JP2010057208A - 回転電機 - Google Patents

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秀俊 江夏
Hiroyuki Kanazawa
宏至 金澤
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進 照本
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昌紀 中川
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Abstract

【課題】
コイルの間隔を等間隔にしつつ、鎖交磁束に対する銅損を低減する。
【解決手段】
コイルの磁極位置の電気角位相がずれているコイル12を持った永久磁石式回転電機において、前記コイルのコイル巻数をT1とし、その他コイルのコイル巻数をT2としたとき、T2>T1の関係を満たす。または、前記コイルを巻装するティースの磁気抵抗をR1とし、その他コイルを巻装するティースの磁気抵抗をR2としたとき、R2<R1の関係を満たす。
【選択図】図4

Description

本発明は、回転電機に関する。
発電機等の回転電機は、複数のコイルを備えた固定子と、複数の永久磁石を備えた回転子とを有し、回転する永久磁石が発生する回転磁界がコイルと交差することによって、コイルに起電力が発生するように構成されている。
例えば、特許文献1には、磁石界磁回転形の永久磁石式回転電機が開示されており、この回転電機は3個の同相コイルが連続する構成となっている。なお、コイルの巻数については記載されていない。また、特に、特許文献1のFig6には、磁極を追加することにより、隣接した固定子の各磁極を異極性の永久磁石と同一電気角にて対向させて、有効磁束を増加させたものが開示されている。
国際公開第03/098781号パンフレット
特許文献1のFig6に記載の技術の場合、従来の回転電機と同様の体格でありながら、中速回転領域〜高速回転領域における発電量を抑制しコイル温度を低減できると共に、低速回転領域における出力を向上させることが可能である。
しかしながら、同一電気角にて対向させたことにより、固定子の各磁極の機械角が等間隔とはならず、3個並んだ同相の磁極のうち左右に隣接する磁極が中央の磁極に寄った形状となるため、中央の磁極にコイルを巻くことが困難となる問題点がある。
一方、固定子の磁極間隔を等間隔にすると、同相磁極の中央の磁極位置と対向する回転子の磁極位置とが一致するとき、中央の磁極に隣接する2個の隣接磁極(隣接コイル)と対向する回転子の磁極位置とは位置ずれが生じる。このため、隣接コイルに鎖交する鎖交磁束は、中央の磁極に鎖交する鎖交磁束よりも少なくなる。一方、銅損は、固定子に巻回するコイル巻数に比例するので、隣接コイルの銅損が鎖交磁束に対して増加するという問題点がある。
そこで、本発明は、コイルの間隔を等間隔にしつつ、鎖交磁束に対する銅損を低減することができる回転電機を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の回転電機は、コイルの磁極位置の電気角位相がずれているコイルを持った永久磁石式回転電機において、前記コイルのコイル巻数をT1とし、その他コイルのコイル巻数をT2としたとき
T2>T1
の関係を満たすことを特徴とする。
また、コイルの磁極位置の電気角位相がずれているコイルを持った永久磁石式回転電機において、前記コイルを巻装するティースの磁気抵抗をR1とし、その他コイルを巻装するティースの磁気抵抗をR2としたとき
R2<R1
の関係を満たすことを特徴とする。
本発明によれば、コイルの間隔を等間隔にしつつ、鎖交磁束に対する銅損を低減することができる。
(実施形態)
本発明の一実施形態である回転電機の構成を図1を参照して説明する。
図1の構成図において、回転電機100は、外転型(アウタロータ型)の永久磁石式回転電機であり、ロータコア2の内周面に複数の永久磁石3を貼設した回転子1と、ステータコア11に形成されたスロットに巻回された複数のコイル12を備えた固定子10とを備え、軸方向の端面には板厚の違う鉄板(図示せず)が配置されている。また、固定子10は、回転子1の内面に対してわずかなギャップを介して内挿されており、回転子1は図示しない軸受により、回転可能に支持され、フライホイールとしても機能する。
回転子1は、20個の板状の永久磁石3がN極とS極とが交互になるように、ロータコア2の内周面に周方向等間隔に配列されている。このロータコア2は、半径よりも軸方向幅が短い薄型の円筒形状である。固定子10は、リング状の中心部を有するステータコア11と18個のコイル12とを備え、コイル12は18本のティース4に集中巻で各々巻回されている。すなわち、本実施形態のステータ磁極数は18極であり、スロット数は18である。なお、ティース4は、T字状に形成され、ステータコア11に放射状に等角度間隔に凸設されている。また、ロータコア2とステータコア11とは、渦電流損を低減するため、電磁鋼板が積層されて形成されているが、これらのコアは圧粉磁心を用いて形成することもできる。
次に、図2の回路図を用いて回路構成について説明する。本実施形態の回転電機100(図1)は、3本の同相のコイルU+,U−,U+が各相について直列接続され、この直列接続されたコイルの組がΔ結線されている。これにより、回転子1が回転することで、回転磁束がコイル12に鎖交し、3相接続された12個のコイル12に120°の位相差を持った3相の誘起電圧が発生する。また、この3相の誘起電圧をダイオードD1〜D6からなる3相ブリッジ回路により直流電力に変換している。
次に、固定子10の構成を詳細に説明する。図3は、図1の固定子10を正面から示したものであり、回転子1が紙面に向かって反時計方向に回転すると仮定している。図3において、ステータコア11に形成されたティース4に巻回されたコイル12は、紙面に向かって反時計回りにU+,U−,U+,W+,W−,W+,V+,V−,V+,U+,U−,U+,W+,W−,W+,V+,V−,V+と同相コイルが3個連続して各相毎に配列された構成となっている。ここで、U+とU−とは、コイル12の巻回方向が逆であることを意味している。なお、同一相の3個のコイル12の中央のコイルU−を中央コイルといい、コイル巻数はT2である。また、中央コイルの両側のコイルU+,U+を隣接コイルといい、コイル巻数は各々T1,T3である。
図4は、3個のU相の同相コイルU+,U−,U+と3個の永久磁石3(N極,S極,N極)との位置関係を示した図であって、中央の中央コイルU−と永久磁石のS磁極との中心が重なった場合を示している。この場合には、左右の隣接コイルU+,U+は電気角が20°(機械角では2°)ずれている。すなわち、回転子1の磁極数は20極(10極対)なので、機械角360°に相当する電気角は、
360°×(20/2)=3600°
である。この電気角をティース数(スロット数)18で割ると、
3600°/18=200°
となる。つまり、均等に周方向に配置された場合、隣接したティース4の電気角の差は200°となる。これが180°であれば、U+相と位相が一致することになるが、200°−180°=20°の電気角ズレが生じることになる。
通常、コイル12の誘起電圧は鎖交磁束すなわちコイル巻数に比例するが、左右の隣接コイルU+,U+は電気角が20°(機械角では2°)ずれているため誘起電圧が中心のU相コイルU−に対して0.940(=cos20°)となってしまう。そのため、同一巻数でも左右の隣接コイルU+,U+が作り出す誘起電圧、つまり実効的なコイル巻数は実際のコイル巻数にcos20°を乗じた値となってしまう。言い換えれば、コイルを巻く場所によって有効的に作用する場所とそうでない場所とがあることになる。
図5に、図4で示した場合の実効的なコイル巻数をベクトル図で表現したものを示す。図4に示した中央コイルU−のコイル巻数をT2とし、右側の隣接コイルU+のコイル巻数をT1とし、左側の隣接コイルU+のコイル巻数をT3とする。中央コイルU−に巻装したコイル巻数T2は電気角のずれが生じないが、左右の隣接コイルU+,U+の実効的なコイル巻数は、T1あるいはT3にcos20°を乗じた値となり、実効的なコイル巻数が少なくなる。よって、左右の隣接コイルU+,U+は中央コイルU−に対して6%利用率が低いことになる。そのため、3つの同相のコイル(隣接コイルU+,中央コイルU−,隣接コイルU+)の実効的なコイル巻数は(T1・cos20°+T2+T3・cos20°)となる。
左右の隣接コイルU+,U+が中央コイルU−と同等の誘起電圧を得るためには左右の隣接コイルU+,U+のコイル巻数T1,T3を増加すればよいが、コイルの線材の長さが長くなり、銅損が増大してしまう。そのため、コイル巻数をできるだけ抑えて高い誘起電圧を確保することが望ましい。そこで、総巻数(T1+T2+T3)を一定とし、実際のコイル巻数に比べて実効的な巻数が少なくなる隣接コイルU+,U+のコイル巻数T1,T3を減少させ、実際のコイル巻数がそのまま実効的な巻数となる中央コイルU−のコイル巻数T2を増加することにより、銅損を増加させることなく、誘起電圧を増加させることが可能となる。
次に、具体的な巻数調整手順を示す。中央磁極に永久磁石の磁極中心が重なったとき、紙面右側に配置された磁極の電気角のずれをθ1、同時に紙面左側に配置された磁極の電気角のずれをθ3、右側の隣接コイルU+のコイル巻数をT1とし、中央コイルU−のコイル巻数をT2とし、左側の隣接コイルU+のコイル巻数をT3とする。同じ誘起電圧を確保するためには(1)式(2)式が成立するように中央コイルU−の巻数T2を増加させればよい。
T1・cosθ1+T2+T3・cosθ3=一定 ・・・・(1)
T1=T3<T2 ・・・・(2)
理論上では、中央コイルU−のコイル巻数T2を増加するほど巻数あたりの誘起電圧が増加するが、実装の問題を考慮すると、中央コイルU−のコイル巻数T2の上限はコイルスペースや巻線技術によって決まってくる。
また、左右の磁極位置を中央の磁極に寄せた配置にして中央コイルU−のコイル巻数T2を増加させることもできる。たとえば、磁極が等間隔であった場合、電気角のずれθ1=θ3=20°となり、左右の隣接コイルU+,U+の実効的な巻数は実際の巻数のcos20度(=0.940)倍となるが、電気角のずれをθ1=θ3=10°(機械角では1°)にすることにより、左右の隣接コイルU+,U+の実効的な巻数はcos10°(=0.985)倍となり、より1.000倍に近い値となる。そのため、左右の隣接コイルU+,U+の実効的な巻数が多くなるので、中央コイルU−のコイル巻数T2をそれほど多くする必要はない。
なお、特許文献1のFig6に記載の技術では電気角のずれθ=0°となっているので、cos0°=1.00となり中央コイルU−のコイル巻数T2を増加させる必要はない。しかしながら、前記したとおり中央コイルU−の両側のコイルスペース(スロット)が狭くなるため、狭いスペースにコイルを巻くための高度な巻線技術が必要となる。
また、U相だけではなく、V相,W相でも同様の手順で巻数を調整する。
以上述べたように、回転子1の磁極数と固定子10の磁極数との比が10:9で構成された磁石界磁回転形の永久磁石式回転電機では、中央のコイル巻数T2を増加させ、右側のコイル巻数T1、及び左側のコイル巻数T3を減少させることができる。これにより、必要な誘起電圧を確保したまま、全体のコイル巻数(T1+T2+T3)を減らすことができ、巻線抵抗を抑えることができるので、銅損の低減が可能になる。
銅損低減の効果を検証するために、2次元有限要素法による解析を行った。
図6に、1200rpm(低速回転時)での各種損失及び発電電流の特性図を示す。横軸に中央のコイル巻数T2[Turn]を示し、縦軸に損失[W]及び発電電流[A]を示す。ここで、各種損失とは、機械・風損[W],ステータ鉄損[W],渦電流損失[W],ステータ銅損[W]、及びダイオード損失[W]であり、全損失に対する比率により図示されている。
図3,図4において、回転子1が紙面に向かって反時計方向に回転すると仮定した場合、紙面に向かって右側の隣接コイルU+のコイル巻数T1、及び左側の隣接コイルU+のコイル巻数T3は(3)式,(4)式が成り立つように設定した。なお、隣接した3つのコイルU+,U−,U+を同一巻数にしたときのコイル巻数は、T1=T2=T3=41[Turn]である。
T1cos20°+T2+T3cos20°=一定(=41・cos20°+41
+41・cos20°=118.1=一定) ・・・・(3)
T1=T3 ・・・・(4)
このときのダイオード損失が43[W]程度、ステータ銅損が60[W]程度であり、これらの損失は全損失131[W]に対して大きな割合を占めている。また、中央コイルU−のコイル巻数T2を増加することにより、全損失が131W(41Turn)から113W(65Turn)へと13.7%減少しているのに対して、発電電流は24.9A(41Turn)から22.4A(65Turn)へと10.0%の減少にとどまっている。
図7に1200rpm(低速回転時)での効率[%]を示す。これより、中央のコイル巻数T2を増加することにより、効率が72.7%(41Turn)から73.6%(65Turn)に上昇していることが分かる。なお、コイル巻数T2=65Turnのとき、コイル巻数T1=T3=28Turnであり、そのときの効率が最大になっている。
以上説明したように、本実施形態によれば、永久磁石3の磁極数とコイルの磁極数との比率は10対9であり、中央コイルU−と、これと同相の隣接コイルU+,U+とが3個連続して配置される。また、中央コイルU−の軸と対向する永久磁石3の磁極位置とが一致するとき、中央コイルU−に隣接する2個の隣接コイルU+,U+の軸と対向する永久磁石3の磁極位置とは電気角で20°の位置ずれが生じる。このため、隣接コイルU+,U+に発生する誘起電圧は、中央コイルU−に発生する誘起電圧に対してcos20°乗算した値になる。一方、銅損はコイル巻数の総数に比例するので、中央コイルU−のコイル巻数T2を増加させ、隣接コイルU+,U+のコイル巻数T1,T3を減少させることにより、同相のコイル全体の誘起電圧を維持しつつ、銅損を減少させることができる。また、総巻数(T1+T2+T3)を一定にしつつ、銅損を増加させることなく、鎖交磁束(すなわち、誘起電圧)を増加させることができる。
(変形例)
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような種々の変形が可能である。
(1)前記実施形態は、回転子1の磁極数と固定子10の磁極数との比を10:9としたが、磁極数の比を8:9としても同様の効果を得ることができる。この場合には、回転子1の磁極数は16極(8極対)なので、機械角360°に相当する電気角は、
360°×(16/2)=2880°
である。この電気角をティース数(スロット数)18で割ると、
2880°/18=160°
となる。つまり、均等に周方向に配置された場合、隣接したティース4の電気角の差は160°となる。3つ並んだ同相のコイル12のうち、中央コイルの電気角位相を0°とし、U−相と仮定すると、左右の隣接コイルの電気角位相は±160°である。180°であれば、U+相と位相が一致することになるが、本実施形態でも磁極数の比を10:9にした場合と同様に20°の電気角のずれが生じることになる。
すなわち、中央コイルU−の軸と対向する永久磁石3の磁極位置とが一致するとき、中央コイルU−に隣接する2個の隣接コイルU+,U+の軸と対向する永久磁石3の磁極位置とは電気角で20°の位置ずれが生じるため、隣接コイルU+,U+に発生する誘起電圧は、中央コイルU−に発生する誘起電圧よりも低くなる。一方、銅損はコイル巻数の総数に比例するので、中央コイルU−のコイル巻数を増加させ、隣接コイルU+,U+のコイル巻数を減少させることにより、同相のコイル全体の誘起電圧を維持しつつ、銅損を減少させることができる。また、総巻数を一定にしつつ、銅損を増加させることなく、鎖交磁束すなわち誘起電圧を増加させることができる。
(2)前記実施形態は、回転子1の磁極数と固定子10の磁極数との比を10:9、8:9とし、3個同相のコイルが連続する構成となったが、必ずしも同相のコイルが3つ連続する構成である必要がない。たとえば、図8のように28極18スロットの組み合わせであった場合、回転子1の磁極数が28極(14極対)で、機械角360°に相当する電気角は、360°×(28/2)=5040°である。この電気角をティース数(スロット数)18で割ると、280°となる。つまり、均等に周方向に配置された場合、隣接したティース4の電気角の差は280°となる。
図9に示すとおり任意のコイルの電気角位相を0°とし、U+相と仮定すると、隣接したコイルの電気角位相は280°である。U相と位相が270°〜330°ずれていた場合、V−相と定義されるが、本来のV−相の位相である300°と20°の電気角のずれが生じることになる。
その次のコイルの電気角位相は280°×2=560°つまり200°である。U相と位相が150°〜210°ずれていた場合、U−相と定義されるが、本来のU−相の位相である180°と20°の電気角のずれが生じることになる。
すなわち、任意のコイルの軸と対向する永久磁石3の磁極位置とが一致するとき、隣接するコイルの電気角位相と本来の電気角位相とは、ずれが生じるため、実際発生する誘起電圧は本来発生するべき誘起電圧よりも低くなる。そのため、電気角位相のずれが生じているコイルの巻数を減少させ、電気角位相のずれが生じていないコイルの巻数を増加させることにより、コイル全体の誘起電圧を維持しつつ、銅損を減少させることができる。また、総巻数を一定にしつつ、銅損を増加させることなく、鎖交磁束すなわち誘起電圧を増加させることができる。
なお、上記(1),(2)で述べられた実施形態に限らず回転子1の磁極数と固定子10の磁極数との比がさまざまなパターンであっても本実施形態と同様の効果を得ることができる。
(3)前記実施形態は、回転電機100を発電機として使用したが、電動機として使用することもできる。この場合には、Δ結線された複数のコイル12に三相電圧を印加することにより、回転磁界が生成され、回転子1が回転する。また、前記実施形態は、固定子10を回転子1に内挿する外転型としたが、回転子を固定子に内挿する内転型(インナーロータ型)とすることもできる。
(4)前記実施形態では三相電圧を仮定していたが、四相,五相電圧など他の相数の回転電機にも適用できる。
(5)前記実施形態では巻数を調整することで効率向上を図ったが、図10のように位相ずれのないコイルに鎖交する磁束を通すためのティースを太くする、あるいは、位相ずれのないコイルが巻装されているティースに高パーミアンスの材料を使うことにより、磁気抵抗を低減し、位相ずれのないコイルに鎖交する磁束数を増やして回転電機の効率向上を図ることも可能である。
(6)前記実施形態では回転子に永久磁石を使用して界磁を発生させていたが、界磁発生に巻線を使用しても構わない。たとえば特開2007−259575(P2007−259575A)の図15,図16に示すタンデム回転子(インナーロータ)ではスリップリングを介して界磁巻線に界磁電流が供給されており、その界磁電流によって界磁を発生させている。
本発明の一実施形態である回転電機の構成図である。 本発明の一実施形態である回転電機の回路図である。 固定子の構成図である。 中央磁極に永久磁石の磁極中心が重なった場合の電気角のずれを説明するための図である。 同相の有効巻数のベクトル和を説明するための図である。 低速回転時の損失及び発電電流の特性図である。 低速回転時の効率の特性図である。 固定子の構成図である。 U+相の中央磁極に永久磁石の磁極中心が重なった場合の電気角のずれを説明するための図である 側板を設けて磁気抵抗を低減する方法を説明するための図である。
符号の説明
1 回転子
2 ロータコア
3 永久磁石
4 ティース
10 固定子
11 ステータコア
12 コイル
100 回転電機

Claims (2)

  1. 永久磁石の磁極位置とコイルの磁極位置の電気角位相がずれているコイルを持った回転電機において、
    前記コイルのコイル巻数をT1とし、その他のコイルのコイル巻数をT2としたとき
    T2>T1
    の関係を満たすことを特徴とする回転電機。
  2. 永久磁石の磁極位置とコイルの磁極位置の電気角位相がずれているコイルを持った回転電機において、
    前記コイルを巻装するティースの磁気抵抗をR1とし、その他コイルを巻装するティースの磁気抵抗をR2としたとき
    R2<R1
    の関係を満たすことを特徴とする回転電機。
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