JP2010035077A - 圧電発振器 - Google Patents

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Abstract

【課題】周波数ドリフト特性が良い圧電発振器を提供することを課題とする。
【解決手段】第1の凹部空間内に露出した基板部の一方の主面に設けられた2個一対の圧電振動素子搭載パッドと、第2の凹部空間内に露出した基板部の他方の主面に設けられた2個一対の圧電振動素子測定用パッドと、圧電振動素子搭載パッドと圧電振動素子測定用パッドとを接続している前記基板部の内層に設けられた配線パターンとを備え、圧電振動素子搭載パッドと配線パターンが2本以上のビア導体により接続されていることを特徴とするものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子機器等に用いられる圧電発振器に関するものである。
図7は、従来の圧電発振器を示す断面図である。図8(a)は、従来の圧電発振器を構成する容器体の基板部の一方の主面を示す透視平面図であり、図8(b)は、従来の圧電発振器を構成する容器体の基板部の内層面を示す透視平面図であり、図8(c)は、従来の圧電発振器を構成する容器体の基板部の他方の主面を示す透視平面図である。
図7〜図8に示すように、従来の圧電発振器200は、その例として容器体201、圧電振動素子207、集積回路素子209、蓋体208とから主に構成されている。
容器体201は、基板部201aと2つの枠部201b、201cで構成されている。
この容器体201は、基板部201aの一方の主面に枠部201bが設けられて第1の凹部空間202が形成され、基板部201aの他方主面に枠部201cが設けられて第2の凹部空間204が形成される。
その第1の凹部空間202内に露出する基板部201aの一方の主面には、一対の圧電振動素子搭載パッド203a、203bが設けられている。
また、第2の凹部空間204内に露出する基板部201aの他方の主面には、集積回路素子搭載パッド205が設けられている。
また、基板部201aは、積層構造となっており、図8(b)に示すように、基板部201aの一方の主面から透過して示した内層には、第1の配線パターン212aや第2の配線パターン212b等が設けられている。
この圧電振動素子搭載パッド203a、203b上には、導電性接着剤206を介して電気的に接続される一対の励振用電極を表裏主面に有した圧電振動素子207が搭載されている。この圧電振動素子207を囲繞する容器体201の枠部201bの頂面には金属製の蓋体208が被せられ、接合されている。これにより第1の凹部空間202が気密封止されている。
また、集積回路素子搭載パッド205上に半田等の導電性接合材を介して集積回路素子209が電気的、機械的に接合されている。この状態を搭載という。
また、集積回路素子209は、可変容量素子に周囲温度に応じた制御電圧を印加して温度変化による発振回路の発振周波数の変動を補償するため、3次関数発生回路及び記憶素子部により温度補償回路部が設けられており、3次関数発生回路には、温度センサが接続されている。この温度センサは、検出した温度と、温度センサに印加させる電圧値とに基づいて生成される温度データ信号(電圧値)が3次関数発生回路に出力される構成となっている。
また、図8(a)〜図8(c)に示すように、第2の凹部空間204内に露出した基板部201aの他方の主面には、2個一対の圧電振動素子測定用パッド210a、210bが設けられている。
前記一方の圧電振動素子搭載パッド203aは、容器体201の基板部201aの内層に設けられたビア導体211や第1の配線パターン212aを介して、一方の圧電振動素子測定用パッド210aに接続されている。
また、前記他方の圧電振動素子搭載パッド203bは、容器体201の基板部201aの内層に設けられたビア導体211や第2の配線パターン212bを介して、他方の圧電振動素子測定用パッド210bに接続されている構造が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特許3406845号公報
しかしながら、従来の圧電発振器200においては、集積回路素子209に内蔵されている温度センサが感知する温度と、実際の圧電振動素子207の周囲の温度が異なることがある。これらにより、従来の圧電発振器200は、誤った温度データ信号(電圧値)により補正されるため、圧電発振器に電圧を印加した時点での発振周波数と、電圧を印加してから一定時間が経過した時点での発振周波数との周波数変動差を示している周波数ドリフト特性が悪くなるといった課題があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、周波数ドリフト特性が良い圧電発振器を提供することを課題とする。
本発明の圧電発振器は、基板部と枠部によって基板部の一方の主面に形成された第1の凹部空間と、基板部と枠部によって基板部の他方の主面に形成された第2の凹部空間が設けられた容器体と、第1の凹部空間内に露出した基板部の一方の主面に設けられた2個一対の圧電振動素子搭載パッドに搭載され、励振用電極が設けられている圧電振動素子と、
第2の凹部空間内に露出した基板部の他方の主面に設けられた集積回路素子搭載パッドに搭載されている集積回路素子と、第2の凹部空間内に露出した基板部の他方の主面に設けられた2個一対の圧電振動素子測定用パッドと、圧電振動素子搭載パッドと圧電振動素子測定用パッドとを接続している前記基板部の内層に設けられた配線パターンと、第1の凹部空間を気密封止する蓋体とを備え、圧電振動素子搭載パッドと配線パターンが2本以上のビア導体により接続されていることを特徴とするものである。
本発明の圧電発振器は、基板部と枠部によって基板部の一方の主面に形成された第1の凹部空間と、基板部と枠部によって基板部の他方の主面に形成された第2の凹部空間が設けられた容器体と、第1の凹部空間内に露出した基板部の一方の主面に設けられた2個一対の圧電振動素子搭載パッドに搭載され、励振用電極が設けられている圧電振動素子と、第2の凹部空間内に露出した基板部の他方の主面に設けられた集積回路素子搭載パッドに搭載されている集積回路素子と、第2の凹部空間内に露出した基板部の他方の主面に設けられた2個一対の圧電振動素子測定用パッドと、圧電振動素子搭載パッドと圧電振動素子測定用パッドとを接続している前記基板部の内層に設けられた配線パターンと、第1の凹部空間を気密封止する蓋体とを備え、配線パターンと圧電振動素子測定用パッドが2本以上のビア導体により接続されていることを特徴とするものである。
本発明の圧電発振器によれば、圧電振動素子搭載パッドと配線パターンが2本以上のビア導体により接続されていることによって、容器体の第1の凹部空間と第2の凹部空間の熱伝導が良くなる。そのため、集積回路素子に内蔵されている温度センサが感知する温度と、実際の圧電振動素子の周囲の温度が同じ値に近づくことになる。よって、正しい温度データ信号(電圧値)により補正されるため圧電発振器の周波数ドリフト特性を良くすることが可能となる。
また、本発明の圧電発振器によれば、配線パターンと圧電振動素子測定用パッドが2本以上のビア導体により接続されていることによって、容器体の第1の凹部空間と第2の凹部空間の熱伝導が良くなる。そのため、集積回路素子に内蔵されている温度センサが感知する温度と、実際の圧電振動素子の周囲の温度が同じ値に近づくことになる。よって、正しい温度データ信号(電圧値)により補正されるため圧電発振器の周波数ドリフト特性を良くすることが可能となる。
以下、本発明を添付図面に基づいて詳細に説明する。尚、圧電振動素子に水晶を用いた場合について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る圧電発振器を示す分解斜視図である。図2は、図1のA−A断面図である。図3(a)は、本発明の第1の実施形態に係る圧電発振器を構成する容器体の基板部の一方の主面を示す透視平面図であり、図3(b)は、本発明の第1の実施形態に係る圧電発振器を構成する容器体の基板部の内層面を示す透視平面図であり、図3(c)は、本発明の第1の実施形態に係る圧電発振器を構成する容器体の基板部の他方の主面を示す透視平面図である。また、図示した寸法も一部誇張して示している。
図1及び図2に示すように、本発明の第1の実施形態に係る圧電発振器100は、容器体10と圧電振動素子20と蓋体30と集積回路素子50で主に構成されている。この圧電発振器100は、前記容器体10に形成されている第1の凹部空間11内に圧電振動素子20が搭載され、第2の凹部空間14内には、集積回路素子50が搭載されている。その第1の凹部空間11が蓋体30により気密封止された構造となっている。
圧電振動素子20は、図1及び図2に示すように、水晶素板21に励振用電極22を被着形成したものであり、外部からの交番電圧が励振用電極22を介して水晶素板21に印加されると、所定の振動モード及び周波数で励振を起こすようになっている。
水晶素板21は、人工水晶体から所定のカットアングルで切断し外形加工を施された概略平板状で平面形状が例えば四角形となっている。
励振用電極22は、前記水晶素板21の表裏両主面に金属を所定のパターンで被着・形成したものである。
このような圧電振動素子20は、その両主面に被着されている励振用電極22から延出する引き出し電極と第1の凹部空間11内底面に形成されている圧電振動素子搭載パッド13とを、導電性接着剤40を介して電気的且つ機械的に接続することによって第1の凹部空間11に搭載される。このときの引き出し電極が設けられた一辺とは反対側の自由端となる端辺を圧電振動素子20の先端部23とする。
集積回路素子50は、図1及び図2に示すように、回路形成面に前記圧電振動素子20からの発振出力を生成する発振回路等が設けられており、この発振回路で生成された出力信号は外部接続用電極端子19を介して圧電発振器100の外へ出力され、例えば、クロック信号等の基準信号として利用される。
また、集積回路素子50には、可変容量素子に周囲温度に応じた制御電圧を印加して温度変化による発振回路の発振周波数の変動を補償するため、3次関数発生回路及び記憶素子部により温度補償回路部が設けられており、3次関数発生回路には、温度センサが接続されている。
この温度センサは、検出した温度と、温度センサに印加させる電圧値とに基づいて生成される温度データ信号(電圧値)が3次関数発生回路に出力される構成となっている。
集積回路素子50は、容器体10の第2の凹部空間14内に露出した基板部10aに形成された集積回路素子搭載パッド15に半田等の導電性接合材を介して搭載されている。
図1〜図3に示すように、容器体10は、基板部10aと、枠部10b、10cとで主に構成されている。
この容器体10は、基板部10aの一方の主面に枠部10bが設けられて、第1の凹部空間11が形成されている。また、容器体10の他方の主面に枠部10cが設けられて、第2の凹部空間14が形成されている。
尚、この容器体10を構成する基板部10a及び枠部10cは、例えばアルミナセラミックス、ガラス−セラミック等のセラミック材料を複数積層することよって形成されている。また、基板部10aは、セラミック材が積層した構造となっている。
枠部10bは、例えば、シールリングが用いられる。この場合、枠部10bは、42アロイやコバール等の金属から成り、中心が打ち抜かれた枠状になっている。
また、枠部10bは、基板部10aの一方の主面の外周を囲繞するように設けられた封止用導体膜12上にロウ付けなどにより接続される。
第1の凹部空間11内で露出した基板部10aの一方の主面には、2個一対の圧電振動素子搭載パッド13a、13bが設けられている。
また、図1及び図2に示すように容器体10は、基板部10aの他方の主面と枠部10cによって第2の凹部空間14が形成されている。
図3(b)に示すように、基板部10aの内層には、配線パターン17a、17b等が設けられている。
図3(c)に示すように、第2の凹部空間14内で露出した基板部10aの他方の主面には、複数の集積回路素子搭載パッド15と2個一対の圧電振動素子測定用パッド16a、16bが形成されている。
図3(a)〜図3(c)に示すように、一方の圧電振動素子搭載パッド13aは、2つのビア導体18a、18bで、容器体10の基板部10aの内層に形成されている配線パターン17aと接続されている。また、前記配線パターン17aは、ビア導体18cで他方の圧電振動素子測定用パッド16bと接続されている。これにより、前記一方の圧電振動素子搭載パッド13aは、前記他方の圧電振動素子測定用パッド16bと接続されることになる。
他方の圧電振動素子搭載パッド13bは、2つのビア導体18a、18bで、前記容器体10の基板部10aの内層に設けられている配線パターン17bと接続されている。
また、前記配線パターン17bは、ビア導体18cで、一方の圧電振動素子測定用パッド16aと接続されている。これにより、前記他方の圧電振動素子搭載パッド13bは、前記一方の圧電振動素子測定用パッド16aと接続されることになる。
容器体10の基板部10aの集積回路素子搭載パッド15が設けられている主面と平行となる枠部10cの主面の4隅には、外部接続用電極端子19が設けられている。
集積回路素子搭載パッド15と外部接続用電極端子19は、前記容器体10の第2の凹部空間14内の基板部10aに形成された部分を有する配線パターン(図示せず)と枠部10cの内部に形成されたビア導体(図示せず)により接続されている。
2個一対の圧電振動素子測定用パッド16a、16bは、容器体10の第2の凹部空間14内の露出した基板部10aに設けられており、その基板部10aのほぼ中心に設けられている。
前記圧電振動素子測定用パッド16a、16bは、容器体10の第1の凹部空間11に搭載されている圧電振動素子20の発振周波数やクリスタルインピーダンス等の特性を測定するために用いられる。
図3(b)に示すように、配線パターン17aは、容器体10の第1の凹部空間11の開口側から見て、容器体の中央付近に引き出され、ビア導体18cで他方の圧電振動素子測定用パッド16bと接続されている。
また、図3(b)に示すように、配線パターン17bは、容器体10の第1の凹部空間11の開口側から見て、容器体10の中央付近に向かって引き出され、ビア導体18cを介して、一方の圧電振動素子測定用パッド16aと接続されている。
蓋体30は、例えば、Fe−Ni合金(42アロイ)やFe−Ni−Co合金(コバール)などからなる。このような蓋体30は、第1の凹部空間11を、窒素ガスや真空などで気密的に封止される。具体的には、蓋体30は、所定雰囲気で、容器体10のシールリング10b上に載置され、シールリング10bの表面の金属と蓋体30の金属の一部とが溶接されるように所定電流を印加してシーム溶接を行うことにより、シールリング10bに接合される。
前記導電性接着剤40は、シリコーン樹脂等のバインダーの中に導電フィラーとして導電性粉末が含有されているものであり、導電性粉末としては、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、銀(Ag)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、ニッケル鉄(NiFe)、のうちのいずれかまたはこれらの組み合わせを含むものが用いられている。
尚、前記容器体10は、アルミナセラミックスから成る場合、所定のセラミック材料粉末に適当な有機溶剤等を添加・混合して得たセラミックグリーンシートの表面に、封止用導体膜12、圧電振動素子搭載パッド13、外部接続用電極端子19等となる導体ペーストを、また、セラミックグリーンシートに打ち抜き等を施して予め穿設しておいた貫通孔内にビア導体となる導体ペーストを従来周知のスクリーン印刷によって塗布するとともに、これを複数枚積層してプレス成形した後、高温で焼成することにより製作される。
本発明の第1の実施形態に係る圧電発振器によれば、前記圧電振動素子搭載パッド13a、13bと前記配線パターン17a、17bが2本以上のビア導体18a、18bにより接続されている。
これにより、前記容器体10の第1の凹部空間11と第2の凹部空間14の間のビア導体18a、18bの熱伝導が良くなるので、集積回路素子から発生する熱がビア導体18a、18bを介して圧電振動素子が搭載されている空間が熱せられるため、前記集積回路素子50に内蔵されている温度センサが感知する温度と、前記圧電振動素子20の周囲の温度が同じになる。これらにより、正しい温度データ信号(電圧値)により補正されるため、圧電発振器100の周波数ドリフト特性を良好にすることが可能となる。
周波数ドリフト特性が良いとは、圧電発振器100に電圧を印加した時点の発振周波数と電圧を印加してから一定時間が経過した時点の発振周波数の変動差が少ないということである。つまり、横軸を経過時間、縦軸を周波数変動差とした場合に、周波数変動差が0に近付くほど、周波数ドリフト特性が良好ということである。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る圧電発振器は、前記配線パターンと圧電振動素子測定用パッドが2本以上のビア導体により接続されている点で第1の実施形態と異なる。
図5(a)は、本発明の第2の実施形態に係る圧電発振器を構成する容器体の基板部の一方の主面を示す透視平面図であり、図5(b)は、本発明の第2の実施形態に係る圧電発振器を構成する容器体の基板部の内層面を示す透視平面図であり、図5(c)は、本発明の第2の実施形態に係る圧電発振器を構成する容器体の基板部の他方の主面を示す透視平面図である。
図5(a)〜図5(c)に示すように、基板部10aの内層には、配線パターン17a、17b等が設けられている。
また、図5(c)に示すように、第2の凹部空間14内で露出した基板部10aの他方の主面には、複数の集積回路素子搭載パッド15と2個一対の圧電振動素子測定用パッド16a、16bが形成されている。
一方の圧電振動素子搭載パッド13aは、1本のビア導体18aで、容器体10の基板部10aの内層に形成されている配線パターン17aと接続されている。また、前記配線パターン17aは、2本のビア導体18c、18dで他方の圧電振動素子測定用パッド16bと接続されている。これにより、前記一方の圧電振動素子搭載パッド13aは、前記他方の圧電振動素子測定用パッド16bと接続されることになる。
他方の圧電振動素子搭載パッド13bは、1本のビア導体18aで、前記容器体10の基板部10aの内層に設けられている配線パターン17bと接続されている。
また、前記配線パターン17bは、2本のビア導体18c、18dで、一方の圧電振動素子測定用パッド16aと接続されている。これにより、前記他方の圧電振動素子搭載パッド13bは、前記一方の圧電振動素子測定用パッド16aと接続されることになる。
容器体10の基板部10aの集積回路素子搭載パッド15が設けられている主面と平行となる枠部10cの主面の4隅には、外部接続用電極端子19が設けられている。
集積回路素子搭載パッド15と外部接続用電極端子19は、前記容器体10の第2の凹部空間14内の基板部10aに形成された部分を有する配線パターン(図示せず)と枠部10cの内部に形成されたビア導体(図示せず)により接続されている。
本発明の第2の実施形態に係る圧電発振器によれば、配線パターン17a、17bと圧電振動素子測定用パッド16a、16bが2本以上のビア導体18c、18dにより接続されている。
これにより、前記容器体10の第1の凹部空間11と第2の凹部空間14の間のビア導体18a、18c、18dの熱伝導が良くなるので、集積回路素子から発生する熱がビア導体18a、18c、18dを介して圧電振動素子が搭載されている空間が熱せられ、前記集積回路素子50に内蔵されている温度センサが感知する温度と、前記圧電振動素子20の周囲の温度が同じになる。これらにより、正しい温度データ信号(電圧値)により補正されるため、圧電発振器100の周波数ドリフト特性を良好にすることが可能となる。
周波数ドリフト特性が良いとは、圧電発振器100に電圧を印加した時点の発振周波数と電圧を印加してから一定時間が経過した時点の発振周波数の変動差が少ないということである。つまり、横軸を経過時間、縦軸を周波数変動差とした場合に、周波数変動差が0に近付くほど、周波数ドリフト特性が良好ということである。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係る圧電発振器は、前記配線パターンと圧電振動素子測定用パッドが2本以上のビア導体により接続されている点で第1の実施形態と異なる。
図6(a)は、本発明の第3の実施形態に係る圧電発振器を構成する容器体の基板部の一方の主面を示す透視平面図であり、図6(b)は、本発明の第3の実施形態に係る圧電発振器を構成する容器体の基板部の内層面を示す透視平面図であり、図6(c)は、本発明の第3の実施形態に係る圧電発振器を構成する容器体の基板部の他方の主面を示す透視平面図である。
図6(a)〜図6(c)に示すように、基板部10aの一方の主面から透過して示した内層には、配線パターン17a、17b等が設けられている。
また、図6(c)に示すように、第2の凹部空間14内で露出した基板部10aの他方の主面には、複数の集積回路素子搭載パッド15と2個一対の圧電振動素子測定用パッド16a、16bが形成されている。
一方の圧電振動素子搭載パッド13aは、2本のビア導体18a、18bで、容器体10の基板部10aの内層に形成されている配線パターン17aと接続されている。また、前記配線パターン17aは、2本のビア導体18c、18dで他方の圧電振動素子測定用パッド16bと接続されている。これにより、前記一方の圧電振動素子搭載パッド13aは、前記他方の圧電振動素子測定用パッド16bと接続されることになる。
他方の圧電振動素子搭載パッド13bは、2本のビア導体18a、18bで、前記容器体10の基板部10aの内層に設けられている配線パターン17bと接続されている。
また、前記配線パターン17bは、2本のビア導体18c、18dで、一方の圧電振動素子測定用パッド16aと接続されている。これにより、前記他方の圧電振動素子搭載パッド13bは、前記一方の圧電振動素子測定用パッド16aと接続されることになる。
容器体10の基板部10aの集積回路素子搭載パッド15が設けられている主面と平行となる枠部10cの主面の4隅には、外部接続用電極端子19が設けられている。
集積回路素子搭載パッド15と外部接続用電極端子19は、前記容器体10の第2の凹部空間14内の基板部10aに形成された部分を有する配線パターン(図示せず)と枠部10cの内部に形成されたビア導体(図示せず)により接続されている。
本発明の第3の実施形態に係る圧電発振器によれば、前記圧電振動素子搭載パッド13a、13bと前記配線パターン17a、17bが2本以上のビア導体18a、18bにより接続されている。また、前記配線パターン17a、17bと前記圧電振動素子測定用パッド16a、16bが2本以上のビア導体18c、18dにより接続されている。
これにより、前記容器体10の第1の凹部空間11と第2の凹部空間14の間のビア導体18a、18b、18c、18dの熱伝導が良くなるので、集積回路素子から発生する熱がビア導体18a、18b、18c、18dを介して圧電振動素子が搭載されている空間が熱せられ、前記集積回路素子50に内蔵されている温度センサが感知する温度と、前記圧電振動素子20の周囲の温度が同じになる。これらにより、正しい温度データ信号(電圧値)により補正されるため、圧電発振器100の周波数ドリフト特性を良好にすることが可能となる。
周波数ドリフト特性が良いとは、圧電発振器100に電圧を印加した時点の発振周波数と電圧を印加してから一定時間が経過した時点の発振周波数の変動差が少ないということである。つまり、横軸を経過時間、縦軸を周波数変動差とした場合に、周波数変動差が0に近付くほど、周波数ドリフト特性が良好ということである。
(実施例)
本発明の第1の実施形態に係る圧電発振器と従来の圧電発振器についての実施例を以下に示す。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る圧電発振器と従来の圧電発振器の周波数ドリフト特性を示す図である。
実施例として、図1及び図2に示す本発明の圧電発振器100の構造に従って、前記圧電振動素子搭載パッド13a、13bと前記配線パターン17a、17bを2本のビア導体18a、18bにより接続した。
また、比較例として、図6及び図7に示す従来の圧電発振器200の構造に従って、前記圧電振動素子搭載パッド203a、203bと前記配線パターン212a、212bを1本のビア導体211により接続した。
尚、今回作製した本発明の圧電発振器100と従来の圧電発振器200の基準発振周波数fは、27.456MHzとした。
まず、本発明の圧電発振器100と従来の圧電発振器200の発振周波数を測定した。
測定方法は、まず、本発明の圧電発振器100と従来の圧電発振器200の電源を印加してから0.15秒後に測定し、0.15秒後から0.1秒ステップで発振周波数fsを測定する。この時、0.15秒後に測定した発振周波数をf、0.15秒後以降の発振周波数fsを計算式(1)に代入し、周波数変動差(df/f)を算出した。
df/f=(fs−f)/f・・・(1)
このときの周波数変動差(df/f)を周波数ドリフト値として算出した。
この結果として、図4に示すように、本発明の圧電発振器100では、算出した周波数ドリフト値の最大値が14.67ppbであった。また、図4に示すように、従来の圧電発振器200では、算出した周波数ドリフト値の最大値は、21.19ppbであった。
これにより、本発明の圧電発振器100の方が、周波数変動差が0に近いため、周波数ドリフト特性が良くなることがわかる。つまり、本発明の圧電発振器100の圧電振動素子搭載パッド13と前記配線パターン17を2本のビア導体18a、18bにより接続することによって、周波数ドリフト特性が良くなることがわかる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
例えば、前記した本実施形態では、圧電振動素子20を構成する圧電素材として水晶を用いた場合を説明したが、他の圧電素材として、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウムまたは、圧電セラミックスを圧電素材として用いた圧電振動素子でも構わない。
また、本実施形態では、前記圧電振動素子搭載パッド13と前記配線パターン17を2本のビア導体18a、18bにより接続した場合を説明したが、2本以上でも同様の効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係る圧電発振器を示す分解斜視図である。 図1のA−A断面図である。 (a)は、本発明の第1の実施形態に係る圧電発振器を構成する容器体の基板部の一方の主面を示す透視平面図であり、(b)は、本発明の第1の実施形態に係る圧電発振器を構成する容器体の基板部の内層面を示す透視平面図であり、(c)は、本発明の第1の実施形態に係る圧電発振器を構成する容器体の基板部の他方の主面を示す透視平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る圧電発振器と従来の圧電発振器の周波数ドリフト特性を示す図である。 (a)は、本発明の第2の実施形態に係る圧電発振器を構成する容器体の基板部の一方の主面を示す透視平面図であり、(b)は、本発明の第2の実施形態に係る圧電発振器を構成する容器体の基板部の内層面を示す透視平面図であり、(c)は、本発明の第2の実施形態に係る圧電発振器を構成する容器体の基板部の他方の主面を示す透視平面図である。 (a)は、本発明の第3の実施形態に係る圧電発振器を構成する容器体の基板部の一方の主面を示す透視平面図であり、(b)は、本発明の第3の実施形態に係る圧電発振器を構成する容器体の基板部の内層面を示す透視平面図であり、(c)は、本発明の第3の実施形態に係る圧電発振器を構成する容器体の基板部の他方の主面を示す透視平面図である。 従来における圧電発振器を示す断面図である。 (a)は、従来の圧電発振器を構成する容器体の基板部の一方の主面を示す透視平面図であり、(b)は、従来の圧電発振器を構成する容器体の基板部の内層面を示す透視平面図であり、(c)は、従来の圧電発振器を構成する容器体の基板部の他方の主面を示す透視平面図である。
符号の説明
10・・・容器体
10a・・・基板部
10b・・・シールリング
10c・・・枠部
11・・・第1の凹部空間
12・・・封止用導体膜
13a、13b・・・圧電振動素子搭載パッド
14・・・第2の凹部空間
15・・・集積回路素子搭載パッド
16a、16b・・・圧電振動素子測定用パッド
17a、17b・・・配線パターン
18a、18b、18c、18d・・・ビア導体
19・・・外部接続用電極端子
20・・・圧電振動素子
21・・・水晶素板
22・・・励振用電極
23・・・先端部
30・・・蓋体
40・・・導電性接着剤
50・・・集積回路素子
100・・・圧電発振器

Claims (2)

  1. 基板部と枠部によって前記基板部の一方の主面に形成された第1の凹部空間と、前記基板部と枠部によって前記基板部の他方の主面に形成された第2の凹部空間が設けられた容器体と、
    前記第1の凹部空間内に露出した基板部の一方の主面に設けられた2個一対の圧電振動素子搭載パッドに搭載され、励振用電極が設けられている圧電振動素子と、
    前記第2の凹部空間内に露出した基板部の他方の主面に設けられた集積回路素子搭載パッドに搭載されている集積回路素子と、
    前記第2の凹部空間内に露出した基板部の他方の主面に設けられた2個一対の圧電振動素子測定用パッドと、
    前記圧電振動素子搭載パッドと前記圧電振動素子測定用パッドとを接続している前記基板部の内層に設けられた配線パターンと、
    前記第1の凹部空間を気密封止する蓋体とを備え、
    前記圧電振動素子搭載パッドと前記配線パターンが2本以上のビア導体により接続されていることを特徴とする圧電発振器。
  2. 基板部と枠部によって前記基板部の一方の主面に形成された第1の凹部空間と、前記基板部と枠部によって前記基板部の他方の主面に形成された第2の凹部空間が設けられた容器体と、
    前記第1の凹部空間内に露出した基板部の一方の主面に設けられた2個一対の圧電振動素子搭載パッドに搭載され、励振用電極が設けられている圧電振動素子と、
    前記第2の凹部空間内に露出した基板部の他方の主面に設けられた集積回路素子搭載パッドに搭載されている集積回路素子と、
    前記第2の凹部空間内に露出した基板部の他方の主面に設けられた2個一対の圧電振動素子測定用パッドと、
    前記圧電振動素子搭載パッドと前記圧電振動素子測定用パッドとを接続している前記基板部の内層に設けられた配線パターンと、
    前記第1の凹部空間を気密封止する蓋体とを備え、
    前記配線パターンと圧電振動素子測定用パッドが2本以上のビア導体により接続されていることを特徴とする圧電発振器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012074774A (ja) * 2010-09-27 2012-04-12 Kyocera Kinseki Corp 圧電発振器
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