JP2010072174A - 静電潜像現像用キャリア、静電潜像現像用現像剤、容器、及びプロセスカートリッジ、並びに画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】芯材と、該芯材表面を被覆する樹脂被覆層と、を備え、該樹脂被覆層は、樹脂と、酸化スズに被覆されてなる酸化チタン微粒子と、を含有することを特徴とする。
【選択図】図2
Description
また本発明は、静電潜像現像用キャリアを用いて現像する電子写真法、静電記録法、静電印刷法などの画像形成方法に関する。
また特許文献11には、ベンゾグアナミン−n−ブチルアルコール−ホルムアルデヒド共重合体を主成分としてキャリア被覆材に用いることが記載され、特許文献12には、メラミン樹脂とアクリル樹脂の架橋物をキャリア被覆材に用いることが記載されている。
即ち、上記課題を解決するために本発明に係る静電潜像現像用キャリア、静電潜像現像用現像剤、容器、及びプロセスカートリッジ、並びに画像形成方法は、具体的には下記(1)〜(16)に記載の技術的特徴を有する。
本発明の静電潜像現像用キャリアは、芯材と、該芯材表面を被覆する樹脂被覆層と、を備え、該樹脂被覆層は、樹脂と、酸化スズに被覆されてなる酸化チタン微粒子と、を含有する。
本発明の静電潜像現像用キャリアの芯材には、公知のものを適用可能であり、例えば、フェライト、Cu−Znフェライト、Mnフェライト、Mn−Mgフェライト、Mn−Mg−Srフェライト、マグネタイト、鉄、ニッケル等が挙げられる。これらは、用途、使用目的に合わせて適宜選択して用いることができる。例えば、DFC−400M、500M、MFL−3500HS、SM−350NV等が挙げられるが、これらに限られるものではない。
本発明の静電潜像現像用キャリアは、芯材の表面を被覆する樹脂被覆層を備えてなり、該樹脂被覆層は、樹脂と、酸化スズに被覆されてなる酸化チタン微粒子と、を含有する。
本発明の静電潜像現像用キャリアに用いられる樹脂としては、シリコーン樹脂、アクリル樹脂等の従来公知の結着樹脂が単独、又は2種以上で含有される。これらの中でも、シリコーン樹脂、アクリル樹脂が好ましく、シリコーン樹脂及びアクリル樹脂の2種が含有されることがさらに好ましい。
本発明の静電潜像現像用キャリアは、樹脂被覆層において、酸化スズに被覆されてなる酸化チタン微粒子を含有する。樹脂被覆層に酸化スズに被覆されてなる酸化チタンを含有することで、トナーから外添剤に用いられる酸化チタンがスペントした際の帯電低下が抑えられる。
具体的な被覆の方法についての詳細は後述するが、炭素を含有する化合物によって、酸化スズに被覆されてなる酸化チタン微粒子の、最表面部分が被覆される。
先ず、ジューサーミキサーにアミノシラン(SH6020:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)30mlにトルエン溶液300mlを入れる。次いで、測定する試料(粒子)をジューシーミキサーに6.0g加え、ミキサー回転速度をlowにセットし3分間分散する。さらに、1000mlビーカーに予め用意されたトルエン溶液500mlの中に分散液を適量加えて希釈して希釈液を得る。この希釈液はホモジナイザーにて常に攪拌を続ける。しかる後に、超遠心式自動粒度分布測定装置CAPA−700(堀場製作所製)にて一次粒子径を測定する。
回転速度 :2000rpm
最大粒度 :2.0μm
最小粒度 :0.1μm
粒度間隔 :0.1μm
分散媒粘度:0.59mPa・s
分散媒密度:0.87g/cm3
粒子密度 :測定する試料の密度は乾式自動嵩密度計アキュピック1330(島津製作所社製)を用いて測定した真比重値を入力
加速比=(加速試験後の体積固有抵抗/加速試験前の体積固有抵抗) ・・・(式1)
先ず、図1に示すような内径1インチの円筒状の塩化ビニル管の中に、試料を5g入れ、その上下を電極で挟む。次いで、これらの電極にプレス機により10kg/cm2の圧力を加える。さらに、この加圧した状態でLCRメータ(横河−HEWLETT−PACKARD 4216A)による測定を行い、抵抗値r(Ω)を得る。得られた抵抗値から、下記式2を用いて体積固有抵抗が算出される。
体積固有抵抗(Ω・cm)=(2.54/2)2×(π×r/H) ・・・(式2)
・試料固定方法 カーボンテープ(日新EM 8mm×20mタイプ)
・蒸着の有無 なし
・加速電圧 10kV
・WD 13mm
・アパーチャー径 30μm
・ドリフト補正の有無 なし
・Highカレント使用の有無 なし
・時定数 20〜30
・EDX測定倍率 1000倍、3000倍
・積算回数 100回
・マッピング カウントマッピング
(カウント/定量/簡易定量)
・マッピングに使った特性X線 L線
(L線/K線)
本発明の静電潜像現像用キャリアは、本発明の効果を損なわない範囲で上記したもの以外を含有しても良く、例えば、樹脂被覆層が非導電性粒子を含有しても良い。樹脂被覆層に非導電性粒子を含有することにより、樹脂被覆層構成の自由度を確保することができ、静電潜像現像用キャリアの表面形状、樹脂被覆膜の物性を任意にコントールし易くなる。即ち、導電性粒子(酸化チタン微粒子)と非導電性粒子とをバランス良く併用することにより、樹脂被覆層の膜強度や静電潜像現像用キャリアの表面形状などを維持しつつ、抵抗調整することが可能となる。
ここで言う非導電性粒子とは、例えば、無機酸化粒子、樹脂微粒子等が挙げられる。本発明における非導電性粒子とは、先に記した酸化チタン微粒子の抵抗値の範囲を超えるものを指す。即ち、100Ω・cmを超えるものであり、一般的な非導電性粒子の定義とは異なる。
酸化スズ被覆を持たない酸化チタン微粒子の場合は、酸化チタン微粒子の体積固有抵抗が高くなる。従って、静電潜像現像用キャリアのフィラーとして用いた場合、抵抗が高くなると、キャリアの抵抗を好適な範囲に調節することができない。また、抵抗の高い酸化チタン微粒子では帯電リーク速度が遅い。このため、トナー現像後にキャリアに発生するカウンターチャージのリークが遅く、新たなトナーに対する電荷付与能力が劣るため、未帯電トナーが発生し易くなり、非画像部へのトナー散りが多くなる。或いは、トナー現像後発生するカウンターチャージによって、スリーブに鏡像力が発生してしまい、本来スリーブから離れるべき現像剤がスリーブに連れまわってしまう。連れまわった現像後のトナー濃度が下がった現像剤と、トナー現像(消費)前の現像剤が混ざりトナー濃度むらが発生する。これにより、特にベタ画像等の高画像現像時に、場所による濃度のむらが顕著になる。更に、フィラー抵抗が高い事はトナー成分のスペント蓄積にも寄与する。トナーからのスペント成分は、キャリアへ付着した際、フィラー抵抗が高いとスペントしたトナー成分が剥がれ難くなりスペント物が蓄積してしまいキャリア帯電を低下させる。
一方、アンチモンレスである酸化スズを被覆してなる酸化チタン微粒子は体積固有抵抗が充分低いため、キャリアへスペントした成分は剥がれ落ち易く、キャリア帯電が経時で安定する。以上より、アンチモンレスである酸化スズを被覆してなる酸化チタン微粒子を含有する静電潜像現像用キャリアでは、キャリア抵抗調整効果が大きいだけではなく、電荷のリークが早いので新しいトナーへの帯電付与能力も高くトナー散りに対する余裕度も高い。更に現像後スリーブに連れまわる事がないため、画像濃度ムラが無く均一画質の画像を提供できる。またさらに、キャリアへスペントした成分は剥がれ落ち易い事から同じトナーに対して使用した場合にも、トナーからの外添剤スペントが蓄積し難く、キャリア帯電が経時で安定する。
本発明に係る静電潜像現像用現像剤は、結着樹脂と着色剤とを含有するトナーと、上述した静電潜像現像用キャリアと、を有するものである。
本発明の静電潜像現像用キャリアは高精細な画像が得られ、更に高寿命であるため、該静電潜像現像用キャリアを用いた本発明に係る静電潜像現像用現像剤は優れた品質を得ることができる。本発明の静電潜像現像用キャリアは、特に離型剤を含有するトナーと組み合わせたときに、高寿命であるため好ましい。
ここで、本発明の静電潜像現像用現像剤に用いられるトナーについて詳しく説明する。
本発明でいうトナーとは、結着樹脂と着色剤とを含有するものであればよく、モノクロトナー、カラートナー、フルカラートナーを問わず、一般的にいうトナー全てを含む。例えば、従来より用いられている混練粉砕型のトナーや、近年用いられるようになってきた多種の重合トナーなどが挙げられる。また、本発明でいうトナーとは、結着樹脂と着色剤とを含有する母体トナーと、該母体トナー表面に付着する外添剤とを有することが好ましい。更に、離型剤を有する所謂オイルレストナーも用いることができる。一般的に、オイルレストナーは離型剤を含有するため、この離型剤がキャリア表面に移行する所謂スペントが生じやすいが、本発明の静電潜像現像用キャリアは耐スペント性が優れているため、長期に亘り良好な品質を維持できる。特にオイルレスフルカラートナーにおいては、結着樹脂が軟らかいため一般的にスペントし易いと言われるが、本発明の静電潜像現像用キャリアは耐スペント製に優れるため好適に用いることができる。
特にイエロートナーに対しては、キャリアコート(樹脂被覆)層削れ等による色汚れが顕著になると言う問題があるが、本発明の静電潜像現像用キャリアはキャリアコート層がイエロートナーへスペントしても、色汚れの影響が非常に少ないため好ましい。
本発明におけるトナーに用いる結着樹脂としては、公知のものが使用できる。例えばポリスチレン、ポリ−p−スチレン、ポリビニルトルエン等のスチレン及びその置換体の単重合体、スチレン−p−クロルスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸共重合体、スチレン−メタアクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸ブチル共重合体、スチレン−α−クロルメタアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプロピル共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体等のスチレン系共重合体、ポリチメルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族又は芳香族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂などが単独あるいは混合して使用できる。
本発明のカラートナー等のトナーに用いられる着色剤としては、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック各色のトナーを得ることが可能な公知の顔料や染料全てが使用でき、ここで挙げるものに限らない。例えば、黄色顔料としては、カドミウムイエロー、ミネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキが挙げられる。
本発明のカラートナー等のトナーには必要に応じ帯電制御剤をトナー中に含有させることができる。例えば、ニグロシン、炭素数2〜16のアルキル基を含むアジン系染料(特公昭42−1627号公報)、塩基性染料(例えばC.I.Basic Yello 2(C.I.41000)、C.I.Basic Yello 3、C.I.Basic Red 1(C.I.45160)、C.I.Basic Red 9(C.I.42500)、C.I.Basic Violet 1(C.I.42535)、C.I.Basic Violet 3(C.I.42555)、C.I.Basic Violet 10(C.I.45170)、C.I.Basic Violet 14(C.I.42510)、C.I.Basic Blue 1(C.I.42025)、C.I.Basic Blue 3(C.I.51005)、C.I.Basic Blue 5(C.I.42140)、C.I.Basic Blue 7(C.I.42595)、C.I.Basic Blue 9(C.I.52015)、C.I.Basic Blue 24(C.I.52030)、C.I.Basic Blue25(C.I.52025)、C.I.Basic Blue 26(C.I.44045)、C.I.Basic Green 1(C.I.42040)、C.I.Basic Green 4(C.I.42000)など、これらの塩基性染料のレーキ顔料、C.I.Solvent Black 8(C.I.26150)、ベンゾイルメチルヘキサデシルアンモニウムクロライド、デシルトリメチルクロライド、等の四級アンモニウム塩、或いはジブチル又はジオクチルなどのジアルキルスズ化合物、ジアルキルスズボレート化合物、グアニジン誘導体、アミノ基を含有するビニル系ポリマー、アミノ基を含有する縮合系ポリマー等のポリアミン樹脂、特公昭41−20153号公報、特公昭43−27596号公報、特公昭44−6397号公報、特公昭45−26478号公報に記載されているモノアゾ染料の金属錯塩、特公昭55−42752号公報、特公昭59−7385号公報に記載されているサルチル酸、ジアルキルサルチル酸、ナフトエ酸、ジカルボン酸のZn、Al、Co、Cr、Fe等の金属錯体、スルホン化した銅フタロシアニン顔料、有機ホウ素塩類、含フッ素四級アンモニウム塩、カリックスアレン系化合物等が挙げられる。ブラック以外のカラートナーは、当然目的の色を損なう荷電制御剤の使用は避けるべきであり、白色のサリチル酸誘導体の金属塩等が好適に使用される。
本発明の静電潜像現像用現像剤において、結着樹脂と着色剤とを含有する母体トナー表面に付着する外添剤として、酸化チタンを含むトナーと、本発明の静電潜像現像用キャリアと、を組み合わせたときに、帯電安定性に優れ高寿命であるため好ましい。
一方、本発明では、静電潜像現像用キャリアの樹脂被覆層中の帯電、抵抗制御用フィラー基体に酸化チタンを使う事によって、トナーからの外添剤として用いられる酸化チタンスペントがある場合にも、帯電低下を抑える事ができる。他方、白色導電剤としては酸化インジウムドープアルミナ、アンチモンドープアルミナも知られているが、アルミナ基体ではトナーから酸化チタンがスペントした際に帯電が大きく下がってしまう。
更に、本発明で用いるトナーには上記結着樹脂、着色剤の他に、定着助剤を含有することもできる。これにより、定着ロールにトナー固着防止用オイルを塗布しない定着システム、いわゆるオイルレスシステムにおいても使用できる。定着助剤としては、公知のものが使用できる。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、脂肪酸金属塩、脂肪酸エステル、パラフィンワックス、アミド系ワックス、多価アルコールワックス、シリコーンワニス、カルナウバワックス、エステルワックス等が使用でき、これらに限られるものではない。
本発明のトナー製造法は粉砕法、重合法など従来公知の方法全てが適用できる。例えば粉砕法の場合、トナーを混練する混練装置としては、バッチ式の2本ロール、バンバリーミキサーや連続式の2軸押出し機、例えば神戸製鋼所社製KTK型2軸押出し機、東芝機械社製TEM型2軸押出し機、KCK社製2軸押出し機、池貝鉄工社製PCM型2軸押出し機、栗本鉄工所社製KEX型2軸押出し機や、連続式の1軸混練機、例えばブッス社製コ・ニーダ等が好適に用いられる。混練装置によって混練して得られた溶融混練物は、冷却した後粉砕されるが、粉砕は、例えば、ハンマーミルやロートプレックス等を用いて粗粉砕し、更にジェット気流を用いた微粉砕機や機械式の微粉砕機などを使用することができる。
本発明の静電潜像現像用現像剤は、例えば図2に示すようなプロセスカートリッジを備えた画像形成装置に於いて使用することができる。
本発明に係るプロセスカートリッジは、像担持体、帯電手段、及びクリーニング手段の中から選ばれる1又は2以上と、上述した静電潜像現像用現像剤を保持する現像手段と、を一体に支持し、画像形成装置本体に着脱自在であることを特徴とする。
市販のアンチモン含有酸化スズコート酸化チタン粉末(比表面積20m2/g;三菱マテリアル株式会社製、商品名W−1)を酸化チタン微粒子1として用いた。
市販のアンチモンレス酸化スズコート酸化チタン粉末(比表面積10m2/g;三菱マテリアル株式会社製、商品名EPW−4)を酸化チタン微粒子2として用いた。
市販のアンチモンレス酸化スズ粉末(三菱マテリアル株式会社製、商品名S−1)を酸化チタン微粒子3として用いた。
市販の酸化チタン粉末を酸化チタン微粒子4として用いた。
チタン系カップリング剤でアンチモンレス酸化スズを表面処理したアルミナを酸化チタン微粒子5として用いた。
酸化チタン微粒子2を作る際にエタノールに代えてアセトンガスを用いた以外は、酸化チタン微粒子2と同様の処理を行って酸化チタン微粒子6を得た。
酸化チタン微粒子2を作る際にエタノールに代えてヘキサメチルジシラザンを用いた以外は、酸化チタン微粒子2と同様の処理を行って酸化チタン微粒子7を得た。
(キャリアの製造)
<樹脂被覆層処方>
・アクリル樹脂溶液(固形分50重量%) 39.7部
・グアナミン溶液(固形分70重量%) 12.4部
・酸性触媒(固形分40重量%) 0.22部
・シリコーン樹脂溶液 185.8部
[固形分20重量%(SR2410:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)]
・アミノシラン 0.42部
[固形分100重量%(SH6020:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)]
・酸化チタン微粒子2 66.2部
・トルエン 800部
<トナー処方>
・結着樹脂:ポリエステル樹脂 100部
数平均分子量(Mn);3800
重量均分子量(Mw);20000
ガラス転移点(Tg);60℃
軟化点;122℃
・着色剤:アゾ系イエロー顔料 5部
C.I.P.Y.180
・帯電制御剤:サリチル酸亜鉛 2部
・離型剤:カルナウバワックス 3部
融点;82度
又、トナー1において使用した酸化チタン1を後述する酸化チタン2にすることで、[トナー2]を得た。
湿式法で作られた水可溶成分が0.35%含まれている酸化チタン(テイカ社製MT−150A)を水洗いし、水可溶成分が0.15%の(酸化チタン1)を得た。
(酸化チタン2)
酸化チタン1を300gに対し、イソブチルトリメトキシシラン35gを溶解したトルエン水溶液に添加し分散した。その後溶媒をドライアップしジェットミル微粉砕し、更にピンミルにより高分散を行い、カップリング剤処理酸化チタン(酸化チタン2)を得た。
こうして得た[トナー1]7部と[キャリア1]93部を混合攪拌し、トナー濃度7重量%の現像剤1を得た。得られた現像剤1及びキャリア1、並びに、後述する実施例2〜3、比較例1〜5で得られた現像剤2〜8及びキャリア2〜7を用いて、体積固有抵抗、色味、加速比、エッジ効果、画像の精細性、トナー散り、混色、耐久性(帯電低下量、抵抗変化量)を評価した。以下に測定方法を示すと共に、得られた測定結果を表1に示す。
<スズ被覆面積率の標準偏差σ>
上述したスズ被覆面積率の標準偏差σの測定方法に基づき測定する。(段落0062〜0063参照。)
キャリアの体積固有抵抗は、図1に示すような、電極間距離0.2cm、表面積2.5cm×4cmの電極32a、電極32bを収容したフッ素樹脂製容器からなるセル31に、キャリア33(初期キャリア)を充填し、落下高さ1cm、タッピングスピード30回/min、タッピング回数10回のタッピングを行う。次に、両電極間に1000Vの直流電圧を印加し、30秒後の抵抗値を、ハイレジスタンスメーター4329A(横川ヒューレットパッカード株式会社製 High Resistance Meter)により測定し、得られた抵抗値rを、下記式のとおり計算して体積固有抵抗Rとする。
市販のデジタルフルカラープリンター(リコー社製IPSiO CX8200)改造機に現像剤をセットし、大面積の画像を有するテストパターンを出力する。こうして得た画像パターン中央部の画像濃度の薄さ具合と、端部の濃さ具合の差を次のようにランク分けした。
ランク分けの評価基準は、差がないものを◎、若干差があるものを○、差はあるが許容できるものを△、許容できないレベルまで差が生じているものを×とし、◎、○、△を合格とし×を不合格とした。
画像の精細性については、文字画像部の再現性によって評価した。評価方法は、市販のデジタルフルカラープリンター(リコー社製IPSiO CX8200)改造機に現像剤をセットし、画像面積5%の文字チャート(1文字の大きさ;2mm×2mm程度)を出力し、その文字再現性を画像により評価し、次のようにランク分けした。
ランク分けの評価基準は、◎:非常に良好、○:良好、△:許容、×:実用上使用できないレベルとし、◎、○、△を合格とし×を不合格とした。
市販のデジタルフルカラープリンター(リコー社製IPSiO CX8200)改造機に現像剤をセットし、単色による100,000枚のランニング評価を行った。そして、このランニングを終えたキャリアの帯電低下量、抵抗低下量をもって判断した。
ここで言う帯電量低下量とは、初期のキャリア93重量%に対しトナー7重量%の割合で混合し摩擦帯電させたサンプルを、一般的なブローオフ法[ブローオフ装置:東芝ケミカル(株)製:TB−200]にて測定した帯電量(Q1)から、ランニング後の現像剤中のトナーを前記ブローオフ装置にて除去して得たキャリアを、初期のキャリアの場合と同様にトナーと混合し摩擦帯電させた後に測定した帯電量(Q2)を差し引いた量のことを言う。帯電量低下量の目標値は10.0(μc/g)以内である。また、帯電量の低下の原因はキャリア表面へのトナースペントであるため、このトナースペントを減らすことで、帯電量低下を抑えることができる。
また、ここで言う抵抗変化量とは、初期のキャリアを抵抗計測平行電極(ギャップ2mm)の電極間に投入し、DC1000Vを印加し30sec後の抵抗値をハイレジスト計で計測した値を体積抵抗率に変換した値(R1)から、ランニング後の現像剤中のトナーを前記ブローオフ装置にて除去して得たキャリアを、初期のキャリアの場合と同様の方法で測定した値(R2)を差し引いた量のことを言う。抵抗変化量の目標値は絶対値で3.0〔Log(Ω・cm)〕以内である。また、抵抗変化の原因は、キャリアの結着樹脂膜の削れ、キャリア表面へのトナー成分のスペント、キャリア被覆膜中の大粒子脱離などであるため、これらを減らすことで、抵抗変化量を抑えることができる。
実施例1においてトナー1の代わりにトナー2を使う事以外は実施例1と同様にして現像剤2を得た。
実施例2において酸化チタン微粒子2の代わりに酸化チタン微粒子6を使う事以外は実施例2と同様にしてキャリア2、現像剤3を得た。
実施例2において酸化チタン微粒子2の代わりに酸化チタン微粒子7を使う事以外は実施例2と同様にしてキャリア3、現像剤4を得た。
実施例2において酸化チタン微粒子2の代わりに酸化チタン微粒子5を使う事以外は実施例2と同様にしてキャリア4、現像剤5を得た。
実施例2において酸化チタン微粒子2の代わりに酸化チタン微粒子4を使う事以外は実施例2と同様にしてキャリア5、現像剤6を得た。
実施例2において酸化チタン微粒子2の代わりに酸化チタン微粒子3を使う事以外は実施例2と同様にしてキャリア6、現像剤7を得た。
実施例2において酸化チタン微粒子2の代わりに酸化チタン微粒子1を使う事以外は実施例2と同様にしてキャリア6、現像剤7を得た。
4 1次転写手段
5 クリ−ニング手段
6 像露光手段
7 転写材
8 中間転写体
9 像定着手段
10 現像手段
54 2次転写手段
301 帯電手段
31 セル
32a、32b 電極
33 キャリア
Claims (16)
- 芯材と、
該芯材表面を被覆する樹脂被覆層と、を備え、
該樹脂被覆層は、樹脂と、酸化スズに被覆されてなる酸化チタン微粒子と、を含有することを特徴とする静電潜像現像用キャリア。 - 前記酸化チタン微粒子は、さらに表面が炭素で被覆されていることを特徴とする請求項1に記載の静電潜像現像用キャリア。
- スズ被覆面積率の標準偏差σが、20以下であることを特徴とする請求項2に記載の静電潜像現像用キャリア。
- 前記酸化チタン微粒子は、熱分析によってアンチモンが検出されないことを特徴とする請求項1に記載の静電潜像現像用キャリア。
- 前記酸化チタン微粒子は、一次粒子径が1〜500nmであることを特徴とする請求項1に記載の静電潜像現像用キャリア。
- 前記酸化チタン微粒子は、体積固有抵抗の加速比が50倍以下であることを特徴とする請求項1に記載の静電潜像現像用キャリア。
- 体積平均粒径が20μm以上65μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の静電潜像現像用キャリア。
- 前記樹脂が、シリコーン樹脂を含有することを特徴とする請求項1に記載の静電潜像現像用キャリア。
- 前記樹脂が、アクリル樹脂を含有することを特徴とする請求項1に記載の静電潜像現像用キャリア。
- 前記樹脂が、アクリル樹脂及びシリコーン樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の静電潜像現像用キャリア。
- 結着樹脂と着色剤とを含有するトナーと、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の静電潜像現像用キャリアと、を有することを特徴とする静電潜像現像用現像剤。
- 前記トナーがカラートナーであることを特徴とする請求項11に記載の静電潜像現像用現像剤。
- 前記トナーは、結着樹脂と着色剤とを含有する母体トナーと、該母体トナー表面に付着した外添剤と、を有し、
該外添剤は、酸化チタンを含むことを特徴とする請求項11に記載の静電潜像現像用現像剤。 - 請求項11乃至13のいずれか1項に記載の静電潜像現像用現像剤を収納したことを特徴とする容器。
- 像担持体、帯電手段、及びクリーニング手段の中から選ばれる1又は2以上と、
請求項11乃至13のいずれか1項に記載の静電潜像現像用現像剤を保持する現像手段と、を一体に支持し、
画像形成装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 像担持体上に静電潜像を形成する工程と、
前記静電潜像を、請求項11乃至13のいずれか1項に記載の静電潜像現像用現像剤で現像し可視像を形成する工程と、
得られた可視像を記録媒体に転写し、定着する工程と、を有することを特徴とする画像形成方法。
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