JP2010071585A - 引出し型加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱容器を開閉扉から取り外した状態で加熱容器を清掃可能にするとともに、天井部等の加熱室内部の汚れも清掃し易く、且つ製造段階でも開閉扉と加熱容器とを個別に製造して組立てを容易にした引出し型加熱調理器を提供する。
【解決手段】ビルトイン設置する引出し型加熱調理器において、引出し体2を構成する開閉扉2aと加熱容器2bとが分離可能に連結されている。絶縁物10を介して連結することでマイクロ波の放射に起因した放電現象も抑えられる。引出し体2の引出し状態で開閉扉2aと加熱容器2bとが分離されるので、加熱容器2bを加熱調理器の外に出して清掃や丸洗いが可能となる。また、内部が汚れやすい加熱室3内も目視しながら内壁面を清掃することができる。加熱容器2bが開閉扉2aとは別々に製造された後、個別に貯蔵・搬送、及び積載が可能となり、変形による不良率が下がり組立工程の生産性が向上できる。
【選択図】図2

Description

この発明は、加熱調理器の本体に形成されている加熱室内から、開閉扉の操作によって、被加熱物を収容する加熱容器が引出し可能なに引出し型加熱調理器に関する。
従来、被調理物を収容する調理室を有する機器本体と、調理室を外部から遮断する開閉扉と、開閉扉と連動する底板と、底板をスライドさせるスライド機構と、底板を駆動するモータと、モータの駆動力を底板に伝達する伝達手段と、開閉扉を閉成保持するラッチ装置と、扉開閉スイッチと、扉開閉スイッチの信号を受けて開閉扉の動作を行うようにモータの駆動を制御する制御回路とを備えた調理器が提案されている(特許文献1)。扉開閉スイッチを操作すると、自動的にラッチが解除されて、モータの力によって開閉扉が底板と連動して、徐々に機器前面にスライドし被調理物の出し入れを容易にすることを図っている。底板は開閉扉の下辺近傍の下部に直接に連結されており、開閉扉の開成時に底板のサイドはオープンの状態にある。調理室を大気側と遮断する開閉扉と底板とが一体的に設けられているので、モータによって駆動されるときには連動して移動される。また、底板は、各側端に設けられた第1のローラと第2のローラで折り曲げ部を挟持し、底板の後方に設けられた第3のローラによって、扉開閉方向に一体的に設けられている。
また、被加熱物が収納される引き出し体が調理器本体内に引き出し可能に設けられた加熱調理器において、引き出し体が引き出されたことを検出する検出手段と、検出手段からの検出信号があった際に励磁指令信号を出力する制御手段と、調理器本体の底面に設けられ、かつ、励磁指令信号があった際に励磁される電磁石脚部とを備えた加熱調理器が提案されている(特許文献2)。引出し体が引き出されると、検出手段の検出に基づいて制御手段から励磁指令信号が出力され、調理器本体の底面に設けられた電磁石脚部が励磁される。引き出しによって生じた重心移動に起因して調理器全体が転倒し易くなるが、電磁石脚部がカウンター等の金属製の載置面に吸着することで加熱調理器の転倒を防止し、引き出し式の加熱調理器を常に安定した状態において使用することを図っている。
また、上部に開口を有する加熱容器を本体筺体から引き出し自由に設け、この加熱容器と本体筺体側に設けられた加熱容器の開口を覆う蓋部とでマイクロ波を閉じ込める加熱室を形成し、加熱容器の開口周縁部と、この開口周縁部に対向する蓋部との間にチョーク溝を設けることにより電波の漏洩を防止することにより、食品載置部を移動可能な引き出し構造にしても電波漏洩を無くすようにした電子レンジが提案されている(特許文献3)。加熱容器の前面が加熱室を外気から遮断する開閉扉の働きをしている。
図3は、本出願人が従来、提案しているのと同等の引出し型加熱調理器の斜視図、図4は図3に示す引出し型加熱調理器において引出し体を調理器本体から引き出した状態を示す断面図である。調理器本体1は被加熱物を加熱調理するための加熱室3を有する。引出し体2は、加熱室3を開閉するための開閉扉(以下、「ドア」と略す)2aと被加熱物を載置して収容するための容器状の形状を有する加熱容器2bとを備えている。引出し体2は、調理器本体1の加熱室3内から手前側へ引き出すことができるようにスライド機構4によって調理器本体1内でスライド可能に配置されている。スライド機構4は加熱室3の外側に位置する左右側壁面に配置されている。スライド機構4は加熱室3の外に設けられているので、スライド機構4を構成するための可動レール8や固定レール9等に高い耐熱性と難燃性を有する高価な部品または材料を用いる必要が無く、また、加熱室3内に照射されるマイクロ波の影響を受けることも、マイクロ波による放電の恐れも無い(特許文献4)。
スライド機構4は、詳細は図示しないが、調理器本体1側に固定される固定レールと、固定レールに沿ってスライドする可動レールとから構成される。可動レールがドア2aに取り付けられているので、引出し体2は、ドア2aからスライド機構4を介して調理器本体1にスライド可能に支持されている。スライド機構4を駆動するため、駆動機構として例えばDCモータが配設されている。詳細は図示しないが、DCモータの回転出力軸に伝動機構を介して連結されるピニオンが可動レールに取り付けられているラックに噛み合い係合しており、ピニオンの回転によってラックが直動動作をすることで、スライド機構4が駆動され、引出し体2が駆動される。
加熱容器2bは、左右側に側壁と、調理器本体1の加熱室3内に配置される背面側に後壁とを有しており、上方は被加熱物を出し入れするために開口部となっている。ドア2aは加熱容器2bの前方に取り付けられている。ドア2aと加熱容器2bとは、予め組み立てられており、通常の使用状態では組立てを分解することはできず、一体物としての動きをし、且つそのように扱われている。ドア2aが加熱室3の開口部3aを閉じることによって、加熱室3の内部空間が調理器本体1の内壁面と引き出し体2によって密閉空間になり、マイクロ波の漏出を防止するように構成されている。なお、ドア2aには使用者が開閉操作をするための操作部9が設けられており、操作部9には制御部5と操作ボタン9aが設けられている。
加熱調理時にマイクロ波が充満する加熱室内に配設される引出し体を製作する際に、構成部品であるドア2aと加熱容器2bとを電気溶接して一体化している。結合手段として電気溶接を選択する理由は、他の締結手段に比べて短時間で締結接合できることによる量産性の外に、金属同士を電気的に接合させることによって両部品間の導通性或いは電気的な連続性を確保し、加熱調理時に双方の部品内にマイクロ波によって電磁誘導される渦電流によって発生する電位を統一させ、両部品間の放電を防止する効果を実現するためである。このような利点が極めて大きいため、従来の引出し型加熱調理器は、ドア2aと加熱容器2bとを電気溶接して一体化した構造を採用していた。
本件引出し体の加熱容器部分には、加熱調理の際に発生する水蒸気や被加熱物から発生する飛沫、あるいは加熱調理後の結露水による汚染や腐食を防止するため耐熱性塗装を施す必要があるが、塗装処理で表面に塗膜を形成した部品を電気溶接することができないため、塗装処理に先立って溶接工程を行う必要がある。
その際に下記塗装処理工程を実施する。
1.脱脂処理(油脂を溶解する機能のある脱脂液中に浸漬して鋼板のプレス加工時に使用し表面に付着している油脂を取り除く。)
2.プライマー処理(素材である鋼板をプライマー液中に浸漬して、鋼板表面に、鋼板表面と塗膜との双方になじみの良い中間的な導電性皮膜を形成する。)
3.電着塗装(塗料を含んだ電解液の槽中に浸漬し、引出し体を電極とした電気化学処理により鋼板表面のプライマー皮膜上に耐熱性でピンホールの無い信頼性の優れた塗膜を形成する。)
塗装処理工程に入る直前の溶接された引出し体組品は、直方体の箱状形状である加熱容器と板状の形状である開閉扉を結合させたために不規則な形状を有していることから、各工程で上記のような脱脂液、プライマー液、及び電解液などの処理液に浸漬して処理したときに、各工程で使用した処理液が鋼板のくぼみ部分等に滞留して十分除去できず、次工程における処理液に不純物として持ち込まれるという問題を生じる。これに加えて、前工程の処理液が組品の表面に滞留していることにより、次工程の処理が妨害される可能性がある。例えば、塗装外観の不良、即ち、電着塗装の際、脱脂液やプライマー液が残留して鋼板の表面と電解液との接触を妨害するため、塗料が鋼板表面に付着しない、あるいは、塗膜と鋼板の間に脱脂液やプライマー液の膜が介在して密着しないため、塗膜がはがれやすいという問題が生じる可能性がある。
また、不規則な形状の引出し体を工程間で搬送する場合、緩衝材の挿入や組品の固定が困難であり、引出し体相互の接触・衝突、又は引出し体と搬送媒体との接触・衝突により、キズ、打痕等が発生し、外観不良となる可能性がある。そのような問題を防止するためには、通常、単純な形状の組品乃至は部品を塗装する際の確認、調整を大きく上回る確認、調整を行う必要があり、塗装工程に要する時間が長期化する。
このように、従来の引出し型加熱調理器は、ドア2aに加熱容器2bが一体化されており、加熱容器2bが、調理器本体1の加熱室3内に出し入れするように引出し可能となっている。一方、加熱室3の壁面は調理回数が増加するにしたがって被加熱物から発生する飛沫により汚れるようになるが、加熱容器2bの奥やコーナー部や、加熱室3の天面が汚れた場合に、これらの部分は、引出し型加熱調理器が調理カウンターの直下の位置に設置されることもあって、使用者による目視確認が困難であり、また、清掃する際にも手も届き難いので、汚れを完全に清掃することが困難である。
また、開閉扉を構成するドア2aのパネル(金属)は、マイクロ波による電磁誘導との干渉を防止するために表面処理(塗装)が必要であるが、加熱容器2bがドア2aと一体で引出体を構成しているため、組品としての天面の高さが不統一となり、生産工程内での貯蔵及び工程間移動に際して段重ねした積載が極めて困難であり、持ち運びにおいて変形の恐れが高く、組立てやセッティング時に多くの空間を必要とするなど、生産性が低い上に、不良率が高く歩留まりが悪くなるという大きな問題がある。
特開平3−45820号公報 特開平6−109257号公報 特開平11−237053号公報 特許第4027325号公報
そこで、引出し型加熱調理器において、従来、引出し体として一体化されている前面部としての開閉扉と被加熱物が載置される加熱容器とを、引出し体として必要な強度や外観精度などの基本性能を損なうことなく分離可能な構造とする点で解決すべき課題がある。
この発明の目的は、上記課題を解決することであり、加熱容器を開閉扉から取り外した状態で加熱容器を清掃可能にするとともに、天井部等の加熱室内部の汚れも清掃し易く、且つ製造段階でも開閉扉と加熱容器とを個別に製造して塗装処理などを行った上で組立てすることを容易にした引出し型加熱調理器を提供することである。
上記の課題を解決するため、この発明による引出し型加熱調理器は、内部に加熱室が形成されている調理器本体と、被加熱物を収容可能であるとともに前記加熱室内から引き出し可能な加熱容器及び前記加熱室を閉鎖可能な開閉扉を備える引出し体と、前記引出し体を前記加熱室の外側で引出し方向にスライド案内させるスライド機構とを備えた引出し型加熱調理器であって、前記引出し体の前記加熱容器を前記開閉扉の内側壁に対して分離可能に連結したことを特徴としている。
この引出し型加熱調理器によれば、引出し体は、調理器本体に形成されている加熱室の外側で引出し方向にスライド案内させるスライド機構によって、加熱室内から引出し或いは加熱室内に押込み可能であり、加熱室内に押し込んだ状態では開閉扉が加熱室を閉鎖して、加熱調理時のマイクロ波の外部への漏洩を防止している。引出し体の加熱容器は開閉扉の内側壁に対して分離可能に連結されているので、引出し体を引き出した状態では、加熱容器を開閉扉の内側壁へ連結していた連結部へのアクセスが上方から可能になり、この連結部を分離することで、加熱容器と開閉扉との連結を外すことができる。開閉扉から分離した加熱容器は、開閉扉及び加熱室の上方へと開いたスペースから外部へと取出し可能である。
この引出し型加熱調理器において、伝達機構を介して前記スライド機構に接続されており前記引出し体を出し入れ方向に駆動する駆動機構を備えることができる。駆動機構によって伝達機構を介してスライド機構を駆動することにより、引出し体を自動で引き出し或いは押し込むことができ、ドアを閉止するとき、使用者の筋力や視力、聴力など身体能力の不十分な場合でも、ドアをラッチの反発力を超えて押し付ける必要もなく、また、視覚や聴覚でラッチの締結動作を確認する必要なしに、確実に加熱調理器の開閉扉を閉鎖保持し、加熱調理を行うことができることから、加熱調理器の使用上の安全性を確保することができ、家庭用調理器として比較的大型の加熱調理器において特に好適である。
この引出し型加熱調理器において、前記スライド機構を前記開閉扉に連結することが好ましい。スライド機構を開閉扉に連結することにより、開閉扉をスライド機構によって調理器本体に支持した状態で、加熱容器を取り出すことができる。
この引出し型加熱調理器において、前記開閉扉と前記加熱容器とを絶縁物を介して接合することが好ましい。開閉扉と加熱容器とを絶縁物を介して接合することにより、マイクロ波による放電を防止することができる。
この引出し型加熱調理器において、前記加熱容器の後端には、前記加熱室の底壁上を引出し方向に転動するローラーを備えており、前記加熱容器は、前記引出し体を引き出した状態で、前記ローラーを支点として前端を持ち上げ、前記開閉扉の上端縁と前記加熱室の前端上端縁との間のスペースを通じて前記加熱室の外部に取出し可能とすることが好ましい。被加熱物を含む加熱容器の重量は、一部が、加熱容器の前方では開閉扉からスライド機構を介して支持され、他方が、ローラーを介して加熱室の底壁に支持される。また、引出し体の移動の際に、加熱容器の動きはローラーの転動で滑らかに案内される。更に、加熱容器の後端に設けられるローラーは転がり自在であるので、加熱容器はその前端を持ち上げるときにスムーズに姿勢変更をすることができようになり、加熱容器をその姿勢で開閉扉の上端縁と加熱室の上端縁との間のスペースを通じて取り出し易くなる。引出し型加熱調理器が調理カウンターの直下の位置に設置されることから、加熱容器を上方に取り出す動きは、使用者にとって容易な動作となるのである。
この発明は、上記のように構成されているので、加熱容器と開閉扉とを分離することにより、引出し体から加熱容器のみを取り外すことができるので、被加熱物から発生する飛沫などによって汚れやすい加熱容器について清掃や別洗いをすることができる。また、側面と奥面に隔壁を有する加熱容器を取外した状態であれば、加熱室の内壁等を含めて全体を目視しやすくなり、また、清掃の際に加熱室の奥まで手を伸ばしやすくなるため、加熱室内の清掃も容易になる。
本願発明では、ドアパネルの表面処理工程において、加熱容器と開閉扉とを別々の工程で製造・貯蔵し加熱調理器を製造する最終組立工程の段階で両者を組立てればよい。生産工程内での個別の貯蔵及び工程間搬送に際して、直方体状の加熱容器と板状の開閉扉は、それぞれ別の通い箱などに段重ねして積載して搬送することが可能となり、工程間の搬送や最終組立工程での加熱調理器へのセッティングが容易になり、また貯蔵及び搬送での変形等による不良率が低減され、製造コストを削減できるとともに組立工程の生産性が向上できる。
更に、現在の塗装処理では、加熱室の表面処理が白色であるのに対し、加熱容器は、開閉扉の塗装面と同時に電着塗装することから、両者が同色の黒色となっているが、両者を分離して生産・加工することにより、別々の塗装処理が可能となり、加熱容器の色を独立して選定することが可能となり、加熱室と同色の白色にすることも可能となる。
また、加熱容器の外形は直方体に近い単純な形状であり、緩衝材として発泡体を使用したシートなどを介在させるだけで、製造工程での接触、衝突を防止することができる。また、引出し体は、単に直方体形状の最大面が開放された箱状であるため、組立後に塗装処理等を行うにしても、処理液が滞留するようなくぼみ部分が存在せず、単に、開放面を下方に向けた状態で放置する、軽微な振動を与える、或いはドライエアでブローするなどの常套手段で水切りするだけで、処理液をほぼ完全に取り除くことが可能になる。
以下、添付した図面に基づいて、この発明による引出し型加熱調理器の実施例を説明する。図1はこの発明による引出し型加熱調理器の実施例を示す側面断面図、図2は図1に示す引出し型加熱調理器において開閉扉と分離された加熱容器の取出し状態を示す図、図3は開閉扉と加熱容器との分離可能な係止構造の一例を示す断面図である。なお、加熱調理器の構成は、引出し体の構造以外は、図4〜図5に示すものと同等であってよい。
図1に示す引出し型加熱調理器においては、引出し体2は、調理器本体1に形成されている加熱室3の外側でスライド機構4によって引出し方向にスライド案内され、加熱室3内から引出し或いは加熱室3内に押込み可能である。スライド機構4には、DCモータのような駆動機構からの駆動力が伝達機構を介して伝達され、引出し体2は出し入れ方向に駆動さえて、自動で引き出し或いは押し込むことができる。このような引出し体2の自動出し入れは、大型の加熱調理器において特に好適である。
引出し体2を加熱室3内に押し込んだ状態では、ドア2aが加熱室3の開口部3aを閉鎖して、マイクロ波の外部への漏洩を防止している。本実施例では、被加熱物を収容可能な加熱容器2bは、加熱室3の開口部を閉鎖可能な開閉扉(ドア)2aの内側壁に対して、分離可能に連結されている。ドア2aと加熱容器2bとの連結構造は、衝撃等で簡単に外れてしまうものではないが、フックや摩擦握りのような解除可能な固着手段を用いることによって、加熱調理器の使用者が簡単に分離させることができる程度に簡単な構造のものである。
加熱容器2bの後端下部にはブラケット6が取り付けてあり、ブラケット6には、加熱室3の底壁3b上を引出し方向に転動するローラー7が設けられている。引出し体2の移動の際に、加熱容器2bの動きはローラー7が底面3bを転動することで滑らかに案内される。ローラー7は、ドア2a(したがって、スライド機構4)と分担して、被加熱物の重量を含めて加熱容器2bの重さを支えている。また、ブラケット6の近傍には、引出し体2が完全に押し込まれてドア2aが全閉位置を占めるときに全閉スイッチを作動させるラッチ8が設けられている。
ドア2aと加熱容器2bとは、例えば絶縁物10を介して接合することが好ましい。図3に示すように、絶縁物10がドア2aに対して複数箇所においてねじ(又はリベット)11によって固定される。絶縁物10は加熱容器2bとの間で充分な空間距離をとることができるセラミック又はプラスチック成形品からなっている。ドア2aの金属部分に対して電気的な接合を確実にするには、雄ねじと雌ねじのねじ山の緊密な勘合が金属間の導電性を確保する構造であるねじ止めの方が有利である。
ねじ11の頭部と加熱容器2bとの間の放電防止には、空間距離を確保するか、ねじ11による固定の後、絶縁物10の加熱容器2b側に形成されている装着穴10aに別途の絶縁物を挿入してもよい。この場合、見た目も良く、ゴミ等が入るのも防止でき、被加熱物から発生する飛沫などによって汚れが付着した際の清掃性も向上する。加熱容器2bのドア2a側端部において、左右上部にはそれぞれ段付きリベット12が固定される。
段付きリベット12を、ドア2aに取り付けた絶縁物10の溝10bに上方から嵌め込むことにより、加熱容器2bをドア2aに係止させることができる。加熱容器2bをドア2aに取り付け後、絶縁材から形成されているプッシュリベット13を差し込んで、加熱容器2bの抜け止めとするのが好ましい。ドア2aと加熱容器2bとを両者間に充分な空間距離を与える絶縁物10を介して接合することにより、ドア2aと加熱容器2bとは電気的に絶縁され、マイクロ波による電磁誘導に起因したドア2aと加熱容器2bとの間の放電現象の発生を防止することができる。
段付きリベット12は絶縁物10の溝10bに上方から嵌め込まれているだけであるので、加熱容器2bは、段付きリベット12を溝10bから上方に抜くことで、簡単にドア2aから分離可能である。このように、引出し体2のドア2aと加熱容器2bとは分離可能に連結されているので、引出し体2を引き出した状態で、ドア2aから分離した加熱容器2bを加熱室3の外部に取出し可能である。詳細には、図1に示すような引出し体2を引き出した状態(この状態では、加熱容器2bの後方部分は一部がまだ加熱室3内にある)で、ドア2aの内側壁に設けられている絶縁物10から分離され、加熱容器2bはその後、図2に示すように、端下部に設けられているローラー7を支点として前端を持ち上げられ、次に、ドア2aの上端縁と加熱室3の開口部3aとの間のスペースを通じて調理器本体1の外部に取り出される。加熱容器2bの後端に設けられているローラー7は転がり自在であるので、加熱容器2bの前端を持ち上げるときに加熱容器2bはスムーズに姿勢変更をする。加熱容器2bは、さらに前端を大きく持ち上げることによりドア2a上端縁と加熱室の上端縁との間のスペースを通じて取り出し易くなる。
スライド機構4はドア2aに連結されているので、加熱容器2bを取り出すと、ドア2aとスライド機構4とは、調理器本体1側に残される。取り出された加熱容器2bは、別の場所等で、清掃や丸洗いが可能である。また、加熱容器2bが取り出された加熱室3の天井面3cや後面3dは、と奥面に隔壁を有する加熱容器を取り除いたことにより目視しやすくなり、また、使用者が加熱室の奥まで手を伸ばしやすくなるため、加熱室内の清掃が容易になる。
本発明による引出し型調理器の一実施例を開閉扉が開いた状態で示す側面断面図。 図1に示す引出し型調理器を、開閉扉が開いた状態で示す側面断面図。 本発明による引出し型調理器における開閉扉と加熱容器との分離可能な係止構造の一例を示す断面図。 従来の引出し型調理器の斜視図。 図4に示す引出し型調理器を、開閉扉が開いた状態で示す側面断面図。
符号の説明
符号の説明
1 調理器本体 2 引出し体
2a 開閉扉(ドア) 2b 加熱容器
3 加熱室 3a 開口部
3b 底壁 3c 天井面
3d 後面 4 スライド機構
5 制御部 6 ブラケット
7 ローラー 8 ラッチ
9 把手 9a 操作ボタン
10 絶縁物
10a 装着穴 10b 溝
11 ねじ 12 段付きリベット
13 プッシュリベット

Claims (5)

  1. 内部に加熱室が形成されている調理器本体と、被加熱物を収容可能であるとともに前記加熱室内から引き出し可能な加熱容器及び前記加熱室を閉鎖可能な開閉扉を備える引出し体と、前記引出し体を前記加熱室の外側で引出し方向にスライド案内させるスライド機構とを備えた引出し型加熱調理器において、
    前記引出し体の前記加熱容器を前記開閉扉の内側壁に対して分離可能に連結したことを特徴とする引出し型加熱調理器。
  2. 伝達機構を介して前記スライド機構に接続されており前記引出し体を出し入れ方向に駆動する駆動機構を備えていることを特徴とする請求項1に記載の引出し型加熱調理器。
  3. 前記スライド機構は前記開閉扉に連結されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の引出し型加熱調理器。
  4. 前記開閉扉と前記加熱容器とは絶縁物を介して接合されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の引出し型加熱調理器。
  5. 前記加熱容器の後端には、前記加熱室の底壁上を引出し方向に転動するローラーを備えており、前記加熱容器は、前記引出し体を引き出した状態で、前記ローラーを支点として前端を持ち上げ、前記開閉扉の上端縁と前記加熱室の前端上端縁との間のスペースを通じて前記加熱室の外部に取出し可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の引出し型加熱調理器。
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