JP2010078227A - 空気調和機 - Google Patents

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JP2010078227A JP2008247184A JP2008247184A JP2010078227A JP 2010078227 A JP2010078227 A JP 2010078227A JP 2008247184 A JP2008247184 A JP 2008247184A JP 2008247184 A JP2008247184 A JP 2008247184A JP 2010078227 A JP2010078227 A JP 2010078227A
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Kazunori Tagawa
和紀 田川
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Abstract

【課題】シャッタが動作を妨げられることなく、確実に吹き出し口への通路を塞ぐことができる。
【解決手段】送風ファンから空気の吹き出し口14へと向かう通風路上にシャッタ20が設置されている。シャッタ20は、下端部が回転可能に支持されており、回転駆動されることによって通風路上に形成された空気の通過口2aを閉鎖する閉鎖位置と、通過口2aを開放する開放位置とを取り得る。シャッタ20の下端部には、ケーシング側の当接部2fと当接するシール材24が設けられている。シール材24は、シャッタ20が開放位置から閉鎖位置へと移動する間は当接部2fから離れているが、シャッタ20が閉鎖位置を取ると、当接部2fと当接する。
【選択図】図8

Description

本発明は、空気調和機、特に、空気の吹き出し口へ連通した空気の通過口がケーシングに設けられた空気調和機に関する。
従来、吹き出し口から空気を吹き出す種々の空気調和機が提案されている。例えば、特許文献1はその一例である。
特許文献1の空気調和機には、吹き出し口へと連通する吹き出し通路が設けられている。この吹き出し通路には、通路を遮断するシャッタが設けられている。シャッタは、下端部において回転可能に支持されており、通路を遮断した閉鎖状態と通路を開放した開放状態とを取ることができる。そして、吹き出し口から空気を吹き出す場合には、シャッタを開放状態に保持すると共に、この吹き出し口から空気を吹き出さない場合には、シャッタを閉鎖状態に保持する。
特開2007−183010号公報(図4)
特許文献1では、シャッタの下端部とケーシングとの間に隙間が生じ、シャッタが閉鎖状態にあるときに、吹き出し通路を確実には遮断できないおそれがあった。
そこで、本発明の発明者は、シャッタの下端部とケーシングとの間にシール材を設置し、このシール材によってシャッタの下端部とケーシングとの隙間を常に閉塞することを考えた。
しかし、上記のシール材によると、シャッタが動作しているときにもシャッタの下端部とシール材とが接触するため、シャッタが動作を妨げられたり、シャッタの下端部とシール材とが擦れることによって異音が発生したりするおそれがある。
本発明の目的は、シャッタが動作を妨げられることなく確実に吹き出し口への通路を塞ぐことができる空気調和機を提供することにある。
本発明に係る第1の発明の空気調和機は、空気の吹き出し口へ連通した空気の通過口を有するケーシングと、端部が前記ケーシングに回転可能に支持されており、前記通過口を閉鎖した閉鎖位置と前記通過口を開放した開放位置とを取り得るシャッタと、前記ケーシングの前記通過口周辺部及び前記シャッタの前記端部の少なくとも一方に配置されており、前記シャッタが前記開放位置と前記閉鎖位置との間で移動しているときは他方に当接せず且つ前記シャッタが前記閉鎖位置にあるときは他方に当接するシール部と、前記シャッタを駆動して前記開放位置と前記閉鎖位置とを切り換えるシャッタ駆動手段とを備えていることを特徴とする。
この空気調和機では、シャッタが開放位置と閉鎖位置との間で移動しているときには、シール部がケーシング又はシャッタと当接しないので、シャッタの回転移動がシール部によって妨げられない。また、シャッタが閉鎖位置にあるときには、シール部がケーシング又はシャッタと当接するので、空気の通過口を確実に閉鎖できる。
第2の発明の空気調和機は、第1の発明に係る空気調和機であって、前記シャッタが前記閉鎖位置にあるときに、前記シール部が前記ケーシングの前記通過口周辺部及び前記シャッタの前記端部の他方から離れる方向に移動するのを規制する規制部をさらに備えていることを特徴とする。
シャッタが撓んだりしてシール部がケーシング又はシャッタから離隔すると、空気の通過口が閉鎖された状態を保持できなくなる。一方、上記の空気調和機では、シール部がケーシング又はシャッタから離隔するのを規制部が規制するので、通過口が閉鎖された状態を保持することができる。
第3の発明の空気調和機は、第2の発明に係る空気調和機であって、前記シャッタがその回転軸に沿った長尺な形状を有し、前記規制部が前記シャッタの長尺方向の中央付近に配置されていることを特徴とする。
シャッタが長尺だとシャッタが撓んだ際に中央付近において撓み量が大きくなりやすい。一方、上記の空気調和機では、長尺方向に中央付近に規制部を配置することで、シール部がシャッタの撓みによってケーシング又はシャッタから離隔するのを、効果的に抑制できる。
第4の発明の空気調和機は、第2又は第3の発明に係る空気調和機であって、前記シャッタには第1の爪部が形成されていると共に、前記ケーシングの前記通過口周辺部には前記第1の爪部と噛み合う第2の爪部が形成されており、前記シャッタは、前記第1の爪部と前記第2の爪部とが噛み合いつつ前記ケーシングに対して回転することを特徴とする。
この空気調和機では、第1の爪部と第2の爪部とが噛み合いながらシャッタが回転するので、シャッタが撓んだりしてシール部がケーシング又はシャッタから離隔するのを抑制できる。
第5の発明の空気調和機は、第1〜第4のいずれかの発明に係る空気調和機であって、前記シャッタが前記開放位置にあるときに、前記シャッタの表面が前記通過口に向かって流出するように空気の流れる方向を変えるガイド面を形成することを特徴とする。
この空気調和機では、シャッタが開放位置にあるときに、シャッタの表面によって空気がガイドされ、通過口に向かって円滑に流れる。
第6の発明の空気調和機は、第5の発明に係る空気調和機であって、前記シャッタが前記開放位置にあるときに、前記シャッタの表面と前記ケーシングにおいて空気流路を構成する内壁面とが実質的に面一となることを特徴とする。
この空気調和機では、シャッタの表面と空気流路の内壁面とが面一となるので、空気流路の通風抵抗を小さくできる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明では、シャッタが開放位置と閉鎖位置との間で移動しているときには、シール部がケーシング又はシャッタと当接しないので、シャッタの回転移動がシール部によって妨げられない。また、シャッタが閉鎖位置にあるときには、シール部がケーシング又はシャッタと当接するので、空気の通過口を確実に閉鎖できる。
第2の発明では、シール部がケーシング又はシャッタから離隔するのを規制部が規制するので、通過口が閉鎖された状態を保持することができる。
第3の発明では、長尺方向に中央付近に規制部を配置することで、シール部がシャッタの撓みによってケーシング又はシャッタから離隔するのを、効果的に抑制できる。
第4の発明では、第1の爪部と第2の爪部とが噛み合いながらシャッタが回転するので、シャッタが撓んだりしてシール部がケーシング又はシャッタから離隔するのを抑制できる。
第5の発明では、シャッタが開放位置にあるときに、シャッタの表面によって空気がガイドされ、通過口に向かって円滑に流れる。
第6の発明では、シャッタの表面と空気流路の内壁面とが面一となるので、空気流路の通風抵抗を小さくできる。
以下、本発明に係る空気調和機の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、空気調和機1の正面図である。図2は、図1のII―II線断面図である。空気調和機1は、床置き型の室内機であり、屋内の床上に据え置かれた状態で使用される。空気調和機1は、冷媒を供給する室外機と接続される。
空気調和機1は、ケーシング2と前面パネル3とを有している。ケーシング2及び前面パネル3は、空気調和機1の筐体を構成しており、その筐体内には熱交換器4及び送風ファン5などが配置されている。前面パネル3には空気の取り入れ口3a及び3bが形成されている。取り入れ口3aは前面パネル3の上部に、取り入れ口3bは前面パネル3の下部に配置されている。空気調和機1内には、図2の矢印A及びBに示すように、取り入れ口3a及び3bを介して空気が取り入れられる。取り入れ口3a及び3bは、いずれも、図1の左右方向に沿って長尺に形成されている。取り入れ口3aには複数の桟部材31が設けられている。これらの桟部材31は上下方向に配列されている。桟部材31は、図1において取り入れ口3aの左右方向の幅いっぱいに延びている。
図3(a)は、図2の取り入れ口3a周辺の拡大図である。桟部材31は、取り入れ口3aの前方側の開口付近から後方側の開口を越えて、後方側の開口より若干後方の位置まで延びている。桟部材31の前部31aと後部31bとは高さが異なっており、後部31bが前部31aより上方に配置されている。これにより、前部31a及び後部31bの間に段差が形成されている。前部31a及び後部31bは、いずれも長方形の断面形状を有しており、水平方向に沿って延びている。桟部材31において前部31aと後部31bとの間の段差部分は、クランク状に形成されている。
このように、桟部材31が前部31aと後部31bとから構成され、後部31bが前部31aより上方に配置されていることにより、図3(a)の視線Fに示すような上方からの視線が前面パネル3の後方まで届きにくい。これにより、空気調和機1の内部構成が外部から見えにくくなっている。
ところで、このように上方からの視線が空気調和機1内に届きにくくした桟部材としては、図3(e)のように後方に向かって上方へと斜めに傾斜した桟部材931を使用することも考えられる。しかし、桟部材931のように後方に向かって斜め上方に沿っている場合には、前面パネル3の前方から取り入れ口3aを通って空気調和機1の内部へと空気が取り込まれる際、空気の流れが桟部材931によって上方へと乱されることになる。
これに対して、桟部材31では、前部31a及び後部31bのいずれも水平方向に沿っている。したがって、図2の矢印Aに示すように、取り入れ口3aを通じて空気が水平に空気調和機1内に流入しやすい。これにより、取り入れ口3aから円滑に空気が取り入れられる。
なお、図3(b)〜図3(d)は、桟部材31の代わりに空気調和機1に採用可能な桟部材131〜331を示している。桟部材131は、桟部材31と比べて、前部131aが長く且つ後部131bが短く構成されている。桟部材231は、前部231a及び後部231bを有している。そして、桟部材231において前部231aと後部231bとの間の段差部分は斜めに傾斜している。このように、桟部材が一部傾斜した面を有していてもよい。また、桟部材331も、前部331a及び後部331bの間が斜めに傾斜している。しかし、桟部材331においては、桟部材231に比べて、前部331aが長く且つ後部331bが短く構成されている。
桟部材131〜331においても桟部材31と同様に、各桟部材において後部が前部より上方に配置され、後部の後端が前面パネル3の後方に配置されているので、上方からの視線が空気調和機1の内部に到達するのを防止できる。また、各桟部材において前部や後部が水平に沿っているので、取り入れ口3aを通じて空気が円滑に空気調和機1内に流入する。
空気調和機1の内部において前面パネル3の後方には、図2に示すように熱交換器4が配置されている。熱交換器4には、室外機からの冷媒が供給される。取り入れ口3a及び3bから取り入れられた空気は、熱交換器4を通過する際に冷媒との間で熱が交換され、冷やされたり暖められたりする。
熱交換器4の後方には、送風ファン5が配置されている。送風ファン5は、ファンモータ6と、ファンモータ6の駆動軸に支持されたファンロータ7と、ファンロータ7に固定された複数枚の羽根8とを有している。ケーシング2の上部には、空気の吹き出し口である上部吹き出し口15が形成されている。ケーシング2内には、送風ファン5から上部吹き出し口15へと向かう通風路10が形成されている。上部吹き出し口15には、上部吹き出し口15を開放した位置と閉鎖した位置とを選択的に取るフラップ11が設けられている。
ケーシング2の下部には、空気の吹き出し口である下部吹き出し口14が形成されている。下部吹き出し口14は、前面パネル3の下方に配置されている。また、ケーシング2内には、送風ファン5から下部吹き出し口14へと向かう通風路が形成されている。この通風路は、ケーシング2の内壁面に沿った通風路12a及び12bを有している。通風路12aは、送風ファン5から、空気が通過する通過口である通過口2aに向かって前方且つ下方に向かって湾曲しつつ延びている。通風路12bは、通過口2aから下部吹き出し口14へと、前方に向かって延びている。
通風路12aと通風路12bとの間には、通過口2aを閉鎖した位置と通過口2aを開放した位置とを取るシャッタ20が設けられている。シャッタ20が開放位置にあるときには、図2において二点鎖線で囲む領域に示すように、シャッタ20の表面と通風路12a及び12bの壁面とが実質的に面一となっている。これにより、通風路12a及び12bの壁面とシャッタ20の表面との境界で段差が形成されることがなく、空気が通過する際の通風抵抗が小さくなっている。通風路12bにおいて下部吹き出し口14の近傍には、風向きを調整する風向調整板13が配置されている。
送風ファン5においてファンモータ6が作動すると、ファンロータ7が回転し、ファンロータ7に固定された羽根8が気流を発生させる。このとき発生した気流に起因して、矢印A及びBに示すように、取り入れ口3a及び3bから空気が流入し、熱交換器4を通過して送風ファン5へと向かう。送風ファン5からは、矢印Cに示すように、通風路10を通じて上方へと向かう気流が発生する。フラップ11が開放位置にあるときには、送風ファン5から送り出された空気が上部吹き出し口15から外部へと吹き出される。また、送風ファン5からは、矢印Dに示すように、通風路12aを通じて前方且つ下方へと向かう気流が発生する。シャッタ20が開放位置にあるときには、送風ファン5から送り出された空気が、風向調整板13によって風向きを調整されて、下部吹き出し口14から吹き出される。
以下、シャッタ20周辺の構成についてより詳細に説明する。図4(a)は、シャッタ20の周辺を斜め後方から見た図である。図4(b)は、図4(a)において、シャッタ20をケーシング2から取り外した状態の図である。図5及び図6は、図4(a)のV−V線断面図及びVI−VI線断面図である。
シャッタ20は、図4(a)及び図4(b)に示すように一方向に長尺に構成されている。シャッタ20の長尺方向に関する一端には、ケーシング2への取り付け部となる軸受け部21が設けられ、他端には突起22が形成されている。軸受け部21及び突起22は、いずれも、シャッタ20の短尺方向に関して端部に配置されている。一方、ケーシング2の側壁において、通過口2aの下部付近には、シャッタ駆動モータ41(シャッタ駆動手段)とその駆動軸41aとが配置されている。シャッタ20の軸受け部21は、シャッタ駆動モータ41の駆動軸41aに嵌め込まれており、駆動軸41aが回転するとこれに従動して回転する。シャッタ20の突起22は、ケーシング2に形成された突起受け部2cに支持されている。
シャッタ駆動モータ41は、シャッタ20の短尺方向に関する端部に沿った回転軸Hを中心に、シャッタ20を図4(a)の矢印Gに沿って回転駆動する。これにより、シャッタ20は、図5及び図6に示す開放位置から図7及び図8に示す閉鎖位置へと移動したり、図7及び図8の位置から図5及び図6の位置へと移動したりする。なお、本実施形態において「シャッタ20の端部」とは、シャッタ20において短尺方向に関する端部であって、回転軸Hの周辺部分を示すものとする。
シャッタ20の端部には、爪部23(第1の爪部)が形成されている。爪部23は、シャッタ20の長尺方向に関して中央に配置されている。爪部23は、図5に示すようにシャッタ20が開放位置にある状態で、上方に向かって湾曲している。一方、ケーシング2側には、爪部23と噛み合う爪部2b(第2の爪部)が形成されている。爪部2bは、図5等に示すように上方に向かって突出しており、上面から前面にかけて爪部23の表面に沿うように湾曲している。
爪部23は、爪部2bの上方から当接しており、爪部2bの上面及び前面に沿って摺動可能なように爪部2bと噛み合っている。シャッタ20が図5のように開放位置にあるときは、爪部23と爪部2bとは噛み合いが浅く、爪部23が上方へと移動するのを爪部2bが妨げないような位置関係を取っている。シャッタ20が図7や図8の閉鎖位置に向かって移動すると、爪部23は爪部2bの上面から前面へと摺動する。これにより、爪部23と爪部2bとが深く噛み合う。
シャッタ20は、以下の手順でケーシング2に組み付けられている。まず、図4(b)の矢印Iに示すように、シャッタ20側の軸受け部21をケーシング2側の駆動軸41aに嵌め込む。そして、矢印Jに示すように爪部23を爪部2bと噛み合わせつつ、矢印Kに示すように突起22を突起受け2cに嵌め込む。ここで、図4(b)に示すようにシャッタ20を開放位置を取るような状態に保ちつつ爪部23を上方から爪部2bと噛み合わせることにより、これらを容易に噛み合わせることができる。上記のように、シャッタ20が開放状態にあるときは、爪部23と爪部2bとは噛み合いが浅く、爪部23が上方へと移動するのを爪部2bが妨げないような位置関係を取っており、逆に言えば、爪部23を上方から爪部2bに噛み合わせやすいからである。
シャッタ20は、シャッタパネル29と、シャッタパネル29に貼り付けられた断熱材27及び28と、断熱材27の四方を囲むようにシャッタパネル29の端部に沿って貼り付けられたシール材24〜26とを有している。
シャッタパネル29は、図5等に示すように、シャッタ20の短尺な方向に関して若干湾曲した板状の部材である。シール材24〜26と断熱材27とは、シャッタ20が図4〜図6に示す開放位置を取っている状態におけるシャッタ20の上面に貼り付けられている。断熱材28は、シャッタパネル29において断熱材27とは反対側の表面に貼り付けられている。シール材24及び25は、シャッタパネル29の短尺方向に関する一端及び他端に、シャッタパネル29の長尺方向に沿って貼り付けられいる。シール材26は、シャッタパネル29の長尺方向に関する両端に、シャッタパネル29の短尺方向に沿って貼り付けられている。
シール材24〜26の表面と断熱材27の表面とは滑らかに連続しており、シャッタパネル29に沿って湾曲している。したがって、シャッタ20が開放位置にあるときに、送風ファン5から通風路12aの内壁面に沿ってシャッタ20まで到達した空気は、そこからさらに、シャッタ20の表面に沿って円滑に方向を変えつつ通過口2aに向かって流れる。このように、シャッタ20の表面は、通過口2aに向かうように空気の流れを変えるガイド面を形成している。
なお、シール材24〜26と断熱材27及び28は、いずれも、ポリエチレンやゴムなどの発泡性の樹脂材料から形成されていてもよい。この場合、シール材24〜26の発泡倍率は、断熱材27及び28の発泡倍率より高くなっており、密着性が高くなっていることが好ましい。
一方、通過口2aの周囲には、図4〜図8に示すように、シャッタ20が閉鎖位置を取ったときにシール材25及び26とそれぞれ当接する当接面2d及び2eが形成されている。また、通過口2aの下部付近には、シール材24と当接する当接部2fが形成されている。
シャッタ20が開放位置にあるときには、シール材24〜26は、当接面2d及び2e並びに当接部2fから離隔している。シャッタ20が開放位置から閉鎖位置へと移動するにつれて、シール材24〜26が当接面2d及び2e並びに当接部2fに近づく。そして、シャッタ20が閉鎖位置を取ると同時に、シール材24〜26が当接面2d及び2e並びに当接部2fに当接する。このように、シャッタ20が閉鎖位置を取ったときに、シール材24〜26が当接面2d及び2e並びに当接部2fと密着することにより、シャッタ20とケーシング2との間に隙間が生じることなく、通過口2aが完全に閉鎖される。
ところで、シャッタ20が通過口2aを確実に閉鎖するためには、図9に示すように、シャッタ20の端部とケーシング2との間を常に塞ぐシール材924を充填することも考えられる。しかし、シール材924は、シャッタ20の端部(爪部23)と常に接触しているため、シャッタ20が閉鎖位置へと移動する際にその移動を妨げたり、シャッタ20とシール材924とが摺れることによって異音が発生したりする。さらに、シャッタ20とシール材924とが摺れることによってシール材924が破損するおそれもある。
これに対して本実施形態では、上記の通り、シャッタ20が開放位置から閉鎖位置に移動する間はシール材24が当接部2fから離隔している。このため、シャッタ20の移動が妨げられたり、異音が発生したりすることがない。また、シール材24の破損を防ぐことができる。
また、シャッタ20が自重で撓むことによって、シャッタ20の下端部が図7の破線矢印のように移動すると、シール材24が当接部2fから離れるおそれがある。これに対して、本実施形態においては、シャッタ20が閉鎖位置にあるときは、図7に示すように爪部23と爪部2bとが深く噛み合い、爪部23が右方へと移動するのを爪部2bが規制している。これにより、シャッタ20の下端部が図7の破線矢印の方向に移動するのが抑制され、シャッタ20が通過口2aを閉鎖した状態が確保される。このように、爪部23及び爪部2bは、シール材24が当接部2fから離れる方向に移動するのを規制する規制部として機能する。
また、シャッタ20は図4に示すように一方向に長尺に形成されているため、シャッタ20が撓んだ際には長尺方向の中央付近が特に大きく変形する。したがって、シャッタ20において長尺方向の中央付近は、撓みによってシール材24が当接部2fから離隔しやすい。これに対し、本実施形態では、爪部23がシャッタ20の長尺方向に中心付近に配置されているので、シール材24が当接部2fから離隔するのを有効に抑制している。
さらに、本実施形態では、断熱材27及び28が設けられ、シャッタ20が閉鎖位置にあるときに空気調和機1の内側に相当する表面と外側に相当する表面との両方に貼り付けられている。したがって、シャッタ20の片側の表面に断熱材が設けられている場合と比べて、シャッタ20を境にして空気調和機1の内側の空間と外側の空間との断熱性が向上している。このため、本実施形態は、シャッタ20が閉鎖位置にあるときに、シール材24によってシール性が向上していると共に、断熱材27及び28によって断熱性も向上している。
また、本実施形態では、シャッタ20の回転軸Hが通過口2aの下部付近に配置されており、シャッタ20がこの回転軸Hを中心に回転することで通過口2aを開放したり閉鎖したりする。つまり、シャッタ20は上開きの構成を有している。そして、シャッタ20が閉鎖位置にあるときには、シール材25が通過口2aの上方に配置された当接面2dに当接する。
一方、シャッタ20の回転軸が通過口2aの上部に配置されている、つまり、シャッタ20が下開きの構成を有していてもよい。ただし、この場合には、シャッタ20が当接する当接面2dのような面が通過口2aの下方に配置されている必要がある。このような構成の場合、通風路12aの延長上に当接面2dのような段差面が形成されることになり、シャッタ20が開放位置にあるときの通風抵抗が増すことになる。
これに対して本実施形態は、シャッタ20が上記の通り上開きに構成されている。これにより、当接面2dのような段差が通風路上に配置されることがなく、当接面2dによって通風路の通風抵抗が増すことが回避されている。
<その他の変形例>
以上は、本発明の好適な実施形態についての説明であるが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、課題を解決するための手段に記載された範囲の限りにおいて様々な変更が可能なものである。
例えば、上述の実施形態では、シール部となるシール材24がシャッタ20側に設けられているが、シール部となるシール材はシャッタ20側に設けられていても、ケーシング2側に設けられていてもよい。あるいは、両側に設けられていてもよい。
例えば、図10は、上述の実施形態の変形例である、シャッタ120とその周辺の構成を示している。シャッタ120は、上述のシャッタ20の代わりに本発明に採用できるものである。図10(a)はシャッタ120が開放位置にある状態を、図10(b)はシャッタ120が閉鎖位置にある状態を示している。シャッタ120は、シャッタパネル29と、シャッタパネル29に貼り付けられた断熱材127及び128を有している。また、断熱材127の端部には、断熱材127の表面から突出するように、シール部124が固定されている。通過口2a付近には、シール部125が固定されている。シール部125は、シャッタ120が開放位置から閉鎖位置へと移動している間にはシール部124から離隔しており、シャッタ120が閉鎖位置になるとシール部124と当接するように配置されている。
この変形例のように、シャッタ120側とケーシング2側との両方にシール部が設けられており、シャッタ120が閉鎖位置になったときにこれらのシール部が互いに当接するように構成されていてもよい。
また、上述の実施形態では、シャッタ20が下部吹き出し口14へと向かう通風路上に
設置されている場合を想定しているが、空気の通過口を密閉する必要があれば、シャッタ20のような構成を有するシャッタがどのような通風路上に配置されてもよい。例えば、上部吹き出し口15に向かう通風路10の途中に形成された通過口を密閉する必要があれば、シャッタ20が通風路10に設置されていてもよい。また、上述の実施形態では、室内機である空気調和機1に採用されているが、室外機に設けられてもよいし、その他の構成の空気調和機に採用されてもよい。
また、上述の実施形態では、爪部23と爪部2bとが噛み合うことにより、シール材24が当接部2fから離隔するのを規制している。しかし、シャッタ20が閉鎖位置にあるときにシール材24が当接部2fから離隔しようとするのを防止するような規制部であれば、どのような構成であってもよい。例えば、シャッタ20が撓みによって湾曲するのを引き戻したり押し返したりするようにシャッタ20に当接する規制部であればよい。
また、上述の実施形態では、爪部23及び爪部2bの組み合わせが一つのみ設けられているが、この組み合わせが複数設けられていてもよい。例えば、複数の爪部が回転軸Hに沿って配列されていてもよい。また、爪部は、シャッタ20の長尺方向に中央付近に配置されていることが好ましいが、それ以外の位置に配置されていてもよい。
本発明を利用すれば、シャッタが動作を妨げられることなく確実に吹き出し口への通路を塞ぐことができる。
本発明の一実施形態に係る空気調和機の正面図である。 図1のII−II線断面図である。 図3(a)〜図3(d)は、図2の空気の取り入れ口付近の構成として採用され得る構成を示す図である。図3(e)は、図2の空気の取り入れ口付近の構成の参考例である。 図4(a)は、シャッタの周辺を斜め後方から見た図である。図4(b)は、図4(a)において、シャッタをケーシングから取り外した状態の図である。 図4(a)のV−V線断面図である。 図4(a)のVI−VI線断面図である。 シャッタが閉鎖位置にあるときの図5に相当する図である。 シャッタが閉鎖位置にあるときの図6に相当する図である。 本発明の参考例である。 図1〜図8に示す実施形態の変形例に係る、図6及び図8に相当する図である。
符号の説明
1 空気調和機
2 ケーシング
2a 通過口
2b、23 爪部
2f 当接部
4 熱交換器
5 送風ファン
10、12a、12b 通風路
20 シャッタ
23 爪部
24-26 シール材
41 シャッタ駆動モータ
120 シャッタ
124、125 シール部

Claims (6)

  1. 空気の吹き出し口へ連通した空気の通過口を有するケーシングと、
    端部が前記ケーシングに回転可能に支持されており、前記通過口を閉鎖した閉鎖位置と前記通過口を開放した開放位置とを取り得るシャッタと、
    前記ケーシングの前記通過口周辺部及び前記シャッタの前記端部の少なくとも一方に配置されており、前記シャッタが前記開放位置と前記閉鎖位置との間で移動しているときは他方に当接せず且つ前記シャッタが前記閉鎖位置にあるときは他方に当接するシール部と、
    前記シャッタを駆動して前記開放位置と前記閉鎖位置とを切り換えるシャッタ駆動手段とを備えていることを特徴とする空気調和機。
  2. 前記シャッタが前記閉鎖位置にあるときに、前記シール部が前記ケーシングの前記通過口周辺部及び前記シャッタの前記端部の他方から離れる方向に移動するのを規制する規制部をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記シャッタがその回転軸に沿った長尺な形状を有し、
    前記規制部が前記シャッタの長尺方向の中央付近に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の空気調和機。
  4. 前記シャッタには第1の爪部が形成されていると共に、
    前記ケーシングの前記通過口周辺部には前記第1の爪部と噛み合う第2の爪部が形成されており、
    前記シャッタは、前記第1の爪部と前記第2の爪部とが噛み合いつつ前記ケーシングに対して回転することを特徴とする請求項2又は3に記載の空気調和機。
  5. 前記シャッタが前記開放位置にあるときに、前記シャッタの表面が前記通過口に向かって流出するように空気の流れる方向を変えるガイド面を形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気調和機。
  6. 前記シャッタが前記開放位置にあるときに、前記シャッタの表面と前記ケーシングにおいて空気流路を構成する内壁面とが実質的に面一となることを特徴とする請求項5に記載の空気調和機。
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