JP2010081712A - 過充電保護回路とこれを用いた電池パック及び携帯電話機 - Google Patents

過充電保護回路とこれを用いた電池パック及び携帯電話機 Download PDF

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Abstract

【課題】充電電圧の電圧脈動が大きい場合にも過充電保護を維持可能な過充電保護回路を提供する。
【解決手段】リチウムイオン電池の充電電圧を第1の基準電圧及び第1の基準電圧より低い第2の基準電圧と比較し、充電電圧が第1の基準電圧を上回ると第1の制御信号を出力し、充電電圧が第2の基準電圧を下回ると第2の制御信号を出力する比較部111と、第1の制御信号によってリチウムイオン電池の充電を中断させ、第2の制御信号によって充電を再開させる第1の制御部113と、第1の制御信号が所定周期よりも短い周期で連続して出力されている時間が所定時間を超えると制御部による第2の制御信号に基づく充電再開動作を禁止する第2の制御部121を具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、リチウムイオン電池の過充電保護回路に関する。
近年、ノートPCや携帯電話などの携帯型情報機器のバッテリーとして、リチウムイオン(二次)電池(LiB)が用いられている。LiBは、水の電気分解電圧に比べて高い電圧(3.6V程度)が得られ、また、エネルギー密度が高いので携帯型情報機器のバッテリーとして有用である。
しかしながら、LiBの充電量が大きいほど激しい化学反応が起こりやすく、加熱によってLiBの熱暴走(激しい化学反応の拡大、オーバーヒート)が生じると、LiBを収容する金属管内の温度及び圧力が上昇する。即ち、LiBは過充電によって発熱、発火または破裂等の事故が生じやすい。従って、一般的に、LiBには上記事故を回避するために、電池メーカー各社が定める充電電圧(4,250mV)を超える充電(過充電)からLiBを保護する過充電保護システムが設けられる(例えば、特許文献1参照)。例えば、米国IEEE−1725では、安全性をより確実にするために、独立2重以上の過充電保護を設けることが要求されている。
特開2008−67522号公報
従来、リチウムイオン電池の過充電保護回路では、充電電圧が所定の過充電保護電圧を超えるとMOSトランジスタによる過充電保護スイッチを制御して充電電流を遮断し、充電電圧が所定の保護開放電圧を下回るまで充電を中断している。しかしながら、充電が中断されている期間中にリチウムイオン電池が放電すると、放電電流が上記過充電保護スイッチの寄生ダイオードを通過するため、電池電圧が下降し、電池使用機器を駆動させるための十分な電圧が得られないおそれがある。従って、過充電保護のための保護集積回路(IC)は、放電を検出すると上記過充電保護を開放するよう設計されることが一般的である。
ところで、市場には正規の充電器でない、いわゆる海賊版充電器が流通している。このような海賊版充電器には、粗悪なDC−DCコンバータが用いられることがあり、十分に電圧制御されていない電圧が電池パックまたは電池パックの前段の定電圧回路に印加される。具体的には、比較的高い電圧が周期的(数10kHz乃至数MHz)に電池パック等に印加される。このように電圧脈動(リプル)の大きな電圧が印加されると、過充電保護と放電による保護開放が繰り返され、実質的に過充電保護が機能しなくなる。
従って、本発明は充電電圧の電圧脈動が大きい場合にも過充電保護を維持可能な過充電保護回路を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るリチウムイオン電池の過充電保護回路は、リチウムイオン電池の充電電圧を第1の基準電圧及び第1の基準電圧より低い第2の基準電圧と比較し、前記充電電圧が前記第1の基準電圧を上回ると第1の制御信号を出力し、前記充電電圧が前記第2の基準電圧を下回ると第2の制御信号を出力する比較部と、前記第1の制御信号によって前記リチウムイオン電池の充電を中断させ、前記第2の制御信号によって前記充電を再開させる第1の制御部と、前記第1の制御信号が所定周期よりも短い周期で連続して出力されている時間が所定時間を超えると前記制御部による前記第2の制御信号に基づく充電再開動作を禁止する第2の制御部とを具備する。
本発明の他の態様に係るリチウムイオン電池の過充電保護回路は、リチウムイオン電池の充電電圧を第1の基準電圧及び第1の基準電圧より低い第2の基準電圧と比較し、前記充電電圧が前記第1の基準電圧を上回ると第1の制御信号を出力し、前記充電電圧が前記第2の基準電圧を下回ると第2の制御信号を出力する第1の比較部と、前記第1の制御信号によって前記リチウムイオン電池の充電を中断させ、前記第2の制御信号によって前記充電を再開させる第1の制御部と、前記第1の制御信号が所定周期よりも短い周期で連続して出力されている時間が所定時間を超えると前記第1の制御部による前記第2の制御信号に基づく充電再開動作を禁止する第2の制御部と、前記充電電圧を前記第2の基準電圧より低い第3の基準電圧と比較し、前記充電電圧が前記第3の基準電圧を下回ると第3の制御信号を出力する第2の比較部と、前記第3の制御信号によって前記第2の制御部による充電再開禁止動作を無効にする第3の制御部とを具備する。
本発明によれば、充電電圧の電圧脈動が大きい場合にも過充電保護を維持可能な過充電保護回路を提供できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係るリチウムイオン電池の充電システムは、電池パック100、ACアダプタ200、定電圧回路201及び諸負荷回路202を有する。
ACアダプタ200は、例えば外部電源からコンセントを介して入力される交流電圧(AC)を直流電圧(DC)に変換し、更に、DC−DCコンバータを用いて定電圧かつ定電流(例えば、5.0V、700mV)のアダプタ出力信号を生成する。
具体的には、ACアダプタ200はLiBの充電時に許容される電流及び電圧にアダプタ出力電流及びアダプタ出力電圧を制限する。尚、電流制限機能は電池パック100が使用される携帯機器内で行われてもよいが、当該携帯機器の発熱を引き起こすため、外付けのACアダプタ200で電流制限を行うことが望ましい。
定電圧回路201は、ACアダプタ200からのアダプタ出力信号の電圧を基準電圧(例えば、4,200mV)に一致するように制御して、充電電圧として電池パック100に印加する定電圧回路である。
電池パック100は、電池セル101、過放電保護スイッチ102、過充電保護スイッチ103及び集積化された保護回路(保護IC)110を含む。電池セル101は、定電圧回路201からの充電電圧で充電され、諸負荷回路202を駆動するリチウムイオン電池セルである。
過放電保護スイッチ102は、NMOSトランジスタが用いられ、保護IC110からの過放電保護信号を当該NMOSトランジスタのゲート端子で受ける。過放電保護スイッチ102のNMOSトランジスタのドレイン−ソース端子間には、寄生ダイオードが形成される。寄生ダイオードは、放電電流に対して逆向きに形成されるため、低(Lo)レベルの過放電保護信号によって上記NMOSトランジスタがOFFとなると、放電が中断される。
過充電保護スイッチ103は、NMOSトランジスタが用いられ、保護IC110中のAND回路114からの過充電保護信号を当該NMOSトランジスタのゲート端子で受ける。過充電保護スイッチ104のNMOSトランジスタのドレイン−ソース端子間には、寄生ダイオードが形成される。寄生ダイオードは、充電電流に対して逆方向に形成されるため、Loレベルの過充電保護信号によって上記NMOSトランジスタがOFFとなると、充電が中断される。
保護IC110は、ヒステリシス付きコンパレータ111、NOR回路112、セット優先フリップフロップ113、AND回路114、放電検出部115、遅延器116、NOT回路117、リトリガブル・ワンショット・マルチバイブレータ118、OR回路119、遅延器120及びセット優先フリップフロップ121を含む。
ヒステリシス付きコンパレータ111は、抵抗で分圧された電池セル101の電池電圧と2種類の基準電圧とを比較して比較結果信号を出力する。例えば、ヒステリシス付きコンパレータ111は、ヒステリシスが200mV程度であり、(a)充電中に電池電圧が第1の基準電圧である過充電保護電圧(4,280mV)を上回ると、Loレベルの比較結果信号を出力する。比較結果信号はNOR回路112、遅延器116、NOT回路117、リトリガブル・ワンショット・マルチバイブレータ118及びOR回路119に与えられる。ヒステリシス付きコンパレータ111がLoレベルの比較結果信号を出力すれば、後述するように放電検出部115が放電を検出しない限り、遅延器116による遅延後にLoレベルの過充電保護信号によって過充電保護スイッチ103がOFFし、電池セル101への充電が中断される。
一方、(b)充電中断時に、電池電圧が保護開放電圧(4,080mV)を下回ると、高(Hi)レベルの比較結果信号をNOR回路112、遅延器116、NOT回路117、リトリガブル・ワンショット・マルチバイブレータ118及びOR回路119に与える。ヒステリシス付きコンパレータ111がHiレベルの比較結果信号を出力すれば、Hiレベルの過充電保護信号によって過充電保護スイッチ103がONし、電池セル101への充電が再開される。
NOR回路112は、ヒステリシス付きコンパレータ111からの比較結果信号及び放電検出部115からの放電検出信号にNOR演算を行って、演算結果信号をセット優先フリップフロップ113のセット端子に渡す。従って、上記比較結果信号及び放電検出信号の少なくとも一方がHiレベルであれば、セット優先フリップフロップ113のセット端子への入力はHiレベルとなる。
セット優先フリップフロップ113は、セット端子にはNOR回路112からの演算結果信号が反転して入力され、リセット端子には遅延器116からの遅延出力信号が反転して入力され、Q端子からAND回路114に出力信号を渡す。
セット優先フリップフロップは図示しないクロックによって制御される順序回路であって、セット端子及びリセット端子に入力される信号が共にLoレベルであれば前回の出力信号を維持し、セット端子に入力される信号がHiレベルであればHiレベルの出力信号を出力し、セット端子に入力される信号がLoレベルでリセット端子に入力される信号がHiレベルであればLoレベルの出力信号を出力する。尚、以下の説明において特に断りのない限り、セット優先フリップフロップの動作は同様であるとする。
具体的には、セット優先フリップフロップ113は、放電検出部115またはヒステリシス付きコンパレータ111の出力のいずれかがHiレベルであればセット端子に入力される信号がHiレベルなので、Q端子からHiレベルの出力信号をAND回路114に渡す。また、セット優先フリップフロップ113は、ヒステリシス付きコンパレータ111の出力がLoレベルであれば放電検出部115からの放電検出信号がHiレベルでない限り、遅延器116による遅延時間後に、セット端子に入力される信号がLoレベルでリセット端子に入力される信号がHiレベルとなるので、Q端子からLoレベルの出力信号をAND回路114に渡す。
AND回路114は、セット優先フリップフロップ113からの出力信号及びセット優先フリップフロップ121からの出力信号にAND演算を行って、演算結果信号を過充電保護信号として過充電保護スイッチ103に渡す。従って、上記セット優先フリップフロップ113及び121の出力信号が共にHiレベルであれば、過充電保護スイッチ103はONとなって充電が再開され、いずれか一方でもLoレベルであれば過充電保護スイッチ103はOFFとなって充電が中断される。
放電検出部115は、電池セル101の放電を検出すればHiレベル、放電を検出しなければLoレベルの放電検出信号をNOR回路112に渡す。具体的には、過充電保護スイッチ103がOFFの間に電池セル101が放電すると、過充電保護スイッチ103の寄生ダイオードのオン電圧による電圧降下が発生し、放電検出部115は当該オン電圧を検出する。
遅延器116は、ヒステリシス付きコンパレータ111からの比較結果信号を所定時間遅延させてセット優先フリップフロップ113のリセット端子に渡す。ここで、上記所定時間は例えば1秒であり、保護IC110では当該所定時間を過充電保護遅延時間として利用する。
NOT回路117は、ヒステリシス付きコンパレータ111からの比較結果信号を反転させて、遅延器120のCLR端子及びセット優先フリップフロップ121のセット端子に渡す。
リトリガブル・ワンショット・マルチバイブレータ118は、ヒステリシス付きコンパレータ111からの比較結果信号がLoレベルに立ち下がれば、OR回路119に一定時間幅(例えば10ミリ秒)の立ち上がりパルス(Hiレベル)を出力し、当該パルス出力中に比較得結果信号が再度Loレベルに立ち下がると、出力中のパルスを更に一定時間出力する。
OR回路119は、ヒステリシス付きコンパレータ111からの比較結果信号及びリトリガブル・ワンショット・マルチバイブレータ118の出力信号にOR演算を行って、演算結果信号を遅延器120に出力する。
遅延器120は、OR回路120からの演算結果信号を所定時間(例えば2秒)遅延させ反転させて、セット優先フリップフロップ121のリセット端子に渡す。また、遅延器120はCLR端子を備え、当該CLR端子にLoレベルの信号が入力されている間は出力をLoレベルに固定するため、遅延器120はOR回路120からの入力に係わらず、Hiレベルの信号をセット優先フリップフロップ121のリセット端子に渡す。
セット優先フリップフロップ121は、セット端子には、NOT回路117からの出力信号が反転して入力され、リセット端子には遅延器120からの出力信号が反転して入力され、Q端子からAND回路114に出力信号を渡す。
具体的には、セット優先フリップフロップ121は、NOT回路117の出力がLoレベルであればセット端子に入力される信号がHiレベルなので、Q端子からHiレベルの出力信号をAND回路114に渡す。また、セット優先フリップフロップ113は、NOT回路117の出力がHiレベルのときに、OR回路119の遅延時間前の出力がHiレベルであれば、セット端子に入力される信号がLoレベルでリセット端子に入力される信号がHiレベルとなるので、Q端子からLoレベルの出力信号をAND回路114に渡す。
以下、図2を用いて電圧脈動の大きな充電電圧が電池パックに印加された場合における図1の保護ICの過充電保護動作について説明する。
ACアダプタ200が例えば海賊版であって、図2上段に示すような大きな電圧脈動を含む充電電圧を電池パック100に印加するものとする。このとき、上記充電電圧の電圧脈動に応じて、ヒステリシス付きコンパレータ111はHiレベルの信号とLoレベルの比較結果信号を周期的に出力する。
ヒステリシス付きコンパレータ111からの比較結果信号がLoレベルに立ち下がると、リトリガブル・ワンショット・マルチバイブレータ118は図2中段に示すように所定時間a(例えば10ミリ秒)のパルスを出力する。従って、上記電圧脈動の周期が時間aよりも短ければ、リトリガブル・ワンショット・マルチバイブレータ118は、絶え間なくHiレベルのパルスを出力し続ける。
リトリガブル・ワンショット・マルチバイブレータ118の出力は、OR回路119によってヒステリシス付きコンパレータ111の比較結果信号とOR演算された後、遅延器120によって所定時間b(例えば2秒)遅延されて出力される。即ち、リトリガブル・ワンショット・マルチバイブレータ118の出力が所定時間bを越えてHiレベルであり続ければ、ヒステリシス付きコンパレータ111の出力する比較結果信号がLoレベルのとき、セット優先フリップフロップ121のセット端子にはLoレベルの信号が入力され、リセット端子にはHiレベルの信号が入力されるので、Q端子よりLoレベルの信号が出力される。従って、AND回路114の出力はLoレベルとなり、過充電保護スイッチ103はOFFとなり、充電が中断される。
以上説明したように本実施形態に係るリチウムイオン電池の充電システムにおける保護ICは、電圧脈動の大きな充電電圧が電池パックに印加された場合に過充電保護が機能するようにしている。従って、本実施形態に係る保護ICによれば、リチウムイオン電池パックの安全性を強化できる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係るリチウムイオン電池の充電システムでは、前述した第1の実施形態に係るリチウムイオン電池の充電システムにおいて、保護IC110を図3に示す保護IC310に置き換えている。
保護IC310は、ヒステリシス付きコンパレータ311、NOR回路312、セット優先フリップフロップ313、AND回路314、放電検出部315、遅延器316、NOT回路317、リトリガブル・ワンショット・マルチバイブレータ318、OR回路319、遅延器320、セット優先フリップフロップ321及びコンパレータ322を含む。
ヒステリシス付きコンパレータ311は、抵抗で分圧された電池セル101の電池電圧と、基準電圧とを比較し、比較結果を反転した比較結果信号を出力する。例えば、ヒステリシス付きコンパレータ311のヒステリシスは、50mV程度であり、(a)充電中に電池電圧が過充電保護電圧(4,200mV)を上回ると、Loレベルの比較結果信号をNOR回路312、遅延器316、リトリガブル・ワンショット・マルチバイブレータ318及びOR回路319に与える。ヒステリシス付きコンパレータ311がLoレベルの比較結果信号を出力すれば、後述するように放電検出部315が放電を検出しない限り、遅延器316による遅延後にLoレベルの過充電保護信号によって過充電保護スイッチ103がOFFし、電池セル101への充電が中断される。
一方、(b)充電中断時に、電池電圧が保護開放電圧(4,150mV)を下回ると、Hiレベルの比較結果信号をNOR回路312、遅延器316、リトリガブル・ワンショット・マルチバイブレータ318及びOR回路319に与える。ヒステリシス付きコンパレータ311がHiレベルの比較結果信号を出力すれば、セット優先フリップフロップ321の出力がLoレベルでない限り、Hiレベルの過充電保護信号によって過充電保護スイッチ103がONし、電池セル101への充電が再開される。
NOR回路312は、ヒステリシス付きコンパレータ311からの比較結果信号及び放電検出部315からの放電検出信号にNOR演算を行って、演算結果信号をセット優先フリップフロップ313のセット端子に渡す。従って、上記比較結果信号及び放電検出信号の少なくとも一方がHiレベルであれば、セット優先フリップフロップ313のセット端子への入力はHiレベルとなる。
セット優先フリップフロップ313は、セット端子にはNOR回路312からの演算結果信号が反転して入力され、リセット端子には遅延器316からの遅延出力信号が反転して入力され、Q端子からAND回路314に出力信号を渡す。
具体的には、セット優先フリップフロップ313は、放電検出部315またはヒステリシス付きコンパレータ311の出力のいずれかがHiレベルであればセット端子に入力される信号がHiレベルなので、Q端子からHiレベルの出力信号をAND回路314に渡す。また、セット優先フリップフロップ313は、ヒステリシス付きコンパレータ311の出力がLoレベルであれば放電検出部315からの放電検出信号がHiレベルでない限り、遅延器316による遅延時間後に、セット端子に入力される信号がLoレベルでリセット端子に入力される信号がHiレベルとなるので、Q端子からLoレベルの出力信号をAND回路314に渡す。
AND回路314は、セット優先フリップフロップ313からの出力信号及びセット優先フリップフロップ321からの出力信号にAND演算を行って、演算結果信号を過充電保護信号として過充電保護スイッチ103に渡す。従って、上記セット優先フリップフロップ313及び321の出力信号が共にHiレベルであれば、過充電保護スイッチ103はONとなって充電が再開され、いずれか一方でもLoレベルであれば過充電保護スイッチ103はOFFとなって充電が中断される。
放電検出部315は、電池セル101の放電を検出すればHiレベル、放電を検出しなければLoレベルの放電検出信号をNOR回路312に渡す。具体的には、過充電保護スイッチ103がOFFの間に電池セル101が放電すると、過充電保護スイッチ103の寄生ダイオードのオン電圧による電圧降下が発生し、放電検出部315は当該オン電圧を検出する。
遅延器316は、ヒステリシス付きコンパレータ311からの比較結果信号を所定時間遅延させてセット優先フリップフロップ313のリセット端子に渡す。ここで、上記所定時間は例えば1秒であり、保護IC310では当該所定時間を過充電保護遅延時間として利用する。
NOT回路317は、後述するコンパレータ322からの比較結果信号を反転させて、遅延器320のCLR端子及びセット優先フリップフロップ321のセット端子に渡す。
リトリガブル・ワンショット・マルチバイブレータ318は、ヒステリシス付きコンパレータ311からの比較結果信号がLoレベルに立ち下がれば、OR回路319に一定時間幅(例えば10ミリ秒)の立ち上がりパルス(Hiレベル)を出力し、当該パルス出力中に比較得結果信号が再度Loレベルに立ち下がると、出力中のパルスを更に一定時間出力する。
OR回路319は、ヒステリシス付きコンパレータ311からの比較結果信号及びリトリガブル・ワンショット・マルチバイブレータ318の出力信号にOR演算を行って、演算結果信号を遅延器320に出力する。
遅延器320は、OR回路320からの演算結果信号を所定時間(例えば2秒)遅延させ反転させて、セット優先フリップフロップ321のリセット端子に渡す。また、遅延器320はCLR端子を備え、当該CLR端子にLoレベルの信号が入力されている間は出力をLoレベルに固定するため、遅延器320はOR回路320からの入力に係わらず、Hiレベルの信号をセット優先フリップフロップ321のリセット端子に渡す。
セット優先フリップフロップ321は、セット端子には、NOT回路317からの出力信号が反転して入力され、リセット端子には遅延器320からの出力信号が反転して入力され、Q端子からAND回路314に出力信号を渡す。
具体的には、セット優先フリップフロップ321は、NOT回路317の出力がLoレベルであればセット端子に入力される信号がHiレベルなので、Q端子からHiレベルの出力信号をAND回路314に渡す。また、セット優先フリップフロップ313は、NOT回路317の出力がHiレベルのときに、OR回路319の遅延時間前の出力がHiレベルであれば、セット端子に入力される信号がLoレベルでリセット端子に入力される信号がHiレベルとなるので、Q端子からLoレベルの出力信号をAND回路314に渡す。
コンパレータ322は、抵抗で分圧された電池セル101の電池電圧と、基準電圧とを比較し、比較結果を反転した比較結果信号を出力する。例えば、電池電圧と4,080mVを比較し、電池電圧が4,080mVを下回るとHiレベル、上回るとLoレベルの比較結果信号をNOT回路317に入力する。
以上説明したように、本実施形態に係る保護ICでは、前述した第1の実施形態に比べて過充電保護電圧を低く抑えている。従って、本実施形態に係る保護ICによれば、前述した第1の実施形態に比べて安全性を強化できる。
なお、本発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また上記各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、各実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
第1の実施形態に係るリチウムイオン電池の充電システムを示すブロック図。 電圧脈動の大きな充電電圧が電池パックに印加された場合における図1の保護ICの過充電保護動作を説明するためのグラフ図。 第2の実施形態に係る保護ICを示すブロック図。
符号の説明
100・・・電池パック
101・・・電池セル
102・・・過放電保護スイッチ
103・・・過充電保護スイッチ
110・・・保護IC
111・・・ヒステリシス付きコンパレータ
112・・・NOR回路
113・・・セット優先フリップフロップ
114・・・AND回路
115・・・放電検出部
116・・・遅延器
117・・・NOT回路
118・・・リトリガブル・ワンショット・マルチバイブレータ
119・・・OR回路
120・・・遅延器
200・・・ACアダプタ
201・・・定電圧回路
202・・・諸負荷回路
310・・・保護IC
311・・・ヒステリシス付きコンパレータ
312・・・NOR回路
313・・・セット優先フリップフロップ
314・・・AND回路
315・・・放電検出部
316・・・遅延器
317・・・NOT回路
318・・・リトリガブル・ワンショット・マルチバイブレータ
319・・・OR回路
320・・・遅延器
321・・・セット優先フリップフロップ
322・・・コンパレータ

Claims (5)

  1. リチウムイオン電池の充電電圧を第1の基準電圧及び第1の基準電圧より低い第2の基準電圧と比較し、前記充電電圧が前記第1の基準電圧を上回ると第1の制御信号を出力し、前記充電電圧が前記第2の基準電圧を下回ると第2の制御信号を出力する比較部と、
    前記第1の制御信号によって前記リチウムイオン電池の充電を中断させ、前記第2の制御信号によって前記充電を再開させる第1の制御部と、
    前記第1の制御信号が所定周期よりも短い周期で連続して出力されている時間が所定時間を超えると前記制御部による前記第2の制御信号に基づく充電再開動作を禁止する第2の制御部と、
    を具備することを特徴とするリチウムイオン電池の過充電保護回路。
  2. 前記リチウムイオン電池の放電を検出する放電検出部をさらに具備し、
    前記比較部は、前記リチウムイオン電池の放電が検出されると、前記充電電圧に拘わらず前記第2の制御信号を出力することを特徴とする請求項1記載のリチウムイオン電池の過充電保護回路。
  3. リチウムイオン電池の充電電圧を第1の基準電圧及び第1の基準電圧より低い第2の基準電圧と比較し、前記充電電圧が前記第1の基準電圧を上回ると第1の制御信号を出力し、前記充電電圧が前記第2の基準電圧を下回ると第2の制御信号を出力する第1の比較部と、
    前記第1の制御信号によって前記リチウムイオン電池の充電を中断させ、前記第2の制御信号によって前記充電を再開させる第1の制御部と、
    前記第1の制御信号が所定周期よりも短い周期で連続して出力されている時間が所定時間を超えると前記第1の制御部による前記第2の制御信号に基づく充電再開動作を禁止する第2の制御部と、
    前記充電電圧を前記第2の基準電圧より低い第3の基準電圧と比較し、前記充電電圧が前記第3の基準電圧を下回ると第3の制御信号を出力する第2の比較部と、
    前記第3の制御信号によって前記第2の制御部による充電再開禁止動作を無効にする第3の制御部と、
    を具備することを特徴とするリチウムイオン電池の過充電保護回路。
  4. 請求項1記載のリチウムイオン電池の過充電保護回路を含む電池パック。
  5. 請求項4記載の電池パックを含む携帯電話機。
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