JP2010228151A - 液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】払拭部材によって液体噴射ヘッドのノズル形成面及びカバーヘッドの表面を良好に払拭して清掃することができる液体噴射装置を提供する。
【解決手段】ノズル形成面21aの端部を覆うようにしてカバーヘッド29が取り付けられた記録ヘッド21と、記録ヘッドに対してノズル形成面に沿う方向に相対移動することにより、ノズル形成面及びカバーヘッドの表面を清掃する清掃ユニット31と、を備えたプリンターであって、清掃ユニットは、ノズル形成面及びカバーヘッドの表面を払拭するための弾性材料からなるワイパー32と、カバーヘッドの表面にインクが付着して固化した堆積物を削り取るための少なくともカバーヘッドの表面に摺接可能な先端部33aが剛性材料からなるスクレーパー33と、を有し、記録ヘッドに対して相対移動する場合に、スクレーパーは、その移動方向においてワイパーよりも先行してカバーヘッドの表面と接触して移動する。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えばインクジェット式記録装置等の液体噴射装置に関する。
一般に、液体噴射装置の一種であるインクジェット式記録装置は記録ヘッド(液体噴射ヘッド)を備えるとともに、記録ヘッドには、インク(液体)を噴射するノズルがノズル形成面に形成されている。さらに、特許文献1に開示のインクジェット式記録装置は、ノズル形成面の端部を覆うようにしてカバーヘッドが取り付けられている。記録ヘッドは、加圧したインクをノズルからインク滴として記録用紙(記録媒体)に対して吐出させて印刷を行うため、記録用紙の記録面にインクが噴射されると、噴射されたインクが記録用紙の記録面からはね返って記録ヘッドのノズル形成面及びカバーヘッドの表面に付着することがある。また、ノズルの目詰まり等を抑制するために記録ヘッドをクリーニングする際には、ノズル形成面に当接したキャップ内にノズルから強制排出されたインクが充満するため、ノズル形成面にはインクが付着することになる。このようにノズル形成面及びカバーヘッドの表面に付着したインクを除去するために、特許文献1ではゴム状の可撓性を有する弾性体からなる払拭部材(ワイパー)を設け、払拭部材を記録ヘッドのノズル形成面及びカバーヘッドの表面に摺動させることにより、記録ヘッドのノズル形成面及びカバーヘッドの表面を清掃している。
特開2001−347679号公報
ところで、このようなインクジェット式記録装置においては、カバーヘッドの表面に付着したインクが固化して凸状の堆積物になったり、ノズル形成面に付着して固化したインクの堆積物がカバーヘッドの表面よりも外側へ凸状に突出したりすることがある。すると、例えば、特許文献1のインクジェット式記録装置に設けられた弾性体からなる払拭部材では、ノズル形成面及びカバーヘッドの表面を清掃する際に、凸状に堆積した堆積物の上に乗り上げてしまい、払拭部材とノズル形成面及びカバーヘッドの表面との接触状態が不十分となる。その結果、ノズル形成面に付着したインクの拭き取りが不十分で印字不良を引き起こす虞があった。
本発明は、こうした事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、払拭部材によって液体噴射ヘッドのノズル形成面及びカバーヘッドの表面を良好に払拭して清掃することができる液体噴射装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の液体噴射装置は、記録媒体に対して液体を吐出するノズルがノズル形成面に形成されるとともに前記ノズル形成面の端部を覆うようにしてカバーヘッドが取り付けられた液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドに対して前記ノズル形成面に沿う方向に相対移動することにより、前記ノズル形成面及び前記カバーヘッドの表面を清掃する清掃手段と、を備えた液体噴射装置であって、前記清掃手段は、前記ノズル形成面及び前記カバーヘッドの表面を払拭するための弾性材料からなる払拭部材と、前記カバーヘッドの表面に前記液体が付着して固化した堆積物を削り取るための少なくとも前記カバーヘッドの表面に摺接可能な先端部が剛性材料からなる削り取り部材と、を有し、前記液体噴射ヘッドに対して相対移動する場合に、前記削り取り部材は、その移動方向において前記払拭部材よりも先行して前記カバーヘッドの表面と接触して移動する。
この発明によれば、カバーヘッドの表面に付着して固化した凸状の堆積物、及びノズル形成面に付着して固化した後に堆積してカバーヘッドの表面よりも外側へ凸状に突出した堆積物を、剛性を有する削り取り部材の先端部により削り落とすことができる。そのため、払拭部材が凸状に堆積した堆積物の上に乗り上げてしまうこともなく、払拭部材とノズル形成面及びカバーヘッドの表面との接触状態が不十分となることもない。したがって、払拭部材によって液体噴射ヘッドのノズル形成面及びカバーヘッドの表面を良好に払拭して清掃することができる。
本発明の液体噴射装置において、前記払拭部材及び前記削り取り部材は保持部材によって一体的に保持されている。
この発明によれば、払拭部材及び削り取り部材を一つのユニットで構成することができ、払拭部材と削り取り部材とをそれぞれ別の保持部材によって保持する構成と比べて部品点数が削減できるとともに、液体噴射装置において省スペース化が図れる。
本発明の液体噴射装置は、前記削り取り部材の先端部を前記カバーヘッドの表面に押し付けるための押付手段をさらに設けた。
この発明によれば、押付手段によって削り取り部材の先端部がカバーヘッドの表面に押し付けられるため、押付手段を設けない構成と比べて、削り取り部材の先端部とカバーヘッドの表面との接触状態がより確実なものとなる。よって、カバーヘッドの表面に付着して固化した堆積物をより確実に削り落とすことができる。
本発明の液体噴射装置は、前記削り取り部材によって削り取られて落下する堆積物を受容する受容部をさらに設けた。
この発明によれば、削り取り部材によって削り取られて落下する堆積物を受容部によって捕集することができるため、メンテナンス時に、削り取り部材によって削り取られて落下する堆積物を捕集する作業の手間を省くことができ、清掃作業の効率が向上する。
本発明の液体噴射装置において、前記削り取り部材には複数の削り機能部が設けられている。
この発明によれば、削り取り部材の記録ヘッドに対しての相対移動が一度行われると、カバーヘッドの表面に付着して固化した堆積物を複数の削り機能部によって複数回削り落とすことができるため、削り機能部が一つである削り取り部材と比べて、カバーヘッドの表面から堆積物をより確実に削り落とすことができる。
実施形態におけるインクジェット式プリンターを示す斜視図。 記録ヘッドのノズル形成面を平面視した平面図。 図2におけるA−A線矢視概略断面図。 (a)は記録ヘッドがホームポジションから印刷位置側へ移動している状態を示す概略断面図、(b)はスクレーパーによってカバーヘッドの表面から堆積物を削り落としている状態を示す概略断面図。 別の実施形態における清掃ユニットを示す概略断面図。 別の実施形態におけるスクレーパーを示す概略断面図。
以下、本発明を液体噴射装置の一種であるインクジェット式プリンターに具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において、「前後方向」、「上下方向」及び「左右方向」をいう場合は、特に説明がない限り、図1において矢印で示す「前後方向」、「上下方向」及び「左右方向」をいうものとする。
図1に示すように、本実施形態に係る液体噴射装置としてのインクジェット式プリンター(以下、「プリンター」という。)11は、平面視矩形状をなすフレーム12を備えている。フレーム12内にはプラテン13が左右方向に延設されるとともに、プラテン13上には紙送りモータ14を有する紙送り機構により記録媒体としての記録用紙Pが後方側から前方側に向かって給送されるようになっている。また、フレーム12内におけるプラテン13の上方には、プラテン13の長手方向(左右方向)と平行に延びるガイド軸15が架設されている。
ガイド軸15には、キャリッジ16がガイド軸15の軸線方向(左右方向)に沿って往復移動可能に支持されている。キャリッジ16の下面には液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド21が設けられるとともに、キャリッジ16上には記録ヘッド21に対して液体としてのインクを供給するための複数(本実施形態では5つ)のインクカートリッジ23が着脱可能に搭載されている。
図2に示すように、記録ヘッド21の下面にて構成されるノズル形成面21aには、複数のノズル21bが形成されるとともに、各インクカートリッジ23は各ノズル21bと個別に対応して、記録ヘッド21内に形成されたインク流路(図示せず)を介して対応するノズル21bにインクを個別供給する構成とされている。
記録ヘッド21にはノズル形成面21aの四辺となる端縁部から記録ヘッド21の側面部分に亘って記録ヘッド21の端部を覆うように金属製のカバーヘッド29が取着されている。カバーヘッド29は、外形が平面視矩形状をなすとともに、記録ヘッド21に取着された状態で、ノズル形成面21aのノズル21bが露出可能な平面視矩形状の開口部29bを有している。記録ヘッド21のノズル形成面21aとカバーヘッド29の表面29a(カバーヘッド29を平面視したときの開口部29bを除く面)との間には若干の段差が生じており、ノズル形成面21aの位置は、カバーヘッド29の表面29aの位置よりも記録ヘッド21の厚さ方向において内側に位置している(図3参照)。
図1に示すように、フレーム12内の後面においてガイド軸15の両端部と対応する位置には、駆動プーリー17及び従動プーリー18が回転自在に支持されている。駆動プーリー17にはキャリッジ16を往復移動させる際の駆動源となるキャリッジモーター19が連結されるとともに、これら一対のプーリー17,18間には、キャリッジ16を固定支持したタイミングベルト20が掛装されている。したがって、キャリッジ16に設けられた記録ヘッド21は、キャリッジモーター19の駆動により、ガイド軸15にガイドされながらタイミングベルト20を介して、記録用紙Pにインクを吐出して印刷を行う印刷位置と、フレーム12内の一端部(図1において右端部)に設けられたホームポジションHPとの間を移動可能である。ここでいう印刷位置とは、記録用紙Pに対してインクを噴射する液体噴射位置のことをいい、ホームポジションHPとは、プリンター11の電源オフ時や記録ヘッド21をメンテナンスする場合に記録ヘッド21を位置させるメンテナンス位置のことをいう。
ホームポジションHPの下方となる位置には、記録ヘッド21からの記録用紙Pに対するインクの噴射が良好に維持されるように、各種のメンテナンス動作を行うメンテナンスユニット24が設けられている。
メンテナンスユニット24は、記録ヘッド21のノズル形成面21aと対応した略矩形箱状をなすキャップ25と、キャップ25を昇降させるための昇降装置(図示せず)を備えている。記録ヘッド21がホームポジションHPに移動した状態において、昇降装置の駆動に基づきキャップ25が上昇すると、キャップ25が各ノズル21bを囲んだ状態でノズル形成面21aと当接するようになっている。そして、キャップ25によってノズル21bを封止した状態で、図示しない吸引ポンプによってノズル21bからインクを吸引・排出することでノズル21bにおけるクリーニングを行う。
また、メンテナンスユニット24は、清掃手段としての清掃ユニット31を備えている。清掃ユニット31は、記録ヘッド21がホームポジションHPから印刷位置に移動する移動経路上に配置されるとともに、記録ヘッド21のノズル形成面21a及びカバーヘッド29の表面29aが清掃ユニット31上を通過するように設けられている。
図2及び図3に示すように、清掃ユニット31は、印刷位置側に設けられる払拭部材としてのワイパー32と、ワイパー32よりもホームポジションHP側に設けられる削り取り部材としてのスクレーパー33とを有している。
ワイパー32は弾性材料(例えば天然ゴム又は合成ゴム)からなるとともに短冊状に成形されている。ワイパー32の基端部は保持部材34によって保持されている。また、スクレーパー33はその先端部33aが尖った形状をなすとともに、スクレーパー33の先端側は剛性材料(例えば金属やプラスチック)からなる。スクレーパー33の基端部には押付手段としての圧縮コイルばね35が設けられるとともに、圧縮コイルばね35は保持部材34に保持されている。すなわち、ワイパー32及びスクレーパー33は保持部材34によって一体的に保持されるとともに、保持部材34は図示しない昇降機構によって上下方向に移動可能である。図2に示すように、ワイパー32及びスクレーパー33におけるカバーヘッド29の表面29aの長手方向と直交する方向の幅は、カバーヘッド29の表面29aの長手方向と直交する方向の幅よりも大きい幅を有している。
次に、清掃ユニット31の作用について説明する。
図3に示すように、記録ヘッド21がホームポジションHPに位置している場合、まず、図示しない昇降機構によって保持部材34を上方(図3に示す矢印Yの方向)に移動させる。このとき、昇降機構は、ワイパー32の先端32aの位置がカバーヘッド29の表面29aよりも高さH1分だけ高くなるように保持部材34を上方へ移動させるようになっている。また、昇降機構は、スクレーパー33の先端部33aがカバーヘッド29の表面29aよりも高さH2分だけ高くなるように保持部材34を上方へ移動させるようになっている。
そして、図4(a)に示すように、記録ヘッド21がホームポジションHPから印刷位置側の方向(図4(a)に示す矢印Xの方向)へ移動する。すると、ワイパー32よりも先行してスクレーパー33の先端部33aがカバーヘッド29の表面29aと接触するとともに、記録ヘッド21が保持部材34に対して相対的に移動することで、スクレーパー33の先端部33aがカバーヘッド29の表面29aと摺接して移動する。
このとき、スクレーパー33の先端部33aは、圧縮コイルばね35によってカバーヘッド29の表面29a側に付勢されてカバーヘッド29の表面29aに押し付けられている。また、記録ヘッド21のノズル形成面21aとカバーヘッド29の表面29aとの間に若干の段差が生じているため、スクレーパー33の先端部33aは、ノズル形成面21aにおけるノズル21bが形成された部位を回避して、記録ヘッド21が印刷位置側へ移動することでカバーヘッド29の表面29aのみを摺接して移動するようになっている。
また、ワイパー32の先端32aは、スクレーパー33よりも後からカバーヘッド29の表面29aに接触するとともに、記録ヘッド21が保持部材34に対して相対的に移動することで、ワイパー32の先端32aがカバーヘッド29の表面29aと摺接して移動する。
そして、図4(b)に示すように、記録ヘッド21がさらに印刷位置側の方向(図4(b)に示す矢印Xの方向)へ移動すると、スクレーパー33の先端部33aによりカバーヘッド29の表面29aに付着した後に固化して堆積した堆積物Gが削り取られる。また、ワイパー32は弾性材料からなることから、カバーヘッド29の表面29aを払拭していたワイパー32の先端32aが変形しながら、ノズル形成面21aとカバーヘッド29の表面29aとの間に生じる段差を介してノズル形成面21aと接触する。このとき、ワイパー32は、ノズル形成面21aと接触するとともにカバーヘッド29の表面29aとも接触した状態となっている。さらに、ワイパー32は、記録ヘッド21が印刷位置側へ移動することで、ノズル形成面21a及びスクレーパー33により堆積物Gが削り落とされた後の状態のカバーヘッド29の表面29aと摺接して移動する。そして、ノズル形成面21aは、ワイパー32によって払拭されて良好に清掃される。また、スクレーパー33によって堆積物Gが削り落とされた状態のカバーヘッド29の表面29aが、ワイパー32によって払拭されて、カバーヘッド29の表面29aが清掃される。
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)メンテナンスユニット24は清掃ユニット31を備えるとともに、清掃ユニット31は、弾性材料からなるワイパー32と先端部33aが剛性を有するスクレーパー33とを有している。そして、カバーヘッド29の表面29aに付着して固化した凸状の堆積物G、及びノズル形成面21aに付着して固化した後に堆積してカバーヘッド29の表面29aよりも外側へ凸状に突出した堆積物を、剛性を有するスクレーパー33の先端部33aにより削り落とすことができる。そのため、ワイパー32が凸状に堆積した堆積物Gの上に乗り上げてしまうこともなく、ワイパー32とノズル形成面21a及びカバーヘッド29の表面29aとの接触状態が不十分となることもない。したがって、ワイパー32によって記録ヘッド21のノズル形成面21a及びカバーヘッド29の表面29aを良好に払拭して清掃することができる。
(2)ワイパー32及びスクレーパー33は保持部材34によって一体的に保持されている。よって、ワイパー32及びスクレーパー33を一つのユニットで構成することができ、ワイパー32とスクレーパー33とをそれぞれ別の保持部材によって保持する構成と比べて部品点数が削減できるとともに、プリンター11において省スペース化が図れる。
(3)スクレーパー33の基端部に圧縮コイルばね35を設けた。よって、圧縮コイルばね35によりスクレーパー33の先端部33aをカバーヘッド29の表面29a側に付勢させて、スクレーパー33の先端部33aをカバーヘッド29の表面29aに押し付けることができる。したがって、スクレーパー33の基端部に圧縮コイルばね35を設けない構成と比べて、スクレーパー33の先端部33aとカバーヘッド29の表面29aとの接触状態がより確実なものとなる。よって、カバーヘッド29の表面29aに付着して固化した堆積物Gをより確実に削り落とすことができる。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・ 図5に示す実施形態では、清掃ユニット31において、ワイパー32及びスクレーパー33の基端側に、スクレーパー33によって削り落とされて落下する堆積物Gを下方位置で受容する受容部41が設けられている。受容部41は、上方に開口する収容口41aを有した有底箱状に形成されている。受容部41の底部41bにはワイパー32の基端部及びスクレーパー33の基端部に設けられた圧縮コイルばね35の基端部が保持されている。これによれば、スクレーパー33によって削り取られて落下する堆積物Gを受容部41によって捕集することができるため、メンテナンス時に、スクレーパー33によって削り取られて落下する堆積物Gを捕集する作業の手間を省くことができ、清掃作業の効率が向上する。なお、受容部41は、ワイパー32の基端部及びスクレーパー33の基端部を保持する態様で設けられていなくてもよく、スクレーパー33によって削り取られた堆積物Gを受容できる位置であれば、受容部41の配置位置に関しては特に限定されない。
・ 図6に示す実施形態では、スクレーパー51には3つの削り機能部51aが設けられている。各削り機能部51aは、スクレーパー51の基端部に設けられた圧縮コイルばね35により、スクレーパー51に対して付勢力が作用する方向(図6に示す矢印Pの方向)と同じ方向に延びるように設けられている。各削り機能部51aの先端部51bは尖った形状をなすとともに、各削り機能部51aは剛性材料(例えば金属やプラスチック)からなる。各削り機能部51aにおける延在方向の長さはそれぞれ同一の長さとなっている。これによれば、スクレーパー51の記録ヘッド21に対しての相対移動が一度行われると、カバーヘッド29の表面29aに付着して固化した堆積物Gを複数の削り機能部51aによって複数回削り落とすことができる。よって、削り機能部51aが一つであるスクレーパーと比べて、カバーヘッド29の表面29aから堆積物Gをより確実に削り落とすことができる。なお、削り機能部51aの数は3つに限らず、2つ又は4つ以上の削り機能部51aをスクレーパー51に設けてもよい。
・ 実施形態において、スクレーパー33の基端部に圧縮コイルばね35を設けたが、これに限らず、例えば、昇降機構によって保持部材34を上方へ移動させる際に、スクレーパー33の先端部33aがカバーヘッド29の表面29aに所定の力で押し付けられるようにしてもよい。この場合、昇降機構がスクレーパー33の先端部33aをカバーヘッド29の表面29aに押し付けるための押付手段として機能する。
・ 実施形態において、ワイパー32及びスクレーパー33は、保持部材34によって一体的に保持されていなくてもよく、ワイパー32とスクレーパー33とをそれぞれ別の保持部材によって保持するようにしてもよい。
・ 実施形態において、記録ヘッド21がホームポジションHPから印刷位置へ移動する際に、カバーヘッド29の表面29a及びノズル形成面21aを清掃するようにしたが、これに限らず、記録ヘッド21が印刷位置からホームポジションHPへ移動する際に、カバーヘッド29の表面29a及びノズル形成面21aを清掃するようにしてもよい。この場合、印刷位置側にスクレーパー33を設けるとともに、スクレーパー33よりもホームポジションHP側にワイパー32を設ける必要がある。
・ 実施形態において、記録ヘッド21を保持部材34に対して相対的に移動させて、カバーヘッド29の表面29a及びノズル形成面21aを清掃するようにしたが、これに限らない。例えば、記録ヘッド21がホームポジションHPに位置している状態において、保持部材34を記録ヘッド21の長手方向に往復移動させることで、カバーヘッド29の表面29a及びノズル形成面21aを清掃するようにしてもよい。
・ 実施形態において、スクレーパー33の先端側を剛性材料で成形したが、スクレーパー33全体を剛性材料で成形してもよい。
・ 実施形態において、スクレーパー33は、その先端部33aが尖った形状をなすように成形されたが、これに限らず、例えば、スクレーパー33は短冊状に成形されていてもよい。
・ 本発明を、印刷に用いられるインクジェット式プリンターとして具体化したが、この限りではなく、インク以外の他の液体(但し気体を除く)を吐出する液体噴射装置にも適用してよい。液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
次に、上記実施形態及び別の実施形態から把握できる技術的思想について以下に追記する。
記録媒体に対して液体を吐出するノズルがノズル形成面に形成されるとともに、前記ノズル形成面の端部を覆うようにしてカバーヘッドが取り付けられた液体噴射ヘッドの前記ノズル形成面及び前記カバーヘッドの表面を前記液体噴射ヘッドに対して前記ノズル形成面に沿う方向に相対移動することにより清掃する清掃手段を備えた液体噴射装置における液体噴射ヘッド用のメンテナンス装置であって、前記清掃手段は、前記ノズル形成面及び前記カバーヘッドの表面を払拭するための弾性材料からなる払拭部材と、前記カバーヘッドの表面に前記液体が付着して固化した堆積物を削り取るための少なくとも前記カバーヘッドの表面に摺接可能な先端部が剛性材料からなる削り取り部材と、を有し、前記液体噴射ヘッドに対して相対移動する場合に、前記削り取り部材は、その移動方向において前記払拭部材よりも先行して前記カバーヘッドの表面と接触して移動することを特徴とする液体噴射装置における液体噴射ヘッド用のメンテナンス装置。
11…液体噴射装置としてのインクジェット式プリンター、21…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、21a…ノズル形成面、21b…ノズル、29…カバーヘッド、29a…表面、31…清掃手段としての清掃ユニット、32…払拭部材としてのワイパー、33,51…削り取り部材としてのスクレーパー、33a,51b…先端部、34…保持部材、35…押付手段としての圧縮コイルばね、41…受容部、51a…削り機能部、G…堆積物、P…記録媒体としての記録用紙。

Claims (5)

  1. 記録媒体に対して液体を吐出するノズルがノズル形成面に形成されるとともに前記ノズル形成面の端部を覆うようにしてカバーヘッドが取り付けられた液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドに対して前記ノズル形成面に沿う方向に相対移動することにより、前記ノズル形成面及び前記カバーヘッドの表面を清掃する清掃手段と、を備えた液体噴射装置であって、
    前記清掃手段は、
    前記ノズル形成面及び前記カバーヘッドの表面を払拭するための弾性材料からなる払拭部材と、
    前記カバーヘッドの表面に前記液体が付着して固化した堆積物を削り取るための少なくとも前記カバーヘッドの表面に摺接可能な先端部が剛性材料からなる削り取り部材と、を有し、
    前記液体噴射ヘッドに対して相対移動する場合に、前記削り取り部材は、その移動方向において前記払拭部材よりも先行して前記カバーヘッドの表面と接触して移動することを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記払拭部材及び前記削り取り部材は保持部材によって一体的に保持されていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記削り取り部材の先端部を前記カバーヘッドの表面に押し付けるための押付手段をさらに設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記削り取り部材によって削り取られて落下する堆積物を受容する受容部をさらに設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  5. 前記削り取り部材には複数の削り機能部が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
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