施例の全周の概略1/4の部分を示す正面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 図1のB−B線に沿う断面図である。 図1のC−C線に沿う断面図である。 上記第1実施例のイナーシャ可変機構付きトルクコンバータのウエイトの遠心力とロックアップクラッチの制御圧との関係を例示する関係線図である。 この発明のイナーシャ可変機構付きトルクコンバータの第2実施例におけるウエイトの形状を示す平面図である。
符号の説明
1 ケーシング
1a 壁部
1b,1c 作動液通路
2 出力ハブ
3 ロックアップクラッチ
4 ダンパースプリング
5 アプライ室(作動液回路、締結回路)
6 リリース室(作動液回路、解放回路)
7 ボス
8 溝形部材
9 液室
10 ウエイト
10a,10b 端部
11 シール

Claims (5)

  1. トルクコンバータのケーシングにそのケーシングの半径方向へ延在させて周方向に等間隔に設けた複数の液室と、
    前記各液室内にその液室の延在方向へ液密に摺動自在に嵌挿したウエイトと、
    前記ケーシング内の二つの作動液回路と前記各液室の延在方向両端部とをそれぞれ連通させる作動液通路と、
    を具えてなるイナーシャ可変機構付きトルクコンバータ。
  2. 前記ケーシングはロックアップクラッチを内蔵しており、
    前記作動液回路は前記ロックアップクラッチの締結回路および解放回路であり、
    前記液室の前記半径方向外方端部は前記締結回路に連通させ、前記液室の前記半径方向内方端部は前記解放回路に連通させた、
    請求項1記載のイナーシャ可変機構付きトルクコンバータ。
  3. 前記ロックアップクラッチの締結回路は前記ケーシング内の、前記ロックアップクラッチの半径方向外方のアプライ室であり、
    前記ロックアップクラッチの解放回路は前記ケーシング内の、前記ロックアップクラッチの半径方向内方のリリース室である、
    請求項2記載のイナーシャ可変機構付きトルクコンバータ。
  4. 前記ロックアップクラッチの締結回路と解放回路との液圧の差圧は、ロックアップ完了後に一旦最高圧まで前記締結回路側が高くなる、
    請求項2または3項記載のイナーシャ可変機構付きトルクコンバータ。
  5. 前記ウエイトの、前記液室の前記半径方向外方端部に位置する状態で前記半径方向外方に向く端部を、そのウエイトの、前記液室の前記半径方向内方端部に位置する状態で前記半径方向内方に向く端部よりも受圧面積が広い形状とした、
    請求項1から4までの何れか1項記載のイナーシャ可変機構付きトルクコンバータ。
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