JP2010038186A - 密封装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加圧室内の気体混入量の変動を抑制できる密封装置を提供する。
【解決手段】この密封装置は、第一部材と第一部材に対して相対往復運動可能な第二部材との間を密封して、第一部材と第二部材とによって囲まれた加圧室内に供給される液体を封入する密封装置であって、第二部材に取り付けられ、第一部材と接触して第一部材に対して相対摺動するシール部材22を備える。シール部材22は、ベース部41と、突起部42とを有する。突起部42は、ベース部41から第一部材に向かって突起して第一部材とベース部41とを離隔させ、加圧室内に液体が供給されて加圧室内が液体によって充満された後に弾性変形してベース部41と第一部材とを密着させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、密封装置に関し、特に、第一部材と第一部材に対して相対往復運動可能な第二部材との間を密封して、第一部材と第二部材とによって囲まれた加圧室内に供給される液体を封入する密封装置に関する。
従来の密封装置に関する技術は、たとえば、特開2006−207820号公報(特許文献1)、特開2006−46550号公報(特許文献2)、特開2005−273782号公報(特許文献3)に開示されている。
特許文献1では、油圧室のシールを行なうリップにおいて、摺動面に作動油を蓄える凹条または凹条を形成可能な凸条を形成して、高密封性と低摺動性とを達成する技術が提案されている。特許文献2では、摺動面に突起を設けて作動油を保持して摺動抵抗を低減する技術が提案されている。特許文献3では、クラッチドラムへの組付け時に接触面全体に潤滑油を塗布するよう潤滑油を保持するリップを設けたピストンが提案されている。
特開2006−207820号公報 特開2006−46550号公報 特開2005−273782号公報
車両の自動変速機に搭載されるクラッチやブレーキなどの摩擦係合装置では、ピストンに油圧を作用させて、複数の摩擦係合要素を押圧して互いに係合させることにより、各変速段を選択的に作動させる。自動変速機の特定の変速を実行する場合に、2つの異なる摩擦係合装置の係合と解放とを同時に行なう場合がある(いわゆるクラッチtoクラッチ変速)。
クラッチtoクラッチ変速において、解放側の摩擦係合装置の解放の進行に対し、係合側の摩擦係合装置の係合の進行が相対的に遅れると、解放側と係合側とのいずれの摩擦係合装置も十分に係合していない状態が生じる。この結果、エンジン回転速度が上昇して、いわゆる「エンジン吹き」という現象が発生し、良好な変速フィーリングが得られなくなる。たとえば摩擦係合装置のピストンの移動制御を行なう油室(チャンバ)内にエアが混入すると、油室内の油圧を増大させるとき、エアが圧縮されることにより油圧の上昇が遅れるため、エンジン吹きが生じる場合がある。
現在、油室内の油圧の立ち上がりが遅れてエンジン吹きが発生しても、学習制御によって指令値をフィードバックすることができる。具体的には、解放側の摩擦係合装置に対する油圧制御を遅らせる、または係合側の摩擦係合装置の油圧制御を早めるなどの学習制御が実行される。このようにして、次回変速時からのエンジン吹きの発生を抑制することが可能である。
しかし、油室内のエア混入量は一定ではなくばらつきがある。油室内のエア量が多くなると、指令値に対し油圧の立ち上がりが遅れてエンジン吹きが発生する。また、油室から突然エアが抜け油室内のエア混入量が小さくなると、解放側の摩擦係合装置の解放の進行に対し、係合側の摩擦係合装置の係合の進行が相対的に早くなる。この結果、異なる変速段の複数の摩擦係合装置が同時に係合している状態(タイアップ)が生じ、摩擦係合要素の回転数差に依存する変速ショックが発生する。
油室内にエアがいつ混入されるかはわからず、混入されたエアは油室内に溜まっていくが、突然油室から抜けることもあり、油室内のエア量を予測することは困難である。油室内にエアが混入した状態で学習制御の指令値を設定しても、油室内のエア混入量のばらつきによって制御性が悪化し、その結果エンジン吹きや変速ショックが発生するという問題があった。しかしながら、特許文献1〜3に記載の技術では、上記の問題に対する解決策は提案されていない。
それゆえに、この発明の主たる目的は、第一部材と第一部材に対して相対往復運動可能な第二部材との間を密封して、第一部材と第二部材とによって囲まれた加圧室内に供給される液体を封入する密封装置であって、加圧室内の気体混入量の変動を抑制できる密封装置を提供することである。
本発明者らは、加圧室内の気体混入量の変動を抑制できる密封装置について鋭意検討した。その結果、気体が加圧室内に混入した場合でも、加圧室内に液体が供給されるときに気体を加圧室外へ排出することにより、加圧室内の気体混入量の変動を抑制できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明に係る密封装置は、第一部材と第一部材に対して相対往復運動可能な第二部材との間を密封して、第一部材と第二部材とによって囲まれた加圧室内に供給される液体を封入する密封装置である。密封装置は、第二部材に取り付けられ、第一部材と接触して第一部材に対して相対摺動する摺動部を備える。摺動部は、ベース部と、突起部とを有する。突起部は、ベース部から第一部材に向かって突起して第一部材とベース部とを離隔させ、加圧室内に液体が供給されて加圧室内が液体によって充満された後に弾性変形してベース部と第一部材とを密着させる。
上記第一部材は中空のシリンダであって、上記第二部材はシリンダ内を往復運動するピストンであって、上記加圧室はピストンによってシリンダの内部空間が区画された油室であって、シリンダとピストンとの間を密封して、ピストンを移動させるために油室の内部に供給される作動油を油室内に封入する密封装置であってもよい。
突起部に外力が作用していない状態において、ベース部から突起部が突起する突起高さは0.2mmであってもよい。
突起部は、環状に形成された摺動部の周方向に均等に、複数設置されていてもよい。突起部は、環状に形成された摺動部の周方向に並んで設置された、複数個の突起を含んでもよい。
本発明の密封装置によると、加圧室内に気体が混入しても、加圧室内に液体が供給される間に、突起部によって形成される第一部材とベース部との隙間を経由して気体は加圧室外へ抜ける。よって、加圧室内が液体で充満されたときに、加圧室内に気体が混入していない状態を維持することができる。また、加圧室内が液体で充満された後にベース部と第一部材とが密着して加圧室が密封されるので、加圧室のシール性を確保することができる。その結果、加圧室内の気体の混入を抑制でき、加圧室内の気体混入量の変動を抑制することができるので制御性を向上させることができる。
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
なお、以下に説明する実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本発明にとって必ずしも必須のものではない。また、以下の実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、上記個数などは例示であり、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。
図1は、本発明の一実施の形態の密封装置を備える自動変速機の構成を示す部分模式図である。図1に示すように、この自動変速機は、ケース13内に収容されている回転軸としての入力軸8を備える。入力軸8の一端側には、第一部材としてのシリンダ1が設けられている。また、シリンダ1との間に加圧室としての油室5を形成するように、第二部材としてのピストン2が設けられている。ピストン2は、入力軸8の仮想の回転中心である軸線O方向に沿ってシリンダ1内を往復運動可能に設けられ、入力軸8の周囲においてシリンダ1に対向するように設けられている。
また、入力軸8の周囲には、ピストン2に対向するようにバランスピストン3が設けられている。バランスピストン3は、入力軸8に固定されている。バランスピストン3は、ピストン2に対して油室5とは反対側において、ピストン2との間に遠心油圧バランス室4を形成するように設けられている。遠心油圧バランス室4には、ピストン2をシリンダ1側に付勢するための弾性部材としてのリターンスプリング11が、入力軸8を取囲むように複数箇所設けられている。リターンスプリング11は、一端がピストン2に当接し、他端がバランスピストン3に当接するように設けられている。
シリンダ1、ピストン2およびバランスピストン3は、それぞれ円環形状に設けられており、入力軸8の軸線Oを中心として配置されている。シリンダ1、ピストン2およびバランスピストン3は、入力軸8と軸線Oを共有する円環形状に形成されている。
図2は、自動変速機のピストン周辺を拡大して示す断面模式図である。図2に示すように、有底の中空容器状に形成されたシリンダ1は、軸線Oを中心とする円筒形状の内筒1aと、内筒1aに対し相対的に入力軸8の径方向外方において軸線Oを中心とする円筒形状の外筒1bと、内筒1aおよび外筒1bの一端(図2に示す図左側の端部)間を接続する略円環形状の端壁1cとを含む。端壁1cは容器状のシリンダ1の底部を形成し、内筒1aおよび外筒1bはシリンダ1の周壁部を形成する。シリンダ1はまた、外筒1bから軸線Oに沿って遠ざかるにつれて径方向外側へ向かうように延在するテーパ部1dと、テーパ部1dに一端が接合する軸線Oを中心とする円筒形状の円筒部1eとを含む。
ピストン2は、軸線Oを中心とする円筒形状の内筒2aと、内筒2aに対し相対的に入力軸8の径方向外方において軸線Oを中心とする円筒形状の外筒2bと、内筒2aおよび外筒2bの一端(図2に示す図左側の端部)間を接続する略円環形状の端壁2cとを含む。端壁2cは、バランスピストン3と反対方向に突出する。外筒2bの外周面は、外筒1bの内周面に対して接触摺動するように設けられている。ピストン2はまた、内筒2aから軸線Oに沿って遠ざかるにつれて径方向内側へ向かうように延在するテーパ部2dと、外筒2bから軸線Oに沿って遠ざかるにつれて径方向外側へ向かうように延在するテーパ部2eと、テーパ部2eから径方向外側へ延びて張出し回転クラッチC1(図1参照)に対して当接する押圧部18とを含む。
ピストン2は、シリンダ1の内部に、軸線Oに沿う方向に往復運動自在に挿入されている。ピストン2のテーパ部2dには、その内周面19に、シリンダ1の内筒1aの外周面23に対して相対摺動する摺動部としてのシール部材20が設けられている。またピストン2の外筒2bには、その外周面21の端壁2c側に、シリンダ1の外筒1bの内周面24に対して相対摺動する摺動部としてのシール部材22が設けられている。シール部材20,22は、軸線Oを中心とする環状に形成されており、ゴムなどの弾性材料により形成されている。シール部材20は内筒1aの外周面23と接触し、シール部材22は外筒1bの内周面24と接触する。シール部材20,22はシリンダ1と接触してシリンダ1に対し相対摺動するので、磨耗を極力抑制するために、耐摩耗性の高い材料により形成されるのが望ましい。
ピストン2によって中空のシリンダ1の内部空間が区画されて、油室5が形成されている。油室5は、シリンダ1、ピストン2およびシール部材20,22によって取り囲まれている。ピストン2に取り付けられたシール部材20,22がシリンダ1と密着することによって、シリンダ1と、シリンダ1に対して相対往復運動可能なピストン2との間が密封されている。
シリンダ1の内筒1aには、油室5とシリンダ1の径方向内方の外部とを連通する連通孔26が穿孔されている。この連通孔26を経由して、図示しない加圧装置により加圧された液体状の作動油が油室5に流入可能とされている。連通孔26は油室5の内部と外部とを連通できればよいため、シリンダ1に連通孔26が形成されている構成に限られず、たとえばピストン2に連通孔が形成されていてもよい。また複数の連通孔26が形成されていてもよい。
バランスピストン3のピストン2と対向する面には、ピストン2の端壁2cに対し略平行な平坦部27が設けられている。バランスピストン3の外周28には、ピストン2の外筒2bの内周面30と接触摺動するシール部材29が設けられている。バランスピストン3は、溝31に嵌め込まれたスナップリング32に当接することによって、軸線Oに沿う一方向(図2に示す右側向き)への移動が規制されている。
ピストン2の端壁2cのバランスピストン3と対向する対向面33には、保持部材34が取り付けられている。保持部材34には、たとえばコイルばねなどのリターンスプリング11が、軸線Oに対して平行に取り付けられている。リターンスプリング11は、ピストン2およびバランスピストン3を、常に軸線O方向に押圧している。遠心油圧バランス室4は、ピストン2、バランスピストン3およびシリンダ1の内筒1aによって囲まれるように、シリンダ1の内部が区画されて設けられている。油室5と遠心油圧バランス室4とは、軸線O方向に並んで配列されている。
図1に戻って、円筒部1eの内面には、複数のプレート7aが設けられ、このプレート7aに噛みあう摩擦材7bが、ハブ9に設けられている。プレート7aと摩擦材7bとにより、回転クラッチC1が構成される。また、ハブ9には、複数の摩擦材12bが設けられ、ケース13には、複数のプレート12aが設けられている。プレート12aと摩擦材12bとにより、ブレーキB1が構成される。
この自動変速機においては、加圧された作動油が連通孔26を経由して油室5に導入されると、リターンスプリング11の付勢力に抗して、ピストン2がバランスピストン3側に移動する。このとき、ピストン2の押圧部18が、シリンダ1に連結されたプレート7aと接触して、プレート7aおよび摩擦材7bを軸線O方向に移動させる。シリンダ1をハブ9に連結する場合には、ブレーキB1の係合を徐々に解除しながら、油室5に油が導入される。これにより、ピストン2が移動して、回転クラッチC1を係合させることとなる。この時、遠心油圧バランス室4の油は、入力軸8側に放出される。
次に、シール部材について詳細に説明する。ここでは、ピストン2の外筒2bに設けられ、シリンダ1の外筒1bの内周面に対して相対摺動するシール部材22を例にとって説明するが、シール部材20,29も、シール部材22と同様の構成とすることが可能である。
図3は、シール部材を拡大して示す断面模式図である。図3に示すように、シール部材22は、ベース部41と、突起部42とを有する。突起部42は、ベース部41の表面に形成されており、ベース部41から距離H分突起している。突起部42は、ベース部41から最も離れる頂部43と、ベース部41により支持される部位である底部44とを有する。頂部43と底部44とは、距離H分離れている。距離Hは、ベース部41から突起部42が突起する突起高さである。
図4は、図3に示す矢印IV方向から見た、シール部材の平面模式図である。なお図3は、図4に示すIII−III線に沿うシール部材の断面図である。つまり、図4における上下方向は軸線O(図1参照)に沿う方向を示し、図4中の左右方向は軸線O方向と直交する環状のシール部材22の周方向を示す。
図4に示すように、シール部材22には、ベース部41から突起した突起部42が形成されており、突起部42は環状に形成されたシール部材22の周方向に並んで設置された3つの突起42a,42b,42cを含んでいる。突起42a,42b,42cはそれぞれ、平面形状が矩形状となるように形成されており、底部44においてベース部41と接合され、平面形状が矩形状の頂部43を有する。突起部42が頂部43において相手部材と面接触できるように、所定の面積を有する頂部43が形成されている。各突起42a,42b,42cは、シール部材22の周方向における寸法が幅Wとなり、突起間の間隔幅(すなわち、突起42aと突起42bとの間隔、または突起42bと突起42cとの間隔)がピッチPとなるように、それぞれ形成されている。
図5は、図4に示すV−V線に沿うシール部材の断面模式図である。図5に示すように、シール部材22が図上側に突起した突起42a,42b,42cが形成されているために、各突起の間(すなわち突起42a,42bの間および突起42b,42cの間)には隙間45がそれぞれ形成されている。
次に、本実施の形態の密封装置の動作について、図6〜図10を参照して順に説明する。図6〜図10では、密封装置の動作についてわかりやすさを優先して示すため、図1および図2に示すシリンダ1、ピストン2、シリンダ1とピストン2とによって囲まれた油室5、およびシリンダ1とピストン2との間を密封するシール部材22の形状は、簡略化されて図示されている。
図6は、加圧室内が加圧される前の状態を示す模式図である。図6では、作動油OLからピストン2を軸線O方向へ移動させる向きの力が加えられず、図1に示す回転クラッチC1のプレート7aおよび摩擦材7bが係合していない状態(ピストンOFF状態と称する)を示す。図6に示すように、シリンダ1の内部空間はピストン2によって図左右方向に区画されており、ピストン2によって区画された図左側の空間は、油室5を形成する。シリンダ1とピストン2とによって囲まれた油室5の内部には、ピストン2をシリンダ1に対して相対往復運動させるための、液体である作動油OLが供給される。
作動油OLには、気泡ABが混入している。気泡ABは、たとえば、オイルパン内に貯留されたオイルをオイルポンプにより吸入するとき、オイルパン内の油面が傾斜していることにより空気を同時に吸い込み、吸込まれた空気がオイルポンプにおいて微細気泡となってオイル内に混入するなどの理由によって、作動油OL中に混入する。油室5内に供給される作動油OLに混入している気泡ABは、油室5内を上昇して油室5の上部に溜まり、油室5の上部に空間Sを形成している。
図7は、加圧室内に液体が供給されている状態を示す模式図である。図7中の矢印HPに示すように、作動油OLは、連通孔26を経由して油室5内に供給される。図6と図7とを比較すると、図7の状態では油室5内の作動油OLの量が図6に対して増加しているため、図7では作動油OLの液面高さが図6に対してより高くなっている。その結果、油室5の上部の空間Sが占める容積は、図7に示す状態において、より小さくなっている。このとき、油室5内の作動油OLの量の増加が空間Sの容積を小さくするように作用しているため、作動油OLの油圧上昇は小さく、そのため作動油OLによって軸線O方向にピストン2に加えられる圧力は低い。
図8は、図7のシール部材付近を拡大して示す模式図である。図3、図4および図5を参照して説明したように、シール部材22には突起部42が形成されており、突起部42は環状の周方向に複数並んで形成された複数個の突起42a,42b,42cを有する。複数個の突起42a,42b,42cの間には、隙間45が形成されている。突起部42がベース部41からシリンダ1に向かって突起して、シリンダ1とベース部41とを離隔させている状態では、シリンダ1とベース部41との間には、突起42a,42b,42cに挟まれた隙間45が形成されている。作動油OLの油圧の上昇が小さい間は、シール部材22に作動油OLから作用する応力は小さいため、突起部42が変形し潰れることはなく、油室5の内部と外部とを連通する隙間45が確保されている。
この隙間45が形成されているために、空間Sが小さくなるにつれて、図8中の矢印AF1,AF2に示すように、隙間45を経由して空気が油室5の内部から外部へ流れる。換言すると、隙間45によって油室5の内部と外部とが連通されているために、油室5内に作動油OLが供給されるに従って、空間Sに溜まった空気は油室5の外部へ押し出されて、隙間45を通って排出される。空気が隙間45から抜けるので、作動油OL中に混入した気泡ABが溜まって油室5の内部に発生した気体溜まりである空間Sは、作動油OLの油面高さが増大するにつれて、小さくなる。
ここで、ベース部41から突起部42が突起する突起高さ(図3および図5に示す突起高さH)は、小さすぎるとシリンダ1とベース部41との間に隙間45を確保することができない。一方、突起部42の突起高さHが大きすぎると、ベース部41とシリンダ1とを密着させたときに、環状の突起部42の周方向における、突起部42が形成されている位置と、突起部42が形成されていない位置(たとえば突起部42の間に隙間45が形成されている位置)との間での圧力のアンバランスが発生する。つまり、突起部42が形成されている位置へ加えられる、シリンダ1からシール部材22へ作用する反力は、相対的に大きくなる。一方、突起部42が形成されていない位置へ加えられる、シリンダ1からシール部材22へ作用する反力は、相対的に小さくなる。
そのため、突起部42の突起高さHは、隙間45を確保でき、かつシリンダからシール部材22へ作用する反力のアンバランスを抑制し均圧となるように、設計する必要がある。このような条件を満足するために、突起高さHは、突起部42に外力が作用していない状態において、0.2mmとするのが望ましい。なお、突起部42に外力が作用していない状態とは、シール部材22がピストン2に取り付けられているが、そのシール部材22が取り付けられたピストン2はシリンダ1内に組みつけられておらず、突起部42がシリンダ1と接触していない状態をいう。すなわち、突起部42がシリンダ1と接触した状態では、突起高さHは0.2mmよりも小さくなる。
また、突起部42に含まれる、ベース部41からシリンダ1に向かって突起する突起の数が1つであれば、シリンダ1から加えられる応力が集中して突起が簡単に変形してしまうので、隙間45を確保することが困難となる。そこで、図4および図5に示すように、突起部42はシール部材22の周方向に並んで設置された複数個の突起42a,42b,42cを含むように形成するのが好ましい。このようにすれば、空気が流れるための隙間45を確実に確保することができる。なお、1箇所の突起部42に含まれる突起の数は図4および図5に示す3つに限られず、任意の個数の突起を含む突起部42をシール部材22に形成することが可能である。
複数の突起を含む突起部42を形成した場合、突起間の間隔幅が広すぎると、突起が変形しやすくなり隙間45を確保することが困難となる。一方、突起間の間隔幅が狭すぎると、シリンダ1からシール部材22へ作用する反力により突起が変形しても突起間に隙間45が残存し、加圧された油室5内から作動油OLが隙間45を通って外部へ漏れ出してシール性が悪化する場合がある。そのため、図4に示す、各突起の幅Wと突起間の間隔幅であるピッチPとが相等しくなるように(つまりW=Pとなる関係式が成立するように)、突起42a,42b,42cを形成することができ、このようにすれば、空気が流れるための隙間45を確実に確保でき、かつシール部材22のシール性を確保することができるので好ましい。
図9は、油室内が作動油によって充満された状態を示す模式図である。図10は、図9のシール部材付近を拡大して示す模式図である。図9では、作動油OLからピストン2を軸線O方向へ移動させる向きの力が加えられており、図1に示す回転クラッチC1のプレート7aおよび摩擦材7bが係合している状態(ピストンON状態と称する)を示す。図6〜図8では油室5の上部に空気が溜まった空間Sが形成されていたが、突起部42によって形成された隙間45を経由して空気が油室5の外部へ流出した結果、図9および図10では、油室5内の全ての空気が排出されており、油室5の内部には作動油OLが充満している。
このとき油室5の内部の作動油OLは、その油圧によってピストン2を押圧して移動させることが可能な程度にまで加圧されている。たとえば、作動油OLの油圧は1〜2MPa程度に上昇している。そのため、作動油OLがシール部材22を押圧する油圧も上昇している。作動油OLからシール部材22に加えられる油圧の作用によって、突起部42は突起形状を維持することができず、突起部42は弾性変形して潰れる。突起部42の突起が潰れると、突起間には隙間45が形成されなくなる。
つまり、作動油OLの油圧が所定の値まで上昇したとき突起部42が弾性変形するために、シリンダ1とシール部材22のベース部41との間に隙間が形成されず、ベース部41とシリンダ1とは互いに密着する。弾性材料で形成されたシール部材22がシリンダ1と隙間なく密着しているために、油室5内は密閉空間とされており、作動油OLが油室5内に封入されている。そのため、油室5が作動油OLによって充満された後には、シリンダ1とピストン2との間のシール性が確保されている。
次に、シール部材に形成される突起部の位置についての例を説明する。図11は、シール部材に突起部を形成する位置の一例を示す模式図である。図12は、シール部材に突起部を形成する位置の他の例を示す模式図である。図13は、シール部材に突起部を形成する位置のさらに他の例を示す模式図である。
シール部材22は環状に形成されている。図11〜図13では、環状のシール部材22の形状を、簡略化して円環形状に図示している。図11では、円環形状のシール部材22の外周側に突起するように、2つの突起部42が形成されている。図11に示す2つの突起部42は、図上側および図下側に向かって突起するように形成されており、シール部材22の円環形状の中心から2箇所の突起部42が形成されている位置へ向く方向は、180°の角度を形成する。
図12では、円環形状のシール部材22の外周側に突起するように、3つの突起部42が形成されている。図12に示す3つの突起部42は、図上側、図右下側および図左下側に向かって突起するように形成されており、シール部材22の円環形状の中心から3箇所の突起部42が形成されている位置へ向く方向は、120°の角度を形成する。
図13では、円環形状のシール部材22の外周側に突起するように、4つの突起部42が形成されている。図13に示す4つの突起部42は、図上側、図下側、図右側および図左側に向かって突起するように形成されており、シール部材22の円環形状の中心から4箇所の突起部42が形成されている位置へ向く方向は、90°の角度を形成する。
つまり、図11〜図13に示す例では、複数の突起部42が円環形状に形成されたシール部材22の外周側に突起するように形成されており、当該複数の突起部42はシール部材22の周方向に均等に配置されるように形成されている。つまり、シール部材22を360°未満の所定の角度回転させた場合に、回転前後の突起部42の配置が同一となり得るような形状に、突起部42が形成されている。
突起部42がシール部材22の外周の一箇所のみに形成されていると、シール部材22が僅かながら偏心してしまい、シール部材22のシール性能を低下させる場合がある。また、複数の突起部42が周方向に非均等に設置している場合にも、シール部材22の偏心が発生するおそれがある。したがって、シール部材22を調心させる(つまり、環状のシール部材22の中心を図1に示す軸線Oと一致させる)ように、突起部42はシール部材22の周方向に均等に複数設置されているのが望ましい。このようにすれば、シール部材22のバランスを向上させ、シール部材22に作動油OLの油圧が加えられたときの応力を分散させることができるので、突起部42の磨耗を抑制することができる。
また、図11〜図13に示す例では、シール部材22の外周の上側の面に突起部42が形成されている。気体が油室5内に混入した場合、作動油OLに対して気体の比重がより小さいため、気体は作動油OL中を上昇して油室5の上部に溜まり、空間Sを形成する。したがって、気体の溜まり易い鉛直方向上側の位置(典型的には最上部)に突起部42を形成することにより、隙間45を経由して油室5内の空気を油室5の外部へ排出する効果をより顕著に得ることができる。
以上説明したように、本実施の形態の密封装置は、中空のシリンダ1と、シリンダ1内を往復運動してシリンダ1に対して相対往復運動可能なピストン2との間を密封する。密封装置は、ピストン2によってシリンダ1の内部空間が区画されシリンダ1とピストン2とによって囲まれた油室5内に、ピストン2を移動させるために供給される液体としての作動油OLを封入する。
密封装置は、シール部材20,22を備える。シール部材20,22は、ピストン2に取り付けられており、シリンダ1と接触してシリンダ1に対して相対摺動する。シール部材20,22は、ベース部41と、突起部42とを有する。突起部42は、ベース部41からシリンダ1に向かって突起してシリンダ1とベース部41とを離隔させ、油室5内に作動油OLが供給されて油室5内が作動油OLによって充満された後に弾性変形してベース部41とシリンダ1とを密着させる。
このようにすれば、油室5内に気泡ABが混入して空間Sが形成された場合でも、油室5内に作動油OLが供給される間に、突起部42によって形成されるシリンダ1とベース部41との隙間45を経由して、気体は油室5外へ抜ける。よって、油室5内が作動油OLで充満されたときに、油室5内に気体が混入していない状態を維持することができる。また、油室5内が作動油OLで充満された後にベース部41とシリンダ1とが密着して油室5が密封されるので、油室5のシール性を確保することができる。その結果、油室5内の気体の混入を抑制でき、油室5内の気体混入量の変動を抑制して、油室5内の気体混入量の均一性を向上させることができる。したがって、自動変速機の制御性を向上させて、エンジン吹きや変速ショックの発生を抑制することができる。
なお、これまでの説明においては、シール部材20,22がピストン2に取り付けられており、シール部材20,22はピストン2とともに移動してシリンダ1に対して相対摺動する例について説明したが、シール部材をシリンダに取り付ける構成とすることも可能である。ただし、製造の容易性の点において、上記実施の形態で説明した、シール部材をピストンに取り付ける構成がより有利であると考えられる。
また、これまでの説明においては、中空のシリンダ1と、シリンダ1内を往復運動するピストン2との間を密封して、油室5内に作動油OLを封入する密封装置について説明したが、本発明はこれに限らず、第一部材と、第一部材に対して相対往復運動可能な第二部材との間を密封する密封装置であれば、どのようなものにでも適用可能である。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の密封装置は、自動車用自動変速機の変速に主として使用される、ピストン形状に成形された金具に焼付け接着などにより一体化されたゴム製のシールリップを備えるボンデッドピストンシールに、特に有利に適用され得る。
本発明の一実施の形態の密封装置を備える自動変速機の構成を示す部分模式図である。 自動変速機のピストン周辺を拡大して示す断面模式図である。 シール部材を拡大して示す断面模式図である。 図3に示す矢印IV方向から見た、シール部材の平面模式図である。 図4に示すV−V線に沿うシール部材の断面模式図である。 加圧室内が加圧される前の状態を示す模式図である。 加圧室内に液体が供給されている状態を示す模式図である。 図7のシール部材付近を拡大して示す模式図である。 油室内が作動油によって充満された状態を示す模式図である。 図9のシール部材付近を拡大して示す模式図である。 シール部材に突起部を形成する位置の一例を示す模式図である。 シール部材に突起部を形成する位置の他の例を示す模式図である。 シール部材に突起部を形成する位置のさらに他の例を示す模式図である。
符号の説明
1 シリンダ、2 ピストン、5 油室、20,22,29 シール部材、41 ベース部、42 突起部、42a,42b,42c 突起、43 頂部、44 底部、45 隙間、OL 作動油、P ピッチ、S 空間、W 幅。

Claims (5)

  1. 第一部材と前記第一部材に対して相対往復運動可能な第二部材との間を密封して、前記第一部材と前記第二部材とによって囲まれた加圧室内に供給される液体を封入する密封装置において、
    前記第二部材に取り付けられ、前記第一部材と接触して前記第一部材に対して相対摺動する摺動部を備え、
    前記摺動部は、ベース部と、前記ベース部から前記第一部材に向かって突起して前記第一部材と前記ベース部とを離隔させ、前記加圧室内に液体が供給されて前記加圧室内が液体によって充満された後に弾性変形して前記ベース部と前記第一部材とを密着させる突起部とを有する、密封装置。
  2. 前記第一部材は、中空のシリンダであって、
    前記第二部材は、前記シリンダ内を往復運動するピストンであって、
    前記加圧室は、前記ピストンによって前記シリンダの内部空間が区画され、前記ピストンを移動させるための作動油が内部に供給される油室であって、
    前記シリンダと前記ピストンとの間を密封して、前記油室内に作動油を封入する、請求項1に記載の密封装置。
  3. 前記突起部に外力が作用していない状態において、前記ベース部から前記突起部が突起する突起高さは0.2mmである、請求項1または請求項2に記載の密封装置。
  4. 前記摺動部は環状に形成されており、
    前記突起部は、前記摺動部の周方向に均等に複数設置されている、請求項1から請求項3のいずれかに記載の密封装置。
  5. 前記摺動部は環状に形成されており、
    前記突起部は、前記摺動部の周方向に並んで設置された複数個の突起を含む、請求項1から請求項4のいずれかに記載の密封装置。
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