JP2010073638A - アルミ電線及びアルミ電線の端子圧着方法 - Google Patents

アルミ電線及びアルミ電線の端子圧着方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010073638A
JP2010073638A JP2008242809A JP2008242809A JP2010073638A JP 2010073638 A JP2010073638 A JP 2010073638A JP 2008242809 A JP2008242809 A JP 2008242809A JP 2008242809 A JP2008242809 A JP 2008242809A JP 2010073638 A JP2010073638 A JP 2010073638A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
conductor
electric wire
wire
solder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008242809A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5158874B2 (ja
Inventor
Toshiyuki Hashimoto
利行 橋本
Hitomi Sato
仁美 佐藤
Hiroyuki Tsukada
浩之 塚田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Furukawa Automotive Systems Inc
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Furukawa Automotive Systems Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd, Furukawa Automotive Systems Inc filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP2008242809A priority Critical patent/JP5158874B2/ja
Publication of JP2010073638A publication Critical patent/JP2010073638A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5158874B2 publication Critical patent/JP5158874B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)

Abstract

【課題】圧着された端子のベルマウス部で素線が破断し難い耐久性に優れたアルミ電線及びアルミ電線の端子圧着方法を提供する。
【解決手段】導体11に接続端子100が圧着されたアルミ電線10であって、導体の長手方向における所定の一部分に、周方向全周に亘ってハンダ15が塗布され、ハンダが塗布された部分が、導体に圧着された接続端子のベルマウス部111に当たっていることで、圧着された端子のベルマウス部で素線が破断し難い耐久性に優れたアルミ電線及びアルミ電線の端子圧着方法を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば車両のワイヤーハーネスに使用されるアルミ電線及びアルミ電線の端子圧着方法に関する。
近年、例えば車両に銅電線の代わりにアルミ電線でできたワイヤーハーネスが用いられるようになっている。この理由は、第1にアルミ電線の方が銅電線よりも軽量のため車両の軽量化を図ることができると共に、ワイヤーハーネス組付け時の作業性やワイヤーハーネスの車両への取付け性向上を図ることにある。また、第2に車両のリサイクル時に従来の銅電線がボディに残って銅と鉄との分離が行い難かったのに対し、銅電線の代わりにアルミ電線を用いることでアルミが車両に残ってもリサイクル時に鉄とアルミの分離が行い易くなるのでリサイクル性に優れることにある。また、第3にアルミ電線の方が銅電線よりもコスト的に廉価なことにある。
一方、アルミ電線は導体に酸化被膜を形成し易いため、接続端子を圧着した際に、導体と端子間、あるいは導体を構成する撚り線の素線間での金属的な接合が不完全になりやすい。その状態で温度サイクル等の環境変化を与えると、端子圧着部の電気抵抗が上昇し、溶断が発生するなど、端子圧着部での電気的特性が維持できない。これを防ぎ、アルミ電線の端子圧着部の電気的特性を安定に維持するために、アルミ電線導体部の圧縮率が、圧着部分のアルミ電線導体部断面積/圧着前のアルミ電線導体部断面積の比率で50〜70%の範囲にする方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
図9は、従来のアルミ電線10’に端子200を圧着した状態を示す平面図(図9(a))及び側面図(図9(b))である。また、図10(a)は、上述のようにして端子200をアルミ電線10’に圧着した状態の端子付きアルミ電線の圧着断面図である。また、図10(b)は、銅電線20に端子200を圧着した状態の圧着断面図である。
ここで、端子200の圧着高さはクリンプハイト値と呼ばれ、図10においてクリンプハイト値Ha,Hbとして示すように、端子200と電線10’,20の圧着圧縮率(減面率)は一般的に、このクリンプハイト値によって管理されている。
そして、図10(a)に示す断面例Aのようにクリンプハイト値が小さいものは導体断面積が小さく、高圧縮状態で圧着されている。反対に図10(b)に示す断面例Bのようにクリンプハイト値が大きいものは導体断面積が大きく、低圧縮状態で圧着されている。
例えば、クリンプハイト値が小さい断面例Aでの圧縮率が70%とすると、断面例Aは、アルミ電線10’への端子圧着構造として好ましい機械的及び電気的特性を有する端子圧着構造に相当する。一方、断面例Aに比べてクリンプハイト値(導体断面積)が大きい断面例Bでは、圧縮率が70%より大きく、断面例Bは通常の銅電線20への端子圧着構造に相当する。
即ち、圧縮率とは、電線導体の端子圧着前の断面積を100%としたときの減面率をいい、圧着後のクリンプハイト値や導体断面積が小さいほうが、高圧縮となる。そして、高圧縮ほど圧縮率は小さな数字となる。
従来における銅電線20への端子圧着構造は、実際は目標の圧縮率になるクリンプハイト値によって管理されているが、端子の種類や電線径によって若干異なるものの結果的に圧着圧縮率がほぼ75〜95%の範囲内にて管理されている。
一方、アルミ電線10’を現状の管理値にて圧着すると、高温や低温を要する環境試験において抵抗値の上昇が発生し、安定した電気接続を維持することができない。しかしながら、アルミ電線10’に限って最適な管理値を50〜70%の範囲に特定することで、環境試験をクリアし、安定した電気接続を図ることができる点が特許文献1の実施例に詳細に記載されている。
実特開2005−174896(段落(0029)、図4)
ここで、アルミ電線10’に端子200を圧着する際に圧縮率を50〜70%としてアルミ電線10’の変形を大きくすると、図11(a)及び図11(a)の点線Pで示す部分を拡大した図11(b)に示すように、特に端子200のベルマウス部211付近でアルミ電線10’の素線の局所的な変形が大きくなり、素線が破断し易くなるという問題がある。なお、ここでベルマウス部211とは、図11(b)に示すようにワイヤーバレル210の電線側端部で、端子圧着前には存在しないが端子圧着後に側面視でテーパ状をなす部分を指す。
このような問題が生じるのは、ベルマウス部211にあたる部分の導体が圧着によって変形した部分と変形を受けない部分の遷移部分になるので、素線が局所的に強く伸ばされるなど局所的な変形が起こり易く、圧縮変形が大きいと
ベルマウス部211で素線が破断し易くなることに起因していると考えられる。
また、端子200のアルミ電線10’への圧着時だけでなく、特にこのアルミ電線10’を車両のワイヤーハーネスの振動部位に利用すると、車両走行中にアルミ電線10’が常に振動を受けるので、ベルマウス部での破断が生じ易くなる。
本発明は、圧着された端子のベルマウス部で素線が破断し難い耐久性に優れたアルミ電線及びアルミ電線の端子圧着方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために本発明の請求項1に係るアルミ電線は、
導体に接続端子が圧着されたアルミ電線であって、
前記導体の長手方向における所定の一部分に、周方向全周に亘ってハンダが塗布され、
前記ハンダが塗布された部分が、前記導体に圧着された接続端子のベルマウス部に当たっていることを特徴としている。
請求項1に係るアルミ電線によると、ベルマウス部で導体がハンダにより補強されているので、このベルマウス部における導体の破断が起こり難くなる。これは、ハンダの塗布により導体とハンダを合わせた断面積が単純に増加しているためだけでなく、素線同士がハンダにより接合されていることで導体の変形時の引っ張り応力を隣り合う素線同士で分担することや、ハンダにより素線表面に圧縮応力が付加されていることなどのメカニズムによりベルマウス部の導体が補強されるためであると考えられる。
また、本発明の請求項2に係るアルミ電線は、請求項1に記載のアルミ電線において、
前記導体が絶縁材からなる被覆部で被覆されると共に、当該電線の端部で当該被覆部が除去され、
前記被覆部が除去され露出した部分の前記導体の長手方向における所定の一部分に、周方向全周に亘ってハンダが塗布され、
前記ハンダが塗布された部分が、前記導体に圧着された接続端子のベルマウス部に当たっていることを特徴としている。
請求項2に係るアルミ電線によると、アルミ電線が絶縁被覆された被覆線であっても被覆の端部を除去した部分に端子を圧着した場合に請求項1と同様の作用が得られる。
また、本発明の請求項3に係るアルミ電線の端子圧着方法は、
アルミ電線に接続端子を圧着するアルミ電線の端子圧着方法であって、
導体の長手方向における所定の一部分に、周方向全周に亘ってハンダフラックスを塗布し、
前記導体の少なくともハンダフラックスが塗布された部分を溶融したハンダに浸漬して、前記ハンダフラックスが塗布された部分に前記ハンダを塗布し、
前記ハンダが塗布された部分が、前記導体に圧着される接続端子のワイヤーバレルの電線側端部に当たるように当該接続端子を圧着することを特徴としている。
請求項3に係るアルミ電線の端子圧着方法によると、請求項1及び請求項2のような端子のベルマウス部にあたる導体の部分の破断が生じ難い圧着端子付きアルミ電線を容易に製造できるようになる。
本発明によると、アルミ電線を端子に圧着する際に圧縮率を小さくして安定な電気接続を図りつつ、圧着された端子のベルマウス部で素線が破断し難い耐久性に優れたアルミ電線及びアルミ電線の端子圧着方法を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態に係るアルミ電線及びアルミ電線の端子圧着方法について図面に基づいて詳細に説明する。最初に本発明の一実施形態に係るアルミ電線について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るアルミ電線10を示す側面図である。また、図2は、本発明の一実施形態に係るアルミ電線10に接続端子(以下、単に「端子」とする)100を圧着した状態を示す平面図(図2(a))及び側面図(図2(b))である。また、図3は、図2における端子100のベルマウス部近傍のみを部分的に拡大して示す側面図である。また、図4は、アルミ電線10に圧着する前の端子100の平面図(図4(a))及び側面図(図4(b))である。
本発明の一実施形態にかかるアルミ電線10は、図1に示すアルミ電線10の導体部11に端子100が圧着されるアルミ電線であって、導体部11が絶縁材からなる被覆部12で被覆されると共に、アルミ電線10の端部で被覆部12が除去されている。そして、被覆部12が除去され露出した部分の導体部11の長手方向における所定の一部分に、周方向全周に亘ってハンダ15が塗布されている。そして、このハンダ15が塗布された部分が、図2及び図3に示すように導体部11に圧着された端子100のベルマウス部(ワイヤーバレルの電線側端部で、端子圧着前には存在しないが端子圧着後に側面視でテーパ状をなす部分)111に当たるようになっている。
端子100は、図2及び図4に示すように、電線接続部100Aと端子接続部100Bによって構成されている。そして、電線接続部100Aは、導体部11を圧着するワイヤーバレル110と、アルミ電線10を樹脂被覆ごと圧着するインシュレーションバレル120によって構成されている。また、ワイヤーバレル110は断面略U字型をなし、いわゆるオープンバレルタイプの端子を形成している。
続いて、上述したアルミ電線への端子圧着方法について説明する。なお、図5は、アルミ電線の導体部に全体的にハンダを施す一般的なアルミハンダ方法を示した工程図である。また、図6は、アルミ電線の導体部をフラックスを使用せずにハンダ槽に浸漬した前後の状態を示す工程図である。図5及び図6からアルミ電線の導体部にハンダフラックスを塗布した部分にだけハンダが塗布されていることが分かる。また、図7は、本発明の一実施形態に係るアルミ電線へのハンダの塗布方法を説明する工程図である。
最初に導体部11が絶縁材からなる被覆部12で被覆されると共に、アルミ電線10の端部で被覆部12が除去されて導体部11が露出したアルミ電線10を用意する。
次いで、図7(a)に示すように、アルミ電線10の長手方向における所定の一部分に、周方向全周に亘ってハンダフラックス15aを塗布する。ここで、ハンダフラックス15aは、アルミニウム又はアルミニウム合金に適用できるハンダフラックスなら如何なるものでも良く、特定のハンダフラックスに限定されない。
次いで、図7(b)に示すように、導体部11の少なくともハンダフラックス15aが塗布された部分を溶融したハンダ液50に浸漬する。
これによって、図7(c)に示すように、アルミ電線10のハンダフラックス15aが塗布された部分にのみハンダ15が塗布される。
そして、ハンダ15が塗布された部分が、導体部11に圧着される端子100のベルマウス部111に当たるように端子100を導体部11に圧着する。
以下に、このアルミ電線への端子圧着工程について説明する。図8は本発明の一実施形態に係るアルミ電線への端子圧着前の状態から端子圧着後の状態までを(a)〜(d)の順で示す工程図であり、左側は端子を側方から見た状態で右側はアルミ電線を被覆部方向から見た状態で示している。
最初に、図8(a)に示すように、端子100を基台80に固定し、アルミ電線10を端子100の適所に位置決めする。即ち、アルミ電線10の導体部11をワイヤーバレル110で挟まれた領域に位置決めすると共に、被覆部12をインシュレーションバレル120で挟まれた領域に位置決めする。この際、アルミ電線10に圧着されるワイヤーバレル110の端子圧着後にベルマウス部111として形成されるワイヤーバレル110の電線側端部に上述したアルミ電線10のハンダ15が当たるように位置決めする。
この状態で、端子長手方向で見て特別な形状の圧着溝を有する圧着治具90を端子100の上方から接近させる(図8(a)の端子圧着方向を示す矢印X参照)。なお、圧着治具90には圧着するワイヤーバレル110及びインシュレーションバレル120に対応する圧着部が形成されている。即ち、端子100のワイヤーバレル110に対応する位置に端子圧着部91が形成され、端子100のインシュレーションバレル120に対応する位置には端子圧着部92が形成されている。ここで、この圧着治具90を図示しないアクチュエータによって端子側に向かって下降させる(図8(b)参照)。この下降動作によって、各バレル110,120の端部が圧着治具90の圧着部の各圧着溝に沿ってしだいに屈曲され、やがては、圧着治具90において各バレル端部がアルミ電線10の中心軸線方向に変形(カール)する(図8(c)参照)。
そして、圧着治具90を更に下降することによってワイヤーバレル先端がアルミ電線10の導体部11の撚り線間に押し込まれていく。これと同時に、アルミ電線10の被覆部12にもインシュレーションバレル120が圧着される。この際、アルミ電線に圧着されるワイヤーバレル110のベルマウス部111に上述したアルミ電線10のハンダ15が当たるように圧着する。
また、このように端子100をアルミ電線10の導体部11に圧着するにあたって、圧着部分のアルミ電線導体部断面積/圧着前のアルミ電線導体部断面積で規定されるアルミ電線導体部の圧縮率(減面率)が50〜70%の範囲内になるように端子100をアルミ電線10に圧着する。この端子圧着作業が終わると、圧着治具90を上昇させて端子圧着作業を完了する(図8(d)参照)。
このようにして圧着された端子付きのアルミ電線10は、導体部11がベルマウス部111でハンダ15により補強されているので、端子100のベルマウス部111における導体部11の破断が起こり難くなる。これは、ハンダ15の塗布により導体部11とハンダ15を合わせた断面積が単純に増加しているためだけでなく、素線同士がハンダ15により接合されていることで、導体部11の変形時の引っ張り応力を隣り合う素線同士で分担することや、ハンダ15により素線表面に圧縮応力が付加されていることなどのメカニズムによりベルマウス部111の導体部11が補強されるためであると考えられる。
以下、このようなアルミ電線10の端子圧着方法を用いてアルミ電線10に端子100を実際に圧着してみたので、その結果について実施例として説明する。
具体的には、導体部11がアルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミ電線10の端部の被覆部12を一部除去した。そして、被覆部12が除去された導体部11の根元付近に刷毛でハンダフラックスを塗布した(図7(a)参照)。この際、ハンダフラックス15aは被覆除去部の長手方向には短い範囲で、周方向には全周にわたって塗布されるよう、アルミ電線10を軸を中心に自転させながら、フラックスを含ませた細い刷毛を当てて帯状に一周塗布した。
その後、被覆除去部である導体部11をハンダ槽のハンダ液に浸漬した(図7(b)参照)。これにより、ハンダフラックス15aを塗布した部分のみの酸化皮膜が除去され、ハンダ15が付着した。また、それ以外の部分では、導体部11の表面にアルミ酸化皮膜が残っているので、ハンダ15は付着せず、素線のままとなった。この結果、導体部11の根元付近に鉢巻き状にハンダ15が付着したアルミ電線10が得られた(図7(c)参照)。
このアルミ電線10を端子100と共に圧着機の金型にセットした。ここで、ハンダ15がワイヤーバレル110のベルマウス部111にかかるように、端子100に対してアルミ電線10の長手方向の位置を定めた。
次いで、上述した圧着方法でアルミ電線10に端子100を圧着した。この際、圧縮率50〜70%でアルミ電線10に端子100のワイヤーバレル110を圧着してもベルマウス部111で芯線の破断は起こらなかった。また、電気接続性は良好で、信頼性試験によっても安定した導通を示した。
なお、本発明を実施するにあたって、接続端子は、電線を加締めて電気的及び機械的に接続するタイプの端子であれば良く、端子の形状は限定されない。また、端子が導体を加締めるバレル部の形状は、上述した実施形態ではワイヤーバレルがオープンバレルであったが、この代わりにクローズドバレルであっても良い。また、上述した実施形態では端子にインシュレーションバレルが備わっていたが、必ずしもインシュレーションバレルが端子に備わっていなくても良い。また、アルミ電線は、導体がアルミニウム又はアルミニウム合金であれば良く、その種類は限定されない。また、ハンダは、アルミニウム又はアルミニウム合金にハンダ付け可能なものであれば、その種類は限定されない。
なお、本発明において、ハンダはアルミ電線の導体部の長手方向所定の一部分に亘り、かつ周方向に全周に塗布するようになっており、これは狭義には鉢巻き状に塗布するという意味であるが、上述の実施形態のようにアルミ電線の狭い帯状にハンダを鉢巻き状に塗布することに限定されず、導体部の長手方向一部であって周方向に全周であれば如何なる形態であっても良い。
このように導体部の長手方向一部と限定した理由は、端子のワイヤーバレルを加締めるアルミ電線の領域全体に(即ち、少なくとも加締めで変形する部分の全長に亘って)ハンダが塗布されると、変形部で素線間の長手方向へのずれが拘束されて圧縮時の挙動が不安定になり、安定した圧着ができなくなるためである。また、変形部全体で断面積が増大することから、圧着力が大きくなるためでもある。
なお、ハンダを塗布する厚さによって、上記の補強の度合いを調整することも可能である。また、ハンダフラックスの塗布方法は、本実施形態では上述の実施例のような電線を自転させながら電線の長手方向の一部にのみ刷毛やノズルを当てて塗布する方法であったが、このような方法には限定されない。また、アルミ電線の導体部のハンダ槽への浸漬時に、超音波等の振動を加えても良い。
本発明の一実施形態に係るアルミ電線を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係るアルミ電線に端子を圧着した状態を示す平面図(図2(a))及び側面図(図2(b))である。 図2における端子のベルマウス部近傍のみを部分的に拡大して示す側面図である。 本発明の一実施形態に係るアルミ電線に圧着する前の端子を示す平面図(図4(a))及び側面図(図4(b))である。 アルミ電線に全体的にハンダを施す方法を(a)〜(c)の順に示す工程図である。 アルミ電線にフラックスを塗布しない状態でこのアルミ電線をはんだ槽に浸漬する前後の状態を(a)〜(b)の順に示す工程図である。 本発明の一実施形態に係るアルミ電線へのハンダの塗布方法を(a)〜(c)の順に示す工程図である。 本発明の一実施形態に係るアルミ電線への端子圧着前の状態から端子圧着後の状態までを(a)〜(d)の順に示す工程図であり、左側は端子を側方から見た状態で右側はアルミ電線を被覆部方向から見た状態で示している。 従来のアルミ電線に端子を圧着した状態を示す平面図(図9(a))及び側面図(図9(b))である。 従来のアルミ電線に端子を圧着した状態の端子圧着部の断面図(図10(a))及び従来の銅電線に端子を圧着した状態の端子圧着部の断面図(図10(b))である。 従来のアルミ電線に端子を圧着させた場合に生じる不具合を説明する側面図(図11(a))及び図11(a)の点線Pの部分を拡大した部分的拡大図(図11(b))である。
符号の説明
10,10’ アルミ電線
11 導体部
12 被覆部
15 ハンダ
15a ハンダフラックス
20 銅電線
50 ハンダ液
80 基台
90 圧着治具
91,92 端子圧着部
100 (接続)端子
100A 電線接続部
100B 端子接続部
110 ワイヤーバレル
111 ベルマウス部
120 インシュレーションバレル
200 端子
210 ワイヤーバレル
211 ベルマウス部
Ha,Hb クリンプハイト値

Claims (3)

  1. 導体に接続端子が圧着されたアルミ電線であって、
    前記導体の長手方向における所定の一部分に、周方向全周に亘ってハンダが塗布され、
    前記ハンダが塗布された部分が、前記導体に圧着された接続端子のベルマウス部に当たっていることを特徴とするアルミ電線。
  2. 前記導体が絶縁材からなる被覆部で被覆されると共に、当該電線の端部で当該被覆部が除去され、
    前記被覆部が除去され露出した部分の前記導体の長手方向における所定の一部分に、周方向全周に亘ってハンダが塗布され、
    前記ハンダが塗布された部分が、前記導体に圧着された接続端子のベルマウス部に当たっていることを特徴とする、請求項1に記載のアルミ電線。
  3. アルミ電線に接続端子を圧着するアルミ電線の端子圧着方法であって、
    導体の長手方向における所定の一部分に、周方向全周に亘ってハンダフラックスを塗布し、
    前記導体の少なくともハンダフラックスが塗布された部分を溶融したハンダに浸漬して、前記ハンダフラックスが塗布された部分に前記ハンダを塗布し、
    前記ハンダが塗布された部分が、前記導体に圧着される接続端子のワイヤーバレルの電線側端部に当たるように当該接続端子を圧着することを特徴とするアルミ電線の端子圧着方法。

JP2008242809A 2008-09-22 2008-09-22 アルミ電線及びアルミ電線の端子圧着方法 Active JP5158874B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008242809A JP5158874B2 (ja) 2008-09-22 2008-09-22 アルミ電線及びアルミ電線の端子圧着方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008242809A JP5158874B2 (ja) 2008-09-22 2008-09-22 アルミ電線及びアルミ電線の端子圧着方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010073638A true JP2010073638A (ja) 2010-04-02
JP5158874B2 JP5158874B2 (ja) 2013-03-06

Family

ID=42205216

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008242809A Active JP5158874B2 (ja) 2008-09-22 2008-09-22 アルミ電線及びアルミ電線の端子圧着方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5158874B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011096527A1 (ja) * 2010-02-05 2011-08-11 古河電気工業株式会社 接続構造体
JP2011222406A (ja) * 2010-04-13 2011-11-04 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk アルミ被覆電線及びそのハンダ付け方法
WO2014021275A1 (ja) * 2012-07-30 2014-02-06 矢崎総業株式会社 端子付きアルミ電線

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2014189054A1 (ja) * 2013-05-21 2017-02-23 矢崎総業株式会社 端子金具の接続構造

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5667177A (en) * 1979-11-07 1981-06-06 Tokyo Shibaura Electric Co Method of connecting terminal
JPH07135031A (ja) * 1993-11-08 1995-05-23 Yazaki Corp 圧着端子
JP2000051982A (ja) * 1998-08-12 2000-02-22 Sumitomo Wiring Syst Ltd 電線はんだ付け方法および装置
JP2007073491A (ja) * 2005-08-09 2007-03-22 Mitsubishi Cable Ind Ltd 端子付アルミ電線及びその製造方法
JP2007250393A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Mitsubishi Cable Ind Ltd アルミ電線の端子圧着方法及び端子付きアルミ電線
JP2010020980A (ja) * 2008-07-09 2010-01-28 Autonetworks Technologies Ltd 端子金具付き電線及びその製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5667177A (en) * 1979-11-07 1981-06-06 Tokyo Shibaura Electric Co Method of connecting terminal
JPH07135031A (ja) * 1993-11-08 1995-05-23 Yazaki Corp 圧着端子
JP2000051982A (ja) * 1998-08-12 2000-02-22 Sumitomo Wiring Syst Ltd 電線はんだ付け方法および装置
JP2007073491A (ja) * 2005-08-09 2007-03-22 Mitsubishi Cable Ind Ltd 端子付アルミ電線及びその製造方法
JP2007250393A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Mitsubishi Cable Ind Ltd アルミ電線の端子圧着方法及び端子付きアルミ電線
JP2010020980A (ja) * 2008-07-09 2010-01-28 Autonetworks Technologies Ltd 端子金具付き電線及びその製造方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011096527A1 (ja) * 2010-02-05 2011-08-11 古河電気工業株式会社 接続構造体
JP5228116B2 (ja) * 2010-02-05 2013-07-03 古河電気工業株式会社 接続構造体
US8622775B2 (en) 2010-02-05 2014-01-07 Furukawa Electric Co., Ltd. Connection structural body
JP2011222406A (ja) * 2010-04-13 2011-11-04 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk アルミ被覆電線及びそのハンダ付け方法
WO2014021275A1 (ja) * 2012-07-30 2014-02-06 矢崎総業株式会社 端子付きアルミ電線
JP2014026905A (ja) * 2012-07-30 2014-02-06 Yazaki Corp 端子付きアルミ電線
CN104508911A (zh) * 2012-07-30 2015-04-08 矢崎总业株式会社 装接有端子的铝电线
US9502784B2 (en) 2012-07-30 2016-11-22 Yazaki Corporation Terminal attached aluminum electric wire

Also Published As

Publication number Publication date
JP5158874B2 (ja) 2013-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5914942B2 (ja) 端子付きアルミ電線
TWI431647B (zh) Coil coil and copper wire washing machine with electrical connection mechanism
JP2010020980A (ja) 端子金具付き電線及びその製造方法
JP2014127290A (ja) 圧着端子付きアルミ電線及びその製造方法
US10833427B2 (en) Terminal-equipped electric wire and method of manufacturing terminal-equipped electric wire
JP5369637B2 (ja) 端子金具付き電線及びその製造方法
WO2016098606A1 (ja) 端子付き電線、及び端子付き電線の製造方法
US20150140873A1 (en) Crimped Terminal Attached Aluminum Electric Wire
JP2013004411A (ja) 電線の接続構造および接続方法
JP2005339850A (ja) アルミ線ケーブル用端子の防水構造
JP2019129067A (ja) 端子付き電線
JP5158874B2 (ja) アルミ電線及びアルミ電線の端子圧着方法
JP6373077B2 (ja) 圧着端子付き電線
WO2017195751A1 (ja) 端子付き電線及び電線への端子圧着方法
JP2010153069A (ja) リッツ線アセンブリ
JP2010225529A (ja) 端子金具付き電線
JP2010109211A (ja) 電子部品及びその製造方法
JP2010055901A (ja) 端子金具付き電線及びその製造方法
JP5041537B2 (ja) 圧着端子の被覆電線への接続構造
JP6187299B2 (ja) アルミニウム系電線の端子接続構造
JP6709705B2 (ja) 端子付き電線
JP2010146903A (ja) 端子金具付き電線
JP2011090804A (ja) 端子金具付き電線および端子金具付き電線の製造方法
JP2011124178A (ja) 端子金具付き電線及びその製造方法
JP5088578B2 (ja) 端子金具及び端子金具付き電線

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110701

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121207

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5158874

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151221

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350