JP2010059233A - 発色及び消色が可能な液体画像記録材料 - Google Patents
発色及び消色が可能な液体画像記録材料 Download PDFInfo
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Abstract
印刷画像を加熱により無色化することで紙のリユースを促進する、液体消色インクを提供する。
【解決手段】
液体画像形成材料が呈色性化合物、顕色剤、融点48℃以上のアルコール、包接性化合物と水又は/及び常温で液体のアルコールを含有することを特徴とする。さらに融点48℃以上のアルコールは融点が80℃以下であり、かつ、微粒子であること、包接性化合物がシクロデキストリンであることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
フェノール型顕色剤は1種もしくは2種以上を用いることが可能である。さらに、発色と消色のコントラストが良好な画像形成材料を得るために、フェノール型顕色剤は呈色性物質1モルに対して0.8モル〜8モルが好ましい。この範囲を下回ると発色濃度低下の問題があり、この範囲を上回ると無色化しにくくなる問題があって好ましくない。
なおマトリクス剤の含有比率は呈色性化合物1重量部に対して2重量部〜20重量部が好ましい。20重量部を超えると発色性低下の問題があり、2重量部より少ないと残像増加の問題が生じてしまう。
(1)印刷媒体としてセルロースを含む紙を用いた場合、呈色性化合物と紙に含まれるセルロースが相互作用して消色困難な程に安定した発色状態となることを阻害する性質を有すること、(2)常温で液体のアルコールに対して微溶性であること、(3)消色剤を併用することで、ガラス等の非繊維媒体に対しても発色及び消色が可能な性質を有すること、(4)加熱消色時に発火の危険性が極めて低いこと、(5)実質的に酸価がなくマトリクス材料の作用による呈色性化合物の発色がないこと。
包接性化合物は画像形成材料中に顕色剤1重量部に対して0.5重量部〜10重量部含有されていることが好ましい。なお、0.5重量部以下だと消去性効果が明確でなく、10重量部を超えると発色性低下の問題が生じて好ましくない。
呈色性化合物としてクリスタルバイオレットラクトン(CVL)を1重量部、顕色剤として2,4−ジヒドロキシベンゾフェノンを1重量部、マトリクス剤としてステアリルアルコールを10重量部計量して配合し、加熱融解して均一化した。融解物を冷却した後、エタノール52重量部と水3重量部を加えた。これを約80℃に加熱して固形物を融解した液を、冷却しながらペイントシェーカーにて分散して、白色のエマルジョン液を作成した。そのエマルジョン液にα−シクロデキストリンを0〜10重量部を加えてペイントシェーカーで分散して白色のエマルジョン状のインク液を作成した。
α−シクロデキストリンの添加によってコントラストが改善されて極大値になるが、さらに添加量を増やして消色剤過多になると発色濃度が薄くなり、結果としてコントラスト低下が発生した。
呈色性化合物としてクリスタルバイオレットラクトン(CVL)を1重量部、顕色剤として2,4−ジヒドロキシベンゾフェノンを1重量部、マトリクス剤としてステアリルアルコールを10重量部計量して配合し、加熱融解して均一化した。融解物を冷却した後、エタノール52重量部と水36重量部を加えた。これを約80℃に加熱して固形物を融解した溶液を冷却しながらペイントシェーカーにて分散して、白色のエマルジョン液を作成した。そのエマルジョン液に5重量部のα−シクロデキストリンまたはβ−シクロデキストリンをそれぞれ加えてペイントシェーカーで分散して、白色のエマルジョン状のインク液を作成した。
5重量部の添加量では、α−シクロデキストリンよりβ−シクロデキストリンの添加の方が良いコントラストが得られた。
呈色性化合物としてクリスタルバイオレットラクトン(CVL)を1重量部、マトリクス剤としてステアリルアルコールを10重量部、顕色剤として三種2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン(2,4−DHBP)、2,4,4’−トリヒドロキシベンゾフェノン(2,4,4−THBP)、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシフェニルスルホン(D−8)それぞれを1重量部計量して配合し、加熱融解して均一化とした。融解物を冷却した後、エタノール52重量部と水36重量部を加えた。それを約80℃に加熱して固形物を融解した液を冷却しながらペイントシェーカーにて分散して、白色のエマルジョン液を作成した。そのエマルジョン液にα−シクロデキストリン5重量部を加えてペイントシェーカーで分散して、白色のエマルジョン状のインク液を作成した。
水に不溶かつアルコールに易溶の2,4−ジヒドロキシベンゾフェノンと比較して、水に微溶かつアルコールに可溶の2,4,4’−トリヒドロキシベンゾフェノンと水に微溶かつアルコールに易溶の4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシフェニルスルホンを用いたインクは、コントラストが大幅に劣ることが判る。
呈色性化合物としてクリスタルバイオレットラクトン(CVL)を1重量部、顕色剤として2,4−ジヒドロキシベンゾフェノンを1重量部、マトリクス剤としてステアリルアルコールを10重量部計量して配合し、加熱融解して均一化した。融解物を冷却した後、組成比を変えたエタノールと水の混合液を88重量部加えた。それを約80℃に加熱して固形物を融解した液を、冷却しながらペイントシェーカーにて分散して、白色のエマルジョン液を作成した。そのエマルジョン液にα−シクロデキストリン5重量部を加えてペイントシェーカーで分散して白色のエマルジョン状のインク液を作成した。
水の含有率が40%を超えると感想画像の発色濃度は大幅に薄くなり、60%を超えると印刷時に無色となる(この無色画像はステアリルアルコールの融点を越えた温度で加熱すると発色する)。
エタノールの含有率を増やした方が印刷画像濃度は高くなるが、その一方で80%を超えるとエマルジョンが不安定になった。99.7%では一時間以内にインクがゲル化してしまった。
呈色性化合物としてクリスタルバイオレットラクトン(CVL)、顕色剤として2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、マトリクス剤としてステアリルアルコールを選定し、配合比1:1:4、1:1:6、1:1:10(呈色性化合物:顕色剤:高級アルコール)とした上で、それぞれの組成を加熱融解して均一化した。融解物を冷却した後、融解物16重量部に対してエタノール60重量部と水40重量部を加えた。それを約80℃に加熱して固形物を融解した液を冷却しながらペイントシェーカーにて分散して、白色のエマルジョン液を作成した。そのエマルジョン液にα−シクロデキストリン5重量部を加えてペイントシェーカーで分散して白色のエマルジョン状のインク液を作成した。
呈色性化合物としてクリスタルバイオレットラクトン(CVL)を、顕色剤として2,4−ジヒドロキシベンゾフェノンを、マトリクス剤としてステアリルアルコールを選定して、配合比1:1:4で配合物を加熱融解して均一化した。融解物を冷却した後16重量部計量し、エタノール60重量部と水40重量部を加えた。それを約80℃に加熱して固形物を融解した液を、冷却しながらペイントシェーカーにて分散して、白色のエマルジョン液を作成した。さらにそのエマルジョン液をろ過して200nm以上の粒子がない溶液を作成した。そのろ過液にヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン(HP−β−CD)を1〜2重量部加えて攪拌溶解し、薄い青色の透明インク液を作成した。インク液は動的光散乱法により粒子径測定を行ったところ、200nm以上の粒子が含まれていない溶液であることを確認した。
エマルジョンインクに比較してコントラストは低いが、HP−β−CDの1%程度の添加により大幅に改善できることが示された。しかしさらに添加量を増やして過多になると発色濃度が薄くなり、結果としてコントラスト低下が発生した。
Claims (5)
- 融点が48℃以上のアルキルアルコールと,
包接性化合物と、
呈色性化合物と、
顕色剤と
水及び/又は低級アルコールを含有することを特徴とする液体画像形成材料。 - 前記融点が48℃以上のアルキルアルコールが直鎖のアルキルアルコールであり、かつ、
微粒子であることを特徴とする請求項1記載の液体画像形成材料。 - 前記融点が48℃以上のアルキルアルコールの炭素数が16以上、かつ、22以下であることを特徴とする請求項1記載の液体画像形成材料。
- 前記融点が48℃以上のアルキルアルコールの融点が80℃以下であることを特徴とする請求項1記載の液体画像形成材料。
- 前記包接性化合物がシクロデキストリン類であることを特徴とする請求項1記載の液体画像形成材料。
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