JP2010041191A - 画像符号化方法及び画像符号化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】イントラ予測のモード判定にイントラ予測対象ブロックの周辺画素の原画素値を使用した場合でも、演算量を増大させず最適な予測モードを選択する。
【解決手段】イントラ予測信号生成部11は、イントラ予測モード判定時に入力画像信号のイントラ予測対象ブロックの周辺画素の原画素値や符号化処理された後の再構成値に基づいて、予測モードに応じた予測画像を生成する。また、イントラ予測信号生成部11は、イントラ予測モード実行時には、イントラ予測モード判定部13で判定されたイントラ予測モードに従い、イントラ予測画像を生成する。予測誤差算出部12は、予測画像と入力画像信号とから予測誤差信号を生成する。コスト補正部14は、各予測モードに対するコスト補正値を検出しイントラ予測モード判定部13へ出力する。イントラ予測モード判定部13は、予測誤差信号とコスト補正値とに基づいて最適な予測モードを選択する。
【選択図】図1

Description

本発明は画像符号化方法及び画像符号化装置に係り、特にイントラ予測又は動き予測しながら順次符号化信号を生成する画像符号化方法及び画像符号化装置に関する。
動画像圧縮規格の一つであるH.264/MPEG−4 AVC(Moving Picture Experts Group-4 Advanced Video Coding)ではインター予測に加え、イントラ予測の技術が取り入れられている。上記のH.264/MPEG−4 AVC規格の画像符号化を行う画像符号化装置は、入力画像信号をイントラ予測部及びインター予測部に供給し、それぞれにおいて予測画像データを生成する。そして、上記画像符号化装置は、上記の予測画像データの一方をスイッチにより選択して、入力画像信号と減算して予測誤差データを生成し、その予測誤差データを直交変換及び量子化した後エントロピー符号化して符号化信号を出力する。
ここで、イントラ予測は、同じ画面内の画像サンプルを用いて、別位置の画像サンプルを予測する画面内予測符号化方式である。このイントラ予測には、圧縮符号化機能としてメイン(Main)プロファイルやハイ(High)プロファイルなどが規定されている。メインプロファイルでは横方向4画素、縦方向4画素(以下、4×4画素と記す)のイントラ予測(Intra4x4)、及び横方向16画素、縦方向16画素(以下、16×16画素と記す)のイントラ予測(Intra16x16)の2つの予測タイプがある。また、ハイプロファイルでは、更に横方向8画素、縦方向8画素(以下、8x8画素と記す)のイントラ予測(Intra8x8)も選択可能である。各予測タイプには複数の予測モードが存在し、モード判定により、最適な予測モードが選択される。なお、色差信号のイントラ予測(IntraChroma)は輝度信号とは別に8x8画素のマクロブロック単位で行われ、色差信号CbとCrで同じ予測方向となる。
イントラ予測では、符号化対象ブロックに対して、既に符号化された隣接ブロックの再構成された画素値を用いて予測値を生成する。従って、モード判定処理においても、再構成値から生成された予測値との差分を基にコスト計算を行い、最小コストを与えるモードを選択するのが望ましい。しかしながら、周辺の隣接ブロックの符号化及び再構成処理の完了を待つ必要があるために、パイプライン処理による高速化が難しいという問題がある。
この課題を解決するために、(a)イントラ予測対象のブロック領域に隣接する左側のブロック領域の右端の垂直方向の原画の画素データと、(b)イントラ予測対象のブロック領域に隣接する上側のブロック領域の下端の水平方向の原画の画素データとの、少なくとも一方を利用してイントラ予測することにより、パイプライン処理を可能とし、イントラ予測を高速で行う技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、16×16画素のマクロブロック(MB)単位のイントラ予測モードの決定プロセスにおいて、4×4画素のブロック単位のイントラ予測モードに対する評価値を求める際の誤差により正しい評価値が得られないことがあるという課題を解決するために、予測方向の異なる複数の4×4画素イントラ予測モードのそれぞれに対する一次評価値を算出し、その一次評価値に対して4×4画素ブロックの各々の位置に応じた評価係数を用いた重み付け加算を適用して二次評価値を計算し、その二次評価値を用いてマクロブロック毎の符号化用予測モードを決定する画像符号化装置も知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−150913号公報 特開2006−270437号公報
しかしながら、原画の画素値を利用することによりイントラ予測を行う場合、符号化後の再構成値を利用して予測する場合と比べて、予測画像が大きく異なる場合がある。この誤差は量子化パラメータQpの値が大きいほど大きくなる傾向があり、そのために最適な予測モードが選択されず、符号量が増加したり、画質が劣化する可能性がある。
特許文献1に開示されている画像符号化装置では、これを改善するために、量子化パラメータQpが閾値kよりも大きいと判定した場合について、予測に利用される原画の画素値にフィルタ乗数αを乗算することにより、原画データをフィルタリングして解像度を低下させてからイントラ予測を行っている。しかしながら、特許文献1には閾値k及びフィルタ乗数αの設定方法については開示されておらず不明であり、またフィルタ処理を行うことにより演算量の増大が問題となる。一方、特許文献2に開示されている画像符号化装置では、予測モード決定のために、一次評価値については何も補正していない。
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、イントラ予測のモード判定にイントラ予測対象ブロックの周辺画素の原画素値を使用した場合でも、演算量を増大させず最適な予測モードを選択できる画像符号化方法及び画像符号化装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の画像符号化方法は、符号化対象の入力画像信号をそれぞれ予め定められた画素数の矩形領域である複数のブロックに分割し、各ブロック毎に予測モードを選択するイントラ予測モードの判定時に、複数のブロックのうち一のイントラ予測対象のブロックに対して、左側に隣接するブロックが存在する場合は、その左側隣接ブロック内のイントラ予測対象のブロックに接する画素の原画像の第1の画素値と、左上側に隣接するブロックが存在する場合は、その左上側隣接ブロック内のイントラ予測対象のブロックに接する画素の原画像の値又は符号化処理された後の再構成値のいずれかである第2の画素値と、上側に隣接するブロックが存在する場合は、その上側隣接ブロック内のイントラ予測対象のブロックに接する画素の原画像の値又は符号化処理された後の再構成値のいずれかである第3の画素値とを利用して、予め用意されている複数の予測モードのそれぞれについて、イントラ予測画像を生成する第1のステップと、イントラ予測モードの判定時に、複数の予測モードのそれぞれについて、第1のステップにより生成されたイントラ予測画像と、一のイントラ予測対象のブロックの画像信号との差分を予測誤差として出力する第2のステップと、イントラ予測モードの判定時に、少なくとも予測モードとイントラ予測対象のブロックに隣接するブロックの有無及びイントラ予測対象のブロックの位置をパラメータとして求まる補正モード及び量子化パラメータ値からルックアップテーブルを参照してコスト補正値を求める第3のステップと、複数の予測モードのそれぞれについて第2のステップにより算出された予測誤差から予め定めた評価式を用いてコスト値を算出し、その算出したコスト値に第3のステップで求められたコスト補正値を加算して新たなコスト値とし、その新たなコスト値から、最小のコスト値を与える予測モードを当該予測対象ブロックのイントラ予測モードと判定する第4のステップと、イントラ予測実行時に、第4のステップにより判定されたイントラ予測モードに従い、複数のブロックのうち一のイントラ予測対象のブロックに対して、左側に隣接するブロックが存在する場合は、その左側隣接ブロック内のイントラ予測対象のブロックに接する画素の符号化処理された後の第1の再構成値、及び/又は左上側に隣接するブロックが存在する場合は、その左上側隣接ブロック内のイントラ予測対象のブロックに接する画素の符号化処理された後の第2の再構成値、及び/又は上側に隣接するブロックが存在する場合は、その上側隣接ブロック内のイントラ予測対象のブロックに接する画素の符号化処理された後の第3の再構成値を利用してイントラ予測画像を生成する第5のステップと、第5のステップにより生成されたイントラ予測画像と、一のイントラ予測対象のブロックの画像信号との差分を予測誤差として出力する第6のステップと、第6のステップで出力される予測誤差から評価式を用いて算出される値を第2のコスト値として算出する第7のステップと、第4のステップで判定された最小のコスト値である第1のコスト値と第2のコスト値との差分をコスト誤差として検出し、そのコスト誤差に重み付け係数を掛けた値を、ルックアップテーブル内の対応する補正モード及び量子化パラメータ値のコスト補正値に加算してそのコスト補正値を更新する第8のステップとを含むことを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、本発明の画像符号化装置は、符号化対象の入力画像信号をそれぞれ予め定められた画素数の矩形領域である複数のブロックに分割し、各ブロック毎に予測モードを選択するイントラ予測モードの判定を行った後、イントラ予測実行によりイントラ予測モードの判定で選択された予測モードを使用したイントラ予測により生成したイントラ予測画像と予測誤差を算出するイントラ予測手段と、イントラ予測手段のイントラ予測実行時のイントラ予測画像とそのイントラ予測画像に対応した一のイントラ予測対象のブロックの入力画像との差分信号に対して、直交変換、量子化及びエントロピー符号化を順次に行って符号化信号を出力する符号化手段と、直交変換及び量子化を順次に行って得られた信号に対して、逆量子化及び逆直交変換を行って、イントラ予測画像に加算し、符号化処理された後の再構成値を生成する復号手段とを少なくとも備え、上記イントラ予測手段は、イントラ予測信号生成手段と、予測誤差算出手段と、イントラ予測モード判定手段と、コスト補正手段とを有し、
イントラ予測モードの判定時には、
イントラ予測信号生成手段は、複数のブロックのうち一のイントラ予測対象のブロックに対して、左側に隣接するブロックが存在する場合は、その左側隣接ブロック内のイントラ予測対象のブロックに接する画素の原画像の第1の画素値と、左上側に隣接するブロックが存在する場合は、その左上側隣接ブロック内のイントラ予測対象のブロックに接する画素の原画像の値又は符号化処理された後の再構成値のいずれかである第2の画素値と、上側に隣接するブロックが存在する場合は、その上側隣接ブロック内のイントラ予測対象のブロックに接する画素の原画像の値又は符号化処理された後の再構成値のいずれかである第3の画素値とを利用して、予め用意されている複数の予測モードのそれぞれについて、イントラ予測画像を生成し、予測誤差算出手段は、複数の予測モードのそれぞれについて、イントラ予測信号生成手段により生成されたイントラ予測画像と、一のイントラ予測対象のブロックの画像信号との差分を予測誤差として出力し、コスト補正手段は、少なくとも予測モードとイントラ予測対象のブロックに隣接するブロックの有無及びイントラ予測対象のブロックの位置をパラメータとして求まる補正モード及び量子化パラメータ値からルックアップテーブルを参照してコスト補正値を求め、イントラ予測モード判定手段は、複数の予測モードのそれぞれについて予測誤差算出手段により算出された予測誤差から予め定めた評価式を用いてコスト値を算出し、その算出したコスト値にコスト補正手段から出力されたコスト補正値を加算して新たなコスト値とし、その新たなコスト値から、最小のコスト値を与える予測モードを当該予測対象ブロックのイントラ予測モードと判定し、その判定結果をイントラ予測信号生成手段へ出力すると共に、その判定されたイントラ予測モードに対応するコスト値を第1のコスト値としてコスト補正手段へ出力し、
イントラ予測実行時には、
イントラ予測信号生成手段は、イントラ予測モード判定手段により判定されたイントラ予測モードに従い、複数のブロックのうち一のイントラ予測対象のブロックに対して、左側に隣接するブロックが存在する場合は、その左側隣接ブロック内のイントラ予測対象のブロックに接する画素の符号化処理された後の第1の再構成値、及び/又は左上側に隣接するブロックが存在する場合は、その左上側隣接ブロック内のイントラ予測対象のブロックに接する画素の符号化処理された後の第2の再構成値、及び/又は上側に隣接するブロックが存在する場合は、その上側隣接ブロック内のイントラ予測対象のブロックに接する画素の符号化処理された後の第3の再構成値を利用してイントラ予測画像を生成し、予測誤差算出手段は、イントラ予測信号生成手段により生成されたイントラ予測画像と、一のイントラ予測対象のブロックの画像信号との差分を予測誤差として出力し、イントラ予測モード判定手段は、予測誤差算出手段から出力された予測誤差から評価式を用いて算出される値を第2のコスト値として算出し、コスト補正手段は、第1のコスト値と第2のコスト値との差分をコスト誤差として検出し、そのコスト誤差に重み付け係数を掛けた値を、ルックアップテーブル内の対応する補正モード及び量子化パラメータ値のコスト補正値に加算してそのコスト補正値を更新することを特徴とする。
本発明によれば、イントラ予測のモード判定にイントラ予測対象ブロックの周辺画素の原画素値を使用した場合でも、各予測モードのコストに、補正モードや量子化パラメータを考慮した補正値を加えることにより、演算量を増大させず最適な予測モードを選択できる。
次に、本発明の一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明になる画像符号化装置の一実施の形態のブロック図を示す。同図に示すように、本実施の形態の画像符号化装置1は、イントラ予測部10、インター予測部15、減算器18、符号化制御部19、スイッチ20、変換部21、量子化部22、エントロピー符号化部23、逆量子化部24、逆変換部25、加算器26、ループフィルタ27、フレームメモリ28a及び28bから構成されている。イントラ予測部10は、イントラ予測信号生成部11、予測誤差算出部12、イントラ予測モード判定部13、及びコスト補正部14から構成されている。本実施の形態は、コスト補正部14を備える点に特徴がある。また、インター予測部15は、動き補償部16及び動き検出部17から構成されている。
次に、本実施の形態の動作について説明する。入力画像信号は、イントラ予測部10、インター予測部15、減算器18及び符号化制御部19にそれぞれ入力される。イントラ予測部10及びインター予測部15のそれぞれにおいて生成された予測画像データは、スイッチ20の端子a、bに入力される。スイッチ20は、符号化制御部19によりスイッチング制御され、上記のイントラ予測部10及びインター予測部15のそれぞれにおいて予測実行時の予測画像データのうち、いずれか一方の予測画像データを選択する。
減算器18は、スイッチ20で選択された予測画像データを入力画像信号から減算し、予測誤差データを生成する。変換部21は減算器18によって得られた予測誤差データを直交変換する。量子化部22は、変換部21により直交変換されたデータを量子化し、量子化されたデータをエントロピー符号化部23及び逆量子化部24にそれぞれ入力する。エントロピー符号化部23は、量子化されたデータをエントロピー符号化して符号化信号を生成して出力する。
一方、逆量子化部24は、量子化されたデータを逆量子化して、量子化される前のデータに戻す。逆変換部25は、逆量子化部24により逆量子化されたデータを逆直交変換して、予測誤差データを再生成する。加算器26は、逆変換部25から出力された、再生成された予測誤差データを、スイッチ20で選択された予測画像データと加算することにより、復号画像信号を生成する。フレームメモリ28aは、加算器26から出力された復号画像信号を蓄積する。ループフィルタ27は、加算器26から出力された復号画像信号に対してブロック境界部で生じる歪を減少させるためのデブロッキングの処理を行って再構成データを生成し、その再構成データをフレームメモリ28bに蓄積する。フレームメモリ28aは、蓄積したデータはイントラ予測部10内のイントラ予測信号生成部11に与える。フレームメモリ28bは蓄積したデータをインター予測部15内の動き補償部16及び動き検出部17に参照画像データとして供給する。
インター予測部15内の動き検出部17は、入力画像信号とフレームメモリ28bに蓄積されている参照画像データとのブロックマッチングにより動きベクトルを検出し、検出した動きベクトルを動き補償部16に供給する。動き補償部16は、上記の動きベクトルから動き補償を行い、インター予測画像を生成して、スイッチ20の端子bに出力する。
一方、イントラ予測部10内のイントラ予測信号生成部11は、イントラ予測モード判定時に入力画像信号のイントラ予測対象ブロックの周辺画素の原画素値やフレームメモリ28aに蓄積されている参照画像データ(符号化処理された後の再構成値)とに基づいて、予測モードに応じた予測画像を生成する。また、イントラ予測信号生成部11は、イントラ予測実行時には、イントラ予測モード判定部13で判定されたイントラ予測モードに従い、イントラ予測画像を生成して、スイッチ20の端子aに出力する。
予測誤差算出部12は、予測画像と入力画像信号とから予測誤差信号を生成する。コスト補正部14は、各予測モードに対するコスト補正値を検出しイントラ予測モード判定部13へ出力する。イントラ予測モード判定部13は、予測誤差算出部12からの予測誤差信号とコスト補正部14からのコスト補正値とに基づいて、複数の予測モードの中から最適な予測モードを選択する。イントラ予測信号生成部11は、イントラ予測モード判定時に選択された予測モードのイントラ予測画像を出力する。
図2は、イントラ予測部10内のイントラ予測モード判定部13及びコスト補正部14の一実施の形態の詳細ブロック図を示す。イントラ予測モード判定部13は、コスト算出部131及びモード判定部132から構成される。コスト補正部14は、コスト補正値補正部141及びコスト補正値生成部142から構成される。
図1中の予測誤差算出部12より出力された予測誤差信号が、図2のイントラ予測モード判定部13内のコスト算出部131へ入力される。イントラ予測モード判定部13は、イントラ予測モードの判定処理(イントラ予測モード判定)を行って予測タイプ及び予測モードを選択した後、選択した予測タイプ及び予測モードを使用してイントラ予測と予測誤差の算出(イントラ予測実行)を行う。
イントラ予測モード判定時には、コスト算出部131は、後述するように任意の予測モードに対し、予測誤差信号とコスト補正値生成部142においてルックアップテーブルを参照して求められたコスト補正値とからコストを算出し、第1のコスト値としてモード判定部132へ出力する。一方、イントラ予測モード判定時には、モード判定部132は、複数の予測モードの中からコスト算出部131から入力された第1のコスト値に基づき最適な予測モードを選択し、図1中のイントラ予測信号生成部11へ出力すると共に、選択された予測モードの第1のコスト値を、図2中のコスト補正値補正部141へ出力する。
イントラ予測実行時には、後述するように、コスト算出部131は、選択された予測モードに対して、予測誤差信号からコストを算出し、第2のコスト値として、コスト補正値補正部141へ出力する。コスト補正値補正部141は、上記の第1のコスト値及び第2のコスト値からコスト誤差を検出する。コスト補正値生成部142は、コスト誤差に基づきコスト補正値のルックアップテーブルを更新する。
次に、H.264/MPEG−4 AVCで規定されているイントラ予測の予測タイプと予測モードの詳細について説明する。前述したように、イントラ予測には、輝度信号に対し4×4画素のイントラ予測(Intra4×4)と、8×8画素のイントラ予測(Intra8×8)と、16×16画素のイントラ予測(Intra16×16)との、最大3つの予測タイプが存在し、その予測タイプの選択は16×16画素のマクロブロック毎に行われる。
まず、Intra4×4の予測タイプについて説明する。Intra4×4の予測タイプでは、図3(a)において、16×16画素のマクロブロックを構成する0〜15で示す16個のブロック(1個のブロックは4×4画素)をその数字の順に予測符号化する。また、Intra4×4の予測タイプでは、図4に示すように、イントラ予測対象のブロック(符号化対象ブロック)に対して、左、上、右上、左上の符号化済みの周辺ブロックA、B、C、D内の黒丸で示す画素が予測に使用される。また、図5(a)〜(i)は、Intra4×4の予測タイプにおける予測モード0〜予測モード8の全部で9種類の予測モードに対応した予測方向を示す。同図中、白四角が符号化対象の4×4画素、斜線の四角が近傍ブロックの既に符号化されている画素を示す。例えば、図5(a)に示す予測モード0は、既に符号化されている画素A、B、C、Dの各画素値のそれぞれを、同じ列の符号化対象の4つの画素の予測値とする予測モードである。
また、予測タイプがIntra4x4の場合、図6(a)に示す16個のブロックからなるマクロブロック(MB)において、上側の隣接マクロブロックに接する4×4画素のブロック0,1,4および5については、イントラ予測に使用されるデータは、図6(b)に示すように、参照する符号化済みの周辺画素A〜HおよびXは再構成値、周辺画素I〜Lは原画素値を使用する。ここで、再構成値とは、図1のフレームメモリ28aから出力される符号化信号を復号して得られた、符号化処理された後の画素値である。また、原画素値とは、入力画像信号の原画像の画素値である。また、図6(a)に示す数字は、図3(a)に示した数字と同様に、マクロブロック内における4×4画素の各ブロックの予測符号化の順番を示す。
一方、図6(a)に示す上記以外の4×4画素のブロック2,3,6,7〜15については、図6(c)に示すように、周辺画素A〜LおよびXの全てについて原画素値を使用する。これにより、例えばブロック1のイントラ予測符号化では、図6(a)に示すマクロブロックの上側に隣接するマクロブロック中の、同図(a)に示すブロック1の上側と右上側の隣接ブロックの下端4画素A〜D、E〜H、左上の隣接ブロックの右下の1画素Xの各再構成値と、同図(a)に示すブロック1の左側の隣接ブロック0の右端4画素I〜Lの原画素値を用いる。また、例えば図6(a)に示すブロック9のイントラ予測符号化では、ブロック3の下端4画素A〜D、ブロック6の下端4画素E〜H、ブロック8の右端4画素I〜L、ブロック2の右下1画素Xの各原画素を用いる。
次に、Intra8×8の予測タイプについて説明する。Intra8×8の予測タイプでは、図3(b)において、16×16画素のマクロブロックを構成する0〜3で示す4個のブロック(1個のブロックは8×8画素)をその数字の順に予測符号化する。また、Intra8×8の予測タイプも、Intra4×4の予測タイプと同様に、図4に示すように、予測対象ブロックに対して、左、上、右上、左上の符号化済みの周辺ブロックA、B、C、D内の黒丸で示す画素が予測に使用される。ただし、Intra8×8の予測タイプではブロックの大きさが8×8画素である点がIntra4×4の予測タイプと異なる。
また、Intra8x8の予測タイプでは、画素数が異なるだけでIntra4x4の予測タイプと同様であり、図3(b)の上側の隣接マクロブロックに接する8x8ブロック0及び1については、イントラ予測に使用されるデータは、上側の周辺画素は再構成値、左側の周辺画素は原画素値を使用し、8x8ブロック2及び3については、全ての周辺画素は原画素値を使用する。更に、Intra8x8の予測タイプでも、各8x8ブロックにおいて図5(a)〜(i)に示した9種類の予測モードで予測を行う。
次に、Intra16x16の予測タイプについて説明する。Intra16×16の予測タイプでは、図7(a)〜(d)に示すように、上側に隣接するマクロブロックの下端16画素と、左側に隣接するマクロブロックの右端16画素の画素値を用いて、4種類の予測モード0〜3の中から一つが選択されて予測符号化が行われる。1マクロブロック当たり1個の予測モードを持つことになる。このIntra16x16の予測タイプの場合は、予測対象マクロブロックに対して、上側に隣接するマクロブロックの下端16画素は再構成値、左側に隣接するマクロブロックの右端16画素は原画素値が使用される。
なお、図7(a)の予測モード0は同じ列の周辺画素の再構成値を予測符号化に用いる予測モード、同図(b)の予測モード1は同じ行の周辺画素の原画素値を予測符号化に用いる予測モード、同図(c)の予測モード2は隣接する周辺の32画素の各画素値の平均値を予測符号化に用いる予測モード、同図(d)の予測モード3は上側に隣接する16画素と左側に隣接する16画素を斜め方向に画素値を内挿して予測する予測モードである。
次に、色差信号のイントラ予測(IntraChroma)について説明する。IntraChromaの単位は8x8画素のマクロブロックであり、図8(a)〜(d)に示す4種類の予測モードの中から一つが選択される。1マクロブロック当り1個の予測モードを持つことになる。IntraChromaの予測モードは、サイズが異なるだけで輝度信号のIntra16x16の予測タイプと同様な4種類であるが、図8(a)〜(d)に示すように、Intra16x16の予測タイプとは、予測方向と予測モードの対応が異なる。
次に、コストについて説明する。イントラ予測の各予測タイプには前述した複数の予測モードが存在し、その中で最適な予測モードを選択する必要がある。更に、インター予測も含めたマクロブロックの予測タイプの中から最適な予測タイプを選ぶ必要がある。そのために、一般にコスト関数を定義して各予測モード、予測タイプのコストを求め、コストが最小となるものを選択する。
以下にコスト関数を示す。(a)〜(d)は、各イントラ予測の予測モード判定に使用されるコスト関数であり、(e)〜(h)は、マクロブロックの予測タイプ判定の際に使用されるコスト関数である。
(a)Intra4x4の予測モードに対するコスト
cost4×4(IMODE)=distortion4×4(IMODE)+QP2Quant(Qp)×R(IMODE) (1)
IMODE:予測モード
R(IMODE):IMODEの選択に伴う発生符号量
QP2Quant:量子化パラメータQpから量子化スケールへの変換式
distortion4x4:予測誤差から求めた4x4画素ブロックの歪量を表す値
SAD(予測誤差の絶対値和)あるいはSATD(予測誤差を4x4アダマール
変換した後の絶対値和)などが使用される
(b)Intra8x8の予測モードに対するコスト
cost8×8(IMODE)=distortion8×8(IMODE)+QP2Quant(Qp)×R(IMODE) (2)
distortion8x8:予測誤差から求めた8x8画素ブロックの歪量を表す値
SAD(予測誤差の絶対値和)あるいはSATD(予測誤差を8x8アダマール
変換した後の絶対値和)などが使用される
(c)Intra16x16の予測モードに対するコスト
cost16×16(IMODE)=SATD16×16(IMODE) (3)
SATD16×16:予測誤差を4x4アダマール変換した後の絶対値和+DC係数の4x4アダマール変換した後の絶対値和
(d)IntraChromaの予測モードに対するコスト
Figure 2010041191
(e)予測タイプIntra4x4のコスト
Figure 2010041191
(f)予測タイプIntra8x8のコスト
Figure 2010041191
(g)予測タイプIntra16x16のコスト
J(Intra16×16)=cost16×16(best_IMODE)=SATD16×16(best_IMODE) (7)
best_IMODE:最小コストを与える予測モード
(h)インター予測タイプのコスト
J(TYPE)=distortion+QP2Quant(Qp)×R(TYPE) (8)
distortion:予測誤差から求めた歪量を表す値
SAD(予測誤差の絶対値和)あるいはSATD
(予測誤差をアダマ−ル変換後の絶対値和)などが使用される
R:TYPE(予測タイプ)の選択に伴う発生符号量
次に、本実施の形態の要部であるイントラ予測モード判定時と、イントラ予測実行時のイントラ予測部10の動作について詳細に説明する。
前述したように、イントラ予測モード判定部13は、イントラ予測モードの判定処理(イントラ予測モード判定)を行って予測タイプ及び予測モードを選択した後、選択した予測タイプ及び予測モードを使用してイントラ予測と予測誤差の算出(イントラ予測実行)を行う。
そこで、まず、イントラ予測モード判定時の動作について説明する。このイントラ予測モード判定時には、イントラ予測信号生成部11は、図4、図6と共に説明したように、(1)イントラ予測対象のブロックに隣接する左側のブロック(図4のA)が存在する場合、この左側隣接ブロックの内で右端に位置し、イントラ予測対象のブロックに接する図4に黒丸で示す画素の原画素値と、(2)イントラ予測対象のブロックに隣接する左上側のブロック(図4のD)が存在する場合、この左上側隣接ブロック内で右下端に位置し、イントラ予測対象のブロックに接する図4に黒丸で示す画素の原画素値(図6のケースIIの場合)又は符号化処理された後の再構成値(図6のケースIの場合)のいずれかと、(3)イントラ予測対象のブロック画像に隣接する上側のブロック(図4のB)が存在する場合、この上側隣接ブロック内で下端に位置し、イントラ予測対象のブロックに接する図4に黒丸で示す画素の原画素値(図6のケースIIの場合)又は符号化処理された後の再構成値(図6のケースIの場合)いずれか、を利用して、予め用意されている複数の予測モードのうち、任意の予測モードについてイントラ予測画像を生成して予測誤差算出部12へ出力する。
なお、H.264/MPEG−4 AVCでは図4に示したように、イントラ予測対象のブロック(符号化対象ブロック)の右上のブロックCの下端の画素も参照して符号化対象ブロックの画素値を予測するが、上記のイントラ予測信号生成部11によるイントラ予測画像の生成に際しては、上記のブロックCの有無は後述する補正モードの決定に影響を与えないため、ブロックCの画素は用いない(後述するイントラ予測実行時も同様)。但し、ブロックCの画素はイントラ予測画像の生成には用いられる。
予測誤差算出部12は、イントラ予測信号生成部11から入力された各予測モードのイントラ予測画像のそれぞれについて、入力イントラ予測画像と入力画像信号中の予測対象ブロックの原画像との差分を予測誤差信号として生成してイントラ予測モード判定部13内のコスト算出部131へ出力する。
一方、コスト補正部14内のコスト補正値生成部142は、少なくとも予測モードと、予測対象ブロックに隣接する周辺ブロックの有無、及びマクロブロック内での予測対象ブロックの位置から補正モードを検出する。図9は補正モードの一例を示す。図9に示す補正モードは、Intra4×4の予測タイプにおける補正モードで、前述した9種類の予測モードと、予測対象ブロックの位置と、図4に示した各隣接ブロックの有無との関係から定められている。
更に、コスト補正値生成部142は、予測対象マクロブロックまたはその左側に隣接するマクロブロックの量子化パラメータQpと、上記の補正モードとからルックアップテーブルを参照してコスト補正値を生成し、そのコスト補正値をコスト算出部131へ出力する。コスト補正値の初期値は補正モード毎に予め決められる。例えば、図10に示すように、コスト補正値は、量子化パラメータQpの増加に伴い大きくなる値である。また、このコスト補正値は、補正モードと量子化パラメータQpとの組み合わせに対して設定される。例えば、Intra4×4の場合、補正モードは図9に示したように22種類あり、量子化パラメータQpは、0〜55の値(52種類の値)をとるので、22×52の組み合わせのそれぞれについて、一つのコスト補正値が設定される。
コスト算出部131は、Intra4×4の予測タイプでは、9種類の予測モードのそれぞれについて予め定めた評価式を用いた式(1)を使用してコストを算出し、コスト補正値生成部142により生成された上記のコスト補正値を加算して新たなコスト値を算出する。モード判定部132は、各4x4画素のブロック毎に、各予測モードのコスト値を比較し、最小のコスト値を与える予測モードを選択すると共に、選択した予測モードのコストを第1のコスト候補として、コスト算出部131内のメモリに記憶する。また、コスト算出部131は、式(5)の右辺のΣで示す部分に相当する、各4x4画素のブロックのコスト(メモリに記憶した第1のコスト候補)を積算して、Intra4x4の予測タイプのコストを算出する。
また、コスト算出部131は、Intra8×8の予測タイプについても、予め定めた評価式を用いた式(2)を使用してコストを算出し、そのコストに、コスト補正値生成部142により生成されたコスト補正値を加算して新たなコスト値を算出する。モード判定部132は、各8x8画素のブロック毎に、各予測モードのコスト値を比較し、最小のコスト値を与える予測モードを選択すると共に、選択した予測モードのコストを第1のコスト候補として、コスト算出部131内のメモリに記憶する。また、コスト算出部131は、式(6)の右辺の加算記号シグマで示す部分に相当する、各8x8画素のブロックのコスト(メモリに記憶した第1のコスト候補)を積算して、Intra8x8の予測タイプのコストを算出する。
更に、コスト算出部131は、Intra16×16の予測タイプについては、予め定めた評価式を用いた式(3)を使用して各予測モードのコストを算出し、そのコストに、コスト補正値生成部142により生成されたコスト補正値を加算して新たなコスト値を算出する。モード判定部132は、16x16画素のブロック毎に、各予測モードのコスト値を比較し、最小のコスト値を与える予測モードを選択すると共に、選択した予測モードのコストを第1のコスト候補として、コスト算出部131内のメモリに記憶する。この第1のコスト候補は、式(7)に示したように、Intra16x16の予測タイプのコストである。
最後に、モード判定部132は、コスト算出部内のメモリに記憶した上記の3種類の各予測タイプのコストを比較し、マクロブロック単位で最小のコストを与える予測タイプを選択する。選択された予測タイプ、及びその予測タイプに伴う各予測ブロックの予測モードは、イントラ予測信号生成部11へ与えられる。また、モード判定部132は、第1のコスト候補の中から、選択された予測タイプに対応するものを第1のコストとして、コスト補正値補正部141へ出力する。
一方、色差信号は輝度信号とは独立に予測モードが選択される。色差信号の場合、8x8画素の予測対象マクロブロックに対して、上側の周辺画素は再構成値、左側の周辺画素は原画素値が使用される。コスト算出部131は、予め定めた評価式を用いた式(4)を使用して図7の4種類の予測モードのそれぞれについてコストを算出し、そのコストに、コスト補正値生成部142により生成されたコスト補正値を加算して新たなコスト値を算出する。モード判定部132は、8x8画素のブロック毎に、各予測モードのコスト値を比較し、最小のコスト値を与える予測モードを選択すると共に、選択した予測モードのコストを色差信号の第1のコストとして、コスト補正値補正部141へ出力する。
次に、イントラ予測実行時の動作について説明する。このイントラ予測実行時には、イントラ予測信号生成部11は、イントラ予測モード判定部13で判定されたイントラ予測モード及び予測タイプに従い、(1)イントラ予測対象のブロックに隣接する左側のブロックが存在する場合、この左側隣接ブロック内で右端に位置し、イントラ予測対象のブロックに接する画素の符号化処理された後の再構成値、及び/又は(2)イントラ予測対象のブロックに隣接する左上側のブロックが存在する場合、この左上側隣接ブロック内で右下端に位置し、イントラ予測対象のブロックに接する画素の符号化処理された後の再構成値、及び/又は(3)イントラ予測対象のブロック画像に隣接する上側のブロックが存在する場合、この上側隣接ブロック内で下端に位置し、イントラ予測対象のブロックに接する画素の符号化処理された後の再構成値を利用して、イントラ予測画像を生成して予測誤差算出部12へ出力する。
予測誤差算出部12は、上記のイントラ予測画像と入力画像信号中の予測対象ブロックの原画像との差分を予測誤差信号として生成してイントラ予測モード判定部13内のコスト算出部131へ出力する。
コスト算出部131は、イントラ予測実行時には、式(1)〜式(7)のうちイントラ予測モード判定部13で判定されたイントラ予測モード及び予測タイプに従い式を用いてコスト値を算出し、算出したそのコスト値を第2のコスト値としてコスト補正値補正部141へ出力する。
コスト補正値補正部141は、前記第1のコスト値と上記の第2のコスト値との差分(これは負の値もとり得る)を補正モードと対応させてコスト誤差として検出する。予測タイプがIntra4x4またはIntra8x8の場合は、各4x4画素あるいは8x8画素のブロック毎にコスト誤差を求める。但し、同じ補正モードのブロックが複数ある場合は、それらのコスト誤差の平均値あるいは中央値を、その補正モードに対応するコスト誤差として算出する。
そして、コスト補正値補正部141は、検出した上記コスト誤差に、「1」以下の値の重み付け係数を掛けた値を、ルックアップテーブルの対応する補正モードおよび量子化パラメータ値のコスト補正値に加算することにより、前記ルックアップテーブルの対応するコスト補正値を更新する。
これにより、本実施の形態によれば、例えば、イントラ予測モード判定において、Intra4×4の予測タイプが選択された場合、4×4画素のブロック毎に補正モードとコスト誤差とを検出する。例えば、図6(a)のブロック3の場合、図6(b)のケースIIとなり、上側隣接ブロック(ブロック1)と左側隣接ブロック(ブロック2)は共に有りとなるので、ブロック3のIntra4×4の予測モードとして、モード2が選択されたとすると、図9より補正モードは9となる。ブロック3に対する第1のコストは、予測モード判定時に式(1)を使用して求められており、メモリに記憶されている。
そして、イントラ予測実行時には、第2のコストが算出され、第1のコストと第2のコストの差分を予測モード判定時に求めた補正モードに対するコスト誤差として検出し、そのコスト誤差に重み付け係数を掛けた値を、ルックアップテーブルの対応する補正モードと量子化パラメータ値のコスト補正値に加算して、ルックアップテーブルの対応するコスト補正値を更新する。この動作は、マクロブロック内の全ての4×4画素のブロックについて行われる。
なお、インター・ピクチャの場合、予測タイプはインター予測タイプも選択可能であり、イントラ予測タイプの最小コストと、式(8)を使用して算出されるインター予測タイプの最小コストを比較し、イントラ予測タイプのコストが小さい場合はイントラ予測が、インター予測タイプのコストが小さい場合はインター予測が選択される。インター予測が選択された場合は、コスト補正値補正の処理は行わない。
次に、本実施の形態の効果について説明する。マクロブロックの演算量は、特許文献1の場合、フィルタ処理が行われるのは65(=16×4+1)画素で、処理には少なくとも3タップのフィルタが使用されると考えられるので、少なくとも195(=65×3)回の乗算と、130(=65×2)回の加減算が必要と考えられる。
これに対し、本実施の形態では、例えば、Intra4×4の予測モードの場合、式(1)のdistortionの演算にSADを使用する場合、第1のコストと第2のコストとの差分の算出のために加減算が16回(第2のコストを算出するための予測誤差は符号化の過程で算出済み、又は式(1)の右辺第2項は第1のコストと第2のコストで変化しないと考えられるので、SAD算出のために加算15回、コスト差分算出のために減算1回)、またコスト補正値更新のために乗算1回、加算1回、更にコスト補正のため加算1回が必要となり、結局1個のマクロブロックあたりでは、16(=1×16)回の乗算と、288(=(16+1+1)×16)回の加減算が必要となる。
以上の2つの例を比較すると、本実施の形態の方が加減算の回数がやや多くなるが、負荷が大きい乗算の回数を減らすことができ、また、加減算の回数と乗算の回数の和の回数でも少なくできる。従って、本実施の形態によれば、特許文献1記載の画像符号化装置に比べて、イントラ予測のモード判定にイントラ予測対象ブロックの周辺画素の原画素値を使用した場合でも、各予測モードのコストに、補正モードや量子化パラメータを考慮した補正値を加えることにより、演算量を増大させず最適な予測モードを選択できるという効果を得ることができる。
また、本実施の形態によれば、補正値は補正モード及び量子化パラメータ値に応じてルックアップテーブルを参照して求められ、また、補正値補正の処理によりルックアップテーブルが更新されるので、画像の特性に応じて適応的に最適な値に設定できる。更に、本実施の形態によれば、Intra4x4及びIntra8x8における各予測ブロックの予測モード判定は、マクロブロック内の他のブロックのイントラ予測処理の終了を待つ必要がなく、全て同時に開始することができ、処理のパイプライン化が実現できる。
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、図1の画像符号化装置1の符号化処理をコンピュータにより実行させるコンピュータプログラムも含むものである。この場合、そのコンピュータプログラムは記録媒体からコンピュータに取り込んだり、ネットワークを介して配信されたものをコンピュータにダウンロードするようにしてもよい。
本発明の画像符号化装置の一実施の形態のブロック図である。 図1中のイントラ予測モード判定部及びコスト補正部の一実施の形態のブロック図である。 H.264/MPEG−4 AVCで規定されているIntra4×4の予測タイプと8×8の予測タイプのマクロブロック内のサブブロックの符号化順序を示す図である。 予測タイプIntra4x4に使用される画素を示す図である。 予測タイプIntra4x4の予測モードと予測方向を示す図である。 予測タイプIntra4x4に使用される周辺画素を示す図である。 予測タイプIntral16x16の予測モードと予測方向を示す図である。 IntraChromaの予測モードと予測方向を示す図である。 予測タイプIntra4x4の補正モードの一例を示す図である。 コスト補正値と量子化パラメータQpとの関係の一例を示す図である。
符号の説明
1 画像符号化装置
10 イントラ予測部
11 イントラ予測信号生成部
12 予測誤差算出部
13 イントラ予測モード判定部
14 コスト補正部
15 インター予測部
16 動き補償部
17 動き検出部
18 減算器
19 符号化制御部
20 スイッチ
21 変換部
22 量子化部
23 エントロピー符号化部
24 逆量子化部
25 逆変換部
26 加算器
27 ループフィルタ
28a、28b フレームメモリ
131 コスト算出部
132 モード判定部
141 コスト補正値補正部
142 コスト補正値生成部

Claims (3)

  1. 符号化対象の入力画像信号をそれぞれ予め定められた画素数の矩形領域である複数のブロックに分割し、各ブロック毎に予測モードを選択するイントラ予測モードの判定時に、前記複数のブロックのうち一のイントラ予測対象のブロックに対して、左側に隣接するブロックが存在する場合は、その左側隣接ブロック内の前記イントラ予測対象のブロックに接する画素の原画像の第1の画素値と、左上側に隣接するブロックが存在する場合は、その左上側隣接ブロック内の前記イントラ予測対象のブロックに接する画素の原画像の値又は符号化処理された後の再構成値のいずれかである第2の画素値と、上側に隣接するブロックが存在する場合は、その上側隣接ブロック内の前記イントラ予測対象のブロックに接する画素の原画像の値又は符号化処理された後の再構成値のいずれかである第3の画素値とを利用して、予め用意されている複数の予測モードのそれぞれについて、イントラ予測画像を生成する第1のステップと、
    前記イントラ予測モードの判定時に、前記複数の予測モードのそれぞれについて、前記第1のステップにより生成された前記イントラ予測画像と、前記一のイントラ予測対象のブロックの画像信号との差分を予測誤差として出力する第2のステップと、
    前記イントラ予測モードの判定時に、少なくとも前記予測モードと前記イントラ予測対象のブロックに隣接するブロックの有無及び前記イントラ予測対象のブロックの位置をパラメータとして求まる補正モード及び量子化パラメータ値からルックアップテーブルを参照してコスト補正値を求める第3のステップと、
    前記複数の予測モードのそれぞれについて前記第2のステップにより算出された前記予測誤差から予め定めた評価式を用いてコスト値を算出し、その算出したコスト値に前記第3のステップで求められた前記コスト補正値を加算して新たなコスト値とし、その新たなコスト値から、最小のコスト値を与える予測モードを当該予測対象ブロックのイントラ予測モードと判定する第4のステップと、
    イントラ予測実行時に、前記第4のステップにより判定されたイントラ予測モードに従い、前記複数のブロックのうち一のイントラ予測対象のブロックに対して、左側に隣接するブロックが存在する場合は、その左側隣接ブロック内の前記イントラ予測対象のブロックに接する画素の符号化処理された後の第1の再構成値、及び/又は左上側に隣接するブロックが存在する場合は、その左上側隣接ブロック内の前記イントラ予測対象のブロックに接する画素の符号化処理された後の第2の再構成値、及び/又は上側に隣接するブロックが存在する場合は、その上側隣接ブロック内の前記イントラ予測対象のブロックに接する画素の符号化処理された後の第3の再構成値を利用して前記イントラ予測画像を生成する第5のステップと、
    前記第5のステップにより生成された前記イントラ予測画像と、前記一のイントラ予測対象のブロックの画像信号との差分を予測誤差として出力する第6のステップと、
    前記第6のステップで出力される前記予測誤差から前記評価式を用いて算出される値を第2のコスト値として算出する第7のステップと、
    前記第4のステップで判定された前記最小のコスト値である第1のコスト値と前記第2のコスト値との差分をコスト誤差として検出し、そのコスト誤差に重み付け係数を掛けた値を、前記ルックアップテーブル内の対応する前記補正モード及び量子化パラメータ値の前記コスト補正値に加算してそのコスト補正値を更新する第8のステップと
    を含むことを特徴とする画像符号化方法。
  2. 符号化対象の入力画像信号をそれぞれ予め定められた画素数の矩形領域である複数のブロックに分割し、各ブロック毎に予測モードを選択するイントラ予測モードの判定を行った後、イントラ予測実行により前記イントラ予測モードの判定で選択された予測モードを使用したイントラ予測により生成したイントラ予測画像と予測誤差を算出するイントラ予測手段と、
    前記イントラ予測手段の前記イントラ予測実行時の前記イントラ予測画像とそのイントラ予測画像に対応した一のイントラ予測対象のブロックの入力画像との差分信号に対して、直交変換、量子化及びエントロピー符号化を順次に行って符号化信号を出力する符号化手段と、
    前記直交変換及び量子化を順次に行って得られた信号に対して、逆量子化及び逆直交変換を行って、イントラ予測画像に加算し、前記符号化処理された後の再構成値を生成する復号手段と
    を少なくとも備え、前記イントラ予測手段は、イントラ予測信号生成手段と、予測誤差算出手段と、イントラ予測モード判定手段と、コスト補正手段とを有し、
    前記イントラ予測モードの判定時には、
    前記イントラ予測信号生成手段は、前記複数のブロックのうち一のイントラ予測対象のブロックに対して、左側に隣接する前記復号画像信号中のブロックが存在する場合は、その左側隣接ブロック内の前記イントラ予測対象のブロックに接する画素の原画像の第1の画素値と、左上側に隣接するブロックが存在する場合は、その左上側隣接ブロック内の前記イントラ予測対象のブロックに接する画素の原画像の値又は符号化処理された後の再構成値のいずれかである第2の画素値と、上側に隣接するブロックが存在する場合は、その上側隣接ブロック内の前記イントラ予測対象のブロックに接する画素の原画像の値又は符号化処理された後の再構成値のいずれかである第3の画素値とを利用して、予め用意されている複数の予測モードのそれぞれについて、イントラ予測画像を生成し、
    前記予測誤差算出手段は、前記複数の予測モードのそれぞれについて、前記イントラ予測信号生成手段により生成された前記イントラ予測画像と、前記一のイントラ予測対象のブロックの画像信号との差分を予測誤差として出力し、
    前記コスト補正手段は、少なくとも前記予測モードと前記イントラ予測対象のブロックに隣接するブロックの有無及び前記イントラ予測対象のブロックの位置をパラメータとして求まる補正モード及び量子化パラメータ値からルックアップテーブルを参照してコスト補正値を求め、
    前記イントラ予測モード判定手段は、前記複数の予測モードのそれぞれについて前記予測誤差算出手段により算出された前記予測誤差から予め定めた評価式を用いてコスト値を算出し、その算出したコスト値に前記コスト補正手段から出力された前記コスト補正値を加算して新たなコスト値とし、その新たなコスト値から、最小のコスト値を与える予測モードを当該予測対象ブロックのイントラ予測モードと判定し、その判定結果を前記イントラ予測信号生成手段へ出力すると共に、その判定されたイントラ予測モードに対応するコスト値を第1のコスト値として前記コスト補正手段へ出力し、
    前記イントラ予測実行時には、
    前記イントラ予測信号生成手段は、前記イントラ予測モード判定手段により判定されたイントラ予測モードに従い、前記複数のブロックのうち一のイントラ予測対象のブロックに対して、左側に隣接するブロックが存在する場合は、その左側隣接ブロック内の前記イントラ予測対象のブロックに接する画素の符号化処理された後の第1の再構成値、及び/又は左上側に隣接するブロックが存在する場合は、その左上側隣接ブロック内の前記イントラ予測対象のブロックに接する画素の符号化処理された後の第2の再構成値、及び/又は上側に隣接するブロックが存在する場合は、その上側隣接ブロック内の前記イントラ予測対象のブロックに接する画素の符号化処理された後の第3の再構成値を利用して前記イントラ予測画像を生成し、
    前記予測誤差算出手段は、前記イントラ予測信号生成手段により生成された前記イントラ予測画像と、前記一のイントラ予測対象のブロックの画像信号との差分を予測誤差として出力し、
    前記イントラ予測モード判定手段は、前記予測誤差算出手段から出力された前記予測誤差から前記評価式を用いて算出される値を第2のコスト値として算出し、
    前記コスト補正手段は、前記第1のコスト値と前記第2のコスト値との差分をコスト誤差として検出し、そのコスト誤差に重み付け係数を掛けた値を、前記ルックアップテーブル内の対応する前記補正モード及び量子化パラメータ値の前記コスト補正値に加算してそのコスト補正値を更新することを特徴とする画像符号化装置。
  3. 前記コスト補正手段は、
    前記イントラ予測モードの判定時に、少なくとも前記予測モードと前記イントラ予測対象のブロックに隣接するブロックの有無及び前記イントラ予測対象のブロックの位置をパラメータとして求まる補正モード及び量子化パラメータ値からルックアップテーブルを参照してコスト補正値を求めるコスト補正値生成手段と、
    前記イントラ予測実行時に、前記第1のコスト値と前記第2のコスト値との差分をコスト誤差として検出し、そのコスト誤差に重み付け係数を掛けた値を、前記コスト補正値生成手段内の前記ルックアップテーブル内の対応する前記補正モード及び量子化パラメータ値の前記コスト補正値に加算してそのコスト補正値を更新するコスト補正値補正手段とを有し、
    前記イントラ予測モード判定手段は、
    前記イントラ予測モードの判定時は、前記複数の予測モードのそれぞれについて前記予測誤差算出手段により算出された前記予測誤差から予め定めた評価式を用いてコスト値を算出し、その算出したコスト値に前記コスト補正値生成手段から出力された前記コスト補正値を加算して新たなコスト値とし、前記イントラ予測実行時は、前記予測誤差算出手段から出力された前記予測誤差から前記評価式を用いて算出される値を前記第2のコスト値として算出するコスト算出手段と、
    前記イントラ予測モードの判定時に、前記コスト算出手段により算出された前記複数の予測モードのそれぞれに対応した前記新たなコスト値から、最小のコスト値を与える予測モードを当該予測対象ブロックのイントラ予測モードと判定し、その判定結果を前記イントラ予測信号生成手段へ出力すると共に、その判定されたイントラ予測モードに対応するコスト値を前記第1のコスト値として前記コスト補正値補正手段へ出力するモード判定手段とを有することを特徴とする請求項2記載の画像符号化装置。
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