JP2010064718A - 撮像装置および車両用前照灯装置 - Google Patents

撮像装置および車両用前照灯装置 Download PDF

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Abstract

【課題】撮像素子のコスト増加を回避しつつ水平方向に長い画像を適切に撮像することができる撮像技術を提供する。
【解決手段】撮像装置において、第1光学系および第2光学系は、撮像素子100のうち結像される映像における上下方向に並ぶ第1領域100aおよび第2領域100bの各々にそれぞれが映像を結像させる。第1光学系および第2光学系の各々は、互いに異なる画角で入射する映像を撮像素子100に結像させる。ロービーム形成用シェードおよびハイビーム形成用シェードは光照射領域を切り替える。前照灯装置制御部は、撮像素子100により撮像され生成された画像データを利用してロービーム形成用シェードおよびハイビーム形成用シェードの作動を制御する。
【選択図】図8

Description

本発明は、撮像装置および車両用前照灯装置に関する。
現在、例えば車両のフロントガラス客室内側上方に設置されたカメラによって車両前方を撮像し、得られた画像データを利用して道路上の障害物、歩行者、白線、先行車、対向車の存在や位置を検出する技術の開発が急速に進められている。このような技術として、例えば、プリクラッシュセーフティシステム(pre-crash safety system)や車線逸脱警報システムが知られている。また、車両用前照灯装置においては、先行車や対向車の存在を検知してハイビームの照射を制御するハイビーム制御システムの開発が進められている。
プリクラッシュセーフティシステムは、自車両が衝突する可能性がある対象物を検知する技術であり、車線逸脱警報システムは、自車両が走行中の車線を逸脱する可能性があるか否かを白線などの位置を検知することにより判定する技術である。これらの技術では、自車両から100メートルほど先までの対象物を検出することが必要とされる。これに対し、ハイビーム制御システムにおいては、300メートルほど先の先行車、および800メートルほど先の対向車まで検出することが必要とされる。
このように同様に車両前方の撮像データを利用するシステムにおいても、どのような制御に使用するかによっては自車両から対象物までの距離が大きく異なる。また、ハイビーム制御システムのみを利用する場合においても、遠方の対象物だけでなく近い対象物も検出する必要がある。遠方の物体ほど撮像した像は小さくなることから、遠方の物体を検出するためには、画像を拡大すべくカメラの画角を狭めることが求められる。このため、このように自車両からの距離が大きく異なる対象物を単一のカメラで単一の画像によって撮像する場合、遠い対象物に合わせた画角とした場合は近い対象物の検出範囲が狭くなり、近い対象物に合わせた画角とした場合は遠い対象物を拡大して検出することが困難となるなど、近い対象物と遠い対象物の双方を適切に撮像することは困難である。一方、自車両から対象物までの距離に合わせて複数の撮像素子を設ける場合、撮像素子のコスト増加を回避することは困難となる。
ここで、例えば、左右方向の画像を単一の撮像素子に結像させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−15662号公報
例えばプリクラッシュセーフティシステム、車線逸脱警報システム、またはハイビーム制御システムを実施するために自車両前方の画像をカメラで撮像する場合、対象物が存在する可能性がある領域は一般的に水平方向に広くなる。これに対し、例えば上述の特許文献に記載されるように左右方向の画像を単一の撮像素子に結像させる場合、水平方向に長い画像を撮像することは困難であり、適切に対象物を検出できないおそれがある。
そこで、本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、撮像素子のコスト増加を回避しつつ水平方向に長い画像を適切に撮像することができる撮像技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の撮像装置は、撮像素子と、撮像素子のうち結像される映像における上下方向に並ぶ複数の領域の各々にそれぞれが映像を結像させる複数の光学系と、を備える。
この態様によれば、単一の撮像素子で水平方向に長い画像を複数撮像することができる。このため、複数の撮像素子を用いる場合に比べて撮像素子のコスト増加を回避しつつ水平方向に長い画像を複数撮像することが可能となる。
複数の光学系の各々は、互いに異なる画角で入射する映像を撮像素子に結像させてもよい。この態様によれば、遠近双方の対象物を単一の撮像素子で適切に撮像することが可能となる。このため、例えばプリクラッシュセーフティシステムまたは車線逸脱警報システムとハイビーム制御システムとを同時に併用する場合や、ハイビーム制御システムにおいて遠近の対象物を検出する場合などにおいても、単一の撮像素子によって撮像して得られた画像データを利用することにより対象物を適切に検出することが可能になる。
複数の光学系の各々は、水平方向に並ぶ複数の被撮像領域の各々の映像を撮像素子に結像させてもよい。
例えば水平方向に長い単一の画像を撮像したい場合、そのまま撮像素子に撮像すると撮像素子全体を効率良く利用して高精細な画像を得ることは困難である。また、上述の特許文献に記載されるように左側の画像を撮像素子の左領域に、右側の画像を撮像素子の右領域に結像させると、左右の画像がともに鉛直方向に長くなるおそれがある。このため、共に水平方向に長い左右の画像を撮像したい場合に高精細な画像を得ることは困難である。
この態様によれば、例えばこのように水平方向に長い単一の画像を撮像する場合においても、例えば左半分の画像を撮像素子の上領域に結像させ、右半分の画像を撮像素子の下領域に結像させることなどが可能となる。このため、撮像素子の面積を効率よく利用して高精細な画像を撮像することが可能となる。
本発明の別の態様は、車両用前照灯装置である。この装置は、撮像素子と、撮像素子のうち結像される映像における上下方向に並ぶ複数の領域の各々にそれぞれが映像を結像させる複数の光学系と、光照射領域を切り替える照射領域切替手段と、撮像素子により撮像され生成された画像データを利用して照射領域切替手段の作動を制御する制御手段と、を備える。
この態様によれば、例えばハイビーム制御システムにおいて遠近の対象物を検出する場合などにおいても、単一の撮像素子によって撮像して得られた画像データを利用することにより対象物を適切に検出することが可能になる。
制御手段は、複数の領域の各々に同時に結像されて得られた複数の画像を互いに関連付けてもよい。この態様によれば、同時に撮像された複数の画像データを利用して、対象物を適切に検出してハイビーム制御を実施することなどが可能となる。
本発明によれば、撮像素子のコスト増加を回避しつつ水平方向に長い画像を適切に撮像することができる撮像技術を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態(以下、実施形態という)について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る車両用前照灯装置10の概略垂直断面図である。車両用前照灯装置10は、車体先端の左寄りに設けられる左側灯具と、右寄りに設けられる右側灯具とを含むが、図1では左側灯具30Lを描いている。以下では左側灯具について説明するが、右側灯具も基本的に同様の構成を有している。
車両用前照灯装置10は、ランプボディ12と、ランプボディ12の前端開口部に取り付けられた透光カバー14とで形成される灯室内に、左側灯具30Lが収容された構成となっている。左側灯具30Lは、図示しない支持部材によってランプボディ12に取り付けられている。
左側灯具30Lは、プロジェクタ型と称される灯具であり、光源であるバルブ86、リフレクタ84、投影レンズ22、ロービーム形成用シェード24およびハイビーム形成用シェード26を備える。左側灯具30Lは、バルブ86から出射した光をリフレクタ84に反射させ、リフレクタ84から前方に向かう光の一部をロービーム形成用シェード24またはハイビーム形成用シェード26で遮蔽して、灯具前方に配置された仮想鉛直スクリーン上にカットオフラインを有する配光パターンを投影する。
リフレクタ84は、車両前後方向に延びる光軸Axを中心軸とする略楕円球面状の反射面を有している。この反射面は、光軸Axを含む断面形状が楕円をなし、その離心率が鉛直断面から水平断面へ向けて徐々に大きくなるように設定されている。バルブ86は反射面の鉛直断面を構成する楕円の第1焦点に配置されており、これによって光源からの光が上記楕円の第2焦点に収束するようになっている。
投影レンズ22は、前方側表面が凸面で後方側表面が平面の平凸非球面レンズであって、光軸Ax上に配置されている。投影レンズ22は、後側焦点がリフレクタ84の反射面の第2焦点に一致するように配置されており、後側焦点面上の像を鉛直仮想スクリーン上に反転像として投影するように構成されている。投影レンズ22は、その周縁部がホルダ36の前端環状溝部に保持されている。
灯具の光源としては、例えば、白熱球やハロゲンランプ、放電球、LED、ネオン管、レーザ光源などが使用可能であるが、第1の実施形態では、一例としてハロゲンランプで構成されるバルブ86を示している。バルブ86は、リフレクタ84の略中央に形成された開口部に勘合固定されている。
車両用前照灯装置10は、それぞれ個別に駆動可能なロービーム形成用シェード24またはハイビーム形成用シェード26を備えることで、ロービーム用配光パターンとハイビーム用配光パターンの両方を作り出すことができる切替型の前照灯である。ロービーム形成用シェード24は、ローシェード駆動モータ34Lと図示しない歯車機構と接続されている。ローシェード駆動モータ34Lを作動させることで、図中に矢印25で示すように、ロービーム形成用シェード24を前方に傾斜するように倒したり、または直立位置に戻したりできるように構成されている。
ハイビーム形成用シェード26は、ハイシェード駆動モータ32Lと略L字形のアーム37で接続されている。アーム37の上端はハイビーム形成用シェード26の下端に固定され、アーム37の下端はハイシェード駆動モータ32Lの出力軸に取り付けられている。ハイシェード駆動モータ32Lが作動して図中の矢印35のように回転すると、ハイビーム形成用シェード26が出力軸を中心に旋回して、光軸Axを横切る方向に移動することができる。このようにロービーム形成用シェード24、ハイビーム形成用シェード26、ローシェード駆動モータ34、およびハイシェード駆動モータ32は、光照射領域を切り替える照射領域切替手段として機能する。この移動の様子は、図3および図4を参照してさらに説明する。
図2は、図1に示した矢印Bの方向からロービーム形成用シェード24およびハイビーム形成用シェード26を観察したときの概念図である。図2に示すように、ロービーム形成用シェード24は、ロービーム用配光パターンにいわゆるカットオフラインが形成されるように、車幅方向の右側で光軸を横切る水平線より下側に水平に延びる右側部分と、車幅方向の左側で右側部分よりやや上方の位置を水平に延びる左側部分とが、左上がりに傾斜した中央部分によって連結された形状を有している。中央部分の傾斜角度は、例えば45°である。
ハイビーム形成用シェード26は、ロービーム形成用シェード24の背面、すなわち光源側に配置される。図3に示すように、ハイビーム形成用シェード26は、光軸を横切る水平線より下側に配置され、略長方形の形状をなしている。ハイビーム形成用シェード26の垂直部26aによって、ハイビーム用配光パターン内に垂直のカットオフラインが形成される。
図3(a)、(b)は、ローシェード駆動モータ34Lによって、ロービーム形成用シェード24が紙面に対して手前側に傾斜されたときの様子を示す。ロービーム形成用シェード24が倒されることで、光軸の水平線より下側にリフレクタ84で反射された光線が通過できる空間が産まれ、ハイビーム用配光パターンを照射可能となる。
ハイビーム形成用シェード26は、光軸Axを横切る方向に移動可能である。図3(a)に示すように、初期状態では、ハイビーム形成用シェード26は垂直部26aがリフレクタ84の中心線よりも右側に位置するように配置されるが、図3(b)に示すように、垂直部26aがリフレクタ84の中心線よりも左側に来る位置まで移動可能に構成されている。ハイビーム形成用シェード26の垂直部26aは、光軸Axを横切る方向にリフレクタ84の左端から右端まで連続的に移動可能とされることが好ましい。
なお、右側灯具30Rに備えられるロービーム形成用シェード24とハイビーム形成用シェード26は、左側灯具30Lのものと左右対称になっていることに注意する。すなわち、右側灯具30R内に設けられるハイビーム形成用シェード26は、初期状態において、垂直部26aがリフレクタ84の中心線よりも左側に位置するように配置される。
図4(a)〜(c)は、灯具前方の所定位置、例えば灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成されるハイビーム用配光パターンを示す。
図4(a)は、右側灯具30Rで形成される右側配光パターンRPを示す。右側配光パターンRPは、全体として楕円形のうち第二象限部分が切り欠けた形状をしている。そして、H−H線より上の領域が、H−H線より下の領域よりも若干小さくなるような形状をしている。図中の3つの曲線は照度の違いを表しており、中心部ほど高い照度となる。
図中の垂直線は、右側配光パターンRP内に形成されるカットオフラインRCを表す。図1で示したように、各ハイビーム形成用シェード26シェードの前方には平凸非球面レンズからなる投影レンズ22が配置されているので、ハイビーム照射領域により形成される投映像は仮想鉛直スクリーン上で上下逆さまになることに注意する。
カットオフラインRCは、図中に矢印で示すように、光軸Axを横切る水平方向に移動させることができる。カットオフラインRCは、初期状態ではV−V線よりも右側に位置する。カットオフラインRCの移動範囲は、ハイビーム形成用シェード26の移動可能範囲によって決まる。図4(a)では、第一象限内でのみ移動するように描かれているが、楕円長軸の大部分にわたってカットオフラインRCを移動できるようにすることが好ましい。
図4(b)は、左側灯具30Lで形成される左側配光パターンLPを示す。左側配光パターンLPも、右側配光パターンRPと同様、全体として楕円形のうち第一象限部分が切り欠けており、H−H線より上の領域がH−H線より下の領域よりも若干小さくなるような形状をしている。垂直のカットオフラインLCは、初期状態ではV−V線よりも左側に位置する。その他の構成は、カットオフラインRCと同様である。
図4(c)は、右側配光パターンRPと左側配光パターンLPとを重ね合わせた全体配光パターンを示す。右側配光パターンRPと左側配光パターンLPとは、同じ大きさの楕円を作るように構成されている。したがって、両者が重ね合わせられた全体配光パターンでは、H−H線より下側は単独のときと比べて二倍の照度となり、H−H線より上側では単独のときと同じ照度となる。それぞれの配光パターンのカットオフラインRC、LCの位置に応じて、全体配光パターンのH−H線より上側には、凹字状の遮光領域Sが形成される。カットオフラインの位置を変えることで、この凹字状の遮光領域を楕円の長軸に沿って水平方向に移動させることができる。これについては、図11以降で詳述する。
図5は、車両用前照灯装置10の全体構成を示す機能ブロック図である。ここに示す各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUやメモリをはじめとする素子や機械装置、電気回路で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックとして描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
前照灯装置制御部40は、左側灯具30Lおよび右側灯具30Rの消点灯および灯具内に設けられた各シェードの動作を制御する。前照灯装置制御部40は、運転手による図示しない前照灯スイッチの操作に応じて電源回路42に指令を出し、左側灯具30Lおよび右側灯具30Rを点灯または消灯する。
運転者が前照灯スイッチでロービームを指示した場合には、シェード駆動部44に対してロービーム形成用シェード24を直立位置に移動するよう指示し、シェード駆動部44は、ローシェード駆動モータ34Lおよび34Rを作動させる。これにより、ロービーム用配光パターンで照射が行われる。運転者がハイビームを指示した場合には、シェード駆動部44に対してロービーム形成用シェード24を傾斜させるよう指示し、シェード駆動部44は、ローシェード駆動モータ34Lおよび34Rを作動させる。これにより、ロービーム形成用シェード24が前方に倒されて、ハイビーム用配光パターンで照射が行われる。
カットオフライン変更部50は、車両位置検出部52、カットオフライン位置決定部54、シェード移動量指示部56を含む。
車両位置検出部52は、車両前方を撮像するよう車両に据え付けられたCCD(Charge Coupled Device)カメラ90で取得された画像に基づき、配光パターン内で前走車が占める位置を検出する。具体的には、車両位置検出部52は、カメラ90で取得された車両前方の画像内で、車両の前照灯または尾灯に相当する部分を既知のアルゴリズムにしたがってって検出し、配光パターン内のH−H線およびV−V線と照らし合わせて車両位置を決定する。車両位置データは、カットオフライン位置決定部54に出力される。このようなカメラの撮像画像内から前走車を検出する手法は周知であるから、ここでは詳細な説明を省略する。
カットオフライン位置決定部54は、運転者によりハイビームが指示されている場合に、車両位置検出部52で検出された車両位置に合わせた遮光領域が形成されるように、右側配光パターンRPと左側配光パターンLPにおけるそれぞれのカットオフラインRC、LCの水平方向位置を決定する。つまり、右側配光パターンRPと左側配光パターンLPとを組み合わせた全体配光パターン内に、前走車にグレアを与えないような適切な遮光領域が形成されるようにカットオフライン位置を決定する。カットオフラインは、検出された前走車の両端からそれぞれ若干量外側に、カットオフラインとH−H線との交点が来るように配置することが好ましい。
シェード移動量指示部56は、右側配光パターンRPと左側配光パターンLPのカットオフラインRC、LCが、カットオフライン位置決定部54で定められた水平方向位置に来るように、右側灯具30Rと左側灯具30L内のハイビーム形成用シェード26の移動量を算出し、シェード駆動部44に指示する。シェード駆動部44は、シェード移動量指示部56から指示された移動量が実現されるように、ハイシェード駆動モータ32Lおよび32Rに駆動信号を送る。
図6は、第1の実施形態に係るカメラ90の構成を示す図である。図6は、車両搭載されたカメラ90の右側面図を模式的に示したものである。カメラ90は、フロントガラス92の客室内側上方に配置され、車両前方の画像を撮像する。
カメラ90は、撮像素子100、第1光学系102、第2光学系104、および遮蔽板110を有する。撮像素子100は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサによって構成される。なお、撮像素子100がCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなど他のイメージセンサによって構成されていてもよい。
第1光学系102は、レンズ106およびレンズ106を支持する支持部材(図示せず)を有する。第2光学系104は、レンズ108およびレンズ108を支持する支持部材(図示せず)を有する。第1光学系102および第2光学系104は、撮像素子100のうち結像される映像における上下方向に並ぶ複数の領域の各々にそれぞれが映像を結像させる。これにより、単一の撮像素子100で水平方向に長い画像を複数撮像することが可能となる。
第1の実施形態では、第2光学系104は、第1光学系102よりも小さい画角で、撮像素子100において第1光学系102が結像させる領域よりも下方の領域に車両前方の映像を結像させる。これにより、レンズ106よりも撮像素子100から離間するレンズ108を、レンズ106よりも下方に配置することができる。図6に示すように、車両のフロントガラス92は、一般的に下方に行くほど前方に突き出すように設けられる。このようにカメラ90も下方に配置されるレンズ108が上方に配置されるレンズ106よりも前方に突き出す構成とすることにより、車両客室内のスペースを有効に利用してカメラ90を設置することができる。
第1光学系102と第2光学系104との間には遮蔽板110が設けられ、第1光学系102から撮像素子100の下方の領域への光の入射、および第2光学系104から撮像素子100の上方の領域への光の入射が抑制されている。
なお、第1光学系102および第2光学系104の各々は、ミラーまたはプリズムを介して撮像素子100に車両前方の映像を結像させてもよい。撮像素子は近年益々小型化が進められている。このようにミラーまたはプリズムを利用することで、小さい撮像素子に映像を結像する場合においても、物理的にスペースが不足する事態を回避しつつ光学系を構成することが可能となる。
図7は、第1の実施形態に係るカメラ90が搭載された自車両120を上方から見た模式図である。図7において、θ1は第1光学系102の画角を示し、θ2は第2光学系104の画角を示す。このように、θ2はθ1よりも小さく設定されており、第2光学系104は第1光学系102より遠方の映像を撮像素子100に結像させるよう構成されている。
車両位置検出部52は、第1光学系102による結像位置と第2光学系104による結像位置との対応関係を取得するため、第1光学系102および第2光学系104の双方の画角内において第1基準点A1および第2基準点A2を特定する。第1の実施形態では、第2光学系104の画角の方が小さく設定されていることから、車両位置検出部52は、第2光学系104の画角内において第1基準点A1および第2基準点A2を特定する。なお、この第1基準点A1および第2基準点A2は、第2光学系104による撮像素子100への矩形の結像範囲のコーナー部周辺であることが好ましい。
このように、第1光学系102および第2光学系104の各々は、互いに異なる画角θ1、θ2で入射する映像を撮像素子100に結像させる。これにより、遠近双方の対象物を単一の撮像素子100で適切に撮像することが可能となる。したがって、後述するハイビーム制御において遠近の対象物を検出する場合などにおいても、単一の撮像素子100によって撮像して得られた画像データを利用することにより対象物を適切に検出することが可能になる。
図8は、第1の実施形態に係る撮像素子100の正面図である。図8において、第1領域100aは第1光学系102によって映像が結像される領域を示し、第2領域100bは第2光学系104によって映像が結像される領域を示す。このように、第1光学系102は、撮像素子100のうち水平方向に長い上方の領域である第1領域100aに車両前方の映像を結像させる。また、第2光学系104は、撮像素子100のうち水平方向に長い下方の領域である第2領域100bに前方の映像を結像させる。
第1の実施形態では、一般的な撮像素子と同様に幅と高さの比が4:3の撮像素子を利用している。一方、後述するハイビーム制御においては、例えば単一の光学系で幅が高さの2倍以上という水平方向に長い領域に結像された画像のみが制御に利用される。このため、撮像した画像のうち上方および下方に制御に利用されない領域が生じ、撮像素子100の全体を効果的に利用することが困難となる。このように第1光学系102および第2光学系104が、撮像素子100のうち結像される映像における上下方向に並ぶ複数の領域の各々にそれぞれが映像を結像させることにより、撮像素子100の面積を効果的に利用することができる。
図8において、第3領域100cは、第2領域100bに結像される映像が第1領域100aにおいて結像される領域を示す。このように、第1光学系102は、第2光学系104によって結像される映像を含み、且つその映像よりも広範囲の映像を撮像素子100に結像させる。
図9は、第1の実施形態における撮像素子100の正面図に、第1基準点A1および第2基準点A2の各々が結像されるポイントを示した図である。車両位置検出部52は、撮像素子100の左下のコーナー部を原点として、結像された映像の位置を定義する。ここでは、水平方向に延びる軸をx軸、鉛直方向に延びる軸をy軸とする。
第1光学系102によって撮像素子100に結像される第1基準点A1および第2基準点A2のそれぞれの位置を第1基準点P1および第2基準点P2とし、それぞれの座標をP1(xP1,yP1)、P2(xP2,yP2)とする。また、第2光学系104によって撮像素子100に結像される第1基準点A1および第2基準点A2のそれぞれの位置を第1基準点Q1および第2基準点Q2とし、それぞれの座標をQ1(xQ1,yQ1)、Q2(xQ2,yQ2)とする。第2光学系104の画角は第1光学系102の画角よりも小さいことから、第1基準点Q1と第2基準点Q2との間隔は第1基準点P1と第2基準点P2との間隔よりも大きくなる。
第1の実施形態では、遠い前方の対象物および水平方向に長い範囲に存在する比較的近い前方の対象物の存在が検出された場合に、対象物の存在が検出された位置への照射光の照度が対象物の存在が検出されない位置への照射光の照度よりも低くなるよう、ロービーム形成用シェード24およびハイビーム形成用シェード26を駆動させる。このとき、車両位置検出部52は、撮像素子100によって撮像された画像データのうち第1領域100aに結像された画像を利用して、水平方向に長い範囲に存在する比較的近い前方の対象物の存在を検出する。また、車両位置検出部52は、撮像素子100によって撮像された画像データのうち第2領域100bに結像された画像を利用して、遠い前方の対象物の存在を検出する。このように撮像素子100の異なる領域において対象物の存在を検出するため、車両位置検出部52は、第1領域100aにおける計測点と第2領域100bにおける計測点との対応関係を取得する。
具体的には、車両位置検出部52は、第1領域100aに結像された画像を利用して第1基準点P1と第2基準点P2との距離(P1P2)を算出する。また、車両位置検出部52は、第2領域100bに結像された画像を利用して第1基準点Q1と第2基準点Q2との距離(Q1Q2)を算出する。このQ1Q2とP1P2との比から、第1光学系102に対する第2光学系104の倍率Mを算出する。Q1Q2、P1P2、および倍率Mは、
Figure 2010064718
によって算出される。
車両位置検出部52は、第1領域100aおよび第2領域100bの各々に同時に結像されて得られた複数の画像データを互いに関連付ける。具体的には、車両位置検出部52は、まず第1基準点P1を基準とした第1計測点Pn(xPn,yPn)の位置を算出する。次に車両位置検出部52は、上述の方法によって第1領域100aに対する第2領域100bの倍率Mを算出し、第1基準点P1を基準とした第1計測点Pnの位置をM倍して、第1基準点Q1の座標に加える。こうして車両位置検出部52は、第2領域100bにおいて第1計測点Pnに対応する点である第2計測点Qn(xQn,yQn)を算出することができる。
図10は、第1の実施形態における車両位置に応じた遮光制御の流れを示すフローチャートである。車両に搭載されたカメラ90が、車両前方の画像を撮影する(S10)。車両位置検出部52は、撮影された画像に基づき、前走車などの対象物がハイビーム用配光パターン内で占める位置を検出する(S12)。
このとき車両位置検出部52は、遠い前方の対象物の位置を、第2領域100bに結像された画像を利用して検出する。また、車両位置検出部52は、第2領域100bにおいて撮像されず第1領域100aにおいて撮像される範囲における対象物の位置を、第1領域100aに結像された画像を利用して検出する。このとき車両位置検出部52は、取得した第1計測点Pnと第2計測点Qnとの対応関係を利用して、車両前方の対象物の位置を検出する。
カットオフライン位置決定部54は、検出された車両位置に基づき、車両部分を遮光領域とした全体配光パターンが形成されるように、右側配光パターンRPと左側配光パターンLPにおけるカットオフライン位置を決定する(S14)。シェード移動量指示部56は、決定されたカットオフライン位置に応じて、左側灯具30Lおよび右側灯具30R内のハイビーム形成用シェード26の移動量を決定する(S16)。シェード駆動部44は、シェード移動量に応じた制御信号を、ハイシェード駆動モータ32Rおよび32Lに送信する(S18)。このように車両位置検出部52は、撮像素子100により第1領域100aおよび第2領域100bの各々において撮像され生成された画像データを利用してロービーム形成用シェード24およびハイビーム形成用シェード26の作動を制御する。
以上の構成による第1の実施形態の動作は以下の通りである。前走車が検出されると、車両位置の右端にカットオフラインが位置する右側配光パターンと、車両の左端にカットオフラインが位置する左側配光パターンが形成されるように、左右灯具内でハイビーム形成用シェードを移動させる。こうして作られた左右の配光パターンを重ね合わせた全体配光パターンを照射することで、前走車の運転者にグレアを与えない配光とすることができる。
続いて、前走車の車両位置に応じた配光パターン内の遮光領域形状について、図11乃至12を参照して説明する。
図11は、自車両が直線道路72を走行中に前走車70が観察された様子を示す。カットオフライン位置決定部54は、前走車70の右端にH−H線との交点が来るよう右側配光パターンのカットオフラインRCの位置を決定するとともに、前走車70の左端にH−H線との交点が来るよう左側配光パターンLPのカットオフラインLCの位置を決定する。
図12は、カットオフライン位置決定部54で決定されたカットオフラインを有する右側配光パターンRPと左側配光パターンLPを重ね合わせた全体配光パターンの様子を示す。図示するように、前走車70の位置に合わせて、カットオフラインRCおよびLCで形成された凹型の遮光領域Sが全体配光パターン内に形成されている。これによって、前走車70の運転者にグレアを与えることなく、かつ遮光領域を最小限とした配光パターンで路面が照射される。
図13は、自車両が曲線道路76を走行中に前走車70が観察された様子を示す。この図では、図11の場合と異なり、前走車70はV−V線から離れた左方に位置している。このような場合でも、車両位置に合わせて遮光領域を移動させることができる。
カットオフライン位置決定部54は、前走車70の右端に合わせてカットオフラインRCとH−H線との交点を配置し、また前走車70の左端に合わせてカットオフラインLCとH−H線との交点を配置する。
図14は、カットオフライン位置決定部54で決定されたカットオフラインを有する右側配光パターンRPと左側配光パターンLPを重ね合わせた全体配光パターンの様子を示す。図示するように、前走車の水平方向位置が左にずれた場合でも、車両位置に合わせた最小限の遮光領域Sを有する全体配光パターンを形成することができる。
図15は、自車両が曲線道路78を走行中に先行車70aと対向車70bとが観察された様子を示す。今回のように撮影画像内に複数台の車両が捉えられた場合、カットオフライン位置決定部54は、最も右にある車両の右端に合わせてカットオフラインRCとH−H線との交点を配置するとともに、最も左にある車両の左端に合わせてカットオフラインLCとH−H線との交点を配置する。
図16は、カットオフライン位置決定部54で決定されたカットオフラインを有する右側配光パターンRPと左側配光パターンLPを重ね合わせた全体配光パターンの様子を示す。図示するように、前走車が複数台ある場合、遮光領域Sは横長の長方形状となる。しかし、このときも、いずれの前走車の運転者にもグレアを与えることなく、かつ遮光領域を最小限とした配光パターンで路面を照射することができる。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、右側配光パターンと左側配光パターンとの重ね合わせによりハイビーム用の配光パターンを作成する前照灯装置において、右側灯具および左側灯具内でハイビーム形成用シェードを駆動することで、配光パターン内でカットオフライン位置を水平方向に移動できるようにした。これにより、左右のカットオフラインの組合せによって遮光領域を水平方向に自在に移動させることが可能になり、したがって、前走車位置のみを遮光領域とした全体配光パターンを作り出すことができる。シェードが連続的に移動できるように構成すれば、カットオフライン位置も配光パターン内で連続的に移動するので、前走車の水平方向位置、大きさ、および車両の数に応じて、遮光領域の範囲を最適に設定することができる。したがって、前走車の運転者にグレアを与えることなく、遮光範囲を最低限として路面の照度を確保することができる。
第1の実施形態のように、ハイビーム用配光パターン内でカットオフラインを移動させて遮光領域を形成させると、以下のような利点もある。すなわち、前走車にグレアを与えないために、ハイビームからロービームに切り替えたりすると、前走車の両側を照射することができなくなり、結果として前方視認性を低下させることになるが、第1の実施形態では、前方視認性をほとんど損なうことがない。
また、前走車を避けるように灯具をスイブルさせた場合、遮光領域が必要以上に大きくなったり、道路の両側を不必要に広い範囲で照らしてしまうことになり、自車両の左右を走行する車両や歩行者にグレアを与えてしまう可能性がある。これに対して、第1の実施形態では、灯具から発射される光線の方向は不変であるから、そのような恐れはない。
また、灯具をスイブルさせると、路面の配光が大きく変化するため、運転者に煩わしさを与える恐れがあるが、第1の実施形態では、前走車の有無やその位置にかかわらず、少なくともH−H線より下側の領域では照度が変わることがないので、自然なフィーリングで遮光制御することができる。
(第2の実施形態)
図17は、第2の実施形態に係る第1光学系および第2光学系による被撮像領域を示す図である。第2の実施形態では、第1光学系および第2光学系の各々は、水平方向に並ぶ左被撮像領域130Lおよび右被撮像領域130Rの各々の映像を、撮像素子100における第1領域100aおよび第2領域100bの各々に結像させる。このとき第1光学系および第2光学系の各々は、互いに同じ画角で入射する映像を撮像素子100に結像させる。なお、光学系の数は3つ以上であってもよい。この場合、複数の光学系の各々は、水平方向に並ぶ2つの被撮像領域の各々の映像を撮像素子100において上下方向に並ぶ複数の領域に結像させる。
図18は、左被撮像領域130Lの映像が第1領域100aに結像され、右被撮像領域130Rの映像が第2領域100bに結像された状態を示す図である。このように水平方向にならぶ被撮像領域の映像であっても、撮像素子100において上下方向に並ぶ領域に各々を結像させることにより撮像素子100の面積を効率よく利用して高精細な画像を撮像することが可能となる。
本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、各実施形態の各要素を適宜組み合わせたものも、本発明の実施形態として有効である。また、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を各実施形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれうる。以下、そうした例をあげる。
本発明は、上述の各実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を加えることも可能である。各図に示す構成は、一例を説明するためのもので、同様な機能を達成できる構成であれば、適宜変更可能である。
例えば、各実施形態における灯具30はいわゆる反射タイプのものであるが、灯具30は、バルブ86から投影レンズ22に直接光照射される直射タイプであってもよい。
右側配光パターンおよび左側配光パターン内に形成されるカットオフラインは、曲線や傾斜した線であってもよい。これにより、U字状やV字状の遮光領域を全体配光パターン内に形成することができる。
実施形態では、右側灯具が右側配光パターンを、左側灯具が左側配光パターンを形成することを述べたが、この関係は逆でもよい。すなわち、右側灯具が左側配光パターンを、左側灯具が右側配光パターンを形成してもよい。
実施形態では、右側灯具および左側灯具を、ロービームとハイビームを切り替え可能なものとして説明したが、これらはハイビーム専用の灯具であってもよい。すなわち、ハイビーム形成用シェードのみを灯具内に備えた構成であってもよい。
実施形態では、ハイビーム形成用シェードを光軸を横切る方向に駆動することで、配光パターン内のカットオフラインを移動させることを述べた。しかし、この構成の代わりに、それぞれ遮蔽面積の異なる複数のハイビーム形成用シェードを回転軸の円周側面に間隔を空けて取り付けたいわゆるロータリーシェードを灯具内に設け、軸を回転させていずれかのシェードをリフレクタの焦点に合わせることで、配光パターン内のカットオフラインを移動させるようにしてもよい。
また、実施形態に係るハイビーム形成用シェードを移動可能な構成を有する灯具を、周知のスイブル機構と組み合わせて使用してもよい。これにより、前走車の運転手へのグレアを防止しつつ、車両の曲進に応じた照射制御をすることができる。
また、ある変形例では、車両用前照灯装置10が搭載される車両には、CPU、ROMおよびRAMなどを有する車両制御部(図示せず)を有する。前照灯装置制御部40の車両位置検出部52は、第2領域100bに結像された映像、または第1領域100aと第2領域100bの双方に結像された映像を利用して対象物の存在を検出して上述のハイビーム制御を実施する。車両制御部は、第1領域100aに結像された映像を利用して、セーフティプリクラッシュ、車線逸脱警報システム、オートクルーズコントロールシステム(先行車自動追従走行システム)などにおける車両制御を実施する。これらの制御方法は公知であることから説明を省略する。このように第1領域100aおよび第2領域100bの各々に結像された映像を異なる種類の制御に利用することも可能である。
また、ある別の変形例では、第1光学系および第2光学系のいずれか一方、または双方に光学フィルタが設けられる。この光学フィルタは、例えば赤外光を透過し可視光を遮断する赤外線フィルタであってもよい。このように光学フィルタを用いることで、様々な撮像形態で映像を撮像する場合においても、単一の撮像素子で撮像することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る車両用前照灯装置の概略垂直断面図である。 図1に示した矢印Bからロービーム形成用シェードおよびハイビーム形成用シェードを観察したときの概念図である。 (a)、(b)は、ロービーム形成用シェードが紙面に対して手前側に傾斜されたときの様子を示す図である。 (a)〜(c)は、灯具前方の仮想鉛直スクリーン上に形成されるハイビーム用配光パターンを示す図である。 車両用前照灯装置の全体構成を示す機能ブロック図である。 第1の実施形態に係るカメラの構成を示す図である。 第1の実施形態に係るカメラが搭載された自車両を上方から見た模式図である。 第1の実施形態に係る撮像素子の正面図である。 第1の実施形態における撮像素子の正面図に、第1基準点A1および第2基準点A2の各々が結像されるポイントを示した図である。 車両位置に応じた遮光制御の流れを示すフローチャートである。 直線道路を自車両が走行中に前走車が観察された様子を示す図である。 図11に示した右側配光パターンと左側配光パターンを照射したときの様子を示す図である。 曲線道路を自車両が走行中に前走車が観察された様子を示す図である。 図13に示した右側配光パターンと左側配光パターンを照射したときの様子を示す図である。 曲線道路を自車両が走行中に先行車と対向車とが観察された様子を示す図である。 図15に示した右側配光パターンと左側配光パターンを照射したときの様子を示す図である。 第2の実施形態に係る第1光学系および第2光学系による被撮像領域を示す図である。 左被撮像領域の映像が第1領域に結像され、右被撮像領域の映像が第2領域に結像された状態を示す図である。
符号の説明
10 車両用前照灯装置、 24 ロービーム形成用シェード、 26 ハイビーム形成用シェード、 32Lおよび32R ハイシェード駆動モータ、 34Lおよび34R ローシェード駆動モータ、 40 前照灯装置制御部、 44 シェード駆動部、 50 カットオフライン変更部、 52 車両位置検出部、 54 カットオフライン位置決定部、 56 シェード移動量指示部、 90 カメラ、 92 フロントガラス、 100 撮像素子、 102 第1光学系、 104 第2光学系、 106 レンズ、 108 レンズ、 110 遮蔽板、 100a 第1領域、 100b 第2領域。

Claims (5)

  1. 撮像素子と、
    前記撮像素子のうち結像される映像における上下方向に並ぶ複数の領域の各々にそれぞれが映像を結像させる複数の光学系と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記複数の光学系の各々は、互いに異なる画角で入射する映像を前記撮像素子に結像させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記複数の光学系の各々は、水平方向に並ぶ複数の被撮像領域の各々の映像を前記撮像素子に結像させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 撮像素子と、
    前記撮像素子のうち結像される映像における上下方向に並ぶ複数の領域の各々にそれぞれが映像を結像させる複数の光学系と、
    光照射領域を切り替える照射領域切替手段と、
    前記撮像素子により撮像され生成された画像データを利用して前記照射領域切替手段の作動を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする車両用前照灯装置。
  5. 前記制御手段は、前記複数の領域の各々に同時に結像されて得られた複数の画像を互いに関連付けることを特徴とする請求項4に記載の車両用前照灯装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113883463A (zh) * 2021-09-17 2022-01-04 王现磊 一种led汽车大灯智能控制***
WO2022102515A1 (ja) * 2020-11-10 2022-05-19 ソニーグループ株式会社 撮像装置、レンズ装置
CN115988307A (zh) * 2023-03-20 2023-04-18 湖南省迈德威视科技有限公司 一种利于多种加工环境使用的防护型工业相机

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