JP2010082399A - 画像診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡易な操作で病変箇所を含む画像を参照可能な画像診断装置を提供する。
【解決手段】 システム制御装置401は操作装置8からの指示操作により、断層像または解析処理画像の画像情報ヘッダ部110に病変箇所が含まれる旨を示す病変フラグ111を付加して記憶装置404に記憶する。また、画像参照アプリケーション実行時に、読影対象被検者6のスキャノグラム画像150を表示させ、その被検者6の画像(断層像または解析処理画像)に病変フラグ111を有するものがあるか判定し、病変フラグ111を有する場合には、スキャノグラム画像150上にその画像のスライス位置を示す病変ライン710を表示させる。そして、操作者が病変ライン710を操作装置8を用いて選択指示すると、システム制御装置401はその病変ライン710に対応付けられている画像100を記憶装置8から読み出し、表示させる。
【選択図】図6

Description

本発明は、被検者の断層像等、医用診断に利用される画像を撮影および解析する画像診断装置に関する。
医用診断に利用される画像診断装置としては、例えばX線CT(computed
tomography)装置やMRI(magnetic
resonance imaging)装置等が知られている。これらのX線CT装置、MRI装置では、被検者の体軸を横断する断層像を撮影し、被検者内部を画像として出力する。
以下、医用診断に利用される断層像やスキャノグラム画像を撮影して画像として出力し、また、必要に応じてこれらの画像に解析処理を施して出力する装置を画像診断装置と呼ぶ。
上述の画像診断装置では近年の撮影技術の進歩により、検査毎に取得できる画像数が増加している。例えば、X線CT装置では、1回のX線照射で複数列分の断層像撮影を可能としたマルチスライスCT装置が開発されている。このため、検査時間が短縮し、患者負担が小さくなる一方で、1回の検査で収集するデータ量が増大し、画像枚数も増大する傾向にある。
そこで、画像の検索を容易にするため、撮影された画像に所定の情報を付加し、後で解析処理に使用する画像を分かりやすく保存する手法等が開発されている(特許文献1)。
一方、画像診断装置にて撮影された画像に対して、更に3D処理、MPR処理、加算処理、シネ表示処理等の様々な画像処理を施し、被検者内部の様子を視認しやすくする技術が開発されており、画像診断装置で管理する画像数はますます増加している。
特開2004−261225号公報
しかしながら、上述のように撮影技術や画像解析処理技術が進歩し、検査時間の短時間化や画像データの視認性の改良が進む一方で、画像診断装置に記憶される画像数は膨大なものとなり、その管理が困難なものとなっていた。
例えば、被検者の断層像を撮影した後、その断層像を所定の記憶領域に格納しておく。次に他の医師等が診断のためにその断層像を読み出す場合には、まず画像参照用のアプリケーションを起動する。そして画像参照用のアプリケーションにて複数の断層像の中から必要な断層像を選択し、表示させる。その際、記憶されている画像枚数が膨大である場合には、その医師はどの断層像に病変箇所が含まれるのかを瞬時に判断し難いという問題があった。
本発明の目的は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、病変箇所を含む画像の管理を容易にするとともに、病変箇所を含む画像を簡易に検索して参照できる画像診断装置を提供することである。
前述した目的を達成するために第1の発明は、被検者を撮影して得られた画像または解析処理を施した画像を記憶手段に記憶し、出力する画像診断装置であって、前記画像に病変箇所が含まれる旨を示す病変情報を付加するための指示を入力する病変情報入力手段と、前記病変情報入力手段によって前記指示が入力された際に、前記画像に病変情報を付加する病変情報設定手段と、を備えることを特徴とする画像診断装置である。
第2の発明は、被検者のスキャノグラム画像及び断層像を撮影する撮影手段と、前記撮影手段によって撮影された前記スキャノグラム画像または前記断層像を夫々前記被検者の識別情報と対応付けて記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている前記スキャノグラム画像または前記断層像を表示する画像表示手段と、を備えた画像診断装置であって、前記断層像は、病変箇所が含まれるか否かを示す病変情報と、スライス位置を示す撮影位置情報と、を有し、前記撮影位置情報に基づいて、前記病変情報が含まれる断層像の前記スライス位置にオブジェクトを表示させる病変箇所表示手段を備えることを特徴とする画像診断装置である。
また、前記オブジェクトは、ユーザによる選択指示が可能であり、前記オブジェクトが選択指示された際に、当該オブジェクトに対応するスライス位置にて撮影された断層像を前記記憶手段から読み出して表示させる病変画像表示手段を更に備える。
また、前記病変箇所表示手段は、前記画像表示手段によって前記スキャノグラム画像を表示した段階で、表示されたスキャノグラム画像に対応付けられた前記断層像のうち、前記病変情報を有するものがあるか否かを判定する判定手段を備え、前記判定手段により前記病変情報を有するものがあると判定された場合に、前記病変情報を有する断層像の前記撮影位置情報に基づいて、前記スキャノグラム画像の対応するスライス位置に前記オブジェクトを表示させる。
また、前記病変箇所表示手段は、前記オブジェクトとともに前記断層像の解析処理タイプを表示させることが望ましい。
また、前記病変箇所表示手段は、前記病変情報を有する前記断層像が複数ある場合は、前記オブジェクトを各断層像毎に夫々異なる表示形式で表示させることが望ましい。
本発明によれば、病変箇所を含む画像の管理を容易にするとともに、病変箇所を含む画像を簡易に検索して参照できる画像診断装置を提供できる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
本実施の形態では、本発明の画像診断装置をX線CT装置1に適用した例を示す。なお、X線CT装置以外にも、MR装置等のように医用画像を撮影し、出力する画像診断装置に本発明を適用することも可能である。
まず、本実施の形態のX線CT装置1の構成について説明する。
図1は、X線CT装置1の全体構成を示す外観図であり、図2は、X線CT装置1のブロック図である。
図1に示すように、X線CT装置1は、スキャナ2、寝台3、操作卓4、表示装置7、及び操作装置8から構成される。X線CT装置1は、寝台3に固定された被検者6をスキャナ2の開口部に搬入してスキャンすることにより、被検者6の透過X線データを取得する。また、X線CT装置1はネットワーク9を介してDICOMサーバ10に通信接続される。
スキャナ2は、図1に示すようにX線管201、X線制御装置202、コリメータ203、X線検出器205、データ収集装置206、及びガントリ207から構成される。
X線管201はX線源であり、X線管制御装置202により制御されて被検者6に対してX線を連続的または断続的に照射する。X線管制御装置202は、X線管201に印加及び供給するX線管電圧及びX線管電流を制御する。
コリメータ203は、X線管201から放射されたX線を、例えばコーンビーム(円錐形または角錐形ビーム)等のX線として被検者6に照射させるものであり、コリメータ制御装置により制御される。被検者6を透過したX線はX線検出器205に入射する。
X線検出器205は、被検者6を介してX線管201に対向するように配置される。X線検出器205はX線管201から放射されて被検者6を透過したX線を検出し、検出した透過X線データをデータ収集装置206に出力する。X線検出器205の構成については後述する。
データ収集装置206は、X線検出器205に接続され、X線検出器205の個々のX線検出素子により検出される透過X線データを収集する。
ガントリ207には、X線管201、コリメータ203、X線検出器205、データ収集装置206が搭載される。ガントリ207は、ガントリ制御装置209に制御され、駆動伝達系を通じて伝達される駆動力によって回転される。
寝台3は、被検者6を固定するためのテーブルを備え、寝台制御装置301の制御によりテーブルが上下動または前後動される。これにより、被検者6がスキャナ2のX線照射空間に搬入及び搬出される。
操作卓4は、表示装置7、操作装置8、システム制御装置401、画像演算装置402、記憶装置404、及び通信インタフェース406から構成される。操作卓4のシステム制御装置401はスキャナ2のX線制御装置202、寝台制御装置301、及びガントリ制御装置209に接続される。
表示装置7は、液晶パネル、CRTモニタ等のディスプレイ装置と、ディスプレイ装置と連携して表示処理を実行するための論理回路で構成され、システム制御装置401に接続される。表示装置7は画像再構成装置402から出力される再構成画像またはこの再構成画像に解析処理を施した画像(以下、断層像という)、スキャノグラム画像、並びにシステム制御装置401が取り扱う種々の情報を表示するものである。
操作装置8は、例えば、キーボード、マウス、テンキー等の入力装置、及び各種スイッチボタン等により構成され、操作者によって入力される各種の指示や情報をシステム制御装置401に出力する。操作者は、表示装置7及び操作装置8を使用して対話的にX線CT装置1を操作する。
システム制御装置401は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成され、スキャナ2内のX線制御装置202、寝台制御装置301、及びガントリ制御装置209を制御する。また、システム制御装置401は、操作卓4の表示装置7、操作装置8、画像演算装置402、記憶装置404、及び通信インタフェース406を制御して、X線CT装置1において行われる画像撮影処理、画像解析処理、画像参照処理等の各種処理を実行する。
また、システム制御装置401は、病変箇所を含む断層像等に病変フラグ111を付加(設定)する処理や病変画像の参照に関する処理を実行する。病変フラグ111の設定や病変画像の参照に関する処理については後述する(図5、図11〜図13参照)。
画像演算装置402は、システム制御装置401の制御によってスキャナ2内のデータ収集装置206が収集したデータを取得する。スキャノグラム撮影時には、データ収集装置206が収集したスキャノグラム投影データを用いてスキャノグラム画像を作成する。また、スキャン時には、データ収集装置206が収集した複数ビューのX線投影データを用いて断層像を再構成する。
記憶装置404は、ハードディスク等により構成されるものであり、システム制御装置401に接続される。記憶装置404には、収集したスキャノグラム投影データやスキャノグラム投影データから生成されるスキャノグラム画像、画像演算装置402が生成した断層像等を記憶する。また、断層像を基に3D処理やMPR処理、シネ表示処理等の画像解析処理を施した場合には、その解析処理画像を記憶する。
以下、断層像及びこの断層像の解析処理画像を含めて画像100と呼ぶ。また、病変フラグ111が付加された画像を病変画像とよび、100Fの符号を付す。病変フラグ111の有無を特に区別しない場合には、病変フラグ111の付加された病変画像100Fも画像100に含むものとして説明する。また、画像100a、100b、・・・(図6、図9、図10等)のように、個々の画像100の符号に英小文字の符号を付す場合もあるが、これら個々の画像を区別する必要のない場合は画像100として表す。
記憶装置404は、画像100を保存する領域とは別に病変フラグ111を有する画像100Fを記憶する病変画像保存領域を備えるようにしてもよい。後述する画像参照アプリケーション実行時に病変画像100Fを参照する際は、システム制御装置401はこの病変画像保存領域にアクセスすることにより、所望の病変画像100Fを敏速に抽出することができる。
また、記憶装置404は、画像を管理するための画像管理情報500(図3参照)や被検者6の氏名(被検者ID112)、検査名(検査ID)、撮影日時、撮影ID114等、検査に関する検査管理情報600(図4参照)等のデータを記憶する。画像管理情報500や検査管理情報600は、後述する画像処理アプリケーション実行時または画像参照アプリケーション実行時にシステム制御装置401に参照される。
また、記憶装置404はこれらの各種データの他、X線CT装置1の機能を実現するための各種プログラムを記憶する。
図2は、本実施の形態のX線CT装置1にて扱われる画像100(病変画像100F)のデータ構成を示す図である。
図3は、記憶装置404に記憶される画像管理情報500を示す図である。
図4は、記憶装置404に記憶される検査管理情報600を示す図である。
図2に示すように、画像100のデータは、画像情報ヘッダ部110と画像情報実体部120とにより構成される。画像情報実体部120は断層像や解析処理画像といった画像データそのものである。
本実施の形態のX線CT装置1では、画像100を生成する画像処理アプリケーション実行時において、所望の画像100の画像情報ヘッダ部110に病変フラグ111を設定することが可能である。病変フラグ111とは、その画像100に病変箇所が含まれる場合に「ON」に設定されるものである。病変フラグ111の設定処理についての詳細は後述する(図6、図11参照)。また、画像情報ヘッダ部110は、病変フラグ111の他に画像100の付帯情報として、例えば、被検者6の識別情報である被検者ID112、検査名等、検査の識別情報である検査ID113、撮影毎の識別情報である撮影ID114、画像のファイル名等の識別情報である画像ID115の他、画像の撮影部位116、撮影位置(スライス位置)117、解析処理タイプ118等のデータを有する。
また、記憶装置404は、記憶されている全ての画像100を管理するため、画像管理情報500を記憶している。
画像管理情報500は、記憶装置404に記憶されている全ての画像100についての各種情報を有する。図3に示すように、画像管理情報500には、被検者ID112、検査ID113、撮影ID114、及び画像ID115等がそれぞれ対応付けられて登録されている。
また、記憶装置404は検査管理情報600を記憶している。
図4に示すように、検査管理情報600には、X線CT装置1で行われた検査について、被検者ID112、検査ID113、撮影ID114、画像ID115、撮影部位116、撮影位置117、解析処理タイプ118等の情報がそれぞれ対応付けられて登録されている。
図1の通信インタフェース406は、通信制御装置、通信ポート等により構成され、ネットワーク9を介して接続されるDICOMサーバ10との通信を制御する。
DICOM(Digital Imaging and Communication In
Medicine)サーバ10とは、医用デジタル画像と通信についての規格に準拠したサーバであり、病院、医療センター等に設置される。またDICOMサーバ10はX線CT装置1やMRI装置等の画像診断装置に接続されて、個々の装置にて撮影される画像等のデータを一括管理するものである。
次に、X線CT装置1の病変フラグ設定機能、画像処理機能、及び画像参照機能について図5〜図10を参照して説明する。
図5は、X線CT装置1の機能ブロック図である。
図6は、病変フラグ111の設定画面の一例を示す図である。
図7は、同一部位に複数の検査が行われている場合の病変ラインの表示例である。
図8は、異なる部位にそれぞれ検査が行われている場合の病変ラインの表示例を示す図である。
図9は、病変ラインの表示例及び病変ラインに対応する病変画像について説明する図である。
図10は、解析処理画像の選択画面とMPR処理画像の表示例を示す図である。
図5に示すように、X線CT装置1のシステム制御装置401は、画像撮影処理部41と、画像処理部42と、画像参照処理部43とを備える。これらの各部はそれぞれ記憶装置404から画像撮影処理、画像処理、及び画像参照処理に関するプログラム及びデータを読み出して、このプログラム及びデータに従った処理を実行する。
画像撮影処理部41は、撮影条件設定部411、撮影処理部412を有し、被検者6の断層像を撮影するための種々の処理を実行する。すなわち、システム制御部401は、X線CT装置1のスキャナ2、寝台3、画像演算装置402等を制御し、被検者6の断層像を撮影する。
一般にX線CT装置1による撮影では、断層像を得るための撮影(スキャン)に先立ち、被検者6のスキャノグラム画像を撮影する。取得したスキャノグラム画像は被検者6のスキャン範囲やスキャン条件の入力の際に利用される。
ここで、スキャノグラム画像とは、例えば背面から正面に透過するX線像を1方向から見たものである。スキャノグラム画像を撮影する際は、X線CT装置1はX線管201を回転させずに寝台3のテーブルとガントリ207とを被検者6の体軸に沿って相対移動させるようにし、被検者6に対して1方向(例えば、背面から正面)からX線を照射してX線検出器205によってスキャノグラム投影データを取得する。X線CT装置1は、取得したスキャノグラム投影データをシステム制御装置401を介して画像演算装置402に送出する。画像演算装置402は、スキャノグラム投影データに基づいてスキャノグラム画像710を作成し、記憶装置404に記憶するとともに表示装置7に表示する。
また、X線CT装置1では、撮影に先立って操作者に検査に関する情報を入力させる。システム制御装置401は操作装置8から入力された被検者6の氏名、撮影日時、検査内容(撮影部位)等の情報を検査管理情報600として記憶装置404に登録する。
システム制御装置401は撮影条件設定部411によって、撮影条件の入力を受け付ける処理を実行する。撮影条件には、スキャン開始位置、スキャン終了位置、管電圧設定値、管電流設定値、スキャナ1回転あたりの時間(以下、スキャン時間という)、X線コリメーション条件、再構成フィルタ関数の種類、視野サイズ等の各種設定値等が含まれる。
またシステム制御装置401は撮影処理部412によって、撮影条件設定部411において設定された撮影条件に基づいて、X線制御装置202、寝台制御装置301、ガントリ制御装置209等を制御して被検者6に対してX線を照射する。またX線検出器205にて検出した透過X線データをデータ収集装置206にて収集させ、画像演算装置402によって透過X線データに基づいて被検者6の断層像を再構成させる。システム制御装置401は再構成した断層像について、被検者ID112、画像ID115、検査ID113、撮影ID114等を付与し、画像情報ヘッダ部110に付帯情報として付加するとともに記憶装置404にこの断層像を記憶する。また、付与された画像ID115、検査ID113、撮影ID114等を被検者ID112と夫々対応付けて画像管理情報500、検査管理情報600に登録する。
画像処理部42は、撮影された画像について画像解析処理や病変フラグ111の設定等を行うアプリケーションであり、画像解析処理部421、病変フラグ設定部422、及び画像保存部423を有する。すなわち、システム制御部401は、記憶装置404から画像処理プログラム及び必要なデータを読み出し、この画像処理プログラム及びデータに基づいて画像処理を実行する。
システム制御装置401は画像解析処理部421により画像解析処理を実行する。つまり、上述の画像撮影処理部41により撮影された断層像を記憶装置404から読み出して表示装置7に表示させ、操作装置8を介して入力される操作者の指示操作に応じた解析処理を施す。解析処理としては例えば、複数スライスの撮影データから断層像を3次元化する3D処理や、サジタル画像(身体を左右に分割する面の画像)、コロナル画像(身体を前部(正面)と後部(背面)に分割する、体軸方向に沿った面の画像)、アキシャル画像(身体を上部(頭)と下部(足)に分割する面の画像)の3セット画像を生成するMPR(Multi Planar reconstructions)処理等の様々な画像解析処理を含む。
また、システム制御装置401は病変フラグ設定部422によって、画像100に病変フラグ111(図2参照)を設定する処理を実行する。すなわち、医師等により画像100に病変箇所があると診断され、操作装置8から病変フラグ111を付加する指示が入力されると、該当する画像100の画像情報ヘッダ部110の病変フラグ111を「ON」に設定する。
病変フラグ111の設定は、操作者との対話的な操作により行われることが望ましい。
具体的には、例えば図6(a)に示すように、複数の画像100a、100b、100c、100dを表示した表示画面上で、システム制御装置401はこの表示画面上に病変フラグ111を「ON」にセットするためのボタン701を表示させるようにし、操作者は画像を選択した状態でこのボタン701を操作装置8のクリック操作等にて押下することで、選択した画像100に対して病変フラグ111を付加する指示を入力する。
また、図6(a)に示すように、複数の画像100a、100b、100c、100dを表示した表示画面上で、操作装置8の右クリック操作が行われると、表示画面にポップアップメニュー702を表示させるようにしてもよい。ポップアップメニュー702には病変フラグ111を「ON」に設定するメニューが含まれている。操作装置8から病変フラグ「ON」メニューの選択操作が行われると、システム制御装置401は病変フラグ111を「ON」にセットする。また、システム制御装置401は病変フラグ111が「ON」に設定されると、図6(b)に示すように、病変フラグ111の設定された画像100a、100dに病変フラグ111が設定された旨を示すマーク703を表示して、操作者が確認できるようにしてもよい。
また、システム制御装置401は画像保存部423において、解析処理が施された画像(解析処理画像)100の画像情報ヘッダ部110に解析処理タイプ情報118を付加し、その画像100を記憶装置404に保存する。解析処理画像は、もとの断層像を更新して保存されるようにしてもよい。或いは、もとの断層像とは別の新たな画像ID115が付与され、新たな画像100として記憶装置404に保存されるようにしてもよい。また、システム制御装置401は病変フラグ111が設定された画像100F(図6の画像100a、100d)を記憶装置404の病変画像保存領域に保存する。
また、システム制御装置401は画像保存部423において、記憶装置404に画像100を保存するとともに、画像管理情報500、検査管理情報600を更新して記憶する。
図5に示す画像参照処理部43は、撮影された断層像、または解析処理された画像を参照するためのアプリケーションであり、画像参照指示入力部431、スキャノグラム画像取得部432、スキャノグラム画像表示部433、病変箇所表示部434、選択指示入力部435、病変画像取得部436、及び病変画像表示部437を有する。すなわち、システム制御装置401は、操作装置8から入力される指示に従って記憶装置404及び表示装置7を制御して、記憶装置404に記憶されている画像を参照するための各種処理を実行する。
すなわちシステム制御装置401は、画像参照指示入力部431において、読影対象となる被検者6についての画像100を参照する指示を受け付ける。このときシステム制御装置401は、記憶装置404から検査管理情報600を読み出し、この検査管理情報600によって管理されている被検者ID112を選択可能に一覧表示させる。更に、システム制御装置401は選択された被検者ID112に対応付けられた検査ID113を検査管理情報600から抽出し、表示装置7に一覧表示する。このとき複数の検査ID113が選択されてもよい。
また、システム制御装置401はスキャノグラム画像取得部432において、記憶装置404からスキャノグラム画像を読み込む。すなわち、上述の画像参照指示入力部431によって選択された被検者ID112に対応するスキャノグラム画像150を記憶装置404から読み出す。選択された被検者6が複数の検査を行っており、それらの検査が異なる撮影部位である場合には、各部位でスキャノグラム画像150が異なるので、各部位に対応したスキャノグラム画像150を読み出す。
更に、システム制御装置401はスキャノグラム画像表示部433において、読み出したスキャノグラム画像150を表示装置7に表示させる。
なお、実際に撮影されたスキャノグラム画像150が記憶装置404に記憶されていない場合は、イラスト等により各部位のデフォルトイメージが表現された模擬的なスキャノグラム画像150b(図8(b)参照)を表示させるようにしてもよい。模擬的なスキャノグラム画像150bは、胸部、頭部といった様々な部位についてそれぞれ記憶装置404に予め記憶されているものとする。
以下の説明において、実際に撮影されたスキャノグラム画像150と模擬的に撮影されたスキャノグラム画像150bとを含めて、スキャノグラム画像150とよぶ。
システム制御装置401は病変箇所表示部434において、表示されているスキャノグラム画像150上に病変箇所を示す識別情報(オブジェクト)を表示する処理を実行する。すなわち、システム制御装置401は、記憶装置404の病変画像保存領域を参照し、読影対象となっている被検者ID112に対応付けられた病変画像100Fがあるか否か(病変フラグ111が設定されている画像100があるか否か)を判定する。病変フラグ111が設定された画像がある場合は、その病変画像100Fの撮影位置情報117(スライス位置)に基づいて、スキャノグラム画像150の対応する位置に病変箇所を示すオブジェクト(例えば、図7の710a、710b)を表示する。
ここで、画像の撮影位置117は、体軸方向をz方向としたz位置座標で表される。z位置座標は、その画像100のスキャン範囲(z範囲)、撮影枚数、及びスライス幅から算出できる。また、画像100(断層像、解析処理画像)のz位置座標はスキャノグラム画像150のz位置座標と一致している。
病変箇所を示すオブジェクトは、本実施の形態では、ライン表示とする。ライン表示されたオブジェクトを病変ライン710と呼ぶ。
なお以下の説明において、病変ライン710は様々な線種、形状で表現され、それぞれ形状等の異なる病変ライン710には異なる符合(図7〜図10;710a、710b、710c、710d、710e、710f、710g、710h、710i、710j)を付して説明する。病変ラインの形状等を特に区別しない場合には「710」の符号を付して説明することとする。
病変ライン710の表示形式は実線、破線、波線、二重線、太線等、様々な線種を用いるようにしてもよいし、検査別、或いは画像処理のタイプ別に異なる色を用いるようにしてもよい。
読影対象の被検者6について複数の検査が選択され、それらの検査が同一の撮影部位である場合には、システム制御装置401は病変箇所表示部434において、図7に示すように同一のスキャノグラム画像150に対して検査毎に異なる色、形式等で病変ライン710a、710bを表示させるようにする。
また、システム制御装置401は、読影対象被検者6について複数の検査が選択され、それらの検査の部位が異なる場合には、図8(a)、(b)に示すように、各検査の部位についてのスキャノグラム画像150、150bをそれぞれ表示させる。
図8(a)は被検者6の胸部を含むスキャノグラム画像150と病変ライン710c、710dとが表示された例を示す図であり、図8(b)は被検者6の頭部を含む模擬的なスキャノグラム画像150bと病変ライン710e、710fを示す図である。図8に示される矢印の向きがz方向(体軸方向)であり、画面上のz座標は断層像の撮影位置情報のz位置(スライス位置)に対応している。
図8に示すように、システム制御装置401は各スキャノグラム画像150、150bに表示する各病変ライン710を、形状や色等が異なるように表示させ、各病変ライン710に対応する画像100が異なる検査で得られたものであることを示してもよい。図8に示すこれらのスキャノグラム画像150、150b及び病変ライン710c、710d、710e、710fから、操作者はこの被検者6については病変箇所を含む画像100Fが異なる部位に2つあることが瞬時に判断できる。
また、システム制御装置401は、病変画像100Fに解析処理が施されている場合は、病変ライン710とともに、解析処理のタイプ712を示すようにする。解析処理のタイプは、例えば、「3D」や「MPR」等である(図9(b))。また、システム制御装置401は、解析処理のタイプ別に病変ライン710の色や形状を異なるように表示させてもよい。
システム制御装置401は図5の選択指示入力部435において、操作装置8のクリック操作等により、病変ライン710の選択指示を受け付ける。システム制御装置401は病変ライン710への選択指示が入力されると、被検者ID112、検査ID113、画像ID115をキーとして、選択された病変ライン710に対応する画像100を記憶装置404の病変画像保存領域から読み出す。更に、システム制御装置401は病変画像表示部437において、病変画像取得部436により取得された病変画像100Fを表示装置7に表示する。このときシステム制御装置401は、その病変画像100Fの付帯情報(被検者ID112、検査ID113、撮影ID114、画像ID114、撮影部位116、撮影位置117、解析処理タイプ118等)も表示させるようにしてもよい。
選択指示入力部435における病変ライン710への選択指示は、複数選択や全選択としてもよい。複数または全部の選択指示が入力された場合には、病変画像取得部436及び病変画像表示部437において、選択された複数の病変画像100Fを全て取得し、それらの病変画像100Fをシネ表示させたり、並べて表示させたりする。また、システム制御装置401は画像100Fを表示しているときや表示画像100Fが選択されているときに、表示中または選択中の画像100Fについての病変ライン710の色等を通常と変更して表示させるようにする。このように表示中、選択中の画像100Fを識別表示すれば、操作者は全体の画像のうちどの部分を参照しているのかを確認しやすくなる。
図9において、(a)は病変ライン710g、710hが表示され、各病変ライン710g、710hにはそれぞれ病変画像100g、100hが対応していることを示す。図9(b)は病変ライン710i、710jが表示されるとともに解析処理のタイプ712が表示され、病変ライン710jには病変画像100jが対応していることを示す。
図9(a)に示すように、スキャノグラム画像150に2つの病変ライン710g、710hが表示されている場合、各病変ライン710g、710hにはそれぞれそのスライス位置で撮影された画像100g、100hが対応付けられていることを意味する。
また、図9(b)に示すように、病変フラグ111が設定された解析処理画像がある場合は、通常(図9(a))とは異なる表示形式の病変ライン710i、710jで表示させ、更にその解析処理のタイプ712を病変ライン710jの近傍に表示したりする。図9(b)に示す例ではスキャノグラム画像150の病変ライン710jの位置を撮影した病変画像100jがあることを示し、また、その病変画像100jは解析処理のタイプ712から「3D」処理された解析処理画像であることが分かる。
また、MPR処理のように同一のz位置に着目して複数の解析処理画像が生成される場合は、図10(a)に示すように、スキャノグラム画像150の表示中に画像の表示形式を選択させるメニュー画面720を表示させるようにしてもよい。例えば、MPR処理の場合は、同一の着目位置について、サジタル画像、コロナル画像、アキシャル画像の3種類の画像が生成される。この場合、スキャノグラム画像150上に表示される病変ライン710に対応する解析処理画像が3種類あることを示すため、画像の表示形式を選択できるようにする。すなわちシステム制御装置401は、全ての種類を同時に表示する「3セット画像」、2種類の組み合わせを表示する「2セット画像」、各解析処理画像をそれぞれ単体で表示させる「サジタル画像」、「コロナル画像」、「アキシャル画像」等の選択メニュー画面720を表示装置7に表示させる。
図10(b)は図10(a)の選択メニュー画面720にて、「3セット画像」が選択された場合の表示画面例であり、3種類の断層像100m、100n、100oが表示される例を示している。図10(c)は「2セット画像」が選択された場合の表示画面例であり、2種類の断層像100m、100nが表示される例を示している。図10(d)は「サジタル画像」、「コロナル画像」、「アキシャル画像」のいずれかが選択された場合にその選択された断層像100mが表示された例を示している。
次に、図11〜図13を参照しながら、X線CT装置1の動作について説明する。
図11はX線CT装置1の病変フラグ設定処理の手順を示すフローチャートであり、図12はX線CT装置1の病変画像参照処理の手順を示すフローチャートであり、図13はX線CT装置1の病変ライン表示処理の手順を示すフローチャートである。
まず、図11を参照して、X線CT装置1の実行する病変フラグ設定処理を説明する。本実施の形態のX線CT装置1のシステム制御装置401は記憶装置404から病変フラグ設定に関するプログラム及びデータを読み出し、このプログラム及びデータに基づいて病変フラグ設定処理を実行する。
病変フラグ設定処理において、まずシステム制御装置410は、記憶装置404に記憶されている検査管理情報600から被検者ID112の一覧を読み出し、表示装置7に表示させ、被検者ID112の選択指示入力を受け付ける。操作装置8から被検者ID112の選択指示が入力されると(ステップS101)、システム制御装置410は画像管理情報500を参照して、選択された被検者ID112に対応付けられている画像ID115の一覧を表示させる(ステップS102)。または、被検者ID112に対応付けられている複数の画像100を縮小して同画面内に一覧表示するようにしてもよい。
ステップS102において所望の画像100が操作装置8を介して選択入力されると、システム制御装置410は、選択された画像(断層像)100を記憶装置404から読み出して表示装置8に表示させる(ステップS103)。
画像100が表示された状態で、操作者は表示された画像100を参照しながら解析処理を行う(ステップS104)。この段階で、医師等により画像100に病変箇所があるか否かが診断される。
ステップS104において、表示画面上に画像(断層像)100が表示されている状態で、システム制御装置410は、病変フラグ111を設定するためのボタン701やポップアップメニュー702を表示し(図6参照)、これらのボタン701やポップアップメニュー702への操作を受け付ける。操作装置8によりボタン701やポップアップメニュー702を介して病変フラグ111の設定操作が行われると(ステップS105;Yes)、システム制御装置401は、画像100の画像情報ヘッダ部110に病変フラグ111を「ON」にセットし(ステップS106)、この病変画像100Fを記憶装置404の病変画像保存領域に記憶する(ステップS107)。病変フラグ111の設定指示がない場合は(ステップS105;No)、ステップS106をスキップし、ステップS107へ移行する。
その後、画像解析処理を終了する指示が操作装置8から入力されると(ステップS108;Yes)、システム制御装置401は画像解析処理を終了し、ステップS109へ移行する。画像解析処理を続行する場合は(ステップS108;No)、ステップS102へ戻り、他の画像100についての病変フラグ111の設定処理や解析処理を行う。
次に、DICOMサーバ10への転送指示が操作装置8から入力されると、システム制御装置401は通信インタフェース406、及びネットワークを介して病変フラグ111がセットされた画像100FをDICOMサーバ10へ転送し(ステップS109)、病変フラグ設定処理を終了する。
次に、図12及び図13を参照して、X線CT装置1の実行する病変画像参照処理、病変ライン表示処理を説明する。本実施の形態のX線CT装置1のシステム制御装置401は記憶装置404から病変画像参照処理に関するプログラム及びデータを読み出し、このプログラム及びデータに基づいて病変画像参照処理を実行する。
病変画像参照処理において、まずシステム制御装置410は、記憶装置404に記憶されている検査管理情報600から被検者ID112の一覧を読み出し、表示装置7に表示させ、被検者ID112の選択指示入力を受け付ける。また、選択された被検者ID112に対応付けられている検査ID113を検査管理情報600から読み出して表示装置7に一覧表示させ、検査ID113の選択指示入力を受け付ける。操作装置8から被検者ID112、検査ID113の選択指示が入力されると(ステップS201)、システム制御装置401は画像管理情報500を参照して、選択された被検者ID112に対応付けられているスキャノグラム画像150を読み込み(ステップS202)、表示装置7に表示させる(ステップS203)。なお、スキャノグラム画像150の撮影が事前に行われていない場合には、ステップS202、S203において、模擬的なスキャノグラム画像150bを記憶装置404から読み出して表示するようにしてもよい。また、検査ID113が複数選択されている場合には、システム制御装置401は検査の撮影部位に応じたスキャノグラム画像150をそれぞれ読み出して表示する(図7、図8参照)。
次にシステム制御装置401は、画像管理情報500を参照して現在選択されている被検者6(対象被検者6)に対応付けられている画像100の中から画像情報ヘッダ部110に病変フラグ111が設定されている病変画像100Fがあるか判定する(ステップS204)。
病変フラグ111が設定されている病変画像100Fがある場合は(ステップS204;Yes)、システム制御装置401は、この病変画像100Fの撮影位置117(病変位置)に基づいて病変ライン710を表示する処理を行う(ステップS205)。
ここで、図13を参照して病変ライン表示処理について説明する。図13に示すように病変ライン表示処理において、まずシステム制御装置401は、病変フラグ111が設定されている画像100Fから撮影位置情報117を取得する(ステップS301)。また、病変フラグ111が設定されている画像100Fから解析処理タイプ情報118を取得する(ステップS302)。撮影位置情報117、解析処理タイプ情報118は、画像情報ヘッダ部110に付帯情報として書き込まれている。システム制御装置401は表示されているスキャノグラム画像150(または150b)上の撮影位置情報117に対応した位置に病変ライン710を表示させる。また病変ライン710の近傍に解析処理のタイプ712を表示させる(ステップS303;図7〜図10の病変ライン710、710a〜710j、解析タイプ712等)。
病変ライン710の表示処理が終了すると、図12のステップS206へ戻る。次に、システム制御装置401は、スキャノグラム画像150(または150b)上に表示された病変ライン710に対する選択指示の入力を待機する(ステップS206)。病変ライン710に対して選択指示が入力された場合は(ステップS206;Yes)、システム制御装置401は、記憶装置404から病変ライン710に対応付けられた病変画像100Fを取得し(ステップS207)、表示装置7に表示させ(ステップS208)、病変画像参照処理を終了する。
以上説明したように、本実施の形態のX線CT装置1において、システム制御装置401は撮影された断層像や解析処理された断層像に操作装置8からの指示操作によって、病変箇所が含まれる旨を示す病変フラグ111を付加して記憶装置404の画像保存領域に記憶させる。また、画像参照アプリケーションにて画像100を参照する際は、読影対象被検者6のスキャノグラム画像150(または模擬スキャノグラム画像150b)を表示させ、そのスキャノグラム画像150(または150b)上に病変位置を示す病変ライン710を表示させる。そして、病変ライン710を操作装置8の操作にて選択すると、その病変ライン710に対応付けられている病変画像100Fを記憶装置8から読み出し、表示させる。
その結果、膨大な数の画像がある場合でも、操作者は病変箇所を含む画像の管理を容易に行えるようになる。また、操作者は読影対象被検者の断層像等の画像を参照する際に、病変箇所を含む画像の有無を瞬時に把握できる。また操作者は簡便な操作で所望の病変画像を記憶装置8から読み出して参照することが可能となる。
なお、上述の実施の形態では、体軸方向をz方向とし、スキャンにて得られる断層像は主にz位置断面としているため、撮影位置情報はz位置情報で決定される例を示しているが、これに限定するものではない。例えば体軸から左右方向(x方向)や前後方向(y方向)に分断する断面の断層像についても適用することが可能である。その場合は撮影位置情報としてx位置情報やy位置情報を取得して、その位置情報に応じて病変ラインをスキャノグラム画像上の対応する位置に表示させるようにする。この場合にもスキャノグラム画像上のx位置またはy位置は断層像のx位置またはy位置とそれぞれ一致している。
以上、本発明に係るX線CT装置の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。また、当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
X線CT装置1の全体構成を示す外観図 画像100のデータ構成を示す図である。 記憶装置404に記憶される画像管理情報500を示す図 記憶装置404に記憶される検査管理情報600を示す図 X線CT装置1の機能ブロック図 病変フラグの設定画面の一例を示す図 同一の部位にて複数の検査が行われている場合の病変ラインの例を示す図 異なる部位における検査が行われている場合の病変ラインの例を示す図 病変ラインに対応する画像表示について説明する図 MPR処理画像の選択画面とMPR処理画像の表示例を示す図 病変フラグ設定処理の手順を示すフローチャート 病変画像参照処理の手順を示すフローチャート 病変ライン表示処理の手順を示すフローチャート
符号の説明
1・・・・・X線CT装置
2・・・・・スキャナ
3・・・・・寝台
4・・・・・操作卓
5・・・・・天板
6・・・・・被検者
7・・・・・表示装置
8・・・・・操作装置
201・・・X線管(X線源)
205・・・X線検出器
401・・・システム制御装置
402・・・画像演算装置
404・・・記憶装置
41・・・・画像撮影処理部
42・・・・画像処理部
43・・・・画像参照処理部
100・・・画像(断層像または解析処理画像)
110・・・画像情報ヘッダ部
111・・・病変フラグ
150・・・スキャノグラム画像
710・・・病変ライン(オブジェクト)

Claims (6)

  1. 被検者を撮影して得られた画像または解析処理を施した画像を記憶手段に記憶し、出力する画像診断装置であって、
    前記画像に病変箇所が含まれる旨を示す病変情報を付加するための指示を入力する病変情報入力手段と、
    前記病変情報入力手段によって前記指示が入力された際に、前記画像に病変情報を付加する病変情報設定手段と、
    を備えることを特徴とする画像診断装置。
  2. 被検者のスキャノグラム画像及び断層像を撮影する撮影手段と、
    前記撮影手段によって撮影された前記スキャノグラム画像または前記断層像を夫々前記被検者の識別情報と対応付けて記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されている前記スキャノグラム画像または前記断層像を表示する画像表示手段と、
    を備えた画像診断装置であって、
    前記断層像は、病変箇所が含まれるか否かを示す病変情報と、スライス位置を示す撮影位置情報と、を有し、
    前記撮影位置情報に基づいて、前記病変情報が含まれる断層像の前記スライス位置を示すオブジェクトを表示させる病変箇所表示手段を備えることを特徴とする画像診断装置。
  3. 前記オブジェクトは、ユーザによる選択指示が可能であり、
    前記オブジェクトが選択指示された際に、当該オブジェクトに対応するスライス位置にて撮影された断層像を前記記憶手段から読み出して表示させる病変画像表示手段を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の画像診断装置。
  4. 前記病変箇所表示手段は、
    前記画像表示手段によって前記スキャノグラム画像を表示した段階で、表示されたスキャノグラム画像に対応付けられた前記断層像のうち、前記病変情報を有するものがあるか否かを判定する判定手段を備え、
    前記判定手段により前記病変情報を有するものがあると判定された場合に、前記病変情報を有する断層像の前記撮影位置情報に基づいて、前記スキャノグラム画像の対応するスライス位置に前記オブジェクトを表示させることを特徴とする請求項2に記載の画像診断装置。
  5. 前記病変箇所表示手段は、
    前記オブジェクトとともに前記断層像の解析処理タイプを表示させることを特徴とする請求項2に記載の画像診断装置。
  6. 前記病変箇所表示手段は、
    前記病変情報を有する前記断層像が複数ある場合は、前記オブジェクトを各断層像毎に夫々異なる表示形式で表示させることを特徴とする請求項2に記載の画像診断装置。
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