JP2010036388A - 液滴量測定方法およびこれを搭載した液滴吐出システム - Google Patents

液滴量測定方法およびこれを搭載した液滴吐出システム Download PDF

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Abstract

【課題】液滴吐出手段から吐出された種々の形状を有する液滴の体積を効率的に観測するシステムを提供する。
【解決手段】液滴吐出手段から吐出された液滴長さの異なる複数の液滴の飛翔画像を取得し、各々の画像について二値化閾値を掃引することにより算出した液滴量曲線と、重量取得手段によって測定した液滴量とが等価となる閾値を算出した後、複数の液滴長さと該閾値との間に導出した閾値曲線によって、種々の飛翔形状を有する液滴の画像解析における二値化閾値を最適化する。
【選択図】図2

Description

本発明は、インクジェット式記録ヘッド等の液体吐出手段から吐出された液滴の吐出量を測定する方法に関するものである。
近年、インクジェット技術における印刷の高精細化と高速化が要求されている。これらの技術は、インクジェット式記録ヘッドにおける液滴吐出ノズルの高密度化、微細化、乃至はヘッド駆動波形による液滴の微小化技術等に基づいている。一方、製品評価時におけるインクジェット式記録ヘッドの特性として、高位な印刷品質を確保するためには液滴の飛翔速度や吐出量等の各ノズルに対する特性を適宜測定しなければならない。なぜなら、これらの特性はヘッドの製造工程におけるノズル毎の寸法のばらつき等に依存し、印刷時の液滴着地位置ずれや印刷濃度ムラ等の品質に直接的な影響を与えるためである。したがって、ノズルの高密度化にともなうノズル数の増大によって製品評価時の測定時間の増大が問題となっているのである。
従来から、液滴速度に関しては、液滴が吐出するタイミングに同期させてLED等の光源を断続的に発光させることにより断続的に撮像した画像における液滴の位置と撮像時の発光タイミングにもとづいて、短時間で高精度に測定可能な方法が知られている(例えば、非特許文献1を参照)。
一方、液滴の吐出量に関しては、比較的高精度に測定可能である液滴積算法が用いられてきた。すなわち、一滴の液滴吐出量を測定するために、1ノズルにつき複数回液滴を吐出させて容器に収集し、それを重量計等で測定する方法、あるいはヘッドに接続したインク供給容器側のインク減少量を重量計等で測定する方法である。
しかしながら、測定対象である液滴が数ng(10−9g)程度であることに対して、一般に市販されている高精度の重量計の分解能は1×10−5g程度であるため、高精度に液滴重量を測定するためには1ノズルにつき数万乃至数十万発程度積算しなければならず、多数集積した各ノズルに対して重量測定を行う場合に多大な時間を要してしまうという問題があった。
さらなる問題は、前述したインクジェット式記録装置による印刷物の高画質化の要求にともない、例えば特許文献1のように、前記圧電素子駆動信号パルス波形の制御によって吐出される液滴を微小化する試みが行われているが、このような試みの場合、各ノズルから吐出される液滴の飛翔形状や液滴量は各ノズルに対する特性のばらつきにもとづいて多岐に渡ることが通常である。一方、高品位な印刷を得るためには前記波形の変化に対する液滴の飛翔特性を各ノズルに対して測定する必要があるため、前述の液滴積算法と合わせて測定に膨大な時間を費やしてしまうという問題があった。
この問題に対して、液滴量を効率的に測定する方法として、以下の4例に示すような方法が開示されている。
例えば、特許文献2によれば、インクジェット式記録ヘッドのノズルから移動式の透明基材上に液滴を吐出し、着弾後の液滴径を基材下部に設置した光源からの透過光としてライン型あるいはエリア型のCCDセンサで読み取り、予め測定しておいた液滴径と液滴量の相関関係から液滴量を算出するという方法である。
また、特許文献3によれば、吐出された液滴を回転対称体とみなし、撮像した画像データから回転中心軸、および回転半径を測定し、それを先端から終端まで積分して算出するという方法である。
あるいは、参考文献4によれば、吐出された液滴が等速運動に至った状態における液滴の速度を観測し、それをストークスの法則にもとづいた関係式より液滴半径を導出し、それによって体積を算出するという方法である。すなわち、具体的な基礎式は、
Cd=Fd/(πr・ρv/2)・・・(式1)
Fd=6πμrv・・・(式2)
Re=2rρv/μ・・・(式3)
Cd=Cd(Re)・・・(式4)
m(dv/dt)=mg−Fd=0・・・(式5)
m=(4/3)ρπr・・・(式6)
となる。上記の式1〜式6において、Cdは球体状粒子における抵抗係数、Fdは前記球体状粒子に作用する抵抗力、rは粒子半径、ρは粒子を形成する流体の密度、vは粒子が等速運動に至った後の終末速度、μは粒子周囲の気体の粘度、mは粒子の質量、tは時間、gは重力加速度、πが円周率、Reは気体中における液滴粒子の運動に関するレイノルズ数である。
ただし、式4における抵抗係数Cdとレイノルズ数Reの関数は、一般的にRe≦(0.1〜10)の領域については、
Cd=24/Re・・・(式7)
であり、Re≦1000の領域については、例えば非特許文献2に記載のLappleの相関式によれば、
Cd=(24/Re)・(1+0.125Re0.72)・・・(式8)
と示されることが知られている。したがって、Cd、Fd、Re、m、r、vについて式1〜式6を解けば、液滴半径rが求まり、これによって液滴量が求まるという方法である。
あるいは、特許文献5によれば、吐出された液滴が等速運動するまでの2箇所、望ましくは減速程度の大きい吐出直後の2箇所における液滴速度を観測し、それをストークスの法則を考慮した運動方程式から求めた液滴半径から液滴体積を算出するというものである。すなわち、具体的な基礎式は、
dv/dt+kv=g・・・(式9)
k≡6πμr/m・・・(式10)
m=(4/3)ρπr・・・(式11)
となる。また、式9の一般解v=v(t)は、Cを定数とすると、
v=g/k+C・exp(−kt)・・・(式12)
である。上記の式9〜式12において、vは等速運動に至るまでの液滴速度、kは式10で示される変数、それ以外の記号であるg、m、μ、r、π、ρについては式1〜式6と同様である。したがって、液滴吐出後の2箇所における時刻t=t1、t2と各時刻における液滴速度v=v1、v2を測定し、これらを式12に代入して連立させれば、定数Cとkが求まり、さらに式10と式11から質量mを消去すれば液滴半径rが求まり、これによって液滴量が求まるという方法である。
特許第3275965号公報 特開2005−238787号公報 特開1993−149769号公報 特開2003−028696号公報 特開2007−107933号公報 甘利武司監修「インクジェットプリンター技術と材料」シーエムシー出版、1998年発行、P.41〜52 浅野康一著「物質移動の基礎と応用」丸善、2004年発行、P.115〜116
しかしながら、前記特許文献2に示される方法の場合、液滴の基材に対する接触角は基材表面の表面粗さや表面エネルギーのムラに影響を受けるために、基材全面に対して常に一定とはならず、算出すべき液滴量にばらつきを生じさせるという問題があった。
また、前記特許文献3に示される方法の場合、液滴の画像を認識する場合の輪郭を抽出する方法に問題があった。すなわち、撮像された液滴のサイズは画像の輝度に依存するため、照明の強度によって取得するサイズに誤差が生じるというものである。また、液滴の飛翔形状がごく安定している場合は、安定した輝度水準を持つ画像を取得することが可能であるが、一般的には、液滴が高速で飛翔する場合には液滴が柱上に伸長した形状で飛翔し、撮像した液滴の画像に輝度のムラが生じるため、正確に液滴の輝度レベルを取得することが困難であるという問題があった。
また、前記特許文献4に示される方法の場合、液滴が等速運動をするまでに50〜70mm程度の距離を費やすことが示されている。この飛翔距離を進む間に液滴は表面張力により球形状に変形するため、球体粒子に対するストークスの法則によって液滴量を算出できると記載されている。しかしながら、現実的には、測定する液滴の直径は20μm程度、体積は数pl程度であるため、等速となる終末速度vは液滴を水、周囲の雰囲気を空気とした場合、水の密度ρ=1000kg/m 、空気の粘度μ=1.8×10−5Pa・sであり、式1〜6によればv=12mm/s程度となる。したがって、装置周囲を覆ったのち、温度湿度をコントロールしなければ、周囲環境の影響を大きく受けてしまうため、精度良く測定することが困難であり、測定装置および調整が煩雑化するという問題があった。
また、前記特許文献5に示される方法の場合、液滴が等速運動をするまでの間に2点あるいは複数点の液滴速度を観測し、それをストークスの法則にもとづいた運動方程式からなる連立方程式を解いて液滴速度を導出する方法であるが、式11に示したように、この方法は液滴が球形状であることが前提である。すなわち、特許文献4のように十分時間が経過して、表面張力によって液滴が球形状となった場合は好適である方法であると言える。しかしながら、一般的にインクジェット式記録ヘッドから吐出された直後の液滴は、球形状(図9(a)を参照)だけでなく、あるいは複数の液滴に分離した形状(図9(b)を参照)や、その粘性によって柱状に伸びた形状(図9(c)を参照)など様々な形状で飛翔するため、液滴半径rと質量mの関係は当然未知である。ゆえに、この方法においては種々な飛翔形状を有する液滴量を算出することが困難であるという問題があった。
本発明は、上記の問題を鑑み、種々の形状を持つ液滴の液滴量を効率的に測定する方法、およびこれを搭載した液滴吐出システムおよびこれを搭載した液滴吐出システムを提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するため本発明の第1の手段は、インク加圧室と、該加圧室に取り付けられた加圧室内圧力可変手段と、該圧力可変手段により液滴を吐出するノズル開口部とから構成されたノズルを複数集積してなるインクジェット式記録ヘッドから吐出される液滴量を測定する液滴量測定方法において、
前記液滴の液滴長さが異なる複数の液滴の飛翔特性を取得する第一の工程と、各々の前記画像について二値化閾値の輝度水準を掃引することによって液滴量曲線を算出する第二の工程と、前記液滴量曲線と重量取得手段によって測定した液滴量とが等価となる閾値を算出する第三の工程と、複数の液滴長さに対する閾値曲線を算出する第四の工程と、前記閾値曲線にもとづいて最適閾値を算出し、液滴量を導出する第五の工程とを有することを特徴とするものである。
本発明の第2の手段は前記第1の手段において、前記第一の工程は、1ノズルあるいは複数のノズル(n)に対して、前記圧力可変手段の強度を複数(m)の水準数掃引することによって、飛翔する液滴の液滴長さと、吐出量と、画像データとを取得するものであることを特徴とするものである。
本発明の第3の手段は前記第1の手段において、前記第二の工程は、二値化閾値における輝度水準の最小分解能毎に取得した液滴画像を解析するか、あるいは前記分解能を補間処理手段によって複数の区間に分割し、前記分解能を擬似的に高めた後に前記画像を解析するか、あるいは前記分解能を適当数に間引いた後、近似式により補間処理を行うことによって液滴量曲線を算出するものであることを特徴とするものである。
本発明の第4の手段は前記第1の手段において、前記第四の工程は、1ノズルあるいは複数のノズル(n)に対して、前記圧力可変手段の強度を複数(m)の水準数掃引することによって取得した(n×m)個のデータを1次式、あるいは多項式等の近似式により近似することによって閾値曲線を算出するものであることを特徴とするものである。
本発明の第5の手段は液滴量測定プログラムにおいて、前記第1乃至第4の手段の閾値最適化方法を搭載することによって、最適閾値を算出することを特徴とするものである。
本発明の第6の手段は液滴吐出システムにおいて、前記第5の手段の液滴量測定プログラムを搭載することを特徴とするものである。
本発明の第7の手段は前記第6の手段の液滴吐出システムは、インクジェット式記録ヘッド特性評価装置、あるいはインクジェット式記録ヘッド特性補正装置、あるいはインクジェット式記録ヘッド駆動波形最適化装置、あるいはインクジェット式記録装置であることを特徴とするものである。
本発明による液滴量測定方法は、従来の液滴画像処理方法における液滴寸法の検出精度を向上する効果があり、また、種々の飛翔形状を持つ液滴量の解析を可能とするものであるから、インクジェット式記録ヘッド等における多数集積してなる各ノズルに対する液滴の飛翔特性を短時間に測定できるという効果がある。
さらに、本方法にもとづく前記プログラムを搭載したインクジェット式記録装置等の液滴吐出システムを構成することにより、インクジェット式記録ヘッド等の液滴吐出手段における液滴飛翔特性を測定する、さらには該ヘッドを選別する、あるいは該特性の補正を実施することによって、高品位な印刷を実施できるという効果がある。
以下に、図2に示すフロー図にもとづき、本発明に係る液滴量測定方法および液滴吐出システムについて説明する。
[工程1]液滴特性取得工程
閾値曲線を求めるための1ノズル、あるいは複数(n)の代表ノズル、および複数の電圧水準(m)の駆動電圧V=V(n、m)に対する請求項2に記載の液滴の特性、すなわち、飛翔速度v、液滴長さL、液滴重量wrを測定する。このとき、飛翔速度v=v(n、m)と液滴長さL=L(n、m)に関しては、取得した飛翔画像内のノイズが液滴に影響を及ぼさない程度の二値化閾値b=b0とした場合に、前者は飛翔液滴先端部の画素における飛翔方向の位置座標を、吐出から画像取得までの時間間隔tdで除した値であり、後者は液滴先端から終端までの画素をカウントした値に1画素あたりの寸法を乗じた距離として定義されるものであり、ともに画像処理によって算出される。また、測定時の液滴位置は通常のインクジェット式記録装置におけるヘッドと印刷媒体間の間隙1mm程度に設定することが好適である。
一方、液滴重量に関しては、任意に設定した吐出回数分積算した重量wr=wr(n、m)を重量測定装置によって測定する。
[工程2]液滴量曲線算出工程
続いて、取得した原画像に対して、二値化閾値bをbminからbmaxまで掃引した場合における複数枚の画像データD=D(n、m、b)を取得する。掃引時の前記閾値bに対して得られた該データDの液滴部に相当する画素を、液滴先端から終端まで積分することによって液滴体積を算出する。これに液滴密度を乗じることによって得られる液滴重量wiについて、前記閾値bに対する液滴量曲線wi=wi(n、m、b)を算出する。
なお、この曲線は図3に示すように、横軸に閾値b、縦軸に液滴体積(単位:pl)を設定した2軸上の曲線として示されるものである。該曲線は飛翔する液滴の輝度水準にともなって漸増したのち、二値化閾値水準が液滴以外の観測領域における輝度水準に漸近するにつれて急激に増加することを意味している。
また、請求項3に記載の方法によって、工程1において取得した画像データDを輝度水準毎に呼び出して液滴体積を算出してもよいし、あるいはより高精度に求めるならば各輝度水準をさらに複数の区間に分割、補間処理した上で液滴体積を算出してもよい。
[工程3]液滴量等価閾値算出工程
工程1において求めた液滴量wrと、工程2において求めた液滴量曲線wiが等価となるときの閾値b=b(n、m)が図3における液滴量等価閾値算出補助線902によって算出される。これにより、前記特許文献3の課題であった、照明の強度によって生じる画像データ上における液滴の大きさのばらつきを低減することが可能となる。
[工程4]閾値曲線算出工程
工程1〜工程3を複数(n)の代表ノズル、および複数(m)の駆動電圧に対して繰り返すことによって求めたn×m個からなる前記液滴長さLと前記閾値bとの関係を前記請求項4に記載の近似曲線b=b(L)によって補間する。これにより、前記特許文献3の課題に示したストロボ等の光源によって撮像した液滴長さの異なる液滴画像データに発生する液滴画素における輝度水準のばらつきを低減することが可能となる。
[工程5]最適閾値算出工程
測定対象ノズルに対して、工程1と同様に液滴長さLを算出した後、前記工程4によって算出した閾値曲線b=b(L)にもとづいて閾値bを算出する。すなわちこれにより、前記特許文献4、および特許文献5の課題であった、複数のノズルより吐出される液滴の形状が球形状である限定がなされることなく、種々の形状を有する液滴の吐出量を短時間に測定することが可能となる。
以上、工程1〜5が本発明における閾値最適化工程であるが、これらは前記請求項5に示したように、任意のプログラム言語にて処理工程を記述することによって自動化することが好適である。
さらには、前記請求項6に示したように前記方法を搭載したシステムを構築することが好適である。
さらには、前記請求項7に示したように、前記方法を全ノズルに対して適用するインクジェット式記録ヘッド特性評価装置や、前記方法により算出した液滴量をインク加圧室内圧力可変手段にフィードバックすることによって該圧力可変量を補正するインクジェット式記録ヘッド特性補正装置や、前記液滴量を駆動波形生成手段にフィードバックすることによって印刷に最適な特性を有する波形を生成するためのインクジェット式記録ヘッド駆動波形最適化装置や、上述の装置を搭載したインクジェット式記録装置を構築することが好適である。
以下、本発明の実施の形態を、図を参考にしながら具体的に説明する。
まず、以下にインクジェット式記録ヘッド、およびインクジェット式記録装置の概要について説明する。図10は、本発明の実施例において使用したインクジェット式記録装置の構成と動作を説明する装置構成図であり、図11は記録ヘッドの構造と動作を説明する部分斜視図である。
インクジェット式記録装置はインクジェット式記録ヘッド10とインクジェット式記録ヘッド駆動装置20とを備える。さらに、インクジェット式記録ヘッド10はインク流路ユニット101と、該ユニットを保持するヘッドハウジング102、および圧電素子ユニット103とから構成される。このうち、インク流路ユニット101は、図11に示すように、オリフィス板130、インク流路形成板142、ダイヤフラム形成板122がこの順に貼り付けられて構成される。
圧電素子ユニット103は棒状圧電素子110を櫛歯状に圧電素子支持基板113に固着して構成される。該構造により、記録ヘッド10には、n個のノズルが構成される。各ノズルは、図11のオリフィス板130に所定ピッチで列状に配置したn個のノズル開口部131を開口としている。そして、ノズル開口131を開口端とするインク加圧室140、このインク加圧室140にインクを供給するインク流入口145、該インク流入口145にインクを供給する共通インク室150で構成される。また、ダイヤフラム形成板122の貼り付けにより、インク加圧室140の少なくとも1壁面はダイヤフラム120で形成される。そして、ダイヤフラム120のインク加圧室140と反対面には、圧電素子ユニット103の棒状圧電素子110の一端が取り付けられている。すなわち、棒状圧電素子110の先端部がダイヤフラム120に突き当てられ、接着剤層を介してダイヤフラムに取り付けられている。各ノズルの構造は同一構造である。
各ノズル素子の棒状圧電素子110は、圧電素子支持基板113に接着等で取り付けられ圧電素子ユニット103を構成する。そして、圧電素子支持基板113の圧電素子配列方向の両側には柱状の圧電素子支持基板固定部114があり、その底面がインク流路ユニット101に接着等で固定される。一方、インク流路ユニット101は、前記接着固定部の近傍でヘッドハウジング102に接着固定されているため、圧電素子支持基板固定部114の底面がヘッドハウジング102に対して固定されていることになる。
なお、棒状圧電素子110は、図11に示すように積層構造であり、複数の層状圧電素子111が層状電極112を介して積層されている。そして該層状電極112は、1つおきに棒状圧電素子の側面に形成された共通電極1121と個別電極1122に接続される。該共通電極1121と個別電極1122は圧電素子支持基盤113の上面に形成された共通電極1121と個別電極1122に接続され、さらにフレキシブルケーブル160のフレキシブルケーブル端子161に接続される。
以上の構造のインクジェット式記録ヘッド10は、フレキシブルケーブル160を介して記録ヘッド駆動装置20からの信号で駆動される。
記録ヘッド駆動装置20は、記録データ信号作成回路302、圧電素子駆動データ信号作成回路303、圧電素子駆動スイッチング回路304、タイミング信号発生回路301、電素子駆動信号パルス発生回路305を備える。
例えば、パーソナルコンピュータ等の上位装置からの記録信号入力データに応じて、記録データ信号作成回路302で記録データ信号が作成され、該データ信号とタイミング信号発生回路301からのタイミング信号をもとに、圧電素子駆動データ信号作成回路303で圧電素子駆動データ信号が作成される。圧電素子駆動データ信号作成回路303は、圧電素子駆動スイッチング回路304のスイッチング素子3041を制御する。そして、該一個のスイッチング素子を介して圧電素子駆動信号パルス発生回路305に接続され、該スイッチング素子のON、OFFが、圧電素子駆動データ信号で制御されるスイッチング素子駆動回路3042により作動する。これにより各ノズルの圧電素子は圧電素子駆動信号パルスで駆動される。
本発明においては前記圧電素子駆動信号パルスを制御することにより、インクジェット式記録ヘッド10のノズル開口部131から吐出された液滴30の重量を効率的に得ることが目的となる。
一方、前述したように、従来からインクジェット式記録装置による印刷物の高画質化の要求にともない、前記圧電素子駆動信号パルス波形の制御により、吐出される通常サイズの液滴30を微小化する試みが行われている。ここでいう通常サイズの液滴30とは、図12のような圧電素子駆動信号パルス波形において、そのパルス幅PWが、ノズルのインク振動系ヘルムホルツ共振が起こるパルス幅に応じて設定されていることを特徴とする波形により吐出された液滴のことをあらわす。
前記特許文献1によれば、前記圧電素子駆動信号パルス波形は図13の形状に示したように圧力発生室を収縮させて収縮状態としてノズル開口のメニスカスの中央領域をもりあげてノズル開口からインクを吐出させ始める収縮工程と、吐出され始めたインクの後端部の当該ノズル開口での速度が零になるまでに前記圧力発生室を膨張させて前記収縮工程によって中央領域がもりあげられたメニスカスの外縁部を引き込ませる膨張工程により吐出する液滴30を微小化するというものである。
しかしながら、図13のような微小化の試みによる波形は通常サイズの液滴を得るための波形に対して、タイミングおよび前記圧電素子駆動電圧に関するパラメータが2倍、あるいはそれ以上に増加してしまうのである。一方、各工程におけるタイミングと前記圧電素子駆動電圧の決定を行う場合、前記インクジェット式記録ヘッド10を構成するインク流路ユニット101、圧電素子110、ノズル開口部131等の部材における製造上のばらつき、さらにはインクジェット式記録装置に用いられるインクの物性のばらつきを考慮すると、高品質な印刷を実施するためには、ヘッド、ノズル、インク、波形の多岐に渡る組み合わせに対して特性を測定しなければならない。したがって、液滴の飛翔特性、とりわけ液滴吐出量の測定に多大な時間を要するため、前記駆動信号パルス波形の設計に膨大な時間を要してしまうのである。
そこで、本発明者は液滴の吐出量を効率的に測定するために本発明を考案するに至り、以下のようにインクジェット式記録ヘッド特性観測装置を構成し、液滴量の測定を実施した。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではなく、測定対象物、および測定環境に応じて任意に装置を構成することができる。
まず、図1を参照しながら、以下に装置構成を説明する。該装置は、第一の系統である機構系統801と、第二の系統である制御系統802との2系統に分けられる。
第一の系統である機構系統801は、インクジェット式記録ヘッド10と、該ヘッド10から吐出された液滴30と、液滴30の飛翔画像を取得するための照明光源601と、拡大レンズ602と、光学式センサ603と、該ヘッドにインクを供給するためのインク供給源206と、インク供給管207と、吐出されたインクを収集するためのインク収集部材208と、該インク収集部208の重量を測定するための重量測定装置701と、該ヘッドにおけるノズル位置を選択するための可動式ステージ501から構成される。以下に該系統801の詳細な構成を説明する。
前記ヘッド10には、リコープリンティングシステムズ社製圧電素子駆動式インクジェットヘッド(商品名:GEN3E2、ノズル数:128)を用い、該ヘッドをノズル面が鉛直下向きとなるように、すなわち吐出された液滴30が鉛直下向きに飛翔するように、前記ステージ501に取り付けられている。また、該ステージ501は、該ヘッド10のノズル位置と前記センサ603の焦点位置を調整するためにX、Y、Z方向に移動可能なものであり、それぞれステッピングモータによりボールねじを介して3軸に直動動作する構成である。
前記センサ603には、5倍程度の拡大レンズ602を取り付けた東芝テリー社製CCD白黒カメラ(画素数:38万画素)を用い、鉛直下向きに飛翔する液滴30をセンサ603に対向する照明光源601に用いたLEDの照明光によって、水平方向から画像を撮像する。以上の光学系により、前記ヘッド10のノズル面から、インクジェット式記録装置におけるヘッドと印刷媒体間の間隙に相当する1mm程度の地点までの矩形領域を撮像する構成である。
前記重量測定装置701には、メトラー・トレド社製電子天秤(商品名:SAG285高精度計量モジュール、最小表示単位:0.00001g)を用い、該装置上部に設置した飛翔する複数個の液滴30を収集するインク収集部材208の重量を測定する構成である。
また、吐出する液滴30のインクにはダウ・ケミカルズ社製トリプロピレングリコールメチルエーテル(商品名:ダワノールTPM、化学式:CHO(CO)H、比重:1.0)を粘度10mPa・sに調整したものを用いた。
次に、第二の系統である制御系統802は、前記ヘッド10と前記照明光源601とを駆動する信号源300と、該駆動信号源300を構成する圧電素子駆動スイッチング回路304、圧電素子駆動信号パルス発生回路305、および圧電素子駆動信号パルス増幅回路306と、これらの駆動データを生成するための駆動データ生成回路303と、前記可動式ステージ501の動作を制御するためのステージ制御回路502と、前記カメラ603によって取得した画像データを市販のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置400に取り込むための画像データ取得回路404と、前記重量測定装置701によって取得した重量データを前記装置400に取り込むための重量データ取得回路402と、前記画像データの液滴に相当する画素データにおける二値化閾値を掃引して液滴量曲線を算出するための液滴量曲線算出回路405と、前記液滴量曲線データと前記重量データから最適な閾値を算出するための最適閾値算出回路406と、前記装置400に対して観測者がデータを入力するためのキーボード、マウス等のデータ入力部403と、前記装置400によって算出した結果を出力するためのディスプレイ等のデータ表示部402と、上述したすべてのデータを前記装置400内に保持するためのハードレィスク等のデータ記憶装置401とから構成される。また、上述の系統802は、本発明にもとづいて開発した液滴量測定プログラムによって制御する。以下に該系統802の詳細な構成を説明する。
ステージ制御回路502には、メレック社製ステッピングモータコントローラ(商品名:MPL−16)を用い、前記ステージ501を3方向に駆動する。
画像データ取得回路404には、サイバーテック社製フレームグラバーボード(商品名:CT−3000A)を用い、前記カメラ603による画像データを輝度水準8ビット256階調のグレースケール画像として取得する。
前記重量測定装置によって取得した重量データは、該装置に装備されたインターフェース部と、前記パーソナルコンピュータに装備されたRS−232C通信ポートを接続することによって取得する。
MicroSoft社Windows(登録商標)上に構築した前記プログラム(コンパイラ:ボーランド社製C++Builder)は、複数のウィンドウから構成され、ウィンドウ毎に駆動条件の設定と、ステージ移動条件の設定と、画像の取得条件、および表示条件の設定と、重量取得条件の設定の入力と、各処理命令の実行と、各処理の制御が可能である。また、該プログラムは、CD−ROM等の記録媒体や、インターネット等のネットワークを通じて簡便に提供することができる。
次に、図2のフロー図を参照しながら、具体的な測定工程について以下に説明する。
[前工程]測定条件入力
本実施例における測定条件について、図4を参照しながら説明する。すなわち、前記電圧水準数907においてm=3、各水準番号908に対する設定電圧909にV=16、19、22Vを入力する。また図示しないノズル選択部により、閾値を最適化するための代表ノズルn=2(端部No.1ノズル、および中央部No.64ノズル)を入力する。また、閾値曲線近似式設定部914にて前記閾値曲線を下記2次式で補間することとし、液滴吐出数設定部913にて前記重量測定装置701により重量を測定するときの液滴吐出数を60万発に設定した。
b=a・L+a・L+a・・・(式13)
ただし、a、a、aは係数、前述のようにbは閾値、Lは液滴長さである。また、図7に示した画像表示部上において、図中の白い点線で示した矩形領域のサイズを変更し、解析する画像上にノイズ成分が乗らないように解析領域31を設定し、二値化閾値の適当な初期値b=b0を設定した。ただし、本例では、液滴部30の輝度が白色(=255)、それ以外の領域の輝度が黒色(=0)となるよう色調を設定してある。本例では、前述した図3に示す液滴量曲線のように、該曲線が60〜80程度の閾値領域に対しては漸増するという傾向が分かっており、一方、飛翔する液滴は飛翔先端部と後端部の輝度水準が高いため、先端部の液滴速度と、先端部から後端部までの液滴長さを解析する上では、閾値が特に厳密である必要がない傾向が分かっているため、本例ではb0=70に設定した。
また、図7における画像について補足すると、画面左上の画素の位置座標を(x、y)=(0、0)、右下の画素の位置座標を(x、y)=(640、480)(単位:pix)ととり、右方向にx軸、下方向にy軸をとってある。また、該画像左側の白色部が前記ヘッド10のノズル面を表し、点線矩形中の白色円形部が画面左側から右側(実際には、鉛直下向き)へ飛翔する途中の液滴30を示すものである。
また、前記レンズの倍率調整後に、寸法校正手段によって取得画像1画素あたりのサイズs(単位:μm/pix)をあらかじめ補正しておいた。本例では該サイズs=2.8μm/pixである。
また、図示しない液滴吐出周波数設定部に該周波数5kHzを設定した。
[工程1]液滴特性取得工程
まず前記No.1ノズルにおける水準1の駆動電圧V(1、1)=16Vをヘッド30に与えて液滴を吐出させた。前記重量測定装置701によって取得した一滴あたりの重量データwr(1、1)=10.5ngと、該液滴に対して画像処理によって算出した液滴長さL(1、1)=25.3μmとを図4の液滴長さ表示部911と、液滴量等価閾値表示部912にそれぞれ表示した。該液滴長さLは下式14によって算出した。
L=s(x-x)/t・・・(式14)
ただし、xは液滴先端のx方向画素位置座標(pix)、xは後端のx方向画素位置座標(pix)、tは液滴吐出から画像取得までの時間間隔(本例では、t=120μs)、およびsは前記画素サイズ(μm/pix)である。
[工程2]液滴量曲線算出工程
工程1における重量取得処理と平行して、液滴飛翔画像データDを取得し、図3に示したように、二値化閾値bを掃引閾値最小値設定部904であるbmin(=60)から掃引閾値最大値設定部906であるbmax(=107)まで水準を1ずつ掃引した場合の液滴飛翔画像データD=D(1、1、b)に対する液滴量曲線901を算出した。また該液滴量は下式15によって算出した。
wi=Σ(ρ・s・π(s(y−y)))・・・(式15)
ただし、ρは前記インク30の密度、yは各x座標上における液滴外縁に相当するy方向画素位置座標(pix)、yは各x座標上における液滴中心軸上のy方向画素位置座標(pix)、iはxからxまでの各x座標を示す添え字、πは円周率、それ以外の記号は上式14と同様である。
[工程3]液滴量等価閾値算出工程
工程1によって取得した重量データwrと、工程2において取得した該曲線901の交点における閾値を液滴量等価閾値算出補助線902によって算出し、図4における液滴量等価閾値表示部912に閾値b(1、1)=82として示した。
以上により、n=1、m=1におけるデータの取得が完了した。これと同様の処理をNo.64ノズル、およびm=2、3に対して実施し、n×m=6個の液滴長さLと閾値bの関係を求めた。
[工程4]閾値曲線算出工程
該データを上式13に適用し、最小二乗法によって各係数a、a、aを求めた結果を図5に示した。前述したように、液滴長さLが増加するにともなって、すなわち図9(c)に示すような柱状に液滴が伸長するにともなって、液滴の飛翔形状のばらつきにより液滴画素の輝度水準が低下する傾向がある。該傾向を図5に示すような近似曲線によって閾値bを補正することが本発明の特徴である。
[工程5]最適閾値算出工程
高品位な印刷を実現する上で、該ヘッド10における各ノズルから飛翔する液滴量のばらつきを知ることが重要である。本発明にしたがって、各ノズルから吐出される液滴長さLを解析し、工程4において算出した液滴長さLと二値化閾値bの関数である該閾値曲線によって、各ノズルから飛翔した種々の形状を持つ液滴に対する最適な閾値を算出した。さらに、該閾値によって二値化した画像データから上式15によって各液滴の吐出量を算出した。1ノズルあたりの液滴量データを算出するための画像処理に要する時間に関しては、前記情報処理装置400であるパーソナルコンピュータの性能に依存するものであるが、本例においては市販のCPU2GHz、メモリ1GBを有するコンピュータの場合、1秒程度で測定ができる。
[後工程]測定結果出力
図8は前記ヘッド30の全ノズルに対して本発明を適用することによって液滴量データを取得し、グラフ916として表示した一例である。また、図8には、飛翔する液滴の特性である液滴速度(単位:m/s)、液滴飛翔時の曲がり程度(単位:deg)、リガメント(前述の液滴長さと同義、単位:μm)も同時に画像処理によって算出し、図中に示してある。
前述した従来の液滴積算法において5kHzで60万発吐出した場合は、1ノズルの液滴量データ取得時間2分×128ノズル=4時間要する。
一方、本発明の場合、前記閾値最適化処理に要する時間が2分×6データ=12分であり、画像処理によって求める1ノズルあたりの液適量データ取得時間1秒×128ノズル=2分のため、計14分で完了となる。
図6は本発明による液適量測定結果と、重量の実測値とを比較した一例である。両者は完全に一致するまではいかないが、おおよその一致は見られる。なお、測定精度に関しては、取得する画像輝度水準を電気的に細分化することや、前記CCDカメラの性能を適宜選択することによって改善が見込めるものである。
本発明は、上述した実施例におけるインクジェット式記録ヘッド特性観測装置に限定するものではなく、前記請求項7に記載した種々の液滴吐出システムへ適用することが可能である。
本発明の装置構成を説明するための図である。 本発明における液滴量測定方法を説明するためのフロー図である。 本発明の実施例における液滴量測定プログラム上に表示した液滴量曲線の一例を説明するための図である。 本発明の実施例における液滴量測定プログラム上に表示した閾値曲線の係数算出結果の一例を説明するための図である。 本発明の実施例における閾値曲線の一例を説明するための図である。 本発明の実施例における液滴量測定方法による液滴量算出結果と従来の液滴積算法による測定結果の一例を説明するための図である。 本発明の実施例における液滴量測定プログラム上に表示した液滴飛翔画像の一例を説明するための図である。 本発明の実施例における液滴量測定プログラム上に表示した液滴特性の測定結果の一例を説明するための図である。 (a)は本発明の実施例における球形状を示す飛翔液滴の一例を説明するための図、(b)は本発明の実施例における2個の液滴に分離した形状を示す飛翔液滴の一例を説明するための図、(c)は本発明の実施例における柱状に伸びた形状を示す飛翔液滴の一例を説明するための図である。 本発明の実施例におけるインクジェット式記録ヘッドとこれを用いた記録装置の構成を説明するための構成図である。 本発明の実施例におけるインクジェット式記録ヘッドの構造を説明するための構成図である。 本発明の実施例におけるインクジェット式記録ヘッドの圧電素子駆動信号パルス波形の一例を説明するための図である。 本発明の実施例におけるインクジェット式記録ヘッドの圧電素子駆動信号パルス波形の一例を説明するための図である。
符号の説明
10 インクジェット式記録ヘッド
20 インクジェット式記録ヘッド駆動装置
30 液滴
31 解析領域
40 記録媒体
101 インク流路ユニット
102 ヘッドハウジング
103 圧電素子ユニット
110 圧電素子
111 層状圧電素子
112 層状電極
1121 共通電極
1122 個別電極
113 圧電素子支持基板
114 圧電素子支持基板固定部
120 ダイヤフラム
122 ダイヤフラム形成板
130 オリフィス板
131 ノズル開口部
140 インク加圧室
142 インク流路形成板
145 インク流入孔
150 共通インク室
160 フレキシブルケーブル
161 フレキシブルケーブル端子
201 筐体
202 X軸直動ステージ
203 Y軸直動ステージ
204 Z軸直動ステージ
205 ヘッドベース
206 インク供給源
207 インク供給管
208 インク収集部材
300 駆動信号源
301 タイミング信号発生回路
302 記録データ信号作成回路
303 圧電素子駆動データ信号作成回路
304 圧電素子駆動スイッチング回路
3041 スイッチング素子
3042 スイッチング素子駆動回路
305 圧電素子駆動信号パルス発生回路
306 圧電素子駆動信号パルス増幅回路
400 情報処理装置
401 データ記憶装置
402 データ表示装置
403 データ入力装置
404 画像データ取得回路
405 液滴量曲線算出回路
406 最適閾値算出回路
501 可動式ステージ
502 可動式ステージ制御回路
601 照明光源
602 拡大レンズ
603 光学式センサ
701 重量測定装置
702 重量データ取得回路
801 機構系統
802 制御系統
901 液滴量曲線
902 液滴量等価閾値算出補助線
903 液滴量実測値
904 掃引閾値最小値設定部
905 液滴量等価閾値表示部
906 掃引閾値最大値設定部
907 電圧水準数設定部
908 水準番号
909 設定電圧設定部
910 液滴重量実測値表示部
911 液滴長さ表示部
912 液滴量等価閾値表示部
913 液滴吐出数設定部
914 閾値曲線近似式設定部
915 液滴飛翔特性取得データ表示部
916 液滴速度・液滴重量特性グラフ

Claims (7)

  1. インク加圧室と、該加圧室に取り付けられた加圧室内圧力可変手段と、該圧力可変手段により液滴を吐出するノズル開口部とから構成されたノズルを複数集積してなるインクジェット式記録ヘッドから吐出される液滴量を測定する液滴量測定方法において、
    前記液滴の液滴長さが異なる複数の液滴の飛翔特性を取得する第一の工程と、各々の前記画像について二値化閾値の輝度水準を掃引することによって液滴量曲線を算出する第二の工程と、前記液滴量曲線と重量取得手段によって測定した液滴量とが等価となる閾値を算出する第三の工程と、複数の液滴長さに対する閾値曲線を算出する第四の工程と、前記閾値曲線にもとづいて最適閾値を算出し、液滴量を導出する第五の工程とを有することを特徴とする液滴量測定方法。
  2. 請求項1に記載の液滴量測定方法において、前記第一の工程は、1ノズルあるいは複数のノズル(n)に対して、前記圧力可変手段の強度を複数(m)の水準数掃引することによって、飛翔する液滴の液滴長さと、吐出量と、画像データとを取得するものであることを特徴とする液滴量測定方法。
  3. 請求項1に記載の液滴量測定方法において、前記第二の工程は、二値化閾値における輝度水準の最小分解能毎に取得した液滴画像を解析するか、あるいは前記分解能を補間処理手段によって複数の区間に分割し、前記分解能を擬似的に高めた後に前記画像を解析するか、あるいは前記分解能を適当数に間引いた後、近似式により補間処理を行うことによって液滴量曲線を算出するものであることを特徴とする液滴量測定方法。
  4. 請求項1に記載の液滴量測定方法において、前記第四の工程は、1ノズルあるいは複数のノズル(n)に対して、前記圧力可変手段の強度を複数(m)の水準数掃引することによって取得した(n×m)個のデータを1次式、あるいは多項式等の近似式により近似することによって閾値曲線を算出するものであることを特徴とする液滴量測定方法。
  5. 請求項1乃至4いずれかに記載の閾値最適化方法を搭載することによって、最適閾値を算出することを特徴とする液滴量測定プログラム。
  6. 請求項5に記載の液滴量測定プログラムを搭載することを特徴とする液滴吐出システム。
  7. 請求項6に記載の液滴吐出システムは、インクジェット式記録ヘッド特性評価装置、あるいはインクジェット式記録ヘッド特性補正装置、あるいはインクジェット式記録ヘッド駆動波形最適化装置、あるいはインクジェット式記録装置であることを特徴とする液滴吐出システム。
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