JP2010048448A - 冷却塔及び熱源機システム - Google Patents

冷却塔及び熱源機システム Download PDF

Info

Publication number
JP2010048448A
JP2010048448A JP2008211780A JP2008211780A JP2010048448A JP 2010048448 A JP2010048448 A JP 2010048448A JP 2008211780 A JP2008211780 A JP 2008211780A JP 2008211780 A JP2008211780 A JP 2008211780A JP 2010048448 A JP2010048448 A JP 2010048448A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
fan
cooling water
temperature
limit value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008211780A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5264366B2 (ja
Inventor
Motomi Inagaki
元巳 稲垣
Nakahiro Inagaki
那加博 稲垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2008211780A priority Critical patent/JP5264366B2/ja
Publication of JP2010048448A publication Critical patent/JP2010048448A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5264366B2 publication Critical patent/JP5264366B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

【課題】ファン周波数の頻繁な切り替えを抑制しつつ冷却水温度を目標温度範囲内に安定して保つ。
【解決手段】本発明の冷却塔は、熱負荷から戻される高温の冷却水を空気中に散布し、ファンの回転に伴う空気の通流による蒸発潜熱で冷却水を冷却して再び熱負荷に循環供給するものであり、冷却された冷却水の検出温度に応じてファンの回転数を複数段の周波数で段階制御する制御手段を備えて構成される。制御手段は、冷却水温度(CTI)が、あらかじめ設定された冷却水の目標温度範囲(25℃〜28℃)に保たれるように下限値(25℃)及び上限値(28℃)においてそれぞれファンの周波数を切り替えるようにしている。なおかつ、ファンの周波数が一度に複数段切り替わらないように、目標温度範囲より高温側及び低温側で段階的にファンの周波数が切り替えられるようにしている。
【選択図】図3

Description

本発明は、冷却塔及び熱源機システムに係り、特に、冷却塔のファンの回転周波数の制御技術に関する。
例えば吸収式冷温水機などの熱源機で熱負荷を冷却して高温になった冷却水は、配管を介して冷却塔へ導かれ、冷却塔で冷却された後再び配管を介して熱源機の熱負荷に循環供給される。冷却塔は、熱源機から導かれた高温の冷却水をケーシング内に散布し、冷却塔に設けられたファンにより蒸発潜熱で冷却するものとして知られている。
ところで、近年の省エネルギー要求に対応すべく、熱源機と冷却塔からなる熱源機システムの省エネルギー研究がなされており、熱源機自体の効率向上はある程度なされてきた。
しかし、熱源機自体の省エネルギー化だけでは不十分であり、例えば冷却水を熱源機と冷却塔との間で搬送するポンプや冷却塔に用いられるファンの動力の効率向上が求められている。
この点、特許文献1に記載されているように、冷却塔で冷却された冷却水の温度を検出し、この検出温度に応じて冷却塔のファンの回転数をインバータで周波数可変に制御することによりファンの効率を高めることが知られている。
すなわち、従来は冷却水温度がある設定温度(例えば27℃)以上になったらファンを100%の周波数で駆動し、ある設定温度(例えば24.5℃)以下になったらファンを停止する、いわゆるオン−オフ制御であったので、ファンの起動及び停止が頻繁に発生してファン効率の観点から好ましくなかった。これに対して、特許文献1では、検出温度が下限設定温度(例えば24.5℃)と上限設定温度(例えば27℃)との間にあるときは、検出温度に1対1に対応してほぼ比例するように設定された周波数でファンを駆動することにより、ファンの起動及び停止の回数を低減することができるとされている。
特開平5−340690号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているように、検出温度にほぼ比例するように設定されている周波数でファンを駆動すると、冷却水の温度変化に対してファンの周波数が敏感に変化することにより冷却水温度がハンチングして安定しないおそれがある。
この点、複数段の設定周波数のそれぞれに対して一定の温度幅をもたせて、これを階段状に連続させて段階的にファン周波数を制御することにより、検出温度がある一定の温度域にあるときには周波数が変化しないので、冷却水温度をある程度安定させることができると考えられる。
ところで、ファン周波数の頻繁な切り替えを抑制するためには、複数段の設定周波数のそれぞれにおける温度幅を広げることが望ましいが、これには限界がある。例えば冷却水温度を目標温度範囲内に保つべく、目標温度範囲の下限値と上限値との間の範囲を各設定周波数における温度幅として設定すると、各設定周波数において同じ温度で周波数が切り替えられることとなるので、複数段にわたる周波数切り替えが一度に行なわれる場合が生じて好ましくない。
そこで、本発明は、ファン周波数の頻繁な切り替えを抑制しつつ冷却水温度を目標温度範囲内に安定して保つことを課題とする。
本発明の冷却塔は、熱負荷から戻される高温の冷却水を空気中に散布し、ファンの回転に伴う空気の通流による蒸発潜熱で冷却水を冷却して再び熱負荷に循環供給するとともに、冷却された冷却水の検出温度に応じてファンの回転数を複数段の周波数で段階制御する制御手段を備えて構成される。
制御手段は、ファンの周波数を一段高い周波数に切り替えた後の冷却水の検出温度の上昇に対応して、あらかじめ設定された冷却水の目標温度範囲の上限値以上の高温側でファンの周波数を段階的に高く切り替えるとともに、ファンの周波数を一段高い周波数に切り替えた後冷却水の検出温度が冷却水の目標温度範囲の下限値まで下降した場合には、ファンを停止させる場合を除いてファンの周波数を一段低い周波数に切り替える。
一方、ファンの周波数を一段低い周波数に切り替えた後の冷却水の検出温度の下降に対応して、冷却水の目標温度範囲の下限値以下の低温側でファンの周波数を段階的に低く切り替えるとともに、ファンの周波数を一段低い周波数に切り替えた後冷却水の検出温度が冷却水の目標温度範囲の上限値まで上昇した場合には、ファンを停止状態から起動させる場合を除きファンの周波数を一段高い周波数に切り替えることを特徴としている。
すなわち、複数段の各周波数において、冷却水の目標温度範囲の下限値から上限値までの温度幅を持たせることにより冷却水の温度の変動によるファン周波数の切り替え頻度を低減させることができる。これに加えて、複数段の各周波数において、目標温度範囲の下限値及び上限値でファンの周波数の切り替えが行なわれるようにしているので、冷却水温度を目標温度範囲内に安定して保つことができる。
さらに、複数段の各周波数において、目標温度範囲の下限値及び上限値でファンの周波数の切り替えが行なわれるようにしているにも関わらず、例えば上限値での周波数の切り替えは周波数を一段低く切り替えた後に冷却水温度が上昇した場合にしか行なわれないというように条件を付けているので、複数段にわたる周波数切り替えが一度に行なわれることが回避される。その結果、ファン周波数の頻繁な切り替えを抑制しつつ冷却水温度を目標温度範囲内に安定して保つことができる。
この場合において、制御手段は、ファンの周波数を設定上限周波数から一段低い周波数に切り替える設定温度を、冷却水の目標温度範囲の下限値よりも高温側へ設定することができる。
つまり、ファンの周波数が設定上限周波数になっているときは、熱源機の負荷が高負荷であることを示しており、検出温度がファンの周波数を設定上限周波数から一段下の周波数へ切り替える温度まで低下するのに時間がかかる。そこで、ファンの周波数を設定上限周波数から一段下の周波数へ切り替える設定温度を例外的に目標温度範囲の下限値よりも高温側へシフトさせて設定することにより、検出温度が下降してきたときにはなるべく早く周波数を一段下に切り替えてファンを低い動力で駆動することができる。その結果、ファンを設定上限周波数で駆動させ続けるという状態を極力回避することができ、省エネルギー化を図ることができる。
また、熱源機と、上述の冷却塔と、熱源機の熱負荷から戻される高温の冷却水を冷却塔へ導く配管と、冷却塔で冷却された冷却水を熱源機の熱負荷へ導く配管とを備えて熱源機システムを構成することができる。
本発明によれば、ファン周波数の頻繁な切り替えを抑制しつつ冷却水温度を目標温度範囲内に安定して保つことができる。
以下、本発明を適用してなる冷却塔及び熱源機システムの実施形態を説明する。図1は、本実施形態の熱源機システムの全体構成を示す図である。図1に示すように熱源機システム100は、冷却塔10と、熱源機20と、冷却水配管30とを備えて構成されている。熱源機20は例えば吸収式冷温水器など、冷却塔で冷却された冷却水を用いて熱負荷を冷却する必要があるような機器である。
冷却塔10は、筒状のケーシング11を備え、ケーシング11の下部の側面に空気流入口12が形成され、底部に冷却水の水槽13が設けられている。空気流入口12はルーバ状に形成されている。また、空気流入口12の位置よりも上方のケーシング11内に充填材14が収容され、充填材14の上方に、冷却水の散水ノズル15が配設されている。
また、ケーシング11の頂部に開口16が設けられ、その開口16には固定具17によってファンモータ18が固定されるとともに、ファンモータ18の回転軸にはファン19が固定されている。なお、冷却塔10の水槽13への冷却水の補給水は、図示しないボールタップ等を有する給水口から供給される。
冷却水配管30は、往管31及び復管32から構成される。往管31には、冷却塔10から熱源機20のほうへ向けて順に冷却水ポンプ33と逆止弁34が配置されている。冷却水ポンプ33の吸引口は水槽13の底部近傍に連通されている。冷却水ポンプ33の吐出口は逆止弁34を介して熱源機20の熱負荷と熱交換可能な図示していない熱交換器に連結されている。往管31の逆止弁34と図示していない熱交換器との間(熱源機20の入口部)には、冷却水温度センサー51が設けられており、この冷却水温度センサー51の出力信号は、後述する運転制御装置50に入力される。
復管32には電動三方弁41と、この電動三方弁41がバイパス指令で開放したときに復管32の冷却水を水槽13に導くバイパス配管42が設けられている。
運転制御装置50は、制御装置53とインバータ装置55とを備えて構成される。制御装置53は、冷却水温度センサー51の検出温度信号に応じてあらかじめ設定されている周波数でファンモータ18及びファン19を回転駆動させる周波数信号を形成してインバータ装置55に与える。
また、制御装置53は、冷却水温度センサー51からの検出温度信号を基にバイパス指令信号を形成して電動三方弁41に与えて冷却水をバイパスさせる。例えば、冷却水の検出温度が下限設定温度(例えば24℃)以下になると、電動三方弁41を切り替えて、熱源機20からの戻り冷却水を直接冷却塔10の水槽13へ落下させることにより、冷却水が過冷却されることを防止する。
なお、本実施形態においては説明の便宜上、制御装置53は冷却塔10及び熱源機20とは独立して設けているが、冷却塔10に付属して設けて冷却塔10の1構成要素とすることもできるし、或いは熱源機20に付属して設けて熱源機システム100の1構成要素とすることもできる。
図2は、制御装置53の詳細構成を示すブロック図である。図2に示す制御装置53は、中央処理装置531と、記憶装置532と、入力信号部533と、出力信号部534などから構成されている。制御装置53は、冷却塔10の運転開始にともなって動作を開始するようになっている。すると、中央処理装置531は、記憶装置532に記憶されているプログラムに基づいて動作し、冷却水温度センサー51から入力信号部533を介して取り込まれたデータに応じて、あらかじめ設定されている周波数でファンモータ18及びファン19を回転駆動させる周波数信号を形成して、出力信号部534を介してインバータ装置55に供給できるように構成されている。
このように構成される熱源機システム100では、従来、冷却水の冷却水温度センサー51による検出温度が下限設定温度(例えば24.5℃)と上限設定温度(例えば27℃)との間の設定温度に保たれるようにファン19の回転周波数が制御される。例えば、設定温度より検出温度が高くなればファンの周波数を高く、検出温度が低くなればファンの周波数を低くするように、検出温度に比例するようにファン周波数を設定して、検出温度に対応する周波数でファン19を駆動することが知られている。
ところが、このような従来技術では、冷却水の温度変化に対してファン19の周波数が敏感に変化することにより、冷却水温度がハンチングして安定しないおそれがある。
この点、複数段の設定周波数のそれぞれに対して一定の温度幅をもたせて、これを階段状に連続させて段階的にファン周波数を制御することにより、検出温度がある一定の温度域にあるときには周波数が変化しないので、冷却水温度をある程度安定させることができると考えられる。
しかしながら、ファン周波数の頻繁な切り替えを抑制しつつ冷却水温度を目標温度範囲内に安定して保つためには、複数段の設定周波数のそれぞれにおける温度幅を広げることが望ましいが、これには限界がある。例えば冷却水温度の目標温度範囲の下限値と上限値との間を各設定周波数の温度幅として設定すると、各設定周波数において同じ温度で周波数が切り替えられることとなるので、複数段にわたる周波数切り替えが一度に行なわれる場合が生じて好ましくない。
本実施形態の熱源機システム100及び冷却塔10は、このような問題に対応すべくなされたものである。以下、本実施形態の熱源機システム100及び冷却塔10の特徴部である制御装置53のファンの周波数制御内容について実施例ごとに詳細を説明する。
図3は、本実施形態の熱源機システム100及び冷却塔10における制御装置53の第1実施例のファンの周波数制御内容を示す図である。図3において、横軸は冷却水温度センサー51で検出された冷却水入口温度(℃)(以下、適宜CTIという)であり、縦軸はファン19の周波数の定格を100%とした割合を示している。
図3における各矢印はそれぞれCTIに対応してファン19の周波数を一段高く或いは低く切り替える制御内容を示しており、周波数の切り替えがなされた後は、各矢印が指し示す制御ライン上の制御条件で次の周波数切り替えが行なわれる。例えばファン19が70%の周波数で駆動されている状態でCTIが28℃未満から28℃まで上昇した場合、矢印にしたがってファン19の周波数は80%へと切り替えられ、その後は矢印が指し示す制御ライン上のCTIが25℃まで下降するか或いは29℃まで上昇するかという制御条件を満たしたら周波数の切り替えが行なわれる。
なお、ファン19の周波数80%及び90%をまたいでそれぞれ2本の制御ラインが示されているが、これは説明の便宜上の理由で80%及び90%からずらされているもので、実際には、80%及び90%上にそれぞれ2本の制御ラインがあるものとする。
まず、図3に示すように、本実施例の制御装置53のファン周波数の制御は、冷却水の検出温度に対して、ファン19をOFFするか、或いは70%,80%,90%,100%のいずれかの周波数で回転駆動するようになっている。なお、本実施例ではファン19の周波数を4段階に切り替える場合を例に説明するが、それ以外の段数でファン19の周波数を設定してもよい。また、冷却水入口温度の設定値やファン19の周波数の設定値は適宜変更して用いることができる。
また、本実施例の制御装置53のファン周波数の制御は、複数段の周波数設定における各段で、一定の温度幅をもたせて、これを階段状に連続させて段階的にファン19の周波数を切り替えるよう構成されている。
より具体的に、本実施例では、冷却水の目標温度が25℃〜28℃にあらかじめ設定されており、ファン19をOFF状態から70%周波数に切り替える場合は例外として、いずれの設定周波数においても目標温度範囲内では周波数が切り替わらないようになっている。言い換えれば、複数段の周波数設定における各段で、25℃〜28℃という温度幅をもたせている。
本実施例の制御装置53のファン周波数の制御の動作の一例を示すと、例えばファン19を70%周波数で駆動している状態でCTIが28℃未満から28℃まで上昇したら、ファン19の周波数は80%へと切り替えられる。この状態でさらにCTIが29℃まで上昇したらファン19の周波数は90%へと切り替えられる。この状態でさらにCTIが30℃まで上昇したらファン19の周波数は100%へと切り替えられる。
すなわち、ファン19の周波数を一段高い周波数に切り替えた後のCTIの上昇に対応して、冷却水の目標温度範囲の上限値(28℃)以上の高温側でファンの周波数が段階的に高く切り替えられるようになっている。
また、例えばファン19を70%周波数で駆動している状態でCTIが28℃未満から28℃まで上昇してファン19の周波数が80%へと切り替えられた状態でCTIが25℃まで下降した場合、ファン19の周波数は70%へと切り替えられる。同様に、ファン19の周波数が80%から90%、90%から100%へと切り替えられた状態でCTIが25℃まで下降した場合も、ファン19の周波数はそれぞれ80%,90%へと切り替えられる。
すなわち、ファン19の周波数を一段高い周波数に切り替えた後CTIが冷却水の目標温度範囲の下限値(25℃)まで下降した場合には、ファン19の周波数が一段低い周波数に切り替えられるようになっている。なお、ファン19を70%で駆動している状態からOFFする場合は例外として除かれており、CTIが25℃まで下降してもファン19をOFFされず、23℃まで下降してはじめてOFFされる。
一方、例えばファン19を100%周波数で駆動している状態でCTIが25℃より高い状態から25℃まで下降したら、ファン19の周波数は90%へと切り替えられる。この状態でさらにCTIが下降したらファン19の周波数は80%,70%,OFFへと順次切り替えられる。
すなわち、ファン19の周波数を一段低い周波数に切り替えた後のCTIの下降に対応して、冷却水の目標温度範囲の下限値(25℃)以下の低温側でファン19の周波数が段階的に低く切り替えられるようになっている。
また、例えばファン19を100%周波数で駆動している状態でCTIが25℃より高い状態から25℃まで下降してファン19の周波数が90%へと切り替えられた状態でCTIが28℃まで上昇した場合、ファン19の周波数は100%へと切り替えられる。同様に、ファン19の周波数が90%から80%、80%から70%へと切り替えられた状態でCTIが28℃まで上昇した場合も、ファン19の周波数はそれぞれ90%,80%へと切り替えられる。
すなわち、ファン19の周波数を一段低い周波数に切り替えた後CTIが冷却水の目標温度範囲の上限値(28℃)まで上昇した場合には、ファン19の周波数が一段高い周波数に切り替えられるようになっている。なお、ファン19がOFFの状態から周波数を70%へ切り替える場合は例外として除かれており、CTIが26℃まで上昇した時点でファン19の周波数は70%へと切り替えられる。
以上のように、本実施例の制御装置53のファン周波数の制御は、CTI28℃においてファン19の周波数を70%から80%,80%から90%,90%から100%へと切り替える段階が存在し、CTI25℃においてファン19の周波数を100%から90%,90%から80%,80%から70%へと切り替える段階が存在する。
これによれば、複数段の各周波数において、冷却水の目標温度範囲の下限値から上限値までの温度幅を持たせているので、冷却水の温度の変動に対するファン19の周波数の切り替えを低減することができる。
また、複数段の各周波数において、目標温度範囲の下限値及び上限値でファン19の周波数の切り替えが行なわれるようにしているので、冷却水温度を目標温度範囲内に保つようにファン19の周波数制御が行われる。
これに加えて、複数段の各周波数において、目標温度範囲の下限値及び上限値でファン19の周波数の切り替えが行なわれるようにしているにも関わらず、これらは例えば目標温度範囲の上限値でのファン19の周波数の切り替えはファン19の周波数を一段低く切り替えた後にCTIが上限値まで上昇した場合にしか行なわれない。言い換えれば、目標温度範囲の下限値及び上限値でファン19の周波数の切り替えは条件付きで行なわれる制御である。これにより、一度に2段階或いはそれ以上の段階の周波数の切り替えが行なわれるのが回避されるようになっている。
図4は、本実施形態の熱源機システム100及び冷却塔10における制御装置53の第2実施例のファンの周波数制御内容を示す図である。
本実施例は、ファン19の周波数を設定上限周波数(100%)から一段低い周波数(90%)に切り替える設定温度を変更する点、この変更に伴ってファン19の周波数を一段下げた後さらにCTIが下降した場合における周波数を低く切り替える温度条件を変更する点、及びファン19の周波数が100%から90%に切り替えられた後における周波数を100%へ切り替える温度条件を変更する点が第1実施例と異なるものである。第1実施例と同様の部分については説明を省略する。
図4に示すように、本実施例は、ファン19の周波数を設定上限周波数(100%)から一段低い周波数(90%)に切り替える設定温度を、冷却水の目標温度範囲の下限値(25℃)よりも高温側の26℃へ設定している。また、ファン19の周波数が90%に一段下げられた後さらにCTIが下降した場合におけるファン19の周波数を低く切り替える設定温度を25℃へ設定している。また、ファン19の周波数が80%に一段下げられた後さらにCTIが下降した場合におけるファン19の周波数を低く切り替える設定温度を24℃へ設定している。さらに、ファン19の周波数が100%から90%に切り替えられた後CTIが上昇した場合におけるファン19の周波数を100%へ切り替える設定温度を29℃に設定している。
すなわち、ファン19を定格の100%の周波数で駆動しているということは、熱源機20の負荷が高負荷であることがわかる。熱源機20が高負荷の場合、CTIは低下し難いが、低下し始めたときにはなるべく早めにファン19の周波数を上限周波数(100%)から一段下の周波数(90%)へ切り替えるのが好ましい。そこで、ファン19を定格の100%の周波数で駆動しているときには、ファン19の周波数を上限周波数(100%)から一段下の周波数(90%)へ切り替えるCTIの設定温度を25℃から26℃にシフトさせている。
これによれば、見かけ上のCTIの目標温度を高めに設定することにより、CTIが下降してきたときにより早く周波数を一段下に切り替えてファン19を低い動力で駆動することができる。その結果、ファンを設定上限周波数(100%)で駆動させ続けるという状態を極力回避することができ、省エネルギーを図ることができる。
また、本実施例によれば、ファン19の周波数を定格周波数より低い70%,80%,90%で駆動して省エネルギー化を図りながら、冷却水温度を目標温度範囲内の25℃〜28℃に入るようにファン19の周波数制御をすることが可能となる。
本実施形態の熱源機システムの全体構成を示す図である。 制御装置の詳細構成を示すブロック図である。 本実施形態の熱源機システム及び冷却塔における制御装置の第1実施例のファンの周波数制御内容を示す図である。 本実施形態の熱源機システム及び冷却塔における制御装置の第2実施例のファンの周波数制御内容を示す図である。
符号の説明
10 冷却塔
11 ケーシング
12 空気流入口
14 充填材
15 散水ノズル
16 開口
18 ファンモータ
19 ファン
20 熱源機
30 冷却水配管
31 往管
32 復管
50 運転制御装置
51 冷却水温度センサー
53 制御装置
55 インバータ装置
100 熱源機システム

Claims (3)

  1. 熱負荷から戻される高温の冷却水を空気中に散布し、ファンの回転に伴う空気の通流による蒸発潜熱で前記冷却水を冷却して再び前記熱負荷に循環供給するとともに、前記冷却された冷却水の検出温度に応じて前記ファンの回転数を複数段の周波数で段階制御する制御手段を備えてなる冷却塔において、
    前記制御手段は、前記ファンの周波数を一段高い周波数に切り替えた後の前記冷却水の検出温度の上昇に対応して、あらかじめ設定された前記冷却水の目標温度範囲の上限値以上の高温側で前記ファンの周波数を段階的に高く切り替えるとともに、前記ファンの周波数を一段高い周波数に切り替えた後前記冷却水の検出温度が前記冷却水の目標温度範囲の下限値まで下降した場合には、前記ファンを停止させる場合を除いて前記ファンの周波数を一段低い周波数に切り替え、
    前記ファンの周波数を一段低い周波数に切り替えた後の前記冷却水の検出温度の下降に対応して、前記冷却水の目標温度範囲の下限値以下の低温側で前記ファンの周波数を段階的に低く切り替えるとともに、前記ファンの周波数を一段低い周波数に切り替えた後前記冷却水の検出温度が前記冷却水の目標温度範囲の上限値まで上昇した場合には、前記ファンを停止状態から起動させる場合を除き前記ファンの周波数を一段高い周波数に切り替えることを特徴とする冷却塔。
  2. 前記制御手段は、前記ファンの周波数を設定上限周波数から一段低い周波数に切り替える設定温度を、前記冷却水の目標温度範囲の下限値よりも高温側へ設定する請求項1の冷却塔。
  3. 熱源機と、請求項1又は2の冷却塔と、前記熱源機の熱負荷から戻される高温の冷却水を前記冷却塔へ導く配管と、前記冷却塔で冷却された冷却水を前記熱源機の熱負荷へ導く配管とを備えて構成される熱源機システム。
JP2008211780A 2008-08-20 2008-08-20 冷却塔及び熱源機システム Active JP5264366B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008211780A JP5264366B2 (ja) 2008-08-20 2008-08-20 冷却塔及び熱源機システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008211780A JP5264366B2 (ja) 2008-08-20 2008-08-20 冷却塔及び熱源機システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010048448A true JP2010048448A (ja) 2010-03-04
JP5264366B2 JP5264366B2 (ja) 2013-08-14

Family

ID=42065680

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008211780A Active JP5264366B2 (ja) 2008-08-20 2008-08-20 冷却塔及び熱源機システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5264366B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106556262A (zh) * 2017-01-23 2017-04-05 南安市达腾商务服务有限公司 一种高效型工业冷却设备
CN106839806A (zh) * 2017-01-23 2017-06-13 泉州泉港璟冠信息科技有限公司 一种用于工业冷却塔的换热装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106091728B (zh) * 2016-06-03 2018-05-15 西安工程大学 具有复合结构的梯级降温冷却水制备冷却塔

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0395343A (ja) * 1989-09-07 1991-04-19 Daikin Ind Ltd 空気調和装置の運転制御装置
JPH05340690A (ja) * 1992-06-05 1993-12-21 Yazaki Corp 冷却塔及びその冷却能力制御方法
JP2007170236A (ja) * 2005-12-20 2007-07-05 Denso Corp エンジン冷却装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0395343A (ja) * 1989-09-07 1991-04-19 Daikin Ind Ltd 空気調和装置の運転制御装置
JPH05340690A (ja) * 1992-06-05 1993-12-21 Yazaki Corp 冷却塔及びその冷却能力制御方法
JP2007170236A (ja) * 2005-12-20 2007-07-05 Denso Corp エンジン冷却装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106556262A (zh) * 2017-01-23 2017-04-05 南安市达腾商务服务有限公司 一种高效型工业冷却设备
CN106839806A (zh) * 2017-01-23 2017-06-13 泉州泉港璟冠信息科技有限公司 一种用于工业冷却塔的换热装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5264366B2 (ja) 2013-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5264365B2 (ja) 冷却塔及び熱源機システム
WO2017126580A1 (ja) 冷却水素供給ステーション及び水素冷却装置
JP5583897B2 (ja) 冷却塔及び熱源機システム
KR900005983B1 (ko) 재순환 시동시에 냉각장치의 부하를 제한하는 제어장치와 그 방법
US20120128507A1 (en) Cooling arrangement and method of operation for a fan control
JP2017036875A (ja) 空気調和装置及びその運転方法
JP5324409B2 (ja) 熱負荷冷却装置および熱負荷冷却装置用制御装置
JP2007315695A (ja) 冷温熱源機の冷温水制御方法及びこれに用いる空調システム
JP2010190553A (ja) 電子機器の冷却システム
JP2011179757A (ja) 冷却装置及びその制御方法
JPH05340690A (ja) 冷却塔及びその冷却能力制御方法
JP2010060236A (ja) ヒートポンプ式給湯装置
JP5264366B2 (ja) 冷却塔及び熱源機システム
JP2009192088A (ja) 冷却システム
JP2011027312A (ja) 空調システム
JP2009264715A (ja) ヒートポンプ温水システム
JP5455338B2 (ja) 冷却塔及び熱源機システム
JP5685782B2 (ja) チラーの連結運転方法及びシステム
US6749016B2 (en) Brine temperature control apparatus using a three-way proportional valve
JP4816089B2 (ja) ヒートポンプ給湯機
JP2007113897A (ja) ヒートポンプ式給湯装置
JP2018169108A (ja) 加熱装置、及び、加熱方法
JP2010133598A (ja) ヒートポンプ式給湯機
JP2007093057A (ja) 冷蔵庫及びその制御方法
JP4754970B2 (ja) ヒートポンプ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110630

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120828

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20120926

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20120927

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20121005

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121026

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130409

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130430

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5264366

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250