JP2010071878A - 感度調整方法、偏光計測方法、及び偏光計測装置 - Google Patents

感度調整方法、偏光計測方法、及び偏光計測装置 Download PDF

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Abstract

【課題】コストを上げることなく、撮像素子のダイナミックレンジ内で、計測光の偏光計測を行うことができ、偏光計測の精度を高めることができる感度調整方法を実現する。
【解決手段】本発明の感度調整方法は、バイアス光として、無偏光をカメラへ照射するバイアス光照射工程と、計測光を、特定の偏光成分に限定して、撮像素子へ入射させる偏光成分限定工程と、特定の偏光成分の強度の計測値と、撮像素子のダイナミックレンジにおける上限閾値または下限閾値とを比較し、この比較結果に基づいて、計測値がダイナミックレンジ内になるように、既知の偏光または上記バイアス光の光量を調整する光量調整工程(S003〜S006)とを含むので、撮像素子のダイナミックレンジ内で、計測光の偏光計測を行うことができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、感度調整方法、偏光計測方法、及び偏光計測装置に関するものである。
近年、液晶ディスプレイ、ポリマーフィルム、透明薄膜などといった物質について、膜厚や光学特性の一様性を評価する需要が高まってきている。一般的に、物質の光学特性は、物質への光照射により生じた、反射・透過、または干渉・回折を利用して、外観検査や観察により可視化される。しかしながら、上記液晶ディスプレイ、ポリマーフィルム、透明薄膜などといった物質は、一般的な、反射・透過、または干渉・回折を利用した、外観検査や観察では可視化が難しいとされている。これらの物質の光学特性を計測する手段として、偏光計測が適している。偏光計測とは、測定対象に既知の偏光状態の光を入射し、反射光または透過光を計測し、偏光状態を求めることで、測定対象の光学特性の情報を得ることである。また、偏光計測においては、点計測ではなく2次元で計測する需要が高まっている。そこで、CCDカメラを用いて偏光状態を2次元で計測する技術が、注目されており、これまで多くの技術が開発されている。
その一方で、CCDカメラを用いた計測では、一般的に、計測値がCCDカメラ固有のダイナミックレンジから外れないように、CCDカメラの入力光量を調整する必要があり、調整された光量で正しく計測を行う。ここで、CCDカメラのダイナミックレンジとは、CCDカメラの検出値(出力値)と実際の入力光量(入射光量)との関係において、線形性が保たれている範囲を指す(図3参照)。つまり、入力光量がダイナミックレンジに入らない場合、CCDカメラの検出値が非線形になる。それゆえ、計測結果は、誤差を多く含んでしまう。この課題はCCDカメラを用いた偏光計測でも同様に存在する。
この課題を解決する技術として、例えば特許文献1では、ダイナミックレンジの異なる2つのCCDカメラで計測を行い、2つの計測データを合成処理することで、ダイナミックレンジの広い1つの計測データを得ている。
特開2001−235429号公報(平成(2001)13年 8月31日公開)
しかしながら、特許文献1で開示された技術では、ダイナミックレンジが異なるCCDカメラを2台も使用することになり、コストアップとなる。このコストアップには、カメラだけではなく、それを制御するための機構の追加や、2つのカメラにより得られた計測データを合成する処理を行う機構の追加によるコストアップも含まれる。さらに、2台のカメラは、物理的な配置の問題から、同一の光学条件で計測を行うことができない。仮に微調整を行える機構を導入し、2台のカメラが同一の光学条件で計測できたとしても、それら機構導入により、さらなるコストアップを伴ってしまう。
また、反射光、散乱光、または透過光の強度変化を撮像するという単純な光学系で光学特性を測定する場合、単純に光源の光量を調整すれば、上述のダイナミックレンジに関する問題を解決できる。
しかしながら、光学異方性を有する物質を計測対象とした偏光計測方法においては、上記のような単純光学系での光源光量調整では、ダイナミックレンジに関する問題を解決できない。なぜなら、偏光計測方法において、CCDカメラの検出強度がダイナミックレンジから外れるほど暗い/明るいということは、偏光成分が少ない/多いということを意味しているからである。より具体的に説明すると、入力光として、偏光成分のない光をどれだけ付加したところで、カメラ側では付加した光を計測することができない。
本発明は、上記課題に対し鑑みてなされたものであり、その目的は、コストを上げることなく、CCDカメラのダイナミックレンジ内で偏光計測を行うことができる感度調整方法、偏光計測方法、及び偏光計測装置を提供することにある。
本発明の感度調整方法は、上記の課題を解決するために、光学異方性を有する被検査物に既知の偏光を透過または反射させた光を計測光とし、該計測光の強度を撮像素子により計測するために、計測光の光量を調整する感度調整方法であって、バイアス光として、無偏光を上記撮像素子へ照射するバイアス光照射工程と、上記計測光を、特定の偏光成分に限定して、撮像素子へ入射させる偏光成分限定工程と、上記特定の偏光成分の強度の計測値と、撮像素子のダイナミックレンジにおける上限閾値または下限閾値とを比較し、この比較結果に基づいて、上記計測値が上記ダイナミックレンジ内の値になるように、上記既知の偏光または上記バイアス光の光量を調整する光量調整工程とを含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、バイアス光照射工程で、バイアス光として、無偏光を上記撮像素子へ照射し、偏光成分限定工程にて、上記計測光を特定の偏光成分に限定して、撮像素子へ入射させている。すなわち、上記の構成によれば、撮像素子へ、計測光由来の特定の偏光成分及びバイアス光を入射させている。そして、光量調整工程にて、特定の偏光成分の強度の計測値と撮像素子のダイナミックレンジにおける上限閾値または下限閾値とを比較している。そして、この比較結果に基づいて、上記計測値が上記ダイナミックレンジ内の値になるように、上記既知の偏光または上記バイアス光の光量を調整する。このように、上記の構成によれば、計測値を撮像素子のダイナミックレンジ内の値にするために、上記既知の偏光または上記バイアス光の光量を調整するのみの操作を行っている。それゆえ、従来のように、ダイナミックレンジが異なる2つの撮像素子を使用することがないので、コストを上げることなく、撮像素子のダイナミックレンジ内で、計測光の偏光計測を行うことができ、偏光計測の精度を高めることができる。
また、本発明の感度調整方法では、上記光量調整工程では、上記計測値と上記上限閾値との比較を行い、上記計測値が上記上限閾値以上であったとき、上記既知の偏光の光量を減少させ、上記計測値と上記下限閾値との比較を行い、上記計測値が上記下限閾値以下であったとき、上記バイアス光の光量を増加させることが好ましい。
上記の構成によれば、上記光量調整工程では、上記計測値と上記上限閾値との比較を行い、上記計測値が上記上限閾値以上であったとき、上記既知の偏光の光量を減少させ、上記計測値と上記下限閾値との比較を行い、上記計測値が上記下限閾値以下であったとき、上記バイアス光の光量を増加させているので、ノイズの影響を受けにくい撮像素子のダイナミックレンジ内で、計測光を計測することができ、精度がよい偏光計測を行うことができる。
また、本発明の感度調整方法では、上記光量調整工程では、予め、上記計測値が上記上限閾値よりも小さくなるように、上記撮像素子へ入射する計測光の光量を調節するとともに、上記計測値が上記下限閾値以下であったとき、上記バイアス光の光量を増加させることが好ましい。
上記の構成によれば、上記光量調整工程では、予め、上記撮像素子へ入射する計測光の光量を調節することで、上記計測値が上記上限閾値よりも小さくしている。それゆえ、上記の構成によれば、光量調整工程では、実質的に上記バイアス光の光量のみの調整を行っているので、感度調整に要する時間を短縮することができる。
また、本発明の感度調整方法では、上記偏光成分限定工程では、上記特定の偏光成分として、偏光状態が異なる複数の偏光成分に限定し、上記光量調整工程では、上記複数の偏光成分それぞれの計測値と、撮像素子のダイナミックレンジにおける上限閾値または下限閾値とを比較し、この比較結果に基づいて、上記複数の偏光成分それぞれの計測値が上記ダイナミックレンジ内の値になるように、上記既知の偏光または上記バイアス光の光量を調整することが好ましい。
上記の構成によれば、特に2次元で偏光計測を行った(複数の偏光成分それぞれに対応する計測値に基づき、被検査物の光学異方性を計測する)場合、効果的に、撮像素子のダイナミックレンジ内で、計測光を計測することができ、精度がよい偏光計測を行うことができる。
また、本発明の感度調整方法では、上記偏光成分限定工程では、位相子と検光子とを用いて、上記計測光を特定の偏光成分に限定していることが好ましい。これにより、計測光を、特定の偏光成分として直線偏光に限定し、この直線偏光を計測することができ、精度がよい偏光計測を行うことができる。
また、本発明の感度調整方法では、上記偏光成分限定工程では、上記位相子を1度〜180度まで所定の角度間隔で回転させ、各角度間隔に対応した特定の偏光成分を生成することが好ましい。
上記の構成によれば、上記偏光成分限定工程では、上記位相子を1度〜180度まで所定の角度間隔で回転させ、各角度間隔に対応した特定の偏光成分を生成するので、各偏光成分の計測値から、フーリエ解析により、ストークスパラメータを計算することができる。それゆえ、より簡便に被検査物の光学異方性を計算することができる。
また、本発明の感度調整方法では、上記偏光成分限定工程では、進相軸の角度が0度から180度までの角度範囲内で変化したパターンが、2次元格子状に配列された光学素子を用いて、上記計測光を特定の偏光成分に限定していることが好ましい。
上記の構成のように、上記偏光成分限定工程で、進相軸の角度が0度から180度までの角度範囲内で変化したパターンが、2次元格子状に配列された光学素子を用いて、上記計測光を特定の偏光成分に限定しても、各偏光成分の計測値から、フーリエ解析により、ストークスパラメータを計算することができる。この場合、位相子を回転させる必要がなく、計測時間を短縮することができるとともに、上記偏光成分限定工程で用いる光学素子の簡略化を実現できる。
また、本発明の感度調整方法では、照明部からの照射光を既知の偏光に変換する既知偏光変換工程を含み、既知偏光変換工程では、干渉フィルタにより上記照射光の波長帯域を制限することが好ましい。
これにより、照明部から出射する光の波長を限定することができ、波長分散の影響を最小限にすることができる。
また、本発明の感度調整方法では、上記既知の偏光として、円偏光を用いてもよい。
上記の構成のように、既知の偏光を円偏光とすることで、被検査物の光学異方性を一意に計算することができる。
また、本発明の感度調整方法では、上記既知の偏光として、直線偏光を用いてもよい。
上記の構成のように、既知の偏光を直線偏光とすることで、既知の偏光を生成するために、波長板などの光学素子を組み込む必要がなく、既知の偏光を円偏光とするときと比較して、部品点数を削減することができる。
また、本発明の感度調整方法では、上記撮像素子として、エリアセンサカメラを用いてもよい。
上記撮像素子として、エリアセンサカメラを用いることで、偏光計測装置の構成を複雑化することなく、2次元で光学異方性を計測することができる。
また、本発明の感度調整方法では、上記撮像素子として、ラインセンサカメラを用いてもよい。
この場合、撮像素子としてエリアセンサカメラを使用したときと比較して、計測範囲を広げることができる。
また、本発明の感度調整方法では、上記バイアス光照射工程では、バイアス光を、ハーフミラーを介して、上記撮像素子へ照射することが好ましい。
上記の構成のように、上記バイアス光照射工程で、バイアス光を、ハーフミラーを介して、上記撮像素子へ照射することで、一様な分布の無偏光(バイアス光)を撮像素子に照射することができる。
本発明の偏光計測方法は、上記の課題を解決するために、上述の感度調整方法を、感度調整工程として含む偏光計測方法であって、上記計測値に基づいて、被検査物の光学異方性を算出する算出工程を含むことを特徴としている。
これにより、コストを上げることなく、撮像素子のダイナミックレンジ内で、計測光の偏光計測を行うことができ、偏光計測の精度を高めることができる偏光計測方法を実現できる。
本発明の偏光計測装置は、上記の課題を解決するために、光学異方性を有する被検査物に既知の偏光を照射する既知偏光照射部と、上記照射により、被検査物を反射または透過した計測光の強度を計測する撮像素子とを備えた偏光計測装置であって、バイアス光として、無偏光を上記撮像素子へ照射するバイアス光照射部と、上記計測光を、特定の偏光成分に限定して、撮像素子へ入射させる偏光成分限定部とを有し、上記特定の偏光成分の強度の計測値と、撮像素子のダイナミックレンジにおける上限閾値または下限閾値とを比較し、この比較結果に基づいて、上記計測値が上記ダイナミックレンジ内の値になるように、上記既知の偏光または上記バイアス光の光量を調整する光量調整手段を備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、コストを上げることなく、撮像素子のダイナミックレンジ内で、計測光の偏光計測を行うことができ、偏光計測の精度を高めることができる偏光計測装置を実現できる。
また、本発明の偏光計測装置では、上記光量調整手段は、上記計測値と上記上限閾値との比較を行う第1の比較手段と、第1の比較手段による比較の結果、上記計測値が上記上限閾値以上であったときに、上記既知の偏光の光量を減少させる既知偏光光量低減手段と、上記計測値と上記下限閾値との比較を行う第2の比較手段と、第2の比較手段による比較の結果、上記計測値が上記下限閾値以下であったとき、上記バイアス光の光量を増加させるバイアス光光量増加手段とを備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、上記光量調整手段は、第1の比較手段により上記計測値と上記上限閾値との比較を行い、第1の比較手段による比較の結果、上記計測値が上記上限閾値以上であったとき、既知偏光光量低減手段が上記既知の偏光の光量を減少させている。また、第2の比較手段により上記計測値と上記下限閾値との比較を行い、第2の比較手段による比較の結果、上記計測値が上記下限閾値以下であったとき、バイアス光光量増加手段が上記バイアス光の光量を増加させているので、ノイズの影響を受けにくい撮像素子のダイナミックレンジ内で、計測光を計測することができ、精度がよい偏光計測を行うことができる偏光計測装置を実現できる。
また、本発明の偏光計測装置では、上記光量調整手段は、上記撮像素子へ入射する計測光の光量を調節する入射光光量調節手段と、上記計測値と上記下限閾値との比較を行う第2の比較手段と、第2の比較手段による比較の結果、上記計測値が上記下限閾値以下であったとき、上記バイアス光の光量を増加させるバイアス光光量増加手段とを備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、入射光光量調節手段が上記撮像素子へ入射する計測光の光量を調節することで、上記計測値が上記上限閾値よりも小さくしている。それゆえ、上記の構成によれば、光量調整手段は、実質的に、上記バイアス光の光量のみの調整を行っているので、感度調整に要する時間を短縮することができる。
本発明の感度調整方法は、以上のように、バイアス光として、無偏光を上記撮像素子へ照射するバイアス光照射工程と、上記計測光を、特定の偏光成分に限定して、撮像素子へ入射させる偏光成分限定工程と、上記特定の偏光成分の強度の計測値と、撮像素子のダイナミックレンジにおける上限閾値または下限閾値とを比較し、この比較結果に基づいて、上記計測値が上記ダイナミックレンジ内の値になるように、上記既知の偏光または上記バイアス光の光量を調整する光量調整工程とを含む構成である。
また、本発明の偏光計測方法は、以上のように、上記感度調整方法を、感度調整工程として含む偏光計測方法であって、上記計測値に基づいて、被検査物の光学異方性を算出する算出工程を含む構成である。
本発明の偏光計測装置は、以上のように、バイアス光として、無偏光を上記撮像素子へ照射するバイアス光照射部と、上記計測光を、特定の偏光成分に限定して、撮像素子へ入射させる偏光成分限定部とを有し、上記特定の偏光成分の強度の計測値と、撮像素子のダイナミックレンジにおける上限閾値または下限閾値とを比較し、この比較結果に基づいて、上記計測値が上記ダイナミックレンジ内の値になるように、上記既知の偏光または上記バイアス光の光量を調整する光量調整手段を備えている構成である。
それゆえ、コストを上げることなく、撮像素子のダイナミックレンジ内で、計測光の偏光計測を行うことができ、偏光計測の精度を高めることができる。
本発明は、偏光検出装置に関し、詳細には、例えば、透明物質の位相差や光軸方位の2次元分布を、その透過光から短時間に測定することができる偏光検出装置に関する。
本発明の一実施形態について図1〜図10に基づいて説明すると以下の通りである。図1(a)は、本発明の偏光計測方法に用いられる光学系(以下、本光学系と記す)の構成を模式的に示した模式図である。
同図に示されるように、本光学系は、光学異方性を有するワーク(被検査物)103に対し光を照射する面照明部100、無偏光照明部101、偏光ユニット102、ハーフミラー104、偏光成分限定部105、及びカメラ(撮像素子)106を備えている。なお、図1においては、面照明部100から出射した光の光軸をz軸とし、z軸に垂直な平面において、互いに垂直である2軸をx軸及びy軸としている。x軸は、本光学系の各種部材を配置したとき、配置面に平行な水平軸であるといえる。また。y軸は、配置面に垂直な垂直軸といえる。
本光学系は、z軸方向に、面照明部100、偏光ユニット102、ハーフミラー104、偏光成分限定部105、カメラ106がこの順に配置されている。そして、無偏光照明部101は、出射光がハーフミラー104を介してカメラ106へ入射するように、z軸から外れて配置されている。そして、図1に示された構成においては、無偏光照明部101から出射した光の光軸は、x軸になっている。また、ワーク103は、偏光ユニット102とハーフミラー104との間に配置されている。
面照明部100からの光は、偏光ユニット102を透過すると、所定の偏光状態の光となって、ワーク103に入射する。このワーク103に入射する光の偏光状態は、偏光ユニット102内の部材の配置・構成により決定することができ、既知である。偏光ユニット102から出射した既知の偏光は、ワーク103を透過する。以下、このワーク103の透過光を計測光とする。
計測光は、ハーフミラー104を透過し、偏光成分限定部105に入射する。また、無偏光照明部101からの光は、ハーフミラー104により、z軸方向に反射し、偏光成分限定部105に入射する。つまり、無偏光照明部101からの光、及び計測光は、ハーフミラー104にて結合して、その結合光が偏光成分限定部105に入射する。無偏光照明部101からの光は、カメラ106にて測定される計測光のバイアスとして機能する(以下、無偏光照明部101からの光をバイアス光とする)。上記のように、バイアス光を、ハーフミラー104を介してカメラ106へ照射することにより、カメラ106へ照射するバイアス光を、一様な分布の無偏光にすることができる。
上記結合光(計測光とバイアス光との結合光)は、偏光成分限定部105により、特定の偏光成分となって、カメラ106に入射する。偏光成分限定部105は、結合光を、偏光状態が異なる複数の偏光成分に限定する機能を有する。
本光学系では、ワーク103を透過する計測光の強度をカメラ106にて測定することにより、ワーク103の光学異方性の情報を得るようになっている。
図1(b)は、本実施形態の偏光計測装置の概略構成を示すブロック図である。同図に示されるように、本実施形態の偏光計測装置300(以下、本偏光計測装置と記す)は、光量調整手段301と算出手段306とを備えている。この光量調整手段301は、偏光成分限定部105により限定された特定の偏光成分の強度の計測値と、カメラ106のダイナミックレンジにおける上限閾値Th1または下限閾値Th2とを比較する。そして、この比較結果に基づいて、計測値がダイナミックレンジ内になるように、既知の偏光またはバイアス光の光量を調整する。また、算出手段306は、光量調整手段301による光量調整で得られた計測値に基づいて、ワーク103の光学異方性を算出する。
光量調整手段301は、第1比較部302と、既知偏光光量低減部303と、第2比較部304と、バイアス光光量増加部305とを備えている。
第1比較部302は、カメラ106にて計測された計測値と上限閾値Th1との比較を行い、計測値が上限閾値Th1以上であるか否かを判定する。そして、既知偏光光量低減部303は、第1比較部302による比較の結果、計測値が上限閾値Th1以上である判定されたときに、既知の偏光の光量を減少させる。
第2比較部304は、計測値と下限閾値Th2との比較を行い、計測値が下限閾値Th2以下であるか否かを判定する。そして、バイアス光光量増加部305は、第2比較部304による比較の結果、計測値が下限閾値Th2以下である判定されたときに、バイアス光の光量を増加させる。
偏光計測装置300においては、光量調整手段301による光量調整により、カメラ106により測定される光の強度が、カメラ106のダイナミックレンジ内の値になり、感度が調整される。
本実施形態の感度調整方法は、バイアス光として、無偏光をカメラ106へ照射するバイアス光照射工程と、バイアス光及び計測光を結合させて、その結合光を、特定の偏光成分に限定して、カメラ106へ入射させる偏光成分限定工程と、カメラ106により計測された特定の偏光成分の強度と、カメラ106のダイナミックレンジにおける上限閾値または下限閾値とを比較し、この比較結果に基づいて、上記特定の偏光成分の強度が上記ダイナミックレンジ内の値になるように、上記既知の偏光または上記バイアス光の光量を調整する光量調整工程とを含む構成である。
以下、本実施形態の偏光計測方法について説明する。図2は、偏光計測方法を示すフローチャートである。また、図3は、カメラ106の検出強度とカメラ106へ入射する入射光量との関係を示したグラフである。
同図に示されるように、S001の工程で、既知の偏光をワーク103に入射する。そして、S002の工程で、本光学系を用いて、ワーク103の透過光(計測光)をカメラ106で計測する。なお、S002の工程では、偏光成分限定部105により限定された複数の偏光成分それぞれについて、計測を行っている。具体的には、偏光成分限定部105を入射する計測光について、偏光状態として偏光角度が異なる複数の偏光成分を生成し、各偏光角度の偏光成分の強度をカメラ106で計測している。
次に、S003の工程では、カメラ106により計測された各偏光角度の偏光成分の計測値について、(所定の)閾値Th1との比較を行う。そして、閾値Th1を上回る偏光角度の計測値が存在するか否かを判定する。ここで、所定の閾値Th1を、図3に示されたダイナミックレンジの上限閾値Th1に設定することが望ましい。
S003の工程における判定がYesである場合、S003の工程にて、照明(面照明部100)の光量を減少させる。これにより、偏光ユニット102からの既知の偏光の光量を減少させることができる。そして、再度、S002の工程にて、カメラ106でワーク103の透過光を計測する。
また、S003の工程における判定がNoである場合、S005の工程にて、カメラ106により計測された各偏光角度の偏光成分の計測値について、(所定の)閾値Th2との比較を行う。そして、閾値Th2を下回る偏光角度の計測値が存在するか否かを判定する。ここで、所定の閾値Th2を、図3に示されたダイナミックレンジの下限閾値Th2に設定することが望ましい。
S005の工程における判定がYesである場合、S006の工程にて、無偏光照明部101から出射するバイアス光の光量を増加させる。その後、再度、S004の工程にて、カメラ106でワーク103の透過光を計測する。
S005の工程における判定がNoである場合、カメラ106により計測された全偏光角度の偏光成分において、計測値がカメラ106のダイナミックレンジ内に納まったことになる。したがって、次のS007の工程にて、各偏光角度の偏光成分の計測値に基づいてワーク103の異方性を計算する。
本感度調整方法は、図2に示されたフローチャートにおける、S001〜S006の工程に相当する。このように、バイアス光または既知の偏光の光量を調整することにより、コストを上げることなく、カメラ106のダイナミックレンジ内で計測光の計測を行うことができ、偏光計測の精度を高めることができる。
また、本感度調整方法においては、予め、計測値が上限閾値Th1よりも小さくなるように、カメラ106へ入射する計測光の光量を調節することにより、S003及びS004の工程を省略することができる。例えば、計測された全偏光角度の偏光成分において、閾値Th1よりも小さくなるように、カメラ106の絞りを調節することで、S003及びS004の工程を省略することができ、計測時間を短縮することができる。また、カメラ106のレンズ部にNDフィルタを設けることにより、予め、カメラ106へ入射する計測光の光量を低減させることができる。また、透過率の異なるNDフィルタを適宜選択することで、カメラ106へ入射する計測光の光量を調整することができる。また、偏光計測方法に用いる光学系を、後述するような、面照明部200と偏光ユニット22との間に干渉フィルタ202が配置された構成とする場合、面照明部200から出射する光の光量を落とすことにより、予め、カメラ106へ入射する計測光の光量を低減させることができる。
また、図1に示された光学系、及び図2に示されたフローチャートでは、計測光を、ワーク103を透過する透過する透過光として、感度を調節していた。しかしながら、計測光は、この透過光に限定されず、ワーク103を反射する反射光であってもよい。ワーク103を反射する反射光であっても、ワーク103の光学異方性を求めることができる。
また、ワーク103に照射する既知の偏光は、公然知られている偏光であり、かつ偏光状態を既知とすることができる偏光であればよい。適用できる既知の偏光として、円偏光、直線偏光、楕円偏光等が挙げられる。既知の偏光を円偏光とすることで、ワーク103の光学異方性を一意に計算することができる。また、既知の偏光を直線偏光とすることで、偏光ユニット102に、波長板などの光学素子を組み込む必要がなく、部品点数を削減することができる。
本感度調整方法にて使用されるカメラ106は、入射してくる光を計測可能なCCDカメラであればよい。例えば、カメラ106としてエリアセンサカメラを用いることで、偏光計測装置の構成を複雑化することなく、2次元で光学異方性を計測することができる。
また、カメラ106としてラインセンサカメラを用いてもよい。この場合、カメラ106としてエリアセンサカメラを使用したときと比較して、計測範囲を広げることができる。
また、本感度調整方法に用いられる光学系は、面照明部100と偏光ユニット102との間に、干渉フィルタを挿入した構成であってもよい。これにより、面照明部100から出射する光の波長を限定することができ、波長分散の影響を最小限にすることができる。
以下、本光学系及び本光学系を用いた感度調整方法の具体的構成について、説明する。図4は、本光学系の具体的構成を模式的に示した模式図である。
同図に示されるように、本光学系は、ワーク(被検査物)205に対し光を照射する面照明部200、無偏光照明部201、干渉フィルタ202、偏光ユニット22、ハーフミラー206、偏光成分限定部25、及びカメラ209を備えている。なお、図4に示されたx軸、y軸、及びz軸は、図1と同様に設定されているので、ここでは説明を省略する。
図4の光学系においては、面照明部200と、偏光ユニット22との間に干渉フィルタ202が配置されている。干渉フィルタ202は、面照明部200からの光を、特定の波長域の光に限定する機能を有する。このように、ワーク205に照射する光の波長域を制限することにより、照射光の波長分散の影響を最小限にすることができる。なお、特定の波長域の光に限定する機能を具備する面照明部200を用いる場合、干渉フィルタ202は、省略される。
干渉フィルタ202からの光は、偏光ユニット22を通過すると、所定の偏光状態の光となって、ワーク205に入射する。ここで、偏光ユニット22は、偏光子203及び1/4波長板204を有するユニットである。そして、偏光子203及び1/4波長板204は、出射する光が円偏光になるように配置されている。すなわち、偏光子203は、1/4波長板204よりも、面照明部200に近くなるように配置されている。干渉フィルタ202からの光は、偏光子203を通過することにより直線偏光に変換される。そして、この直線偏光が、1/4波長板204を通過することで、円偏光に変換される。それゆえ、図4に示された光学系において、ワーク205に照射する既知の偏光は、円偏光である。そして、この円偏光のワーク205透過光を計測光としている。
計測光は、ハーフミラー206を透過し、偏光成分限定部25に入射する。また、無偏光照明部201からの光は、ハーフミラー206により、z軸方向に反射し、偏光成分限定部25に入射する。つまり、無偏光照明部201からの光、及び計測光は、ハーフミラー206にて結合して、その結合光が偏光成分限定部25に入射する。
上記結合光(計測光とバイアス光との結合光)は、偏光成分限定部25により、特定の偏光成分となって、カメラ209に入射する。偏光成分限定部25は、1/4波長板207及び検光子208を有するユニットであり、結合光は、1/4波長板207、検光子208の順に入射する。検光子208は、特定の偏光成分を検出するための光学素子である。それゆえ、結合光は、偏光成分限定部25を通過すると、特定の偏光成分として、カメラ209へ入射する。偏光成分限定部25は、1/4波長板207(位相子)を回転させる回転手段を備えており、1/4波長板207の各回転角度に対応して、検光子208から出射される直線偏光の偏光方向が変化するようになっている。つまり、偏光成分限定部25は、1/4波長板207の回転角度毎に、特定の偏光方向をもった偏光成分をカメラへ入射することになる。その結果、カメラ209は、1/4波長板207の回転角度毎に特定の偏光成分を検出する。
図4の光学系においては、検光子208として偏光子を用いている。検光子208として偏光子を用いる目的は、特定の偏光成分の強度を検出することである。例えば、x軸成分の強度を知るために、偏光子の透過軸をx軸に合わせて、x軸成分の強度検出する。つまり、検光子208として偏光子を用いる目的は、計測光を直線偏光にすることが目的ではなく、知りたい偏光成分の強度を検出することが目的である。このため、本願明細書では、カメラ209(検出器)の直前にある偏光子は、偏光子を利用しているにも関わらず、検光子という呼び方にする。
カメラ209は、エリアセンサカメラである。なお、カメラ209は、ラインセンサカメラであってもよい。
図5は、カメラ209にて取得された波形データの一例を示したグラフである。図5における横軸は、位相子回転角度であり、1/4波長板207の回転角度に対応する。また、縦軸は、カメラ209にて検出される光強度を示す。なお、図5に示された波形データは、位相差25度を持ち、進相軸方位が40度となるように設置されたワークを計測した波形データである。
図5に示された波形は、ワーク205の光学異方性に応じて変化する。それゆえ、この波形となる計測データからフーリエ解析を行い、偏光状態を示すストークスパラメータを求めることができる。そして、得られたストークスパラメータから、ワーク205の光学異方性を求めることができる。ここで、ワーク205の光学異方性として求める物理量は、進相軸とx軸(水平軸)のなす角度(以下、進相軸方位と記す)と、位相差とする。なお、位相差は、進相軸と遅相軸との位相の差分とする。
図4では、既知の偏光が円偏光である構成を示したが、本光学系で適用されうる「既知の偏光」は、部材の配置・構成により偏光状態を把握することが可能な偏光であればよい。例えば、既知の偏光は、直線偏光であってもよい。直線偏光を既知の偏光とする場合、1/4波長板204を省略することができ、光学系の構成を簡易にすることができる。また、偏光状態を把握することができれば、偏光子203及び1/4波長板204とは別の光学素子を用いて、既知の偏光として楕円偏光を、ワーク205へ入射することができる。
また、図4では、ワーク205と偏光成分限定部25との間にハーフミラー206が配置された構成であった。しかしながら、ハーフミラー206は、無偏光照明部201からの光が、カメラ209へ入射するように配置されていればよい。例えば、ハーフミラー206は、偏光成分限定部25とカメラ209との間に配置されていてもよい。
さらに、図4では、ハーフミラー206を介して、バイアス光をカメラ209に入射させた構成であった。しかしながら、無偏光照明部201が、一様な分布の光をカメラ209に入射させることができるならば、ハーフミラー206を省略することができる。
また、図4では、偏光成分限定部25は、位相子として1/4波長板207を備えた構成であった。しかしながら、偏光成分限定部25に備えられる位相子は、光学異方性(複屈折特性)が既知であれば、1/4波長板に限定されず、別の光学素子でも構わない。
また、偏光成分限定部25は、1/4波長板207(位相子)を回転させる回転手段を備えた構成であった。しかしながら、偏光成分限定部25は、計測光について、複数の偏光成分に制限することができる構成であれば、特に限定されない。例えば、偏光成分限定部25の構成としては、例えば、図6に示された光学素子が挙げられる。
図6に示された光学素子は、異なる進相軸方位26aを有するパターン(進相軸方位パターン)が、2次元格子状に並んだ構成(以下、このような構成の光学素子を位相子アレイと記す)になっている。このような位相子アレイは、カメラ209におけるCCD(表示部)がどの位相子アレイに対応しているのか把握した上で設置される。
ここで、本発明の考え方の基本となる「位相差」と「進相軸」及び「遅相軸」との関係について、位相子(位相差のある光学素子)を例に挙げて説明する。
任意の偏光状態Eは、光の進行方向と垂直平面で考えると、ベクトルで表記することができる。つまり、2つの直交する座標系で表現することができる。例えば、2次元の、x軸成分とy軸成分とで、任意の偏光状態Eを表現すると、下記式になる。
E = Ex + Ey (E,Ex,Eyはベクトル;x、y軸は直交する)
位相子にある進相軸及び遅相軸は、互いに直交の関係にあるとすると、任意の偏光状態Eは、下記式で表現することができる。
E = Ef + Es (Efast:進相軸,Eslow:遅相軸)
進相軸は、光が早く進む軸であり、遅相軸は光が遅く進む軸である。このため、光が位相子に入射すると、進相軸成分の光が早く進む一方遅相軸成分の光が遅く進むので、偏光状態が変化する。このときの進相軸成分の光と遅相軸成分の光とにおける、進み方の差を表現したものが位相差である。
上記の原理では、位相子の入射前と入射後とでは、偏光状態が、位相差分だけ変化する。それゆえ、位相差と進相軸が判れば、既知である入射前の偏光状態から入射後の偏光状態を計算から求めることができる。上記のように、遅相軸は、進相軸に対して直交関係にあり、進相軸が判れば一意に決まる。このため、進相軸と遅相軸との関係が既知である場合、遅相軸は、従属パラメータとして扱うことができる。
なお、本光学系では、ワーク205の透過光を計測光としている。しかしながら、この計測光は、ワーク205の反射光であってもよい。また、本光学系では、入力を光としているが、電磁波であってもよい。
本発明の偏光計測方法では、図4に示された光学系を用いて、ワーク205の光学異方性を計測する。それゆえ、カメラ209にて得られた波形データ(図5の波形データ)を正確に計測することが重要である。それゆえ、カメラ209にて得られた波形データの全ての点を、カメラ209のダイナミックレンジ内の点にするための感度調整方法が重要になる。
図7は、本感度調整方法を工程として含む偏光計測方法を示すフローチャートである。図7のフローチャートに沿って、偏光計測における感度調整方法を説明する。
同図に示されるように、まず、S101の工程において、面照明部200から出射する光、及び無偏光照明部201から出射するバイアス光の光量制御値を、ともに適切な初期値に設定する。なお、バイアス光の上記初期値は、ゼロであってもよい。また、バイアス光の光量は、できるだけ少ない方がよい。
次に、S102の工程において、既知の偏光としての円偏光を、ワーク205に入射させ、無偏光照明部201を点灯する。
そして、S103の工程において、1/4波長板207を0度から180度まで回転させながら、エリアセンサカメラ209でワーク205の透過光(計測光)をカメラ209にて計測する。ここで、1/4波長板207の回転しながらの計測とは、180度を所定角度で等間隔に分割して、所定角度の回転とカメラ209による撮像とを1セットとして、これを繰り返すことをいう。これにより、1/4波長板207の所定の回転角度毎に、カメラ209にて計測値が得られる。
例えば、180度を180分割(つまり1度)ごとに、1/4波長板207の回転とカメラ209による撮像を行うと、180の画像データが得られる。1/4波長板207の回転角度の分割数は、少なくても構わないが、180以上であることが望ましい。
図8は、カメラ209にて撮像される撮像画像を模式的に示した模式図である。同図に示されるように、カメラ209にて撮像される撮像画像は、計測強度データ(1CCD)30が2次元格子状に並んだ画像になっている。例えば、100×100ピクセルの領域で個別に計測を行う場合、図5に示したような波形データが10,000個得られることになる。これら波形データについて、個別に分割枚数についての解析を行う。しかし、必ずしも1ピクセル単位で、個別に解析する必要はなく、10や100ピクセルなどの単位で、平均化させても構わない。また、計算を行う上で、1/4波長板207の回転の原点位置は、図4におけるx軸方向とすることが望ましい。すなわち、計算を行う上で、偏光成分限定部25は、x軸方向に平行な軸を回転軸として、1/4波長板207を回転させる回転手段を備えることが好ましい。
次に、S104の工程において、カメラ209から得られた各計測データについて、所定の閾値Th1との比較を行う。そして、閾値Th1を上回る偏光角度の計測データが存在するか否かを判定する。ここでいう「偏光角度」とは、S103の工程で回転した1/4波長板207の回転角度のことをいう。また、「計測データ」は、カメラ209により撮像された画像の輝度値である。
S104の工程において、全計測データを判定して、閾値Th1を上回る偏光角度の計測データが1つでも存在する場合、S105の工程にて、円偏光(実質的には、面照明部200からの光)の光量を減少させる。そして、再度、S103の工程に戻る。そして、S104の工程にて、判定を行う。
S104の工程で、全計測データを判定して、閾値Th1を上回る偏光角度の計測データが存在しない場合、S106の工程に移る。
S106の工程において、カメラ209から得られた各計測データについて、所定の閾値Th2との比較を行う。そして、閾値Th2を上回る偏光角度の計測データが存在するか否かを判定する。全計測データを判定して、閾値Th2を下回る偏光角度の計測データが1つでも存在する場合、S107の工程にて、バイアス光(無偏光照明部201からの光)の光量を増加させる。このとき、バイアス光201の光量の増加量は、できるだけ少しずつの方が望ましい。極端にバイアス光の光量を増加させると、エリアセンサカメラ209のダイナミックレンジを有効に使えないためである。この後、S103の工程に戻り、S104及びS106の工程にて、再判定を行う。
S106の工程で、全計測データを判定して、閾値Th2を下回る偏光角度の計測データが存在しない場合、S108の工程に移る。
S108の工程では、カメラ209から得られた計測データから、フーリエ解析を行い、ストークスパラメータを求めている。この工程では、下記式(1)を用いて、計測データからフーリエ解析を行い、ストークスパラメータを求める。
Figure 2010071878
式(1)において、Aは、1/4波長板207の回転角度を示し、I(A)は、1/4波長板207の回転角度Aごとのエリアセンサカメラ209による計測データを示す。また、1/4波長板207の位相差をα(ここでは90度)とし、ストークスパラメータを{S0,S1,S2,S3}とする。
次に、S109の工程において、S108の工程で得られたストークスパラメータから、ワーク205の光学異方性を求める。ここでは、ワーク205の光学異方性を示す物理量として、x軸とワーク205の進相軸のなす角度である進相軸方位θ、及び位相差δを求める。進相軸方位θ及び位相差δはそれぞれ、ストークスパラメータ{S0,S1,S2,S3}を用いると、式(2)及び式(3)で表される。この式(2)及び式(3)に基づき、進相軸方位θ及び位相差δを求めることができる。
Figure 2010071878
以上の手順で、ワーク205の光学異方性を求めることができる。
以下に本発明に係る実施例および比較例を説明する。本発明はその要旨を超えない限り、本実施例に限定されるものではない。
(実施例)
その進相軸方位が10.0度となるように設置するとともに、位相差5.0度であるワーク205を用いて、本発明の手法a(S101〜S109の工程)により、ワーク205の光学異方性を測定した。本実施例により得られた波形データを図9に示す。
(比較例)
上記実施例と同様の進相軸方位、及び位相差を有するワーク205を用いて、通常の手法bで、ワーク205の光学異方性を測定した。通常の手法bとは、図2において、S003とS005の判定フローを行わないで、S007のワーク205の異方性を計算する手法である。この比較例により得られた波形データを図10に示す。
図9,10に示された破線は、エリアセンサカメラ(カメラ209)のダイナミックレンジを示す。また、図10に示された波形401は理想波形であり、波形402が実際の計測値に基づく波形である。
実施例にて得られた波形データ(図9)に基づきワーク205の光学異方性を算出した結果、進相軸方位は10.0度、位相差は5.0度となり、精度の高い算出結果が得られた。一方、比較例にて得られた波形データ(図10)に基づきワーク205の光学異方性を算出した結果、進相軸方位は4.2度、位相差は5.1度となった。
以上から、本発明の計測手法は、ワーク205の光学異方性の計測、特に進相軸方位の計測に、大きな効果があることがわかった。
また、本実施形態における感度調整方法は、次の点を特徴としていると換言することができる。すなわち、感度調整方法は、以下の(1)または(2)の点を特徴としていると換言することができる。
(1)カメラを用いた偏光計測方法において、カメラのダイナミックレンジに合うように、入力光の光量を調整する方法であって、被検査物に既知の偏光を照射する工程と、特定の偏光成分を持たない無偏光をカメラへ照射する工程と、前記既知の偏光の光量と、前記無偏光の光量を調整する工程と、被検査物を透過した光に対して、特定の偏光成分を限定する工程と、前記特定の偏光成分を撮像する工程と、前記撮像された偏光成分の強度から被検査物の異方性を算出する工程を持ち、前記強度が予め適切に設定された閾値Th1以上だった場合、前記既知の偏光の光量を減らし、再計測を行い、かつ、前記強度が予め適切に設定された閾値Th2以下だった場合、前記無偏光の光量を増やし、再計測を行うことで、カメラのダイナミックレンジにあった計測データを取得することを特徴としている。
(2)カメラを用いた偏光計測方法において、カメラのダイナミックレンジに合うように、入力光の光量を調整する方法であって、被検査物に既知の偏光を照射する工程と、特定の偏光成分を持たない無偏光をカメラへ照射する工程と、前記無偏光の光量を調整する工程と、被検査物を透過した光に対して、特定の偏光成分を限定する工程と、前記特定の偏光成分を撮像する工程と、前記撮像された偏光成分の強度から被検査物の異方性を算出する工程を持ち、前記強度が予め適切に設定された閾値以下だった場合、無偏光の光量を増やし、再計測を行うことで、カメラのダイナミックレンジにあった計測データを取得することを特徴としている。また、(1)または(2)において、
(3)計測光を反射光とすることが好ましい。
(4)既知偏光を円偏光とすることが好ましい。
(5)既知偏光を直線偏光とすることが好ましい。
(6)カメラをエリアセンサカメラとすることが好ましい。
(7)カメラをラインセンサカメラとすることが好ましい。
(8)既知の偏光を照射する前に、干渉フィルタにより光の帯域を制限することが好ましい。
(9)ハーフミラーを経由してカメラに照射することが好ましい。
(10)特定の偏光成分を限定する工程として、1/4波長板と検光子を用いることが好ましい。また、(10)において、(11)1/4波長板を0度から180度まで適切な間隔で、回転しながら計測することが好ましい。
また、(1)または(2)において、
(12)特定の偏光成分を限定する工程として、2次元格子状に既知の位相差を持った、進相軸が0度から180度まで変化したパターンが配列されている光学素子を用いることが好ましい。
本実施形態における偏光計測装置は、次の点を特徴としていると換言することができる。すなわち、感度調整方法は、以下の(13)または(14)の点を特徴としていると換言することができる。
(13)カメラを用いた偏光計測を行う装置において、カメラのダイナミックレンジに合うように、入力光の光量を調整することができる装置であって、被検査物に既知の偏光を照射する手段と、特定の偏光成分を持たない無偏光をカメラへ照射する手段と、前記既知の偏光の光量と、前記無偏光の光量を調整する手段と、被検査物を透過した光に対して、特定の偏光成分を限定する手段と、前記特定の偏光成分を撮像する手段と、前記撮像された偏光成分の強度から被検査物の異方性を算出する手段を持ち、前記強度が予め適切に設定された閾値Th1以上だった場合、前記既知の偏光の光量を減らし、再計測を行い、かつ、前記強度が予め適切に設定された閾値Th2以下だった場合、前記無偏光の光量を増やし、再計測を行うことで、カメラのダイナミックレンジにあった計測データを取得することを特徴としている。
(14)カメラを用いた偏光計測を行う装置において、カメラのダイナミックレンジに合うように、入力光の光量を調整することができる装置であって、被検査物に既知の偏光を照射する手段と、特定の偏光成分を持たない無偏光をカメラへ照射する手段と、前記無偏光の光量を調整する手段と、被検査物を透過した光に対して、特定の偏光成分を限定する手段と、前記特定の偏光成分を撮像する手段と、前記撮像された偏光成分の強度から被検査物の異方性を算出する手段を持ち、前記強度が予め適切に設定された閾値以下だった場合、無偏光の光量を増やし、再計測を行うことで、カメラのダイナミックレンジにあった計測データを取得することを特徴としている。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、液晶ディスプレイ、ポリマーフィルム、透明薄膜などといった光学異方性を有する物質の光学特性を検出する技術分野に適用することができる。
(a)は、本発明の偏光計測方法に用いられる光学系の構成を模式的に示した模式図であり、(b)は、本発明の偏光計測装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の偏光計測方法を示すフローチャートである。 カメラの検出強度とカメラへ入射する入射光量との関係を示したグラフである。 図1の光学系の具体的構成を模式的に示した模式図である。 カメラにて取得された波形データの一例を示したグラフである。 位相子アレイの構造を説明するための格子状配列図である。 図4の光学系を用いた偏光計測方法を示すフローチャートである。 カメラにより撮像される画像データを説明するための格子状配列図である。 実施例により得られた波形データを示すグラフである。 比較例により得られた波形データを示すグラフである。
符号の説明
100 面照明部
101 無偏光照明部
102 偏光ユニット
103 ワーク(被検査物)
104 ハーフミラー
105 偏光成分限定部
106 カメラ(撮像素子)
200 面照明部
201 無偏光照明部
202 干渉フィルタ
22 偏光ユニット
203 偏光子
204 1/4波長板
205 ワーク(被検査物)
206 ハーフミラー
25 偏光成分限定部
207 1/4波長板
208 検光子
209 カメラ
30 計測強度データ
401 波形
402 波形

Claims (17)

  1. 光学異方性を有する被検査物に既知の偏光を透過または反射させた光を計測光とし、該計測光の強度を撮像素子により計測するために、計測光の光量を調整する感度調整方法であって、
    バイアス光として、無偏光を上記撮像素子へ照射するバイアス光照射工程と、
    上記計測光を、特定の偏光成分に限定して、撮像素子へ入射させる偏光成分限定工程と、
    上記特定の偏光成分の強度の計測値と、撮像素子のダイナミックレンジにおける上限閾値または下限閾値とを比較し、この比較結果に基づいて、上記計測値が上記ダイナミックレンジ内の値になるように、上記既知の偏光または上記バイアス光の光量を調整する光量調整工程とを含むことを特徴とする感度調整方法。
  2. 上記光量調整工程では、
    上記計測値と上記上限閾値との比較を行い、上記計測値が上記上限閾値以上であったとき、上記既知の偏光の光量を減少させ、
    上記計測値と上記下限閾値との比較を行い、上記計測値が上記下限閾値以下であったとき、上記バイアス光の光量を増加させることを特徴とする請求項1に記載の感度調整方法。
  3. 上記光量調整工程では、
    予め、上記計測値が上記上限閾値よりも小さくなるように、上記撮像素子へ入射する計測光の光量を調節するとともに、
    上記計測値が上記下限閾値以下であったとき、上記バイアス光の光量を増加させることを特徴とする請求項1に記載の感度調整方法。
  4. 上記偏光成分限定工程では、上記特定の偏光成分として、偏光状態が異なる複数の偏光成分に限定し、
    上記光量調整工程では、上記複数の偏光成分それぞれの計測値と、撮像素子のダイナミックレンジにおける上限閾値または下限閾値とを比較し、この比較結果に基づいて、上記複数の偏光成分それぞれの計測値が上記ダイナミックレンジ内の値になるように、上記既知の偏光または上記バイアス光の光量を調整することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の感度調整方法。
  5. 上記偏光成分限定工程では、位相子と検光子とを用いて、上記計測光を特定の偏光成分に限定していることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の感度調整方法。
  6. 上記偏光成分限定工程では、上記位相子を1度〜180度まで所定の角度間隔で回転させ、各角度間隔に対応した特定の偏光成分を生成することを特徴とする請求項5に記載の感度調整方法。
  7. 上記偏光成分限定工程では、
    進相軸の角度が0度から180度までの角度範囲内で変化したパターンが、2次元格子状に配列された光学素子を用いて、上記計測光を特定の偏光成分に限定していることを特徴とする請求項4に記載の感度調整方法。
  8. 照明部からの照射光を既知の偏光に変換する既知偏光変換工程を含み、
    既知偏光変換工程では、干渉フィルタにより上記照射光の波長帯域を制限することを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の感度調整方法。
  9. 上記既知の偏光として、円偏光を用いることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の感度調整方法。
  10. 上記既知の偏光として、直線偏光を用いることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の感度調整方法。
  11. 上記撮像素子として、エリアセンサカメラを用いることを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の感度調整方法。
  12. 上記撮像素子として、ラインセンサカメラを用いることを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の感度調整方法。
  13. 上記バイアス光照射工程では、バイアス光を、ハーフミラーを介して、上記撮像素子へ照射することを特徴とする請求項1〜12の何れか1項に記載の感度調整方法。
  14. 請求項1〜13の何れか1項に記載の感度調整方法を、感度調整工程として含む偏光計測方法であって、
    上記計測値に基づいて、被検査物の光学異方性を算出する算出工程を含むことを特徴とする偏光計測方法。
  15. 光学異方性を有する被検査物に既知の偏光を照射する既知偏光照射部と、
    上記照射により、被検査物を反射または透過した計測光の強度を計測する撮像素子とを備えた偏光計測装置であって、
    バイアス光として、無偏光を上記撮像素子へ照射するバイアス光照射部と、
    上記計測光を、特定の偏光成分に限定して、撮像素子へ入射させる偏光成分限定部とを有し、
    上記特定の偏光成分の強度の計測値と、撮像素子のダイナミックレンジにおける上限閾値または下限閾値とを比較し、この比較結果に基づいて、上記計測値が上記ダイナミックレンジ内の値になるように、上記既知の偏光または上記バイアス光の光量を調整する光量調整手段を備えていることを特徴とする偏光計測装置。
  16. 上記光量調整手段は、
    上記計測値と上記上限閾値との比較を行う第1の比較手段と、
    第1の比較手段による比較の結果、上記計測値が上記上限閾値以上であったときに、上記既知の偏光の光量を減少させる既知偏光光量低減手段と、
    上記計測値と上記下限閾値との比較を行う第2の比較手段と、
    第2の比較手段による比較の結果、上記計測値が上記下限閾値以下であったとき、上記バイアス光の光量を増加させるバイアス光光量増加手段とを備えていることを特徴とする請求項15に記載の偏光計測装置。
  17. 上記光量調整手段は、
    上記計測値が上記上限閾値よりも小さくなるように、上記撮像素子へ入射する計測光の光量を調節する入射光光量調節手段と、
    上記計測値と上記下限閾値との比較を行う第2の比較手段と、
    第2の比較手段による比較の結果、上記計測値が上記下限閾値以下であったとき、上記バイアス光の光量を増加させるバイアス光光量増加手段とを備えていることを特徴とする請求項15に記載の偏光計測装置。
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