JP2010099200A - 自動車の車椅子乗降装置 - Google Patents

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Koji Yoshida
幸司 吉田
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Abstract

【課題】車体側部の後部側ドア開口から入り込んで、車室内に収められた車椅子が、前方を向いた姿勢をとることができるようにした車椅子乗降装置を提供する。
【解決手段】車椅子乗降装置1は、車体後部の後部側ドア開口5の下部を構成するロッカパネル6に、水平な状態で着脱可能に固定連結された水平プレート9と、上端部25が水平プレート9に固定され、下端部28が路面29に接地されて、傾斜配置されたスローププレート10を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、車体側部の後部側ドア開口を通して、車椅子利用者が、その車椅子に乗ったまま車室内へ乗車できるようにした自動車の車椅子乗降装置に関する。
車椅子利用者が車椅子に乗ったまま車室内に乗降できるようにした車椅子乗降装置は、従来より各種形式のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。そのうちの1つに、車体の側部のドア開口を通して、車椅子利用者が車室内に乗降できるようにした車椅子乗降装置が知られている。
図10は、かかる車椅子乗降装置1Aが取付けられた自動車の概略側面図であり、図11は、この車椅子乗降装置1Aを用いて、車椅子利用者PAが車室内に乗車するときの様子を示した説明図である。図11においては、自動車の一部だけを二点鎖線で簡略化して示してある。
ここに示した車椅子乗降装置1Aは、スローププレート10Aを有していて、かかる車椅子乗降装置1Aを用いて、車椅子37Aに着座した車椅子利用者PAを自動車に乗車させるときは、先ず図10に示すように、車体側部の後部側ドア4Aを開き、図11に示すように、スローププレート10Aの上端部25Aを、車体2Aのフロアパネル7Aに固定し、その下端部28Aを路面29Aに接地させて、スローププレート10Aを傾斜状態にセットする。この状態で、車椅子37Aの前輪46Aと後輪43Aをスローププレート10A上で転動させながら、車椅子37Aを矢印L方向に走行させる。このようにして、車椅子37Aを車室内に収めることができる。
図12及び図13は、図10及び図11に示した従来の車椅子乗降装置1Aによって、車椅子37Aが車室内に入り込んだときの車室内の様子の概略を示す平面図である。車室内には運転席38Aと助手席39Aが配置され、その後方にはリヤシート40Aが配置されている。また、図10乃至図13における矢印Frは自動車の前進方向を示し、矢印Wは車幅方向を示している。
図12は、車椅子37Aが上述のようにして車室内に入ったときの様子を示しているが、このとき、車椅子37Aに着座した利用者PAは、自動車の前進方向Frに対して横を向いた姿勢となっている。そこで、利用者PAが前向きとなるように、車椅子37Aを矢印M方向に回転させようとすると、その車椅子37Aが運転席38Aに当ってしまい、車椅子37Aとその利用者PAが前向きの姿勢となることはできない。図13に示すように、助手席39Aのシートクッション42Aとシートバック41Aを折り畳めば、車椅子37Aを後向きに回転させることは可能であるが、この場合も車椅子37Aを前向きに回転させることはできない。
上述のように、車室内には、車椅子37Aを前向きに回転させるスペースがないため、車椅子37Aに着座した利用者PAは、横向きか又は後向きに乗車せざるを得ず、自動車走行時の快適性が損なわれる欠点を免れない。
図10に示した後部側ドア4Aとは反対側の後部側ドア4Bを開き、その後部側ドア4Bのドア開口から、車椅子乗降装置1Aを用いて車椅子を車室内に収めたときは、助手席39Aのシートクッション42Aとシートバック41Aを折り畳むことによって、車室内の車椅子37Aを前向きに回転させることは、ある程度可能であるが、それでも、車室内のスペースは狭いので、思うように車椅子を回転させることはできない。
特開2006−281852号公報
本発明の目的は、上記従来の欠点を除去した自動車の車椅子乗降装置を提供することにある。
本発明は、車体側部の後部側ドア開口の下部を区画する車体部分に、ほぼ水平な状態で配置される水平プレートと、上端部が前記水平プレートの車幅方向外端部に連結され、下端部が路面に接地された状態で傾斜配置されるスローププレートとを具備し、前記水平プレートの車幅方向外端部は、車体の車幅方向最外部よりも車幅方向外方に位置することを特徴とする自動車の車椅子乗降装置を提案する。
その際、前記水平プレートの車幅方向外端部は、車椅子が自動車の前進方向に対して直交する向きに前記スローププレートから水平プレートへと走行できるように、自動車の前進方向に対してほぼ平行な方向に直線状に延びているように構成することができる。
また、上記車椅子乗降装置において、前記水平プレート上には、路面から前記スローププレートを通って前記水平プレート上に至った車椅子の後輪が載る回動部材が配置され、該回動部材は、その回動部材上に後輪が載った状態の車椅子が、当該後輪を中心として、該回動部材と共に斜め前方を向いた状態に回転できるように、回動可能に前記水平プレートに支持されていて、該車椅子が斜め前方を向いた後、その車椅子の後輪が前記回動部材を通過して車室内に転動できるように、当該回動部材が形成されていると有利である。
さらに、上記車椅子乗降装置において、前記回動部材は、底壁と、該底壁の各側縁部から上方に立ち上がった一対の側壁より成るほぼU字形断面の部材から構成され、該回動部材の底壁上に車椅子の後輪が載るように構成されていると有利である。
また、上記車椅子乗降装置において、車椅子の後輪が前記スローププレート上を転動して前記回動部材上に至ったとき、該後輪に当接して当該車椅子を停止させ、該車椅子が回動部材と共に回動して斜め前方を向いたときは、該車椅子の後輪から離れて、当該後輪が回動部材を通過して車室内に向けて転動することを許容するストッパが前記水平プレートに固定されていると有利である。
さらに、本発明は、車体側部の後部側ドア開口の下部を区画する車体部分に、ほぼ水平な状態で配置される水平プレートと、上端部が前記水平プレートの車幅方向外端部に連結され、下端部が路面に接地された状態で傾斜配置されるスローププレートとを具備し、前記水平プレートの車幅方向外端部は、車椅子が斜め前方に向けて前記スローププレートから水平プレートへと走行できるように、自動車の前進方向に対して傾斜した状態で直線状に延び、該水平プレートの車幅方向外端部の最外方点が、車体の車幅方向最外部よりも車幅方向外方に位置していることを特徴とする自動車の車椅子乗降装置を提案する。
請求項1乃至5に係る各発明によれば、車椅子乗降装置が、車体よりもその車幅方向外方に突出した水平プレートを有しているので、その水平プレート上に車椅子の後輪が載った状態で、楽に車椅子を斜め前方に回転させ、引き続きその車椅子を車室内に走行させて、該車椅子を前向きにして停止させることができる。これにより、車椅子に着座した利用者は前方を向いた姿勢で快く乗車することができる。
また、請求項6に係る発明によれば、車椅子を斜め前方に向けて、その車椅子をスローププレートと水平プレート上で走行させ、そのまま車椅子を車室内に移動させることができるので、該車椅子を容易に車室内で前向きにして停止させることができる。これにより、車椅子に着座した利用者は、前方を向いた姿勢で快く乗車することができる。
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
図1は車椅子乗降装置1が取付けられた自動車の概略斜視図であり、図2はこの車椅子乗降装置1を用いて車椅子利用者Pが車室内に乗車するときの様子を示した説明図である。図2においては、自動車の一部だけを二点鎖線で簡略化して示してある。また、これらの図における矢印Frは自動車の前進方向を示し、矢印Wは車幅方向を示している(図3乃至図9においても同じ)。本明細書及び特許請求の範囲における「前」又は「後」なる文言は、自動車の前進方向Frを基準とした前後を意味する。
ここに示した自動車は、その車体2の各側部に前部側ドア3と後部側ドア4とが回動開閉自在に支持されている。図1は後部側ドア4が全開位置を占め、後部側のドア開口5が開放された状態を示している。また図2に示すように、車体2の下部であって、車幅方向側部は、前後方向に延びるロッカパネル6により構成され、その左右の両ロッカパネル6には、車体2の床面を構成するフロアパネル7の各側縁部が固着されている。
図1及び図2に概略のみを示した自動車の車椅子乗降装置1は、水平プレート9と、傾斜したスローププレート(すなわち傾斜板)10とを有し、水平プレート9は、車体側部の後部側ドア開口5の下部を区画する車体部分、この例ではロッカパネル6に、ほぼ水平な状態で着脱可能に固定されている。その詳細は次のとおりである。
図3は水平プレート9とスローププレート10を車体2から分離して示す拡大斜視図である。ここに示した水平プレート9とスローププレート10は、硬質の樹脂又は金属により構成され、その水平プレート9には、特に図4に明示するように、車幅方向Wに延びる第1の溝部12と、これに連通した第2の溝部13から成る溝14が前後に1つずつ形成されている。図4に示すように、第1の溝部12には、スライドロックピン15が摺動自在に嵌合している。水平パネル9の車幅方向内端部11を、図2に示したようにロッカパネル6の上にもたらして、図4に示したスライドロックピン15の立ち上がったつまみ部16に手を掛けて、これを矢印A方向にスライドさせる。すると、スライドロックピン15の先端部が水平プレート9の車幅方向内端部11から突出し、車体2のロッカパネル6に固着された取付ブラケット17の係止孔18に嵌合する。これにより、水平プレート9が車体2に対して連結される。そこで、図3に示したように、スライドロックピン15のつまみ部16を倒して、これを第2の溝部13に収容する。
次いで、図4に示したように、水平プレート9に形成された貫通孔19に係止ピン20を挿通して、その係止ピン20の先端部を取付ブラケット17のロック孔21に嵌合して、水平プレート9を車体2に対して固定する。
上述した操作と逆の操作を行うことによって、水平プレート9を車体2から離脱することができる。なお、図1には、溝14とスライドロックピン15と係止ピン20の図示は省略してある。
一方、図1及び図3に示したように、水平プレート9の下面には、スタンド22が矢印B,C方向に回動可能に連結されていて、そのスタンド22を図1及び図3に示した起立位置に回動し、該スタンド22の下部を路面に接地させることにより、水平プレート9を下から支えることができる。水平プレート9を車体2から外してこれを格納するときは、スタンド22を矢印C方向に回動させて、これを折り畳む。図2には、スタンド22の図示を省略してある。
また、図1及び図3に示すように、水平プレート9には、プレート側フック23が固着され、このプレート側フック23は、図1に示すように全開位置を占めた後部側ドア4に固定されたドア側フック24に係合している。これにより、水平プレート9を安定した状態に支持できると共に、後部側ドア4をその全開位置にロックすることができる。
水平プレート9は、上述のようにして、車体側部の後部側ドア開口5の下部を区画する車体部分にほぼ水平な状態で配置される。
一方、図3に示すように、スローププレート10の上端部25は、例えばねじ26によって、水平プレート9の車幅方向外端部27に固定連結され、図1及び図2に示すように、スローププレート10の下端部28は、路面29に接地されている。これにより、スローププレート10は傾斜状態で配置される。スローププレート10の上端部25を、水平プレート9の車幅方向外端部27にヒンジを介して連結してスローププレート10を水平プレート9に対して回動可能に連結してもよいし、スローププレート10と水平プレート9を予め一体となった一部材として構成することもできる。
また、図2に示すように、水平プレート9の車幅方向外端部27は、車体2の車幅方向最外部30よりも符号Xで示した距離だけ車幅方向外方に位置している。水平プレート9は、車体2よりも、車幅方向外方に大きく突出しているのである。
また、特に図3に示すように、水平プレート9上には、矢印D,E方向に回転可能な回動部材31が支持されている。ここに示した回動部材31は、底壁32と、その底壁32の各側縁部から上方に立ち上がった一対の側壁33より成るほぼU字形断面の部材から構成されている。その底壁32に固着された枢ピン34が水平プレート9に形成された孔に回転自在に嵌合し、これにより回動部材31が水平プレート9に回動可能に支持される。図1においては、回動部材31が簡略化されて図示されている。
また、図3に示すように、回動部材31よりも車体2に近い水平プレート9上の部分には、ストッパ35が固設され、その近傍の水平プレート9上の部分には、車椅子を案内するガイド部材36が固定されている。回動部材31、ストッパ35及びガイド部材36の機能については後に詳しく説明する。
次に、上述した車椅子乗降装置1を用いて、車椅子に着座した利用者がその車椅子のまま車室内に乗り込むときの動作例を説明する。
図2に示すように、利用者Pが乗った車椅子37は、路面29からスローププレート10及び水平プレート9上を矢印Fで示すように走行する。車椅子37が車体2の側面に対してほぼ直交する方向に、スローププレート10上を登って行くのである。このとき、回動部材31は、図3に示したように、車体2に対してほぼ直交する姿勢で静止しており、これに隣接してストッパ35が位置している。
図5乃至図8は、車椅子37が車室内に進入するときの様子を示す概略平面図であり、車椅子37と、これに乗った利用者Pは、二点鎖線で簡略化してある。しかも、図5乃至図8には、図3に示した溝14やスライドロックピン15や枢ピン34や取付けブラケット17などの図示は省略してある。これらの図に示すように、車室内には、運転席38と助手席39とこれらの後方に位置するリヤシート40が配置されていて、車椅子37を車室内に運ぶときは、運転席38は、最後方向位置に後退しており、助手席39は、最前方位置を占め、かつそのシートバック41とシートクッション42が折り畳まれて立ち上げられている。
前述のように、車椅子37の前輪46と後輪43をスローププレート10と水平プレート9上で転動させながら、図5に矢印Fで示すように車椅子37を走行させ、その後輪43が水平プレート9上に載ったとき、図5に示すように、その一方の後輪43が、回動部材31の底壁32上に載る。このとき、その後輪43がストッパ35に当って車椅子37が停止する。
次に、後輪43が回動部材31上に載った状態の車椅子37を、回動部材31と共に、該回動部材31に載った後輪部分44を中心として、図5に矢印Dで示した方向に回転させる。これにより、車椅子37は、回動部材37と共に、図6に示した如く斜め前方を向いた姿勢となり、この位置で車椅子37と回動部材31が止められる。このとき、回動部材31は、図5に示した位置から回動しているので、その回動部材31の前方にはストッパ35は存在せず、当該ストッパ35は回動部材31の先端部から離れている。従って、この状態で車椅子37を、図6に矢印Hで示したように、車室内に向けて走行させることができる。このとき、回動部材31を通過した後輪43は水平プレート9上に固定されたガイド部材36によって案内されながら車室内へと移動する。
上述のようにして、車室内に入り込んだ車椅子37は、図7に示した位置に至り、ここで再び止められる。次いで、車椅子37は、再度、その後輪部分44を中心として矢印I方向に回転させられる。このようにして、車椅子37は、最終的に、図8に示したように前方を向いた姿勢で止められる。このとき、車椅子37に着座した利用者Pは、他の乗員と同じく前方を向いており、快く自動車に乗ることができる。
上述した動作と逆の動作を行うことによって、車椅子37を楽に車外に運び出すことができる。
上述のように、車椅子37を車室内に入れるとき、車体2の外方に突出した水平プレート9上で車椅子37の向きを大きく変えるので、車室内では運転席38に干渉させることなく、楽に車椅子37を前向きの姿勢に回転させて車室内に収めることができる。しかも、本例の車椅子乗降装置1の水平プレート9上には、路面29(図2)からスローププレート10を通って水平プレート9上に至った車椅子37の後輪43が載る回動部材31が配置され、該回動部材31は、その回動部材31上に後輪43が載った状態の車椅子37が、当該後輪43の部分44を中心として、回動部材31と共に斜め前方を向いた状態に回転できるように、回動可能に水平プレート9に支持されており、さらにその車椅子37が斜め前方を向いた後、その車椅子37の後輪43が回動部材31を通過して車室内に転動できるように、当該回動部材31が形成されているので、特に楽に水平プレート9上で車椅子37の向きを変えることができる。
また、本例の車椅子乗降装置1には、車椅子37の後輪43がスローププレート10上を転動して回動部材31上に至ったとき、該後輪43に当接して当該車椅子37を停止させるストッパ35が水平プレート9に固定されているので、車椅子37の後輪43が回動部材31上に載ったとき、その車椅子37を確実に停止させることができる。これにより、車椅子37の後輪43が回動部材31上に載った状態で、その車椅子37の向きを確実に変えることができる。しかも、このストッパ35は、車椅子37が回動部材31と共に回動して斜め前方を向いたときは、車椅子37の後輪43から離れて、当該後輪43が回動部材31を通過して車室内に向けて転動することを許容するように構成されているので、車椅子37を車室内に移動させる際にストッパ35が邪魔となることはない。
また、本例の水平プレート9上には、ガイド部材36が固定されているので、このガイド部材36により後輪43を確実に案内して、車椅子37を正しく車室内に進入させることができる。但し、かかるガイド部材36、回動部材31及びストッパ35を設けずとも、水平プレート9上で、車椅子37の向きを変えることができ、該車椅子37を前向きにして車室内に収めることができる。
ところで、以上説明した車椅子乗降装置1においては、図1からも明らかなように、水平プレート9の車幅方向外端部27は、自動車の前進方向Frに対して平行ないしはほぼ平行な方向に直線状に延びている。このため、車椅子37は、図2及び図5に矢印Fで示したように、自動車の前進方向Frに対して直交する向きにスローププレート10から水平プレート9へと走行することができる。先にも説明したように、車椅子37が車体2の側面に対して直交する向きにスローププレート10上を登って行くことができるのである。
これに対し、図9に示した車椅子乗降装置1においては、スタンド22で支えられた水平プレート9の車幅方向外端部27が、自動車の前進方向Frに対して傾斜した状態で直線状に延び、その車幅方向外端部27にスローププレート10の上端部25が連結されている。このため、水平プレート9は、図9に示したような台形又は三角形に形成される。しかも水平プレート9の車幅方向外端部27の最外方点45は、車体2の車幅方向最外部30(図2参照)よりも車幅方向外方に位置している。
かかる車椅子乗降装置1によれば、車椅子は、図9に矢印Jで示したように、斜め前方に向けて、スローププレート10と水平プレート9上を走行することができる。このとき、図9に示していない車室内の運転席は、図5乃至図8に示したところと同じく、最後方位置に後退しており、しかも助手席のシートバックとシートクッションも図5乃至図8に示したように前方の位置に折り畳まれて立ち上げられている。従って、図9に矢印Jで示した方向に走行した車椅子は、そのまま車室内に進入し、しかる後、矢印K方向に回転して、図8に示した車椅子37と全く同じく、前方を向いた姿勢で車室内に収められる。逆の動作により、楽に車椅子を車外に運び出すことができる。
上述のように、図9に示した車椅子乗降装置1によれば、そのスローププレート10と水平プレート9上を移動する車椅子が斜め前方を向いているので、車室内では運転席に干渉させることなく楽に車椅子を前向きの姿勢で車室内に収めることができる。しかも、車椅子を水平プレート9上で回転させる必要はないので、先に説明した車椅子乗降装置1の回動部材31とストッパ35は不要であり、その分、構成を簡素化し、かつコストを低減することができる。
また、図9に示した自動車の後部側ドア4は全開位置を占めているが、後部側ドア4を全開位置よりも小さな角度開いた半開き状態で停止させて車椅子を車室内に乗降させることもできる。このとき、プレート側フック23とドア側フック24を互いに係合させることができる。このように、後部側ドア4を半開き状態で車椅子を乗降させることができるので、狭い場所での車椅子の乗降が可能となる。
図9に示した車椅子乗降装置1の他の構成は、図1乃至図8に示した車椅子乗降装置1と変わりはない。
上述したところから判るように、図9に示した車椅子乗降装置1は、車体側部の後部側ドア開口5の下部を区画する車体部分に、ほぼ水平な状態で配置される水平プレート9と、上端部25が水平プレート9の車幅方向外端部27に連結され、下端部28が路面29に接地された状態で傾斜配置されるスローププレート10とを具備し、水平プレート9の車幅方向外端部27は、車椅子が斜め前方に向けてスローププレート10から水平プレート9へと走行できるように、自動車の前進方向Frに対して傾斜した状態で直線状に延び、該水平プレート9の車幅方向外端部27の最外方点45が、車体2の車幅方向最外部よりも車幅方向外方に位置している。図9に示した水平プレート9は、車体側部の後部側ドア開口5の下部を区画する車体部分に着脱可能に固定されている。
車椅子乗降装置が取付けられた自動車の斜視図である。 車椅子乗降装置を用いて車椅子を乗車させるときの説明図である。 車椅子乗降装置の拡大斜視図である。 スライドロックピンとこれに関連する構成を示す拡大斜視図である。 車椅子乗降装置を用いて車椅子を乗車させるときの説明平面図である。 車椅子乗降装置を用いて車椅子を乗車させるときの説明平面図である。 車椅子乗降装置を用いて車椅子を乗車させるときの説明平面図である。 車椅子乗降装置を用いて車椅子を乗車させるときの説明平面図である。 図1に示した車椅子乗降装置とは異なる車椅子乗降装置が取付けられた自動車を示す斜視図である。 従来の車椅子乗降装置が取付けられた自動車の側面図である。 図10に示した車椅子乗降装置を用いて車椅子を車室内に収めるときの様子を示した斜視図である。 従来の車椅子乗降装置によって車室内に運ばれた車椅子を示す説明平面図である。 従来の車椅子乗降装置によって車室内に運ばれた車椅子を示す説明平面図である。
符号の説明
1 車椅子乗降装置
2 車体
5 後部側ドア開口
9 水平プレート
10 スローププレート
25 上端部
27 車幅方向外端部
28 下端部
29 路面
30 車幅方向最外部
31 回動部材
32 底壁
33 側壁
35 ストッパ
37 車椅子
43 後輪
45 最外方点
Fr 前進方向
W 車幅方向

Claims (6)

  1. 車体側部の後部側ドア開口の下部を区画する車体部分に、ほぼ水平な状態で配置される水平プレートと、上端部が前記水平プレートの車幅方向外端部に連結され、下端部が路面に接地された状態で傾斜配置されるスローププレートとを具備し、前記水平プレートの車幅方向外端部は、車体の車幅方向最外部よりも車幅方向外方に位置することを特徴とする自動車の車椅子乗降装置。
  2. 前記水平プレートの車幅方向外端部は、車椅子が自動車の前進方向に対して直交する向きに前記スローププレートから水平プレートへと走行できるように、自動車の前進方向に対してほぼ平行な方向に直線状に延びている請求項1に記載の自動車の車椅子乗降装置。
  3. 前記水平プレート上には、路面から前記スローププレートを通って前記水平プレート上に至った車椅子の後輪が載る回動部材が配置され、該回動部材は、その回動部材上に後輪が載った状態の車椅子が、当該後輪を中心として、該回動部材と共に斜め前方を向いた状態に回転できるように、回動可能に前記水平プレートに支持されていて、該車椅子が斜め前方を向いた後、その車椅子の後輪が前記回動部材を通過して車室内に転動できるように、当該回動部材が形成されている請求項1又は2に記載の自動車の車椅子乗降装置。
  4. 前記回動部材は、底壁と、該底壁の各側縁部から上方に立ち上がった一対の側壁より成るほぼU字形断面の部材から構成され、該回動部材の底壁上に車椅子の後輪が載る請求項3に記載の自動車の車椅子乗降装置。
  5. 車椅子の後輪が前記スローププレート上を転動して前記回動部材上に至ったとき、該後輪に当接して当該車椅子を停止させ、該車椅子が回動部材と共に回動して斜め前方を向いたときは、該車椅子の後輪から離れて、当該後輪が回動部材を通過して車室内に向けて転動することを許容するストッパが前記水平プレートに固定されている請求項3に記載の自動車の車椅子乗降装置。
  6. 車体側部の後部側ドア開口の下部を区画する車体部分に、ほぼ水平な状態で配置される水平プレートと、上端部が前記水平プレートの車幅方向外端部に連結され、下端部が路面に接地された状態で傾斜配置されるスローププレートとを具備し、前記水平プレートの車幅方向外端部は、車椅子が斜め前方に向けて前記スローププレートから水平プレートへと走行できるように、自動車の前進方向に対して傾斜した状態で直線状に延び、該水平プレートの車幅方向外端部の最外方点が、車体の車幅方向最外部よりも車幅方向外方に位置していることを特徴とする自動車の車椅子乗降装置。
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