JP2010052337A - 流体噴射装置 - Google Patents

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章義 笠間
照三 ▲桑▼田
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Abstract

【課題】廃棄流体を効率よく回収できるとともに、回収した廃棄流体の保持能力を高めた流体噴射装置を提供する。
【解決手段】本発明のインクジェットプリンタ1は、ノズル面に摺接可能なワイパ部材17Aと、ワイパ部材17Aに接続され該ワイパ部材17Aによって除去されたインクを一時的に溜める廃インク溜部とを有するメンテナンス装置7と、廃インク溜部に接続され該廃インク溜部内のインクをメンテナンス装置7以外の場所へガイドする第1インク吸収体23と、第1インク吸収体23の廃インク溜部とは反対側の端部に接続されインクを回収する第2インク吸収体25と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体噴射装置に関するものである。
流体噴射装置の代表的なものとして、例えば、インクジェット式記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドという)を備え、この記録ヘッド(噴射ヘッド)のノズルから液体状のインク(流体)をインク滴として記録紙等の被記録材に向けて吐出、着弾させてドットを形成することで記録を行うインクジェット式記録装置(以下、単にインクジェットプリンタという)がある。
このような流体噴射装置では、ノズルから噴射される液滴の良好な吐出状態を維持又は回復するためのメンテナンス処理を定期的に行っている。その具体的なメンテナンス動作として、例えば、フラッシング動作、吸引動作、ワイピング動作などがある。例えば、ワイピング動作では、ワイパ部材によってノズル面を払拭することでノズル面に付着していたインクを除去することになる(例えば、特許文献1)。
特開2001−18418号公報
これまでは、ワイパ部材によって除去したインクをキャップ部材の下方の空間において保持していた。メンテナンス装置を設計する際、吸引動作時において記録ヘッドのノズル面をキャップ部材により封止することに重点がおかれ、キャップ部材の下方に廃インクを保持するための容積を確保することについてはほとんど考慮されていなかった。
また、プリンタ全体の小型化や製造コストを低下させる上でも、メンテナンス装置をできるだけ小さくすることに注意が向けられていたため、キャップ部材の下方において廃インクを回収する容量には制限があった。このため、ワイピング動作を繰り返し実行した場合には、キャップ部材からインクが溢れ出してしまうおそれがあり、十分な量の廃インクを回収することができなかった。また、従来の構成では、プリンタが倒置されてしまうとキャップ部材内のインクが外部にこぼれてプリンタ内部の諸部材を汚してしまうという問題もあった。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであって、廃棄流体を効率よく回収できるとともに、回収した廃棄流体の保持能力を高めた流体噴射装置を提供することを目的としている。
本発明の流体噴射装置は、上記課題を解決するために、流体を噴射するノズルが形成されたノズル面を有する流体噴射ヘッドを備える流体噴射装置において、前記ノズル面に摺接可能なワイパ部材と、前記ワイパ部材に接続され該ワイパ部材によって除去された前記流体を一時的に溜める廃棄流体溜部と、を有するメンテナンス装置と、前記廃棄流体溜部に一端を接続され該廃棄流体溜部内の前記流体を前記廃棄流体溜部の外部へ案内する第1流体吸収体と、前記第1流体吸収体の前記廃棄流体溜部とは反対側の端部に接続され前記流体を回収する第2流体吸収体と、を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、流体の吸収容量が(廃棄流体溜部内の空間に)限定されず、ワイピング動作を繰り返し行った場合でも、十分な量の流体をメンテナンス装置以外の場所において回収することができる。つまり本発明では、廃棄流体溜部内に溜まった流体を第1流体吸収体を介して廃棄流体溜部の外部へと案内し、メンテナンス装置以外の場所へと排出させる。これにより、第1流体吸収体の端部に接続された第2流体吸収体にて回収することが可能となっている。流体は、第1および第2流体吸収体により保持されることになるため、装置を倒置した場合でも流体がこぼれ難い。よって、従来よりも流体の保持能力の高い流体噴射装置を得ることができる。
また、前記第1流体吸収体の端部を前記第2流体吸収体に着止する保持部材を有し、該保持部材には、前記第1流体吸収体における前記第2流体吸収体側の端部を保持するための保持部が形成されていることが好ましい。
本発明によれば、第1流体吸収体と第2流体吸収体との接続状態を確実に維持することが可能となる。
また、前記保持部には、前記第1流体吸収体の前記端部を挿通可能な挿入部が形成されていることが好ましい。
本発明によれば、保持部材の保持部に形成された挿入部内に第1流体吸収体の端部を挿通させることによって、第1流体吸収体が保持部材から浮いてしまうのを防止して確実に保持することができる。これにより、第1流体吸収体と第2流体吸収体との接続状態を確実に維持することが可能となる。
また、前記第1流体吸収体の前記端部には、前記挿入部に係止する係止部が設けられていることが好ましい。
本発明によれば、第1流体吸収体の係止部を保持部材に設けられた挿入部に係止させることで、第1流体吸収体を保持部材と一体にすることができる。これにより、保持部材から第1流体吸収体が外れて脱落してしまうのを防止することができる。
また、前記第1流体吸収体は、前記廃棄流体溜部における前記ワイパ部材側の側部とは反対側の側部に接続されていることが好ましい。
本発明によれば、ワイパ部材によって除去された流体を廃棄流体溜部に一時的に溜めておくことができる。これにより、例えば第1流体吸収体および第2流体吸収体の交換作業中に流体が装置内に漏れることがなく、これら第1流体吸収体および第2流体吸収体の交換作業を効率よく行うことが可能となる。
また、前記第2流体吸収体は、前記第1流体吸収体よりも前記流体の吸収効率が高いことが好ましい。
本発明によれば、第1流体吸収体内の流体を第2流体吸収体によって素早く回収することができる。ひいては、廃棄流体溜部内の流体が第1流体吸収体を介して迅速に第2流体吸収体へと伝達することになり、廃棄流体溜部から流体が溢れ出すのを防止することができる。
また、前記第1流体吸収体の前記廃棄流体溜部側の端部に、前記廃棄流体溜部に係止する係止部が設けられていることが好ましい。
本発明によれば、第1流体吸収体に設けられた係止部によって、廃棄流体溜部との接続状態を確実に維持することができる。
また、前記廃棄流体溜部内に、前記ワイパ部材によって除去された前記流体を吸収する第3流体吸収体が設けられており、前記第3流体吸収体に前記第1流体吸収体が接続されていることが好ましい。
本発明によれば、廃棄流体溜部内に第3流体吸収体が設けられているとともに第3流体吸収体が第1流体吸収体に接続されているので、廃棄流体溜部内の流体を第3流体吸収体を介して第1流体吸収体へと確実に排出することができる。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1は、本発明に係るインクジェットプリンタ(流体噴射装置)1の概略構成を示す一部分解図、図2は、本実施形態におけるヘッドユニットの概略構成を示す下方斜視図である。
本実施形態におけるインクジェットプリンタ1は、図1に示すように、諸部材を収容するプリンタ本体5を備えている。プリンタ本体5には、記録ヘッド(流体噴射ヘッド)3を備えたヘッドユニット2を往復移動させるヘッドユニット移動機構16と、インク供給チューブ14を介して記録ヘッド3に供給するインク(流体)を貯留したインクカートリッジ6と、記録ヘッド3の噴射特性を維持するためのクリーニング動作等に用いられるメンテナンス装置7と、本実施形態における特徴的構成要素でありメンテナンス装置7内に溜まった廃インクを回収する廃液回収機構20などが設けられている。
このプリンタ本体5には、記録紙を搬送する不図示の紙送り機構が設けられている。この紙送り機構は、紙送りモータやこの紙送りモータによって回転駆動される紙送りローラ(いずれ不図示)等から構成され、記録紙を記録(印字・印刷)動作に連動させてプラテン13の上に順次送り出すようになっている。
ヘッドユニット移動機構16は、プリンタ本体5の幅方向に架設されたガイド軸8と、パルスモータ9と、パルスモータ9の回転軸に接続されてこのパルスモータ9によって回転駆動される駆動プーリー10と、駆動プーリー10とはプリンタ本体5の幅方向の反対側に設けられた遊転プーリー11と、駆動プーリー10と遊転プーリー11との間に掛け渡されてキャリッジ4に接続されたタイミングベルト12を有して構成されている。
ヘッドユニット2は、プラテン13上に送り出された記録紙に向けてインクを噴射する記録ヘッド3と、記録紙の幅方向に沿って移動可能なキャリッジ4とを有して構成されている。
キャリッジ4には記録ヘッド3が搭載されており、具体的には、図2に示すように複数のノズル18が形成されたノズル面3Aを表面4Aから突出させた状態で搭載されている。また、その長手方向一方の側部4bの両端に互いに同軸をなすガイド軸孔41,41が設けられており、これらガイド軸孔41,41内に上記ガイド軸8が挿入されるようになっている。キャリッジ4は、側部4bの中央部に設けられた接続部42にタイミングベルト12の一部が取り付けられることでタイミングベルト12に接続されている。
そして、このようなキャリッジ4を備えたヘッドユニット2は、図1に示すパルスモータ9の駆動によって回動するタイミングベルト12の動きに従い、ガイド軸8に沿って主走査方向に往復移動する。
メンテナンス装置7は、図1に示すように、記録ヘッド3の各ノズルから増粘したインクを吸引する吸引動作等に用いられるキャッピング機構15、記録ヘッド3のノズル面3Aに付着したインクを払拭するワイピング動作に用いられるワイピング機構17などを有して構成されており、ホームポジションに配置されている。ここで、ホームポジションは、ヘッドユニット2の移動範囲内であって記録領域よりも外側の端部領域に設定され、電源オフ時や長時間に亘って記録が行われなかった場合にヘッドユニット2が移動する場所である。
そして、ホームポジションにヘッドユニット2が位置する場合には、メンテナンス装置7により記録ヘッド3に対するメンテナンス処理(インク吸引動作、ワイピング動作など)が行われる。記録ヘッド3からメンテナンス装置7側に排出された廃インクは、廃液回収機構20において回収される。
図3は、メンテナンス装置の概略構成を示す斜視図、図4は、メンテナンス装置の部分断面図、図5は、第1インク吸収体を示す斜視図、図6は、メンテナンス装置の一部を分解して示す平面図、図7は、ガイド部材を示す斜視図である。
まず、本実施形態におけるメンテナンス装置7について詳述する。
キャッピング機構15は、図3及び図4に示すように、キャップユニット150、吸引ポンプ34等を有して構成されている。キャップユニット150は、記録ヘッド3のノズル面3Aを封止可能なキャップ部材15Aと、キャップ部材15Aを保持するとともに上下方向(Z方向)に昇降可能なスライダ部材15Bとを有している。キャップ部材15Aは、ゴム等の弾性材をトレイ形状に成型した部材によって構成してある。また、スライダ部材15Bは、筐体部28に支持された昇降機構19(図4)によって移動可能とされ、ホームポジションに配置された記録ヘッド3に対してキャップ部材15Aを接離させる。
吸引動作では、スライダ部材15Bを上昇させることでキャップ部材15Aが記録ヘッド3のノズル面3Aに当接して封止する。この封止状態で吸引ポンプ34を作動させると、キャップ部材15Aの内部(封止空部)が減圧されて、記録ヘッド3内のインクがノズルから強制的に排出される。また、キャップ部材15Aは、記録ヘッド3による記録動作前や記録動作中等において、増粘したインクや気泡等を排出するためにインク滴を吐出するフラッシング動作や、上述した吸引動作においてインク滴を受ける。
ワイピング機構17は、図3および図4に示すように、筐体部28のワイパガイド溝28a内に設けられたワイパ部材17Aを有している。ワイパ部材17Aは、ゴム状の弾性材を薄板状に形成した部材から形成されており、不図示の昇降機構により、ワイパガイド溝28aに沿って上下方向(Z方向)へ案内されるように構成されている。
ワイピング動作では、キャリッジ4がホームポジションから記録領域へと移動する際に、上昇したワイパ部材17Aが記録ヘッド3のノズル面3Aに当接して撓み変形しながらノズル面3A上を摺動することで、ノズル面3Aに付着したインクを除去することになる。
このようなキャップユニット150及びワイパ部材17Aは、筐体部28内に収容されることによりユニット化されており、この筐体部28に対してキャップユニット150(スライダ部材15B)及びワイパ部材17Aがそれぞれ独立に昇降可能なものとされている。
筐体部28には、図4及び図5に示すように、その底部の所定領域に多孔質部材あるいは不織布などからなる廃インク吸収体29が敷き詰められている。廃インク吸収体29は、その端部がワイパガイド溝28aへと延びており、ワイパガイド溝28a内に配設されたワイパ部材17Aの側面17aに接している。このように、廃インク吸収体29の端部をワイパ部材17Aの払拭方向前方となる側面17aに接触させておくことによって、ワイパ部材17Aによって除去された廃インクを効率よく吸収することができる。
本実施形態では、これら筐体部28と廃インク吸収体29とによって、ワイピング機構17により除去したインクを貯留する廃インク溜部30(廃流体溜部)が構成されている。廃インク溜部30の容積、すなわちここでは廃インク吸収体29の体積は限られたものであることから吸収可能なインク量にも限界がある。このように、廃インク溜部30ではインク吸収容量が限定されてしまい、ワイパ部材17Aによって除去された廃インクを一時的に溜めておくことしかできない。そこで、本実施形態では、廃インク溜部30に溜まった廃インクをメンテナンス装置7から随時排出して回収することが可能な廃液回収機構20を設けている。
廃液回収機構20は、図3及び図4に示すように、インク排出部21、インク回収部22等を有して構成されている。廃液回収機構20は、メンテナンス装置7内のインクをインク排出部21を介して排出し、インク回収部22によって回収する。本実施形態では筐体部28の側部28Cとは反対側の側部28Bに設けられており、廃インク溜部30におけるワイパ部材17Aから離れた所が好ましい。これにより、ワイパ部材17Aによって除去した廃インクを廃インク吸収体29に吸収させることができる。
インク排出部21は、多孔質部材あるいは不織布からなる第1インク吸収体(第1流体吸収体)23と、第1インク吸収体23を支持するガイド部材(保持部材)24と、を有して構成されている。このインク排出部21は、廃インク溜部30内のインクをメンテナンス装置7の外部、ここではインク回収部22へ導くためのもので、一方の端部がメンテナンス装置7に接続されている。
第1インク吸収体23は、図6に示すように、多孔質部材あるいは不織布などから帯状に構成された本体部231を有している。第1インク吸収体23は、本体部231の基端231Aに設けられた係合部232が筐体部28の開口28b(図4)内に挿入されることで、筐体部28の底部に配設された廃インク吸収体29に接続されている。係合部232は、本体部231の延在方向に対して略交差する方向に屈曲した形状とされ、筐体部28の開口28b(図4)に係止することによって第1インク吸収体23が筐体部28から外れないようになっている。また、本体部231の先端231B(係合部232とは反対側の端部)には、本体部231の幅方向両側に突出する係止部231a,231aが設けられていて、これら係止部231a,231aが後述のガイド部材24に係止することとなる。
ガイド部材24は、図7に示すように、第1インク吸収体23を支持する支持部241と、支持部241の両側で起立する側部245a、245bと、側部245aに中継部246を介して設けられた取付部247と、側部245bに連続して設けられた取付部248とを有した薄板状の部材からなり、各部の境界(側部245bと取付部248との境界は除く)において適宜折り曲げられて形作られたものである。
支持部241は、その先端に第1インク吸収体23の先端231B(図6)を保持するための保持部241Aを有している。そして、保持部241Aに穿設された挿入孔(挿通部)241a内に、上述した第1インク吸収体23の先端231Bが挿入されることによってその端部を確実に保持できるようになっている。この保持状態は、図5に示すように、第1インク吸収体23の先端231Bに設けられた係止部231a,231aが、保持部241Aの裏面側から挿入孔241aに係止することによって維持されている。このガイド部材24により、不織布からなるため適度な硬さを有した第1インク吸収体23であっても所望の姿勢で保持することができる。
ガイド部材24の材料には、PEN(ポリエチレンナフタレート)またはPET(ポリエチレンテレフタレート)などのプラスチック基材などが採用され、折り曲げ加工が可能で形状の自由度が高いものが好ましい。薄くて軽い材料を用いることでコストが抑えられるとともに製造が容易になる。
このようなガイド部材24は、図3〜図5に示すように、各取付部247,248が接着テープなどの接着材を介して筐体部28の隣り合う側部28A,28Bにそれぞれ貼着されることにより、メンテナンス装置7(廃インク溜部30)に対して取り付けられている。この状態において、ガイド部材24の支持部241は水平方向に対して傾斜した傾斜面となる。このため、ガイド部材24に保持される第1インク吸収体23も傾斜することになり、廃インク溜部30の斜め下方に配置されたインク回収部22に向けて下降した姿勢とされる。
インク回収部22は、インク排出部21のメンテナンス装置7とは反対側の端部に接続され、インク排出部21から排出されてきた廃インクを回収する。本実施形態におけるインク回収部22は、多孔質部材あるいは不織布などにより構成される複数の吸収部材25aを積層した第2インク吸収体25(第2流体吸収体)と、第2インク吸収体25を収容する吸収体収容部26とを有して構成されている。ここで、第2インク吸収体25は、吸収部材25aを積層したものではなく、一つの吸収部材より構成されていても良い。
第2インク吸収体25上にはガイド部材24の端部が載置されており、具体的には、上面25Bにガイド部材24の保持部241Aが接触している。一方、第2インク吸収体25の内部には第1インク吸収体23の先端231Bが挿入されており、これによって第2インク吸収体25に第1インク吸収体23が接続された状態となっている(図4)。
ここで、第1インク吸収体23の先端231Bを第2インク吸収体25上に接触させるだけでも構わないが、第2インク吸収体25内に挿入させることで第2インク吸収体25に対する接触面積が増えるので、第1インク吸収体23から第2インク吸収体25へのインクの伝達効率を向上させる点で第2インク吸収体25内に第1インク吸収体23を挿入させる方が好ましい。
本実施形態のインクジェットプリンタ1においては、ワイピング動作においてワイパ部材17Aによって除去したインクがワイパ部材17Aの一部に接している廃インク吸収体29に吸収された後、廃インク吸収体29に接続された第1インク吸収体23に吸収されることよって、廃インク溜部30からメンテナンス装置7の外部に排出される。
第1インク吸収体23は、ガイド部材24によって、廃インク溜部30よりも斜め下方に配置されたインク回収部22に向けて傾斜した姿勢で保持されているため、第1インク吸収体23内に吸収されたインクはその自重によりすばやく下方(先端231B側)へと流動し、第2インク吸収体25内に吸収されて保持される。
これら廃インク吸収体29、第1インク吸収体23、第2インク吸収体25は、互いに連続して接続されていることから、廃インク吸収体29内の廃インクが第1インク吸収体23を介して第2インク吸収体25へとスムーズに伝達される。
ここで、本実施形態におけるインク回収部22の第2インク吸収体25は、廃インク吸収体29および第1インク吸収体23よりもインクの吸収効率が高く保持容量が大きい。このため、廃インク吸収体29および第1インク吸収体23に吸収されたインクを、第2インク吸収体25によってすばやく回収できるとともに、廃インク溜部30の容量(廃インク吸収体29によって保持可能なインク量)以上の廃インクを第2インク吸収体25において吸収することが可能である。
なお、廃インク吸収体29は必ずしも設けなければならないというわけではないが、ワイパガイド溝28aから筐体部28の底部に流れ込んだ廃インクを、その底部において滞らせることなく効率よく第1インク吸収体23へと伝達させる上で重要である。
以上述べたように、本実施形態のインクジェットプリンタ1によれば、廃インク溜部30内に溜まったインクを第1インク吸収体23を介してメンテナンス装置7以外の場所、つまり、廃液回収機構20へと排出させることができるので、廃インクの回収容量が廃インク溜部30内に限定されず、十分な量の廃インクを回収し保持することができる。
これにより、ワイパ部材17Aによってノズル面3Aに付着したインクを除去するワイピング動作を繰り返し行った場合でも、廃インク溜部30から廃インクが溢れ出すことが防止され、プリンタ1内の諸部材がインクで汚れてしまうのを防ぐことができる。
また、廃インクは、廃インク吸収体29、第1インク吸収体23および第2インク吸収体25により保持されることになるため、プリンタ1を倒置した場合でもインクがこぼれ難くなり、従来よりもインクの保持能力の高いインクジェットプリンタ1を得ることができる。
さらに、第2インク吸収体25がインクで一杯になった場合には、インク回収部22ごと新しいものと交換すればよいため、交換作業が容易で短時間で行うことができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもなく、上記各実施形態を組み合わせても良い。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、先の実施形態においては、第1インク吸収体23に不織布を採用したが、多孔質部材(発泡部材)を採用しても良い。
また、先の実施形態においては、ガイド部材24に挿入孔241aを形成してそこに第1インク吸収体23の先端231Bを挿入させるようにしたが、孔である必要はなく、第1インク吸収体23の先端231Bを保持することができれば他の形状でも良い。
上記実施例は、インクジェット式のプリンタが採用されているが、インク以外の他の流体を噴射したり吐出したりする流体噴射装置と、その流体を収容した流体容器を採用しても良い。微小量の液滴を吐出させる流体噴射ヘッド等を備える各種の流体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記流体噴射装置から吐出される流体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう流体とは、流体噴射装置が噴射させることができるような材料であれ良い。
例えば、物質が液相であるときの状態のものであれば良く、粘性の高い又は低い液状態、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての流体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなどを含む。また、流体の代表的な例としては上記実施例の形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種流体組成物を包含するものとする。
流体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む流体を噴射する流体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する流体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる流体を噴射する流体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。
さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する流体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する流体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する流体噴射装置を採用しても良い。そして、これらのうちいずれか一種の噴射装置および流体容器に本発明を適用することができる。
本実施形態のインクジェットプリンタの概略構成を示す一部分解図。 本実施形態のヘッドユニットの概略構成を示す下方斜視図。 本実施形態のメンテナンス装置の概略構成を示す斜視図。 メンテナンス装置の部分断面図。 メンテナンス装置の一部を分解図して示す平面図。 第1インク吸収体を示す斜視図。 ガイド部材を示す斜視図。
符号の説明
1…インクジェットプリンタ(流体噴射装置)、3A…ノズル面、3…記録ヘッド(流体噴射ヘッド)、7…メンテナンス装置、17A…ワイパ部材、18…ノズル、23…第1インク吸収体(第1流体吸収体)、24…ガイド部材(保持部材)、25…第2インク吸収体(第2流体吸収体)、29…廃インク吸収体(第3流体吸収体)、30…廃インク溜部(廃棄流体溜部)、241A…保持部、241a…挿入孔(挿入部)、231a…係止部

Claims (8)

  1. 流体を噴射するノズルが形成されたノズル面を有する流体噴射ヘッドを備える流体噴射装置において、
    前記ノズル面に摺接可能なワイパ部材と、前記ワイパ部材に接続され該ワイパ部材によって除去された前記流体を一時的に溜める廃棄流体溜部とを有するメンテナンス装置と、
    前記廃棄流体溜部に一端を接続され該廃棄流体溜部内の前記流体を前記廃棄流体溜部の外部へ案内する第1流体吸収体と、
    前記第1流体吸収体の前記廃棄流体溜部とは反対側の端部に接続され前記流体を回収する第2流体吸収体と、を備えている
    ことを特徴とする流体噴射装置。
  2. 前記第1流体吸収体の端部を前記第2流体吸収体に着止する保持部材を有し、
    該保持部材には、前記第1流体吸収体における前記第2流体吸収体側の端部を保持するための保持部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の流体噴射装置。
  3. 前記保持部には、前記第1流体吸収体の前記端部を挿通可能な挿入部が形成されている
    ことを特徴とする請求項2記載の流体噴射装置。
  4. 前記第1流体吸収体の前記端部には、前記挿入部に係止する係止部が設けられている
    ことを特徴とする請求項3記載の流体噴射装置。
  5. 前記第1流体吸収体は、前記廃棄流体溜部における前記ワイパ部材側の側部とは反対側の側部に接続されている
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の流体噴射装置。
  6. 前記第2流体吸収体は、前記第1流体吸収体よりも前記流体の吸収効率が高い
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の流体噴射装置。
  7. 前記第1流体吸収体の前記廃棄流体溜部側の端部に、前記廃棄流体溜部に係止する係止部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の流体噴射装置。
  8. 前記廃棄流体溜部内に、前記ワイパ部材によって除去された前記流体を吸収する第3流体吸収体が設けられており、
    前記第3流体吸収体に前記第1流体吸収体が接続されている
    ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の流体噴射装置。
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