JP2014185414A - 印刷用紙補修用パッチ及び印刷用紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造工程に大きな影響を与えずに補修でき、その後の印刷工程等でのトラブルの発生が低減できる印刷用紙補修用パッチの提供を目的とする。
【解決手段】本発明は、長尺帯状の印刷用紙の欠陥を補修するための印刷用紙補修用パッチであって、片状の基紙と、この基紙の片面に積層される粘着剤層とを備え、上記基紙が補修対象の印刷用紙と同質であることを特徴とする印刷用紙補修用パッチである。上記印刷用紙としては新聞用紙が好ましい。上記基紙の最大外径としては2cm以上5cm以下が好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、印刷用紙補修用パッチ及び印刷用紙に関する。
抄紙工程より得られた原紙は異物や汚れの付着、穴等の欠陥部を有する場合があり、そのままの状態でワインダーを用いて長尺帯状の紙を巻取り、製品として仕上げると、例えば輪転印刷工程での断紙や印面不良の原因となる。
上記不都合に対し、従来は上述の欠陥部分を含む領域を切断して取り除き、その両端を帯状の両面テープで接合して補修に供されている(特開平4−85255号公報参照)。しかし、上記補修方法では、製品巻取全幅に渡って継ぎ目部が両面テープで接着されており、継ぎ目前後の巻取の紙質差や、紙厚が厚くなること等により、例えば輪転機等での印刷の際、テンション変動、見当ずれ、文字ダブリ等のトラブルが発生し易い。また、継ぎ目部から両面テープがはみ出さないように厳密に管理する必要もある。
特開平4−85255号公報
本発明は、上記のような不都合に鑑みてなされたものであり、製造工程に大きな影響を与えずに補修でき、その後の印刷工程等でのトラブルの発生が低減できる印刷用紙補修用パッチの提供及び上記印刷用紙補修用パッチを上記欠陥の表裏面に貼り付けた欠陥部でのテンション変動、見当ずれ、文字ダブリ等に優れた印刷用紙の提供を目的とする。
本発明者は、上記不都合を解決するために鋭意検討を重ねた結果、片状の基紙と、この基紙の片面に積層される粘着剤層とを備え、上記基紙が補修対象の印刷用紙と同質である印刷用紙補修用パッチが、上述のような印刷用紙補修用パッチであることを見出し、本発明を完成するに至った。
上記課題を解決するためになされた発明は、
長尺帯状の印刷用紙の欠陥を補修するための印刷用紙補修用パッチであって、
片状の基紙と、この基紙の片面に積層される粘着剤層とを備え、
上記基紙が補修対象の印刷用紙と同質であることを特徴とする印刷用紙補修用パッチである。
当該印刷用紙補修用パッチは、基紙の片面に積層される粘着剤層を備えるため、これらを欠陥個所に貼り合わせることで、製造工程に大きな影響を与えることなく、比較的簡単に長尺帯状の印刷用紙を補修することができる。また、上記基紙が補修対象の印刷用紙と同質であるため、補修個所が目立つことなく、印刷用紙の品質を維持することができる。
上記印刷用紙としては新聞用紙が好ましい。このように上記印刷用紙を新聞用紙とすることで、テンション変動、見当ずれ、文字ダブリ等の印刷トラブルの少ない高品質な新聞用紙を提供することができる。
上記基紙の最大外径としては2cm以上5cm以下が好ましい。このように上記基紙の最大外径を2cm以上5cm以下とすることで、容易に補修個所の欠陥部に貼り付けすることができ、補修個所の目立ちをより抑制することができる。
上記粘着剤層を構成する粘着剤としてはアクリル系粘着剤が好ましい。このように上記粘着剤をアクリル系粘着剤とすることで、当該補修用パッチの粘着性や耐久性をより向上させることができ、その結果当該補修用パッチの剥がれを抑制することができる。
上記課題を解決するためになされた別の発明は、
当該印刷用紙補修用パッチを上記欠陥の表裏面に貼り付けた印刷用紙である。上記印刷用紙は、欠陥補修しても、補修個所が目立つことなく、また印刷時にテンション変動、見当ずれ、文字ダブリ等の発生し難い高品質な印刷用紙である。
なお、本明細書において「印刷用紙補修用パッチ」とは、印刷用紙を補修するために用いるつぎあて紙をいう。また、「同質」とは、経済産業省「紙・パルプ統計」による紙の品目分類に従った紙の分類内容が同一のものを意味し、新聞用紙(新聞巻取紙)は品目として印刷用紙に含まれるものとする。好ましくは、JIS P 8148(2001)で測定される白色度が±2ポイント以内、JIS P 8150(2004)で測定されるa*が±0.5ポイント以内、b*が±0.5ポイント以内であるものが挙げられる。
上述のように、製造工程に大きな影響を与えずに補修でき、その後の印刷工程等でのトラブルの発生が低減できる印刷用紙補修用パッチを提供することができる。従って、当該印刷用紙補修用パッチは様々な紙、特に新聞用紙等に好適に用いることができる。
本発明は、
長尺帯状の印刷用紙の欠陥を補修するための印刷用紙補修用パッチであって、
片状の基紙と、この基紙の片面に積層される粘着剤層とを備え、
上記基紙が補修対象の印刷用紙と同質であることを特徴とする印刷用紙補修用パッチである。
以下、当該印刷用紙補修用パッチについて詳説する。
<長尺帯状の印刷用紙>
当該印刷用紙補修用パッチは長尺帯状の印刷用紙の欠陥を補修するために用いられる。長尺帯状の印刷用紙は、広げられた状態で用いられてもよいが、通常ロール等によって巻き取られた状態で用いられる。
上記印刷用紙としては、例えば新聞用紙、雑誌用紙、広告宣伝用紙等が挙げられる。
これらの中では、上記印刷用紙として新聞用紙が好ましい。このように上記印刷用紙を新聞用紙とすることで、印刷時に見当ずれ、文字ダブリ等の発生し難い高品質な新聞用紙を提供することができる。
現在、印刷用紙の軽量化が進んでいるため、印刷用紙の坪量としては、通常39g/m以上47g/m以下であり、40g/m以上46g/m以下が好ましい。このように印刷用紙の坪量を上記範囲とすることで、軽量タイプの印刷用紙であっても、当該印刷用紙補修用パッチを用いることで製造工程に大きな影響を与えず、高品質な印刷用紙を得られる傾向がある。印刷用紙の坪量が上記上限を超えると、軽量化とは言えず省資源に反するおそれや、印刷物の輸送コストが高くなるおそれがある。印刷用紙の坪量が上記下限未満であると、裏抜けがしやすくなるおそれや、強度が低下し断紙トラブルを生じるおそれがある。
他方、印刷用紙の欠陥としては、異物の付着、汚れ、穴、薄肉部等が挙げられる。このような欠陥を印刷用紙に残すことは印刷用紙の品質維持、作業効率等の観点から好ましくはない。
<基紙>
当該印刷用紙補修用パッチは片状の基紙を備えることで、補修個所が露出することなく、印刷用紙の欠陥を簡単に補修することができる。
「片状の基紙」とは、型抜きされた基紙をいう。その形状としては、特に限定されないが、円形から楕円形が好ましい。この場合、当該印刷用紙補修用パッチは角がないため、補修後の当該紙補修用パッチの剥がれが生じ難く好ましい。
基紙の最大外径としては2cm以上5cm以下が好ましく、2.5cm以上4.5cm以下がより好ましい。このように上記基紙の最大外径を上記範囲とすることで、欠陥部の上に容易に当該印刷用紙補修用パッチを貼付でき、補修個所の目立ちをより抑制することができる。基紙の最大外径が上記上限を超えると、補修個所の目立ちを抑制できないおそれや補修対象の印刷用紙との重なり部分が増え、印刷時の文字ダブリが生じるおそれがある。基紙の最大外径が上記下限未満であると、欠陥を十分に補修できないおそれや、欠陥を補修する手間が増えるおそれがある。なお、基紙が楕円形の場合、最大外径は長径をいう。
基紙の坪量としては、通常39g/m以上47g/m以下であり、40g/m以上46g/m以下が好ましい。このように基紙の坪量を上記範囲とすることで、当該印刷用紙補修用パッチを用いることで製造工程に大きな影響を与えず、高品質な印刷用紙を得られる傾向がある。基紙の坪量が上記上限を超えると、輪転機でのテンション変動、文字ダブリ等のトラブルを生じるおそれがある。基紙の坪量が上記下限未満であると、粘着剤の裏抜けが生じやすく、断紙トラブルを生じるおそれがある。
基紙の厚みとしては、通常55μm以上85μm以下であり、60μm以上80μm以下が好ましい。基紙の厚みを上記範囲とすることで、輪転機等での印刷の際、テンション変動、見当ずれ、文字ダブリ等のトラブルの発生を抑制できる傾向がある。基紙の厚みが上記上限を超えると、上記トラブルを抑制できないおそれがある。基紙の厚みが上記下限未満であると、接着剤の裏抜けが問題となるおそれがある。
上記基紙は補修対象の印刷用紙と同質である。このように上記基紙が補修対象の印刷用紙と同質であることで、補修個所が目立つことなく、印刷用紙の品質を維持することができる。
<粘着剤層>
当該印刷用紙補修用パッチは上記基紙の片面に積層される粘着剤層を備えることで、印刷用紙の欠陥を基紙で容易に被覆することができる。
粘着剤としては、カゼイン系、天然ゴム系、デンプン系、膠系、アクリル系、α−オレフィン系、ウレタン系、エチレン-酢酸ビニル系、エポキシ系、塩化ビニル系、クロロプレンゴム系、酢酸ビニル系、シアノアクリレート系、シリコーン系、水性高分子-イソシアネート系、スチレン-ブタジエンゴム系、ニトリルゴム系、ニトロセルロース系、フェノール樹脂系、変成シリコーン系、ポリアミド系、ポリイミド系、ポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリスチレン系、ポリビニルアルコール系、ポリビニルピロリドン系、ポリビニルブチラール系、ポリベンズイミダソール系、ポリメタクリレート系、メラミン系、ユリア系、レゾルシノール系等が挙げられる。
これらの中では、上記粘着剤層を構成する粘着剤としてアクリル系粘着剤が好ましく、永久接着(強粘着)タイプのアクリル系粘着剤がより好ましい。このように上記粘着剤をアクリル系粘着剤とすることで、当該補修用パッチの粘着性と耐久性をより向上させることができる。
粘着剤の塗布量としては、通常15g/m以上25g/m以下であり、17g/m以上23g/m以下が好ましい。粘着剤の塗布量を上記範囲とすることで、基紙を印刷用紙に十分に貼り付けられる傾向がある。粘着剤の塗布量が上記上限を超えると、粘着剤が基紙からはみ出すおそれがある。粘着剤の塗布量が上記下限未満であると、粘着力が不足し、基紙が剥がれるおそれがある。
粘着剤の塗工方法としては、例えばナイフコーター、ロールナイフコーター、ロールコーター、リップコーター、ダイコーター、バーコーター、グラビアコーター等の一般の塗工装置が挙げられる。
粘着剤は通常基紙の略全面に塗布される。粘着剤を基紙の略全面に塗布することで、粘着剤が塗布されていない基紙の剥がれを抑制することもできる。なお、本発明の効果を損なわない範囲で基紙中に粘着剤が塗布されていない部分が存在してもよい。
<印刷用紙の補修>
従来、印刷用紙の欠陥を補修する場合、欠陥部分を含む領域を切断して取り除き、その両端を帯状の両面テープで接合して補修に供していた。しかし、当該印刷用紙補修用パッチを欠陥に直接貼り付けるだけで上述のような製造上のトラブルや品質不良を引き起こすことなく簡単に印刷用紙を補修することができる。また、印刷時のテンション変動等のトラブルを抑制することもできる。
当該印刷用紙補修用パッチは、片状の基紙と、この基紙の片面に積層される粘着剤層とを備える。当該印刷用紙補修用パッチは補修直前に基紙の片面に粘着剤を塗布した後に用いてもよい。
また、離型シートと、この離型シート上に粘着剤層を介して積層される複数の上記印刷用紙補修用パッチとを備える印刷用紙補修用パッチシートから、印刷用紙補修用パッチを分離して用いてもよい。
当該補修用パッチは、本発明の効果を損なわない限り、長尺帯状の印刷用紙の表裏面の両方に貼り付けてもよく、上記表裏面のいずれか一方だけの汚れ等の場合はその面だけに貼り付けてもよい。当該補修用パッチは、より高品質な印刷用紙を得ることができるため、長尺帯状の印刷用紙の表裏面の両方に貼り付けることが好ましい。
<補修後の印刷用紙>
当該補修用パッチを用いた補修後の印刷用紙は、欠陥がわかりにくい外観に優れた紙である。また、基紙に粘着剤層を略全面に備えた当該補修用パッチを用いることで基紙の剥がれを抑制することもできる。
上記印刷用紙は、当該印刷用紙補修用パッチを上記欠陥の表裏面に貼り付けた印刷用紙、又は当該印刷用紙補修用パッチを上記欠陥の表裏面のいずれか一面に貼り付けた紙である。
上記印刷用紙としては、当該印刷用紙補修用パッチを上記欠陥の表裏面に貼り付けた印刷用紙が好ましい。このように当該印刷用紙補修用パッチを印刷用紙の上記欠陥の表裏面に貼り付けることで、両面より上記欠陥を被覆することができる。
当該印刷用紙は、当該紙補修用パッチを用いた補修後、印刷や塗工を施してもよい。
当該印刷用紙補修用パッチを用いることで、容易に補修作業を行え、製造工程に大きな影響を与えずに補修でき、その後の印刷工程等でのトラブルの発生が低減できる。従って、当該印刷用紙補修用パッチを貼り付けた印刷用紙は、新聞用紙、雑誌用紙、広告宣伝用紙等として好適に使用することができる。
以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、実施例及び比較例において、測定は下記の方法により行った。
<坪量(g/m)>
坪量(g/m)はJIS−P8124(2011)に記載の「紙及び板紙−坪量の測定方法」に準拠して測定した。
<厚さ(μm)>
厚さ(μm)はJIS−P8118(1998)「紙及び板紙−厚さ及び密度の試験方法」に準拠して測定した。
<補修時の作業性>
両面テープ(熱接着両面フィルムテープ、ダイセルファインケム株式会社製、ダイアミドフィルム、幅15mm)を用いて、欠陥を除去し継ぎ目処理をする場合の処理時間を基準(×評価)として、欠陥処理に要する作業性を以下の基準で評価した。
(評価基準)
○:両面テープを用いた紙継ぎ作業の半分以下の時間で容易に欠陥処理ができた。
△:両面テープを用いた紙継ぎ作業の半分以下の時間で欠陥処理ができたが、処理に注意
を要した。
×:両面テープを用いた紙継ぎ作業と同等の時間を要した。
<粘着剤の裏抜け>
基材の片面にアクリル系粘着剤(東亞合成株式会社製、品名:HV−C9500)を25g/mとなるように塗布し、乾燥後、平面に貼着し粘着剤の裏抜けを以下の基準で評価した。なお、各々A4サイズ5枚について評価した。
(評価基準)
○:基材の表面(粘着剤塗布面の反対側)粘着剤の裏抜けがない。
△:基材の裏面に、目視では確認できないが、ルーペで拡大すると微量の粘着剤の裏抜けが確認できる。ただし指で触れても粘着性は感じられない。
×:基材の裏面に、目視で確認できる少量の粘着剤の裏抜けがある。
<外観>
得られた印刷用紙補修用パッチを四六版サイズに断裁した新聞用紙(大王製紙株式会社製、品名:超軽量紙)の1か所に貼り付けたサンプルを10枚用意し、オフセット印刷機(ローランド社製、型式:ローランドRVK−3B)を使用しカラー4色刷りを行い、パッチまたは、継ぎ目部の目立ち具合を目視にて評価した。なお、両面テープで継ぎ目処理したサンプルは、新聞用紙を両面テープで継ぎ目処理し継ぎ目部を含む四六版サイズに断裁した新聞用紙を同様に印刷したサンプルで評価した。
(評価基準)
○:パッチ(継ぎ目部)が目立たない。
△:パッチ(継ぎ目部)がよく見るとわかる。
×:パッチ(継ぎ目部)が一目でわかる。
<色ずれ・文字ダブリ>
得られた印刷用紙補修用パッチで補修した新聞用巻取紙を用意し、タワープレス型オフセット輪転機(株式会社東京機械製作所製、型式:カラートップ6000)にてカラー4色印刷し、補修部を含むサンプルの印刷状態を目視にて評価した。また両面テープで継ぎ目処理した新聞用巻取紙についても同様に評価した。
(評価基準)
○:色ずれ、文字ダブリがない。
△:色ずれ、文字ダブリが少しみられる。
×:色ずれ、文字ダブリがある。
[実施例1]
基紙として、坪量41.5g/m、紙厚67μmの新聞用紙(大王製紙株式会社製)を用いた。また、剥離シートとして青グラシン紙82g/mの剥離原紙にシリコーン系剥離剤(信越化学工業株式会社製、品名:KS−766A)を乾燥後の塗工量が1.0g/mとなるように、グラビアコーターで塗布乾燥し、剥離紙を得た。上記剥離紙に市販のアクリル系粘着剤(強粘着タイプ 東亞合成株式会社製、品名:HV−C9500)を乾燥後の塗工量が20g/mとなるようにコンマコーターで塗布、乾燥し、乾燥後に粘着剤塗布面と基紙を貼り合わせて、粘着シートを作製した。次いで基紙側に表1に示す通り、直径3cmの円形にハーフカット処理して印刷用紙補修用パッチ1を作製した。なお、ハーフカット処理とは基紙、粘着剤層、剥離紙をこの順に積層した構成の印刷用紙補修用パッチシートの基紙に切り込みを入れ、剥離紙には切り込みを入れないというカットを施すものである。
欠陥を生じた原紙(新聞用紙 大王製紙株式会社製、品名:超軽量紙)の巻取ロールに欠陥位置を示すマーキングを施しておき、この巻取りロールをワインダーで製品巻取に巻き換える過程で欠陥部が巻き出された時点でウェブの送りを停止させ、印刷用紙補修用パッチ1を用いて欠陥の両面に貼り合わせ、しかる後にウェブの送りを再開して巻き換えを続行し、実施例1の印刷用紙(新聞用紙)を得た。
[実施例2〜9、比較例2]
基紙の種類、坪量、紙厚、形状を表1に示す通りにした以外は、実施例1で用いた印刷用紙補修用パッチ1と同様にして、印刷用紙補修用パッチ2〜10を作製した。欠陥を生じた原紙(新聞用紙 大王製紙株式会社製、品名:超軽量紙)の巻取ロールに欠陥位置を示すマーキングを施しておき、この巻取りロールをワインダーで製品巻取に巻き換える過程で欠陥部が巻き出された時点でウェブの送りを停止させ、印刷用紙補修用パッチ2〜10を用いて欠陥の両面に貼り合わせ、しかる後にウェブの送りを再開して巻き換えを続行し、実施例2〜9及び比較例2の印刷用紙(新聞用紙)を得た。
[比較例1]
欠陥を生じた原紙の巻取ロールに欠陥位置を示すマーキングを施しておき、この巻取りロールをワインダーで製品巻取に巻き換える過程で欠陥部が巻き出された時点でウェブの送りを停止させ、製品巻取の幅で切断し欠陥部を含む領域を切除し、次いで切断した残りの原紙の両端縁を両面テープ(熱接着両面フィルムテープ、ダイセルファインケム株式会社製、ダイアミドフィルム、幅15mm)によって継ぎ合わせ、しかる後にウェブの送りを再開して巻き換えを続行するという紙継ぎ操作を行い、比較例1の印刷用紙(新聞用紙)を得た。
Figure 2014185414
表1から、実施例のものは比較例のものに比べて粘着剤の裏抜け、外観、補修時の作業性、色ずれ、文字ダブリ等に優れることが分かる。
当該印刷用紙補修用パッチを用いることで、製造工程に大きな影響を与えずに補修でき、その後の印刷工程等でのトラブルの発生が低減できる。従って、当該印刷用紙補修用パッチを貼り付けた紙は、新聞用紙、雑誌用紙、広告宣伝用紙等として好適に使用することができる。

Claims (5)

  1. 長尺帯状の印刷用紙の欠陥を補修するための印刷用紙補修用パッチであって、
    片状の基紙と、この基紙の片面に積層される粘着剤層とを備え、
    上記基紙が補修対象の印刷用紙と同質であることを特徴とする印刷用紙補修用パッチ。
  2. 上記印刷用紙が新聞用紙である請求項1に記載の印刷用紙補修用パッチ。
  3. 上記基紙の最大外径が2cm以上5cm以下である請求項1又は請求項2に記載の印刷用紙補修用パッチ。
  4. 上記粘着剤層を構成する粘着剤がアクリル系粘着剤である請求項1、請求項2又は請求項3に記載の印刷用紙補修用パッチ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の印刷用紙補修用パッチを上記欠陥の表裏面に貼り付けた印刷用紙。
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