JP2010063796A - ロール状衛生用紙の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造されたロール状衛生用紙に汚れが付着し難く、製品の美観を損ねることが少ないロール状衛生用紙の製造方法を提供する。
【解決手段】長尺芯管2の外周面に、その長手方向に沿って接着剤を塗工して第1塗工部4Aを形成し、第1塗工部4Aを介して、長尺芯管2の外周面に幅広原紙6の始端部を接着固定し、幅広原紙6を長尺芯管2に巻き取ってロール8を形成し、幅広原紙6の終端部等に、その幅方向に沿って接着剤を塗工して第2塗工部10Aを形成し、第2塗工部10Aを介して、ロール8の外周面に幅広原紙6の終端部を接着固定してログ12を形成し、切断刃14により、ログ12を製品幅にカットする。ロール状衛生用紙1の側縁部に相当する部分を非塗工部16A,18Aとし、複数の非塗工部16A,18Aの間に第1塗工部4A及び第2塗工部10Aを形成し、ログ12を非塗工部16A,18Aでカットしてロール状衛生用紙1を得る。
【選択図】図1A

Description

本発明は、トイレットペーパー、キッチンタオル等のロール状衛生用紙の製造方法に関するものである。
一般に、トイレットペーパー、キッチンタオル等のロール状衛生用紙は、以下のような方法により製造される。
まず、長尺芯管の外周面に、その長手方向に沿って接着剤を塗工し、その塗工部を介して、長尺芯管の外周面に幅広原紙の始端部を接着固定する(例えば、特許文献1参照)。次いで、幅広原紙を製品長さ分だけ長尺芯管に巻き取ってロールを形成する。更に、幅広原紙の終端部に、幅広原紙の幅方向に沿って接着剤を塗工し、その塗工部を介して、ロールの外周面に幅広原紙の終端部を接着固定することにより、幅広のロール状衛生用紙(ログ)を形成する(例えば、特許文献2〜4参照)。最後に、ログソー等の切断刃により、前記ログを製品幅にカットしてロール状衛生用紙を得る。
実開平6−86687号公報 特開昭60−102353号公報 特開2003−246511号公報 特開2006−131400号公報
しかしながら、これらの方法では、製造されたロール状衛生用紙に汚れが付着することが多く、製品の美観を損ねる場合があるという問題があった。
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、製造されたロール状衛生用紙に汚れが付着し難く、製品の美観を損ねることが少ないロール状衛生用紙の製造方法を提供するものである。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討した結果、幅広原紙の始端部及び終端部を接着固定する接着剤がログソー等の切断刃、ひいては製品であるロール状衛生用紙に汚れとして付着するという知見を得た。そして、幅広原紙の製品(ロール状衛生用紙)側縁部に相当する部分を非塗工部として、接着剤を塗工し、その非塗工部でログをログソー等の切断刃でカットすることにより、上記課題を解決可能であることを見出し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明によれば、以下に示すロール状衛生用紙の製造方法が提供される。
[1] 長尺芯管の外周面に、当該長尺芯管の長手方向に沿って第1接着剤を塗工して第1塗工部を形成し、前記第1塗工部を介して、前記長尺芯管の外周面に幅広原紙の始端部を接着固定し、次いで、前記幅広原紙を製品長さ分だけ前記長尺芯管に巻き取ってロールを形成し、更に、前記幅広原紙の終端部又は前記ロールの外周面に、前記幅広原紙又は前記ロールの幅方向に沿って第2接着剤を塗工して第2塗工部を形成し、前記第2塗工部を介して、前記ロールの外周面に前記幅広原紙の終端部を接着固定することにより、幅広のロール状衛生用紙であるログを形成し、その後、切断刃により、前記ログを製品幅にカットしてロール状衛生用紙を得るロール状衛生用紙の製造方法であって、前記ロール状衛生用紙の側縁部に相当する部分を非塗工部とし、複数の前記非塗工部の間に前記第1接着剤及び前記第2接着剤を塗工することにより、前記第1塗工部及び前記第2塗工部を形成し、前記ログを前記非塗工部でカットすることにより前記ロール状衛生用紙を得るロール状衛生用紙の製造方法。
[2] 前記長尺芯管の外周面において、複数の前記非塗工部の間に、前記第1接着剤を間欠的に塗工して前記第1塗工部を形成する前記[1]に記載のロール状衛生用紙の製造方法。
[3] 前記幅広原紙の終端部又は前記ロールの外周面において、複数の前記非塗工部の間に、前記第2接着剤を間欠的に塗工して前記第2塗工部を形成する前記[1]又は[2]に記載のロール状衛生用紙の製造方法。
[4] 前記第1接着剤及び前記第2接着剤として同一の接着剤を用い、かつ、同一の塗工パターンにより前記第1塗工部及び前記第2塗工部を形成する前記[1]〜[3]のいずれかに記載のロール状衛生用紙の製造方法。
本発明のロール状衛生用紙の製造方法は、製造されたロール状衛生用紙に汚れが付着し難く、製品の美観を損ねることが少ない。また、ロール状衛生用紙の側縁部に接着剤が塗工されていないため、使用開始時に前記側縁部から衛生用紙を剥離することができ、衛生用紙の剥離が容易である。
以下、本発明のロール状衛生用紙の製造方法を実施するための最良の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。但し、本発明はその発明特定事項を備えるロール状衛生用紙の製造方法を広く包含するものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。
[1]本発明の製造方法の構成:
本発明のロール状衛生用紙の製造方法は、例えば、図1Aに示すように、長尺芯管2の外周面に、長尺芯管2の長手方向に沿って第1接着剤を塗工して第1塗工部4Aを形成し(A図)、第1塗工部4Aを介して、長尺芯管2の外周面に幅広原紙6の始端部を接着固定し(B図)、次いで、幅広原紙6を製品長さ分だけ長尺芯管2に巻き取ってロール8を形成し、更に、幅広原紙6の終端部又はロール8の外周面に、幅広原紙6又はロール8の幅方向に沿って第2接着剤を塗工して第2塗工部10Aを形成し(C図)、第2塗工部10Aを介して、ロール8の外周面に幅広原紙6の終端部を接着固定することにより、幅広のロール状衛生用紙であるログ12を形成し(D図)、その後、切断刃14により、ログ12を製品幅にカットしてロール状衛生用紙1を得る製造方法である(E図、F図)。
そして、ロール状衛生用紙1の側縁部に相当する部分を非塗工部16Aとし(A図、C図)、複数の非塗工部16Aの間に第1接着剤及び第2接着剤を塗工することにより、第1塗工部4A及び第2塗工部10Aを形成し、ログ12を非塗工部16A,18Aでカットすることによりロール状衛生用紙1を得る点に特徴がある(E図、F図)。
このように、本発明の製造方法では、製品(ロール状衛生用紙)の側縁部に相当する部分、即ち、ログを製品幅にカットする際に切断刃と接触する部分には接着剤が塗工されていない。従って、ログソー等の切断刃、ひいては製品であるロール状衛生用紙に、接着剤が汚れとして付着し難く、製品の美観を損ねることが少ない。
[1−1]ピックアップ工程:
本発明の製造方法においては、図1A及び図1Bに示すように、まず、長尺芯管2の外周面に、長尺芯管2の長手方向に沿って第1接着剤を塗工して第1塗工部4Aを形成する(A図)。その後、第1塗工部4Aを介して、長尺芯管2の外周面に幅広原紙6の始端部を接着固定する(この接着固定は「ピックアップ」と称されることがある。)。
「長尺芯管」はロール状衛生用紙の巻き芯となる部材であり、通常、ボール紙等の厚紙からなる紙管が用いられる。ロール状衛生用紙の種類により異なるが、外径35〜50mmφ、厚さ0.5〜1.5mmの紙管が好適に用いられる。この長尺芯管は、一時に複数個のロール状衛生用紙を製造できるようロール状衛生用紙の幅の10〜30倍の長さを有するものである。
「第1接着剤」とは、長尺芯管の外周面に幅広原紙の始端部を接着固定するための接着剤である(「ピックアップ糊」と称されることがある。)。第1接着剤の種類は特に限定されるものではない。但し、第1接着剤は幅広原紙を迅速に接着固定することができ、幅広原紙を巻き取る際の引張力にも耐え得る接着強度を有する接着剤であることが好ましい。このような接着剤としては、水溶性接着剤が好ましく、酢酸ビニル系接着剤が更に好ましい。市販の酢酸ビニル系接着剤の中では、ウエットタックが強く、ピックアップ性に優れるという理由から、カネビノールTV976、カネビノールTV986(いずれも商品名、日本エヌエスシー社製)が特に好ましい。
「幅広原紙」は、ロール状衛生用紙の中間体となる原紙であり、長尺芯管と同様にロール状衛生用紙の幅の10〜30倍の幅を有するものである。この「幅広原紙」には、1枚の原紙のみからなる1プライの他、2枚の原紙を重ね合わせた2プライ等、複数枚の原紙を重ね合わせたマルチプライのものも含まれる。
「長尺芯管の長手方向に沿って」とは、図1Bに示すように、第1塗工部4Aが長尺芯管2の軸方向と平行するように形成されていれば足り、長手方向の全域において連続的に形成されていることを要しない。本発明の製造方法では、ロール状衛生用紙の側縁部に相当する部分を非塗工部16Aとして、第1塗工部4Aが形成される。
「ロール状衛生用紙の側縁部に相当する部分」とは、製品であるロール状衛生用紙を形成した際にその側縁部となる部分である。「側縁部」とは、側縁のみならずその近傍も含む概念である。具体的には、図1Bに示すように、製品であるロール状衛生用紙の側縁となる部分E’を含み、かつ、幅方向中央部95%の部分を除く部分を意味するものとする。なお「側縁となる部分」は、(1)ログをカットして製品幅とする際のカット線の部分(製品幅を揃えるためにログの両側縁部をカットする場合も含む。)及び(2)長尺芯管の両側縁、が該当する。
図1Bに示すように、第1塗工部4Aは、ロール状衛生用紙の側縁となる部分E’の両側各2.5〜15mmの部分を非塗工部16Aとして、幅2〜10mm、長さ80〜110mmに形成することが好ましい。こうすることにより、非塗工部16Aの長さが、切断刃の厚さよりも大きく設定され、切断刃に第1接着剤が付着することはない。
また、本発明の製造方法においては、図2Aに示すように、長尺芯管2の外周面において、複数の非塗工部16Aの間に、第1接着剤を間欠的に塗工して第1塗工部4Bを形成することが好ましい。
前記のような構成では、ロール状衛生用紙の側縁部に相当する部分E’に非塗工部16Aが存在することに加えて、複数の非塗工部16Aの間にも非塗工部16Bが存在することになる。従って、第1塗工部4Bの総面積が少なく、ロール状衛生用紙を芯管から綺麗に剥がすことができるため、最後まで無駄なく使用することができる。この形態における塗工パターンは特に限定されない。但し、複数の非塗工部16Aの間(長さ80〜110mm程度)に、長さ5〜30mmの第1塗工部を5〜30mmピッチで間欠的に形成することが好ましい。なお、この形態は、単に第1塗工部を間欠的に形成するのではなく、ロール状衛生用紙の側縁部に相当する部分を非塗工部とした上で、第1塗工部を間欠的に形成する点に特徴がある。
第1塗工部の形成は、従来公知の接着剤塗工方法によって形成することができる。例えば、コーターによる塗布、スプレーによる噴霧等を挙げることができる。中でも、非塗工部に接着剤が飛散等しないようにしてロール状衛生用紙の側縁部に相当する部分を確実に非塗工部とするという理由からコーターにより第1塗工部を形成することが好ましい。
前記のように形成された第1塗工部を介して、長尺芯管の外周面に幅広原紙の始端部を接着固定する。具体的には、第1塗工部が形成された長尺芯管と幅広原紙とを圧接することにより接着固定を行う。なお、この接着は、第1塗工部が幅広原紙の始端から10〜150mm離れた位置に配置されるように行うことが好ましい。
[1−2]巻き取り工程:
本発明の製造方法においては、図1Aに示すように、始端部が接着固定された幅広原紙6を製品長さ分だけ長尺芯管2に巻き取ってロール8を形成する(B図)。
一般に、巻取り工程は、幅広原紙が大径に巻回されたジャンボロールから幅広原紙を送り出し、ワインダーにより長尺芯管に巻き直すことにより行われる。幅広原紙の巻取り長さはロール状衛生用紙の種類によって異なる。例えば、ロール状トイレットペーパーの場合であれば25〜90m、ロール状キッチンタオルの場合であれば10〜20mとすることが一般的である。
[1−3]テールシール工程:
本発明の製造方法においては、図1A及び図1Cに示すように、幅広原紙6の終端部又はロール8の外周面に、幅広原紙6又はロール8の幅方向に沿って第2接着剤を塗工して第2塗工部10Aを形成し、第2塗工部10Aを介して、ロール8の外周面に幅広原紙6の終端部を接着固定することにより、幅広のロール状衛生用紙であるログ12を形成する(D図)。
「第2接着剤」とは、ロールの外周面に幅広原紙の終端部を接着固定するための接着剤である(「テールエンド糊」と称されることがある。)。第2接着剤の種類は特に限定されるものではない。但し、第2接着剤は幅広原紙を迅速に接着固定することができ、容易に剥離しない接着強度を有する接着剤であることが好ましい。このような接着剤としては、水溶性接着剤が好ましく、酢酸ビニル系接着剤が更に好ましい。市販の酢酸ビニル系接着剤の中では、ウエットタックが強く、乾燥性に優れるという理由から、カネビノールTV995、カネビノールTV997(いずれも商品名、日本エヌエスシー社製)が特に好ましい。
「幅広原紙の幅方向に沿って」とは、図1Cに示すように、第2塗工部10Aが幅広原紙6の終端Eと平行するように形成されていれば足り、終端部において連続的に形成されていることを要しない。
「第2塗工部」は、幅広原紙6の終端部に形成してもよいし、ロール8の外周面(具体的には、幅広原紙6の終端部が当接する部分)に形成してもよい。第2塗工部は幅広原紙6の終端Eから10〜50mm離れた位置、又はロール8の外周面において幅広原紙6の前記位置が当接される位置に形成することが好ましい。
そして、第2塗工部10Aは、ロール状衛生用紙の側縁となる部分E’の両側各2.5〜15mmの部分を非塗工部18Aとして、幅2〜10mm、長さ5〜30mmに形成することが好ましい。こうすることにより、非塗工部18Aの長さが、切断刃の厚さよりも大きく設定され、切断刃に第2接着剤が付着することはない。
また、本発明の製造方法においては、図2Bに示すように、幅広原紙6の終端部又はロール8の外周面において、複数の非塗工部18Aの間に、第2接着剤を間欠的に塗工して第2塗工部10Bを形成することが好ましい。
前記のような構成では、ロール状衛生用紙の側縁部に相当する部分E’に非塗工部18Aが存在することに加えて、複数の非塗工部18Aの間にも非塗工部18Bが存在することになる。従って、第2塗工部10Bの総面積が少なく、ロール状衛生用紙の始端部(幅広原紙6の終端部に相当する部分)を極めて容易に剥離することが可能となる。この形態における塗工パターンは特に限定されない。但し、複数の非塗工部18Aの間(長さ80〜110mm程度)に、長さ5〜30mmの第2塗工部を5〜30mmピッチで間欠的に形成することが好ましい。
本発明の製造方法においては、必ずしも第1塗工部と第2塗工部の塗工パターンを同一パターンにする必要はない。例えば、図1Bに示すような連続的な塗工パターンの第1塗工部4Aと、図2Bに示すような間欠的な塗工パターンの第2塗工部10Bとを組み合わせる方法や、その逆に、図2Aに示すような間欠的な塗工パターンの第1塗工部4Bと、図1Cに示すような連続的な塗工パターンの第2塗工部10Aとを組み合わせる方法等を採用してもよい。
但し、本発明の製造方法においては、第1接着剤及び第2接着剤として同一の接着剤を用い、かつ、同一の塗工パターンにより第1塗工部及び第2塗工部を形成することが好ましい。こうすることにより、第1塗工部の形成設備と第2塗工部の形成設備とを共用することができ、設備コストの低減、設備設置スペースの縮小が可能となる。
最後に、図1Aに示すように、第2塗工部10Aを介して、ロール8の外周面に幅広原紙6の終端部を接着固定することにより、幅広のロール状衛生用紙であるログ12を形成する(D図)。具体的には、第2塗工部10Aが形成された幅広原紙6の終端部とロール8の外周面、又は第2塗工部10Aが形成されたロール8の外周面と幅広原紙6の終端部を圧接することにより接着固定を行う。
[1−4]切断工程:
本発明の製造方法においては、図1Aに示すように、切断刃14により、ログ12を製品幅にカットしてロール状衛生用紙1を得る(E図,F図)。この際、ログ12は非塗工部16A,18Aに相当する部分で切断される。このようにして、芯管22に衛生用紙26が巻回されたロール状衛生用紙1を得ることができる。
「切断刃」としては、ログソー(丸刃)、バンドソー(平刃)等、従来公知の切断刃を用いることができる。刃の厚さとしては、2〜10mmのものが好適に用いられる。製品幅はロール状衛生用紙の種類によって異なる。例えば、ロール状トイレットペーパーの場合であれば105〜114mm、ロール状キッチンタオルの場合であれば210〜228mmとすることが一般的である。
[2]本発明の製造方法の適用対象:
本発明の製造方法は、例えば、図3に示すようなロール状トイレットペーパーの製造方法に適用することができる。図3は、ロール状トイレットペーパーの製造工程を模式的に示す工程図である。
[2−1]ログ形成工程:
図3に示す製造方法では、まず、幅広原紙52が大径に巻回されたジャンボロール50から幅広原紙52を送り出し、ワインダー54により長尺芯管に巻き直すことにより、幅広のロール状衛生用紙であるログ56とする。このログ形成工程においては、第1接着剤、第2接着剤が塗工され、第1塗工部、第2塗工部が形成されるので、既に説明した本発明の製造方法を適用すればよい。
[2−2]切断工程:
図3に示す製造方法では、ログ56を、一旦、アキュームレーター58に蓄積した後、2本のログ56が並走するように順次送り出し、ログソー60によって製品長さにカットして、ロール状トイレットペーパー62としている。但し、並走させるログの数は2本に限定されるものではなく、例えば4本とする場合もある。
[2−3]包装工程:
カットしたロール状トイレットペーパー62は、8個(4個×2段)を1組として包装袋64に挿入し、開口部を封着して包装体66とする。
[2−4]箱詰め工程:
包装体66は複数個を1組として段ボール箱68に箱詰めして箱詰め体70とし、出荷する。
本発明の製造方法について、図1A〜図1Cを参照しながらさらに具体的に説明する。但し、本発明は、その発明特定事項を備えた製造方法を全て包含するものであり、以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
実施例1では、ロール状トイレットペーパー(幅114mm×長さ30m、2プライ)を製造した。
[1−1]ピックアップ工程:
実施例1においては、図1A(A図)及び図1Bに示すように、まず、長尺芯管2の外周面に、長尺芯管2の長手方向に沿って第1接着剤を塗工して第1塗工部4Aを形成した。この際、ロール状衛生用紙の側縁部に相当する部分E’を非塗工部16Aとし、複数の非塗工部16Aの間に第1接着剤を塗工することにより、第1塗工部4Aを形成した。そして、第1塗工部4Aを介して、長尺芯管2の外周面に幅広原紙6の始端部を接着固定した。
長尺芯管2としては、外径39mmφ、厚さ0.5mmのボール紙からなる紙管を用いた。この長尺芯管2は、ロール状衛生用紙の製品幅の26倍の長さを有するものとした。
第1接着剤としては、カネビノールTV976(商品名、日本エヌエスシー社製)を用いた。
幅広原紙は、ロール状衛生用紙の製品幅の26倍の幅を有する2プライのものを用いた。1枚の原紙の坪量は17g/mであった。
第1塗工部4Aは、ロール状衛生用紙の側縁となる部分E’の両側各7mmの部分を非塗工部16Aとして、幅5mm、長さ100mmに形成した。第1塗工部は、コーターによる塗布で形成した。
第1塗工部4Aが形成された長尺芯管2と幅広原紙6とを圧接することにより接着固定を行った。この接着は、第1塗工部4Aが幅広原紙6の始端Eから110mm離れた位置に配置されるように行った。
[1−2]巻き取り工程:
図1A(B図)に示すように、始端部が長尺芯管2の外周面に接着固定された幅広原紙6を製品長さ分だけ長尺芯管2に巻き取ってロール8を形成した。幅広原紙6の巻取り長さは30mとした。
[1−3]テールシール工程:
図1A(C図,D図)及び図1Cに示すように、幅広原紙6の終端部に、幅広原紙6の幅方向に沿って第2接着剤を塗工して第2塗工部10Aを形成し、第2塗工部10Aを介して、ロール8の外周面に幅広原紙6の終端部を接着固定することにより、ログ12を形成した。
第2接着剤としては、カネビノールTV995(商品名、日本エヌエスシー社製)を用いた。図1Cに示すように、第2塗工部10Aは、幅広原紙6の終端Eと平行するように形成した。
第2塗工部10Aは、幅広原紙6の終端部において、ロール状衛生用紙の側縁となる部分E’の両側各7mmの部分を非塗工部18Aとして、幅3mm、長さ100mmに形成した。第2塗工部も、コーターによる塗布で形成した。
図1A(D図)に示すように、第2塗工部10Aが形成された幅広原紙6の終端部を、ロール8の外周面に接着固定してログ12を形成した。具体的には、第2塗工部10Aが形成された幅広原紙6の終端部とロール8の外周面とを圧接することにより接着固定を行った。
[1−4]切断工程:
図1Aに示すように、切断刃14により、ログ12を製品幅(114mm)にカットしてロール状衛生用紙1を得た(E図,F図)。この際、切断刃14により、非塗工部16A,18Aに相当する部分でログ12を切断した。切断刃14としては、刃の厚さが最大4.8mmのログソー(丸刃)を用いた。
実施例1の製造方法では、ログソーに接着剤の付着はなく、製品であるロール状衛生用紙にも汚れは付着しなかった。
(実施例2)
実施例2では、第1塗工部及び第2塗工部の形成パターンのみを変更し、他の工程については実施例1と同様にロール状トイレットペーパーを製造した。
実施例2においては、図2Aに示すように、長尺芯管2の外周面において、複数の非塗工部16Aの間に、第1接着剤を間欠的に塗工して第1塗工部4Bを形成した。より具体的には、長さ10mmの第1塗工部4Bを7mmピッチで間欠的に形成した。
また、図2Bに示すように、幅広原紙6の終端部において、複数の非塗工部18Aの間に、第2接着剤を間欠的に塗工して第2塗工部10Bを形成した。より具体的には、長さ10mmの第2塗工部10Bを7mmピッチで間欠的に形成した。
実施例2の製造方法でも、ログソーに接着剤の付着はなく、製品であるロール状衛生用紙にも汚れは付着しなかった。
本発明のロール状衛生用紙の製造方法は、ロール状トイレットペーパー、ロール状キッチンタオル等のロール状衛生用紙の製造に好適に用いることができる。
本発明のロール状衛生用紙の製造方法の一の実施形態を模式的に示す工程図である。 図1Aに示す製造方法のピックアップ工程(A)を拡大して示す模式図である。 図1Aに示す製造方法のテールシール工程(C)を拡大して示す模式図である。 本発明のロール状衛生用紙の製造方法の別の実施形態を示す模式図であり、ピックアップ工程を拡大して示す模式図である。 本発明のロール状衛生用紙の製造方法の別の実施形態を示す模式図であり、テールシール工程を拡大して示す模式図である。 ロール状トイレットペーパーの製造工程を模式的に示す工程図である。
符号の説明
1:ロール状衛生用紙、2:長尺芯管、4A,4B:第1塗工部、6:幅広原紙、8:ロール、10A,10B:第2塗工部、12:ログ、14:切断刃、16A,16B,18A,18B:非塗工部、22:芯管、26:衛生用紙、E:始端、E:終端、E’:側縁に相当する部分、E:側縁、50:ジャンボロール、52:幅広原紙、54:ワインダー、56:ログ、58:アキュームレーター、60:ログソー、62:ロール状トイレットペーパー、64:包装袋、66:包装体、68:段ボール箱、70:箱詰め体。

Claims (4)

  1. 長尺芯管の外周面に、当該長尺芯管の長手方向に沿って第1接着剤を塗工して第1塗工部を形成し、前記第1塗工部を介して、前記長尺芯管の外周面に幅広原紙の始端部を接着固定し、
    次いで、前記幅広原紙を製品長さ分だけ前記長尺芯管に巻き取ってロールを形成し、
    更に、前記幅広原紙の終端部又は前記ロールの外周面に、前記幅広原紙又は前記ロールの幅方向に沿って第2接着剤を塗工して第2塗工部を形成し、前記第2塗工部を介して、前記ロールの外周面に前記幅広原紙の終端部を接着固定することにより、幅広のロール状衛生用紙であるログを形成し、
    その後、切断刃により、前記ログを製品幅にカットしてロール状衛生用紙を得るロール状衛生用紙の製造方法であって、
    前記ロール状衛生用紙の側縁部に相当する部分を非塗工部とし、複数の前記非塗工部の間に前記第1接着剤及び前記第2接着剤を塗工することにより、前記第1塗工部及び前記第2塗工部を形成し、
    前記ログを前記非塗工部でカットすることにより前記ロール状衛生用紙を得るロール状衛生用紙の製造方法。
  2. 前記長尺芯管の外周面において、複数の前記非塗工部の間に、前記第1接着剤を間欠的に塗工して前記第1塗工部を形成する請求項1に記載のロール状衛生用紙の製造方法。
  3. 前記幅広原紙の終端部又は前記ロールの外周面において、複数の前記非塗工部の間に、前記第2接着剤を間欠的に塗工して前記第2塗工部を形成する請求項1又2に記載のロール状衛生用紙の製造方法。
  4. 前記第1接着剤及び前記第2接着剤として同一の接着剤を用い、かつ、同一の塗工パターンにより前記第1塗工部及び前記第2塗工部を形成する請求項1〜3のいずれか一項に記載のロール状衛生用紙の製造方法。
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