JP2010052310A - 万年筆の筒状ペンの製造方法。 - Google Patents

万年筆の筒状ペンの製造方法。 Download PDF

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一隆 石黒
Tomoatsu Onishi
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Abstract

【課題】金属製の筒体を万年筆の筒状ペンに形成する製造方法において、多くの工程を必要とせずぬ製造でき、従来の製造方法に比べて、一つを製造する製造時間も短縮でき、加工装置や工具の磨耗等によるメンテナンスも軽減できる製造方法を提供する。
【解決手段】先端側3を先細りに形成し、先端側3の片側の部分に、筒体の曲率より大きい曲率で形成した面の切割開き調整部4を設けた加工素材としての金属製の筒体2を製造する。該筒体2を、レーザー加工により、ペン先13の先端部13aに、筒体の軸心方向に突出した延出片14を連接した形状に、余分な部分を切断して形成する。プレス加工により、前記延出片14を先端切断部16と側辺切断部18a、18bとで構成される略コ字型状に切断して除去して、万年筆の筒状ペン1を形成する。
【選択図】図6

Description

本発明は、金属製の筒体を万年筆の筒状ペンに製造する、万年筆の筒状ペンの製造方法に関する。
万年筆のペン先として、先細りとした金属製の筒体の一端に切割部を設けて先方側をペン先部とし、後方側をペン先部を有した前軸部とした筒状ペンは知られている。筒状ペンは、漸次小径に形成した筒体の小径部の片側を切除して反対側をペン先部とするものであり、実開昭56−113875号公報等により知られている。
実開昭56−113875号公報により開示されている技術は、筒状ペンにおいては、ペン先部の上面は、曲率が小さく幅の狭いペン先部となり、ペン先部に設けたインキ通路となる切割部は、筆圧により容易に開きやすく、開きすぎると切割部の毛管作用の働きがなくなり、インキの引出しが行えなくなるという問題があり、こうした問題を解決するために、先細りとなした筒体の一端に切割部を設けたペン先部を形成してなる万年筆の筒状ペンにおいて、前記筒体の上面部の少なくとも前記切割部閉鎖端より先端に平面または前記筒体の筒状部分より曲率半径の大きい曲面となして形成した切割開き調整部を設けるというものである。
ところで万年筆の筒状ペンは、従来では、先細りとした金属製の筒体の先端部をプレス加工によりペン先の形状に形成していた。この時の製造工程について図1〜図3および図8〜図12を用いて簡単に説明すると、先ず、金属製の先端を閉塞した筒体2を、プレス加工等により、先端側を先細りに形成し、前方部3の片側の部分に、筒体の曲率より大きい曲率の曲面で形成した切割開き調整部4を設け、後方部5を前軸部6としての外径寸法に形成して、加工素材としての筒体2とする。後の各工程で作業を行なう際に筒体1の位置だしの基準とすべく、筒体2の後方の開口端部7には切欠部8を設けてある。
前記加工素材としての筒体2を、プレス加工を施してペン先部の形状に形成していく工程としては、先ず、図8に示すように、加工素材としての筒体2の前方部3の切割開き調整部4と反対側の側面101に、プレス加工により軸心方向に延びた下孔102を形成した加工筒体103を形成する。次の工程として、図9に示すように、切割開き調整部4の部分に貫通孔(ハート孔)12を形成した加工筒体104を形成する。次の工程において、前記加工体104の切割開き調整部4を上面とした際の横方向より、プレス加工により先端の閉塞部9を残してペン先部10となる部分以外の第1のサイドの部分105を切除して、図10に示すような形状の加工筒体106を形成する。次の工程において、前記加工筒体106を切割開き調整部4の対向した方向より、プレス加工により前記閉塞部9を切除するとともにペン先部10の幅方向のサイドの部分107a、107bを切除して、側縁辺108を図11に示すように曲線状に形成した加工筒体108を形成する。
前の工程における加工筒体104へのプレス加工方向と本工程における加工筒体106へのプレス加工方向の違いから、図11に示すように、本工程におけるペン先部10の曲線状の側縁辺109と前の工程におけるサイドの部分11を切除した際に形成された前軸部6の前方縁辺110とでズレ部111が形成されてしまうので、最後に、前記ズレ部111を研磨して除去し、図12に示すような、万年筆の筒状ペン1を形成する。
前記に述べたように、金属製の筒体から万年筆の筒状ペン1を製造するには、従来のプレス加工では多くの工程を必要とし、工程数が増えれば増える程、次工程への加工筒体の移動に係る時間のロスや、管理に係るコストが生じてしまうという問題があった。また、当然にプレス加工する際のプレス型も多くなり、プレス型の磨耗等によるメンテナンスも費用と時間が掛かるという問題があった。さらに、前記ズレ部109を研磨して最終的な万年筆の筒状ペン1に仕上げるには熟練した技術が必要となり、人材の確保という点でも問題となるが、単位時間あたりの仕上がり個数も多いものではなかった。
実開昭56−113875号公報
本発明は、先端側を先細りに形成し、先端側の片側の部分に平面または先端側部分の曲率より大きい曲面とした切割開き調整部を設けた金属製の筒体を万年筆の筒状ペンに形成する製造方法において、多くの工程を必要とせず、従来の製造方法に比べて、一つを製造する製造時間も短縮でき、加工装置や工具の磨耗等によるメンテナンスも軽減できる製造方法を提供するものである。
本発明は、
「1.先端側を先細りに形成した金属製の筒体を、前方にペン先部を後方に前軸部を一体に形成してなる万年筆の筒状ペンに形成する製造方法であって、下記の工程を有することを特徴とする万年筆の筒状ペンの製造方法。
a:レーザー加工により、先細りの先端部のペン先部となる部分のサイドの部分を切除し、ペン先部となる部分の先端に筒体の軸心方向に延出した延出片を設けた、略ペン先部を形成する工程、
b:プレス加工により、前記延出片を、ペン先部の先端を形成するための先端切断部とペン先の幅方向の側辺を形成するための側辺切断部とで構成される略コ字型状に切断して除去し、ペン先部を形成する工程。
2.前記1項に記載の万年筆の筒状ペンの製造方法において、前記a:の工程で、レーザー加工により略ペン先部の上面に貫通孔を設けてなる、万年筆の筒状ペンの製造方法。」
である。
本発明において、略ペン先部とは、最終的な形状のペン先部ではなく、最終形状の手前の状態のペン先部をいう。
本発明は、金属製の筒体から万年筆の筒状ペンに形成する製造方法を、従来のプレス加工の技術に変えてレーザー加工を用いた技術により製造する方法である。レーザー光を用いて、鉄、非鉄、セラミックス、プラスチックス等に自由曲線切断や穴あけ等の加工を行なうレーザー加工技術は知られており、多方面で利用されている。万年筆の筒状ペンの製造方法に利用することに困難さはない。しかし、本発明の万年筆の筒状ペンを実際に万年筆のペン先として使用するには、この後に、筒状ペンのペン先部の先端にペンポイントとなる金属製の玉を熔着して筆記部を形成する必要がある。しかし、レーザー加工により切断した切断面は、プレス加工により切断した切断面より凹凸状態が荒く、それが理由かは定かではないが、ペン先の先端に玉を熔着しても、玉に衝撃が与えられると玉が容易にペン先の先端から脱落してしまうという問題があることが判った。
上記問題を解消するには、レーザー加工した部分の面を、研磨等して切断面の凹凸状態を改善すればすむが、本発明者達が種々検討した結果、作業性等を考慮するとペン先の先端のペンポイントとなる玉を熔着する部分を、プレス加工により形成することが作業面で容易であり、作業工程も複雑とならず好適であることが判った。したがって、ペン先部の先端に筒体の軸心方向に延出した延出片を設け、プレス加工によりペン先部の先端部を形成することが重要となる。さらに、ペン先の先端にペンポイントとなる玉を熔着する部分は、ペン先の先端面だけでなく、ペン先の幅方向の側面にも熔着するので、延出片を、ペン先部の先端を形成するための先端切断部とペン先の幅方向の側辺を形成するための側辺切断部とで構成される略コ字型状に切断して除去することは重要となる。
本発明は前記したような構造なので、多くの工程を必要とせずに製造でき、従来の製造方法に比べて、一つを製造する製造時間も短縮でき、加工装置や工具の磨耗等によるメンテナンスも軽減できる。
本願発明は、先端側を先細りに形成し、先端側の片側の部分に平面または先端側部分の曲率より大きい曲面とした切割開き調整部を設けた金属製の筒体を、レーザー加工により万年筆の筒状ペンに形成する製造方法である。
本実施例を図1〜図7を用いて説明する。先ず、図1〜図3に示すように、万年筆の筒状ペン1の製造にあたって、従来のプレス加工による万年筆の筒状ペンの製造方法と同様に、先ず、金属製の先端を閉塞した筒体2を、プレス加工等によりて、先端側を先細りに形成し、前方部3の片側の部分に、筒体の曲率より大きい曲率の曲面で形成した切割開き調整部4を設け、後方部5を前軸部6としての外径寸法に形成して、加工素材としての筒体2とする。後の各工程で作業を行なう際に筒体1の位置だしの基準とすべく、筒体2の後方の開口端部7には切欠部8を設けてある。
前記加工素材としての筒体2を、レーザー加工により、図4および図5に示すように、筒体2の先端の閉塞部9(二点差線で示した部分)を切断するとともに、ペン先部10となる部分のサイドの部分11(二点差線で示した部分)を切除し、切割開き調整部4の部分に貫通孔(ハート孔)12を設ける。ペン先部10の先端部10aには、図5に示すように、筒体2の軸心方向に突出した延出片13を連接してなる加工筒体14を形成する。
次に、プレス加工により、前記加工筒体14におけるペン先部10の先端部10aが従来の万年筆のペン先の先端部と同様の形状となるように、図6に示すように、ペン先部10の先端を形成するための先端切断部15とペン先部10の幅方向の側辺16a、16bを形成するための側辺切断部17a、17bとで構成される略コ字型状に切断して除去して、万年筆の筒状ペン1を形成する。
本実施例により製造した万年筆の筒状ペン1を使用するにあたっては、図7に示すように従来の年筆の筒状ペンと同様に、先ず、ペン先部10にペンポイントとなるイリドスミンで形成された玉51を熔設した後、ペンの先端から貫通孔(ハート孔)まで切割部52を設けて筆記先端部53とする。前軸部6内部に樹脂で形成した内筒54を接着して設ける等し、前記内筒54の内部に、櫛溝55を有したペン芯56と、該ペン芯56の後方にインキカートリッジ(図示せず)を結合するための小径な結合部57とインキカートリッジの閉塞板を開口するための突片58を有したコネクタ59を配設する。コネクタ59の先端面58aとペン芯52の壁面との間に、インキ漏洩防止用のOリング60を設けると良い。
前記内筒54の後方に、略中央部に外方に突出したフランジ部61を有し、該フランジ部61より前方には雄ねじ部62を、フランジ部61より後方には胴軸(図示せず)に設けた雌ねじ部にねじ嵌合可能な雄ねじ部63を設けた金属製の継手部材64を、前記雄ねじ部を内筒54の後方端部54aに設けた雌ねじ部65にねじ嵌合するとともに接着して取付け、万年筆におけるペン先を有した前軸部として用いる。なお、フランジ部61と前軸部6や内筒54との間に、装飾用リング66等を配設しても良い。
本発明は、金属製の筒体から万年筆の筒状ペンを製造する際に利用できる。
本発明の万年筆の筒状ペンの製造方法における、レーザー加工前の加工素材である、一部を断面とした筒体の側面図である。 図1における筒体の平面図である。 図2における、A−A線部分の端面図である。 レーザー加工により、加工素材の筒体の先端の閉塞部と切割開き調整部のサイドの部分の余分な側面を切除した状態のペン先部の側面を示す、要部の拡大図である。 図4において、ペン先部の底面から見た状態の要部の拡大図である。 図5において、プレス加工により、ペン先の先端部に連接した延出片1を切断して除去した状態を示す図である。 本実施例で製造した万年筆の筒状ペンの使用状態を示す図である。 従来のプレス加工による万年筆の筒状ペンの製造方法において、加工素材の筒体の先端側に、プレス加工により軸心方向に延びた下孔を形成した状態を示す、筒体の底面図である。 プレス加工により、切割開き調整部の部分に貫通孔を形成した状態を示す、筒体の平面図である。 プレス加工により、加工素材の筒体の先端の閉塞部を残して、切割開き調整部のサイドの部分の余分な側面を切除した状態の側面を示す、要部の拡大図である。 プレス加工により、前記工程の筒体の閉塞部とサイドの部分の余分な側面を切除してた状態の側面を示す、要部の拡大図である。 前記工程において、筒体に形成された段部を研磨して除去した状態を示す図である。
符号の説明
1 筒状ペン
2 筒体
4 切割開き調整部
9 閉塞部
10 ペン先部
11 サイドの部分
12 貫通孔
13 延出片
15 先端切断部
17 側片切断部

Claims (2)

  1. 先端側を先細りに形成した金属製の筒体を、前方にペン先部を後方に前軸部を一体に形成してなる万年筆の筒状ペンに形成する製造方法であって、下記の工程を有することを特徴とする万年筆の筒状ペンの製造方法。
    a:レーザー加工により、先細りの先端部のペン先部となる部分のサイドの部分を切除し、ペン先部となる部分の先端に筒体の軸心方向に延出した延出片を設けた、略ペン先部を形成する工程、
    b:プレス加工により、前記延出片を、ペン先部の先端を形成するための先端切断部とペン先の幅方向の側辺を形成するための側辺切断部とで構成される略コ字型状に切断して除去し、ペン先部を形成する工程。
  2. 請求項1に記載の万年筆の筒状ペンの製造方法において、前記a:の工程で、レーザー加工により略ペン先部の上面に貫通孔を設けてなる、万年筆の筒状ペンの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2012057354A1 (ja) * 2010-10-29 2014-05-12 株式会社Welcon 接合方法及びこれにより形成された容器

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