JP2010047083A - ハイブリッド自動車の制御装置及び制御方法 - Google Patents

ハイブリッド自動車の制御装置及び制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電流センサ異常と一相短絡とを共に検出した場合であっても、モータ・ジェネレータのブレーキトルクを減少させることのできるハイブリッド自動車の制御装置及び制御方法を提供する。
【解決手段】ハイブリッド自動車1のフロント部には、エンジン10と、第1のモータ・ジェネレータ11と、第2のモータ・ジェネレータ12と、を有し、ハイブリッド自動車1のリア部にはリア車輪52を駆動するためのリア用のモータ・ジェネレータ13を備える。第1のMG11と第2のMG12とリア用のMG13とは、それぞれインバータ(28,29,30)を介してバッテリ49と電力の供給又は回生を行う。また、各インバータは各モータ・ジェネレータECUで制御され、エンジンはエンジンECU42により制御されると共に、ハイブリッド自動車全体を総合的に制御するハイブリッドECU41により制御されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、三相交流モータに電力を供給するインバータとエンジンとを有するハイブリッド自動車の制御装置及び制御方法に関する。
近年、低燃費と環境にやさしい自動車として電気自動車やエンジンとモータ・ジェネレータとを組み合わせたハイブリッド自動車の需要が高まっている。従来より、電気自動車やハイブリッド自動車等のモータ・ジェネレータには交流モータ・ジェネレータが用いられ、モータ制御装置によるインバータ制御により各相の駆動電流のフィードバック制御が行われている。
ハイブリッド自動車において、エンジンからの出力は動力分割機構を介して第1のモータ・ジェネレータと車輪の駆動軸とに伝達され、第2のモータ・ジェネレータの出力は車輪の駆動にもっぱら伝達される。また、第1のモータ・ジェネレータはエンジン・ブレーキとして電力を回生すると共に、発電機として二次電池の充電や発電された電力を第2のモータ・ジェネレータの駆動に用いることも可能である。
また、ハイブリッド自動車では、モータ制御装置により非駆動輪をモータ・ジェネレータにより駆動輪として制御することで、容易に四輪駆動化が可能である。このようなモータ制御装置は、検出した電流センサや回転センサからの信号から電流オフセット等を適切に検出し、電流を経時的に学習することでセンサ類の測定精度を高め、適切なフィードバック制御やモータ・ジェネレータの状況モニタあるいは故障検知を実現している。
例えば、特許文献1には、エンジンとモータ・ジェネレータと車輪の駆動軸とを遊星ギア機構を介して連結したハイブリッド自動車において、インバータ一相短絡故障に伴うモータ・ジェネレータのブレーキトルク増大に対処する技術が開示されている。
特開2007−331683号公報
上述した特許文献1では、インバータ一相短絡故障に伴うモータ・ジェネレータのブレーキトルクを減少させる技術である。しかし、インバータ一相短絡故障が発生すると、電流センサ値が最大値に張り付くため、電流センサオフセット異常、レンジ外れ、電流値異常などの電流センサ系異常を同時に検出する(共連れ検出)ことがある。このような電流センサ系の異常は、車両走行性能に影響が大きい故障モードであるため、短絡判定よりも検出時間が短い。また、電流センサ系故障等の動作不良が発生すると、ディスチャージ時も電流制御ができないため、ディスチャージを禁止すべく、異常を検出した相ではゲートOFF(遮断)となっていた。
また、上述した動作不良はモータ・ジェネレータの数が増加することによりその可能性が増す。このようなことから、本発明に係るハイブリッド自動車の制御装置では、電流センサ異常と一相短絡とを共に検出した場合であっても、モータ・ジェネレータのブレーキトルクを減少させることのできるハイブリッド自動車の制御装置及び制御方法を提供することを目的とする。
以上のような目的を達成するために、本発明に係るハイブリッド自動車の制御装置は、エンジンと三相交流モータに電力を供給するインバータとを有するハイブリッド自動車の制御装置において、三相交流モータの各相電流を検出する複数の電流センサと、複数の電流センサで得られた電流値及び電流波形に基づいて電流センサの異常を判定する電流センサ異常判定手段と、複数の電流センサから得られた情報により、少なくともインバータ一相短絡を判定する一相短絡判定手段と、を有し、電流センサ異常と一相短絡とを共に検出した場合において、その他の相には短絡がないと判定された時には三相ONを許可することを特徴とする。
また、本発明に係るハイブリッド自動車の制御装置において、一相短絡判定手段の検出サイクル時間が電流センサ異常判定手段の検出サイクル時間より長いことを特徴とする。
また、本発明に係るハイブリッド自動車の制御装置において、三相交流モータは、前輪駆動用と後輪駆動用としてハイブリッド自動車に設けられ、各三相交流モータは回転数検出器を備え、前輪駆動用の三相交流モータにおける電流センサの故障と回転数検出器の故障とインバータの故障とが同時に発生する場合には、車体速度を測定する車速検出手段からの情報に基づいて後輪駆動用三相交流モータの回転数上限を設定する回転数上限設定手段を実行することを特徴とする。
また、本発明に係るハイブリッド自動車の制御方法は、エンジンと三相交流モータに電力を供給するインバータとを有するハイブリッド自動車の制御方法において、三相交流モータの各相電流を検出する電流検出工程と、電流検出工程で得られた電流値及び電流波形に基づいて複数の電流センサの異常を判定する電流センサ異常判定工程と、複数の電流センサから得られた情報により、少なくともインバータ一相短絡を判定する一相短絡判定工程と、を含み、電流センサ異常と一相短絡とを共に検出した場合において、その他の相には短絡がないと判定された時には三相ONを許可することを特徴とする。
また、本発明に係るハイブリッド自動車の制御方法において、一相短絡判定工程の検出サイクル時間が電流センサ異常判定工程の検出サイクル時間より長いことを特徴とする。
さらに、本発明に係るハイブリッド自動車の制御方法において、三相交流モータは前輪駆動用と後輪駆動用としてハイブリッド自動車に設けられ、各三相交流モータは回転数検出器を備え、前輪駆動用の三相交流モータにおける電流センサの故障と回転数検出器の故障とインバータの故障とが同時に発生する場合には、車体速度を測定する車速検出工程からの情報に基づいて後輪駆動用三相交流モータの回転数上限を設定する回転数上限設定工程を実行することを特徴とする。
本発明を用いることにより、一相短絡発生後に、共連れで電流センサ系異常を検出しても、短絡相を特定できれば三相ゲートON(解除)制御に移行できることにより、短絡インバータに流れる逆起電流による引き摺りトルクを抑えることができ、退避走行性能を向上させることが可能となる。
さらに、リアインバータの一相短絡故障が発生、かつ、リア・モータジェネレータのレゾルバ故障が発生するような多重故障が発生した場合、回転数の値にフェールセーフ値を設定することにより、短絡判定で必要な回転数条件の算出を継続することができ、短絡相を特定できれば、三相ゲートON(解除)制御に移行することができるため、引き摺りトルクを抑えることができ、退避走行性能を向上することが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下実施形態という)を、図面に従って説明する。
図1はハイブリッド自動車1の概要構成を示している。ハイブリッド自動車1のフロント部には、内燃機関であるエンジン10と、第1のモータ・ジェネレータ11(以下第1のMGという。)と、第2のモータ・ジェネレータ12(以下第2のMGという。)と、を有し、エンジン10と第2のMG12がフロント車輪51を駆動する。エンジン10の回転力はクランク軸15から出力され、その回転力は動力分割機構16により第1のMG11と、第2のMG13及びフロント車輪51と、に分割される。
動力分割機構16は、中心で回転するサンギア17と、サンギア17の外周を自転しながら公転するプラネタリギア18と、プラネタリギア18の外周を回転するリングギア19と、有し、プラネタリギア18はキャリアを介してクランク軸15に連結され、サンギア17には主に発電機として使用する第1のMG11の回転軸が連結されている。
ハイブリッド自動車1のリア部にはリア車輪52を駆動するためのリア用のモータ・ジェネレータ13(以下リア用MGという。)を備えている。また、各モータ・ジェネレータにはレゾルバと電流センサとが設けられ、エンジン10にはクランク軸15の回転角度を検出するクランク角センサ53が設けられている。
第1のMG11と第2のMG12とリア用のMG13とは、それぞれインバータ(28,29,30)を介してバッテリ49と電力の供給又は回生を行っている。また、各インバータは各モータ・ジェネレータECU(43,44,45、以下MG・ECUという。)で制御され、エンジン10はエンジンECU42により制御されると共に、ハイブリッド自動車全体を総合的に制御するハイブリッドECU41により制御されている。このように、モータ・ジェネレータを数多く制御する場合には、走行性能が低下する確率もMGの数により増加することになる。
図6は第1のモータ・ジェネレータ11の回転速度と故障時の引き摺りトルクであるブレーキトルクの一般的な関係を示し、横軸にMGの回転速度と縦軸にMGのブレーキトルクを示している。図6に示すように、MGが一相短絡又は二相短絡した場合にはMGの回転速度に応じてブレーキトルクが増加する特性を示すが、MGが三相短絡した場合には低回転領域でブレーキトルクは一時上昇するもののその後回転速度に応じてブレーキトルクが減少し、かつ、MGのブレーキトルクが一相短絡状態(又は二相短絡状態)の場合より所定のK回転を超えるあたりからMGの回転数が高くなるほどMGのブレーキトルクが小さくなるという特性を有している。
例えば、走行中にMGの一相短絡故障が発生すると、モータ電流制御が通常通りできないので、異常検出が働き(短絡ダイアグであるFINVを検出)、故障インバータのゲートを遮断することになる。ここで、短絡ダイアグを確定するためには、1.5(sec)程度必要であるが、電流センサ系ダイアグは100ms〜200ms程度で検出するため、共連れで先にMG・ECUが検出することになる。従来の仕様では、MG(短絡インバータ側)は常時ゲート遮断となるため、ブレーキトルクが大きいまま走行を継続することになり、退避走行性能が悪化することになる。
そこで、本実施形態では、電流センサ系ダイアグを共連れで検出したときは、短絡相が特的できた場合に限り、三相ゲートON(解除)走行を許可することにより、退避走行性能を向上させている。さらに、後述する短絡判定用の電流監視要求を発行する条件に、MG回転数が所定回転数以上という条件がある。この条件は、短絡判定を確実に実施するためのものであるが、MGのレゾルバが故障するなどの多重故障が発生した場合、回転数条件が成立しない場合が発生し、短絡判定ができなくなる。そこで、短絡判定実施時に限り、MG回転数にフェールセーフを目的とした回転数上限を設定する回転数上限設定手段を設け、短絡判定を可能としている。
ここで、インバータの短絡故障状況を簡単に図7と図8を用いて説明する。図7はインバータ28と第1のMG11との接続図を示しており、インバータ28の数例の短絡モードを示している。また、図8は図7のMGの各短絡モードにおけるU相ドライバ21、V相ドライバ22、W相ドライバ23を各電流センサ(31,32,33)測定した短絡電流波形を示し、図7と図8には、上から(1)U相のみの一相短絡、(2)V相とU相の二相短絡、(3)V相とU相とW相との三相短絡等の故障状況が示されている。
図7と図8の(1)一相短絡において、IGBT(Q3)が短絡すると、各アームの上側の短絡したIGBT及びダイオード(D1,D5)のアノード側からカソード側に循環電流が流れるころになり、短絡したIGBT(Q3)に電流Iが流れると、V相のダイオード(D1)とW相のダイオード(D5)には、I/2づつ流れることになる。次に(2)二相短絡では、V相とU相とが短絡することで、W相のダイオードは、短絡したV相とU相とのIGBTに流れる電流の合成値になる。さらに、(3)三相短絡では、V相、U相、W相のIGBTが短絡することで、三つのダイオードに分散して電流が流れることにより図8(3)に示すような循環電流となる。このように、インバータ28の数例の短絡モードで観測される短絡電流波形にはそれぞれ特徴があり、この特徴から短絡相の判定が可能である。
図2はインバータ短絡故障時の三相ON制御の為の短絡電流監視処理の流れを示している。本実施形態で特徴的な事項の一つは、電流センサによる異常を検知した場合には、その内容から共連れダイアグとして検出してゲート遮断を実行し、短絡相が判定された後には三相ON制御に移行するというものである。図2(A)は、例えば、MG・ECUの上位で制御を行うハイブリッドECUでの処理の流れを示し、図2(B)は、例えば、MG・ECUで実行される一部の処理の流れを示している。
メインルーチンである図2(A)のハイブリッドECUの処理が実行されると、ステップS10にてMG・ECUで起動されている電流センサ異常検知の作動状況を確認し、作動していない時は起動し、作動している場合はステップS12の処理に移ることになる。
ステップS10によって実行される図2(B)が、所定の時間間隔で割り込み処理として実行される。MG・ECUの処理では、ステップS30において、電流センサオフセット異常を検出し、オフセット異常の場合には、ステップS35に移り、ステータスを記憶する。もし、オフセット異常を検出しない場合には、ステップS32に移り、電流センサレンジ外れを検出する。レンジ外れを検出した場合には、ステップS35に移る。もし、レンジ外れを検出しない場合には、ステップS34に移り、電流値の異常を検出する。電流値に異常を検出すると、ステップS32に移る。もし、電流値の異常を検出しない場合には、ステップS36の例外処理を実行してその他のダイアグを実行後、ステップS35へ移る。以上の処理は、次回の割り込みにより再度実行されることになる。
図2(A)のハイブリッドECUのステップS12において、記憶されたステータスから電流センサ異常を検出した場合には、ステップS14に移る。ステップS14では、電流センサ異常が連続的に発生するのかを処理周期から判定し、連続的に発生する場合にはステップS16のインバータゲート遮断判定に移る。また、突発的に発生する場合にはステップS12に戻ることになる。また、電流センサ異常ではないが、インバータに関する故障の場合には、ステップS16のインバータゲート遮断判定サブルーチンを実行する。なお、異常が無い場合には処理を終了する。
図3はインバータゲート遮断判定サブルーチンの流れを示している。最初に、遮断を行うインバータの相を特定するために、ステップS40において、電流センサ異常を検出したMG・ECUのステータス情報を得る。この時、MG・ECUがインバータに対して無通電状態としたにもかかわらず、通電を検知することにより、インバータのゲート異常を検出すると、MGの低回転時に実行されるゼロ点調整を停止し、前回のゼロ点情報を用いる。次に、ステップS42において、上下アームのIGBTをOFF状態とする。これにより、図8に示すように外力によりモータが自由回転すると循環電流が発生することになる。ここで、所定の処理方法を用いて、なまし絶対値と、絶対なまし値と、差分電流と、の3つの値により判定することが可能となる。
ステップS44において、電流センサ(41,42)からV相とW相の電流値を検出し、残りのU相は、V相とW相との電流値から算出する。得られた電流値が、予め設定されている最小検出電流値よりも大きいと場合には、短絡故障の可能性があると判断してステップS48に移る。もし、最小検出電流値以下の場合は、ステップS46において短絡以外の故障と判定し、インバータの故障判定からメインルーチンに戻る。上述した短絡故障の可能性が有る場合は、ステップS48の各相電流の電流レベルを判定することにより、ステップS52において、一相短絡判定により故障したIGBTを判定することができる。
ステップS48において、予め実験により求められた判定用の一定値と比較し、一定値より差分電流が大きい場合には多相短絡故障と判定し、ステップS50へ移り、後述する多相短絡故障判定を実行することになる。ここで、差分電流が一定値以下の場合には一相短絡判定としてステップS52へ移る。
ステップS52の一相短絡判定では、U相、V相、W相における差分電圧を算出し、各相の差分電流の所定時間における平均値をさらに算出する。ステップS54では、算出した平均値から最大電流相を検出し、ステップS56において、他の二相が短絡電流の1/2であるか判定し、1/2である場合にはステップS60へ移る。もし、1/2とならない場合には、S58において電流センサ異常と判定し、メインルーチンに戻る。
ステップS60において、U相の電流の流れる方向から上下アームを特定し、ステップS62において、特定された上又は下の短絡アーム側のV相とW相をONにしてMGのブレーキトルクを減少させて自由回転状態にする。さらに、ステップS64において、別のインバータとMGにて退避走行を行うためにメインルーチンに戻る。
図4はバックアップとして回転数を正しく検出するためのリア用MG監視の流れを示している。従来、リア用MG系異常を検出すると、FF走行へ移行するが、フロント車輪の駆動を司るMG2が使用可能であるため、リアMG回転数を算出する必要がなかった。しかし、このような構成では、リアインバータの一相短絡故障かつリアMG回転数不能となる故障モードが発生したときに、短絡判定及び三相ON制御へ移行できない。そこで、本発明において特徴的な事項の一つは、このような事態に対応できるようにするために、退避走行によりFF走行へ移行した場合に限り回転数のフェールセーフ値を設定することである。
一例として、リア用のインバータの一相短絡故障が発生した場合の処理について示す。リアインバータに故障が発生すると、フロント車輪にブレーキトルクがかかり、フロント部のダイアグであるFRINVを検出し、リアインバータはゲート遮断となる。次に、インバータ短絡が発生しているかをMG・ECU側で判断するために、例えば、リア用MG回転≧100rpmで電流監視許可要求をハイブリッドECUからリア用のMG・ECUへ送信する。このとき、モータ回転数使用不能となる故障が同時に発生すると、上記条件が成立しないため、電流監視要求を送信できず、リア用のMG・ECU側で短絡判定できない。そこで、リア用MG回転数が使用不能となる状況の場合は、フロントのMG回転数からリア用MG回転数を逆算できる。さらに、フロントのMG回転数も使用不能の場合は、車両が動いているかどうかを判定できればよいため、GPSによる車両移動判定を実施し、例えば、リア用MG回転数≧100rpmを確実に満たしていれば、電流監視要求を送信することが可能となり、短絡相を特定できえば三相ゲート解除走行も可能となる。
図2のステップS16のインバータゲート遮断判定サブルーチンが終了すると、ステップS18のリア用MG監視のサブルーチンに移る。ステップS70において、リア用MGのレゾルバから得られた回転数が他のエンジンやMG回転数と比較して適正な回転数であるかを判定し、回転数が使用できる場合にはステップS72に移る。ステップS72において、リア用のレゾルバ回転数が所定回転数(Arpm)より大きいと判定する。
また、ステップS70において、リア用のレゾルバ回転数が使用できないと判定した場合には、ステップS74に移り、車輪速が使用出来るか判定する。もし、車輪速が使用出来る場合にはステップS76において、リア用のMG回転数に変換してステップS84に移る。
また、ステップS74において、車輪速が使用できない場合には、フロント部のMG2回転数が使用できるか判定する。もし、使用できる場合には、同様にしてリア用のMG回転数に変換してステップS84に移る。もし、使用できない場合は、ナビGPSの測位位置の変化から車体速を算出後、リア用のMG回転数に変換してステップS84に移る。
ステップS84において、リア用の回転数が所定回転数以上の場合は、リア用MGの電流監視要求があると判定する。また、所定回転数以下より小さい場合はリア用MGの電流監視要求はないとして処理することになる。
リア用MG監視サブルーチン(S18)が終了すると、ステップS20において、短絡相の特定が可能であるかを判定し、もし、判定が可能であれば、ステップS22の三相ゲート解除制御を行う。また、判定が出来ない場合には、ステップS24の短絡側インバータゲートの遮断を継続することになる。
図5はインバータ遮断判定における多相短絡故障判定の処理の流れを示している。二相短絡や三相短絡の故障は頻度としては非常に少ないが、一例として二相短絡について示す。ステップS100において、U相,V相,W相の全相電流値が一定値を超えている場合は、三相同アーム短絡と判定してステップS102に移り、その後、ステップS114にて他のインバータとMGにて退避走行を実行すべく、メインルーチンに戻る。
ステップS100において、全相電流値が一定値を超えていないと判定された場合は、ステップS104にてU相とV相との二相電流値のみ一定値を超えるかどうかを判定し、超える場合はステップS106にて二相同アーム短絡として判定する。なお、ステップS104において、二相電流値が一定値以下の場合には、ステップS108に移り、二相上下アーム短絡としてメインルーチンに戻る。
ステップS104において、U相とV相との二相電流値のみ一定値を超える場合は、ステップS106に移り、二相同アーム短絡と判定する。その後、ステップS110にて電流の流れる方向により、上下アームを特定し、ステップS112において、上又は下側の短絡アームのその他の相をONして、ステップS114に移り、二相上下アーム短絡としてメインルーチンへ戻る。
以上、上述したように、本実施形態に係るインバータ制御を行うことで、一相短絡故障発生後に、共連れで電流センサ系異常を検出しても、短絡相を特定できれば三相ゲートON(解除)制御に移行できることにより、短絡インバータに流れる逆起電流による引き摺りトルクを抑えることができ、退避走行性能を向上することができる。
さらに、リアインバータの一相短絡故障が発生、かつ、リア・モータジェネレータのレゾルバ故障が発生するような多重故障が発生した場合、回転数の値にフェールセーフ値を設定することにより、短絡判定で異常な回転数条件の算出を継続することができ、短絡相を特定できれば、三相ゲートON(解除)制御に移行することができるため、引き摺りトルクを抑えることができ、退避走行性能を向上することができる。
なお、本実施形態では、ハイブリッド自動車におけるFF車、四輪駆動車に対応した実施形態を説明したが、この実施形態に限定するものではなく、その他の駆動形態でも適応出来ることはいうまでもない。
本発明の実施形態に係るハイブリッド自動車の概要構成を示した構成図である。 本実施形態に係るインバータ短絡故障時の三相ON制御の為の短絡電流監視処理の流れを示すフローチャート図である。 本実施形態に係るインバータゲート遮断判定の流れを示すフローチャート図である。 本実施形態に係る回転数を正しく検出するためのリア用MG監視の流れを示すフローチャート図である。 本実施形態に係るインバータゲート遮断判定における多相短絡故障判定の処理の流れを示すフローチャート図である。 本実施形態に係る第1のモータ・ジェネレータの回転速度とブレーキトルクの関係を示す特性図である。 第1のモータ・ジェネレータの数例の短絡モードを説明する説明図である。 モータ・ジェネレータの各短絡モードにおけるU相、V相、W相の短絡電流波形を説明する説明図である。
符号の説明
1 ハイブリッド自動車、10 エンジン、11,12,13 モータ・ジェネレータ、15 クランク軸、16 動力分割機構、17 サンギア 、18 プラネタリギア、19 リングギア、21 U相ドライバ、22 V相ドライバ、23 W相ドライバ、28,29,30 インバータ、41 ハイブリッドECU、42 エンジンECU、
43,44,45 MG・ECU、49 バッテリ、51 フロント車輪、52 リア車輪、54,55,56 レゾルバ、31,32,33,57,58,59 電流センサ。

Claims (6)

  1. エンジンと三相交流モータに電力を供給するインバータとを有するハイブリッド自動車の制御装置において、
    三相交流モータの各相電流を検出する複数の電流センサと、
    複数の電流センサで得られた電流値及び電流波形に基づいて電流センサの異常を判定する電流センサ異常判定手段と、
    複数の電流センサから得られた情報により、少なくともインバータ一相短絡を判定する一相短絡判定手段と、
    を有し、
    電流センサ異常と一相短絡とを共に検出した場合において、その他の相には短絡がないと判定された時には三相ONを許可することを特徴とするハイブリッド自動車の制御装置。
  2. 請求項1に記載のハイブリッド自動車の制御装置において、
    一相短絡判定手段の検出サイクル時間が電流センサ異常判定手段の検出サイクル時間より長いことを特徴とするハイブリッド自動車の制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載のハイブリッド自動車の制御装置において、
    三相交流モータは、前輪駆動用と後輪駆動用としてハイブリッド自動車に設けられ、各三相交流モータは回転数検出器を備え、
    前輪駆動用の三相交流モータにおける電流センサの故障と回転数検出器の故障とインバータの故障とが同時に発生する場合には、車体速度を測定する車速検出手段からの情報に基づいて後輪駆動用三相交流モータの回転数上限を設定する回転数上限設定手段を実行することを特徴とするハイブリッド自動車の制御装置。
  4. エンジンと三相交流モータに電力を供給するインバータとを有するハイブリッド自動車の制御方法において、
    三相交流モータの各相電流を検出する電流検出工程と、
    電流検出工程で得られた電流値及び電流波形に基づいて複数の電流センサの異常を判定する電流センサ異常判定工程と、
    複数の電流センサから得られた情報により、少なくともインバータ一相短絡を判定する一相短絡判定工程と、
    を含み、
    電流センサ異常と一相短絡とを共に検出した場合において、その他の相には短絡がないと判定された時には三相ONを許可することを特徴とするハイブリッド自動車の制御方法。
  5. 請求項4に記載のハイブリッド自動車の制御方法において、
    一相短絡判定工程の検出サイクル時間が電流センサ異常判定工程の検出サイクル時間より長いことを特徴とするハイブリッド自動車の制御方法。
  6. 請求項4又は5に記載のハイブリッド自動車の制御方法において、
    三相交流モータは前輪駆動用と後輪駆動用としてハイブリッド自動車に設けられ、各三相交流モータは回転数検出器を備え、
    前輪駆動用の三相交流モータにおける電流センサの故障と回転数検出器の故障とインバータの故障とが同時に発生する場合には、車体速度を測定する車速検出工程からの情報に基づいて後輪駆動用三相交流モータの回転数上限を設定する回転数上限設定工程を実行することを特徴とするハイブリッド自動車の制御方法。
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